JP2002233749A - ポリ尿素壁を有するミクロカプセル - Google Patents

ポリ尿素壁を有するミクロカプセル

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JP2002233749A JP2001310219A JP2001310219A JP2002233749A JP 2002233749 A JP2002233749 A JP 2002233749A JP 2001310219 A JP2001310219 A JP 2001310219A JP 2001310219 A JP2001310219 A JP 2001310219A JP 2002233749 A JP2002233749 A JP 2002233749A
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マルテイン・クレバン
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ギユンター・クルーク
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    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
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    • Y10T428/2984Microcapsule with fluid core [includes liposome]
    • Y10T428/2985Solid-walled microcapsule from synthetic polymer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ尿素壁を有するミクロカプセル。 【解決手段】 ポリイソシアネート(このポリイソシア
ネートはポリイソシアネートを基準にして少なくとも3
0重量%のイソシアヌレート含有量を有する)とグアニ
ジン化合物と場合によりアミンの反応生成物を含んで成
る壁を有するミクロカプセルを、前記壁が前記ミクロカ
プセルを構成する度合が前記ミクロカプセルの全重量を
基準にして平均で9重量%未満であることで特徴付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリイソシアネートとグアニジン
化合物と場合によりアミンの反応で得られるポリ尿素を
含んで成る壁を持たせたミクロカプセル(microc
apsules)、前記ミクロカプセルの製造方法、そ
して前記ミクロカプセルを用いて生じさせた無炭素コピ
ー紙(carbonless copy paper
s)に関する。
【0002】無炭素コピー紙はそれの裏側がミクロカプ
セルの層で覆われている。このミクロカプセルは色形成
剤(colour former)が油に入っている溶
液を含有しており、それが色形成剤と呼ばれる理由は、
それは酸性現像剤の存在下で無色から着色状態への色変
化を数秒以内に起こし得るからである。
【0003】次に、カプセルで覆われた紙を現像剤が下
塗りされている紙の上に前記カプセルが前記現像剤と直
接接触するような様式で位置させた後、そのようなカプ
セル封じされた(capsuled)紙の裏側に書き込
みを行うと、書き込み操作の圧力下で前記カプセルが破
裂して前記色形成剤が放出され、それによって現像剤側
に着色した画像が現れる。
【0004】このような方法の1つの変法では、カプセ
ルで被覆しておいた紙を後で現像剤の層で直接被覆する
(それによって自身が2つの層を含有する紙が生じる)
か、或はカプセルを現像剤と一緒に直接混合しそしてそ
れを紙に被覆する(自身が単一の層を含有する紙が生じ
る)。このようなSC紙の場合、機械的圧力、例えば1
枚の未被覆紙を上に置いてその上に書き込みを行うこと
などで、被覆側に画像を直接生じさせることができる。
【0005】無炭素コピー紙は世界的に用いられてお
り、本質的な差は用いられているミクロカプセルの壁の
性質のみである。通常はゼラチン、メラミン−ホルムア
ルデヒド、ポリウレタンまたはポリ尿素のカプセルであ
る。ポリ尿素カプセルの製造は一般に界面重付加方法で
行われており、それの基本的特徴の概略をここに示す。
【0006】一般的には、適切な色形成剤を油に加熱を
伴わせて溶解させた後、ポリイソシアネートを添加す
る。加うるに、保護コロイド、例えばポリビニルアルコ
ールなどの水溶液も調製する。次に、乳化装置を用い
て、前記油相と水相を所望カプセルの平均直径に実質的
に等しい粒子サイズを有する微細な水中油エマルジョン
に変化させる。
【0007】同時または次の操作で、前記エマルジョン
をアミンもしくはアミン様物質(本明細書では以降「架
橋剤」と呼ぶ)が入っている水溶液と混合する。それに
よって、油に溶解しているイソシアネートの迅速な反応
が油/水相境界で起こることでポリ尿素薄膜が生じる。
熱を供給しかつ反応時間を適切にすることを通して、そ
のような重付加を実質的に定量的に起こさせることがで
きる。このような方法は界面方法として知られる。結果
として得られる最終製品は、水に分散していてイソシア
