JP2002231061A - 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル - Google Patents

超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル

Info

Publication number
JP2002231061A
JP2002231061A JP2001029277A JP2001029277A JP2002231061A JP 2002231061 A JP2002231061 A JP 2002231061A JP 2001029277 A JP2001029277 A JP 2001029277A JP 2001029277 A JP2001029277 A JP 2001029277A JP 2002231061 A JP2002231061 A JP 2002231061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultra
resin tape
fluororesin
highly
foamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001029277A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuki Ono
伸樹 小野
Noriyuki Imai
規之 今井
Masatsugu Yoshio
正嗣 吉尾
Seiichiro Tabuchi
誠一朗 田渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2001029277A priority Critical patent/JP2002231061A/ja
Publication of JP2002231061A publication Critical patent/JP2002231061A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長手方向の外径変動を顕著に小さくでき、それ
によって特性インピーダンスのばらつきを顕著に小さく
することができる超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケー
ブルを提供すること。 【解決手段】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成るこ
とを特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線及びこの
超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を線芯として用いて成る
超々高発泡ふっ素樹脂絶縁ケーブルにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線、ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器は益々高性能化、小形
化、軽量化等が進んできている。
【0003】このため情報機器の配線に使用される絶縁
電線、ケーブルの要求性能も一段と高度なものとなって
きている。このような絶縁電線、ケーブルの高度な特性
として高周波における高速伝送性と低損失性とが上げら
れている。
【0004】このような高周波における高速伝送性と低
損失性とを発揮する絶縁電線、ケーブルの被覆用絶縁材
料としては、発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
がある。この発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
は誘電率を極めて小さくすることができ、それによって
超々高発泡ふっ素樹脂は高周波において優れた高速伝送
性と低損失性とを発揮することができる。
【0005】押出機によりこの種の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線を製造する方法としては、導体上に外部注入
ガス発泡ふっ素樹脂を押し出し被覆する方法、同じく導
体上に化学発泡剤発泡ふっ素樹脂を押し出し被覆する方
法等がある。
【0006】さて、超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケ
ーブルの高速伝送性と低損失性とを完全に発揮させるた
めには、それら超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブ
ルの長手方向の仕上がり外径を均一にしなければならな
い。
【0007】ところで、超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電
線、ケーブルの外径変動要因としては、押出し温度、押
出し速度、ふっ素樹脂の押出し量、注入ガスの種類と圧
力、化学発泡剤の種類と配合量、冷却条件等がある。
【0008】しかしながら、上記の押出し温度、押出し
速度、ふっ素樹脂の押出し量、注入ガスの種類と圧力、
化学発泡剤の種類と配合量、冷却条件等を厳密に制御し
たとしても、発泡ふっ素樹脂の発泡度が超々高発泡化す
ると得られる超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル
の外径変動幅が大きくなるという宿命がある。当然、外
径変動幅が大きい超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケー
ブルはその特性インピーダンスが長手方向に沿ってばら
つき、その結果高周波において優れた高速伝送性と低損
失性とを完全に発揮することができなくなる。
【0009】このような訳で超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
電線、ケーブルではそれらの長手方向の仕上がり外径を
均一化するということが強く要求されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁電線では製造条件の押出し温度、押出し速
度、ふっ素樹脂の押出し量、注入ガスの種類と圧力、化
学発泡剤の種類と配合量、冷却条件等を厳密に制御した
としても長手方向の外径のばらつきが±0.06mm発生
する。このように長手方向の外径ばらつきが±0.06
mmある超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線のインピーダンス
は±4.5Ωばらつきが発生する。即ち、従来の超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁電線では特性インピーダンスのばら
つきを±4.5Ωに抑えることが限界であった。
【0011】このような背景のもとに特開平5−314
837号公報には、超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の長
手方向の外径のばらつきを小さくするため超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線を加熱絞りダイスを通すことが開示さ
れている。
【0012】図9は特開平5−314837号公報に示
されている超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の加熱絞りダ
イス通過による長手方向の外径の均一化方法を示した正
面説明図である。
【0013】図9において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、3´は潰
れ発泡セル、7は絞りダイス、8は内部ヒーターであ
る。
【0014】即ち、特開平5−314837号公報に示
されている超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の加熱絞りダ
イス通過による長手方向の外径の均一化方法は、まず内
部ヒーター8で絞りダイス7を加熱し、次にその絞りダ
イス7内を超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を通過させる
ことにより、その外径を絞るようになっている。しかし
加熱した絞りダイス7を通過させた場合、超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線の外周側の発泡セル3が潰され、その
結果潰れ発泡セル3´が増加する。このように超々高発
泡ふっ素樹脂絶縁層内に潰れ発泡セル3´が増加した超
々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線では、その誘電率が大きく
なり、その結果高周波における高速伝送性と低損失性と
が悪化することになる。
【0015】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、長手方向の外径変動を顕著に小さくでき、
