JP2002228068A - 細径金属管と可撓ホースとの接続構造 - Google Patents
細径金属管と可撓ホースとの接続構造Info
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- JP2002228068A JP2002228068A JP2001025960A JP2001025960A JP2002228068A JP 2002228068 A JP2002228068 A JP 2002228068A JP 2001025960 A JP2001025960 A JP 2001025960A JP 2001025960 A JP2001025960 A JP 2001025960A JP 2002228068 A JP2002228068 A JP 2002228068A
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Abstract
比較的細径の金属管と可撓ホースとの接続構造に於い
て、信頼性の高い気密性を得て、燃料その他の漏れを良
好に防ぐ。この気密性に優れた接続構造を、多くの部材
を使用せずに簡易な方法で行う。 【構成】 可撓ホース2内に挿入接続する金属管1の先
端内周に、可撓ホース2挿入用のガイドリング3の後端
を接続する。このガイドリング3の可撓ホース2への挿
入側の先端を、先端側を小径とするテーパー状の挿入ガ
イド5とする。ガイドリング3の外周に装着凹部23を
配置し、可撓ホース2内周に密着可能としたシールリン
グ部材15を装着する。
Description
械等に於いて、ガソリン、軽油等の液体燃料、プロパ
ン、天然ガス等の気体燃料、圧縮エアー、オイル、負圧
等を目的部に供給するための供給路として配設される、
外径20mm以下の比較的細径の金属管と、樹脂、ゴム等
で形成した可撓ホースとの接続構造に係るものである。
て、ガソリン、軽油等の液体燃料、プロパン、天然ガス
等の気体燃料、圧縮エアー、オイル、負圧等を目的部に
供給するための外径20mm以下の比較的細径の金属管
と、樹脂、ゴム等で形成した可撓ホースとの接続構造と
して、特開平9−126374号公報記載の発明、特許
第2673418号公報記載発明等が存在する。これら
の従来発明では、金属管または金属管に接続するコネク
タの外周に、テーパー状のブッシュ部材を接続するとと
もに、このブッシュ部材に隣接して、スプール加工によ
り環状膨出部を突設している。この環状膨出部とブッシ
ュ部材とで構成される装着凹部に、可撓ホースの内周面
に弾性的に密着するシールリング部材を挿入配置する事
により、金属管と可撓ホースとの気密性を保とうとして
いる。
来の接続構造では、環状膨出部を金属管の中間部外周に
設けているため、金属管ごとに環状膨出部の突出形状に
ばらつきを生じ易い。そのため、この装着凹部とブッシ
ュ部材の後端とで構成する、シールリング部材の装着凹
部の形状や形成幅にも、金属管ごとにばらつきを生じ易
く、シールリング部材の位置ズレや歪みを生じる事があ
った。また、装着凹部の形状が均一であっても、形成幅
が広過ぎると、可撓ホースとの接触によりシールリング
部材が横方向に押し潰されて、可撓ホース内周に強く密
着できず、気密性を損なうものとなっていた。
の他の異なる従来発明では、可撓ホースの内周面に、ゴ
ム又は樹脂を塗布して固着層を設けている。そして、可
撓ホース内に金属管等を挿入接続した際に、この粘着性
の高い固着層を金属管の外周に密着させる事により、金
属管と可撓ホースとの気密性を保とうとしていた。しか
しながら、ゴムや樹脂を溶剤に溶解して可撓ホースに塗
布するため、溶剤の乾燥が不十分な状態で金属管を挿入
すると、金属管によって可撓ホースの内周面から固着層
が擦り取られ気密性を損なったり、過度に乾燥すると、
十分な気密性が得られない可能性があった。そのため、
高い品質を維持するには、固着層を適度に乾燥して安定
させてから可撓ホースと金属管との接続作業を行う必要
があり、ポットライフの管理が煩わしく非効率的な作業
であった。また、溶剤を使用するため、作業者の健康を