ネートを含まない油滴で、これらは弾性のあるポリ尿素
壁で取り巻かれており、このような油滴はミクロカプセ
ルとして知られる。この種類の典型的な方法および結果
として得られるカプセルが、例えば米国特許第5,22
5,118号、米国特許第5,164,126号、ヨー
ロッパ特許出願公開第780 154号、米国特許第
5,635,211号、米国特許第5,643,506
号、ヨーロッパ特許出願公開第0 535 384号な
どに記述されている。
【0008】ポリ尿素壁を有するミクロカプセルを界面
方法で生じさせる従来技術の製造では、ポリイソシアネ
ートを主要な壁形成剤として含有する疎水性の油相を用
いる必要がある。後者のカプセル壁の厚みは前記主要な
壁形成剤、即ちポリイソシアネートの分率に正比例す
る。
【0009】一方では、壁の厚みを厚くすると重要な物
性および性能特性(例えば崩壊特性、こすりに対する感
受性、熱安定性など)が向上する。
【0010】他方では、主要な壁形成剤として用いるポ
リイソシアネートの分率を高くすると油相、従って後で
生じさせるミクロカプセルがより高価になる、と言うの
は、適切なポリイソシアネート類は付加価値が高い化学
品であり、従って値段が高い品目であるからである。
【0011】イソシアヌレート含有ポリイソシアネート
類の場合、実際、グアニジン化合物を架橋剤として用い
ることで良好な特性を有するカプセルを生じさせること
ができるが、油相に含まれる前記ポリイソシアネートの
分率、従ってミクロカプセルに含まれる壁の分率は10
重量%以上である(例えばヨーロッパ特許出願公開第7
27 251号の実施例10を参照)。
【0012】本発明の目的は、油相中のポリイソシアネ
ート量が10%未満の場合でも重要な性能特性の点で従
来技術に匹敵する特性を有するミクロカプセルをもたら
す主要壁形成剤(ポリイソシアネート)と適切な架橋剤
の組み合わせを提供することにある。
【0013】この目的を本発明で達成する。
【0014】従って、本発明は、ポリイソシアネート
(このポリイソシアネートはポリイソシアネートを基準
にして少なくとも30重量%のイソシアヌレート含有量
を有する)とグアニジン化合物と場合によりアミンの反
応生成物を含んで成る壁を有するミクロカプセルを提供
し、これは、前記壁が前記ミクロカプセルの全重量を基
準にして平均で9重量%未満であることを特徴とする。
【0015】好適な態様では、前記壁部分が前記ミクロ
カプセルの全重量を基準にして平均で7重量%未満、特
に6重量%未満、特に好適には5重量%以下であるよう
にする。
【0016】イソシアヌレート構造を含むポリイソシア
ネート類は、特に、式(I)
【0017】
【化1】
【0018】[式中、Rは、二価の脂肪族もしくは環状
脂肪族基、特にC1−C10脂肪族基またはC6−C10環状
脂肪族基、好適には(CH26である]で表されるジイ
ソシアネート三量体、およびまた、それを更に2n当量
の式OCN−R−NCOで表されるジイソシアネートと
反応させてイソシアヌレートを生じさせることで生じさ
せた反応生成物(本明細書では以降イソシアヌレート基
を含有するオリゴマー状のポリイソシアネートと呼ぶ)
である。nは好適には0から10、特に0から4であ
る。Rは好適には(CH26である。
【0019】ポリイソシアネート全体の好適には50重
量%を越える量、特に80重量%を越える量、特に好適
には90重量%を越える量、最も好適にはポリイソシア
ネート全体の95重量%さえ越える量のポリイソシアネ
ートがイソシアヌレート構造を持つようにする。
【0020】好適なさらなる態様では、ポリイソシアネ
ートを基準にして、特にR=(CH 26の前記式Iで表
されるイソシアヌレートの分率が30重量%を越え、特
に45重量%を越えるようにする。ポリイソシアネート
を基準にして、特にR=(CH26の前記式Iを基にし
ていてイソシアヌレート構造を有するn≧1のオリゴマ
ー状ポリイソシアネートの分率が好適には20重量%を
越え、特に30重量%を越えるようにする。
【0021】前記ポリイソシアネートの三量体分率およ
びオリゴマー分率は、一般に、ゲル浸透クロマトグラフ
ィーで測定可能である。
【0022】本発明で用いるに有用なポリイソシアネー
トは粘度が4500mPas以下、好適には3500m
Pas以下のものである。それらは更に好適にはNCO
含有量が10重量%以上、好適には15重量%以上、特
に20.0重量%以上のものである。
【0023】本発明に従うミクロカプセルを生じさせる
時に用いるに有用なグアニジン化合物には、例えば式
(II)
【0024】
【化2】
【0025】[式中、Xは、
【0026】
【化3】
【0027】であり、そしてYは、
【0028】
【化4】
【0029】である]で表されるグアニジン化合物また
はそれと酸の塩が含まれる。
【0030】前記塩は例えば炭酸、硝酸、硫酸、塩酸、
ケイ酸、燐酸、蟻酸および/または酢酸の塩であっても
よい。前記式(II)で表される遊離グアニジン化合物
が前記塩からインサイチューで得られるように前記式
(II)で表されるグアニジン化合物の塩を無機塩基と
組み合わせて用いることも可能である。この目的で用い
るに有用な無機塩基には、例えばアルカリ金属および/
またはアルカリ土類金属の水酸化物および/またはアル
カリ土類金属のアルコキサイドが含まれる。そのような
