JP2002227810A - 固着装置及び転てつ機類据付装置 - Google Patents

固着装置及び転てつ機類据付装置

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JP2002227810A JP2001019893A JP2001019893A JP2002227810A JP 2002227810 A JP2002227810 A JP 2002227810A JP 2001019893 A JP2001019893 A JP 2001019893A JP 2001019893 A JP2001019893 A JP 2001019893A JP 2002227810 A JP2002227810 A JP 2002227810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ又はボルトを用いる固着装置において、
孔開け位置の誤差に関係なく、横圧などで締結力の低下
や位置ずれなどを生じないようにする。 【解決手段】 被固定部材2にねじ又はボルトの軸部の
径よりも大きい孔を少なくとも2個、隔てて設け、各孔
に回転可能に緊密に嵌合する嵌合部と被係合部とねじ又
はボルトの軸部の径と等しい径を有して軸方向に貫通す
る偏心孔とを有する緊締用スリーブ4を前記嵌合部にお
いて被固定部材2の各孔に嵌合し、偏心孔にねじ又はボ
ルトの軸部を通してねじ締め又はボルトナットにより被
固定部材と固定部材とを仮締着し、緊締用スリーブの少
なくとも一つを回すことにより、被固定部材の孔とねじ
又はボルトの軸部との間の緩みを解消するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ又はボルトナ
ットを用いて被固定部材を固定部材に固着する固着装置
及びその固着装置を応用して転てつ機類を枕木に据付け
る据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の分岐点に敷設される分岐器に、こ
れを転換・鎖錠する電気転てつ機やクランク(以下、転
てつ機類という)を取付けるために据付装置が用いられ
る。図15は、従来の転てつ機類据付装置を用いて電気
転てつ機を取付けた状態を示す平面図である。
【0003】図15において、101a,101b,1
01cは枕木、102は基本レール、103はトングレ
ール、104は電動モータ105を用いる電気転てつ
機、106はその電気転てつ機を支持する敷板、107
は動作かん、108はスイッチアジャスタ、109は転
てつ棒、110は鎖錠かん、111は接続かん、112
はフロントロッドである。従来の転てつ機類据付装置
は、分岐器に転てつ機を取り付けるには、敷板106を
枕木101b,101cに跨がって敷き、その敷板上に
転てつ機104を置いて、動作かん107及び鎖錠かん
110を既に設置されている接続かん111及びスイッ
チアジャスタ108に適正な状態で接続できるように、
転てつ機のきょう(筐)体104aの取付け孔の位置を
決め、転てつ機104を孔開け作業時の振動から保護す
るため敷板上から外して、敷板106と枕木101にボ
ルト貫通孔を開けた後、転てつ機104を再び敷板上に
置いて前記取付け孔を用いて敷板にボルトナット等の既
知の固定手段により固定し、枕木101の下からボルト
113を前記ボルト貫通孔に貫通し、その先端にナット
114をねじ締めして、締結していた。ところが、現地
で枕木101と敷板106に対する孔開けをするので、
開けられる孔は孔開けの際に多少のずれを生じることが
あり、そのずれが大きいと、敷板の孔と枕木の孔とが位
置的に合致しないこととなり、例えば敷板106を4本
のボルト113で固定する場合、1本のボルトでも孔の
位置が合わないと、ボルト4本で締めることができなく
なる。ボルト4本で締めるためには、孔を埋め戻して再
び孔を開け直す必要が出てくる。そのため、敷板106
の孔はボルト113の直径よりも数mm程度大き目に開
けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、孔はボ
