JP2002233482A

JP2002233482A - 電気掃除機

Info

Publication number: JP2002233482A
Application number: JP2001031434A
Authority: JP
Inventors: Atsuo Hamada; 篤夫濱田; Kazuyoshi Yoshimi; 和好吉見; Atsushi Okuda; 篤奥田; Naoki Suetsugu; 直樹末次
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2001-02-07
Filing date: 2001-02-07
Publication date: 2002-08-20
Also published as: KR20020065833A; CN1164233C; KR100429479B1; CN1368030A

Abstract

(57)【要約】【課題】床掃除および手元掃除の両方を行なうことが
できるアップライト型の電気掃除機であって、床掃除に
おいて吸込具本体からの吸込効率を向上し、ごみ詰まり
を抑制することができる電気掃除機を提供する。【解決手段】吸込具本体１と、吸込具本体１に揺動自
在に支持された掃除機本体２とを備え、吸込具本体１か
ら掃除機本体２の集塵室へいたる本体側流路が設けられ
るとともに前記集塵室へいたる手元掃除用流路が設けら
れ、掃除機本体２を傾斜させて床掃除を行なう状態では
前記手元掃除用流路を閉塞し、かつ掃除機本体２を起立
させた状態では手元掃除用流路を開放する手元掃除用流
路開閉手段が設けられてなる電気掃除機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関す
る。さらに詳しくは、床掃除および手元掃除の両方を行
なうことができるアップライト型の電気掃除機であっ
て、床掃除において吸込具本体からの吸込効率を向上
し、ごみ詰まりを抑制することができる電気掃除機に関
する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
的なアップライト型電気掃除機は、掃除機本体内に吸込
具本体と集塵室とを接続する流路を形成しているが、か
かる構成では、床面上の塵埃などは吸引できるが、椅子
などの上や階段などの掃除を行なうことができなかっ
た。

【０００３】そこで、従来より、床掃除だけでなく床以
外の場所も掃除できるアップライト型電気掃除機が提案
されている。この従来のアップライト型電気掃除機で
は、可撓性ホースの一端を掃除機本体の集塵室に接続す
るとともに、可撓性ホースの他端を吸込具本体に着脱自
在に接続し、可撓性ホースの他端を吸込具本体に接続し
た状態で、吸込具本体から吸引した空気を可撓性ホース
を介して集塵室内に吸引するとともに、可撓性ホースの
他端を抜いて手元掃除を行なうアップライト型電気掃除
機が知られている。

【０００４】しかし、このような構成では、可撓性ホー
スを介して吸込具本体から塵埃などを吸引するため、通
気抵抗が大きく、吸引効率がわるく、しかも可撓性ホー
スにごみが詰まりやすいという問題がある。

【０００５】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、床掃除および手元掃除の両方を行なう
ことができるアップライト型の電気掃除機であって、床
掃除において吸込具本体からの吸込効率を向上し、ごみ
詰まりを抑制することができる電気掃除機を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、
吸込具本体と、吸込具本体に揺動自在に支持された掃除
機本体とを備え、当該吸込具本体から掃除機本体の集塵
室へいたる本体側流路が設けられるとともに前記集塵室
へいたる手元掃除用流路が設けられ、前記掃除機本体を
傾斜させて床掃除を行なう状態では前記手元掃除用流路
を閉塞し、かつ前記掃除機本体を起立させた状態では手
元掃除用流路を開放する手元掃除用流路開閉手段が設け
られてなることを特徴としている。

【０００７】前記手元掃除用流路の先端部が、前記掃除
機本体に着脱自在に支持され、かつ前記手元掃除用流路
開閉手段が、前記手元掃除用流路の先端部の開口を開閉
するように構成されてなるのが好ましい。

