JP4549104B2 - 金属管とゴムホースとの継手具 - Google Patents

金属管とゴムホースとの継手具 Download PDF

Info

Publication number
JP4549104B2
JP4549104B2 JP2004164973A JP2004164973A JP4549104B2 JP 4549104 B2 JP4549104 B2 JP 4549104B2 JP 2004164973 A JP2004164973 A JP 2004164973A JP 2004164973 A JP2004164973 A JP 2004164973A JP 4549104 B2 JP4549104 B2 JP 4549104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal tube
rubber hose
cylindrical socket
insertion port
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004164973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005344828A (ja
JP2005344828A5 (ja
Inventor
一美 深谷
雄三 月出
裕一 山下
久志 瀬川
啓明 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Co Ltd
Original Assignee
Usui Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Usui Co Ltd filed Critical Usui Co Ltd
Priority to JP2004164973A priority Critical patent/JP4549104B2/ja
Publication of JP2005344828A publication Critical patent/JP2005344828A/ja
Publication of JP2005344828A5 publication Critical patent/JP2005344828A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549104B2 publication Critical patent/JP4549104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車、各種の機械装置等に給油、給気等の供給路として用いられる比較的細径、薄肉な金属管と耐圧ゴムホースとを接続する金属管とゴムホースとの継手具に係るものである。
従来、自動車、各種の機械装置等に給油、給気等の供給路として用いられる比較的細径、薄肉な金属管と耐圧ゴムホースとを接続する、金属管とゴムホースとの継手具には、特許文献1に示す如く、ゴムホースを接続する金属管と、この金属管を挿通する挿通口を端壁に設けるとともに、この挿通口に臨ませてゴムホースの装着室を形成した断面コ字型の金属製の円筒状ソケットとから成るものが存在した。この従来品では、金属管を円筒状ソケットの挿通口に挿入した後、金属管の外周2箇所をスプール加工してスプールを形成し、この2つのスプールを円筒状ソケットの端壁の外端面及び内端面に各々突き当てる事により、金属管と円筒状ソケットとを一体に固定している。この2つスプールにて円筒状ソケットを挟持固定する挟持力により、挿通口からの金属管の抜けを防止するとともに、金属管と円筒状ソケットとが相対的に円周方向に回動するのを防止しようとしている。そして、円筒状ソケットの装着室内に於いて、金属管の先端の連結部にゴムースを接続し、円筒状ソケットの円筒状のカシメ部をカシメる事により、金属管とゴムホースとを接続固定している。
また、特許文献2では、金属管の外周一箇所のみにスプールを形成し、このスプールを円筒状ソケットの端壁の外端面に突き当てている。更に、円筒状ソケットに於いて、金属管を挿通する挿通口の内面を、内端面側が大径な円錐面に形成し、この円錐面に対応して金属管を拡管させ、金属管の外周にテーパー部を形成し、このテーパー部と円錐面との係合により、外端面方向への金属管の抜けを防止可能としている。そして、このテーパー部と円錐面との係合と、外端面に突き当てたスプールとにより、金属管と円筒状ソケットとが容易に分離不能に一体に固定するとともに、テーパー部とスプールとの挟持力により、金属管と円筒状ソケットの相対的な回動を防止しようとしていた。
