JP2002230670A - 下水道管理システムおよびこのシステムに使用される管理装置、監視装置、ならびに管理システム - Google Patents

下水道管理システムおよびこのシステムに使用される管理装置、監視装置、ならびに管理システム

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JP2002230670A JP2001029152A JP2001029152A JP2002230670A JP 2002230670 A JP2002230670 A JP 2002230670A JP 2001029152 A JP2001029152 A JP 2001029152A JP 2001029152 A JP2001029152 A JP 2001029152A JP 2002230670 A JP2002230670 A JP 2002230670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム設定にかかる時間や労力の削減を実
現する。 【解決手段】 マンホールポンプの設置現場P,Q,R
毎に設置される監視装置1は、それぞれマンホールポン
プの動作状態を常時監視しており、マンホールポンプの
動作異常を検知すると、無線通信網6を介して管理用サ
ーバー2に異常時通報データを送信する。管理用サーバ
ー2には、マンホールポンプ毎に異常発生時の通報先や
その通報動作を定義づけた通報定義データベースが設定
されており、所定の管理装置1から異常時通報データを
受け付けると、その通報データを解析して通報先の通信
端末機器8や通報動作を特定し、緊急通報処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水処理などを
遠隔で監視するためのシステムであって、特に、下水道
内において下水を流すための機構を保守・管理するため
のシステムに関連する。
【0002】
【従来の技術】この種の遠隔の監視システムとして、た
とえば水道管,下水道の監視システムや、交通信号機の
電球切れのための監視システムなど、さまざまなものが
ある。これらのシステムの多くは、異常発生時の通報ま
たは定期的な通報を行っている。代表例として下水道に
ついて説明すると、低い地点から高い地点に向けて下水
を流す必要がある場合は、図12に示すように、これら
の地点間の複数位置にマンホール51を設置して、その
内部にポンプ52を配備するようにしている。(このマ
ンホール51内に配備されたポンプ52は「マンホール
ポンプ」と呼ばれている。) 隣接するマンホール51、51間には、上流側から下流
側に向けて斜め下方に傾斜する配水管53が設けられて
おり、上流側からの下水は、マンホールポンプ52によ
り汲み上げられた後、配水管53を介して下流側のマン
ホール51に流される。複数の地点でこの処理を行うこ
とにより、登り坂の斜面下においても下水をスムーズに
流していくことが可能となる。
【0003】しかしながらマンホールポンプ52が故障
すると、マンホール51内の水位が上がって下水が路上
に溢れ、周囲環境が著しく悪化する虞がある。このため
近年では、マンホール51毎に監視装置を設けてマンホ
ールポンプ52の動作状態やマンホール51内の水位を
監視し、異常の発生が検知されると、監視装置から市町
村役場,メンテナンス業者,マンホールポンプの製造業
者などに通報を行うことで、異常の発生に速やかに対応
するようにしている。
【0004】上記の監視装置は、マンホール51の近傍
に配備された制御ボックス内に、前処理用の回路や通信
用のモデムなどとともに組み込まれる。監視装置は、モ
デムから公衆回線を介して電話,ファクシミリ,携帯電
話,ページャー(携帯用の無線呼び出し機、いわゆるポ
ケットベル(登録商標))などの通信端末機器に接続さ
れるように設定されている。これら接続先の通信端末機
器は、役所や業者などにより電話番号,ファクシミリ番
号などのアドレスを指定されることにより予め決められ
ている。そしてマンホールポンプの動作状態や水位に異
常が生じた場合は、監視装置から各通信端末機器に直接
通信を行って、異常発生を知らせる音声情報や文字情報
を送信する。
【0005】上記構成のシステムによれば、役所や業者
の指定した複数の通報先に対し、それぞれその部署で使
用される通信端末機器に応じた通報処理を行うことがで
きる。しかも複数の通報先に自動的に通報処理を行うこ
とができるので、役場や業者の担当者は、マンホール内
で発生した異常の状態を速やかに認識して対応すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のシステムでは、はじめに異常発生の通報先を監視装置
毎に設定する必要があるので、システム設定作業に多大
な労力を要し、ひいては管理システムの構築作業が非効
率であるという問題があった。さらに電話を対象として
いた通報をファクシミリ対応の通報に変更したり、通報
先を増やすなど、通報先の設定を変更するように指示さ
れる場合には、監視装置毎に通報先を再設定する必要が
生じ、メンテナンスの担当者が監視装置の設置現場を巡
回して煩雑な設定作業を行わなければならないため、シ
ステム設定の変更作業に多大な労力を要するという問題
もあった。
【0007】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、マンホールポンプなどの管理システムを構築す
る際のシステム設定にかかる労力を削減することを目的
とし、また設定内容を変更する際にも効率の良い処理を
行えるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる下水道
管理システムは、マンホールポンプの設置場所毎に配備
され前記マンホールポンプの動作状態を監視する複数台
の監視装置と、各監視装置と通信可能に設定された管理
装置とから成る。監視装置は、マンホールポンプの設置
されるマンホールの近傍位置に配備されるもので、マン
ホールポンプの動作異常を検知したとき、その異常状態
を通信により前記管理装置に報知する通報手段を具備す
る。
【0009】この監視装置では、マンホールポンプ内の
回転子の回転を検出するセンサからの検知出力など、マ
ンホールポンプの動作状態を示す外部信号を入力すると
ともに、この入力信号に基づき、たとえば所定期間毎の
マンホールポンプの作動回数をチェックすることによ
り、マンホールポンプが正常に動作しているか否かを判
断することができる。またマンホールポンプの動作その
ものに限らず、水位検知センサによりマンホールポンプ
の水位が異常レベルに達していないかどうかをチェック
することにより、マンホールポンプの動作状態を判断す
ることもできる。前記通報手段は、たとえば異常が生じ
たマンホールポンプを特定するデータ(ID番号など)
を含む通報データを送信することによって、管理装置に
マンホールポンプの「異常状態」を報知するように設定
される。なお、「異常状態」として、単に異常が発生し
た旨を報知するだけでも良いが、監視装置において、ポ
ンプの動作停止,動作不良などの異常の詳細な内容を前
記入力信号に基づいて判別できるのであれば、その内容
を示すデータを異常状態として送信してもよい。
【0010】好ましい態様によれば、前記通報手段に
は、前記管理装置と通信を行うための通信手段と、マン
ホールポンプの動作異常が検知されたとき、その異常状
態を示す通報データを作成した後、前記通信手段により
管理装置に前記通報データを送信する処理を実行させる
制御手段とが含まれる。通信手段は、たとえばモデムを
作動させるためのインターフェース回路であり、また制
御手段は、このインターフェース回路を介してTCP/
IPのような通信規約(プロトコル)に基づく形式の通
報データをモデムに与え、管理装置に送信させる制御を
行うプロセッサである。なお、前記モデムは外付けに限
