JP2002228678A - 半導体力学量センサとその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサとその製造方法

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JP2002228678A
JP2002228678A JP2001027019A JP2001027019A JP2002228678A JP 2002228678 A JP2002228678 A JP 2002228678A JP 2001027019 A JP2001027019 A JP 2001027019A JP 2001027019 A JP2001027019 A JP 2001027019A JP 2002228678 A JP2002228678 A JP 2002228678A
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cavity
beam structure
forming
frame portion
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Toshimasa Yamamoto
山本  敏雅
Kazuhiko Kano
加納  一彦
Yukihiro Takeuchi
竹内  幸裕
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Original Assignee
Denso Corp
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】1枚の基板に可動・固定電極を分離した状態で
作り込んだうえにダンピングの影響を受けにくい高性能
な半導体力学量センサを提供する。 【解決手段】シリコン基板1には横方向に延びる空洞2
が形成されるとともに縦方向に延びる溝4a,4bが形
成され、空洞2と溝4a,4bによりベースプレート部
4と四角枠部5と梁構造体6と固定電極16b,22b
が区画されている。固定電極16b,22bは梁構造体
6の可動電極に対向して配置されている。可動電極と四
角枠部5との間および固定電極16b,22bと四角枠
部5との間には電気的絶縁材料19b,25bが埋め込
まれた溝18b,24bが形成されている。空洞2の厚
さt1は梁構造体の厚さt2以上となっている(t1≧
t2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可動電極を有す
る梁構造体を具備し、例えば、加速度やヨーレートや振
動等の力学量を検出する半導体力学量センサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度やヨーレートや振動等を検
出する半導体力学量センサが、特開平9−211022
号公報に開示されている。このセンサはマイクロマシニ
ング技術を用いて半導体基板を加工して可動電極を有す
る梁構造体、および可動電極に対向する固定電極を半導
体基板に作り込んだものである。
【0003】ところが、このような半導体力学量センサ
においては、センサの構造上、可動電極および各固定電
極の電気的分離を行う必要があるとともに、分離した電
極からの配線の取り回しを行う必要があり、センサの構
造が複雑になってしまう。また、基板の貼り合わせ工程
が存在するため、コストダウンが図りにくいという問題
点がある。
【0004】これに対し、特開2000−286430
公報においては、1枚の基板に、可動電極を有する梁構
造体、および可動電極に対向配置された固定電極を電気
的に分離した状態で作り込んだ半導体力学量センサが提
案されている。
【0005】しかしながら、このような半導体力学量セ
ンサにおいては、ダンピングにより特性が十分に得られ
ないことがあるということが分かった。つまり、梁構造
体の運動が円滑に行われないことがある。これは、特に
励振型ヨーレートセンサ(上記特開2000−2864
30公報での第6の実施形態)のように、ベースプレー
ト部から所定の間隔を隔てて形成された1次振動子を振
動(励振)させつつ1次振動子内に形成した2次振動子
のヨーレートが加わったときの変位を測定するセンサに
おいて顕著となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
技術的背景に鑑みてなされたもので、1枚の基板に可動
・固定電極を分離した状態で作り込んだうえにダンピン
グの影響を受けにくい高性能な半導体力学量センサを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記ダン
ピングはセンサの構造上、梁構造体(可動電極)の下の
クリアランスが狭いことに起因することに着目し、以下
のようにした。
【0008】請求項1に記載のごとく、単層の半導体基
板に形成した横方向に延びる空洞により区画され、当該
空洞の下に位置するベースプレート部と、空洞および半
導体基板に形成した縦方向に延びる溝により区画され、
空洞および溝の横に位置する枠部と、空洞および溝によ
り区画され、空洞の上に位置し、枠部から延び、かつ、
力学量により変位する可動電極を有する梁構造体と、空
洞および溝により区画され、空洞の上に位置し、枠部か
ら延び、かつ、梁構造体の可動電極に対向して配置され
た固定電極と、可動電極と枠部との間および固定電極と