他方、特許文献3では、金属管の一部を本体よりも小径に形成して環状溝を形成し、この環状溝を円筒状ソケットの挿入口に挿入している。更に、この環状溝の外周にローレット目を有する小さな凹凸部を形成し、環状溝の外周に円筒状ソケットの端壁をカシメ固定する事によって、金属管と円筒状ソケットとを固定している。そして、円筒状ソケットの挿入口内周に凹凸部が食い込む事により、金属管と円筒状ソケットとの相対的な回動を防止するとともに、金属管と円筒状ソケットとを強固に固定しようとしていた。
更に異なる特許文献4の管継手は、相手部材に接続するための接続部とゴムホースを接続する連結部(ニップル)を設けたソケットと、このソケットの連結部の外周に配置しゴムホースの装着室を形成するとともに中央にソケットの組付孔を貫通形成した断面コ字形の円筒状スリーブとから成るものである。そして、ソケットの連結部と接続部との間に、段部を複数形成し、この段部に対応して、円筒状スリーブの組付孔にスリットを複数形成している。この円筒状スリーブの取付孔にソケットを挿入してソケットの連結部を装着室内に配置するとともに、ソケットの段部とスリットとを係合した後、段部を圧延変形させてスリットに食い込ませる事により、ソケットと円筒状スリーブとを互いに回動不能に接続固定している。その後、装着室内に於いて連結部にゴムホースを接続し、円筒状スリーブをカシメ固定してソケットの連結部とゴムホースとを接続固定するものである。
特開昭57−57988号公報 特開2003−314772号公報 特開昭61−65989号公報 特公平7−1073号公報
しかしながら、特許文献1では2つのスプールの挟持による摩擦力で、特許文献2では一つのスプールとテーパー部の挟持による摩擦力で、金属管と円筒状ソケットとの回動を防止しているだけなので、使用に際して強い回転トルクが掛かると、金属管と円筒状ソケットとが相対的に回動して、互いの接触部が摩耗する事があった。この摩耗により、各部品の接続安定性が悪くなり、金属管とゴムホースとの接続部分の気密性が低下して、内部流体の漏れを生じる事があった。
また、特許文献3では円筒状ソケットの端壁を金属管の外周にカシメ固定しているので、金属管の真円度を悪くする場合があり、この場合もゴムホースとの接続部分の気密性が低下し、内部流体の漏れを生じる虞があった。この金属管の真円度を高く保つように円筒状ソケットを金属管の外周にカシメ固定するのは、高度な製作技術や緻密な位置合わせ等を必要として、容易ではなかった。また、ローレット目を有する小さな凹凸部を円筒状ソケットの挿入口内周に食い込ませただけでは、強い回転トルクに対する耐久性が確実ではなく、金属管と円筒状ソケットとが相対的に回動する可能性があった。この回動により、挿入口内周や凹凸部が摩耗して、円筒状ソケットによる金属管とゴムホースとの接続部の気密性を損なう虞があった。
また、特許文献4に於いては、ソケットの段部を圧延変形させて円筒状スリーブのスリットに食い込ませるのは、大きな変形力を必要とするとともに、スリットを完全に閉塞する事は困難である。更に、ソケットと円筒状スリーブとを別部材で形成しているから、一体とした特許文献1や特許文献2に比べて装着室内の気密性が悪くなる可能性があるとともに、ソケットと円筒状スリーブとの接続強度も一体形に比べて弱く、強い回転トルクにより、スリットと段部との係合部が破損される可能性もあった。その結果、連結部とゴムホースとの気密性をも低下させて、内部流体の漏れを生じる虞があった。また、金属管の代わりに、ゴムホースとの連結部を設けたソケットを別個に使用しているため、製品コストが高いものとなっていた。
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、金属管とゴムホースとの継手具に於いて、強い回転トルクに対しても金属管と円筒状ソケットとの互いの回動を防止可能とし、部品の摩耗による金属管とゴムホースとの接続部の気密性の低下を防止して、内部流体の漏れ等の不具合の発生を防止しようとするものである。また、この回動防止の手段を、簡易な製作技術や単純な構成で、廉価に得る事を可能とするものである。
本発明は上述の如き課題を解決するため、第1の発明は、金属管と、この金属管を挿通する挿通口を端壁に設けるとともに挿通口の一側に臨ませてゴムホースの装着室を形成した断面コ字型の金属製の円筒状ソケットとから成り、この円筒状ソケットの端壁の外端面を、金属管の外周を一箇所膨出させて形成したスプールとの突当部とするとともに、円筒状ソケットの端壁に設けた挿通口の内端面側の内周面を、内端面側が大径な円錐面に形成し、この挿通口の円錐面に対応する対応円錐面を金属管の外周に形成するとともに、挿通口の軸方向直角の断面形状を楕円形、長円形又は多角形状に形成して非円形部を設け、この挿通口の非円形部に対応する楕円形、長円形又は多角形状の対応非円形部を金属管の外周に形成して挿通口に挿通する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続するとともに、金属管の内端面側の挿通口から突出した金属管の前記装着室位置に設けた連結部の外周にゴムホースを装着し、このゴムホースと連結部とを、装着室の外周に設けた円筒状のカシメ部によりカシメ固定可能として成るものである。
