JP2002233758A - メタクリル酸合成用触媒の製造方法、メタクリル酸合成用触媒およびメタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸合成用触媒の製造方法、メタクリル酸合成用触媒およびメタクリル酸の製造方法

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JP2002233758A JP2001031407A JP2001031407A JP2002233758A JP 2002233758 A JP2002233758 A JP 2002233758A JP 2001031407 A JP2001031407 A JP 2001031407A JP 2001031407 A JP2001031407 A JP 2001031407A JP 2002233758 A JP2002233758 A JP 2002233758A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタクロレインを分子状酸素により気相接触
酸化してメタクリル酸を合成する際に使用するメタクリ
ル酸合成用触媒の新規な製造方法、この製造方法により
得られる高活性、高メタクリル酸選択性のメタクリル酸
合成用触媒、および、この触媒を用いた高収率のメタク
リル酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のメタクリル酸合成用触媒の製造
方法は、少なくともモリブデン、リンおよびX(Xは、
カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからな
る群より選ばれた少なくとも1種の元素である)を含む
固形物A(Mo:X=12:2.5〜12:12(原子
比))と、少なくともモリブデン、リンおよびXを含む
水性スラリーB(Mo:X=12:0.05〜12:
0.4(原子比))とを混合し、この混合物を乾燥して
300〜500℃で焼成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクロレインを
分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を合成
する際に使用するメタクリル酸合成用触媒の製造方法、
メタクリル酸合成用触媒およびこの触媒を用いたメタク
リル酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクロレインを分子状酸素により気相
接触酸化してメタクリル酸を合成する際に使用する触媒
については数多くの提案がなされている。例えば、特開
昭50−101316号公報、特開昭53−37614
号公報、特開昭54−103819号公報、特開昭57
−120547号公報、特開昭60−239439号公
報、特開平2−240043号公報等にはモリブデンお
よびリンを主成分とする触媒が開示されている。通常、
これらの触媒は、各金属成分を含む水性スラリーを乾燥
し、必要に応じて成型した後、焼成するという一連の工
程で製造される。すなわち、一種類の水性スラリーを調
製し、それを元に乾燥、成型、焼成の一連の工程を経て
製造される。しかしながら、この方法により得られる触
媒では、活性および選択性の点で工業触媒としては必ず
しも十分ではない。
【0003】特開平5−177141号公報には、少な
くともモリブデン、リンおよびセシウムを含むヘテロポ
リ酸系触媒を調製する際に、少なくともモリブデン、リ
ンおよびセシウムを含むヘテロポリ酸塩を得、該ヘテロ
ポリ酸塩の懸濁液に少なくともモリブデンおよびリンを
含みセシウムを含まない触媒原料を添加し、得られた液
状物を乾燥、焼成して触媒を得る方法、すなわち2段階
で触媒を調製する方法が開示されている。この方法によ
り調製される触媒は、ヘテロポリ酸のセシウム塩の小粒
子上にセシウムを含まないヘテロポリ酸が結晶成長し、
結晶としては安定なセシウム塩の構造をとっているが反
応に使用される触媒粒子表面には反応活性が高いセシウ
ムを含まないヘテロポリ酸が存在していると推定され、
従来の1段階で調製する方法よりも高い活性、選択性を
有することが報告されている。
【0004】しかしながら、この方法で得られる触媒に
おいても、活性およびメタクリル酸選択性の点で工業触
媒としては必ずしも十分ではなく、さらなる触媒性能の
向上が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メタクロレ
インを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸
を合成する際に使用するメタクリル酸合成用触媒の新規
な製造方法、この製造方法により得られる高活性、高メ
タクリル酸選択性のメタクリル酸合成用触媒、および、
この触媒を用いた高収率のメタクリル酸の製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意検討を行った結果、本発明者らは、メタクロレイン
を分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を合
成する際に使用する触媒について、高活性、高メタクリ
ル酸選択性を有する触媒を得ることができる新規調製法
を完成させるに至った。本発明の上記課題は以下の本発
明により解決できる。 (1)少なくともモリブデンと、リンと、カリウム、ル
ビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ば
れた少なくとも1種の元素であるXとを含むメタクリル
酸合成用触媒の製造方法であって、少なくともモリブデ
ン、リンおよびXを含む固形物Aを調製する工程と、少
なくともモリブデン、リンおよびXを含む水性スラリー
Bを調製する工程と、固形物Aと水性スラリーBとを混
合する工程と、固形物Aと水性スラリーBとを混合して
得られる液状物を乾燥する工程と、この乾燥物を300
〜500℃で焼成する工程とを含み、固形物Aに含まれ
るモリブデンとXの含有比(原子比)は12:2.5〜
12:12とし、水性スラリーBに含まれるモリブデン
とXの含有比(原子比)は12:0.05〜12:0.