枠部との間に形成され、電気的絶縁材料が埋め込まれた
溝と、を備えた半導体力学量センサであって、空洞の厚
さを梁構造体の厚さ以上にした。よって、単層の半導体
基板に形成した空洞と溝によりベースプレート部と枠部
と梁構造体と固定電極が区画され、可動電極と枠部との
間および固定電極と枠部との間に形成された溝に埋め込
まれた電気的絶縁材料により電極が分離されたうえ、空
洞の厚さ(梁構造体の下のクリアランス)を大きくとる
ことができるようになるため、ダンピングの影響を受け
にくく、高性能な半導体力学量センサとなる。
【0009】また、請求項2に記載のごとく、ベースプ
レート部と、枠部と、力学量により変位する可動電極を
有する梁構造体と、梁構造体の可動電極に対向して配置
された固定電極とを備えた半導体力学量センサの製造方
法であって、単層の半導体基板の上面から異方性エッチ
ングを行い、可動および固定電極を枠部から電気的に絶
縁するための縦方向に延びる第1の溝を形成するととも
に、当該溝を絶縁材料で埋め込む工程と、半導体基板の
上面から異方性エッチングを行い、枠部と梁構造体と固
定電極を区画形成するための縦方向に延びる第2の溝を
形成するとともに、当該溝の底面を除く溝の側壁に保護
膜を形成する工程と、第2の溝の底面からさらに深く異
方性エッチングを行い、第3の溝を形成する工程と、第
3の溝から半導体基板に対し等方性エッチングを行い、
横方向に延びる空洞を形成し、空洞の下に位置するベー
スプレート部と、空洞および第2の溝の横に位置する枠
部と、梁構造体と、固定電極とを区画形成する工程とを
備えたものとした。よって、単層の半導体基板に形成し
た空洞と溝によりベースプレート部と枠部と梁構造体と
固定電極が区画され、可動電極と枠部との間および固定
電極と枠部との間に形成された溝に埋め込まれた電気的
絶縁材料により電極が分離されたうえ、第2の溝の底面
からさらに深く異方性エッチングを行って第3の溝を形
成した後、第3の溝から半導体基板に対し等方性エッチ
ングを行って空洞を形成することにより、空洞の厚さ
(梁構造体の下のクリアランス)を大きくとることがで
きるようになるため、ダンピングの影響を受けにくく、
高性能な半導体力学量センサを得ることができる。
【0010】さらに、請求項3に記載のごとく、ベース
プレート部と、枠部と、力学量により変位する可動電極
を有する梁構造体と、梁構造体の可動電極に対向して配
置された固定電極とを備えた半導体力学量センサの製造
方法であって、単層の半導体基板の上面から異方性エッ
チングを行い、可動および固定電極を枠部から電気的に
絶縁するための縦方向に延びる第1の溝、および固定電
極と梁構造体の少なくとも一方をベースプレート部から
支持するための第1の溝よりも深い縦方向に延びる第2
の溝を形成するとともに、これら溝を絶縁材料で埋め込
む工程と、半導体基板の上面から異方性エッチングを行
い、枠部と梁構造体と固定電極を区画形成するための縦
方向に延びる第3の溝を形成するとともに、当該溝の底
面を除く溝の側壁に保護膜を形成する工程と、第3の溝
の底面からさらに深く異方性エッチングを行い、第4の
溝を形成する工程と、第4の溝から半導体基板に対し第
2の溝内の絶縁材料の下端が露出しない等方性エッチン
グを行い、横方向に延びる空洞を形成し、空洞の下に位
置するベースプレート部と、空洞および第3の溝の横に
位置する枠部と、梁構造体と、固定電極とを区画形成す
る工程とを備えたものとした。よって、単層の半導体基
板に形成した空洞と溝によりベースプレート部と枠部と
梁構造体と固定電極が区画され、可動電極と枠部との間
および固定電極と枠部との間に形成された溝に埋め込ま
れた電気的絶縁材料により電極が分離されるとともに、
第2の溝に埋め込まれた絶縁材料により固定電極と梁構
造体の少なくとも一方がベースプレート部から支持され
る。そのうえ、第3の溝の底面からさらに深く異方性エ
ッチングを行って第4の溝を形成した後、第4の溝から
半導体基板に対し第2の溝内の絶縁材料の下端が露出し
ない等方性エッチングを行って横方向に延びる空洞を形
成することにより、空洞の厚さ(梁構造体の下のクリア
ランス)を大きくとることができるようになるため、ダ
ンピングの影響を受けにくく、高性能な半導体力学量セ
ンサを得ることができる。
【0011】ここで、請求項4に記載のように、溝を埋
め込む材料として、絶縁材料または、絶縁材料で被われ
た材料を用いるとよい。絶縁分離するための溝に埋め込
む材料として、シリコン酸化膜で被われた材料(例え
ば、ポリシリコン)を形成することにより、酸化膜単体
で埋め込む場合に比べ、低応力のポリシリコンの存在に
て溝に発生する応力を小さくすることができる。
【0012】また、請求項5に記載のように、保護膜と
して酸化膜を用いることができ、特に、請求項6に記載
のように、酸化膜として熱酸化膜を用いることができ
る。また、請求項7に記載のように、酸化膜として、酸
素プラズマ処理により形成したものを用いることができ
る。この場合には、熱酸化に比べ、簡単に側壁保護膜を
形成することができ、また熱工程が加わらないため、ア
ルミ成膜による配線工程後にもこの製造方法を使用する
ことができる。
【0013】また、請求項8に記載のように、保護膜と
して、溝形成のためのエッチングの際に生じる膜を用い
てもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
【0015】図1,2には、本実施形態における加速度