害したり、環境にも悪影響を及ぼす危険性もあった。
るものであって、車輌、船、建設機械等、各種機械装
置、特に自動車に於いて、燃料のメイン配管、リターン
配管、エバポ配管、バキューム配管、オイル配管、その
他の比較的細径の金属管と可撓ホースとの接続構造に於
いて、信頼性の高い気密性を得る事を可能とするもので
ある。また、この気密性の高い接続構造を、容易な製造
方法で多くの部材を使用せずに実現するとともに、気密
性を長期に持続可能な耐久性に優れたものとする。
を解決するため、可撓ホース内に金属管を挿入接続する
接続構造に於いて、この金属管の先端内周に、可撓ホー
スに挿入するためのガイドリングの後端を接続し、この
ガイドリングの可撓ホースへの挿入側の先端を、先端側
を小径とするテーパー状の挿入ガイドとするとともに、
ガイドリングの外周に、可撓ホース内周に密着可能とし
たシールリング部材の装着凹部を配置して成るものであ
る。
るよう先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ
を突出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間
の装着凹部にシールリング部材を装着するとともにフラ
ンジから内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリン
グの後端を突当て可能としても良い。
るよう先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ
を突出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間
の装着凹部にシールリング部材を装着するとともにフラ
ンジから内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリン
グを突当てるとともにガイドリングの後端を、金属管内
に挿入しても良い。
るよう先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ
を突出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間
の装着凹部にシールリング部材を装着するとともに、ガ
イドリングの後端を金属管内に挿入し、このガイドリン
グの挿入端部を、フランジよりも後部側の内周面を内方
に突設した金属管の突当壁に突当てても良い。
装着凹部にシールリング部材を装着するとともに後端部
に金属管を軸方向に挿入する挿入凹溝を形成し、この挿
入凹溝を形成する内周壁を金属管の内周に、挿入凹溝を
形成する外周壁を金属管の外周に形成しても良い。
に配置した金属管の先端縁に係合する係合突部を突設し
ても良い。
外周面に、後部方向を可撓ホース内径よりも大径とする
テーパー拡管部を設けても良い。
を、金属管の挿入口方向を小径とするテーパー状に形成
するとともに金属管の外周を押圧可能な押圧突部を、外
周壁に内設しても良い。
にR面取り部を設けても良い。
は、直線状又は曲線状であっても良い。
車輌、船、建設機械等、各種機械装置、特に自動車に於
いて、燃料のメイン配管、リターン配管、エバポ配管、
バキューム配管、オイル配管、その他の比較的細径の金
属管を、ゴム、樹脂製の可撓ホースと接続するには、ま
ず金属管の先端内周に、可撓ホースへの挿入を容易とす
るためのガイドリングの後端を接続する。そして、この
ガイドリングの先端側の装着凹部に、シールリング部材
の外周縁が装着凹部よりもやや外方に突出するようにシ
ールリング部材を装着しておく。
設けていたので、形状が不均一となり易く、シールリン
グ部材の良好な装着ができなかった。しかし、本発明で
は、金属管とは別個の、予め精密に成形可能なガイドリ
ングに装着凹部を設けているので、この装着凹部を一定
の形成幅で均一な円筒形に形成する事ができ、シールリ
ング部材の良好な装着及び弾性変形が可能となる。
を可撓ホース内に挿入する。この金属管の先端に接続し
たガイドリングは、先端側を小径とするテーパー状の挿