らず、必要に応じて監視装置の装置本体内に組み込んで
もよい。
【0011】さらに監視装置については、装置への電源
供給状態も合わせて監視するとともに、停電状態などの
異常が発生したときにも、その異常状態を示す通報デー
タを送信するように構成するのが望ましい。
【0012】上記構成の監視装置から管理装置への通報
処理は、たとえばパケット通信方式の無線通信網を介し
た情報伝送処理として実施される。管理装置は、各マン
ホールポンプ毎にそのポンプの動作に異常が発生したと
きの通報先および通報動作を定義づけた通報定義データ
ベースと、複数種の通信規約により情報を伝送できるよ
うに設定された送信手段と、所定の監視装置から前記異
常状態を示す通報データを受信したとき、前記通報定義
データベースの定義に基づき前記通報データに対応する
通報先および通報動作を決定して、その決定された通報
処理を前記送信手段に実行させる通報制御手段とを具備
する。なお、この管理装置は、複数台のコンピュータや
周辺機器によるコンピュータネットワークとして構成す
るのが望ましい。
【0013】通報定義データベースには、たとえば異常
発生時の通報先として、通報先の通信端末機器の種類
(電話,ファクシミリ,パーソナルコンピュータなど)
およびアドレス(電話番号,電子メールアドレスなど)
が設定される。また通報動作としては、通報データのデ
ータ形式(音声データ、テキストデータ、画像など)や
送信に用いる通信規約(プロトコル)などのデータが、
各通報端末機器の種類にリンクさせて設定されるほか、
必要に応じて、各通報先毎に通報内容に含ませるデータ
の種類やこれらデータの配列順序(フォーマット)など
が設定される。なお通報定義データベースにおける通報
先の設定は、マンホールポンプ毎に行われるが、いずれ
のポンプについても、複数種の通報先を設定できるよう
にするのが望ましい。さらに通報先については、時間
帯,曜日などに応じて複数とおりの通報先を設定するよ
うにしてもよい。
【0014】送信手段は、モデム,ルータなどの通信機
器およびこれら機器とCPUとの間に配備されるインタ
ーフェース回路により構成される。なお、この送信手段
は、対象とする通信機器の種類や接続に使用される通信
回線に応じて複数台の通信機器を含む構成とするのが望
ましい。通報制御手段は、この送信手段に通報先の通信
端末機器のアドレスを与えて接続させた後、前記通信端
末機器に応じた形式の通報データを与えてデータの送信
を行わせる。
【0015】上記構成の下水道管理システムによれば、
役場やメンテナンス業者などへの通報処理が管理装置に
より一括して行われるので、監視装置側には管理装置へ
の通報を行うための設定を行うだけで良くなり、システ
ムの導入時や通報先の変更時の設定を大幅に簡易化する
ことができる。またこの種の設定にかかる労力を削減で
きるので、システムのコストを大幅に削減でき、かつ導
入後のシステムを速やかに稼働させることができる。
【0016】つぎにこの発明にかかる下水道管理システ
ムの第2の態様について説明する。この態様のシステム
では、各監視装置に、それぞれ所定時間毎にマンホール
ポンプの動作状態を示す通報データを作成して前記管理
装置に報知する定期通報手段を具備させる一方、管理装
置には、各監視装置から受信した通報データを蓄積する
受信履歴データベースと、各マンホールポンプの動作状
態を報告すべき通報先およびその報告のための通報動作
を定義づけた通報定義データベースと、複数種の通信規
約により情報を伝送できるように設定された送信手段
と、前記受信履歴データベース内の蓄積情報と前記通報
定義データベースの定義とに基づき各通報先に対する通
報動作を決定して、その決定された通報処理を前記送信
手段に実行させる通報制御手段とを具備させる。
【0017】上記構成において、監視装置の定期通報手
段は、たとえばマンホールポンプを識別するID番号な
どのデータにマンホールポンプの所定時間毎の作動回数
を示すデータを付加したデータを送信する。また管理装
置側の受信履歴データベースは、各監視装置からの通報
データとその受信時刻(または監視装置側の送信時刻)
とを対応づけたデータを、監視装置毎に蓄積するのが望
ましい。
【0018】前記通報定義データベースには、所定数の
通報先について、それぞれその通報先の通信端末機器の
種類およびアドレスが設定される。なお、この態様で
も、第1の態様と同様に、複数種の通報先を設定するこ
とができ、時間帯や曜日に応じて複数とおりの設定を行
うこともできる。さらに通報動作としては、通信端末機
器の種類にリンクさせて通報データのデータ形式やプロ
トコルが設定されるとともに、各通報先に対する報告に
含むデータの種類やフォーマット、通報時刻や通報の条
件(たとえば外部から送信要求により通報する場合のパ
スワード)などが設定される。
【0019】なお、このこの態様における通報定義デー
タベースは、必ずしも監視装置毎の報告データを作成す
るように定義される必要はなく、たとえば同一地区に設
置される監視装置毎に共通の報告データを作成するよう
に定義されてもよい。
【0020】上記構成によれば、管理装置側では、監視
装置からの定期通報データの通信履歴に基づき、各マン
ホールポンプの過去の動作状況を日報,月報形式の報告
データとして作成することができる。また異常発生時に
は、その異常発生前後を含む所定期間内の定期通報デー
タを用いて異常の詳細な内容を判別し、その判別結果を
示す報告データを作成することもできる。なお、日報、
月報形式の報告は、ファクシミリ通信や電子メールな
ど、送信内容を印刷物として出力または表示可能な形態
で行うのが望ましい。ただしデータ量が少ない報告につ
いては、電話機などを対象として、音声データによる通
報を行うことも可能である。
【0021】さらに上記第2の態様のシステムにおいて
は、前記送信手段に、インターネットのような通信ネッ
トワークシステムを介して通信端末機器との通信を行う
手段を含ませるとともに、前記通報制御手段を、前記通
信ネットワークシステムを介して接続された通信端末機
器からの要求に応じて画像または音声による情報を作成
するように構成することができる。この付加構成で通信
対象とする通信端末機器は、パーソナルコンピュータ,
携帯電話など通信ネットワークシステムへの接続が可能
な機器である。送信手段は、この通信ネットワークシス
テムを介して通信端末機器からの要求を受け付けて、た
とえば前日分の日報や異常の発生したマンホールポンプ
についての詳細な情報などを示す報告データを作成する
ことができる。このようなシステムによれば、役所や業
者側の担当者は、マンホールポンプの管理についての情
報が必要となったときに、その情報を手近の通信端末機
器を用いてすぐに入手することができ、利便性を大幅に
向上することができる。
【0022】さらにこの発明にかかる下水道管理システ
ムには、マンホールの動作異常に応じて管理装置から所
定の通報先に緊急時通報を行う機能と、各監視装置から
の定期通報データを用いて定められた通報先にマンホー
ルポンプの動作状態を報告する機能との両方を具備させ
るとともに、前記した通信ネットワークを用いてネット
ワーク対応の通信端末機器からの通報を受け付けるよう
に構成することもできる。このような構成により、たと
えば管理装置において、所定の通信端末機器から異常発
生現場におけるメンテナンス処理の進行状態を示すデー
タ送信を受け付け、その送信データを含む報告データを
作成して他の通信端末機器に送信するようにすれば、役
所や業者の担当者に対し、異常発生時に緊急通報を行っ
た後に、異常発生現場における作業の進行状態を正常状
態に復旧するまで詳細に報告することができ、システム
の利便性をさらに向上させることができる。
【0023】さらに前記各態様において、管理装置に
は、通報定義データベースの定義を設定または変更する
ためのデータ入力を受け付ける入力手段と、入力された