センサを示す。図1は、加速度センサの平面図であり、
図2は、加速度センサの斜視図である。また、図3には
図1のA−A線での断面を、図4には図1のB−B線で
の断面を示す。
【0016】図5は加速度センサの配線を取り除いた状
態での斜視図を示している。つまり、図2は、本センサ
の配線を含む斜視図であり、これに対し、図5では配線
を除いたものとなっている。
【0017】図3において、単層の半導体基板としての
シリコン基板1の内部には空洞2が形成されており、こ
の空洞2は所定の厚さt1を有し、かつ、横方向(水平
方向)に延びている。基板1における空洞2の下の部位
がベースプレート部3となっている。つまり、空洞2に
よりベースプレート部3が区画され、空洞2の下にベー
スプレート部3が位置している。また、基板1における
空洞2の上の部位において、図1,3に示すように、溝
4a,4b,4c,4dが形成され、この溝4a〜4d
は縦方向に延び、かつ、空洞2に達している。この空洞
2および溝4a〜4dにより、図5に示すように、四角
枠部5および梁構造体6が区画形成されている。四角枠
部5は、空洞2および溝4a,4bの横に位置し、ベー
スプレート部3の上に立設されている。この四角枠部5
は基板1の側壁にて構成されている。また、梁構造体6
は、空洞2の上に位置し、四角枠部5から延びている。
このとき、梁構造体6はベースプレート部3の上面から
所定の間隔t1をおいて配置されている。さらに、空洞
2および溝4a,4bにより、固定電極16a〜16
d,17a〜17d,22a〜22d,23a〜23d
が区画され、これら固定電極は空洞2の上に位置し、四
角枠部5から延びている(詳細は後述する)。
【0018】図5において、梁構造体6は、アンカー部
7,8と、梁部9,10と、質量部11と、可動電極1
2a,12b,12c,12d,13a,13b,13
c,13dを備えている。四角枠部5における対向する
内壁面においてアンカー部7,8が突設され、アンカー
部7,8には梁部9,10を介して質量部11が連結支
持されている。つまり、質量部11は、四角枠部5の内
方においてアンカー部7,8により架設され、かつ、ベ
ースプレート部3の上面において所定間隔t1を隔てた
位置に配置されている。
【0019】アンカー部7,8と梁部9,10との間に
は絶縁溝14a,14bが形成され、その内部には酸化
膜等の電気的絶縁材料15a,15bが配置され、この
絶縁材料15a,15bにて電気的に絶縁されている。
【0020】質量部11における一方の側面からは4つ
の可動電極12a〜12dが突出している。また、質量
部11における他方の側面からは4つの可動電極13a
〜13dが突出している。可動電極12a〜12d,1
3a〜13dは、等間隔で平行に延びる櫛歯状の形状に
なっている。このように、梁構造体6は、力学量である
加速度により変位する可動電極12a〜12d,13a
〜13dを有する。
【0021】図5において、四角枠部5の内壁面におけ
る可動電極12a〜12dと対向する面には、第1の固
定電極16a,16b,16c,16dおよび第2の固
定電極17a,17b,17c,17dが固定されてい
る。第1の固定電極16a〜16dはベースプレート部
3の上面に所定間隔t1を隔てた位置に配置され、可動
電極12a〜12dの一方の側面と対向している。同様
に、第2の固定電極17a〜17dはベースプレート部
3の上面に所定間隔t1を隔てた位置に配置され、可動
電極12a〜12dの他方の側面と対向している。ここ
で、第1の固定電極16a〜16dと四角枠部5との間
には絶縁溝18a〜18d(図3参照)が形成され、そ
の内部には酸化膜等の電気的絶縁材料19a〜19d
(図3参照)が配置され、この絶縁材料19a〜19d
にて電気的に絶縁されている。同様に、第2の固定電極
17a〜17dと四角枠部5との間には絶縁溝20a〜
20d(図4参照)が形成され、その内部には酸化膜等
の電気的絶縁材料21a〜21d(図4参照)が配置さ
れ、この絶縁材料21a〜21dにて電気的に絶縁され
ている。
【0022】同様に、図5において、四角枠部5の内壁
面における可動電極13a〜13dと対向する面には、
第1の固定電極22a,22b,22c,22dおよび
第2の固定電極23a,23b,23c,23dが固定
されている。第1の固定電極22a〜22dはベースプ
レート部3の上面に所定間隔t1を隔てた位置に配置さ
れ、可動電極13a〜13dの一方の側面と対向してい
る。同様に、第2の固定電極23a〜23dはベースプ
レート部3の上面に所定間隔t1を隔てた位置に配置さ
れ、可動電極13a〜13dの他方の側面と対向してい
る。ここで、第1の固定電極22a〜22dと四角枠部
5との間には絶縁溝24a〜24d(図3参照)が形成
され、その内部には酸化膜等の電気的絶縁材料25a〜
25d(図3参照)が配置され、この絶縁材料25a〜
25dにて電気的に絶縁されている。同様に、第2の固
定電極23a〜23dと四角枠部5との間には絶縁溝2
6a〜26d(図4参照)が形成され、その内部には酸
化膜等の電気的絶縁材料27a〜27d(図4参照)が
配置され、この絶縁材料27a〜27dにて電気的に絶
縁されている。
【0023】このように本実施形態においては、トレン
チ溝を酸化膜等で埋め込んだ絶縁材料15a,15b,
19a〜19d,21a〜21d,25a〜25d,2
7a〜27dを介して可動および固定電極が四角枠部5