4とすることを特徴とするメタクリル酸合成用触媒の製
造方法。 (2)前記(1)のメタクリル酸合成用触媒の製造方法
により得られるメタクリル酸合成用触媒。 (3)前記(2)のメタクリル酸合成用触媒の存在下で
メタクロレインを気相接触酸化することを特徴とするメ
タクリル酸の製造方法。
【0007】メタクリル酸合成用触媒の製造方法におい
て、固形物Aに含まれるモリブデンとXの含有比(原子
比)は12:2.5〜12:12であり、12:3.0
5〜12:10、特に12:3.6〜12:8であるこ
とが好ましい。また、水性スラリーBに含まれるモリブ
デンとXの含有比(原子比)は12:0.05〜12:
0.4であり、12:0.07〜12:0.35、特に
12:0.09〜12:0.3であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の新規な製造方法により得
られるメタクリル酸製造用触媒は、メタクロレインを分
子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造す
るための触媒であって、高活性、高メタクリル酸選択性
を有している。
【0009】本発明のメタクリル酸合成用触媒の製造方
法は、(1)少なくともモリブデン、リンおよびXを含
む固形物Aを調製する工程と、(2)少なくともモリブ
デン、リンおよびXを含む水性スラリーBを調製する工
程と、(3)固形物Aと水性スラリーBとを混合する工
程と、(4)固形物Aと水性スラリーBとを混合して得
られる液状物を乾燥する工程と、(5)この乾燥物を3
00〜500℃で焼成する工程とを含むものである。こ
こで、Xは、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタ
リウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を
表す。
【0010】本発明において、固形物Aの調製法として
は特に限定されず、共沈法、蒸発乾固法、酸化物混合法
等の種々の方法を用いることができる。特に、少なくと
もモリブデン、リンおよびXを含む水性スラリーを乾燥
することにより調製する方法が好ましい。この際、水性
スラリーの乾燥方法としては特に限定されず、汎用の箱
型乾燥機、噴霧乾燥機、ドラムドライヤー、スラリード
ライヤー等を用いることができる。また、その調製過程
において、300℃以上で熱処理する過程が含まれてい
ないことが好ましい。固形物Aの調製条件は、少なくと
もモリブデン、リンおよびXを含むメタクリル酸合成用
触媒の熱処理前の前駆体の製造方法に従い、適宜決めれ
ばよい。
【0011】固形物Aの調製に用いる原料は特に限定さ
れず、各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、アンモニウム
塩、酸化物、ハロゲン化物等を使用することができる。
例えば、モリブデン原料としてはパラモリブデン酸アン
モニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、塩化モリ
ブデン等が使用できる。触媒成分の原料は各元素に対し
て1種を用いても2種以上を用いてもよい。
【0012】なお、固形物Aは実質的に固形物であれば
よく、含水量等に関しては特に規定されない。
【0013】固形物Aの形状については特に限定されな
いが、粉体状が好ましい。また、固形物Aを水性スラリ
ーBに混合したときにできるだけ均一に混合されるよう
に固形物Aを粉砕して適当な粒径の粒子にしてもよい。
【0014】固形物Aは必ずしもヘテロポリ酸塩の構造
を有していなくてもよい。本発明においては、固形物A
に含まれるモリブデンとXの含有比(原子比)が重要で
ある。固形物Aに含まれるモリブデンとXの含有比(原
子比)は12:2.5〜12:12であり、12:3.
05〜12:10、特に12:3.6〜12:8である
ことが好ましい。
【0015】また、固形物Aの構成元素は、モリブデ
ン、リンおよびXを含有していれば特に限定されない
が、モリブデン、リンおよびX以外に、銅、バナジウ
ム、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロ
ム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、ア
ルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ
素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコ
ニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタ
ン、セリウムなどを適宜含んでいてもよい。
【0016】本発明において、水性スラリーBの調製法
は特に限定されない。少なくともモリブデン、リンおよ
びXを含む水性スラリーであればよい。水性スラリーの
水の量も特に限定されないが、固形物Aがすべて再溶解
しないようにしなければならない。具体的には、水性ス
ラリーBに含まれるモリブデンと水の質量比は1:0.
