JP2002229225A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
長期使用においても、画質を損なうことなく安定した特
性を有する電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び
電子写真装置を提供すること。 【解決手段】 電子写真感光体の電荷輸送層が、フッ素
系樹脂微粒子及び式(1)で示される構成単位からなる
重量平均分子量が10万以上であり、かつインヘレント
粘度が0.8以上であるポリアリレート樹脂を少なくと
も1種類有する電子写真感光体、プロセスカートリッジ
及び電子写真装置。 【化1】 {式中、Xは−CR5R6−(R5及びR6は水素原子、ト
リフルオロメチル基、アルキル基、フェニル基)、シク
ロアルキリデン基、単結合、エーテル結合、チオエーテ
ル結合、スルホニル結合。R1〜R4は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基を示す}
Description
プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しく
は、耐摩耗性等の耐久性に優れ、かつ、初期の画質にお
ける高い品質を有し、更に長期にわたる繰り返し使用時
においても高い画像均一性を有する電子写真感光体、こ
の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電
子写真装置に関する。
て、電子写真感光体が挙げられる。電子写真技術は、即
時性、高品質の画像が得られること等から、近年では複
写機の分野にとどまらず、各種プリンターの分野でも広
く使われ応用されてきている。その中核となる電子写真
感光体については、セレン、硫化カドミウム及び酸化亜
鉛等に代表される無機系材料があるが、近年では無公害
性、高生産性、材料設計の容易性及び将来性等の点から
有機系材料の開発が盛んに行われている。
導電物質をバインダー樹脂に溶解又は分散して、塗膜を
形成して用いるのが通常である。その塗膜は、有機光導
電物質とバインダー樹脂を溶媒に溶解又は分散後、塗布
乾燥して形成される。バインダー樹脂としては、ポリメ
チルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等
のビニル重合体及びその共重合体、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリアリレート、ポリスルフォン、フェ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の材料が
用いられている。
適用される電子写真プロセスに応じた電気的、機械的更
には光学的特性等の様々な特性が要求される。特に、繰
り返し使用される電子写真感光体にあたっては、帯電、
露光、現像、転写、クリーニングといった電気的、機械
的な力が直接的又は間接的に繰り返し加えられるため、
それらに対する耐久性が要求される。有機電子写真感光
体は、多くの面で無機電子写真感光体と比較して優位点
があるが、機械的強度といった面で不十分であったため
これらの課題に対して、種々の検討がなされてきた。
一つの試みとして、電子写真感光体の最上層に使用する
樹脂の機械的強度の向上が行われている。樹脂強度を向
上させる手法としては、(1)樹脂の性質として高い機
械的強度を有する樹脂を使用する、(2)高い機械的強
度を有する組成を使用する樹脂に組み入れる、(3)同
組成の樹脂の分子量を上げ、高い分子量を有する樹脂を
使用する、等が行われていた。
て、微粒子を電子写真感光体の電荷輸送層に添加する試
みがなされ、電子写真感光体の耐久性の向上が図られて
いた。用いられている微粒子としては、シリカ、アルミ
ナ及びチャートといった無機系微粒子や、フッ素系樹脂
微粒子及びポリスチレン微粒子といった有機樹脂系微粒
子である。
て、一般に微粒子は樹脂溶液中において凝集傾向が強
く、均一な分散が困難であるといったことがあった。従
来用いられていた電子写真感光体材料や方法では、微粒
子のバインダー樹脂中での分散性や凝集性、透明度に問
題があり、電荷輸送層の不均一性やムラ等による画像劣
化が起こり易かった。また、電子写真感光体を作製する
ために微粒子を分散させた分散液を静置した場合、分散
工程直後に一時的に分散しても時間経過に伴い二次凝集
や沈降が起こるため、微粒子の均一分散状態を保持する
ことができず、大量生産時に安定に均一な塗膜を形成す
ることが困難であった。
界面活性剤といった分散助剤を添加する手法が用いられ
てきたが、分散助剤を添加することは電子写真特性(画
質や電位の安定性等)を悪化させる要因になり、分散時
に使用する分散助剤を使用しない、あるいは極力その使
用量を抑えることが必要となる。従って、良好な電子写
真特性を持ち、微粒子の分散性・分散安定性を有する技
術の開発が求められていた。
るためには、分散助剤の使用を極力避けつつ微粒子を電
子写真感光体に添加し、微粒子が樹脂中に均一に分散さ
れ、かつ分散状態を保持し、二次凝集や沈降を起こすこ
とを防ぐ技術の開発が求められていた。