に支持されるとともに、ベースプレート部3側から電気
的に絶縁されている。また、図3,4に示すように、空
洞2の厚さt1は梁構造体の厚さt2以上となっている
(t1≧t2)。具体的には空洞2の厚さt1は数μm
〜10μm程度である。
【0024】図2に示すように、第1の固定電極16a
〜16dは配線28により外部に電位が取り出され、ま
た、第2の固定電極17a〜17dは配線29により外
部に電位が取り出されている。同様に、第1の固定電極
22a〜22dは配線30により外部に電位が取り出さ
れ、また、第2の固定電極23a〜23dは配線31に
より外部に電位が取り出されている。より詳しくは、図
3に示すように、第1の固定電極16a〜16d,22
a〜22dからは、酸化膜32,33上に形成されてい
る配線28,30によりコンタクト部34,35を通し
て四角枠部5と電気的に絶縁を保った状態で外部に電位
が取り出されている。また、図4に示すように、第2の
固定電極17a〜17d,23a〜23dからは、酸化
膜32,33上に形成されている配線29,31により
コンタクト部36,37を通して四角枠部5と電気的に
絶縁を保った状態で外部に電位が取り出されている。
【0025】また、図2に示すように、可動電極12a
〜12d,13a〜13dの電位は質量部11と梁部
9,10を通し、配線38,39により(詳しくは、梁
部9,10に設けられているコンタクト部を通じて)外
部に電位が取り出されている。
【0026】一方、基板1に形成された溝の側壁には保
護膜が形成されている。図3,4では、質量部11、固
定電極16b,17a,22b,23aの側壁に、それ
ぞれ保護膜が形成されている状態を示す。つまり、図
3,4に示すように、質量部11の側壁には保護膜40
が、固定電極16a〜16d,17a〜17d,22a
〜22d,23a〜23dの側壁には保護膜41,42
がそれぞれ形成されている。さらに、基板1の上面には
(図3,4では、四角枠部5、質量部11、固定電極1
6a〜16d,17a〜17d,22a〜22d,23
a〜23dの上部には)、酸化膜32,33が形成され
ている。
【0027】このように本実施形態の半導体加速度セン
サは、図3,5に示すように、ベースプレート部3が空
洞2により区画され、四角枠部5が空洞2および溝4
a,4bにより区画され、可動電極12a〜12d,1
3a〜13dを有する梁構造体6が空洞2および溝4a
〜4dにより区画され、固定電極16a〜16d,17
a〜17d,22a〜22d,23a〜23dが空洞2
および溝4a、4bにより区画されている。また、溝1
4a,14b,18a〜18d,20a〜20d,24
a〜24d,26a〜26dが、可動電極12a〜12
d,13a〜13dと四角枠部5との間および固定電極
16a〜16d,17a〜17d,22a〜22d,2
3a〜23dと四角枠部5との間に形成され、電気的絶
縁材料15a,15b,19a〜19d,21a〜21
d,25a〜25d,27a〜27dが埋め込まれてい
る。
【0028】よって、シリコン基板1に形成した空洞2
と溝4a〜4dによりベースプレート部3と四角枠部5
と梁構造体6と固定電極16a〜16d,17a〜17
d,22a〜22d,23a〜23dとが区画されると
ともに、可動電極12a〜12d,13a〜13dと四
角枠部5との間および固定電極16a〜16d,17a
〜17d,22a〜22d,23a〜23dと四角枠部
5との間に形成された溝14a,14b,18a〜18
d,20a〜20d,24a〜24d,26a〜26d
に埋め込まれた電気的絶縁材料15a,15b,19a
〜19d,21a〜21d,25a〜25d,27a〜
27dにより電極が電気的に分離されている。
【0029】このように、1枚のシリコン基板に、可動
電極を有する梁構造体、および可動電極に対向配置され
た固定電極を作り込んだ半導体力学量センサにおいて、
単層の半導体基板、即ち、単結晶シリコン基板1を用い
ているためセンサの断面構造を簡単化することができ
る。
【0030】次に、このように構成した加速度センサの
動作について、図5を用いて説明する。可動電極12a
〜12dと第1の固定電極16a〜16dとの間には第
1のコンデンサが、また、可動電極12a〜12dと第
2の固定電極17a〜17dとの間には第2のコンデン
サが形成されている。同様に、可動電極13a〜13d
と第1の固定電極22a〜22dとの間に第1のコンデ
ンサが、また、可動電極13a〜13dと第2の固定電
極23a〜23dとの間に第2のコンデンサが形成され
ている。
【0031】ここで、可動電極12a〜12d(13a
〜13d)は、両側の固定電極16a〜16d(22a
〜22d)と17a〜17d(23a〜23d)の中心
に位置し、可動電極と固定電極間の静電容量C1,C2
は等しい。また、可動電極12a〜12d(13a〜1
3d)と固定電極16a〜16d(22a〜22d)間
には電圧V1が、可動電極12a〜12d(13a〜1
3d)と固定電極17a〜17d(23a〜23d)間
には電圧V2が印加されている。
【0032】加速度が生じていないときには、V1=V
2であり、可動電極12a〜12d(13a〜13d)
は、固定電極16a〜16d(22a〜22d)と17
a〜17d(23a〜23d)から等しい静電気力で引
かれている。
【0033】そして、加速度が基板1の表面に平行な方
向に作用し、可動電極12a〜12d(13a〜13