塩基の水溶液またはスラリー、特に水酸化ナトリウム水
溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウムの水溶
液またはスラリーが好適である。また、複数の塩基の組
み合わせを用いることも可能である。
【0031】前記式(II)で表されるグアニジン化合
物を塩として用いる方がしばしば有利である、と言うの
は、それらはそのような形態で商業的に入手可能であり
かつ遊離のグアニジン化合物はある場合には水に難溶で
あるか或は貯蔵中の安定性が不足しているからである。
無機塩基を用いる場合、それらをグアニジン化合物の塩
を基準にして化学量論的量、化学量論以下の量または化
学量論以上の量で用いてもよい。無機塩基を10から1
00当量%(グアニジン化合物の塩を基準)の量で用い
るのが好適である。このような無機塩基を添加すると、
結果として、ミクロカプセル封じ中に遊離NH2基を有
するグアニジン化合物をポリイソシアネート(油相に入
っている)との反応で水相中で利用することが可能にな
る。ミクロカプセル封じを行う時、グアニジン化合物の
塩と塩基を有利には個別に水相に添加する。
【0032】グアニジンまたはグアニジンと炭酸、硝
酸、硫酸、塩酸、ケイ酸、燐酸、蟻酸および/または酢
酸の塩の使用が好適である。
【0033】特にグアニジン化合物と弱酸の塩の使用が
有利である。これらは水溶液中で加水分解を起こす結果
として相当する遊離グアニジン化合物と平衡状態にな
る。この遊離グアニジン化合物がカプセル封じ過程中に
消費されるにつれて質量作用法則(law of ma
ss action)に従って絶えず再生して来る。炭
酸グアニジンがそのような利点を特別な度合で示す。グ
アニジン化合物と弱酸の塩を用いる場合には遊離グアニ
ジン化合物を放出させる目的で無機塩基を添加する必要
はない。
【0034】本発明で用いるに有用な式(II)で表さ
れるグアニジン化合物を、また、従来技術に従って商業
的に入手可能な塩基性イオン交換体を用いた水溶性塩の
イオン交換で生じさせることも可能である。前記イオン
交換体から溶離して来た液を前記水中油エマルジョンと
一緒に混合することでそれを直接中和してカプセルの壁
を生じさせることができる。
【0035】例えば、遊離NH2基がグアニジン化合物
の形態でNCO基(油相中にポリイソシアネートとして
存在する)1モル当たり0.2から4.0モルの量で水
相に導入されるか或は放出されるに充分な量でグアニジ
ン化合物を用いてもよい。この量は好適には0.5から
1.5モルである。グアニジン化合物を化学量論以下の
量で用いると、それをポリイソシアネートと反応させた
後に遊離NCO基が残存する。次に、これは一般に水と
反応するが、このことは一般に重要でない、と言うの
は、このような反応によって架橋を起こし得る新しい遊
離アミノ基が生じるからである。
【0036】前記グアニジン化合物、特に炭酸グアニジ
ンを好適には水溶液の形態で用いる。この溶液の濃度は
重要でなく、これを制限するのは一般に当該グアニジン
化合物が水中で示す溶解度のみである。有用なグアニジ
ン化合物水溶液は例えば濃度が1から20重量%、特に
濃度が10から20重量%の溶液である。
【0037】有用な「架橋剤」、即ち油相と水相の界面
の所で水相から出て油相の中に拡散して遊離イソシアネ
ート基と反応する化合物には、前記グアニジン化合物に
加えて、更に、第一級および/または第二級アミノ基を
少なくとも2つ有する脂肪族および/または環状脂肪族
アミン類が含まれる。
【0038】全体量の架橋剤に含めるグアニジン化合
物、特に炭酸グアニジンの分率を好適には50重量%以
上にする。
【0039】好適なアミンは分子量が200g/モル未
満のアミンである。特に好適なアミンは下記である:ヒ
ドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
アミノエチルピペラジン、プロピレンジアミン、N−メ
チルジプロピレントリアミン、ビス(3−アミノプロピ
ル)アミン、ヘキサメチレンジアミンおよびまた2,5
−ジアミノ−2,5−ジメチルヘキサン。
【0040】グアニジン化合物とアミンの混合物を架橋
剤として用いる場合、それらが有する第一級もしくは第
二級アミノ基の総量は算術または分析で決定可能で、こ
れを油相に存在させるNCO基を基準にして下記の如く
設定する:油相中にポリイソシアネートとして存在する
NCO基1モル当たり0.2から4.0モルのNCO反
応性アミノ基(第一級もしくは第二級)が水相に導入さ
れ得るようにする。基礎になる法則は、1つのNCO基
と1つの第一級アミノ基もしくは1つの第二級アミノ基
を反応させる必要がある点にある。二次的反応を無視す
る。グアニジン化合物とアミンの混合物を用いる場合、
この混合物に存在させるアミノ基の少なくとも半分(5
0モル%)がグアニジン化合物によって供給されるよう
にすべきである。
【0041】本発明に従い、イソシアヌレート構造を有
するポリイソシアネートが疎水性有機相の2−8重量
%、好適には3−6重量%、最も好適には3−5重量%
を構成するようにしてもよい。
【0042】本発明の目的で、本ミクロカプセルを生じ
させる時の油相に含まれるポリイソシアネートの量は、
後で生じるミクロカプセルが有する壁の平均分率に相当