入ガイドを設けているから、軟弾性を有する可撓ホース
でも、容易に挿入する事ができる。そして、この挿入ガ
イドにて可撓ホースの内周を押し広げながら、金属管を
可撓ホース内部に深く挿入する事ができ、容易に接続作
業を行う事ができる。
ると、ガイドリングの装着凹部に配置したシールリング
部材が、可撓ホースの内周面に押圧されて弾性変形す
る。そして、その復元力で、シールリング部材は、可撓
ホース内周に弾性的に強く密着するので、可撓ホースと
金属管との気密性が保たれるものである。このシールリ
ング部材は、前述の如く、精密な形状と形成幅で成型し
た装着凹部に装着しているので、過剰に押し潰された
り、位置ズレや歪みを生じる事がなく、均一な形状での
弾性変形が可能である。従って、可撓ホースへの密着
が、隙間を生じる事なく良好に行われ、優れた気密性を
得る事ができる。
り、本発明では溶剤等を全く使用しないので、作業環境
への悪影響も防ぐとともに、煩わしく非効率的な乾燥作
業や管理の手間がなく、可撓ホースと金属管との接続作
業を短時間で効率的に行う事ができる。
るよう先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ
を突出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間
の装着凹部にシールリング部材を装着するとともにフラ
ンジから内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリン
グの後端を突当て可能に形成しても良い。このフランジ
は、金属管の中間部をスプール加工した従来発明の環状
膨出部とは異なり、金属管の先端を成形したものであ
る。
容易であるし、極めて滑らかで平坦なパンチを用いて、
高い面圧で成形する事ができるので、フランジを、軸方
向に対して垂直で均一な突出形状とするとともに、高精
度で極めて滑らかな表面に成形する事ができる。その結
果、フランジとガイドリングとの間の装着凹部を一定の
形成幅で精密に形成する事ができ、シールリング部材に
よるシール効果を十分に発揮する事ができる。また、フ
ランジから内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリ
ングの後端を突き当て可能としているので、可撓ホース
へのガイドリングの挿入時の反動で、ガイドリングが金
属管内に深く挿入されてしまう事がなく、ガイドリング
による可撓ホースと金属管との接続を円滑に行う事がで
きる。
方に配置されるよう先端を軸方向と垂直方向に二重折り
してフランジを突出形成し、このフランジの先端面とガ
イドリング間の装着凹部にシールリング部材を装着する
とともにフランジから内方に延長した金属管の突当壁
に、ガイドリングを突当てるだけでなく、更にガイドリ
ングの後端を、金属管内に挿入するように形成しても良
い。このように金属管内にガイドリングの後端を挿入す
る事により、ガイドリングの先端が安定し、ブレを防止
するとともに、金属管とガイドリングとの容易な分離を
防止して、金属管と可撓ホースとの接続作業を円滑に行
う事ができる。
るよう先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ
を突出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間
の装着凹部にシールリング部材を装着するとともに、ガ
イドリングの後端を金属管内に挿入し、このガイドリン
グの挿入端部を、フランジよりも後部側の内周面を内方
に突設した金属管の突当壁に突当てるように形成しても
良い。
当壁に、ガイドリングの後端を突当てるとともに、金属
管内にガイドリングの後端を挿入する事により、ガイド
リングの先端が安定し、ブレを防止するとともに、フラ
ンジの変形を確実に防止して、シールリング部材による
気密性を損なう事がないものとなる。
ガイドリングの装着凹部内に於いて、フランジでシール
リング部材を押圧固定するが、金属管にフランジを設け
ない場合等は、ガイドリングの外周面にシールリング部