また、第2の発明は、金属管と、この金属管を挿通する挿通口を端壁に設けるとともに挿通口の一側に臨ませてゴムホースの装着室を形成した断面コ字型の金属製の円筒状ソケットとから成り、この円筒状ソケットの端壁の外端面及び内端面を、金属管の外周を2箇所膨出させて形成したスプールとの突当部とするとともに、一方及び/又は他方のスプールを突き当てる一方及び/又は他方の突当部の壁面を、楕円形、長円形又は多角形状に凹設して挿入凹部を形成し、この挿入凹部に対応して突設した楕円形、長円形又は多角形状のスプールを挿入凹部内に係合する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続するとともに、金属管の内端面側の挿通口から突出した金属管の前記装着室位置に設けた連結部の外周にゴムホースを装着し、このゴムホースと連結部とを、装着室の外周に設けた円筒状のカシメ部によりカシメ固定可能として成るものである。
また、円筒状ソケットは、円錐面に少なくとも一個の嵌合凹部を形成し、この嵌合凹部に対応する係合嵌合凸部を金属管の対応円錐面に形成しても良い。
また、円筒状ソケットは、スプールを突き当てる突当部の壁面に、挿通口と連通する嵌合凹部を少なくとも一個設け、この嵌合凹部への対応位置に設けたスプールの嵌合凸部を、嵌合凹部内に嵌合させても良い。
また、金属管の連結部の内面には、補強用のインナーパイプを装着しても良い。
また、金属管の連結部には、環状の凹凸を設けて係合部としても良い。
本発明は上述の如く構成したものであるから、比較的細径、薄肉な金属管と耐圧ゴムホースとを接続する金属管とゴムホースとの継手具に於いて、第1の発明では、円錐面と対応円錐面との突き合わせにより、金属管と円筒状ソケットとを高い精度の同芯度で、無理のない確実な接続が可能となる。また、金属管に対する連結部方向への引き抜き力には、スプールが円筒状ソケットの端壁の外端面に突き当たる事によって対応し、スプールと端壁を分離する方向への金属管に対する引き抜き力は、内端面側が大径な挿通口の円錐面に、金属管の対応円錐面が突き当たる事により対応するので、円筒状ソケットと金属管の分離を良好に防止する事ができる。更に、断面形状を楕円形又は多角形状に形成した挿通口に、金属管の楕円形部又は多角形部を挿通する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続する事が可能となる。従って、強い回転トルクによる互いの回動を防止して、金属管と円筒状ソケットとの接触部分の摩耗を抑制する事が可能となり、内部流体の漏れを生じる事のない、信頼性の高い気密性と耐久性を備える継手具を、簡易な技術と少ない工数で廉価に形成する事が可能となる。
また、第2の発明では、金属管に突設した2つのスプールを突当面に突き当てて円筒状ソケットを挟持しているので、金属管に対する何れの方向への引き抜き力が作用しても、金属管と円筒状ソケットとの分離を防ぐ事ができる。更に、円筒状ソケットの内端面に三角形状に凹設した突当部に、三角形状のスプールを凹設部に係合する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続する事が可能となる。従って、強い回転トルクによる互いの回動を防止して、金属管と円筒状ソケットとの接触部分の摩耗を抑制する事が可能となり、内部流体の漏れを生じる事のない、信頼性の高い気密性と耐久性を備える継手具を、簡易な技術と少ない工数で廉価に形成する事が可能となる。
以下、第1発明を実施した実施例1を図1〜3に於て説明すれば、(1)は金属管で、自動車、各種の機械装置等に給油、給気等の供給路として用いられ、比較的細径、薄肉に形成している。この金属管(1)は、一端から他端まで同一直径の素管に一定の加工を施して形成し、一端を、ゴムホース(2)との連結部(3)としている。また、この金属管(1)は、ゴムホース(2)との連結部(3)を除いて外周を樹脂皮膜(図示せず)で被覆し、金属管(1)の耐腐食性と耐衝撃性を高めても良い。
上記金属管(1)とゴムホース(2)とを接続するための金属材製の円筒状ソケット(4)は、金属管(1)を挿通する端壁(5)と、金属管(1)とゴムホース(2)との外周にカシメ固定する円筒状のカシメ部(6)とを設けて断面コ字形に形成している。そして、カシメ部(6)内に、金属管(1)とゴムホース(2)との装着室(7)を設けるとともに、前記端壁(5)に、金属管(1)を挿通する挿通口(8)を開口している。また、この挿通口(8)に挿通した金属管(1)は、円筒状ソケット(4)の端壁(5)の外端面(10)に於いて、外周を膨出させてスプール(12)を形成している。