する。
【0043】簡潔さの理由で、前記架橋剤が壁の構成に
貢献する度合は考慮に入れない。
【0044】壁の分率を最も好適な範囲である3−5重
量%にすると、壁の分率がより高い従来技術のそれに相
当する最も重要な性能特性を有するミクロカプセルの分
散液が生じる。ある場合には、説明的態様で示すよう
に、ある特性は従来技術のそれよりも優れる。このこと
は、壁の分率を小さくすると結果として機械的感受性が
高くなるであろうと一般に信じられていた点で驚くべき
ことである。
【0045】本発明のミクロカプセルの内部に包含させ
ることができる色形成剤は、無炭素コピー紙を製造しよ
うとする時に従来技術に従って商業的に入手可能でイソ
シアネートとは反応しないことが知られているあらゆる
色形成剤であり、これを有機溶媒に溶解させた状態で包
含させてもよい。その例はトリフェニルメタン化合物、
ジフェニルメタン化合物、ビスインドフタリド化合物、
ビスアリールカルバゾリルメタン化合物、キサンテン化
合物、ベンゾキサジン化合物、チアジン化合物およびス
ピロピラン化合物の種類の化合物であり、特に無炭素コ
ピー紙を製造する時に色形成剤として用いられることが
知られている化合物である。また、複数の色形成剤の混
合物を用いることも可能である。有用ないくつかの色形
成剤が例えばEP−A 591 106,EP−A 31
5 901,EP−A 234 394,DE−A 3 6
22 262およびEP−A 187 329などに記述
されている。
【0046】本発明に従って生じさせるミクロカプセル
は、原則として、化学的に多種多様な化合物をカプセル
封じする目的で用いるに有用であるが、但しそれらが有
機溶媒に可溶でありかつ使用するイソシアネートと反応
することもアミン系架橋剤ともグアニジン化合物とも反
応することがないことを条件とする。その例は香料、芳
香剤、接着剤、除草剤、有害生物防除剤、殺虫剤、触
媒、薬剤などである。
【0047】本ミクロカプセル製造中にカプセル封じを
受けさせるべき材料に加えて前記ポリイソシアネートと
一緒になって油相の一部を形成する水不混和性で不活性
な有機溶媒の例には、芳香族、脂肪族およびナフテン系
炭化水素、カルボン酸エステル、塩素化パラフィン、動
物および植物を源とする油、10℃から35℃の範囲の
融点を有する天然脂肪、液状の脂肪誘導体、そして10
0℃を越える温度で沸騰する芳香族および脂肪族エーテ
ルが含まれる。また、複数の溶媒の混合物を用いること
も可能である。
【0048】乳化剤、安定剤および/または抗合体剤
(anticoalescers)を含有させた水相を
用いて、本発明に従うミクロカプセルを生じさせること
ができる。また、乳化剤を油相中に存在させることも可
能である。そのような添加剤の量は、例えば、個々の相
を基準にして0.5−10重量%の範囲であってもよ
い。
【0049】本発明は、例えば、アルキル置換芳香族、
クロロパラフィン、エステル、低融点の天然脂肪および
蝋、天然油およびまた後者から誘導される低級アルコー
ルエステルの種類の溶媒を用いて実施可能である。
【0050】下記の群Iから選択される少なくとも1種
の化合物と下記の群IIから選択される少なくとも1種
の化合物から成る溶媒混合物が好適である。
【0051】群Iの溶媒はアルキル芳香族、例えばジイ
ソプロピルナフタレン、ハロゲン置換パラフィン、例え
ばクロロパラフィンなど、天然脂肪および油、例えばヤ
シ脂肪など、そして合成で作られた脂肪族もしくは芳香
族エステルなどである。
【0052】群IIの溶媒はナフテン類(即ち環状脂肪
族炭化水素)およびまたイソパラフィン類である。
【0053】有機溶媒の全量を基準にして、群IIの溶
媒の比率を好適には少なくとも40重量%、特に少なく
とも50重量%、特に好適には少なくとも55重量%に
する。
【0054】群Iの溶媒の例は下記の種類の製品であ
り、またこれらを各々異性体混合物の形態で使用するこ
とも可能である。
【0055】ジイソプロピルナフタレン、例えばRut
gers Kureha Solvents GmbH
のKMC(商標)113など、アルキル芳香族、例えば
Koch Chemical CompanyのSUR
ESOL(商標)290またはKoch Chemic
al CompanyのSURESOL(商標)300
など、フェニルキシリルエタン、例えばNippon
Soda Co.Ltd.のSAS(商標)296また
はDaio SolventsのPXEなど、クロロパ
ラフィン、例えばDeutsche ICI GmbH
のMeflex(商標)DAまたはIndustrie
Chimiche CaffaroS.p.A.のS
olvocaffaro(商標)など、またはヤシ脂
肪、例えばWalter Rau GmbHのCoco
pur(商標)など。
【0056】群IIの溶媒には下記の製品が含まれる:
イソパラフィン、例えばDeutsche EXXON
CHEMICAL GmbHのExxsol(商標)
D100またはNORPAR(商標)またはISOPA
R(商標)など、またはDegussa−Huls A
Gのイソヘキサデカン、またはナフテン類、例えばDe
utsche Shell AGのGravex(商
標)913、またはNynas Naphthenic