写真感光体に高い機械的強度と高品質な画像を持たせる
ことで長期にわたる繰り返し使用を可能にし、かつ長期
使用においても、画質を損なうことなく安定した特性を
有する電子写真感光体、その電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することに
ある。
次凝集を抑制することで生産安定性が向上した電子写真
感光体、その電子写真感光体を有するプロセスカートリ
ッジ及び電子写真装置を提供することにある。
持体上に感光層を有する電子写真感光体において、電子
写真感光体の電荷輸送層が、フッ素系樹脂微粒子及び一
般式(1)で示される構成単位からなる重量平均分子量
(Mw)が10万以上であり、かつインヘレント粘度
(ηinh.:溶媒としてテトラクロロエタンを用い、
バインダー樹脂の濃度を1.0g/dlとし、25℃で
測定)が0.8以上であるポリアリレート樹脂を少なく
とも1種類有することを特徴とする電子写真感光体、そ
の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電
子写真装置が提供される。
一又は異なって水素原子、トリフルオロメチル基、炭素
数1〜3のアルキル基又はフェニル基である)、シクロ
アルキリデン基、単結合、エーテル結合、チオエーテル
結合又はスルホニル結合である。また、R1〜R4は同一
又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無
置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基
を示す。
チル基、エチル基及びプロピル基等が挙げられ、アリー
ル基としてはフェニル基、ナフチル基及びアンスリル基
等が挙げられ、シクロアルキリデン基としてはシクロヘ
キシル等が挙げられ、ハロゲン原子としてはフッ素原
子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基及びプロピル基等のアリール
基、フェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等のアリ
ール基、ベンジル及びフェネチル基等のアラルキル基及
びメトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基等のアルコ
キシ基が挙げられる。
細に説明する。
する電荷輸送層にフッ素系樹脂微粒子と重量平均分子量
10万以上のポリアリレート樹脂を用いることで、高い
機械的強度を達成し、かつ樹脂微粒子を均一に樹脂中分
散させることにより高品位な画像を提供し、繰り返し使
用時にも安定した特性を得るものである。
以上のポリアリレート樹脂」とは、「重量平均分子量
(Mw)が10万以上であり、かつインヘレント粘度
(ηinh.:溶媒としてテトラクロロエタンを用い、
バインダー樹脂の濃度を1.0g/dlとし、25℃で
測定)が0.8以上のポリアリレート樹脂」を指すもの
とする。
(2)、一般式(3)あるいは一般式(4)で示される
構造単位よりなる重量平均分子量(Mw)が10万以上
のポリアリレート樹脂を使用することで、機械的強度の
向上のみならず、樹脂の溶解性を向上させることによる
電子写真感光体作製時の生産性向上を図ることが可能で
ある。
は一般式(4)で示される構成単位を共重合させた重量
平均分子量(Mw)が10万以上のポリアリレート樹脂
を使用する場合でも、同様の機械的強度の向上と溶解性
の向上を達成することが可能である。
法である微粒子の添加、つまり本発明におけるフッ素系
樹脂微粒子を感光層中に添加することにより、更なる高
耐久化が可能になる。
樹脂微粒子と重量平均分子量(Mw)が10万以上のポ
リアリレート樹脂{一般式(1)}を有することによ
り、電子写真感光体の機械的強度の向上が達成された。
更に、フッ素系樹脂微粒子を用いた電子写真感光体の画
像不良は、フッ素系樹脂微粒子の電荷輸送層中で分散状
態の不均一性やムラ等によることが多く、これらの分散
不良の原因には、電子写真感光体を作製するために微粒
子を分散させた分散液を静置した場合の樹脂微粒子の二
次凝集あるいは沈降、また、塗工時に液を流動させた場
合に、液にシェアがかかることによる分散状態の変化あ
るいは二次凝集が起こることに一因がある場合があっ
た。その結果、微粒子の均一分散状態を保持することが
できず、安定に均一な塗膜を形成することが困難であっ
たが、本発明で用いた重量平均分子量(Mw)が10万
以上のポリアリレート樹脂と共に使用した場合には、画
像不良の抑制が見られた。
い、フッ素樹脂微粒子の含有比率を高くした場合、樹脂
微粒子の分散不良、あるいは再凝集といったものに起因
する画像不良が発生する傾向にあり、また、分散不良や
再凝集を防ぐため、界面活性剤といった分散助剤を多く
添加すると繰り返し使用時に画像濃度が低下する弊害が
発生する傾向にある。しかしながら、重量平均分子量
(Mw)が10万以上のポリアリレート樹脂を用い、フ
ッ素系樹脂微粒子の含有比率を高くした場合では、分散
助剤の添加量を低く抑えたにもかかわらず、分散性の低
下や分散安定性の低下(二次的な凝集の発生)による画
像不良は見られず、分散助剤の添加量を抑えたため、繰