次に、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との接続を行うには、まず、金属管(1)の内部に、補強用のインナーパイプ(20)を挿入した後、転造ロール(図示せず)により金属管(1)の連結部(3)に環状の凹凸を設けてゴムホース(2)との係合部(21)を形成する。そして、金属管(1)を円筒状ソケット(4)の挿通口(8)に挿入し、連結部(3)を装着室(7)内に配置する。次に、端壁(5)の外端面(10)との間にスプール(12)の形成間隔を介してチャック(図示せず)により金属管(1)の本体を保持固定し、金属管(1)の連結部(3)側にスプールパンチ(図示せず)を配置する。
そして、チャック(図示せず)での保持状態で連結部(3)側から軸方向にスプールパンチ(図示せず)を打ち込む事により、金属管(1)の外周には、図1に示す如く、端壁(5)の外端面(10)側に、スプール(12)が形成され、突当部(14)に強く突き当たる。
そして、挿通口(8)の内端面(11)側から突出し、装着室(7)内に位置する金属管(1)の連結部(3)の外周にゴムホース(2)を装着し、装着室(7)の外周に設けた円筒状のカシメ部(6)を、外周から軸芯方向に向かってカシメ固定することにより、円筒状ソケット(4)を介して金属管(1)とゴムホース(2)とを接続固定する事ができる。また、この接続固定は、金属管(1)の連結部(3)に環状の係合部(21)を形成しているから、カシメによってゴムホース(2)が環状の係合部(21)に食い込む形で接続され、金属管(1)とゴムホース(2)の接続が強固に行われる。
このように、この円筒状ソケット(4)のカシメ部(6)により、金属管(1)とゴムホース(2)とが強固に接続されるとともに、金属管(1)と円筒状ソケット(4)とが互いに分離又は回動する事なく、強固に接続固定される事により、金属管(1)とゴムホース(2)とを信頼性の高い気密性を保持して接続する事ができる。
次に、円筒状ソケット(4)の端壁(5)の外端面(10)に設けた突当部(14)に、金属管(1)の外周一箇所に突設したスプール(12)を突き当てている。そして、端壁(5)の挿通口(8)に、内端面(11)側が大径な円錐面(24)を形成して、この円錐面(24)に対応して形成した金属管(1)の対応円錐面(25)を係合する事により、金属管(1)と円筒状ソケット(4)とを、高い精度の同芯度を維持して接続可能となる。また、金属管(1)に何れの方向への引き抜き力が作用しても、スプール(12)が突当部(14)に突き当たったり、挿通口(8)の円錐面(24)に金属管(1)の対応円錐面(25)が突き当たる事により対応し、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との分離を防止する事ができる。
また、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との回動の防止手段として、実施例1では、円筒状ソケット(4)に於いて、端壁(5)の外端面(10)と円錐面(24)との間で、挿通口(8)の軸方向直角の断面形状を楕円形に形成して、非円形部(30)を形成している。そして、この挿通口(8)の楕円形の非円形部(30)に対応して、金属管(1)に対応非円形部(31)を形成し、この対応非円形部(31)を非円形部(30)に挿通する事により、金属管(1)と円筒状ソケット(4)とを互いに回動不能に接続する事が可能となる。また、金属管(1)に回転トルクが作用した場合、金属管(1)の対応非円形部(31)が挿通口(8)の非円形部(30)に突き当たって回動が阻止されるとともに、回転トルクが非円形部(30)と対応非円形部(31)との広い接触面で分散させる事ができ、部品の摩耗を防止して、金属管(1)とゴムホース(2)との信頼性の高い気密性を維持する事ができる。
次に、第1の発明を実施した他の異なる実施例2を、図4〜図6に於いて説明する。実施例2に於いても、実施例1と同様に、円筒状ソケット(4)の端壁(5)の外端面(10)に形成した突当部(14)に金属管(1)のスプール(12)を突き当て、挿通口(8)の円錐面(24)に金属管(1)の対応円錐面(25)を挿入係合する事により、円筒状ソケット(4)と金属管(1)とを分離不能に接続固定している。そして、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との回動の防止手段として、円筒状ソケット(4)の端壁(5)の外端面(10)と円錐面(24)との間に非円形部(30)を形成し、この非円形部(30)に対応して金属管(1)に対応非円形部(31)を設けているが、実施例2では、図5、図6に示す如く、これら非円形部(30)と対応非円形部(31)とを、角部が滑らかな略三角形状に形成している。