それによって特性インピーダンスのばらつきを顕著に小
さくすることができる超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、
ケーブルを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ素樹脂
絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成ることを特
徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線及びこの超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁電線を線芯として用いて成る超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁ケーブルにある。
【0017】本発明において発泡度70%以上の超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁としては、発泡度70%以上の四ふ
っ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重
合樹脂であることが好ましい。
【0018】本発明において極薄樹脂テープとしては厚
さが0.01mm以下にできる極薄加工性、優れた機械的
特性を具備するものならよく、例えばポリエチレンテレ
フタレート樹脂テープ、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂テープ、エチレン・四ふっ化エチレン共重合樹脂テー
プ、高密度ポリエチレン樹脂テープ等が好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の超々高発泡ふっ素
樹脂絶縁電線、ケーブルの実施例を比較例の超々高発泡
ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブルと共に説明する。 (比較例1)押し出し方法により導体上にガス注入方式
で発泡度83%に超々高発泡させた四ふっ化エチレン・
パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(一般
に、PFAと略されている)を押し出し被覆することに
より、比較例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を得
た。 (比較例2)上記で得た比較例1の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線上に、厚さ0.008mmとなるように四ふっ
化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合
樹脂を充実押し出し被覆することにより、比較例2の超
々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を得た。 (比較例3)上記で得た比較例1の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線上に、厚さ0.012mmのポリエチレンテレ
フタレート樹脂テープをオーバーラップ螺旋巻きするこ
とにより比較例3の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を得
た。 (実施例1)上記で得た比較例1の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線上に、厚さ0.008mmのポリエチレンテレ
フタレート樹脂テープを螺旋巻きすることにより実施例
1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を得た。
【0020】図1はかくして得られた実施例1の超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁電線の断面図を示したものである。
【0021】図1において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、10は極
薄樹脂テープ巻層である。
【0022】また、図2は比較例1の超々高発泡ふっ素
樹脂絶縁電線上に極薄樹脂テープ巻層を設けて実施例1
の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線とすることにより、そ
の長手方向の外径変動を顕著に小さくできることを示し
た正面説明図であって、その(イ)は比較例1の超々高
発泡ふっ素樹脂絶縁電線の正面説明図、(ロ)は実施例
1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の正面説明図であ
る。
【0023】図2において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、4は外径
変動幅、10は極薄樹脂テープ巻層である。
【0024】即ち、図2(イ)に示すように比較例1の
超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は、その長手方向に沿っ
て外径変動幅4で外径が変動している。
【0025】この図2(イ)に示すように比較例1の超
々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線上に、図2(ロ)に示すよ
うに極薄樹脂テープ巻層10、ここではポリエチレンテ
レフタレート樹脂テープ巻層10を螺旋巻きしたときそ
の外径が大きい部分には大きな張力が作用してその外径
が小さくなり、逆に外径が小さい部分には殆ど張力が作
用しないのでその外径がそのままに維持され、その結果
得られた実施例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線はそ
の長手方向の外径が顕著に均一なものとなるのである。
【0026】この実施例1において外周に螺旋巻きする
プラスチックテープとしてポリエチレンテレフタレート
樹脂テープを用いたのはテープ加工性が優れ、引張強さ
が大きく、伸びが大きく、その結果極薄厚さのテープが
得られるからである。 (実施例2)同じく上記で得た比較例1の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線上に、厚さ0.007mmのポリテトラ
フルオロエチレン樹脂テープをオーバーラップ螺旋巻き
することにより実施例2の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電
線を得た。 (実施例3)同じく上記で得た比較例1の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線上に、厚さ0.006mmのエチレン・
四ふっ化エチレン共重合樹脂テープをオーバーラップ螺
旋巻きすることにより実施例3の超々高発泡ふっ素樹脂
絶縁電線を得た。 (実施例4)同じく上記で得た比較例1の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線上に、厚さ0.005mmの高密度ポリ
エチレン樹脂テープをオーバーラップ螺旋巻きすること
により実施例4の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線を得
た。 (試験方法)比較例の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、
実施例の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線については、そ
れぞれ下記の特性試験を行った。
【0027】a.外径変動 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線についてその長手方向に
沿って外径をマイクロメーターで測定し、その外径変動
(±mm)を算出した。
【0028】b.特性インピーダンス 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の特性インピーダンス
(Ω)を定法のケーブル試験方法により測定した。
【0029】c.引張強さ 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線より絶縁層を取り出し、
それからその絶縁層を引っ張り試験し、引張強さ(N/
mm/mm2 )を求めた。
【0030】d.絶縁層全体の合成比誘電率 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の絶縁層全体の合成比誘
電率を定法のケーブル試験方法により測定した。 (試験結果)表1はこれらの試験結果を示したものてあ
る。
【0031】
【表1】
【0032】表1から判るように比較例1の超々高発泡
ふっ素樹脂絶縁電線は長手方向の外径変動が0.06mm
と最も大きく、それにより特性インピーダンスが±4.