データに基づき通報定義データベースの設定内容を更新
する更新手段とを具備させることができる。前記入力手
段は、たとえばキーボードなど、管理装置に直接接続さ
れる入力装置として構成される。また前記した通信ネッ
トワークを介して接続される通信端末機器を入力手段と
して機能させることもできる。(ただし、この種の外部
機器は、パスワードなどによる認証システムにより許可
された機器のみを対象とするのが望ましい。)
【0024】上記構成によれば、新たな通報先を設定し
たり、既存の通報先や通報動作を変更する場合も、管理
装置にデータを入力することにより、簡単に設定や変更
を行うことができる。特に、通信ネットワークを介して
データの入力を受け付けるようにすれば、役所や業者な
どの担当者により直接設定作業を行うことが可能とな
る。
【0025】さらにこの発明を、マンホールポンプの監
視に限定されないシステムに適用した場合、好ましい態
様のシステムでは、所定設備の動作状態を監視する複数
台の監視装置のそれぞれに、設備の動作異常を検知した
ときにその異常状態を通信により前記管理装置に報知す
る異常時通報手段と、所定時間毎の動作状態を示す定期
通報データを通信により前記管理装置に通報する定期通
報手段とを具備させる。また管理装置には、通報定義デ
ータベースと、複数種の通信規約により情報を伝送でき
るように設定された送信手段と、この送信手段を制御し
て所定の通報動作を行わせる通報制御手段とを具備させ
る。
【0026】この態様の管理装置における通報定義デー
タベースには、異常発生直後の緊急通報を行うための通
報先と、定期報告や緊急通報後の補足の報告などを行う
ための通報先とが、それぞれ通報データのデータ種、プ
ロトコル、通報データに含ませるデータの種類やフォー
マットなどの通報動作とともに設定される。(さらに定
期報告の通報先については、通報時刻,通報条件などの
データを設定することができる。)通報制御手段は、各
監視装置からの定期通報データと前記通報定義データベ
ースの定義とに基づき前記通常報告のための通報先に対
する通報動作を決定するとともに、所定の監視装置から
異常状態を示す通報データを受信したとき前記通報定義
データベースの定義に基づき緊急時の通報先および通報
動作を決定し、これら決定された通報処理を前記送信手
段に実行させるように構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施例にか
かる下水道管理システムの構成を示す。この下水道管理
システムは、複数の市町村の下水道を対象として、マン
ホ−ル内の水位やマンホールポンプの動作を24時間体
制で監視するとともに、各市町村の役場やマンホールポ
ンプのメンテナンス業者などに監視結果を報知するため
のもので、主要構成として、マンホール毎に設置された
監視装置1と管理用サーバー2とを具備する。
【0028】各監視装置1は、詳細は後記するが、マン
ホールの設置現場(図中、P,Q,Rで示す。)の近傍
位置において、マンホールポンプの動作状態や水位を常
時監視している。また各監視装置1には、パケット通信
方式の無線通信網6に対応するプロトコルが設定されて
おり、管理用サーバー2に定期的に現在の監視状態を通
報する(以下、この通報データを「定期通報データ」と
いう。)。さらに監視装置1は、マンホールポンプの動
作や水位に異常が生じたことを検知すると、その異常の
状態を示す通報データ(以下、「異常時通報データ」と
いう。)を作成して前記管理用サーバー2に送信する。
【0029】管理用サーバー2(以下、単に「サーバー
2」という。)は、1台のコンピュータにより構成して
もよいが、ここでは、複数台のコンピュータ3(図1で
は2台のみ示す。)を組み合わせたコンピュータネット
ワークシステムの形態をとる。このサーバー2は、前記
無線通信網対応のルータ4aのほか、公衆回線用のルー
タ4b、インターネット7への専用線に接続されたルー
タ4cによって、市町村役場やメンテナンス業者の指定
する電話8a,ファクシミリ8b,携帯電話8c,ペー
ジャー8d,パーソナルコンピュータ8eなど、種々の
通信端末機器8と通信できるように設定されている。
【0030】前記サーバー2は、無線通信網対応のルー
タ4aなどを介して各監視装置1からの通報データを逐
次受け付けられるようになっており、受け付けた通報デ
ータをデータベース化する。さらにサーバー2は、これ
らの通報データを用いて日報、月報などの定期報告デー
タを作成し、これを予め指定された通報先に送信する。
またサーバー2は、所定の監視装置1から異常時通報デ
ータを受信すると、このデータ内容に応じた緊急通報デ
ータを作成して、予め定められた通報先に送信する。
【0031】なお、上記の緊急通報先の中に、以後、異
常に対するメンテナンス作業の進行状態を報告する必要
のある通報先があれば、サーバー2は、異常現場に派遣
されたメンテナンス業者の作業員やメンテナンス業者の
事業所などからの通報データを受け付けて、メンテナン
ス作業の進行状態を管理する。(以後、この管理を「ス
テータス管理」、作業員などからサーバー2への通報デ
ータを「ステータス通報データ」という。) 前記ステータス通報データは、インターネット7を介し
てなされるもので、たとえば、作業員自身が通報処理を
行う場合、作業員が所有する文字情報サービス受信機能
や電子メール送受信機能付きの携帯電話8cをインター
ネット7上のサーバー2のホームページにアクセスさ
せ、指示に応じたデータ入力を行って作業の進行状態を
サーバー2側へ通報する。また事業所を経由してサーバ
ー2側へ通報する場合は、作業員が事業所に電話や電子
メールによる連絡を行った後、事業所にあるパーソナル
コンピュータ8eをインターネット7に接続して、作業
員からの通報内容に基づく情報送信を行う。
【0032】図2は、前記監視装置1の構成をマンホー
ル(図中、符号9で示す。)との関係とともに示す。マ
ンホール9内には、通常、故障に備えて2台のマンホー
ルポンプ10a,10bが設置されるほか、水位計測用
のセンサヘッド11が設置されている。なお、以下の説
明では、各マンホールポンプ10a,10bを単に「ポ
ンプ10a,10b」と呼び、また各ポンプに個別に言
及する場合は、「第1ポンプ10a」,「第2ポンプ1
0b」ということにする。
【0033】監視装置1は、水位検出部12,各ポンプ
毎の作動検出部13a,13b,通信用のモデム14な
どとともに、制御盤15上に搭載された状態で配備され
る。なお制御盤15は、図示しない保護用のボックス内
に収容されており、道路側方などマンホールの近傍位置
に配備される。
【0034】前記センサヘッド11は、圧力センサが組
み込まれた投込式の機器であって、マンホール9内の水
圧を示す信号を出力する。水位検出部12は、この出力
信号を水位を示すアナログ信号に変換し、これを監視装
置1に出力する。各ポンプ10a,10bには、ポンプ
内の回転子の回転を検出するためのセンサ(図示せず)
が取り付けられており、各ポンプ作動検出部13a,1
3bは、このセンサからの検出信号を用いてポンプ10
a,10bの作動を検出する。この検出結果は、ポンプ
が作動している間にHレベルとなるディジタル信号とし
て出力され、監視装置1に与えられる。
【0035】監視装置1は、CPU15にメモリ16お
よび時計17が接続された制御部18を具備するほか、
水位信号入力部19,作動信号入力部20,電源回路2
1,バッテリー22,切替回路23,通信インターフェ
ース24などが組み込まれた構成をとる。
【0036】水位信号入力部19は、前記水位検出部1
2からのアナログ信号をディジタル変換するためのA/
D変換回路や検出された水位を所定のしきい値と比較す
るための比較回路などを含むもので、これらの回路によ
り水位を示すディジタル信号および水位異常時にHレベ
ルとなる異常信号を生成して、CPU15に出力する。
一方、作動信号入力部20は、各ポンプ作動検出部13