このような接続構造に於いても、非円形部(30)と対応非円形部(31)との係合により、金属管(1)と円筒状ソケット(4)とを互いに回動不能に接続する事が可能となる。従って、金属管(1)に強い回転トルクが作用した場合でも、金属管(1)の三角形の対応非円形部(31)が挿通口(8)の三角形の非円形部(30)に突き当たって、回動を阻止する事ができる。そして、各部品の摩耗を防止して、金属管(1)とゴムホース(2)との信頼性の高い気密性を維持する事ができる。
また、上記実施例1、実施例2では、非円形部(30)と対応非円形部(31)とは、各々楕円形、略三角形に形成しているが、非円形部(30)と対応非円形部(31)との互いの回動を阻止可能であれば、四角形、五角形等の多角形に形成しても良いし、長円形に形成しても良い。また、実施例1、実施例2の非円形部(30)と対応非円形部(31)との作用による回動防止の効果を更に高めるため、スプール(12)を突き当てる突当部(14)に、挿通口(8)と連通する嵌合凹部を設け、この嵌合凹部内に嵌合する嵌合凸部をスプール(12)に突設しても良い。更に、挿通口(8)の円錐面(24)に嵌合凹部を設け、この嵌合凹部内に嵌合する嵌合凸部を金属管(1)の対応円錐面(25)に突設しても良い。
次に、第2の発明を実施した実施例3を、図7〜図9に於いて説明する。実施例3では、前記実施例1と同様に、円筒状ソケット(4)の挿通口(8)に金属管(1)を挿通し、図示はしないが、チャック(図示せず)にて保持固定した金属管(1)に、軸方向にスプールパンチ(図示せず)を打ち込む事により、図7に示す如く、金属管(1)の外周にスプール(12)(13)を形成している。そして、このスプール(12)(13)を、端壁(5)の外端面(10)と内端面(11)に設けた一方及び他方の突当部(14)(15)に強く突き当てて、何れの方向への金属管(1)の抜けを防止可能に、金属管(1)と円筒状ソケット(4)とを接続固定している。
そして、実施例3では、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との回動防止の手段として、円筒状ソケット(4)の端壁(5)の内端面(11)を、図9に示す如く、三角形状に凹設して挿入凹部(16)を設け、この挿入凹部(16)の壁面を他方のスプール(13)を突き当てる突当部(15)としている。このように三角形状に挿入凹部(16)を形成する事により、前述の如くチャック(図示せず)で保持した金属管(1)に、スプールパンチ(図示せず)を打ち込んでスプール(12)(13)を形成する際に、他方のスプール(13)が三角形状の挿入凹部(16)に対応して三角形状に形成されて、挿入凹部(16)内に係合し、突当部(15)に突き当たるものとなる。
従って、金属管(1)に回転トルクが作用した際に、三角形のスプール(13)が挿入凹部(16)の内壁に突き当たる事により、金属管(1)と円筒状ソケット(4)との相対的な回動を効果的に防止する事が可能となる。その結果、部品の摩耗が防止され、金属管(1)とゴムホース(2)との接続部の気密性及び接続強度を良好に維持する事が可能となる。
また、実施例3では、内端面(11)のみに設けた三角形状の挿入凹部(16)内に、三角形状に突設させた他方のスプール(13)を係合しているが、他の異なる実施例として、端壁(5)の外端面(10)に挿入凹部(16)を設け、スプール(12)を三角形状に突設して挿入凹部(16)内に係合しても良い。また、内端面(11)及び外端面(10)の双方に挿入凹部(16)を設け、この挿入凹部(16)に対応して形成した一方及び他方のスプール(13)を、各挿入凹部(16)内に係合しても良く、回転トルクに対する耐久性をより向上させる事ができる。
また、挿入凹部(16)とスプール(12)(13)とは、互いの回動を防止可能であれば、三角形状だけでなく、正方形、矩形、五角形等の多角形状としても良いし、楕円形、長円形状等としても良い。また、実施例3に於いても、突当部(14)(15)に嵌合凹部を少なくとも一個設け、この嵌合凹部に対応させてスプール(12)(13)に嵌合凸部を形成し、この嵌合凸部を嵌合凹部内に嵌合させるものであっても良く、楕円形、長円形、多角形状の挿入凹部(16)とスプール(12)(13)との係合と相俟って、回動防止の効果をより高める事が可能となる。
実施例1の金属管、円筒状ソケット及びゴムホースの接続状態を示す断面斜視図。 図1のE−E線断面図。 円筒状ソケットの断面図(a)及びそのF−F線断面図(b)。 実施例2の金属管、円筒状ソケット及びゴムホースの接続状態を示す断面斜視図。 図4のG−G線断面図。 円筒状ソケットの断面図(a)及びそのH−H線断面図(b)。 実施例3の金属管、円筒状ソケット及びゴムホースの接続状態を示す断面斜視図。 図7のI−I線断面図。 円筒状ソケットの断面図(a)及びそのJ−J線断面図(b)。
1 金属管
2 ゴムホース
3 連結部
4 円筒状ソケット
6 カシメ部
7 装着室
8 挿通口
10 外端面
11 内端面
12 スプール
13 スプール