5〜1:10が好ましい。
【0017】水性スラリーBの調製に用いる原料は特に
限定されず、固形物Aと同様に各元素の硝酸塩、炭酸
塩、酢酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物等
を使用することができる。例えば、モリブデン原料とし
てはパラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデ
ン、モリブデン酸、塩化モリブデン等が使用できる。触
媒成分の原料は各元素に対して1種を用いても2種以上
を用いてもよい。
【0018】水性スラリーBに含まれるモリブデンとX
の含有比(原子比)は12:0.05〜12:0.4で
あり、12:0.07〜12:0.35、特に12:
0.09〜12:0.3であることが好ましい。
【0019】また、水性スラリーBの構成元素は、モリ
ブデン、リンおよびXを含有していれば特に限定されな
いが、モリブデン、リンおよびX以外に、銅、バナジウ
ム、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロ
ム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、ア
ルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ
素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコ
ニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタ
ン、セリウムなどを適宜含んでいてもよい。
【0020】本発明において、固形物Aと水性スラリー
Bを混合する際の手順は特に限定されない。混合におい
ては、固形物Aを水性スラリーBに投入することが重要
である。また、固形物Aを水性スラリーBへ混合するタ
イミングについては特に限定されないが、例えば、水性
スラリーBを調合した後に固形物Aを投入し、できるだ
け均一になるように混合して得られた液状物を乾燥する
ことが好ましい。
【0021】混合する際の固形物Aに含まれるモリブデ
ンと水性スラリーBに含まれるモリブデンの比(原子
比)は、高活性、高メタクリル酸選択性の触媒が得られ
るので、1:1〜1:30とすることが好ましい。
【0022】液状物の乾燥方法に関しても特に限定され
ず、汎用の箱型乾燥機、噴霧乾燥機、ドラムドライヤ
ー、スラリードライヤー等を用いることができる。乾燥
条件は適宜決めればよい。
【0023】固形物Aと水性スラリーBの混合液状物を
乾燥して得られた乾燥物はそのまま次の焼成を行なって
もよいが、通常は成形してから焼成する。
【0024】乾燥物を成型する方法としては特に限定さ
れず、通常の打錠成型、押出成型、造粒等の各種成型法
を適用することができる。
【0025】また、成型に際しては、乾燥物に対して従
来公知の添加剤、例えば成型物の比表面積、細孔容積お
よび細孔分布を再現性よく制御したり、機械的強度を高
めるために、硫酸バリウム、硝酸アンモニウム等の無機
塩類、グラファイト等の滑剤、セルロース類、でんぷ
ん、ポリビニルアルコール、ステアリン酸等の有機物、
シリカゾル、アルミナゾル等の水酸化物ゾル、ウィスカ
ー、ガラス繊維、炭素繊維等の無機質繊維等を適宜添加
してもよい。
【0026】成型物の形状についても特に限定はなく、
球状、円柱状、リング状、板状等の任意の形状に成型で
きる。
【0027】本発明では、得られた成型物を300〜5
00℃の範囲の温度で焼成して本発明のメタクリル酸合
成用触媒が得られる。焼成時間については特に限定され
ないが、良好な触媒が得られるので1時間以上であるこ
とが好ましく、通常、40時間以下が好ましい。焼成
は、通常、酸素、空気または窒素流通下で行なう。
【0028】このようにして得られる本発明のメタクリ
ル酸合成用触媒中においては、ヘテロポリ酸またはヘテ
ロポリ酸塩の構造が含まれていることが好ましい。
【0029】本発明のメタクリル酸合成用触媒は、下記
一般式(I)で表される組成を有する複合酸化物である
ことが好ましい。
【0030】 MoabCucdefg (I) ここで、式中、Mo、P、Cu、VおよびOはそれぞれ
モリブデン、リン、銅、バナジウムおよび酸素を表し、
Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムか
らなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Y
は鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、
タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミ
ニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、ア
ンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウ
ム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンお
よびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の
元素を表す。
【0031】a、b、c、d、e、fおよびgは各元素
の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、
0.01≦c≦3、0.01≦d≦3、0.05≦e≦
3、0≦f≦3であり、gは前記各成分の原子比を満足
するのに必要な酸素の原子比である。
【0032】本発明により製造される触媒の各成分の存
在状態、殊にXの存在状態は複雑であり、厳密には把握
されていない。ただし、固形物Aに含まれるXとモリブ
デンの含有比(原子比)X/Moは2.5/12〜12
/12であり、X/Moが3/12より大きい場合は固
形物Aは単なるX元素をカチオンとするヘテロポリ酸塩
を形成しているとは考えにくい。したがって、特開平5