s ABのNytex(商標)800および同様なグレ
ード。
【0057】本発明は、また、本発明のミクロカプセル
を製造する方法も提供し、この方法は、 a)イソシアヌレート含有ポリイソシアネートとイソシ
アネートに不活性で水に混和しない溶媒とカプセル封じ
を受けさせるべき少なくとも1種の化合物と場合により
さらなる添加剤を含んで成る油相と b)水と安定剤と場合によりさらなる助剤を含んで成る
水相を、好適には分散装置を用いて、エマルジョンに変
化させた後、それにグアニジン化合物と場合によりアミ
ンを架橋剤として添加する、 ことを特徴とする。
【0058】この方法では、好適には、油滴の大きさと
ミクロカプセルの大きさが等しくなるようにする。
【0059】用語「安定剤」を本明細書で用いる場合、
これは液滴の合体を防止しかつ油相と水相の間の表面張
力を下げる能力を有する化合物である。また、1種類の
化合物ではなく各々が1種類のみの機能を果たす複数の
化合物を用いることも可能である。
【0060】ここに、例として一般的な製造手順を記述
する。最初に、個々の成分を記述する。溶液A 保護コロイドを0.5−10重量%含有する水。この保
護コロイドにはポリ酢酸ビニルの部分加水分解品、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースおよび
それの誘導体、アラビアゴムまたは蛋白質加水分解物が
含まれ得る。ポリ酢酸ビニルの約80%が加水分解を受
けたものを0.5から2.0重量%の濃度で用いるのが
好適である。適切な商業品は例えばAir Produ
ctsNederland B.V.のAirvol
(商標)523またはClariant(Deutsc
hland)GmbHのMowiol(商標)26−8
8である。溶液B カプセル封じを受けさせるべき化合物1種または2種以
上、特に色形成剤が水不混和性でイソシアネートに不活
性な溶媒、例えばジイソプロピルナフタレン[例えばR
utgers Kureha Solvents Gm
bHのKMC(商標)−113]に入っている溶液。
【0061】この溶媒に入っているカプセル封じを受け
させるべき化合物、特に色形成剤の濃度を、当該染料の
溶解性および所望の色合い深さに応じて、この溶液を基
準にして好適には3から15重量%にする。成分C 増量剤として用いる共溶媒、例えばナフテン系炭化水
素、例えばDeutsche Shell AGのGr
avex(商標)913、またはNynas Naph
thenics ABのNytex(商標)800また
はイソパラフィン、例えばDeutsche EXXO
N CHEMICAL GmbHのExxsol(商
標)D100など。特にナフテン系油が適切である。成分D 本発明に従って用いるべきイソシアヌレート含有ポリイ
ソシアネート。ここでは、例えば、NCO含有量が少な
くとも15重量%でイソシアヌレート分率が少なくとも
30重量%のヘキサメチレンジイソシアネートイソシア
ヌレート[またR=(CH26の式Iも参照]、例えば
バイエル社(Bayer AG、Leverkuse
n)のBAYMICRON(商標)OXA WM 11
1などが好適である。溶液E グアニジン化合物、特に炭酸グアニジンと場合によりア
ミン、特に脂肪族ポリアミンを溶液の状態で含有する脱
イオン水。水含有量が80から90重量%で架橋剤含有
量が20から10重量%の溶液の使用が好適である。
【0062】本発明の方法はバッチ式ばかりでなく連続
的にも操作可能である。
【0063】バッチ式カプセル封じでは、好適には、成
分Dを相当する量の溶液Bおよび場合により成分Cと一
緒に混合しそしてその結果として生じた溶液を相当する
量の溶液Aに添加して粗く分散した(coarsely
divided)エマルジョンが生じるまで高速で撹
拌することを通して、カプセル封じを起こさせる。次
に、商業的に入手可能な高速分散装置を用いて、所望ミ
クロカプセルの大きさに等しい液滴サイズを有する微細
エマルジョンが生じるまで好適には40℃未満の温度で
乳化させる。
【0064】次に、前記乳化装置の速度を下げた後、好
適には同様に40℃未満の温度で溶液Eを添加すること
で、カプセル壁の形成を開始させる。次に、好適には穏
やかに撹拌しながら、温度を60−90℃、好適には7
0から80℃に上昇させることを通して、カプセル封じ
反応を完了させる。
【0065】結果として、本発明に従うミクロカプセル
が入っている水性分散液が生じる。カプセルの分率は、
投入材料の量および比率に応じて、30から65重量
%、好適には45から55重量%の範囲であり得る。
【0066】この形態のバッチ式カプセル封じは手順的
に従来技術に従い、特殊な技術的手段は必要でない。
【0067】好適には、投入溶液(input sol
utions)または成分A、B、CおよびDを適切な
精密ポンプで乳化装置に連続的に送り込むことで連続的
カプセル封じを行うが、好適には、溶液Bと成分Dを商
業的に入手可能な固定式または動的ミキサーで前以て混
合しておいた後、それらをさらなる固定式または動的ミ
キサー内で成分Cと一緒にする。それによって、油に溶
解している色形成剤とポリイソシアネートと場合により
増量剤を含有する均一な油相が生じる。
【0068】次に、この油相を溶液Aと一緒にし、必要