り返し使用時の画像濃度低下といった弊害は見られなか
った。
ート樹脂とフッ素系樹脂微粒子より構成し、電子写真感
光体の高耐久化を図る試みは、特開平9−319129
号公報でも行われている。この公報における実施例で
は、重量平均分子量(Mw)が約3万程度のポリアリレ
ート樹脂を用い、フッ素系樹脂微粒子を電荷輸送層用塗
工液の固形分量の10質量%〜30質量%添加した例が
示してある。この時の分散助剤は、フッ素系樹脂微粒子
の4質量%添加され、分散性良好で良好な初期画像を提
供できることが示してある。しかしながら、繰り返し使
用時の濃度低下を起こさず更に良好な画質を確保するた
めに分散助剤の微粒子に対する質量比を低くすることを
試みたところ、特開平9−319129号公報の実施例
で使用している重量平均分子量(Mw)が約3万程度の
ポリアリレート樹脂を用い、分散助剤の質量比を3%に
し、かつフッ素系樹脂微粒子を電荷輸送層用塗工液の固
形分量の10質量%以上にした場合では、分散不良によ
る初期画像の悪化が確認された。
ポリアリレート樹脂では、フッ素系樹脂微粒子を10質
量%以上電荷輸送層に含有させることでの電子写真感光
体の耐久性向上と良好な画像を両立させることが困難で
あることを示している。同目的で重量平均分子量(M
w)が約10万程度のポリアリレート樹脂を用い、分散
助剤の質量比を3%にし、かつフッ素系樹脂微粒子を電
荷輸送層用塗工液の固形分量の10質量%以上にした場
合では、分散不良による初期画像の悪化は見られず、繰
り返し使用時の濃度低下も低く抑えることができた。こ
のことは、重量平均分子量(Mw)が約10万程度のポ
リアリレート樹脂を用いた場合には、電子写真感光体の
耐久性向上と良好な画像の両立が可能であることを示し
ている。
のポリアリレート樹脂による分散性、分散安定性の向上
効果の具体的なメカニズムについては十分には解明され
ていないが、重量平均分子量(Mw)が10万以上であ
るポリアリレート樹脂を使用した場合、樹脂を溶剤に溶
解させた電子写真感光体塗布液の粘度が、同条件で従来
のポリアリレート樹脂を使用した場合と比較すると高い
値となり、塗布液が適度に高粘度になることで、フッ素
系樹脂微粒子の分散状態が安定化し、更に分散状態の保
持能力が向上することで、これら分散不良による画像欠
陥が抑制されていることも一因であると考えられる。
分子量が10万より小さい)ポリアリレート樹脂を使用
し、塗工液の粘度を高くすることで分散性安定性の向上
を図るとすると、必然として塗工液の固形分量を上げる
ことになるが、この場合、感光層の適正膜厚を塗工する
生産段階で、より低速での塗工となるため大量生産に不
向きとなる。重量平均分子量(Mw)が10万以上の大
きいポリアリレート樹脂を使用することで、生産性を維
持して分散安定性を高めることが可能になる。
は、フッ素系樹脂微粒子の粒径が0.5μmより大きな
微粒子を用いた場合には、微粒子分散後の塗工液の液保
存性が悪くなり、静置時の微粒子の沈降が起こり、分散
ムラや二次的な凝集によると思われる画像不良が見られ
てくる。0.5μmより大きな粒径のフッ素系樹脂微粒
子であっても、重量平均分子量(Mw)が10万以上の
大きいポリアリレート樹脂や分散助剤を用いれば、沈降
や二次的凝集は抑制されたが、良質な画像としての全て
の条件を必ずしも満たすわけではなかった。しかしなが
ら、粒径が0.3μm以下のフッ素系樹脂微粒子を用
い、重量平均分子量(Mw)が10万以上のポリアリレ
ート樹脂と分散助剤との組み合わせで用いた場合には、
微粒子を分散させた塗工液の静置時における微粒子の沈
降や二次的な凝集は発生せず、良好な初期画像が得られ
た。これも重量平均分子量10万以上の大きいポリアリ
レート樹脂を用いた場合の、塗布液が適度に高粘度にな
ることで、フッ素系樹脂微粒子の分散状態が安定化し、
更に分散状態の保持能力が向上することの効果が作用し
ていることが一因であると考えられる。
で示される構成単位を有するポリアリレート樹脂の構成
単位の好ましい例を以下に示すが、これらに限定される
ものではない。
(2)又は構成単位例(3)で示されるポリアリレート
樹脂が、機械的強度、溶剤に対する溶解性といった点か
ら好ましい。
ために他構造のビスフェノールとの共重合体とすること
も可能である。例えば、一般式(2)で示されるポリア
リレート樹脂に対し、一般式(3)で示されるポリアリ
レート樹脂を共重合させた場合、重合比率は5/95〜
95/5までのいずれにおいても各々の特性を引き出す
ことが可能である。
リアリレートやポリカーボネートとブレンドすることも
可能である。例えば、一般式(2)で示されるポリアリ
レート樹脂に対し、一般式(3)で示されるポリアリレ
ート樹脂をブレンドした場合、混合比率(質量比)は式
(2)/式(3)=5/95〜95/5で可能であり、
本発明の効果を効率よく発現させるためには、20/8
0〜80/20が好ましい。
樹脂微粒子の分散安定性、分散保持性といった観点か
ら、重量平均分子量(Mw)が10万以上で、その効果
が十分に発揮される。しかしながら、重量平均分子量が
あまりに大きいと塗布液の粘度が高くなりすぎ、生産性
が低下するため、重量平均分子量(Mw)10万〜25