d)が変位すると、可動電極と固定電極との間の距離が
変わり静電容量C1,C2が等しくなくなる。
【0034】このとき、例えば可動電極12a〜12d
(13a〜13d)が固定電極16a〜16d(22a
〜22d)側に変位したとすると、静電容量C1とC2
が等しくなるように外部から電圧V1,V2を制御す
る。この場合、電圧V1を下げ、電圧V2を上げる。こ
れにより静電気力で固定電極17a〜17d(23a〜
23d)側に可動電極12a〜12d(13a〜13
d)は引かれる。
【0035】可動電極12a〜12d(13a〜13
d)が中心位置に戻り静電容量C1,C2が等しくなれ
ば、加速度と静電気力が等しく釣り合っており、このと
きの電圧V1,V2から加速度の大きさを求めることが
できる。
【0036】このように、第1のコンデンサと第2のコ
ンデンサにおいて、加速度の作用による変位に対して、
可動電極が変位しないように第1と第2のコンデンサを
形成している固定電極の電圧を制御し、その電圧の変化
で加速度を検出することができる。
【0037】このようなセンシング動作において、空洞
2の厚さt1が梁構造体の厚さt2以上となっており、
空洞2の厚さt1、即ち梁構造体の下のクリアランスを
大きくとることができ、ダンピングの影響を受けにく
く、高性能なセンサとなる。つまり、梁構造体6(特に
質量部11と可動電極12a〜12a,13a〜13)
のスライド運動が円滑に行われ、高精度に加速度の測定
を行うことができる。
【0038】次に、加速度センサの製造方法を、図1の
B−B断面での図6〜11に示す工程図に従って説明す
る。なお、製造工程の説明において、各固定電極および
梁構造体の絶縁構造(支持構造)は同じであるので、図
1のB−B断面を説明することによりその他の部位の説
明は省略する。
【0039】まず、図6に示すように、単層の半導体基
板としての単結晶シリコン基板1を用意し、シリコン基
板1の上面から異方性エッチングを行い、可動および固
定電極を四角枠部から電気的に絶縁するための縦方向に
延びる第1の溝20a,26aをパターン形成する。そ
して、シリコン基板1の上にシリコン酸化膜を成膜し、
溝20a,26aを絶縁材料(酸化膜)21a,27a
で埋め込み、かつ基板表面を酸化膜32で覆う。
【0040】さらに、図7に示すように、配線材料50
を成膜しパターニングを行い、続いて、酸化膜33を成
膜して配線パターン50を覆う。引き続き、図8に示す
ように、酸化膜32,33の一部を除去してコンタクト
ホール36,37を形成し、さらに、配線材料29,3
1を成膜しパターニングを行う。
【0041】そして、図9に示すように、基板1に構造
体形成のためのマスクフォトを行い、マスク51にて酸
化膜32,33のエッチングを行う。続いて、マスク5
1を用いてシリコン基板1の上面から異方性エッチング
(トレンチエッチング)を行い、四角枠部と梁構造体と
固定電極を形成するための縦方向に延びる溝(第2の
溝)4a,4bを形成する。図9では、質量部(11)
および固定電極(17a,23a)となる領域を形成す
る。また、異方性エッチング時あるいはエッチング後に
異方性エッチングを行った溝4a,4bの内壁面(側面
および底面)に、等方性エッチングに先立つ側壁の保護
のために保護膜40,42を形成し、さらに、溝底面に
付いた保護膜を除去する。このように、溝4a,4bの
底面を除く溝4a,4bの側壁に保護膜40,42を形
成する。
【0042】ここで、保護膜40,42は、製造プロセ
スに適合したものを選択しなければならない。具体的に
は、トレンチエッチング時にポリマー等を形成したり、
熱酸化膜を形成したり、CVD等で酸化膜を成膜した
り、O2 プラズマ等で薄い酸化膜を形成したり、薬液等
で酸化膜を形成すればよい。また、採用する保護膜の形
成方法により配線材料を適宜選択するとともにマスクに
関して工夫する。つまり、熱工程が加わらない場合は、
配線材料29,31はアルミ等の金属配線またはポリシ
リコン等の材料が考えられ、構造体形成のマスクについ
ては、フォトレジスト等を残しておいても問題はない。
これに対し、熱工程が加わる場合は、配線材料29,3
1は高融点金属であるタングステンやその化合物等、あ
るいはポリシリコン等の材料が考えられ、構造体形成の
マスクについては、フォトレジスト等を剥離し、酸化膜
のマスクにより構造体形成を行う。
【0043】このように、保護膜として酸化膜を用いる
ことができ、特に、酸化膜として熱酸化膜を用いること
ができる。また、酸化膜として、酸素プラズマ処理によ
り形成したものとすると、熱酸化に比べ、簡単に側壁保
護膜を形成することができ、また熱酸化が加わらないた
め、アルミ成膜による配線工程後にもこの製造方法を使
用することができる。また、保護膜として、溝形成のた
めにエッチングの際に生じる膜(エッチング時に生じる
側壁保護膜)を用いてもよい。
【0044】製造工程の説明に戻り、さらに、図10に
示すように、マスク51を用いてシリコン基板1の上面
から異方性エッチング(トレンチエッチング)を行い、
第2の溝4a,4bの底面からさらに深い第3の溝52
を形成する。
【0045】次に、第3の溝52からシリコン基板1に
対し等方性エッチングを行い、図11に示すように、横
方向に延びる空洞2を形成する。これにより、空洞2の
下に位置するベースプレート部3と、空洞2および溝4
a,4bの横に位置する四角枠部5と、加速度により変