ならばもう一度混合した後、乳化装置にポンプ輸送す
る。せん断が理由で前記乳化装置内で温度の上昇が起こ
り得るが、適切な冷却手段を用いて温度の上昇を容認さ
れる度合にまで下げてもよい。好適には、前記乳化装置
から出る流出液の温度が25から40℃に維持されるよ
うな様式で温度を制御する。次に、前記乳化装置から出
る微細エマルジョンを連続的に溶液Eと一緒にした後、
同様に固定式または動的ミキサーを用いるか或は撹拌要
素(stirring elements)を用いてそ
れらの混合を行ってもよい。
【0069】次に、タンクバッテリー(tank ba
ttery)または個々のタンク内で、次に起こる壁形
成、即ちカプセル封じを選択的に完成させてもよい。こ
の目的で、撹拌を行いながらタンクバッテリー内の温度
を段階的に90℃にまで上昇させる。このバッテリーの
下流末端部から出て来る生成物が完成ミクロカプセル分
散液を構成する。熟成を個々のタンク内で実施する場
合、最後のタンクの充填が終了した時点で最初のタンク
が再び空になる[スインギング(swinging)]
ように、処理量に充分な数のタンクを準備すべきであ
る。有利には、個々のタンクの加熱を行ってもよく、バ
ッテリー方法の場合と同様に、低圧蒸気を制御した様式
で生成物に直接送り込むことを通して加熱を行ってもよ
い。ここでも、また、純粋に処理の面は従来技術に従
う。
【0070】本発明は、更に、色形成剤をカプセル封じ
している本発明に従うミクロカプセルを含んで成る無炭
素コピー紙も提供する。
【0071】このようなコピー紙に本ミクロカプセルを
含有させる側は好適には1つの側のみであってもよい
(CBまたはCFB紙)。非常に特に好適には、本発明
に従うミクロカプセルで覆った側に現像剤を含めない。
場合により、このコピー紙のもう一方の側を現像剤で被
覆してもよい(CFB紙)。
【0072】好適な現像剤は、例えば、粘土の種類の現
像剤、フェノール樹脂の種類の現像剤、そしてサリチル
酸亜鉛の種類の現像剤である。
【0073】本発明は、更に、本発明のミクロカプセル
で覆われたコピー紙のセット(set)も提供する。こ
のセットは、好適には、トップシート(topshee
t)と下方に位置する9枚以下のインターシート(in
tersheets)とボトムシート(bottom
sheet)で構成されている層構造を有することを特
徴とし、この層構造では、前記トップシート(オリジナ
ル)の裏側が本発明のミクロカプセルで覆われており、
前記インターシートの表側が現像剤で覆われかつそれの
裏側が再び前記ミクロカプセルで覆われておりそして前
記ボトムシートの表側のみが現像剤で覆われており、こ
こで、個々のシートは各場合とも現像剤被覆側がミクロ
カプセル被覆側に隣接して位置するような様式で位置し
ており、その結果として、前記トップシート(オリジナ
ル)に書き込みまたは印刷が行われると前記裏側のミク
ロカプセルおよび下側に位置するシートのミクロカプセ
ルが破裂して色形成剤が放出されかつ隣接する側の現像
剤と化合することで前記トップシートの色画像が形成さ
れる。
【0074】このセットに含めるインターシートの数は
好適には7以下、特に4以下である。
【0075】本発明のミクロカプセルは、より厚い壁を
有するミクロカプセルに類似した性能特徴を有すること
に加えて相当する厚壁カプセルに比較して実質的に向上
した老化特性を示すと言った驚くべき利点を有する。
【0076】
【実施例】実施例1a(比較実施例) 米国特許第5,635,211号(=ヨーロッパ特許出
願公開第727 251号)の実施例10に従い、グア
ニジンを架橋剤として用いてミクロカプセルの分散液を
生じさせた。実施例1b (発明) 炭酸グアニジンをグアニジンの代わりに架橋剤として用
いて実施例1aの条件と同じ条件下で本発明に従う相当
するミクロカプセルを生じさせた後、この2種類のカプ
セルをそれらが示す特性に関して比較した(表を参
照)。実施例1aおよび1bにおけるNCO含有量は使
用したポリイソシアネートを基準にして21.6%であ
りかつイソシアヌレート含有量は96.9%である。そ
れをヘキサメチレンジイソシアネート三量体が占める割
合は>45重量%でありかつより高級なオリゴマーが占
める割合は>30重量%である。
【0077】
【表1】
【0078】* 適切に老化させたCB(被覆ブラッ
ク)紙のコピーと基準としての未老化CB紙のコピーを
比較することで老化を評価する。コピーの強度は数値が
高ければ高いほど高い。 ** 油相中のポリイソシアネート含有量に相当 本発明に従うミクロカプセルは実質的に小さい壁分率を
有するにも拘らず従来技術の老化特性よりも実質的に良
好な老化特性を示す。実施例2 (発明) a)ミクロカプセル分散液の製造 最初に、12gの結晶バイオレットラクトンから成る色
形成剤を187.2gのジイソプロピルナフタレンに1
20℃で溶解させた後、この溶液を実施例1で得たポリ
イソシアヌレート(20g)と一緒に室温で混合して油
相を生じさせることを通して、無炭素コピー紙で用いる
に適したミクロカプセルを生じさせた。ナフテン系イソ
パラフィン混合物を増量剤として280.8g添加し
た。この油相を、ポリビニルアルコール水溶液[437
gの水に5.3g]で構成させた水相(442.3g)
と一緒にして、この混合物を撹拌することで粗いプレエ