万であるポリアリレート樹脂が好ましい。
ラフルオロエチレン樹脂、クロロトリフルオロエチレン
樹脂、ヘキサフルオロエチレンプロピレン樹脂、フッ化
ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ジクロロジフルオ
ロエチレン樹脂及びこれら共重合体から選ばれる少なく
とも1種類の樹脂よりなる微粒子が好ましい。
項から樹脂微粒子の平均粒径が0.3μm以下が好まし
く、特には平均粒径0.1μm以下であることが好まし
い。
いて説明する。
を含有する電荷輸送層と電荷発生材料を含有する電荷発
生層とを有する積層型の場合に適用される。
常知られているものが使用可能であり、例えば、セレン
−テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、
金属フタロシアニン系顔料、無金属フタロシアニン系顔
料、アントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系
顔料、ピラントロン系顔料、トリスアゾ系顔料、ジスア
ゾ系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン
系顔料及びシアニン系顔料等が挙げられる。これらの顔
料は、0.3〜4倍の質量のバインダー樹脂及び溶剤と
共にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ミ
ル、サンドミルアトライター、ロールミル又は液衝突型
高速分散機等を使用して、十分に分散した分散液とす
る。積層型の電子写真感光体の場合、この液を塗布し、
乾燥することによって電荷発生層が得られる。膜厚は5
μm以下であることが好ましく、特には0.1〜2μm
であることが好ましい。
材料に大別され、電子輸送性化合物としては、2,4,
7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラ
ニトロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキノジ
メタン及びアルキル置換ジフェノキノン等の電子受容性
化合物やこれらの電子受容性化合物を高分子化したもの
が挙げられる。正孔輸送性化合物としては、ピレン及び
アントラセン等の多環芳香族化合物、カルバゾール、イ
ンドール、オキサゾール、チアゾール、オキサチアゾー
ル、ピラゾール、ピラゾリン、チアジアゾール及びトリ
アゾール等の複素環化合物、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン及びN,N
−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチル
カルバゾール等のヒドラゾン系化合物、α−フェニル−
4’−N,N−ジフェニルアミノスチルベン及び5−
(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン)−5H
−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等のスチリル系化
合物、ベンジジン系化合物及びトリアリールアミン系化
合物あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖又は側鎖
に有する高分子化合物(ポリ−N−ビニルカルバゾール
やポリビニルアントラセン等)が挙げられる。これらの
化合物は、バインダー樹脂と共に溶剤に溶解し溶液とす
る。積層型の電子写真感光体の場合、この液を塗布し、
乾燥することによって電荷輸送層が得られる。膜厚は5
〜40μmであることが好ましく、特には15〜30μ
mであることが好ましい。
電荷輸送層の固形分に対して20〜70質量%が好まし
い。20質量%未満では十分な電荷移動能が得られにく
いために残留電位の増加等が生じ易い。70質量%を超
えると電荷輸送層の機械的強度が低下し易いために十分
な耐久性が得られにくい。
は、電荷輸送層の固形分に対して20〜80質量%が好
ましい。80質量%を超えると十分な電荷移動能が得ら
れにくいために残留電位の増加及び電気的耐久性低下、
低表面エネルギー化の効果低減等が生じ易い。20質量
%未満では電荷輸送層の機械的強度が低下し易いために
十分な耐久性が得られにくい。
分子量10万以上のポリアリレート樹脂中に分散させる
場合に、分散助剤を用いてもよい。分散助剤としては、
フッ素系界面活性剤が好ましい。具体的には、フッ素系
界面活性剤として、 X−SO2NRCH2COOH、 X−SO2NRCH2CH2O(CH2CH2O)nH (n
=5、10、15)、 X−SO2N(CH2CH2CH2OH)2、 X−RO(CH2CH2O)n (n=5、10、1
5)、 X−(RO)n (n=5〜20)、 X−(RO)nR (n=5〜20)、 X−COOH、X−CH2CH2COOH、X−ORCO
OH、X−ORCH2COOH、X−SO3H、X−OR
SO3H、X−CH2CH2OH、
−CH2−を側鎖に有するグラフトポリマー型界面活性
剤、X−CH2CH2−を側鎖に有するグラフトポリマー
