JP2011198644A - 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導体と、導体の外周に設けられた絶縁体層と、絶縁体層の外周に設けられたシールドシース層と、を有し、絶縁体層は、内部に空洞部が形成されている樹脂部材からなる複数本のチューブが導体を囲むように配置されて形成され、シールドシース層は、内部に設けられた金属部と金属部の周囲に設けられた樹脂部とを有する複数本の紐が絶縁体層を囲むように配置されて形成されており、空洞部の占有率が90%以下である同軸ケーブルである。
【選択図】図1
Description
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように4層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.002mmの金属部と外径0.05mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1.0mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように3層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.002mmの金属部と外径0.06mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約0.9mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように3層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.005mmの金属部と外径0.06mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約0.9mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように11層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.01mmの金属部と外径0.06mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1.9mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.005mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように7層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.01mmの金属部と外径0.06mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1.4mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.005mm、外径が0.06mmのPEからなる複数本のチューブを、導体を囲むように7層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.01mmの金属部と外径0.06mmのPEからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように2層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1.4mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.005mm、外径が0.06mmのPVCからなる複数本のチューブを、導体を囲むように9層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.01mmの金属部と外径0.06mmのPVCからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように4層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1.9mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.02mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように3層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、外径0.002mmの金属部と外径0.06mmのPFAからなる樹脂部とを有する複数本の紐を、絶縁体層を囲むように10層に配置してシールドシース層を形成し、外径約1mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブ及び紐は、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる導体の外周に、樹脂部の厚さが0.0005mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを、導体を囲むように3層に配置して絶縁体層を形成し、この絶縁体層の外周に、すずめっき軟銅線からなるシールドシース層、PFAからなるシース層を順次形成し、外径0.9mmの同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブは、加熱処理することによって樹脂部の周囲に形成された接着部にてお互いを融着接着させ、固着させた。
耐屈曲性は、左右屈曲試験を行い評価した。試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図4に示すように、試料40を屈曲試験装置41を用いて垂直に配置し、試料40の一端側(図示下側)に100gfの荷重Wをかけ、試料40の導体に電圧を加えながら他端側(図示上側)を毎分30回の屈曲速度で左右交互(1−2−3−4の順)に90°の屈曲角度で屈曲させる。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点での屈曲回数を測定し、屈曲回数が30万回以上のものを「◎:優秀の意味」、10万回以上30万回未満のものを「○:合格の意味」、10万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図5に示すように、試料50を試験部の長さLが50mmとなるように座屈試験装置51に取り付け、試料50の一端側(図示右側)を固定部52に固定し、他端側(図示左側)を可動固定部53にスライド可能に固定して、試料50の導体に電圧を加えながら毎分60回の速度、且つ15mmのストロークSで左右交互にスライド移動させ、角度θが90°となるように座屈させる。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点でのスライド回数を測定し、スライド回数が20万回以上のものを「◎:優秀の意味」、10万回以上20万回未満のものを「○:合格の意味」、10万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図6に示すように、一直線上に配置した試料60の一端側(図示下側)を固定端として捻回試験装置61の固定部62に固定し、捻回部長さLtが5mmとなるように他端側(図示上側)を回転端として捻回試験装置61の回転固定部63に固定して、試料60の導体に電圧を加えながら毎分30回の速度で180°交互(1−2−3−4の順)に捻る。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点での捻回回数を測定し、捻回回数が25万回以上のものを「◎:優秀の意味」、15万回以上25万回未満のものを「○:合格の意味」、15万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
上述の試験の結果、実施例1は、空洞部の占有率が45%の絶縁体層、及び外径0.002mmの金属部を有する紐で形成されたシールドシース層を備える構成としたため、耐屈曲性、耐座屈性、耐捻回性が共に◎であり、電気特性及び機械特性に優れていた。
2 導体
3 絶縁体層
4 シールドシース層
Claims (9)
- 導体と、該導体の外周に設けられた絶縁体層と、該絶縁体層の外周に設けられたシールドシース層と、を有し、
前記絶縁体層は、内部に空洞部が形成されている樹脂部材からなる複数本のチューブが前記導体を囲むように配置されて形成され、
前記シールドシース層は、内部に設けられた金属部と該金属部の周囲に設けられた樹脂部とを有する複数本の紐が前記絶縁体層を囲むように配置されて形成されており、前記空洞部の占有率が90%以下であることを特徴とする同軸ケーブル。 - 前記紐は、第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の周囲に形成された金属部と、前記金属部の周囲に形成された第2の樹脂部とからなる請求項1に記載の同軸ケーブル。
- 前記紐は、前記樹脂部の周囲に粘着部が設けられており、該粘着部により前記紐の各々が固着されている請求項1又は2に記載の同軸ケーブル。
- 前記チューブは、前記樹脂部材の周囲に粘着部が設けられており、該粘着部により前記チューブの各々が固着されている請求項1〜3のいずれかに記載の同軸ケーブル。
- 前記絶縁体層における前記空洞部の占有率が45%以上90%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の同軸ケーブル。
- 前記紐及び前記チューブは、螺旋状に巻き付けられて設けられるか、或いは直線状に縦添えされて設けられる請求項1〜5のいずれかに記載の同軸ケーブル。
- 前記チューブは、円形状、楕円形状、四角形状、三角形状のいずれかの形状を有する請求項1〜6のいずれかに記載の同軸ケーブル。
- 前記紐は、円形状、楕円形状、四角形状、三角形状のいずれかの形状を有する請求項1〜7のいずれかに記載の同軸ケーブル。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の同軸ケーブルを複数本撚り合わされてなることを特徴とする多心ケーブル。
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JP2010064822A JP2011198644A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
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Cited By (3)
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JP2013143360A (ja) * | 2012-01-13 | 2013-07-22 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
US20190228881A1 (en) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | Fanuc Corporation | Cable |
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2010
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