a,13bからのディジタル出力信号をCPU15に中
継するためのものである。
【0037】電源回路21は、外部電源からの電流を監
視装置1内の各部に供給する。またこの電源回路21か
らCPU15には、常時Hレベルとなる信号が出力され
ており、CPU15は、この信号を用いて停電状態の検
知を行っている。(以下、この電源回路21からの信号
を「停電検知信号」という。) なお、停電時には、前記切替回路23により、CPU1
5への電源供給がバッテリー側に切り替えられるので、
CPU15は、停電時においても、所定期間の間は、異
常の発生を判別したり、異常時通報データを送信する処
理を、支障なく実行することができる。
【0038】前記メモリ16には、フラッシュメモリな
どの不揮発性メモリが用いられる。このメモリ16に
は、CPU15に各種処理を行わせるためのプログラム
や無線通信のためのプロトコルなどが記憶されるほか、
入力信号の履歴や通報処理の履歴を示すデータベース
(それぞれ「信号履歴データベース」「通報履歴データ
ベース」という。)が設定される。
【0039】なお、信号履歴データベース内の履歴を任
意の時間毎にまとめたものが定期通報データとなる。任
意の時間は時計17により計時される。また定期通報デ
ータとして送信されたデータは、信号履歴データベース
から自動的に消去してもよいが、これに限らず、データ
ベースが満杯になるまで残しておいてもよい。
【0040】CPU15には、メモリ16内に設定され
たプログラムに基づき、主制御部25,信号判別部2
6,通信制御部27などの処理部が設定される。信号判
別部26は、前記水位信号入力部19や作動信号入力部
からの信号、ならびに前記停電検知信号を入力して、水
位,各ポンプ10a,10bの稼働状態を判別するとと
もに、水位やポンプ10a,10bに異常が生じたり、
停電状態となったときに、その異常を検知する。
【0041】主制御部25は、各入力部19,20から
の信号を信号判別部26を介して逐次取り込んでメモリ
16内の信号履歴データベースに蓄積するとともに、信
号判別部26の判別処理結果に基づき定期通報や異常時
通報を行うタイミングを判別して通信制御部27を作動
させる。通信制御部27は、主制御部25の指示に基づ
き、前記サーバー2宛に定期通報データまたは異常時通
報データを作成した後、この通報データを通信インター
フェース24を介してモデム14に与え、前記サーバー
2に向けて送信させる。なお、送信された通報データ
は、メモリ16内の通報履歴データベースに記憶され
る。
【0042】図3は、前記サーバー2の構成を機能ブロ
ック図の形で示す。前記したようにサーバー2は、複数
のコンピュータやルーターによるネットワークシステム
であり、各コンピュータにプログラムを組み込むことに
より、通報動作制御部30,通報データ受付部31,通
報データ認識処理部32,緊急通報処理部33,定期報
告処理部34,ステータス管理部35,報告データ作成
部36,Webページ管理部37などの処理部が設定さ
れる。またハードディスク装置などのメモリや、このメ
モリを管理するコンピュータによって、受信履歴データ
ベース38,通報定義データベース39,緊急通報テン
プレート40,日報・月報テンプレート41,通報履歴
データベース42,ステータス管理データベース43,
Webページデータベース44などのデータベースが設
定される。
【0043】各種データベースのうち、受信履歴データ
ベース38は、各監視装置1からの通報データを装置毎
に時系列に記憶するためのものである。通報履歴データ
ベース42は、サーバー2から他の通信端末機器8に送
信した緊急通報や定期報告を蓄積するためのデータベー
スであり、日報・月報テンプレート41や緊急通報テン
プレート40には、各種通信端末機器8に送る定期報告
データや緊急通報データの雛形ファイルが格納される。
【0044】通報定義データベース39には、詳細は後
記するが、各監視装置1に対応する現場毎に、通報先や
通報の方法、定期報告データの様式、ステータス管理が
必要か否かなどについての定義が格納される。またステ
ータス管理データベース43には、発生した異常毎に前
記ステータス通報データに基づく管理情報(以下、「ス
テータス情報」という。)を格納するためのものであ
る。さらにWebページデータベース44には、前記イ
ンターネット7上に各種のWebページを提示するため
の画像情報やプログラムなどが格納される。
【0045】通報動作制御部30は、緊急通報処理部3
3や定期報告処理部34により作成された各種通報デー
タにつき、それぞれその通報先の通信端末機器8に応じ
た通信経路およびプロトコルを選択して送信するための
ものである。通報データ受付部31は、各監視装置1か
らの通報データをシステム内に取り込むためのもので、
取り込まれた通報データは通報データ認識処理部32に
与えられる。
【0046】通報データ認識処理部32は、通報データ
の通報元のほか、データ種別や具体的な通報内容などを
認識した後、この認識結果を現在時刻などに対応づけた
受信履歴データを作成し、これを前記受信履歴データベ
ース38に格納する。また前記通報データが異常時通報
データである場合には、通報データ認識処理部32は、
その通報元や通報内容に関する情報を緊急通報処理部3
3に渡す。緊急通報処理部33は、前記通報定義データ
ベース39や緊急通報テンプレート40を参照しつつ、
与えられたデータに対応する緊急通報データを作成し
て、これを通報動作制御部30に与え、各通報先に送信
させる。
【0047】ステータス管理部35は、上記の緊急通報
処理により通報された異常状態を新たな管理対象として
ステータス管理データベース43に登録する。そして以
後、この管理対象について、Webページ管理部37を
介してステータス通報データを取り込み、その通報デー
タからメンテナンス状態を示すステータス情報を切り出
して、ステータス管理データベース43に格納する。
【0048】定期報告処理部34は、あらかじめ設定さ
れた時刻になると、受信履歴データベース38から各現
場毎の受信履歴を読み出すとともに、通報定義データベ
ース39より定期報告データの通報先、データの形式な
どを読み出す。さらに定期報告処理部34は、日報・月
報テンプレート41より通報定義データベースに設定さ
れた形式に応じた雛形ファイルを読み出した後、この雛
型に前記受信履歴をあてはめて定期報告データを作成す
る。作成された定期報告データは、緊急通報データと同
様に通報動作制御部30に与えられて、前記通報先に送
信される。なお、通報定義データベース39において、
この定期報告にステータス情報を含むように設定されて
いる場合は、定期報告処理部40は、ステータス管理デ
ータベースデータ43より必要なステータス情報を読み
出して報告用データの作成に使用する。
【0049】Webページ管理部37は、インターネッ
ト接続された通信端末機器8c,8eに対し、Webペ
ージデータベース44内のデータやプログラムに基づき
所定のメニューページを送信するとともに、このメニュ
ーページを介してのデータ入力やデータ提示要求を受け
付ける。特に、前記ステータス通報データを受け付けた
とき、Webページ管理部37は、このステータス通報
データをステータス管理部35に渡し、前記したステー
タス管理データベース43へのステータス情報の格納処
理を要請する。
【0050】またメニューページ上で異常の発生してい
る現場についての情報の閲覧要求を受けると、Webペ
ージ管理部37は、この閲覧要求を報告データ作成部3
6に渡す。報告データ作成部36は、受信履歴データベ
ース38やステータス管理データベース43より閲覧要
求に対応するデータを読み出して所定形式の報告データ
を作成する。さらに作成された報告データは、Webペ
ージ管理部37によってWebページ形式に編集され、
閲覧要求を出した通信端末機器8c,8eに送信され
る。