位する可動電極を有する梁構造体6と、梁構造体6の可
動電極に対向して配置された固定電極17a,23aと
が区画形成される。図11では質量部11、固定電極1
7a,23aの下のシリコンのみがエッチング除去され
て、特に質量部11とベースプレート部3が完全に分離
し、下部に厚さt1の空洞2が形成される。ここで、図
10で示した、深い第3の溝52を形成した後にシリコ
ン基板1に対して等方性エッチングを施していることか
ら、これを行わない場合に比べ、空洞2の厚さt1(梁
構造体の下のクリアランス)を大きくすることができ
る。このように空洞2の厚さt1を大きくとることがで
きるようになるため、ダンピングの影響を受けにくく
(ダンピングの影響を小さくすることができ)、高性能
な半導体力学量センサを得ることができる。
【0046】なお、この等方性エッチングでは、前述し
た側壁保護膜40,42はエッチングされないような組
み合わせを選ぶ必要がある。また、この等方性エッチン
グの際、SF6 や、CF4 等のガス材料を用いたプラズ
マエッチング工程を用いることにより、ウエット工程に
比較してエッチングの後の構造体形成歩留まりの向上を
図ることができる。
【0047】最後に、エッチングマスク51を除去する
と、図4に示す加速度センサを形成することができる。
このような工程を経ることにより、基板の貼り合わせ工
程または貼合ウエハを用いることなく、可動構造体を単
結晶シリコンで形成することができ、安価で信頼性の高
いセンサを形成することができる。詳しくは、1枚のシ
リコン基板に、可動電極を有する梁構造体、および可動
電極に対向配置された固定電極を作り込んだ加速度セン
サにおいて、製造時のスタートウエハとして単層の半導
体基板(単結晶シリコン基板)を用いることができ、し
かも、基板の貼り合わせ工程を用いず、センサの製造コ
ストを大幅に下げることが可能となる。
【0048】なお、溝を埋め込む材料は絶縁材料とした
が、これに代わり絶縁材料で被われた材料を用いてもよ
い。絶縁分離するための溝に埋め込む材料として、シリ
コン酸化膜で被われた材料(例えば、ポリシリコン)を
形成することにより、酸化膜単体で埋め込む場合に比
べ、低応力のポリシリコンの存在にて溝に発生する応力
を小さくすることができる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0049】図12には、本実施形態の加速度センサの
断面図を示す。図12は、図1のM−M線での縦断面図
であり、固定電極に対し図13に示すM−M線での断面
図を示すものである。
【0050】本実施形態は、第1の実施の形態に比べ、
固定電極(および梁構造体)を支持および絶縁するため
の構造が異なっている。ベースプレート部3上に電気的
絶縁材料(酸化膜)よりなる柱71,72が立設され、
この柱71,72により固定電極70と梁構造体の少な
くとも一方を支持するとともに電気的に絶縁している。
詳しくは、固定電極70は、空洞2および溝4a,4b
により区画され、空洞2の上に位置し、四角枠部5から
延び、かつ、梁構造体6の可動電極に対向して配置され
ているが、さらに、固定電極70を貫通する溝80a,
80bに、電気的絶縁材料(酸化膜)よりなる柱71,
72が埋め込まれ、柱71,72がベースプレート部3
に向かって延びている。
【0051】この構造に関し、より詳しくは、図14に
示すように、可動電極75と固定電極76,77はその
下側がベースプレート部3と所定の間隔t1を隔てて配
置されているが、センサの動作上、可動電極75と固定
電極76,77の間に電位差が発生する。その際、その
電位差により可動電極75と固定電極76,77の間に
静電引力が働き、可動電極75と固定電極76,77が
引き合い近接する。これに対し、図15に示すような絶
縁材料の柱78により固定電極76,77を支持する構
成を採ることにより、少なくとも固定電極76,77は
ベースプレート部3に固定されているため静電引力によ
り動くことがなく、安定したセンサ出力を得ることがで
きる。特に、支持対象の部材(固定電極70と梁構造体
の少なくとも一方)の幅が狭い場合に電気的絶縁材料よ
りなる柱71,72にて支持することは有用である。
【0052】本構成においても、図12に示すように、
空洞2の厚さt1は梁構造体6の厚さt2以上となって
いる(t1≧t2)。次に、この加速度センサの製造方
法を、図16〜図21に示す工程図に従って説明する。
【0053】まず、図16に示すように、単層の半導体
基板としての単結晶シリコン基板1を用意し、このシリ
コン基板1の上面から異方性エッチングを行い、浅い溝
20d,26dと深い溝80a,80bをパターン形成
する。つまり、可動および固定電極を四角枠部から電気
的に絶縁するための縦方向に延びる第1の溝20d,2
6d、および固定電極と梁構造体の少なくとも一方をベ
ースプレート部から支持するための第1の溝20d,2
6dよりも深い縦方向に延びる第2の溝80a,80b
を形成する。そして、シリコン基板1の上にシリコン酸
化膜を成膜し、これら溝20d,26d,80a,80
bを絶縁材料(酸化膜)21d,27d,71,72で
埋め込む。これにより、絶縁材料の柱71,72が形成
される。さらに、基板表面を酸化膜32で覆う。
【0054】そして、図17に示すように、配線材料5
0を成膜し、パターニングを行う。続いて、酸化膜33
を成膜して配線パターン50を覆う。さらに、図18に