マルジョンを生じさせた後、この粗いプレエマルジョン
を混合用サイレン(siren)(8950rpm)で
8分間乳化させることで、微細なエマルジョンを得た。
この得た微細なエマルジョンを炭酸グアニジン水溶液
(50.7gの脱イオン水に7.0g)と一緒に室温で
混合した後、その結果として生じた混合物を撹拌しなが
ら1時間かけて60℃に加熱し、そして平均サイズが
7.8μmのミクロカプセルが約40%の濃度で入って
いるミクロカプセル分散液が生じるように60℃で補足
的に3時間撹拌した。壁の分率は油相ポリイソシアネー
ト含有量が4重量%であることに相当する。 b)CFB(表側と裏側を被覆)型無炭素コピー紙の製
造 a)に従って得たミクロカプセル分散液を12.9g、
セルロースを基にしたスペーサー[Arbocell
(商標)BE600/30]を2.05g、スチレン−
ブタジエンラテックスを基にした結合剤[Baysta
l(商標)P KA8588]を2.01gおよび脱イ
オン水を26.3g用いて、これらを混合した後、40
μのドクターブレードを用いて前記混合物を市販CF紙
の裏側に被覆して、熱風流で乾燥させた(CF紙の表側
を染料前駆体用現像剤で被覆する)。実施例3 (発明) 黒色コピーを生じさせる色形成剤処方を用いる以外は実
施例2を繰り返した。
【0079】使用する油相を28.80gの色形成剤混
合物と実施例1に従う20gのHDIイソシアヌレート
と180.48gのジイソプロピルナフタレンと27
0.72gのナフテン系イソパラフィン混合物[Gra
vex(商標)913](増量剤として)で構成させ
る。
【0080】前記色形成剤混合物は下記の組成を有す
る:
【0081】
【表2】
【0082】壁の分率はミクロカプセルの全重量を基準
にして4重量%である。実施例4 (発明) 用いる架橋剤が炭酸グアニジンとジエチレントリアミン
の混合物である以外は実施例3を繰り返した。
【0083】油相を実施例3に従う28.5gの色形成
剤混合物と223.3gのジイソプロピルナフタレン異
性体混合物と実施例1に従う25gのHDIイソシアヌ
レートと223.3gのナフテン系炭化水素混合物[N
ytex(商標)801](増量剤として)で構成させ
る。
【0084】次に、このような微細水性エマルジョンを
炭酸グアニジンが4.67gでジエチレントリアミンが
0.89gで脱イオン水が52.1gの水溶液と一緒に
混合する。壁の分率は5重量%である。実施例5 (発明) 主要な壁材料の量を少なくして実施例3を繰り返した。
【0085】油相を実施例3に従う29.10gの色形
成剤混合物と182.4gのジイソプロピルナフタレン
(異性体混合物)と273.5gのナフテン系イソパラ
フィン混合物[Gravex(商標)913](増量剤
として)と実施例1に従う15gのHDIイソシアヌレ
ートで構成させる。
【0086】次に、このような微細水性エマルジョンを
炭酸グアニジンが5.25gで脱イオン水が52.55
gの水溶液と一緒に混合する。壁の分率は3重量%であ
る。
【0087】以下に示す表に実施例2から6のミクロカ
プセルの特性を要約する。
【0088】
【表3】
【0089】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0090】1. ポリイソシアネートを基準にして少
なくとも30重量%のイソシアヌレート含有量を有する
ポリイソシアネートとグアニジン化合物と場合によりア
ミンの反応生成物を含んで成る壁を有するミクロカプセ
ルであって、前記壁が前記ミクロカプセルの全重量を基
準にして平均で9重量%未満であることを特徴とするミ
クロカプセル。
【0091】2. 前記グアニジン化合物が式(II)
【0092】
【化5】
【0093】[式中、Xは、
【0094】
【化6】
【0095】であり、そしてYは、
【0096】
【化7】
【0097】である]で表されるグアニジン化合物また
はそれと酸の塩であることを特徴とする第1項記載のミ
クロカプセル。
【0098】3. 前記塩が炭酸、硝酸、硫酸、塩酸、
ケイ酸、燐酸、蟻酸および/または酢酸の塩であること
を特徴とする第2項記載のミクロカプセル。
【0099】4. 使用したグアニジン化合物が炭酸グ
アニジンであることを特徴とする第1項記載のミクロカ
プセル。
【0100】5. 使用したポリイソシアネートが遊離
イソシアネート基を有するイソシアヌレートを少なくと
も30重量%含んで成る脂肪族イソシアネートであるこ
とを特徴とする第1項記載のミクロカプセル。
【0101】6. 使用したポリイソシアネートがイソ
シアヌレート単位を伴うヘキサメチレンジイソシアネー
ト誘導体であることを特徴とする第1項記載のミクロカ
プセル。
【0102】7. 使用したアミンが第一級および/ま
たは第二級アミノ基を少なくとも2つ有する脂肪族およ
び/または環状脂肪族アミンであることを特徴とする第
1項記載のミクロカプセル。
【0103】8. 前記グアニジン化合物と脂肪族およ
び/または環状脂肪族アミンを前記グアニジン化合物、
特に炭酸グアニジンが前記2成分の合計総量を基準にし
て少なくとも50モル%を構成するような比率で用いた
ことを特徴とする第7項記載のミクロカプセル。
【0104】9. 前記壁部分が前記ミクロカプセルの