【０００８】前記手元掃除用流路開閉手段が、前記手元
掃除用流路の先端部の軸方向に沿って往復移動して当該
先端部の開口を閉塞する蓋体を備えてなるのが好まし
い。

【０００９】前記吸込具本体の上面において、部分的に
凸部または凹部を有するカム面が形成され、かつ前記手
元掃除用流路開閉手段が、前記カム面に当接する突起を
備え、当該突起の昇降により前記掃除機本体の起倒を検
出するように構成されてなるのが好ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の電気掃除機をさらに詳細に説明する。図１は本発明の
電気掃除機の一実施の形態を示すスタンド状態における
正面図、図２は図１の電気掃除機の右側面図、図３は図
１の電気掃除機の右側面から見た手元掃除をするときの
状態の説明図、図４は図１の電気掃除機の本体側流路お
よび手元側流路を示す断面説明図、図５は図１の電気掃
除機の背面図、図６は図１の電気掃除機の左側面図、図
７は図１の電気掃除機のスタンド状態における前後方向
に沿った縦断面説明図、図８は図１の電気掃除機のスタ
ンド状態における幅方向に沿った縦断面説明図、図９は
図７の電気掃除機のIX−IX線断面図、図１０は図７の電
気掃除機のＸ−Ｘ線断面図、図１１は図１の電気掃除機
の床掃除をするときに床掃除用流路開閉機構が開いた状
態を示す断面説明図、および図１２は図１の電気掃除機
の床掃除をするときに手元掃除用流路開閉機構が閉じて
いる状態を示す断面説明図である。

【００１１】図１〜８に示されるアップライト型の電気
掃除機は、吸込具本体１と、該吸込具本体１の上部に揺
動自在支持された掃除機本体２と、グリップ部３と、グ
リップ部３に固着された先端側パイプ４と、可撓性ホー
ス５と、回動管６とから構成されている。

【００１２】先端側パイプ４の先端部は、掃除機本体２
の筒状の先端側パイプ支持部１０に挿入されて着脱自在
に支持されている。しかも、グリップ部３は、グリップ
部３の後方側に配設される可撓性ホース５を介して前記
掃除機本体２の集塵室７に接続されている。

【００１３】本実施の形態の電気掃除機は、通常の床掃
除を行なう使用状態では、本体側流路８を介して吸込具
本体１から集塵室７内に吸引する。手元を掃除する際に
は、グリップ部３の先端側パイプ４を掃除機本体２から
抜き、グリップ部３を把持した状態で先端側パイプ４の
先端から天井や壁、またはスキマなどの塵挨などを吸引
する。

【００１４】本実施の形態のアップライト型電気掃除機
は、吸込具本体１からの本体側流路８および手元掃除用
流路９（先端側パイプ４、グリップ部３、回動管６、可
撓性ホース５および連結管２１からなる）を有している
ので、吸込具本体１からの吸気は可撓性ホース５を通る
ことなく集塵室７へ到達する。したがって、吸込具本体
１からの吸込効率を向上し、ごみ詰まりを大幅に抑制す
ることができる。しかも、後述する手元掃除用流路開閉
機構４１により、床掃除のときには手元掃除用流路９を
閉塞することができるため、吸込具本体１からの吸引効
率をより向上することができる。

【００１５】本実施の形態の吸込具本体１は、前車輪１
６および後車輪１７を備え、床面を転動できるようにな
っている。また、吸込具本体１は、電動送風機１８を内
蔵し、さらに電動送風機１８の軸に巻回されたベルト２
０を介して回転される回転ブラシ１９を備えている。

【００１６】掃除機本体２は、着脱自在の集塵部２９を
備えており、集塵部２９は、集塵室外殻３０内部に集塵
室７が形成され、メッシュ状のプレフィルタ３１と、Ｈ
ＥＰＡフィルタなどで作製されたメインフィルタ３２と
からなる２重のフィルタを備えている。

【００１７】また、掃除機本体２の上部には、先端側パ
イプ４を着脱自在に支持するための先端側パイプ支持部
１０が設けられている。先端パイプ支持部１０は、筒状
を呈しており、掃除機本体１に一体形成されている。

【００１８】グリップ部３は、中空筒体からなり、上端
には取っ手３ａが形成されている。グリップ部３を介し
て先端側パイプ４および可撓性ホース５が連結されてい
る。また、グリップ部３は、前記先端側パイプ支持部１
０に対して、フック１２ａを有するグリップ部着脱ボタ
ン１２によって、着脱自在に連結されている。

【００１９】可撓性ホース５は、下端が掃除機本体２に
設けられた略Ｌ字状を呈する連結管２１に接続され、上
端が前記グリップ部３に接続されている。連結管２１
は、掃除機本体２の後方下端付近に設けられ、掃除機本
体２内部の本体側流路８に連通している。

【００２０】図３〜４に示されるように、先端側パイプ
４を用いて手元掃除を行なう場合には、グリップ部３、
回動管６、可撓性ホース５および連結管２１からなる手
元掃除用流路９をとおり、そののち本体側流路８を通っ
て集塵室７に捕集される。