材の寸法に対応する装着凹部を凹設し、この装着凹部に
シールリング部材を装着しても良い。この場合も、ガイ
ドリング製造時に装着凹部を予め精密な円筒形に成形で
きるので、シールリング部材を良好に装着して均一な弾
性変形が可能となり、優れた気密性を得る事ができる。
性を保つために、ガイドリングの後端部に、金属管を軸
方向に挿入する挿入凹溝を形成し、この挿入凹溝を形成
する内周壁を金属管の内周に、挿入凹溝を形成する外周
壁を金属管の外周に対応させて形成すれば、ガイドリン
グと金属管との容易な分離を防ぐ事ができる。また、こ
の挿入凹溝への金属管の挿入係合により、可撓ホースへ
の挿入時に、ガイドリングに金属管方向への押圧力が掛
かっても、ガイドリングが金属管内に必要以上に挿入さ
れる事はなく、円滑な作業が可能である。
配管であれば、耐ガソリン性のゴム、シーラント、RT
V等のシール材を充填して、ガイドリングと金属管とを
接続すれば、双方の気密性が更に高まり、漏れ防止効果
が向上する。また、金属管と可撓ホースの接続後は金属
管の抜けを防止して、良好な使用が持続可能である。特
に、このシール材としてフロロシリコーンRTVゴムコ
ンパウンドを用いると、ガイドリングと金属管との接続
性に優れ、良好な接続が可能となるとともに、金属管内
を流通するガソリン、オイル、ガス等への耐性にも優れ
るものとなる。
イドリングの後端外周に、内方に配置した金属管の先端
縁に係合する係合突部を突設すれば、ガイドリングの先
端が安定し、ブレを防止するとともに、金属管からのガ
イドリングの抜け防止効果が高まり、可撓ホースとの接
続作業を、より効率的に行う事ができるし、ガソリン、
オイル、ガス等の漏れ防止効果も高まる。
外周面に、後部方向を可撓ホース内径よりも大径とする
テーパー拡管部を設ければ、このテーパー拡管部での可
撓ホースの復元収縮力が大きくなり、テーパー拡管部に
強く密着する。この密着により、可撓ホースと金属管と
の気密性が向上するとともに、抜け防止効果も向上し、
各種装置や車体等の振動や燃料等の流動抵抗によって、
可撓ホースと金属管とが容易に分離する事はなく、燃料
その他の漏れを良好に防ぐものとなる。また、後部方向
を大径とするテーパー状としているので、可撓ホースの
内径よりも大径であっても、テーパー拡管部を可撓ホー
ス内に容易に挿入する事ができる。
形を、金属管の挿入口方向を小径とするテーパー状の直
線又は曲線をもって形成するとともに金属管の外周を押
圧可能な押圧突部を、外周壁に内設すれば、ガイドリン
グに弾性的に密着した可撓ホースにより、挿入凹溝の外
周壁が挿入凹溝方向に縮径する。この作用により、外周
壁に設けた押圧突部が、金属管の外周を押圧するので、
金属管の抜けを良好に防止する事ができる。この場合
も、挿入凹溝にシール材を充填してガイドリングと金属
管とを接続すれば、可撓ホースとの接続作業を効率的に
行えるとともに、漏れ防止効果が更に高まる。
にR面取り部を設ければ、挿入ガイドの先端で可撓ホー
スの内周面を破損する事がなく、可撓ホースへの挿入ガ
イドの挿入を、より円滑に行う事ができる。また、この
破損防止効果により、可撓ホースの耐久性が向上し、気
密性を長期に保つ事ができる。また、挿入ガイドのテー
パー状の外周面は、直線状であっても良いし、曲線状で
あっても良い。
した一例を図面に於て説明すれば、(1)は金属管で、ア
ンダーフロアパネル、前面パネル等に配設し、燃料タン
クからエンジンルームへ燃料を供給するフューエルメイ
ン配管、エンジンからの余剰燃料を燃料タンクへ戻すフ
ューエルリターン配管、燃料タンク内の燃料の蒸気をエ
ンジンルーム内のキャニスターに吸着させるためのエバ
ポ配管、吸気の負圧を利用するバキューム配管、オイル
配管等、比較的細径のものである。そして、これら複数
の金属管(1)をゴム、樹脂製の可撓ホース(2)で連結
し、燃料その他を流通している。この金属管(1)と可撓
ホース(2)との接続構造の気密性を保つとともに、接続
作業を行い易くするため、金属管(1)にガイドリング
(3)を接続している。
流通可能に内部を中空とするとともに、後端側に金属管