型界面活性剤、X−CH2CH2OCO−を側鎖に有する
グラフトポリマー型界面活性剤等が挙げられる。但し、
式中のRはアルキル基、アリル基又はアラルキル基を示
し、Xは−CF3、−C4F9又は−C8F17等のフッ化カ
ーボン基を示す。
ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロールミル
及び超音波等といった方法が挙げられるが、一次粒径の
粒径まで分散可能であれば特に限定されるものではな
い。
層、あるいは導電層と感光層の間に必要に応じて接着機
能及び電荷バリアー機能を有する中間層を設けることが
できる。中間層の材料としては、カゼイン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラール、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマ
ー、ポリエチレンオキシド、フェノール樹脂、ポリアミ
ド、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン及びゼラチン
等が挙げられる。これらは、溶剤に溶解して塗布し乾燥
される。中間層の膜厚は0.05〜5μmであることが
好ましく、特には0.2〜1μmであることが好まし
い。
性の改良や耐久性向上のために添加剤を用いることがで
きる。このような添加剤としては、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤及び導電性制御剤等
が挙げられる。
の限定はなく、浸漬塗布法、スプレー塗布法及びバーコ
ート法等の通常知られている手段が使用できる。
ロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を
示す。
子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周
速度で回転駆動される。電子写真感光体1は、回転過程
において、一次帯電手段3によりその周面に正又は負の
所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレ
ーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力
される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に
対応して強調変調された露光光4を受ける。こうして電
子写真感光体1の周面に対し、目的の画像情報に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
によりトナー現像され、不図示の給紙部から電子写真感
光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と
同期して取り出されて給送された転写材7に、電子写真
感光体1の表面に形成担持されているトナー画像が転写
手段6により順次転写されていく。
子写真感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コ
ピー)として装置外へプリントアウトされる。
リーニング手段9によって転写残りトナーの除去を受け
て清浄面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露
光光10により除電処理された後、繰り返し画像形成に
使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を
用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必
要ではない。
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロ
セスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプ
ロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタ
ー等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成しても
よい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリー
ニング手段9の少なくとも一つを電子写真感光体1と共
に一体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレー
ル等の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在なプロ
セスカートリッジ11とすることができる。
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プ
リンター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも幅
広く適用し得るものである。
詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は質量部を示