−177141号公報に示された方法により製造される
ような触媒の構造、すなわち、モリブデン、リンおよび
Xを含むヘテロポリ酸塩の結晶粒子の表面をXを含まな
いヘテロポリ酸が覆った構造になっている可能性は非常
に低く、それとは異なる構造をしていると考えられる。
また、X/Moが3/12以下では、固形物Aは単なる
ヘテロポリ酸塩を形成している可能性もあるが、本発明
者らは、X/Moが2.5/12以上のときに触媒活性
および選択性において良好な触媒が得られることを見出
した。
【0033】次に、本発明のメタクリル酸の製造方法に
ついて説明する。本発明のメタクリル酸の製造方法は、
上記のような本発明の触媒の存在下でメタクロレインを
分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造
するものである。
【0034】反応は、通常、固定床で行なう。また、触
媒層は1層でも2層以上でもよい。
【0035】原料ガス中のメタクロレインの濃度は広い
範囲で変えることができるが、1〜20容量%、特に3
〜10容量%が好ましい。原料のメタクロレインは、
水、低級飽和アルデヒド等の実質的に反応に影響を与え
ない不純物を少量含んでいてもよい。
【0036】接触酸化を行う際の酸素源としては、空気
を用いるのが工業的に有利であるが、必要に応じて純酸
素で富化した空気等も使用できる。原料ガス中のメタク
ロレイン対酸素のモル比(容量比)は1:0.5〜1:
3が好ましい。
【0037】原料ガスは反応原料と分子状酸素以外に水
を含んでいることが好ましく、また窒素、二酸化炭素等
の不活性ガスで希釈して用いることが好ましい。原料ガ
ス中のメタクロレイン対水の容量比は1:0.1〜1:
10が好ましい。
【0038】反応圧力は常圧ないし数気圧まで用いられ
る。反応温度は200〜450℃の範囲が好ましい。接
触時間は2〜7秒が好ましい。
【0039】
【実施例】以下、本発明の触媒の調製法、および、その
触媒を用いた反応例を実施例により説明する。
【0040】ただし、下記実施例および比較例中の
「部」は質量部を意味する。反応試験分析はガスクロマ
トグラフィーにより行った。触媒組成は触媒原料の仕込
み量から求めた。
【0041】また、実施例、比較例中の反応用原料とし
てのメタクロレインの転化率、生成したメタクリル酸の
選択率および収率は以下のように定義される。
【0042】メタクロレイン転化率(%)=反応したメ
タクロレインのモル数/供給したメタクロレインのモル
数×100 メタクリル酸選択率(%)=生成したメタクリル酸のモ
ル数/反応したメタクロレインのモル数×100 メタクリル酸収率(%)=生成したメタクリル酸のモル
数/供給したメタクロレインのモル数×100 <実施例1>パラモリブデン酸アンモニウム22.5
部、メタバナジン酸アンモニウム1.0部および硝酸カ
リウム5.4部を純水90部に溶解した。これを撹拌し
ながら、85%リン酸1.8部を純水2.3部に溶解し
た溶液を加え、さらに硝酸銅0.3部を純水2.3部に
溶解した溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス1.6部に
60%硝酸1.6部および水9部を加えて得られた硝酸
ビスマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に
昇温した。これに、60%ヒ酸0.5部を純水2.2部
に溶解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン0.5
部、二酸化セリウム0.4部を加えた。得られた水性ス
ラリーを加熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で
16時間乾燥し、粉砕することにより固形物A−1を得
た。得られた固形物A−1に含まれるMoとKの含有比
(原子比)は12:5であった。
【0043】別に、水性スラリーに含まれるMoとKの
含有比(原子比)が12:0.1になるように水性スラ
リーB−1を調製した。
【0044】パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸カリウ
ム0.5部を純水400部に溶解した。これを撹拌しな
がら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、さらに硝酸銅1.1部を純水10部に溶解し
た溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス6.9部に60%
硝酸7.0部および純水40部を加えて得られた硝酸ビ
スマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇
温した。これに、60%ヒ酸2.2部を純水10部に溶
解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン2.1部、
二酸化セリウム1.6部を加え、撹拌した後、この液状
物を70℃に降温して水性スラリーB−1を得た。
【0045】このようにして得られた固形物A−1全量
を水性スラリーB−1に添加し、液状物を加熱撹拌しな
がら蒸発乾固した後、130℃で16時間乾燥し、得ら
れた乾燥物を粉砕した。こうして得られた紛体100部
にグラファイト3.0部を添加し、続いて打錠成型機に
より、外径5mm、内径2mm、長さ5mmのリング状
に成型した。そして、得られた成型物を空気流通下、3
80℃で5時間焼成して触媒を得た。
【0046】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0047】得られた触媒を反応管に充填し、メタクロ
レイン5容量%、酸素10容量%、水蒸気30容量%お
よび窒素55容量%からなる原料ガスを常圧下、反応温
度290℃、接触時間3.6秒で通じた。生成物を捕集
し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、メタク
ロレイン転化率91.6%、メタクリル酸選択率89.