示すように、酸化膜32,33の一部を除去してコンタ
クトホール36,37を形成し、配線材料29,31を
成膜しパターニングを行う。
【0055】その後、図19に示すように、基板1に構
造体形成のためのマスクフォトを行い、マスク51にて
まず酸化膜32,33のエッチングを行い、続いて、シ
リコン基板1の上面から異方性エッチング(トレンチエ
ッチング)を行い、四角枠部と梁構造体と固定電極を区
画形成するための縦方向に延びる第3の溝4a,4bを
形成する。また、異方性エッチング時あるいはエッチン
グ後に異方性エッチングを行った溝4a,4bの内壁面
に保護膜40,42を形成するとともに溝底面に付いた
保護膜を除去する。このように、溝4a,4bの底面を
除く溝4a,4bの側壁に保護膜40,42を形成す
る。なお、この側壁保護膜40,42は、製造プロセス
に適合したものを選択しなければならないが、トレンチ
エッチング時にポリマー等を形成、熱酸化膜を形成、C
VD等で酸化膜を成膜、O2 プラズマ等で薄い酸化膜を
形成、薬液等で酸化膜を形成等、どのような方法をとっ
てもよい。その場合の配線材料は、熱工程が加わらない
場合は、配線材料29,31はアルミ等の金属配線また
はポリシリコン等の材料が考えられる。また、熱工程が
加わる場合は、配線材料29,31は高融点金属である
タングステンやその化合物等あるいはポリシリコン等の
材料が考えられる。
【0056】さらに、マスク51を用いてシリコン基板
1の上面から異方性エッチング(トレンチエッチング)
を行い、図20に示すように、第3の溝4a,4bの底
面からさらに深い第4の溝81を形成する。
【0057】引き続き、図21に示すように、深い第4
の溝81からシリコン基板1に対し第2の溝80a,8
0b内の絶縁材料71,72の下端が露出しない等方性
エッチングを行い、横方向に延びる空洞2を形成する。
これにより、空洞2の下に位置するベースプレート部3
と、空洞2および溝4a,4bの横に位置する四角枠部
5と、加速度により変位する可動電極を有する梁構造体
6と、梁構造体6の可動電極に対向して配置された固定
電極70とが区画形成される。なお、この等方性エッチ
ングでは、前述した側壁保護膜40,42はエッチング
されないような組み合わせを選ぶ必要がある。この等方
性エッチングの際、SF6 や、CF4 等のガス材料を用
いたプラズマエッチング工程を用いることにより、従来
のウエット工程に比較してエッチングの後の構造体形成
歩留まりの向上を図ることができる。
【0058】ここで、図20で示した、深い第4の溝8
1を形成した後にシリコン基板1に対して等方性エッチ
ングを施していることから、これを行わない場合に比
べ、空洞2の厚さt1(梁構造体の下のクリアランス)
を大きくすることができる。このように空洞2の厚さt
1を大きくとることができるようになるため、ダンピン
グの影響を受けにくく(ダンピングの影響を小さくする
ことができ)、高性能な半導体力学量センサを得ること
ができる。
【0059】最後に、エッチングマスク51を除去する
と、図12に示すように、加速度センサを形成すること
ができる。なお、これまで述べてきた本実施形態の説明
では、主に、ベースプレート部3上に立設した柱71,
72にて固定電極70を支持するとともに電気的に絶縁
する場合について述べてきたが、梁構造体のアンカー部
7,8(図1参照)についても同様の構成としてもよい
ことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における半導体加速度センサを示
す平面図。
【図2】 半導体加速度センサの斜視図。
【図3】 図1のA−A線での縦断面図。
【図4】 図1のB−B線での縦断面図。
【図5】 半導体加速度センサの斜視図。
【図6】 製造工程を説明するための断面図。
【図7】 製造工程を説明するための断面図。
【図8】 製造工程を説明するための断面図。
【図9】 製造工程を説明するための断面図。
【図10】 製造工程を説明するための断面図。
【図11】 製造工程を説明するための断面図。
【図12】 第2の実施形態における半導体加速度セン
サの断面図。
【図13】 半導体加速度センサの固定電極における斜
視図。
【図14】 固定電極の支持構造を説明するための断面
図。
【図15】 固定電極の支持構造を説明するための断面
図。
【図16】 製造工程を説明するための断面図。
【図17】 製造工程を説明するための断面図。
【図18】 製造工程を説明するための断面図。
【図19】 製造工程を説明するための断面図。
【図20】 製造工程を説明するための断面図。
【図21】 製造工程を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…空洞、3…ベースプレート部、
4a〜4d…溝、5…四角枠部、6…梁構造体、12a
〜12d…可動電極、13a〜13d…可動電極、14
a〜14b…溝、15a〜15b…絶縁材料、16a〜
16d…固定電極、17a〜17d…固定電極、18a
〜18d…溝、19a〜19d…絶縁材料、20a〜2
0d…溝、21a〜21d…絶縁材料、22a〜22d
…固定電極、23a〜23d…固定電極、24a〜24
d…溝、25a〜25d…絶縁材料、26a〜26d…
溝、27a〜27d…絶縁材料、40,41,42…保
護膜、52…溝、71,72…柱、80a,80b…