(1)の内径よりも大径とする円筒部(4)を設け、この円
筒部(4)の後端を金属管(1)に接続可能としている。一
方、ガイドリング(3)の先端側には、可撓ホース(2)へ
の挿入のための挿入ガイド(5)を設けている。この挿入
ガイド(5)は、先端側を可撓ホース(2)の内径に対応さ
せた径とし、円筒部(4)側を後述するシールリング部材
(15)の外径に対応させた径とする、直線状若しくは曲
線状のテーパー形状に形成している。そして、この挿入
ガイド(5)の先端外周を面取りしてR面取り部(6)を設
ける事により、可撓ホース(2)への挿入を容易ならしめ
るとともに、可撓ホース(2)の破損を防止している。
金属管(1)は、第1実施例では、図1に示す如く、先端
を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジ(7)を突出
形成し、金属管(1)の先端縁(8)が内方に配置されるよ
うにしている。この先端縁(8)の内径は、ガイドリング
(3)の円筒部(4)外径よりも僅かに大径とし、先端縁
(8)内に円筒部(4)後端を挿入可能としている。そし
て、フランジ(7)から内方に延長した突当壁(10)に、
この円筒部(4)の後端面(13)を突当て可能としてい
る。
は、後端外周に、フランジ(7)の先端縁(8)に係合する
係合突部(11)を突設し、金属管(1)からのガイドリン
グ(3)の脱落防止手段としている。尚、このフランジ
(7)の先端縁(8)と突当壁(10)との間には、図1に示
す如く、一定の係合間隔(12)を設ける事により、係合
突部(11)と先端縁(8)との係合を可能としている。
部材(15)を装着可能な装着凹部(16)を設けている。
この装着凹部(16)に、挿入ガイド(5)の後端外周より
も外周縁が外方に突出するようにシールリング部材(1
5)を装着し、可撓ホース(2)内周に弾性的に密着可能
としている。そして、上述の如く金属管(1)にガイドリ
ング(3)を接続すると、装着凹部(16)に於いてフラン
ジ(7)の先端面(14)と挿入ガイド(5)の後端とでシー
ルリング部材(15)を挟持固定するものとなる。
の装着凹部を、金属管の中間部外周に設けたので、金属
管ごとに装着凹部の突出形状や形成幅にばらつきを生じ
易く、シールリング部材のシール性を損なう事があっ
た。しかし、本発明では、装着凹部(16)を、金属管
(1)とは別個の、予め精密な成形が可能なガイドリング
(3)に設けているので、均一な円筒形に形成できる。
ルリング部材(15)を挟持固定するフランジ(7)は、金
属管(1)の先端を押圧成形したものである。この先端の
成形は、中間部よりも成形が容易であるし、極めて滑ら
かで平坦なパンチを用いて高い面圧で成形する事ができ
るので、中間部に形成する場合に比較し、フランジ(7)
を、軸方向に対して垂直で均一な突出形状とするととも
に、高精度で且つ極めて滑らかな表面に成形する事がで
きる。従って、装着凹部(16)も一定幅で精密に形成す
る事ができ、シールリング部材(15)の良好な装着と均
一な弾性変形が可能となり、優れたシール性を得る事が
できる。
続した金属管(1)を可撓ホース(2)に挿入すると、ガイ
ドリング(3)の先端のテーパー状の挿入ガイド(5)が、
可撓ホース(2)の内周を押し広げるので、金属管(1)を
円滑に挿入する事が可能である。また、この可撓ホース
(2)への挿入の反動で、ガイドリング(3)には、金属管
(1)方向に押し戻そうとする押圧力が加わるが、円筒部
(4)の後端面(13)をフランジ(7)の突当壁(10)に突
当てているから、ガイドリング(3)が金属管(1)に必要
以上に挿入される事はなく、円滑な挿入作業が可能であ
る。
す如く、フランジ(7)よりも後部側で可撓ホース(2)に
挿入する外周面に、後部方向を可撓ホース(2)内径より
も大径とするテーパー拡管部(17)を設けている。この
ように、テーパー拡管部(17)が可撓ホース(2)よりも
大径であっても、テーパー状であるから、可撓ホース
(2)内にこのテーパー拡管部(17)を円滑に挿入する事
ができる。