0(Ω)と最もばらつきが大きかった。また、比較例1
の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は絶縁層の引張強さが
最も小さかった。ただ、比較例1の超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線は合成比誘電率が最も小さいという優れた結
果を示した。
【0033】比較例2の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線
は長手方向の外径変動が0.05mmと大きく、それによ
り特性インピーダンスのばらつきも大きかった。また、
比較例2の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は絶縁層の引
張強さが小さく、更に合成比誘電率が大きいという良く
ない結果を示した。
【0034】比較例3の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線
は長手方向の外径変動が0.05mmと大きく、それによ
り特性インピーダンスのばらつきも大きかった。また、
比較例3の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は絶縁層の引
張強さが小さく、更に合成比誘電率が大きいという良く
ない結果を示した。
【0035】これらに対して本発明の実施例1〜4の超
々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は長手方向の外径変動が
0.02〜0.03mmと顕著に小さく、それにより特性
インピーダンスも顕著に小さかった。また、本発明の実
施例1〜4の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線は絶縁層の
引張強さが大きく、更に合成比誘電率が小さいという優
れた結果を示した。
【0036】これら実施例1〜4は超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁電線であるが、勿論本発明は超々高発泡ふっ素樹
脂絶縁同軸ケーブル、超々高発泡ふっ素樹脂絶縁ケーブ
ルにも適用することができる。
【0037】以下、超々高発泡ふっ素樹脂絶縁ケーブル
の実施例についても説明する。 (実施例5)図3は本発明の実施例5の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁同軸ケーブルを示した断面図である。
【0038】図3において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、5は外部
導体、6はシース層、10は極薄樹脂テープ巻層であ
る。
【0039】即ち、本発明の実施例5の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁同軸ケーブルは導体1上に超々高発泡樹脂層
2を設け、且つその超々高発泡樹脂層2上に極薄樹脂テ
ープ巻層10を設け、しかもその極薄樹脂テープ巻層1
0上に外部導体5を設け、更にその外部導体5上にシー
ス層6を設けて成るものである。 (実施例6)図4は本発明の実施例6の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁多芯ケーブルを示した断面図である。
【0040】図4において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、5は外部
導体、6はシース層、10は極薄樹脂テープ巻層であ
る。
【0041】即ち、本発明の実施例6の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁多芯ケーブルは、図1に示す本発明の実施例
1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の4条を撚合わせ、
且つその外周に外部導体5を設け、更にその外部導体5
上にシース層6を設けて成るものである。 (実施例7)図5は本発明の実施例7の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁多芯ケーブルを示した断面図である。
【0042】図5において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、5は外部
導体、6はシース層、10は極薄樹脂テープ巻層であ
る。
【0043】即ち、本発明の実施例7の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁多芯ケーブルは、図3に示す本発明の実施例
5の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルの4条を撚
合わせ、且つその外周にシース層6を設けて成るもので
ある。 (実施例8)図6は本発明の実施例8の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁二芯平行ケーブルを示した断面図である。
【0044】図6において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、5は外部
導体、6はシース層、10は極薄樹脂テープ巻層であ
る。
【0045】即ち、本発明の実施例8の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁多芯ケーブルは、図3に示す本発明の実施例
5の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルの4条を撚
合わせ、且つその外周にシース層6を設けて成るもので
ある。
【0046】なお、この図6に示す実施例8の超々高発
泡ふっ素樹脂絶縁二芯平行ケーブルは、文字通り二芯平
行ケーブルであるが、本発明では勿論このような構造の
三芯平行ケーブル、四芯平行ケーブル、五芯平行ケーブ
ル、………………n芯平行ケーブルも可能である。 (実施例9)図7は本発明の実施例9の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁フラットケーブルを示した断面図である。
【0047】図6において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、10は極
薄樹脂テープ巻層である。
【0048】即ち、本発明の実施例9の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁フラットケーブルは、図1に示す本発明の実
施例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の8条を平行に
並べ、且つその接触部分をそれぞれ融着して成るもので
ある。 (実施例10)図8は本発明の実施例10の超々高発泡
ふっ素樹脂絶縁同軸フラットケーブルを示した断面図で
ある。
【0049】図8において1は導体、2は超々高発泡樹
脂層、3は超々高発泡樹脂層2内の発泡セル、5は外部
導体、6はシース層、10は極薄樹脂テープ巻層であ
る。
【0050】即ち、本発明の実施例10の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁多芯ケーブルは、図3に示す本発明の実施
例5の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルの外周に
四角状のシース層6を押し出し被覆することにより四角
状超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルを製造し、そ
れからその四角状超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブ
ルのn条を平行に並べ、且つその接触部分をそれぞれ接
着して成るものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電
線,ケーブルはその長手方向の外径変動が顕著に小さ
く、それによって特性インピーダンスのばらつきが顕著
に小さく、しかも合成比誘電率が小さく、その上絶縁層
の引張強さが大きいものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
電線の断面図を示したものである。
【図2】比較例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線上に
極薄樹脂テープ巻層を設けて実施例1の超々高発泡ふっ
素樹脂絶縁電線とすることにより、その長手方向の外径
変動を顕著に小さくできることを示した正面説明図であ
って、その(イ)は比較例1の超々高発泡ふっ素樹脂絶
縁電線の正面説明図、(ロ)は実施例1の超々高発泡ふ
っ素樹脂絶縁電線の正面説明図である。
【図3】本発明の実施例5の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
同軸ケーブルを示した断面図である。
【図4】本発明の実施例6の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
多芯ケーブルを示した断面図である。
【図5】本発明の実施例7の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
多芯ケーブルを示した断面図である。