【0051】図4は、前記通報定義データベース39の
構成例を示す。この通報定義データベースは、マンホー
ル9の設置場所毎または監視装置1毎に緊急通報時の通
報先と定期報告時の通報先とを設定したもので、通報定
義テーブル39A,通報先テーブル39B,ならびに図
示しない通報動作の定義を示すテーブルなどをリンクさ
せたリレーショナルデータベースとして設定されてい
る。
【0052】通報定義テーブル39Aには、マンホール
9毎に、そのマンホール9の設置されている現場名,通
報元ID,ならびに複数の通報先IDを対応づけたデー
タが記憶されている。通報元IDは、マンホールを識別
する情報で、具体的には、監視装置1の識別IDであ
る。この通報元IDは、前記監視装置1が通報データを
サーバー2に送信する際に、通報元の識別のために通報
データに含められるコードであって、マンホール9を管
理する市町村のID番号とマンホールのID番号とをハ
イフンで繋いだ構成をとる。
【0053】一方、通報先IDは、通報先となる個々の
通信端末機器8毎に設定されるもので、通信端末機器8
の所有者(市町村,業者など)のID番号と通信端末機
器のID番号とをハイフンで繋いだ構成をとる。図示例
の通報定義テーブル39Aには、緊急通報処理につい
て、異常発生現場および発生した異常の種類の組合せ毎
にそれぞれ役場や業者により指定された通報先を示す通
報先IDが設定されている。また定期報告処理について
は、日報の送信先、月報の通報先の通報先IDがそれぞ
れ個別に設定されている。なお、通報先は、現場、異常
の種類、定期報告の種別などに応じてそれぞれ任意の数
だけ設定することができる。
【0054】通報先テーブル39Bは、各通報先IDの
示す具体的な内容を記憶したテーブルであり、ID毎
に、通報先の通信端末機器8の種類,アドレス(電話番
号,電子メールアドレスなど)が格納される。さらに定
期報告先として指定されている通報先のIDについて
は、前記ステータス管理の有無、日報,月報の様式など
も設定される。なお、日報,月報のフォーマットについ
ては、複数種類を設定する場合、単一種類のみ設定する
場合のいずれであってもかまわない。
【0055】さらに通報先テーブル39Bには、通報先
アドレスへの通信エラーが発生したときの第2通報先と
しての通報先第2アドレスも格納される。また通常勤務
時間や仕事日,休業日などを考慮した通報ができるよう
に、通報可能な時間帯や日にちを示す時間定義やカレン
ダ定義も含まれている。また通報先によっては、時間、
カレンダで非定義の場合の定義外通報先が設定される。
この定義外通報先は、予備の第3の通報先として使用す
ることができる。
【0056】なお図示のように、同じ現場に設置される
ポンプに同一の通報先を割り当てたり、近接する複数の
現場に同一の通報先を割り当てたい場合には、通報定義
テーブル39Aに共通のIDを設定すれば良いので、デ
ータ数を削減することができ、通報先が一部変更される
場合にも、迅速に対応することができる。
【0057】前記サーバー2は、通報処理を行う際に
は、まず通報定義テーブル39Aを参照して通報先ID
を特定した後、この通報先IDにより通報先テーブル3
9Bを参照して具体的な通報先の端末機器やアドレスを
特定する。そしてサーバー2は、前記特定された通報先
の通信端末機器8について前記通報動作の定義を示すテ
ーブルを参照して、通報データのデータ種別やプロトコ
ルなどを特定した後、その定義に応じた通報データを作
成して送信する処理を行う。
【0058】前記通報定義テーブル39Aや通報先テー
ブル39Bに設定する内容は、各役場や業者の要望に応
じて設定でき、また適宜変更することができる。このデ
ータの設定や変更は、サーバー2側の管理者によるデー
タ入力によって行うことができるほか、役場や業者内の
特定のユーザーにアクセス権限を与えて、これらユーザ
ーの使用するパーソナルコンピュータ8eからインター
ネット7を介してのデータ入力を受け付けることも可能
である。
【0059】このように現場の状況や管轄部門の規模、
メンテナンス業者の変更などに応じて通報先の場所,
数,通信端末機器8の種類など、通報定義データベース
39の定義内容を自由に設定または変更することができ
る。従来のシステムでは、各現場の監視装置毎に通報先
の設定を行っていたので、設定作業や変更作業に多大な
労力がかかっていたが、この実施例のシステムでは、上
記のようにサーバー側で設定や変更を一括に行うことに
よって、作業に要する労力やコストを大幅に削減するこ
とができる。
【0060】また従来のシステムでは、監視装置側で種
々の通信端末機器への通報処理に対応する必要上、監視
装置側に通信端末機器の種類毎にプロトコルや通報デー
タの雛形を設定していたが、この設定のために監視装置
に大きなメモリ資源を組み込む必要が生じ、コスト高を
招いていた。しかも監視装置の稼働時には、前記プロト
コルや通報データの雛形から必要なものを選択して使用
することになるので、必ずしも設定されたすべてのプロ
トコルや雛形が使用されるとは限らず、メモリ資源が無
駄になる場合があった。これに対し、この実施例のシス
テムでは、各監視装置には、サーバー2を対象としたプ
ロトコルや通信データを設定するだけで良いので、通信
環境設定のために余分なメモリを組み込む必要がなくな
り、前記信号履歴データベースや通報履歴データベース
のためにメモリ資源を有効に使用することができる。
【0061】さらにこの実施例のシステムでは、各監視
装置1において信号をモニタリングする間隔や定期通報
の時間間隔などの動作環境についても、サーバー2側か
らの指令に応じて設定することができる。(設定内容
は、サーバー管理者により入力されたデータに基づ
く。)また信号履歴データベースや通信履歴データベー
ス内の蓄積データを、サーバー2からの指令によって適
宜消去することも可能であるなど、各監視装置1に対す
る各種設定や管理を、サーバー2側で一括して行うこと
ができる。
【0062】以下、監視装置1およびサーバー2におけ
る通報処理の手順について順を追って説明する。図5
は、監視装置1における監視ならびに通報処理の手順を
示す。なお、図中、各ステップは、「st○○」と示
す。
【0063】監視装置1のCPU15は、所定時間(た
とえば1分)単位で、前記作動信号入力部20から各ポ
ンプ10a,10b毎の作動検出信号を、水位信号入力
部19から水位データおよび異常信号を、電源回路21
から停電検知信号を、それぞれモニタリングしつつ前記
メモリ16内の信号履歴データベースに蓄積し、さらに
モニタリングされた各信号を前回のモニタリング結果と
比較している。図中のst1はこの信号を入力して蓄積
する処理を、st2は信号を比較する処理を、それぞれ
示す。
【0064】st2において信号の状態に変化が認めら
れた場合、st3〜17の処理により異常時通報データ
を作成し、これをサーバー2に送信する。この実施例で
は、異常の種類に合わせて4種類の異常フラグを設定す
ることで異常状態を管理するようにしている。まずst
3では、第1ポンプ10Aについての最新の作動検出信
号のモニタリング結果からポンプの作動回数を抽出し、
これを所定のしきい値と比較する。ここで第1ポンプ1
0aが作動しなくなったり、作動回数がきわめて少なく
なるなどの異常が発生していると、作動回数はしきい値
を下回るから、この場合は「異常あり」と判定してst
4に進み、前記第1ポンプ10a用の異常フラグをオン
設定する。反対に最新の作動回数がしきい値以上であれ
ば、「異常なし」と判断してst5に進み、前記第1ポ
ンプ10a用の異常フラグをオフ設定する。
【0065】つぎのst6〜8では、第2ポンプ10b
について上記と同様の判別処理を行って、第2ポンプ1
0b用の異常フラグをオンまたはオフに設定する。つぎ
にst9では、水位異常信号をチェックする。この水位
異常信号は、前記したように、しきい値を越えるとHレ
ベルになるが、この場合はst9からst10に進んで