す。
ニウムシリンダー上に、以下の材料より構成される塗工
液を浸漬塗布法にて塗布し、140℃で30分間熱硬化
することにより、膜厚が15μmの導電層を形成した。
ル化ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール
65部/n−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した溶
液を浸漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚
が0.5μmの中間層を形成した。
部、
クBLS、積水化学製)2部及びシクロヘキサノン35
部を1mmφガラスビーズを用いたサンドミル装置で1
2時間分散し、その後にメチルエチルケトン60部を加
えて電荷発生層用分散液を調製した。この分散液を中間
層上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜
厚が0.3μmの電荷発生層を形成した。
トラフロロエチレン粒子4部と分散助剤としてフッ素系
界面活性剤(商品名:アロンGF300、東亜合成化学
製)0.16部(フッ素系樹脂微粒子に対して4質量
%)、重量平均分子量(Mw)15万で、インヘレント
粘度が1.1である構成単位例(1)の構造よりなるポ
リアリレート樹脂8部にクロロベンゼン80部を加え、
フッ素樹脂微粒子分散液を調合した。この分散液に電荷
輸送材料として下記構造式のアミン化合物7部、
の塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃にて1時間乾
燥し、膜厚が27μmの電荷輸送層を形成した。作製条
件を表1に示す。
ヤノン(株)製複写機GP40(電子写真感光体に接触
配置された帯電部材から交流電圧を重畳した直流電圧を
印加して電子写真感光体を帯電させるAC/DC帯電方
式)を用いた。暗部電位Vd=−700Vとして、明部
電位Vl=−200Vとした。A4サイズの普通紙を1
枚複写ごとに1度停止する間欠モードにて10000枚
の複写を行い、その後、電子写真感光体膜厚の摩耗量を
測定した。また、初期の分散不良による画像欠陥の有無
を観察した。評価方法は、電子写真感光体を用いて画像
出力したA3用紙全面の分散不良による画像欠陥の個数
を目視により測定し、画像欠陥がない場合:○、欠陥が
1〜2個の場合:△、3個以上の場合:×として評価し
た。更に、電荷輸送層用塗布液を室温で暗所に1ヶ月放
置後の微粒子の凝集についても観察した。評価法は、静
置前の平均粒径(粒度分布計:堀場製作所、CAPA7
00で測定)と1ヶ月静置後の平均粒径の差を評価し、
粒径差が0.2μm未満に場合:凝集なし、平均粒径差
が0.2〜0.5μm未満の場合:わずかに凝集、平均
粒径差が0.5μm以上の場合:凝集ありと評価した。
結果を表2に示す。
写真感光体を作製し(表1に示す条件を変更した以外は
実施例1と同様)、評価した。結果を表2に示す。
脂として、重量平均分子量(Mw)が4万でインヘレン
ト粘度が0.5である構成単位例(1)よりなるポリア
リレート樹脂を用い、表1に示す条件で電子写真感光体
を作製し(表1に示す条件を変更した以外は実施例1と
同様)、評価した。結果を表2に示す。
脂として、重量平均分子量(Mw)が4万である一般式
(5)の構成単位よりなるポリカーボネート樹脂を用
い、表1に示す条件で電子写真感光体を作製し(表1の
条件を変更した以外は実施例1と同様)、評価した。結
果を表2に示す。
系樹脂微粒子として平均一次粒径0.1μmのポリテト
ラフロロエチレン粒子4部と分散助剤としてフッ素系界
面活性剤(商品名:アロンGF300、東亜合成化学
製)0.12部(フッ素系樹脂微粒子に対して3質量
%)を用いた以外は、実施例2と同様にして電荷輸送層
用塗工液及び電子写真感光体を作製した。
ヤノン(株)製複写機GP40(電子写真感光体に接触
配置された帯電部材から交流電圧を重畳した直流電圧を
印加して電子写真感光体を帯電させるAC/DC帯電方
式)を用いた。暗部電位Vd=−700Vとして、明部
電位Vl=−200Vとした。初期の分散不良による画
像欠陥の有無を観察した。評価方法は、電子写真感光体
を用いて画像出力したA3用紙全面の分散不良による画
像欠陥の個数を目視で測定し、画像欠陥がない場合:
○、欠陥が1〜2個の場合:△、3個以上の場合:×と
して評価した。更に、電荷輸送層用塗布液を室温で暗所
に1ヶ月放置後の微粒子の凝集についても観察した。評
価法は静置前の平均粒径(粒度分布計:堀場製作所、C
APA700で測定)と1ヶ月静置後の平均粒径の差を
評価し、粒径差が0.2μm未満に場合:凝集なし、平
均粒径差が0.2〜0.5μm未満の場合:わずかに凝
集、平均粒径差が0.5μm以上の場合:凝集ありと評
価した。結果を表3に示す。
として、重量平均分子量(Mw)が20万である構成単
位例(1)及び(2)の共重合{重合比(1)/(2)
=7/3}よりなるポリアリレート樹脂とフッ素系樹脂
微粒子として平均一次粒径0.1μmのポリテトラフロ
ロエチレン粒子4部、分散助剤としてフッ素系界面活性
剤(商品名:アロンGF300、東亜合成化学製)0.