【００２１】可撓性ホース５は、グリップ部３に回動自
在に連結された回動管６を介してグリップ部３に接続さ
れている。

【００２２】また、吸込具本体１には、図４および１１
に示されるように、掃除機本体２とともに揺動を行なう
ロータリーパイプ２２を備えた床掃除用流路開閉機構１
３が内蔵されている。この開閉機構１３は、掃除機本体
２をほぼ垂直に立てた、図３〜４に示される手元掃除の
場合には、ロータリーパイプ２２が吸込具本体１の内部
空間に対して閉じているため、吸込具本体１からの吸気
がなく、したがって吸気効率よく手元掃除を行なうこと
ができる。

【００２３】また、本実施の形態の電気掃除機は、図７
〜８および１２に示されるように、掃除機本体２の起倒
に応じて手元掃除用流路９の開閉を行なう手元掃除用流
路開閉機構４１が掃除機本体２内部に設けられている。

【００２４】たとえば、前述のように、手元掃除用流路
９の先端部を構成する先端側パイプ４が、掃除機本体２
の先端側パイプ支持部１０に挿入されて着脱自在に支持
されている本実施の形態では、手元掃除用流路開閉機構
４１は、先端側パイプ４の開口を開閉するように構成さ
れている。

【００２５】本実施の形態の手元掃除用流路開閉機構４
１は、先端側パイプ４の開口を閉塞する蓋体であるパッ
キン４２と、パッキン４２から下方に延設された上下に
往復移動できるシャッタ４３と、シャッタ４３下端にリ
ンク結合された揺動自在のシャッタアーム４４と、シャ
ッタアーム４４の先端から下方に突設された略三角形を
呈する突起部４５とから構成されている。

【００２６】突起部４５は、圧縮コイルバネ４８の付勢
力により、常時、掃除機本体２の下面から外部に突出し
ている。この突起部４５は、吸込具本体１のケースアッ
パー４６に形成された部分的に凸部または凹部を有する
カム面４７に当接している。

【００２７】掃除機本体２を傾斜させて床掃除を行なう
状態（図１２参照）では、突起部４５はカム面４７の凹
部に入るため下降し、それに応じてシャッタアーム４４
は反時計方向に回転し、シャッタ４３が上昇し、最終的
にパッキン４２が上昇して先端側パイプ４の開口を高い
気密性で閉塞する。

【００２８】したがって、掃除機本体２を図１２のよう
に倒すだけで、手元掃除用流路９を構成する先端側パイ
プ４の開口を自動的に閉塞することができ、吸込具本体
１からの吸引効率をより向上することができる。

【００２９】また、掃除機本体２を起立させた状態（図
７参照）では、突起部４５がカム面４７の凸部に乗り上
げて上昇することにより、シャッタアーム４４は時計方
向に回転し、シャッタ４３が下降し、パッキン４２が下
降して先端側パイプ４の開口を自動的に開放する。

【００３０】したがって、掃除機本体２を図７のように
起立させれば、手元掃除用流路９が開放するので、先端
側パイプ４を引き抜かない状態で掃除機を運転させたと
きでも、先端側パイプ４の開口から空気がもれるので、
電動送風機のモータが過速状態になるのを防止すること
ができる。それにより、モータに過剰な負荷がかかりに
くくなり、掃除機の長寿命化を達成することができる。

【００３１】また、本実施の形態では、先端側パイプ４
の開口を閉塞する蓋形状を呈するパッキン４２が、先端
側パイプ４の軸方向に沿って往復移動して開閉してい
る。このように軸方向から先端側パイプ４を閉塞するパ
ッキン４２を採用したことにより、先端側パイプの外周
面に摺接して閉塞する摺接部材と比較して、先端側パイ
プと摺接部材とのあいだの摺接面に塵埃が入り込むこと
により摺接動作が良好に行なえなくなったり、砂などに
より摺接面が削れて空気漏れが生じるなどの問題が生じ
ない。

【００３２】さらに、本実施の形態の電気掃除機は、図
５に示されるように、本体背面側において、延長パイプ
１４ａ、隙間用ノズル１４ｂ、平型ノズル１４ｃおよび
丸ブラシ１４ｄなどの種々のアタッチメントを装備して
いるため、手元掃除を行なう場合、前記先端側パイプ４
の先端にこれらのアタッチメントを取りつけることによ
り、さらに、高所や細い隙間などの清掃作業も可能にな
る。