(17)よりも後部方向をスプール加工により外方に突設
して、可撓ホース(2)への挿入代の位置決めスプール
(18)を設けている。この位置決めスプール(18)に、
可撓ホース(2)の端部が到達するまで、金属管(1)を挿
入する事により、可撓ホース(2)と金属管(1)との接続
が完了する。
の接続が完了すると、ガイドリング(3)の装着凹部(1
6)に装着したシールリング部材(15)が、円周方向に
均一に弾性変形して可撓ホース(2)の内周面に密着する
ので、信頼性の高い優れた気密性を得る事ができる。こ
のシールリング部材(15)ばかりでなく、可撓ホース
(2)よりも後端を大径とした挿入ガイド(5)の外周や金
属管(1)のフランジ(7)外周も、精密な円弧状に形成し
ているので、可撓ホース(2)の内周面に良好に密着す
る。更に、可撓ホース(2)よりも大径とするテーパー拡
管部(17)では、可撓ホース(2)の復元収縮力が大き
く、金属管(1)の外周に強く密着するので、金属管(1)
と可撓ホース(2)の気密性を更に高める事ができるとと
もに、使用時の抜け防止効果も向上する。
したり、エンジンの回転等による振動を受けても、金属
管(1)と可撓ホース(2)とが容易に分離したり、隙間を
生じる事がなく、燃料やエアの漏れを確実に防止して、
優れた使用が可能となる。
フランジ(7)の先端縁(8)に、ガイドリング(3)の係合
突部(11)を係合して脱落を防止するとともに、ガイド
リング(3)の後端面(13)をフランジ(7)の突当壁(1
0)に突当ててストッパーとしている。しかし、他の異
なる第2実施例では、図2に示す如く、ガイドリング
(3)は、円筒部(4)の後端側に、円筒部(4)よりも小径
とする円筒状の挿入環(20)を設け、この挿入環(20)
を金属管(1)の内部に挿入するとともに、この円筒部
(4)と挿入環(20)との間に形成される突当段部(21)
を、フランジ(7)の突当壁(10)に突当てている。
内径よりも僅かに大径に形成して、金属管(1)と挿入環
(20)との結合力を強くする事により、ガイドリング
(3)と金属管(1)との分離を防ぎ、可撓ホース(2)への
挿入作業を容易に行う事ができる。また、この挿入環
(20)の挿入により、ガイドリング(3)の先端位置を安
定させる事ができ、可撓ホース(2)への挿入作業時のブ
レを防ぐ事ができる。
にフランジ(7)の先端縁(8)と突当壁(10)とを密着せ
ずに係合間隔(12)を介在して二重折りしているが、第
2実施例では、円筒部(4)外周に係合突部(11)を設け
ていないので、先端縁(8)と突当壁(10)とを密着させ
て、係合間隔(12)を生じないように成形しても良い。
尚、係合間隔(12)を設けて、フランジ(7)の先端縁
(8)に係合突部(11)を係合するように形成しても良
い。前述の如き先端縁(8)と突当壁(10)との密着成形
により、フランジ(7)の強度を更に高めて変形を確実に
防ぎ、シールリング部材(15)を良好に支持する事がで
きる。また、第2実施例に於いても、金属管(1)にテー
パー拡管部(17)を設け、可撓ホース(2)と金属管(1)
とのシール性と抜け防止効果を高めている。
は、長尺に形成して、金属管(1)への挿入長さを長くす
れば、抜け防止効果及びガイドリング(3)先端の安定性
が向上し、可撓ホース(2)への挿入時の作業効率やシー
ル性が高まるが、材料費や成形の手間が掛かる。一方、
挿入環(20)を短く形成すれば、材料費や成形の手間を
省く事ができるが、挿入作業時に金属管(1)からガイド
リング(3)が脱落しない程度の長さとするのが好まし
い。
ジ(7)を内方に延長して形成した突当壁(10)に、ガイ
ドリング(3)の後端面(13)を突当てている。そのた
め、可撓ホース(2)への挿入時にガイドリング(3)に掛
かる負荷が大きい場合は、その先端の位置ズレや歪みを
生じる虞れがある。そのため、他の異なる第3実施例で
は、図3に示す如く、ガイドリング(3)の挿入環(20)
を長尺に形成して金属管(1)内に深く挿入するととも
に、金属管(1)のフランジ(7)よりも後部側に、スプー
ル加工により突当スプール(22)を設けている。そし