【図6】本発明の実施例8の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
二芯平行ケーブルを示した断面図である。
【図7】本発明の実施例9の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁
フラットケーブルを示した断面図である。
【図8】本発明の実施例10の超々高発泡ふっ素樹脂絶
縁同軸フラットケーブルを示した断面図である。
【図9】特開平5−314837号公報に示されている
超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の加熱絞りダイス通過に
よる長手方向の外径の均一化方法を示した正面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 導体 2 超々高発泡樹脂層 3 発泡セル 3´ 潰れ発泡セル 4 外径変動幅 5 外部導体 6 シース層 7 絞りダイス 8 内部ヒーター 10 極薄樹脂テープ巻層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉尾 正嗣 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 田渕 誠一朗 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 5G309 LA09 LA21 LA24 QA02 QA07 QA08 5G311 CA01 CB05 CC01 CD01 5G319 FA01 FA03 FB07 FC15 FC34

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ
    素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成るこ
    とを特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線。
  2. 【請求項2】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
    絶縁が、発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフ
    ロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であることを特
    徴とする請求項1記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電
    線。
  3. 【請求項3】極薄樹脂テープが、ポリエチレンテレフタ
    レート樹脂テープ、ポリテトラフルオロエチレン樹脂テ
    ープ、エチレン・四ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、
    高密度ポリエチレン樹脂テープの中から選ばれた1種
    で、且つその厚さが0.01mm以下の樹脂テープである
    ことを特徴とする請求項1記載の超々高発泡ふっ素樹脂
    絶縁電線。
  4. 【請求項4】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ
    素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回してあり、
    しかも該極薄樹脂テープ巻層上に外部導体が設けてあ
    り、更にその外部導体上にシース層が設けられて成るこ
    とを特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブ
    ル。
  5. 【請求項5】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
    絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフロ
    ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極薄
    樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テープ、
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン・四
    ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチレン
    樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さが
    0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする請
    求項4記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブル。
  6. 【請求項6】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ
    素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成る超
    々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線のn条を撚合わせて成る該
    撚合体の外周上に外部導体が設けてあり、しかもその外
    部導体上にシース層が設けられて成ることを特徴とする
    超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯ケーブル。
  7. 【請求項7】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
    絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフロ
    ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極薄
    樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テープ、
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン・四
    ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチレン
    樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さが
    0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする請
    求項6記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯ケーブル。
  8. 【請求項8】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふっ
    素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回してあり、
    しかも該極薄樹脂テープ巻層上に外部導体が設けて成る
    超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルのn条を撚合わ
    せて成る該撚合体の外周上にシース層が設けられて成る
    ことを特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯ケーブ
    ル。
  9. 【請求項9】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹脂
    絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフロ
    ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極薄
    樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テープ、
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン・四
    ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチレン
    樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さが
    0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする請
    求項8記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯ケーブル。
  10. 【請求項10】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡
    ふっ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成る
    超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線のn条が平行に並べてあ
    り、且つ該平行体の外周上に外部導体が設けてあり、し