0%、メタクリル酸収率81.5%であった。 <実施例2>パラモリブデン酸アンモニウム36部、メ
タバナジン酸アンモニウム1.6部および硝酸カリウム
6部を純水144部に溶解した。これを撹拌しながら、
85%リン酸2.9部を純水3.6部に溶解した溶液を
加え、さらに硝酸銅0.4部を純水3.6部に溶解した
溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス2.5部に60%硝
酸2.5部および水14.4部を加えて得られた硝酸ビ
スマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇
温した。これに、60%ヒ酸0.8部を純水3.6部に
溶解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン0.7
部、二酸化セリウム0.6部を加えた。得られた水性ス
ラリーを加熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で
16時間乾燥し、粉砕することにより固形物A−2を得
た。得られた固形物A−2に含まれるMoとKの含有比
(原子比)は12:3.5であった。
【0048】実施例1と同様にして得られた水性スラリ
ーB−1に固形物A−2全量を添加し、実施例1と同様
にして紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得
た。
【0049】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0050】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率91.5%、メタクリル酸選択率88.9%、メ
タクリル酸収率81.3%であった。 <実施例3>パラモリブデン酸アンモニウム10部、メ
タバナジン酸アンモニウム0.4部および硝酸カリウム
4.3部を純水40部に溶解した。これを撹拌しなが
ら、85%リン酸0.8部を純水1部に溶解した溶液を
加え、さらに硝酸銅0.1部を純水1部に溶解した溶液
を加えた。次に、硝酸ビスマス0.7部に60%硝酸
0.7部および水4部を加えて得られた硝酸ビスマスの
均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温した。
これに、60%ヒ酸0.2部を純水1部に溶解した溶液
を加え、続いて三酸化アンチモン0.2部、二酸化セリ
ウム0.2部を加えた。得られた水性スラリーを加熱撹
拌しながら蒸発乾固した後、130℃で16時間乾燥
し、粉砕することにより固形物A−3を得た。得られた
固形物A−3に含まれるMoとKの含有比(原子比)は
12:9であった。
【0051】別に、水性スラリーに含まれるMoとKの
含有比(原子比)が12:0.2になるように水性スラ
リーB−2を調製した。
【0052】パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸カリウ
ム1部を純水400部に溶解した。これを撹拌しなが
ら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶液
を加え、さらに硝酸銅1.1部を純水10部に溶解した
溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス6.9部に60%硝
酸7.0部および純水40部を加えて得られた硝酸ビス
マスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温
した。これに、60%ヒ酸2.2部を純水10部に溶解
した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン2.1部、二
酸化セリウム1.6部を加え、撹拌した後、この液状物
を70℃に降温して水性スラリーB−2を得た。
【0053】このようにして得られた固形物A−3を水
性スラリーB−2に全量添加し、実施例1と同様にして
紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得た。
【0054】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0055】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率91.4%、メタクリル酸選択率88.8%、メ
タクリル酸収率81.2%であった。 <実施例4>パラモリブデン酸アンモニウム42.5
部、メタバナジン酸アンモニウム2部および硝酸カリウ
ム6.1部を純水170部に溶解した。これを撹拌しな
がら、85%リン酸3.5部を純水4.3部に溶解した
溶液を加え、さらに硝酸銅0.5部を純水4.3部に溶
解した溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス3部に60%
硝酸3部および水17部を加えて得られた硝酸ビスマス
の均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温し
た。これに、60%ヒ酸1部を純水4.3部に溶解した
溶液を加え、続いて三酸化アンチモン0.9部、二酸化
セリウム0.7部を加えた。得られた水性スラリーを加
熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で16時間乾
燥し、粉砕することにより固形物A−4を得た。得られ
た固形物A−4に含まれるMoとKの含有比(原子比)
は12:3であった。
【0056】別に、水性スラリーに含まれるMoとKの
含有比(原子比)が12:0.15になるように水性ス
ラリーB−3を調製した。
【0057】パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸カリウ
ム0.7部を純水400部に溶解した。これを撹拌しな
がら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、さらに硝酸銅1.1部を純水10部に溶解し
た溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス6.9部に60%
硝酸7.0部および純水40部を加えて得られた硝酸ビ
スマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇
温した。これに、60%ヒ酸2.2部を純水10部に溶
解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン2.1部、
二酸化セリウム1.6部を加え、撹拌した後、この液状
物を70℃に降温して水性スラリーB−3を得た。
【0058】このようにして得られた固形物A−4を水
性スラリーB−3に全量添加し、実施例1と同様にして
紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得た。
【0059】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0060】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率91.1%、メタクリル酸選択率88.9%、メ
タクリル酸収率81.0%であった。 <実施例5>パラモリブデン酸アンモニウム9部、メタ
バナジン酸アンモニウム0.4部および硝酸カリウム
4.7部を純水36部に溶解した。これを撹拌しなが
ら、85%リン酸0.7部を純水0.9部に溶解した溶
液を加え、さらに硝酸銅0.1部を純水0.9部に溶解
した溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス0.6部に60
%硝酸0.6部および水3.6部を加えて得られた硝酸
ビスマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に
昇温した。これに、60%ヒ酸0.2部を純水0.9部
に溶解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン0.2
部、二酸化セリウム0.2部を加えた。得られた水性ス
ラリーを加熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で
16時間乾燥し、粉砕することにより固形物A−5を得
た。得られた固形物A−5に含まれるMoとKの含有比
(原子比)は12:11であった。
【0061】実施例1と同様にして得られた水性スラリ
ーB−1に固形物A−5全量を添加し、実施例1と同様
にして紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得
た。
【0062】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0063】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率91.0%、メタクリル酸選択率88.9%、メ
タクリル酸収率80.9%であった。 <比較例1>パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸カリウ
ム4.8部を純水400部に溶解した。これを撹拌しな
がら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、さらに硝酸銅1.1部を純水10部に溶解し
た溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス6.9部に60%
硝酸7.0部および水40部を加えて得られた硝酸ビス
マスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温
した。これに、60%ヒ酸2.2部を純水10部に溶解
した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン2.1部、二
酸化セリウム1.6部を加えた。得られた水性スラリー
を加熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で16時
間乾燥し、粉砕することにより固形物A−6を得た。
【0064】こうして得られた固形物A−6を実施例1
と同様にして成型、焼成を行い、触媒を得た。
【0065】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0066】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率90.0%、メタクリル酸選択率88.2%、メ
タクリル酸収率79.4%であった <比較例2>パラモリブデン酸アンモニウム90部、メ
タバナジン酸アンモニウム4部および硝酸カリウム8.
6部を純水360部に溶解した。これを撹拌しながら、
85%リン酸7.4部を純水9部に溶解した溶液を加
え、さらに硝酸銅1部を純水9部に溶解した溶液を加え
た。次に、硝酸ビスマス6.2部に60%硝酸6.3部
および水36部を加えて得られた硝酸ビスマスの均一溶
液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温した。これ
に、60%ヒ酸2部を純水9部に溶解した溶液を加え、
続いて三酸化アンチモン1.9部、二酸化セリウム1.
5部を加えた。得られた水性スラリーを加熱撹拌しなが
ら蒸発乾固した後、130℃で16時間乾燥し、粉砕す
ることにより固形物A−7を得た。得られた固形物A−
7に含まれるMoとKの含有比(原子比)は12:2で
あった。
【0067】実施例1と同様にして得られた水性スラリ
ーB−1に固形物A−7全量を添加し、実施例1と同様
にして紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得
た。
【0068】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0069】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率90.3%、メタクリル酸選択率88.3%、メ
タクリル酸収率79.7%であった。 <比較例3>パラモリブデン酸アンモニウム6.9部、
メタバナジン酸アンモニウム0.3部および硝酸カリウ
ム4.6部を純水27.6部に溶解した。これを撹拌し
ながら、85%リン酸0.6部を純水0.7部に溶解し
た溶液を加え、さらに硝酸銅0.1部を純水0.7部に
溶解した溶液を加えた。次に、硝酸ビスマス0.5部に
60%硝酸0.5部および水2.7部を加えて得られた
硝酸ビスマスの均一溶液を前記混合液に加えた後、95
℃に昇温した。これに、60%ヒ酸0.2部を純水0.