て、この突当スプール(22)の内面を、挿入環(20)の
挿入端部(28)を突当て可能な突当壁(19)としてい
る。
して、好ましくは金属管(1)の内周面に接触するととも
に、挿入端部(28)の突当壁(19)をフランジ(7)とは
別個に設ける事により、可撓ホース(2)への金属管(1)
の挿入時に、ガイドリング(3)の先端の安定性を向上
し、ブレのない円滑な挿入作業が可能となる。その結
果、シールリング部材(15)の均一な弾性変形が可能と
なり、優れたシール性を発揮する事ができる。
(1)にフランジ(7)を突設し、ガイドリング(3)の装着
凹部(16)に配置したシールリング部材(15)を、前記
フランジ(7)の先端面(14)で押圧固定しているが、他
の異なる第4実施例では、図4に示す如く、ガイドリン
グ(3)の外周面を、シールリング部材(15)の寸法に対
応した形成幅で凹設して、装着凹部(16)を設けてい
る。そして、金属管(1)には、フランジ(7)を設けず、
先端側の外周を平滑に形成し、後部側に好ましくはテー
パー拡管部(17)や挿入代の位置決めスプール(18)を
設けている。
イドリング(3)の脱落を防止するため、ガイドリング
(3)の後端に、金属管(1)を軸方向に挿入する挿入凹溝
(23)を形成している。この挿入凹溝(23)の挿入口
(26)から金属管(1)の先端を挿入する事により、挿入
凹溝(23)の内周壁(24)と外周壁(25)とで金属管
(1)を挟持固定し、双方の分離を防いでいる。
適宜のシール材(30)を充填し、金属管(1)の先端をガ
イドリング(3)に接続している。このシール材(30)と
して、例えば耐ガソリン性のゴム、シーラント、RTV
等が使用できる。そして、好ましくはフロロシリコーン
RTVゴムコンパウンドを使用する事により、ガイドリ
ング(3)と金属管(1)との気密性が高まるとともに、金
属管(1)内を流通するガソリンその他への耐性にも優れ
るものとなる。
示す如く、ガイドリング(3)の挿入凹溝(23)を、第4
実施例よりも軸方向に長尺に形成し、挿入凹溝(23)へ
の金属管(1)の挿入量を多くするとともに、金属管(1)
内に挿入する挿入環(20)も長尺に形成し、金属管(1)
と可撓ホース(2)との接続性を高め、双方の容易な分離
を防ぐとともに、漏れ防止効果を高めている。
(3)の挿入凹溝(23)側の外形を、金属管(1)の挿入口
(26)方向を小径とするテーパー状に形成するととも
に、挿入凹溝(23)の外周壁(25)に、金属管(1)の外
周を押圧可能な押圧突部(27)を内設している。また、
挿入凹溝(23)の外周壁(25)は、内方に縮径可能に形
成している。そして、このようなガイドリング(3)を接
続した金属管(1)を可撓ホース(2)に挿入すると、可撓
ホース(2)の復元収縮力が強くなり、ガイドリング(3)
の外周に強く密着する。
(25)が内方に縮径し、外周壁(25)の押圧突部(27)
が金属管(1)の外周を押圧するので、金属管(1)はこの
押圧突部(27)と内周壁(24)とで挟持され、抜け防止
効果が高まるものである。そのため、燃料の流動抵抗や
振動等の刺激を受けても、金属管(1)と可撓ホース(2)
との分離を防いで、良好な使用が持続できる。
輌、船、建設機械等、各種機械装置、特に自動車に於い
て、燃料のメイン配管、リターン配管、エバポ配管、バ
キューム配管、オイル配管、その他の比較的細径の金属
管と可撓ホースとの接続に、高い気密性を得る事ができ
る。また、接続後は、装置使用時の振動その他の刺激に
よって、可撓ホースから金属管が容易に抜ける事はな
く、良好な使用が持続するものである。また、この気密
性のためのシール部材を、成形時の形状が不均一となり
易い金属管ではなく、予め精密に成形可能で金属管の先
端に接続するガイドリングの外周に配置している。その
ため、シール部材の位置ズレや歪みを防いで、優れたシ
ール性を発揮する事ができる。また、このような優れた
気密性を持つ接続構造を、多くの部材を用いる事なく、
容易でしかも精密に形成する事ができる。
続構造の側面図。
側面図。
側面図。
側面図。