水位異常フラグをオンに設定する。反対に、水位異常信
号がLレベルであれば、st9からst11に進み、前
記水位異常フラグをオフに設定する。さらにst12〜
14では停電検知信号をチェックし、停電と判別したと
きは停電フラグをオンに、停電ではないと判別した場合
は停電フラグをオフに、それぞれ設定する。
【0066】このようにして各異常フラグの設定が完了
すると、つぎのst15では、異常時通報データを作成
する。なお、この実施例では、異常時通報データとし
て、データ種別を示す識別符号の後に前記4種類の異常
フラグを順に並べ、さらに前記通報元IDや現在時刻を
付加した構成のデータを作成するものとする。続くst
16では、作成した通報データをメモリ16内の通報履
歴データベースに保存し、さらにst17で前記通報デ
ータをサーバー2に向けて送信する。送信が終了する
と、st1に戻って、再び信号をモニタリングする。
【0067】一方、st2において信号状態に変化が認
められない場合は、st1,2の処理を繰り返すことに
より、一定時間(たとえば10分)が経過するまでモニ
タリングを繰り返しつつ待機する。この状態下で一定時
間が経過すると、st18が「YES」となってst1
9に進み、定期通報データを作成する。
【0068】この実施例では、定期通報データとして、
データ種別を示す識別符号の後に、前記信号履歴データ
ベース内の未送信のデータを時系列に並べ、さらに前記
通報元IDや現在時刻を付加した構成のデータを作成す
るものとする。このデータ作成後は、st16、17の
処理を行うことにより、前記定期通報データを通報履歴
データベースに保存した上で、これをサーバー2に向け
て送信する。データ送信後はst1に戻り、以下も信号
状態に変化がなければ、信号履歴を蓄積しつつ、所定の
期間毎に定期報告データを作成してサーバー2に送信す
る。
【0069】上記の処理の流れによれば、最初に異常が
発生したときのみならず、新たな異常が発生したり、異
常状態が解除されるなど、信号状態に変化がある都度、
異常時通報データを作成してサーバー2に送信するの
で、異常状態の詳細な変化を迅速に通報することができ
る。また異常状態時の信号も逐次保存されて、後で定期
通報データに含めてサーバー2に送信されるので、サー
バー2において、たとえばポンプの異常がポンプの停
止、作動不良のいずれを意味するのか、水位の異常がど
の程度の異常レベルを示すのかなど、詳細な異常状態を
分析することができる。
【0070】つぎにサーバー2側における主要な処理に
ついて説明する。なお、以下の説明では、前記監視装置
1との手順と区別するために、各ステップを「ST○
○」として示す。図6は、監視装置1からの通報データ
を受け付ける処理の流れを示す。同図において、所定の
監視装置1からの通報データが届くまでST1,2のル
ープを繰り返すことで着信に待機する。所定の時点で着
信を確認すると、ST3に進み、通報データを受信して
その内容を解析し、さらにつぎのST4で前記受信デー
タを受信履歴データベース38に保存する。なお、ST
3における解析処理には、通報データの種類を認識する
処理と、通報内容を個々のデータ毎に切り分けて認識す
る処理とが含まれる。たとえば受信したデータが異常時
通報データであれば、前記先頭の識別符号からデータ種
別を認識した後、前記通報元ID,各種異常フラグ,現
在時刻などのデータを個別に切り分けることになる。
【0071】さらに通報データが異常時通報データであ
る場合は、ST5からST6に進んで緊急通報処理を行
う。図7は、前記ST6の緊急通報処理の詳細な手順を
示す。(この図における各ステップは、「ST6−×
×」と示す。)
【0072】まずST6−1では、前記通報定義データ
ベース39を参照して、前記異常時通報データの通報元
IDや異常フラグの内容に対応する通報先を特定する。
つぎにST6−2では、最初の通報先について、前記通
報先の通信端末機器に応じたデータ種別ならびにプロト
コルを決定する。さらにつぎのST6−3では、前記緊
急通報テンプレート40より前記異常フラグの内容とS
T6−2で決定されたデータ種別とに対応するテンプレ
ートを読み出して緊急通報データを作成し、これを決め
られたプロトコルによって送信する。
【0073】他の通報先についても同様に、ST6−
2,6−3の処理を実行することにより、順次緊急通報
処理を実行する。なお、フローチャートには表していな
いが、この実施例では、通報先への通信エラーが発生す
ると、何度か再送処理を行い、なお通信エラーとなった
ときは、予備の第2通報先への通報を行うようにしてい
る。さらに第2通報先に対しても通信エラーが生じた場
合は、通信先を定義外通報先に切り替えたり、再度、第
1通報先や第2通報先への通信を試みるようにしてい
る。
【0074】すべての通報先についての通報処理が終了
すると、ST6−4が「YES」となってST6−5に
進む。このST6−5では、前記通報先の中にステータ
ス管理を行うように定義づけられた通報先があるか否か
をチェックする。ここでステータス管理を行うように設
定された通報先があれば、ST6−5が「YES」とな
ってST6−6に進む。このST6−6では、ステータ
ス管理の対象として、前記緊急通報の対象となった異常
発生現場の通報元ID,異常の種類,ステータス管理が
定義づけられた通報先のIDなどを設定し、これら管理
対象をステータス管理データベース43に新規登録す
る。なお、この新規登録時に、管理通番やWeb上での
参照ページのURLが設定され、ステータス管理データ
ベース43内にともに登録される。
【0075】図8は、通信端末機器8側に届いた緊急通
報データの出力例として、ファクシミリまたは電子メー
ルによって送信された通報データの印字出力を示す。な
お、図中の(1)〜(9)の数字は実際のレポートに出力され
るものではなく、以下の説明のための参照番号である。
図中、(1)は、前記通報先テーブル39Bの宛先欄に設
定された宛先である。また(2)は、異常時通報データの
通信元IDにより通報定義テーブル39Aを参照して割
り出した現場名であり、(3)は異常時通報データ内に組
み込まれていた現在時刻を異常発生時刻として置き換え
たものである。(4)は、前記異常時通報データの異常フ
ラグのうち、オン設定された異常フラグに対応する異常
名である。さらに(5)は、異常時通報データの受信前後
の定期通報データより割り出された異常状態の詳細な内
容を表すもので、必要に応じて緊急通報に組み入れられ
る。
【0076】つぎの(6)は、発生した異常に対応するメ
ンテナンスの内容であるが、これについてはあらかじめ
テンプレートに設定されたデータをそのまま使用しても
よい。(7)は、同様の緊急通報の送信対象となる他の通
報先であって、前記通報定義テーブルに設定された通報
先IDを通報先テーブルに基づき具体的な内容に置き換
えたデータが示されている。さらに(8)(9)は、前記ステ
ータス管理データベース35への登録処理に伴い設定さ
れたWeb参照ページ(ステータス情報を閲覧するため
のページ)のURL,管理通番である。
【0077】このような緊急通報データによれば、関係
者は、異常発生後、速やかにかつ正確に異常発生現場や
異常の状態を知ることができる。また (8)(9)の情報に
より、発生した異常に対するメンテナンスの進行状態を
Webブラウザを利用して自由に閲覧することができ、
異常状態に効率良く対応することができる。なお電話を
対象とする音声データによる緊急通報データも、同様
に、異常発生現場、異常発生時刻、異常内容などのデー
タを音声データのテンプレートにあてはめて作成され
る。ただし音声による緊急通報データは、一度きりの出
力では内容を把握しきれない場合があるので、相手方の
通信端末機器が回線を切断するまで繰り返し送信を行う
ように定義づけるのが望ましい。
【0078】図9は、定期報告処理の詳細な手順(ST