7部に溶解した溶液を加え、続いて三酸化アンチモン
0.1部、二酸化セリウム0.1部を加えた。得られた
水性スラリーを加熱撹拌しながら蒸発乾固した後、13
0℃で16時間乾燥し、粉砕することにより固形物A−
8を得た。得られた固形物A−8に含まれるMoとKの
含有比(原子比)は12:14であった。
【0070】実施例1と同様にして得られた水性スラリ
ーB−1に固形物A−8全量を添加し、実施例1と同様
にして紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得
た。
【0071】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0072】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率90.2%、メタクリル酸選択率88.2%、メ
タクリル酸収率79.6%であった。 <比較例4>パラモリブデン酸アンモニウム40部、メ
タバナジン酸アンモニウム1.8部および硝酸カリウム
6.7部を純水160部に溶解した。これを撹拌しなが
ら、85%リン酸3.3部を純水4部に溶解した溶液を
加え、さらに硝酸銅0.5部を純水4部に溶解した溶液
を加えた。次に、硝酸ビスマス2.8部に60%硝酸
2.8部および水16部を加えて得られた硝酸ビスマス
の均一溶液を前記混合液に加えた後、95℃に昇温し
た。これに、60%ヒ酸0.9部を純水4部に溶解した
溶液を加え、続いて三酸化アンチモン0.8部、二酸化
セリウム0.7部を加えた。得られた水性スラリーを加
熱撹拌しながら蒸発乾固した後、130℃で16時間乾
燥し、粉砕することにより固形物A−9を得た。得られ
た固形物A−9に含まれるMoとKの含有比(原子比)
は12:3.5であった。
【0073】別に、パラモリブデン酸アンモニウム10
0部、メタバナジン酸アンモニウム4.4部を純水40
0部に溶解した。これを撹拌しながら、85%リン酸
8.2部を純水10部に溶解した溶液を加え、さらに硝
酸銅1.1部を純水10部に溶解した溶液を加えた。次
に、硝酸ビスマス6.9部に60%硝酸7.0部および
純水40部を加えて得られた硝酸ビスマスの均一溶液を
前記混合液に加えた後、95℃に昇温した。これに、6
0%ヒ酸2.2部を純水10部に溶解した溶液を加え、
続いて三酸化アンチモン2.1部、二酸化セリウム1.
6部を加え、撹拌した後、この液状物を70℃に降温し
て水性スラリーB−4を得た。
【0074】このようにして得られた固形物A−9全量
を水性スラリーB−4に添加し、実施例1と同様にして
紛体を得、続いて成型、焼成を行い、触媒を得た。
【0075】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.8Cu0.1Sb0.3Bi0.3As0.2Ce
0.21 であった。
【0076】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
転化率90.1%、メタクリル酸選択率88.2%、メ
タクリル酸収率79.5%であった。 <実施例6>パラモリブデン酸アンモニウム28.3
部、メタバナジン酸アンモニウム0.8部および硝酸セ
シウム10.4部を純水113.2部に溶解した。これ
を攪拌しながら、85%リン酸2.3部を純水2.8部
に溶解した溶液を加え、95℃に昇温した。次いで、硝
酸銅1.0部、硝酸第二鉄2.2部、硝酸亜鉛0.4部
および硝酸マグネシウム0.5部を純水22.7部に溶
解した溶液を加えた。さらにこの混合液を100℃で3
0分間攪拌した。得られた水性スラリーを並流式噴霧乾
燥機により、乾燥機入口温度300℃、スラリー噴霧用
回転盤20000回転/分の条件で乾燥し、固形物A−
10を得た。得られた固形物A−10に含まれるMoと
Csの含有比(原子比)は12:4であった。
【0077】別に、水性スラリーに含まれるMoとCs
の含有比(原子比)が12:0.15になるように水性
スラリーB−5を調製した。
【0078】パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム2.8部および硝酸セシウ
ム1.4部を純水400部に溶解した。これを攪拌しな
がら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、95℃に昇温した。次いで、硝酸銅3.4
部、硝酸第二鉄7.6部、硝酸亜鉛1.4部および硝酸
マグネシウム1.8部を純水80部に溶解した溶液を加
え、よく混合した後、この液状物を70℃に降温し、水
性スラリーB−5を得た。
【0079】このようにして得られた固形物A−10を
水性スラリーB−5に全量添加し、よく混合した後、混
合液を100℃で30分間攪拌した。得られた水性スラ
リーを並流式噴霧乾燥機により、乾燥機入口温度300
℃、スラリー噴霧用回転盤20000回転/分の条件で
乾燥した。得られた乾燥物100部にグラファイト3部
を添加し、続いて打錠成形機により、外径5mm、内径
2mm、長さ3mmのリング状に成形した。そして、得
られた成形物を空気流通下、380℃で5時間焼成して
触媒を得た。
【0080】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.5Cu0.3Fe0.4Mg0.15Zn0.1Cs1 であった。
【0081】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
反応率89.0%、メタクリル酸選択率86.8%、メ
タクリル酸収率77.3%であった。 <比較例5>パラモリブデン酸アンモニウム100部、
メタバナジン酸アンモニウム2.8部および硝酸セシウ
ム9.2部を純水400部に溶解した。これを攪拌しな
がら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、95℃に昇温した。次いで、硝酸銅3.4
部、硝酸第二鉄7.6部、硝酸亜鉛1.4部および硝酸
マグネシウム1.8部を純水80部に溶解した溶液を加
えた。さらにこの混合液を100℃で30分間攪拌し
た。そして、得られた水性スラリーを実施例6と同様に
して乾燥を行い、固形物A−11を得た。
【0082】このようにして得られた固形物A−11を
実施例6と同様にして成型、焼成を行い、触媒を得た。
【0083】得られた触媒の酸素以外の元素の組成は、 Mo121.50.5Cu0.3Fe0.4Mg0.15Zn0.1Cs1 であった。
【0084】得られた触媒を反応管に充填し、実施例1