全重量を基準にして平均で7重量%未満、特に6重量%
未満であることを特徴とする第1項記載のミクロカプセ
ル。
【0105】10. 第1項記載のミクロカプセルを製
造する方法であって、 a)イソシアヌレート含有ポリイソシアネートとイソシ
アネートに不活性で水に混和しない少なくとも1種の溶
媒とカプセル封じを受けさせるべき少なくとも1種の化
合物と場合によりさらなる添加剤を含んで成る油相と b)水と安定剤と場合によりさらなる助剤を含んで成る
水相を、エマルジョンに変化させた後、それにグアニジ
ン化合物と場合によりアミンを架橋剤として添加する、 ことを特徴とする方法。
【0106】11. 無炭素コピー紙であって、色形成
剤をカプセル封じしている第1項記載のミクロカプセル
を含んで成る無炭素コピー紙。
【0107】12. コピー紙のセットであって、トッ
プシートと下方に位置する9枚以下のインターシートと
ボトムシートで構成されている層構造を有していて前記
トップシート(オリジナル)の裏側が第1項記載のミク
ロカプセルで覆われており、前記インターシートの表側
が現像剤で覆われかつそれの裏側が再び前記ミクロカプ
セルで覆われておりそして前記ボトムシートの表側のみ
が現像剤で覆われており、ここで、個々のシートは各場
合とも現像剤被覆側がミクロカプセル被覆側に隣接して
位置するような様式で位置しており、その結果として、
前記トップシート(オリジナル)に書き込みまたは印刷
が行われると前記シートの裏側のミクロカプセルおよび
下側に位置するシートのミクロカプセルが破裂して色形
成剤が放出されかつ隣接する側の現像剤と化合すること
で前記トップシートの色画像が形成されることを特徴と
するコピー紙のセット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591063187 D−51368 Leverkusen,Ge rmany (72)発明者 ユルゲン・バイサー ドイツ41542ドルマゲン・クノルベーク22 Fターム(参考) 2H085 AA07 CD07 FE02 FE03 FE12 4G005 AA01 AB14 AB15 BA01 BB05 BB12 DC11X DC42Y DD23Y DD32Y DD39Z DE08X EA08 4J034 AA04 CA12 CA14 CA15 CA16 CA17 CB01 CB02 CB04 CB07 CC03 CC05 CC07 CD01 CD05 HA02 HA06 HA08 HA11 HB05 HC03 HC35 HC46 HC52 HC61 JA03 JA04 JA15 JA20 JA28 JA42 KB02 KB04 KD12 QC04 RA07 RA09 RA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネートを基準にして少なく
    とも30重量%のイソシアヌレート含有量を有するポリ
    イソシアネートとグアニジン化合物と場合によりアミン
    との反応生成物を含んで成る壁を有するミクロカプセル
    であって、前記壁が前記ミクロカプセルの全重量を基準
    にして平均で9重量%未満であることを特徴とするミク
    ロカプセル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のミクロカプセルを製造す
    る方法であって、 a)イソシアヌレート含有ポリイソシアネートとイソシ
    アネートに不活性で水に混和しない少なくとも1種の溶
    媒とカプセル封じを受けさせるべき少なくとも1種の化
    合物と場合によりさらなる添加剤を含んで成る油相と b)水と安定剤と場合によりさらなる助剤を含んで成る
    水相を、エマルジョンに変化させた後、それにグアニジ
    ン化合物と場合によりアミンを架橋剤として添加する、
    ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 無炭素コピー紙であって、色形成剤をカ
    プセル封じしている請求項1記載のミクロカプセルを含
    んで成る無炭素コピー紙。
  4. 【請求項4】 コピー紙のセットであって、トップシー
    トと下方に位置する9枚以下のインターシートとボトム
    シートで構成されている層構造を有していて前記トップ
    シート(オリジナル)の裏側が請求項1記載のミクロカ
    プセルで覆われており、前記インターシートの表側が現
    像剤で覆われかつそれの裏側が再び前記ミクロカプセル
    で覆われておりそして前記ボトムシートの表側のみが現
    像剤で覆われており、ここで、個々のシートは各場合と
    も現像剤被覆側がミクロカプセル被覆側に隣接して位置
    するような様式で位置しており、その結果として、前記
    トップシート(オリジナル)に書き込みまたは印刷が行
    われると前記シートの裏側のミクロカプセルおよび下側
    に位置するシートのミクロカプセルが破裂して色形成剤
    が放出されかつ隣接する側の現像剤と化合することで前
    記トップシートの色画像が形成されることを特徴とする
    コピー紙のセット。
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