12部(フッ素系樹脂微粒子に対して3質量%)を用い
た以外は、実施例2と同様にして電荷輸送層用塗工液及
び電子写真感光体を作製し、実施例15と同様に評価し
た。結果を表3に示す。
として、重量平均分子量(Mw)が15万である構成単
位例(1)及び(3)の共重合(重合比(1)/(3)
=7/3)の構造よりなるポリアリレート樹脂とフッ素
系樹脂微粒子として平均一次粒径0.1μmのポリテト
ラフロロエチレン粒子4部、分散助剤としてフッ素系界
面活性剤(商品名:アロンGF300、東亜合成化学
製)0.12部(フッ素系樹脂微粒子に対して3質量
%)を用いた以外は、実施例2と同様にして電荷輸送層
用塗工液及び電子写真感光体を作製し、実施例15と同
様に評価した。結果を表3に示す。
写真感光体を作製し(表3の条件を変更した以外は実施
例2と同様)、実施例15と同様に評価した。結果を表
3に示す。
万以上のポリアリレート樹脂とフッ素系樹脂微粒子を電
荷輸送層中に含有する本発明の電子写真感光体を用いる
ことによって、繰り返し使用時の電子写真感光体の耐久
性が向上、及び従来の分散不良による電子写真感光体の
使用初期に画質劣化することなく、長期にわたり均一な
画像を提供できることが示された。特に、フッ素系樹脂
微粒子を電荷輸送層中の固形分量の10質量%以上用い
て高耐久化を図った場合、重量平均分子量(Mw)が1
0万以上のポリアリレート樹脂を使用した効果が顕著に
現れ、低分子量ポリアリレートでは困難であった耐久性
向上と高画質の維持を両立することが可能になった。更
に、電荷輸送層用塗布液の長期保存時においても、フッ
素系樹脂微粒子の二次的な凝集を、高い分子量を有する
ポリアリレート樹脂を用いることで抑制し、分散液が変
化しないことで電子写真感光体の生産安定性も向上し
た。
(Mw)が10万以上のポリアリレート樹脂を使用する
ことによりフッ素系樹脂微粒子の一次粒径が0.3μm
以下であれば、フッ素系樹脂微粒子の固形分量が10質
量%を超える場合であっても、低分子量ポリアリレート
樹脂では困難であった電荷輸送層用塗布液の長期保存時
においても、フッ素系樹脂微粒子の二次的な凝集を抑制
することができ、良好な画像を提供できることが明らか
になった。
子量(Mw)が10万以上かつインヘレント粘度が0.