と同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン
反応率87.4%、メタクリル酸選択率85.8%、メ
タクリル酸収率75.0%であった。
【0085】
【発明の効果】本発明の新規な製造方法により得られる
メタクリル酸合成用触媒は、メタクロレインの気相接触
酸化反応において、高活性、高メタクリル酸選択性、高
収率でメタクリル酸を生成させるという優れた効果を有
する。この触媒によって効率的にメタクリル酸を製造す
ることが可能になり、工業的な価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 51/235 C07C 51/235 57/055 57/055 B // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 大北 求 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BA08B BB04A BB04B BB06A BB06B BC59A BC59B BD07A BD07B BD08A BD08B CB17 EA02Y FB05 FB06 FB09 FB36 4H006 AA02 AC46 BA02 BA05 BA08 BA12 BA13 BA14 BA27 BA30 BA35 BA60 BA81 BC32 BE30 BS10 4H039 CA65 CC30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともモリブデンと、リンと、カリ
    ウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群
    より選ばれた少なくとも1種の元素であるXとを含むメ
    タクリル酸合成用触媒の製造方法であって、少なくとも
    モリブデン、リンおよびXを含む固形物Aを調製する工
    程と、少なくともモリブデン、リンおよびXを含む水性
    スラリーBを調製する工程と、固形物Aと水性スラリー
    Bとを混合する工程と、固形物Aと水性スラリーBとを
    混合して得られる液状物を乾燥する工程と、この乾燥物
    を300〜500℃で焼成する工程とを含み、固形物A
    に含まれるモリブデンとXの含有比(原子比)は12:
    2.5〜12:12とし、水性スラリーBに含まれるモ
    リブデンとXの含有比(原子比)は12:0.05〜1
    2:0.4とすることを特徴とするメタクリル酸合成用
    触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 固形物Aを調製する工程が、少なくとも
    モリブデン、リンおよびXを含む水性スラリーを乾燥す
    るものである請求項1記載のメタクリル酸合成用触媒の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 固形物Aに含まれるモリブデンとXの含
    有比(原子比)を12:3.05〜12:10とする請
    求項1または2記載のメタクリル酸合成用触媒の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 固形物Aに含まれるモリブデンとXの含
    有比(原子比)を12:3.6〜12:8とする請求項
    1または2記載のメタクリル酸合成用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 水性スラリーBに含まれるモリブデンと
    Xの含有比(原子比)を12:0.07〜12:0.3
    5とする請求項1または2記載のメタクリル酸合成用触
    媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 水性スラリーBに含まれるモリブデンと
    Xの含有比(原子比)を12:0.09〜12:0.3
    とする請求項1または2記載のメタクリル酸合成用触媒
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のメタク
    リル酸合成用触媒の製造方法により得られるメタクリル
    酸合成用触媒。
  8. 【請求項8】 下記一般式(I)で表される複合酸化物
    である請求項7記載のメタクリル酸合成用触媒。 MoabCucdefg (I) (式中、Mo、P、Cu、VおよびOはそれぞれモリブ
    デン、リン、銅、バナジウムおよび酸素を表し、Xはカ
    リウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる
    群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは鉄、
    コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウ
    ム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、タン
    グステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウ
    ム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチ
    モン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、イ
    ンジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセ
    リウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を
    表す。a、b、c、d、e、fおよびgは各元素の原子
    比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01
    ≦c≦3、0.01≦d≦3、0.05≦e≦3、0≦
    f≦3であり、gは前記各成分の原子比を満足するのに
    必要な酸素の原子比である。)
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のメタクリル酸合
    成用触媒の存在下でメタクロレインを気相接触酸化する
    メタクリル酸の製造方法。
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