14 突当部
15 突当部
16 挿入凹部
20 インナーパイプ
21 係合部
24 円錐面
25 対応円錐面
30 非円形部
31 対応非円形部

Claims (6)

  1. 金属管と、この金属管を挿通する挿通口を端壁に設けるとともに挿通口の一側に臨ませてゴムホースの装着室を形成した断面コ字型の金属製の円筒状ソケットとから成り、この円筒状ソケットの端壁の外端面を、金属管の外周を一箇所膨出させて形成したスプールとの突当部とするとともに、円筒状ソケットの端壁に設けた挿通口の内端面側の内周面を、内端面側が大径な円錐面に形成し、この挿通口の円錐面に対応する対応円錐面を金属管の外周に形成するとともに、挿通口の軸方向直角の断面形状を楕円形、長円形又は多角形状に形成して非円形部を設け、この挿通口の非円形部に対応する楕円形、長円形又は多角形状の対応非円形部を金属管の外周に形成して挿通口に挿通する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続するとともに、金属管の内端面側の挿通口から突出した金属管の前記装着室位置に設けた連結部の外周にゴムホースを装着し、このゴムホースと連結部とを、装着室の外周に設けた円筒状のカシメ部によりカシメ固定可能とした事を特徴とする金属管とゴムホースとの継手具。
  2. 金属管と、この金属管を挿通する挿通口を端壁に設けるとともに挿通口の一側に臨ませてゴムホースの装着室を形成した断面コ字型の金属製の円筒状ソケットとから成り、この円筒状ソケットの端壁の外端面及び内端面を、金属管の外周を2箇所膨出させて形成したスプールとの突当部とするとともに、一方及び/又は他方のスプールを突き当てる一方及び/又は他方の突当部の壁面を、楕円形、長円形又は多角形状に凹設して挿入凹部を形成し、この挿入凹部に対応して突設した楕円形、長円形又は多角形状のスプールを挿入凹部内に係合する事により、金属管と円筒状ソケットとを互いに回動不能に接続するとともに、金属管の内端面側の挿通口から突出した金属管の前記装着室位置に設けた連結部の外周にゴムホースを装着し、このゴムホースと連結部とを、装着室の外周に設けた円筒状のカシメ部によりカシメ固定可能とした事を特徴とする金属管とゴムホースとの継手具。
  3. 円筒状ソケットは、円錐面に少なくとも一個の嵌合凹部を形成し、この嵌合凹部に対応する係合嵌合凸部を金属管の対応円錐面に形成した事を特徴とする請求項の金属管とゴムホースとの継手具。
  4. 円筒状ソケットは、スプールを突き当てる突当部の壁面に、挿通口と連通する嵌合凹部を少なくとも一個設け、この嵌合凹部への対応位置に設けたスプールの嵌合凸部を、嵌合凹部内に嵌合させた事を特徴とする請求項又はの金属管とゴムホースとの継手具。
  5. 金属管の連結部の内面には、補強用のインナーパイプを装着した事を特徴とする請求項1、2、3又は4の金属管とゴムホースとの継手具。
  6. 金属管の連結部には、環状の凹凸を設けて係合部とした事を特徴とする請求項1、2、3、4又は5の金属管とゴムホースとの継手具。
JP2004164973A 2004-06-02 2004-06-02 金属管とゴムホースとの継手具 Expired - Fee Related JP4549104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164973A JP4549104B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 金属管とゴムホースとの継手具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164973A JP4549104B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 金属管とゴムホースとの継手具

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005344828A JP2005344828A (ja) 2005-12-15
JP2005344828A5 JP2005344828A5 (ja) 2007-07-05
JP4549104B2 true JP4549104B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=35497395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004164973A Expired - Fee Related JP4549104B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 金属管とゴムホースとの継手具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549104B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110096650A (ko) * 2010-02-23 2011-08-31 주식회사 화승알앤에이 튜브-소켓 어셈블리 및 그 제조 방법