11〜16)を示す。まず定期報告の時刻になると、S
T11が「YES」となってST12に進み、各現場毎
に、前記通報定義データベース39から通報先の通信端
末機器8の種別,アドレス,および使用するプロトコル
を特定するとともに、前記通報先テーブル39Bに設定
された日報または月報のフォーマットから定期報告デー
タに使用するテンプレートを特定する。
【0079】つぎのST13では、第1番目の現場につ
いて、前記日報・月報テンプレート41より前記特定さ
れた様式のテンプレートを読み出す。つぎにST14で
は、着目中の現場について、受信履歴データベース3
8,通報履歴データベース42,ステータス管理データ
ベース43などから定期報告データの作成に必要なデー
タを読み出す。ついでST15では、読み出したデータ
により各種集計処理や他の参照テーブルによるデータの
置き換え処理などを行いつつ、テンプレートに応じた定
期報告データを作成し、前記決められたプロトコルを用
いて送信する。
【0080】以下、同様にして各現場毎にST13〜1
5の処理によって定期報告用データを作成し、送信す
る。なお、一つの現場につき、複数の通報先がある場合
は、通報先毎にST13〜15の処理を行うことにな
る。こうしてすべての通報先への定期報告データの送信
が終了すると、ST16が「YES」となってST11
に戻り、つぎの定期報告時刻がくるまで待機する。
【0081】図10は、月報形式の定期報告データの一
例を示す。なお、図中の×や○は、任意の数字を意味す
る。この例も、前記図8と同様に、ファクシミリ装置ま
たは電子メールで送信されたデータを印字出力したもの
である。図中、参照番号(11)で示す部分は、前記受信履
歴データベース38に保存されていた各ポンプ10a,
10bの作動状態を示す履歴データを集計して得られた
もので、各ポンプ10a,10b毎の運転時間,運転回
数,および2台のポンプ10a,10bによる積算流量
を日毎に集計した結果と、これらデータの月平均、最大
値、最小値、合計値などが示されている。
【0082】(12)は、受信履歴データベース38ならび
に通報履歴データベース42の各履歴データに基づき、
異常が発生した日の異常内容の詳細を示している。さら
に(13)では、ステータス管理データベース43に基づ
き、緊急通報を行った通報先やメンテナンスの完了の有
無を示すステータス情報、復旧時刻などを示している。
【0083】図11は、インターネット7を介して携帯
電話8c,パーソナルコンピュータ8eなどの通信端末
機器8に対する送受信を行う場合の手順(ST21〜3
5)を示す。なお、通信端末機器8との信号のやりとり
についての手順は、一般的なインターネット対応のサー
バー2と同様であるので、ここでは特に、ステータス通
報データを受信した場合とステータス情報の閲覧要求を
受けた場合とに限定して、詳細な処理を説明する。
【0084】まずST21,22では、前記インターネ
ット用のルータ4cにおける着信処理に待機している。
通信端末機器8において、インターネットに接続した後
に、サーバー2のホームページのURLを送信する処理
が行われると、ST22が「YES」となり、ST23
に進む。
【0085】ST23では、前記通信端末機器8に対
し、メニューページを送信する。通信端末機器8側のユ
ーザーは、このメニューページ上で所望のメニューを選
択する。ここで前記ステータス通報データの送信が指定
されると、ST24からST27に進み、ステータス情
報入力用のページを送信する。つぎにユーザーがこのペ
ージ上で、管理対象の現場名や異常状態などとともに所
定のステータス情報を入力すると、ST28が「YE
S」となる。この判定を受けてサーバー2は、ST29
において入力されたステータス情報が前記ステータス管
理データベース43に管理対象として登録されている案
件に対応することを確認した上で、ST30でこの情報
を現在時刻に対応づけてステータス管理データベース4
3内に格納する。
【0086】一方、メニューページ上で選択された情報
が、所定の現場の異常状態についてのステータス情報の
参照を要求するものであれば、ST25が「YES」と
なってST31に進む。このST31では、参照要求さ
れた案件がステータス管理データベース43に登録され
ているか否かをチェックする。登録されている場合は、
ST31からST32に進んで、前記ステータス管理デ
ータベース43および受信履歴データベース38より必
要なデータを読み出して、異常内容やステータス情報を
示す報告ページを作成し、これを通信端末機器8側に送
信する。なお、ST29,ST31において、入力や参
照を要求された案件がステータス管理データベース43
に登録されていない場合は、ST33に進んで、エラー
メッセージの表示ページを送信する。
【0087】このような処理の後、ユーザーが戻り操作
を行うと、ST34からST23に戻って、再びメニュ
ーページを送信する。またユーザーが接続を切るか、他
のページに移動する操作を行うと、ST35が「YE
S」となって着信処理を終了し、ST21に戻ってつぎ
の着信に待機する。
【0088】なお、メニューページにおいて、上記2つ
の処理以外のメニューが選択された場合は、ST26か
らST36に進み、そのメニューに応じた処理を実行す
る。たとえば、所定の現場について、前日の報告データ
の提示が要求されると、前記定期報告処理と同様に、各
種データベースを参照して所定の様式に基づく報告デー
タのページを作成し、これを通信端末機器8側に送信す
ることになる。
【0089】このようなインターネットを介した情報送
信によれば、役所や業者側では、必要に応じて所望の情
報を取り込むことができるので、異常発生時にその異常
に対するメンテナンスの進行状態をこまめにチェックす
ることができ、復旧処理を効率よく管理することができ
る。
【0090】なお上記実施例では、マンホール毎に緊急
通報や定期通報を行う例を示したが、この下水道管理シ
ステムでは、さらに必要に応じて、1または近接する複
数の市町村について、各マンホール内のポンプや水位の
状態を一覧表示したり、異常の発生したマンホールの位
置を示す地図を作成し、通報処理を行うこともできる。
したがって、たとえば大雨時のように異常の発生する可
能性が高い状態下での管理を充実させることができ、シ
ステムの利便性は大幅に向上する。またこの下水道管理
システムでは、各役所の管轄を越えて必要な情報を取り
込んだり、複数の管轄下にある下水道網の情報をまとめ
て取り込むことができるので、たとえば上流の市町村で
発生した水位異常を下流の市町村でいち早く認識して対
応策をとるなど、管轄の枠を越えたシステム運用を実現
できる。
【0091】
【発明の効果】上記したようにこの発明では、マンホー
ルポンプの監視装置側から管理装置に対し、マンホール
ポンプの動作の異常状態や所定時間毎の動作状態を示す
通報データを送信し、管理装置側において、前記異常の
発生したマンホールポンプについてあらかじめ設定され
た通報先に通報処理を行ったり、定期的な通報データを
用いて予め設定された通報先に所定の報告データを送信
するようにしたので、監視装置毎に通報先の設定を行う
必要がなくなり、設定作業や設定の変更作業に要する時
間や労力を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる下水道管理システムの概要を
示す説明図である。
【図2】監視装置の構成を示すブロック図である。
【図3】管理用サーバーの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図4】通報定義データベースのデータ構成例を示す説
明図である。
【図5】監視装置における監視ならびに通報処理の手順
を示すフローチャートである。
【図6】サーバーが通報データの受付処理を行う場合の
手順を示すフローチャートである。
【図7】緊急通報処理の詳細な手順を示すフローチャー