【００３３】つぎに、図７〜１０を参照しながら、本実
施の形態の電気掃除機の吸排気の流路をさらに詳細に説
明する。

【００３４】床掃除のときに吸込具本体１から塵埃とと
もに吸い込まれた空気は、掃除機本体２内部で垂直方向
にのびる本体側流路８を通って上昇し、出口８ａから集
塵室７内部に導入される。集塵室７内部では、空気は、
プレフィルタ３１およびメインフィルタ３２を通ってろ
過される。このとき、大きなごみは、プレフィルタ３１
と集塵室外殻３０とプレフィルタ３１とのあいだの空間
に貯められ、細かなごみやちりはメインフィルタ３２の
表面に捕集される。

【００３５】集塵室７内部で浄化された空気は、集塵室
７内部を下降し、送風機用連結管２５を通して、吸込具
本体１内の電動送風機１８に送られ、ついで排気流路２
６を通って上昇し、掃除機本体２の側面に形成された排
気口２７からＨＥＰＡフィルタなどからなる排気フィル
タ２８を通して外部に排気される。

【００３６】一方、手元掃除のときに先端側パイプ４か
ら塵埃とともに吸い込まれた空気は、先端側パイプ４、
グリップ部３、回動管６、可撓性ホース５および連結管
２１からなる手元掃除用流路９を通って、本体側流路８
に合流する。その後の流れは、前述の床掃除の場合と同
じである。

【００３７】

【発明の効果】本発明によれば、吸込具本体からの本体
側流路および手元掃除用流路を有しているので、吸込具
本体からの吸気は可撓性ホースを通ることなく集塵室へ
到達する。したがって、吸込具本体からの吸込効率を向
上し、ごみ詰まりを大幅に抑制することができる。

【００３８】また、手元掃除用流路開閉機構により、床
掃除のときには手元掃除用流路を自動的に閉塞すること
ができるため、吸込具本体からの吸引効率をより向上す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の一実施の形態を示すスタ
ンド状態における正面図である。

【図２】図１の電気掃除機の右側面図である。

【図３】図１の電気掃除機の右側面から見た手元掃除を
するときの状態の説明図である。

【図４】図１の電気掃除機の本体側流路および手元側流
路を示す断面説明図である。

【図５】図１の電気掃除機の背面図である。

【図６】図１の電気掃除機の左側面図である。

【図７】図１の電気掃除機のスタンド状態における前後
方向に沿った縦断面説明図である。

【図８】図１の電気掃除機のスタンド状態における幅方
向に沿った縦断面説明図である。

【図９】図７の電気掃除機のIX−IX線断面図である。

【図１０】図７の電気掃除機のＸ−Ｘ線断面図である。

【図１１】図１の電気掃除機の床掃除をするときに床掃
除用流路開閉機構が開いた状態を示す断面説明図であ
る。

【図１２】図１の電気掃除機の床掃除をするときに手元
掃除用流路開閉機構が閉じている状態を示す断面説明図
である。

【符号の説明】

１吸込具本体２掃除機本体３グリップ部４先端側パイプ５可撓性ホース７集塵室

フロントページの続き (72)発明者奥田篤大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者末次直樹大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内Ｆターム(参考） 3B057 BA22 BA23 BA32 FA14 FA24 3B061 AA18

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】吸込具本体と、吸込具本体に揺動自在に
支持された掃除機本体とを備え、当該吸込具本体から掃
除機本体の集塵室へいたる本体側流路が設けられるとと
もに前記集塵室へいたる手元掃除用流路が設けられ、前
記掃除機本体を傾斜させて床掃除を行なう状態では前記
手元掃除用流路を閉塞し、かつ前記掃除機本体を起立さ
せた状態では手元掃除用流路を開放する手元掃除用流路
開閉手段が設けられてなる電気掃除機。
【請求項２】前記手元掃除用流路の先端部が、前記掃
除機本体に着脱自在に支持され、かつ前記手元掃除用流
路開閉手段が、前記手元掃除用流路の先端部の開口を開
閉するように構成されてなる請求項１記載の電気掃除
機。
【請求項３】前記手元掃除用流路開閉手段が、前記手
元掃除用流路の先端部の軸方向に沿って往復移動して当
該先端部の開口を閉塞する蓋体を備えてなる請求項２記
載の電気掃除機。
【請求項４】前記吸込具本体の上面において、部分的
に凸部または凹部を有するカム面が形成され、かつ前記
手元掃除用流路開閉手段が、前記カム面に当接する突起
を備え、当該突起の昇降により前記掃除機本体の起倒を
検出するように構成されてなる請求項１、２または３記
載の電気掃除機。