JP2012037022A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Sunrise Kogyo Kk カーエアコン用ホース口金具及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246821A (ja) * 1988-08-09 1990-02-16 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用チューブ接続装置
JPH08210575A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Koyo Seiko Co Ltd 管継手
JP2003314772A (ja) * 2002-04-16 2003-11-06 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 金属管とゴムホースとの継手具
JP2004101132A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Denso Corp 熱交換器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246821A (ja) * 1988-08-09 1990-02-16 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用チューブ接続装置
JPH08210575A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Koyo Seiko Co Ltd 管継手
JP2003314772A (ja) * 2002-04-16 2003-11-06 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 金属管とゴムホースとの継手具
JP2004101132A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Denso Corp 熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005344828A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100686961B1 (ko) 튜브 조인트
US7150478B2 (en) Integrated seal for tube to hose connection
JP5758640B2 (ja) チューブ継手
JP3178198U (ja) ホース接続用のコネクタ
KR100348850B1 (ko) 이탈방지파이프이음매
JP2008095765A (ja) ホース継手
JP4719176B2 (ja) 管継手
JP4549104B2 (ja) 金属管とゴムホースとの継手具
JP2013100874A (ja) インナーリング
US20060141869A1 (en) Tube for transporting fluid
US5853203A (en) Barbed tubular connectors
JP2002228068A (ja) 細径金属管と可撓ホースとの接続構造
JP2013100875A (ja) 管接続装置
JPS6114790Y2 (ja)
JP4102587B2 (ja) 金属管とゴムホースとの継手具
JP2001304487A (ja) 防食スリーブ
JP2002106766A (ja) 管継手
JP3386406B2 (ja) 管継手
JP4951329B2 (ja) ホース継手
JP3278563B2 (ja) 離脱防止管継手
JP6113312B1 (ja) 管部の接続構造
KR100446186B1 (ko) 튜브커플러
JP3565407B2 (ja) ホース用継手金具
WO2024057587A1 (ja) 加締め爪、ホースアセンブリの製造方法、およびホースアセンブリ
JP5098101B2 (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100702

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4549104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees