JP2013143360A - 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部導体2と、前記内部導体2の外周に設けられる絶縁体層3と、前記絶縁体層3の外周に設けられるシールドシース層5とを有し、前記絶縁体層3は、内部に空洞部8が形成されている絶縁層10を有するチューブ6を複数本前記内部導体2の外周に編組して形成される。
【選択図】図1
Description
本実施の形態によれば、内部に空洞部が形成された複数本のチューブを内部導体の周囲に編組した絶縁体層を有する同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブルとしたことにより、チューブ内部の空洞部、および編組されているチューブとチューブとの間隙を利用して絶縁体層を低誘電率にすることができ、さらにチューブを編組することで、チューブ同士が保持されるため、絶縁体層がばらけにくく、機械的負荷が加わっても、同軸ケーブルの長手方向、および径方向に誘電率が均一な状態を長期間維持することができる同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブルを得ることができる。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.01mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を3層設け、その外周に厚さが0.05mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.002mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.05mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.5mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を2層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.002mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.2mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を2層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.005mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.2mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.001mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を6層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.01mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約2.4mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.005mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を4層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.01mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.8mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.005mm、外径が0.06mmのPEからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を4層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.01mmの銅からなる金属層と、PEからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.8mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.005mm、外径が0.06mmのPVCからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を4層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.01mmの銅からなる金属層と、PVCからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.8mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.0005mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を2層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.002mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.2mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
外径が0.3mmのすずめっき軟銅線からなる内部導体の外周に、肉厚が0.02mm、外径が0.06mmのPFAからなる複数本のチューブを編組して絶縁体層を2層設け、その外周に厚さが0.03mmのポリエステルからなる絶縁テープを設けた。そして、その絶縁テープの外周に、厚さが0.002mmの銅からなる金属層と、PFAからなるシース層とを有し、外径が0.06mmとなる線状体から構成されるシールドシース層を螺旋巻きで巻きつけて2層形成し、外径が約1.2mmとなる同軸ケーブルを作製した。なお、複数本のチューブおよび線状体は、加熱処理することにより、外周に形成された粘着層にてお互いを溶融接着させ、固着させた。
耐屈曲性は、左右屈曲試験を行い評価した。試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図4に示すように、試料40を屈曲試験装置41を用いて垂直に配置し、試料40の一端側(図示下側)に100gfの荷重Wをかけ、試料40の導体に電圧を加えながら他端側(図示上側)を毎分30回の屈曲速度で左右交互(1−2−3−4の順)に90°の屈曲角度で屈曲させる。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点での屈曲回数を測定し、屈曲回数が30万回以上のものを「◎:優秀の意味」、10万回以上30万回未満のものを「○:合格の意味」、10万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図5に示すように、試料50を試験部の長さLが50mmとなるように座屈試験装置51に取り付け、試料50の一端側(図示右側)を固定部52に固定し、他端側(図示左側)を可動固定部53にスライド可能に固定して、試料50の導体に電圧を加えながら毎分60回の速度、且つ15mmのストロークSで左右交互にスライド移動させ、角度θが90°となるように座屈させる。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点でのスライド回数を測定し、スライド回数が20万回以上のものを「◎:優秀の意味」、10万回以上20万回未満のものを「○:合格の意味」、10万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
試験方法は、先ず、得られた各同軸ケーブルから所定の長さのケーブル片を試料(サンプル)として採取し、その後、図6に示すように、一直線上に配置した試料60の一端側(図示下側)を固定端として捻回試験装置61の固定部62に固定し、捻回部長さLtが5mmとなるように他端側(図示上側)を回転端として捻回試験装置61の回転固定部63に固定して、試料60の導体に電圧を加えながら毎分30回の速度で180°交互(1−2−3−4の順)に捻る。これを繰り返して、初期抵抗値に比べ抵抗値が20%上昇した時点での捻回回数を測定し、捻回回数が25万回以上のものを「◎:優秀の意味」、15万回以上25万回未満のものを「○:合格の意味」、15万回未満のものを「×:不合格の意味」として評価した。
2 内部導体
3 絶縁体層
4a、4b 絶縁テープ
5 シールドシース層
6 チューブ
7 線状体
8 空洞部
9 粘着層
10 絶縁層
11 金属層
12a、12b シース層
13 粘着層
Claims (5)
- 内部導体と、前記内部導体の外周に設けられる絶縁体層と、前記絶縁体層の外周に設けられるシールドシース層と、を有し、
前記絶縁体層は、内部に空洞部が形成されている絶縁層を有するチューブを複数本前記内部導体の外周に編組して形成され、
前記絶縁体層の空洞率は、45%以上90%以下である同軸ケーブル。 - 前記シールドシース層は、内部に設けられた金属層と、前記金属層の周囲に設けられたシース層とを有する線状体を複数本前記絶縁体層の外周に配置されて形成されている請求項1に記載の同軸ケーブル。
- 前記チューブは、前記絶縁層の外周に粘着層を有し、該粘着層により前記チューブの各々が固着されている請求項2に記載の同軸ケーブル。
- 前記線状体は、最外周に粘着層を有し、該粘着層により前記線状体の各々が固着されている請求項2または3に記載の同軸ケーブル。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の同軸ケーブルを複数本より合わせて形成される多心ケーブル。
Priority Applications (1)
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JP2012004537A JP2013143360A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
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JP2012004537A JP2013143360A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104616731A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-05-13 | 无为县金华电缆材料有限公司 | 一种多股镀锌导体引流电缆 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011078190A1 (ja) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | 株式会社フジクラ | ケーブル |
JP2011198644A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
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JP2011198644A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | 同軸ケーブル及びこれを用いた多心ケーブル |
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CN104616731A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-05-13 | 无为县金华电缆材料有限公司 | 一种多股镀锌导体引流电缆 |
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