トである。
【図8】通信端末機器に届いた緊急通報データの例を示
す説明図である。
【図9】サーバーが定期報告処理を行う場合の手順を示
すフローチャートである。
【図10】通信端末機器に届いた月報データの例を示す
説明図である。
【図11】サーバーがインターネットを介してデータを
送受信する場合の手順を示すフローチャートである。
【図12】マンホールポンプの役割を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 監視装置 2 管理用サーバー 3 コンピュータ 4a,4b,4c ルーター 6 無線通信網 7 インターネット 8 通信端末機器 10a,10b マンホールポンプ 14 モデム 15 CPU 24 通信インターフェース 30 通報動作制御部 31 通報データ受付部 33 緊急通報処理部 34 定期報告処理部 36 報告データ作成部 37 Webページ管理部 38 受信履歴データベース 39 通報定義データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 110 G06F 17/60 110 H04M 11/00 301 H04M 11/00 301 H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B 311 311J (72)発明者 野田 智史 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 2D063 DC04 5B075 ND03 ND20 ND23 ND40 NK54 PP10 PP12 PP30 PQ02 PQ03 PQ04 PQ05 PR03 QT06 UU24 UU40 5C087 AA02 AA03 BB03 BB74 DD08 DD31 EE12 FF01 FF04 GG19 GG66 GG70 GG83 5K048 AA04 BA21 BA30 DA03 DC07 EB08 EB11 EB12 GB08 HA01 HA02 5K101 KK13 LL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホールポンプの設置場所毎に配備さ
    れ前記マンホールポンプの動作状態を監視する複数台の
    監視装置と、各監視装置と通信可能に設定された管理装
    置とから成るシステムであって、 前記監視装置は、マンホールポンプの動作異常を検知し
    たとき、その異常状態を通信により前記管理装置に報知
    する通報手段を具備し、 前記管理装置は、 各マンホールポンプ毎にそのポンプの動作に異常が発生
    したときの通報先および通報動作を定義づけた通報定義
    データベースと、 複数種の通信規約により情報を伝送できるように設定さ
    れた送信手段と、 所定の監視装置から前記異常状態を示す通報データを受
    信したとき、前記通報定義データベースの定義に基づき
    前記通報データに対応する通報先および通報動作を決定
    して、その決定された通報処理を前記送信手段に実行さ
    せる通報制御手段とを具備して成る下水道管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 マンホールポンプの設置場所毎に配備さ
    れ前記マンホールポンプの動作状態を監視する複数台の
    監視装置と、各監視装置と通信可能に設定された管理装
    置とから成るシステムであって、 前記監視装置は、所定時間毎にマンホールポンプの動作
    状態を示す通報データを作成して前記管理装置に報知す
    る定期通報手段を具備し、 前記管理装置は、 各監視装置から受信した通報データを蓄積する受信履歴
    データベースと、 各マンホールポンプの動作状態を報告すべき通報先およ
    びその報告のための通報動作を定義づけた通報定義デー
    タベースと、 複数種の通信規約により情報を伝送できるように設定さ
    れた送信手段と、 前記受信履歴データベース内の蓄積情報と前記通報定義
    データベースの定義とに基づき各通報先に対する通報動
    作を決定して、その決定された通報処理を前記送信手段
    に実行させる通報制御手段とを具備して成る下水道管理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記送信手段は、通信ネットワークシス
    テムを介して通信端末機器との通信を行う手段を含んで
    おり、前記通報制御手段は、前記通信ネットワークシス
    テムを介して接続された通信端末機器からの要求に応じ
    て画像または音声による情報を送信する請求項2に記載
    された下水道管理システム。
  4. 【請求項4】 前記管理装置は、前記通報定義データベ
    ースの定義を設定または変更するためのデータ入力を受
    け付ける入力手段と、入力されたデータに基づき通報定
    義データベースの設定内容を更新する更新手段とを具備
    して成る請求項1または2に記載された下水道管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 マンホールポンプ監視装置側からマンホ
    ールポンプの動作状態を示す通報データを受信するため
    の受信手段と、 複数種の通信規約により情報を伝送できるように設定さ
    れた送信手段と、 各マンホールポンプ毎にそのポンプの動作に異常が発生
    したときの通報先および通報動作を定義づけた通報定義
    データベースと、 所定の監視装置からその監視装置の監視下にあるマンホ
    ールポンプの異常状態を示す通報データを受信したと
    き、前記通報定義データベースの定義に基づき前記通報
    データに対応する通報先および通報動作を決定して、そ
    の決定された通報処理を前記送信手段に実行させる通報
    制御手段とを具備して成る下水道管理用の管理装置。
  6. 【請求項6】 マンホールポンプの動作状態を示す信号
    を入力する入力手段と、 前記入力信号に基づき、マンホールポンプの動作異常を
    検知する検知手段と、 下水道管理用の管理装置と通信を行うための通信手段
    と、 前記検知手段によりマンホールポンプの動作異常が検知
    されたとき、その異常状態を示す通報データを作成した
    後、前記通信手段に対し管理装置に前記通報データを送
    信する処理を実行させる制御手段とを具備して成るマン
    ホールポンプの監視装置。
  7. 【請求項7】 所定設備の動作状態を監視する複数台の
    監視装置と、各監視装置と通信可能に設定された管理装
    置とから成るシステムであって、 前記監視装置は、所定設備の動作異常を検知したときに
    その異常状態を通信により前記管理装置に報知する異常
    時通報手段と、所定時間毎の動作状態を示す定期通報デ
    ータを通信により前記管理装置に通報する定期通報手段
    とを具備し、 前記管理装置は、 緊急時の通報先および通常報告のための通報先をそれぞ
    れ通報動作とともに定義づけた通報定義データベース
    と、 複数種の通信規約により情報を伝送できるように設定さ
    れた送信手段と、 各監視装置からの定期通報データと前記通報定義データ
    ベースの定義とに基づき前記通常報告のための通報先に
    対する通報動作を決定するとともに、所定の監視装置よ
    り異常状態を示す通報データを受信したとき前記通報定
    義データベースの定義に基づき緊急時の通報先および通
    報動作を決定し、これら決定された通報処理を前記送信
    手段に実行させる通報制御手段とを具備して成る管理シ
    ステム。
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