柱、81…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 幸裕 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4M112 AA02 BA07 CA24 CA25 CA26 CA31 CA34 DA03 DA04 FA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層の半導体基板に形成した横方向に延
    びる空洞により区画され、当該空洞の下に位置するベー
    スプレート部と、 前記空洞および半導体基板に形成した縦方向に延びる溝
    により区画され、空洞および溝の横に位置する枠部と、 前記空洞および溝により区画され、空洞の上に位置し、
    前記枠部から延び、かつ、力学量により変位する可動電
    極を有する梁構造体と、 前記空洞および溝により区画され、空洞の上に位置し、
    前記枠部から延び、かつ、前記梁構造体の可動電極に対
    向して配置された固定電極と、 前記可動電極と前記枠部との間および前記固定電極と前
    記枠部との間に形成され、電気的絶縁材料が埋め込まれ
    た溝と、を備えた半導体力学量センサであって、 前記空洞の厚さを前記梁構造体の厚さ以上にしたことを
    特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 【請求項2】 ベースプレート部と、枠部と、力学量に
    より変位する可動電極を有する梁構造体と、梁構造体の
    可動電極に対向して配置された固定電極とを備えた半導
    体力学量センサの製造方法であって、 単層の半導体基板の上面から異方性エッチングを行い、
    可動および固定電極を枠部から電気的に絶縁するための
    縦方向に延びる第1の溝を形成するとともに、当該溝を
    絶縁材料で埋め込む工程と、 前記半導体基板の上面から異方性エッチングを行い、枠
    部と梁構造体と固定電極を区画形成するための縦方向に
    延びる第2の溝を形成するとともに、当該溝の底面を除
    く溝の側壁に保護膜を形成する工程と、 前記第2の溝の底面からさらに深く異方性エッチングを
    行い、第3の溝を形成する工程と、 前記第3の溝から前記半導体基板に対し等方性エッチン
    グを行い、横方向に延びる空洞を形成し、空洞の下に位
    置するベースプレート部と、空洞および第2の溝の横に
    位置する枠部と、梁構造体と、固定電極とを区画形成す
    る工程と、を備えたことを特徴とする半導体力学量セン
    サの製造方法。
  3. 【請求項3】 ベースプレート部と、枠部と、力学量に
    より変位する可動電極を有する梁構造体と、梁構造体の
    可動電極に対向して配置された固定電極とを備えた半導
    体力学量センサの製造方法であって、 単層の半導体基板の上面から異方性エッチングを行い、
    可動および固定電極を枠部から電気的に絶縁するための
    縦方向に延びる第1の溝、および固定電極と梁構造体の
    少なくとも一方をベースプレート部から支持するための
    第1の溝よりも深い縦方向に延びる第2の溝を形成する
    とともに、これら溝を絶縁材料で埋め込む工程と、 前記半導体基板の上面から異方性エッチングを行い、枠
    部と梁構造体と固定電極を区画形成するための縦方向に
    延びる第3の溝を形成するとともに、当該溝の底面を除
    く溝の側壁に保護膜を形成する工程と、 前記第3の溝の底面からさらに深く異方性エッチングを
    行い、第4の溝を形成する工程と、 前記第4の溝から前記半導体基板に対し前記第2の溝内
    の絶縁材料の下端が露出しない等方性エッチングを行
    い、横方向に延びる空洞を形成し、空洞の下に位置する
    ベースプレート部と、空洞および第3の溝の横に位置す
    る枠部と、梁構造体と、固定電極とを区画形成する工程
    と、を備えたことを特徴とする半導体力学量センサの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記溝を埋め込む材料は、絶縁材料また
    は、絶縁材料で被われた材料であることを特徴とする請
    求項2または3に記載の半導体力学量センサの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜は、酸化膜であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の半導体力学量センサの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記酸化膜は、熱酸化膜であることを特
    徴とする請求項5に記載の半導体力学量センサの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記酸化膜は、酸素プラズマ処理により
    形成したものであることを特徴とする請求項5に記載の
    半導体力学量センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護膜は、溝形成のためのエッチン
    グの際に生じる膜であることを特徴とする請求項2また
    は3に記載の半導体力学量センサの製造方法。
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