8以上のポリアリレート樹脂とフッ素系樹脂微粒子を含
有する電子写真感光体、その電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置の優位性が示され
た。
分子量(Mw)が10万以上、かつインヘレント粘度が
0.8以上であるポリアリレート樹脂とフッ素系樹脂微
粒子を含有させることにより、電子写真感光体の耐摩耗
性が著しく向上し、繰り返し使用時における耐久性が向
上し、かつ高分子量の樹脂を使用することで、フッ素系
樹脂微粒子が膜中に均一に分散し、分散不良や二次的な
凝集等によるムラの発生を抑制し、良好な画像を提供で
きる電子写真感光体、その電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置を提供することが可
能となった。
トリッジを備えた電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 導電支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、電子写真感光体の電荷輸送層が、フッ
素系樹脂微粒子及び一般式(1) 【化1】 {式中、Xは−CR5R6−(R5及びR6は同一又は異な
って水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜3の
アルキル基又はフェニル基である)、シクロアルキリデ
ン基、単結合、エーテル結合、チオエーテル結合又はス
ルホニル結合である。また、R1〜R4は同一又は異なっ
て水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアル
キル基又は置換もしくは無置換のアリール基を示す}で
示される構成単位からなる重量平均分子量(Mw)が1
0万以上であり、かつインヘレント粘度(ηinh.:
溶媒としてテトラクロロエタンを用い、バインダー樹脂
の濃度を1.0g/dlとし、25℃で測定)が0.8
以上であるポリアリレート樹脂を少なくとも1種類有す
ることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】 前記電子写真感光体の電荷輸送層に用い
る樹脂が一般式(2) 【化2】 で示される構成単位を有する重量平均分子量(Mw)が
10万以上であり、かつインヘレント粘度(ηin
h.:溶媒としてテトラクロロエタンを用い、バインダ
ー樹脂の濃度を1.0g/dlとし、25℃で測定)が
0.8以上のポリアリレート樹脂である請求項1に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項3】 前記電子写真感光体の電荷輸送層に用い
る樹脂が一般式(3) 【化3】 で示される構成単位を有する重量平均分子量(Mw)が
10万以上であり、かつインヘレント粘度(ηin
h.:溶媒としてテトラクロロエタンを用い、バインダ
ー樹脂の濃度を1.0g/dlとし、25℃で測定)が
0.8以上のポリアリレート樹脂である請求項1に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項4】 前記電子写真感光体の電荷輸送層に用い
る樹脂が一般式(2)と一般式(3) 【化4】 (式中、m、lは共に整数である)の共重合よりなる重
量平均分子量(Mw)が10万以上であり、かつインヘ
レント粘度(ηinh.:溶媒としてテトラクロロエタ
ンを用い、バインダー樹脂の濃度を1.0g/dlと
し、25℃で測定)が0.8以上のポリアリレート樹脂
である請求項1に記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 前記電子写真感光体の電荷輸送層に用い
る樹脂が一般式(4) 【化5】 で示される構成単位を有する重量平均分子量(Mw)が
10万以上であり、かつインヘレント粘度(ηin
h.:溶媒としてテトラクロロエタンを用い、バインダ
ー樹脂の濃度を1.0g/dlとし、25℃で測定)が
0.8以上のポリアリレート樹脂である請求項1に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記電子写真感光体の電荷輸送層に用い
る樹脂が一般式(2)と一般式(4) 【化6】 (式中、m、kは共に整数である)の共重合よりなる重
量平均分子量(Mw)が10万以上であり、かつインヘ
レント粘度(ηinh.:溶媒としてテトラクロロエタ
ンを用い、バインダー樹脂の濃度を1.0g/dlと
し、25℃で測定)が0.8以上のポリアリレート樹脂
である請求項1に記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記フッ素樹脂微粒子が、テトラフルオ
ロエチレン樹脂、クロロトリフルオロエチレン樹脂、ヘ
キサフルオロエチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹
脂、フッ化ビニリデン樹脂、ジクロロジフルオロエチレ
ン樹脂及びこれら共重合体から選ばれる少なくとも1種
類の樹脂である請求項1〜6に記載の電子写真感光体。 - 【請求項8】 前記フッ素系樹脂微粒子の平均一次粒径
が0.3μm以下である請求項1〜7に記載の電子写真
感光体。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の電子写
真感光体を、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、
静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像す
る現像手段、及び転写工程後の電子写真感光体上に残余
するトナーを回収するクリーニング手段からなる群より
選ばれた少なくとも一つの手段と共に一体に支持し、電
子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロ
セスカートリッジ。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の電子
写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、
帯電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像を形
成する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感光体
にトナーで現像する現像手段、及び電子写真感光体上の
トナー像を転写材上に転写する転写手段を備えることを
特徴とする電子写真装置。
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