の側面図。
撓ホースと金属管の接続構造の側面図。
Claims (10)
- 【請求項1】 可撓ホース内に金属管を挿入接続する接
続構造に於いて、この金属管の先端内周に、可撓ホース
に挿入するためのガイドリングの後端を接続し、このガ
イドリングの可撓ホースへの挿入側の先端を、先端側を
小径とするテーパー状の挿入ガイドとするとともに、ガ
イドリングの外周に、可撓ホース内周に密着可能とした
シールリング部材の装着凹部を配置した事を特徴とする
細径金属管と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項2】 金属管は、先端縁が内方に配置されるよ
う先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジを突
出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間の装
着凹部にシールリング部材を装着するとともにフランジ
から内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリングの
後端を突当て可能とした事を特徴とする請求項1の細径
金属管と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項3】 金属管は、先端縁が内方に配置されるよ
う先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジを突
出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間の装
着凹部にシールリング部材を装着するとともにフランジ
から内方に延長した金属管の突当壁に、ガイドリングを
突当てるとともにガイドリングの後端を、金属管内に挿
入した事を特徴とする請求項1の細径金属管と可撓ホー
スとの接続構造。 - 【請求項4】 金属管は、先端縁が内方に配置されるよ
う先端を軸方向と垂直方向に二重折りしてフランジを突
出形成し、このフランジの先端面とガイドリング間の装
着凹部にシールリング部材を装着するとともに、ガイド
リングの後端を金属管内に挿入し、このガイドリングの
挿入端部を、フランジよりも後部側の内周面を内方に突
設した金属管の突当壁に突当てる事を特徴とする請求項
1の細径金属管と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項5】 ガイドリングは、外周面に凹設した装着
凹部にシールリング部材を装着するとともに後端部に金
属管を軸方向に挿入する挿入凹溝を形成し、この挿入凹
溝を形成する内周壁を金属管の内周に、挿入凹溝を形成
する外周壁を金属管の外周に形成した事を特徴とする請
求項1の細径金属管と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項6】 ガイドリングは、後端外周に、内方に配
置した金属管の先端縁に係合する係合突部を突設した事
を特徴とする請求項2、3又は4の細径金属管と可撓ホ
ースとの接続構造。 - 【請求項7】 金属管は、可撓ホースへの挿入側の外周
面に、後部方向を可撓ホース内径よりも大径とするテー
パー拡管部を設けた事を特徴とする請求項1の細径金属
管と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項8】 ガイドリングは、挿入凹溝の外形を、金
属管の挿入口方向を小径とするテーパー状に形成すると
ともに金属管の外周を押圧可能な押圧突部を、外周壁に
内設した事を特徴とする請求項5の細径金属管と可撓ホ
ースとの接続構造。 - 【請求項9】 ガイドリングは、挿入ガイドの先端にR
面取り部を設けた事を特徴とする請求項1の細径金属管
と可撓ホースとの接続構造。 - 【請求項10】 挿入ガイドのテーパー状の外周面は、
直線状又は曲線状である事を特徴とする請求項1の細径
金属管と可撓ホースとの接続構造。
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