    かもその外部導体上にシース層が設けられて成ることを
    特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯平行ケーブ
    ル。
  11. 【請求項11】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹
    脂絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフ
    ロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極
    薄樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テー
    プ、ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン
    ・四ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチ
    レン樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さ
    が0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする
    請求項10記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯平行ケ
    ーブル。
  12. 【請求項12】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡
    ふっ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回して成る
    超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線のn条が平行に並べてあ
    り、且つ該平行体のそれぞれの隣接接触部分が接着して
    成ることを特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯フ
    ラットケーブル。
  13. 【請求項13】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹
    脂絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフ
    ロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極
    薄樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テー
    プ、ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン
    ・四ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチ
    レン樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さ
    が0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする
    請求項12記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯フラッ
    トケーブル。
  14. 【請求項14】導体上に発泡度70%以上の超々高発泡
    ふっ素樹脂絶縁層が被覆してあり、且つ該超々高発泡ふ
    っ素樹脂絶縁層上に極薄樹脂テープ巻層が巻回してあ
    り、しかも該極薄樹脂テープ巻層上に外部導体が設けて
    成る超々高発泡ふっ素樹脂絶縁同軸ケーブルの外周に四
    角状のシース層が被覆して成る四角状超々高発泡ふっ素
    樹脂絶縁同軸ケーブルのn条が平行に並べてあり、且つ
    該平行体のそれぞれの隣接接触部分が接着して成ること
    を特徴とする超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯フラットケ
    ーブル。
  15. 【請求項15】発泡度70%以上の超々高発泡ふっ素樹
    脂絶縁が発泡度70%以上の四ふっ化エチレン・パーフ
    ロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、且つ極
    薄樹脂テープがポリエチレンテレフタレート樹脂テー
    プ、ポリテトラフルオロエチレン樹脂テープ、エチレン
    ・四ふっ化エチレン共重合樹脂テープ、高密度ポリエチ
    レン樹脂テープの中から選ばれた1種でしかもその厚さ
    が0.01mm以下の樹脂テープであることを特徴とする
    請求項14記載の超々高発泡ふっ素樹脂絶縁多芯フラッ
    トケーブル。
JP2001029277A 2001-02-06 2001-02-06 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル Withdrawn JP2002231061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029277A JP2002231061A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029277A JP2002231061A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002231061A true JP2002231061A (ja) 2002-08-16

Family

ID=18893644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029277A Withdrawn JP2002231061A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002231061A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130859A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 沖電線株式会社 高速シールド形フラットケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130859A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 沖電線株式会社 高速シールド形フラットケーブル
JP5535901B2 (ja) * 2008-04-25 2014-07-02 沖電線株式会社 高速伝送が可能なシールド付きフラットケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1626417B1 (en) Foam coaxial cable and method of manufacturing the same
US8455761B2 (en) Coaxial cable and multicoaxial cable
TWI240285B (en) Communications cables with oppositely twinned and bunched insulated conductors
US20050230145A1 (en) Thin-diameter coaxial cable and method of producing the same
JP2007242264A (ja) 同軸ケーブル及び多心ケーブル
US6495759B1 (en) Two-core parallel extra-fine coaxial cable
TW200837778A (en) A coaxial cable
JP6750325B2 (ja) 発泡同軸ケーブル及びその製造方法並びに多芯ケーブル
JP2011071095A (ja) 同軸ケーブルおよび多心同軸ケーブル
JP4111764B2 (ja) 細径同軸ケーブルおよびその製造方法
JP2002231061A (ja) 超々高発泡ふっ素樹脂絶縁電線、ケーブル
JP4262555B2 (ja) 細径同軸ケーブルおよびその製造方法
KR20170108021A (ko) 동축 케이블 및 의료용 케이블
JP2019067549A (ja) 高周波通信用ケーブル
JP2011198644A (ja) 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル
JP2023141617A (ja) 同軸ケーブル
CN216487361U (zh) 绝缘线缆
JP3635558B2 (ja) 細心同軸ケーブル
KR101859990B1 (ko) 다공성 유전체 도파관 및 그의 제조방법
WO2017013765A1 (ja) 同軸ケーブル及び医療用ケーブル
JP2021190403A (ja) 同軸ケーブル
JP2528592Y2 (ja) 細心同軸ケーブル
JPH04337209A (ja) 発泡絶縁電線
JPH0626119U (ja) 絶縁電線および同軸ケーブル
JP2000311520A (ja) 発泡絶縁電線および同軸素線

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513