ルトの直径よりも数mm大き目に開けてあり、しかも、
筐体の取付け孔に公差があるため、施工の際にしっかり
とボルトナットで締結したとしても、列車通過時の過大
な横圧を受ける。また、転てつ機が過負荷によって転換
不能になった時は、最大転換力により横から力を受け
る。従って、敷板と枕木の間で滑りを起こし易くなり、
筐体が微少回転し、筐体の取付け位置がずれてしまう。
筐体の取付け位置がずれると、転てつ機のような、ロッ
ク機構の動作確認のために数mmの検知を行う機器にお
いては、大きな影響を受けて、鎖錠かんの切り欠きにロ
ックピースが挿入できなくなって、転換不能を起こすこ
とがあった。そのため、ナットの弛緩がないように定期
的に締め直すとか、ロック機構の点検が欠かせなかっ
た。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その第一の課題は、複数本のねじ又はボルトナ
ットで被固定部材を固定部材に固着するに当り、被固定
部材に開けられるねじ込み用孔又はボルト貫通孔の孔開
けの際の位置ずれに影響されることなく、確実堅固に固
着することができ、締結後に加わる横圧などによって締
結力の低下や被固定部材の固定部材に対する位置ずれを
生じることがない固着装置を提供することにある。ま
た、第二の課題は、上記固着装置を、ねじ又はボルトを
用いて転てつ機類据付用敷板を枕木に固定する転てつ機
類据付装置に適用することにより、転てつ機類が列車通
過時の横圧その他の過大な外力により取付け位置にずれ
を生じることによって、転換不能の事態を起こすことを
有効に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、請求項1の発明は、被固定部材に予め設けてあ
る孔に貫通したねじを固定部材に予め設けてある孔にね
じ込むことにより、又は、前記被固定部材に予め設けて
ある孔と前記固定部材に予め設けてある孔にボルトを貫
通するとともに、前記ボルトの軸部の先端にナットをね
じ締めすることにより、前記被固定部材を前記固定部材
に固着する固着装置において、前記被固定部材の孔を互
いに離れた位置に少なくとも2個、より厳密には少なく
とも1対設けるとともに、その各孔の径を前記ねじ又は
ボルトの軸部の径よりも大きくし、前記被固定部材の各
孔に回転可能に緊密に嵌合し得る嵌合部と、その嵌合部
の一端に形成された被係合部とを有し、かつ、前記ねじ
又はボルトの軸部の径と等しい、あるいはわずかに大き
めの径を有して軸方向に貫通する偏心孔を備えた緊締用
スリーブを用意し、前記被固定部材の各孔に前記緊締用
スリーブの嵌合部を嵌合し、前記緊締用スリーブの偏心
孔に前記ねじ又はボルトの軸部を通し、そのねじ又は前
記ボルトナットにより前記被固定部材と前記固定部材と
を締結し、前記緊締用スリーブの少なくとも一つを前記
被係合部を介して回転不能になるまで回転することによ
り、前記被固定部材と前記ねじ又はボルトの軸部との間
の弛緩を無くするようにしたことを特徴としている。上
記構成により、固定部材の孔に被固定部材の孔を合致さ
せ、緊締用スリーブを被固定部材の各孔に嵌合し、その
緊締用スリーブの偏心孔にねじの軸部を通してそのねじ
を固定部材の孔にねじ込むと、又は緊締用スリーブの偏
心孔と固定部材の孔にボルトの軸部を貫通し、その先端
にナットを締めつけると、被固定部材と固定部材とが締
着される。ねじ又はボルトの軸部を緊締用スリーブの偏
心孔に通す際に通し難い場合は、敷板に嵌合された緊締
用スリーブを回すか、敷板を若干移動すれば、通しやす
くなる。締着後、被係合部にスパナなどの回転工具を係
合させて、回転不能になるまで緊締用スリーブを回す
と、被固定部材とねじ又はボルトの間の弛緩がなくな
り、被固定部材が固定部材にしっかり固定される。
【0007】緊締用スリーブの嵌合部は、被固定部材の
孔に回転可能に緊密に嵌合されるが、被固定部材の孔を
頭截円錐状に形成するとともに緊締用スリーブの嵌合部
も頭截円錐状に形成する場合と、被固定部材の孔を円柱
状に形成するとともに緊締用スリーブの嵌合部も円柱状
に形成する場合の二通りが可能である。
【0008】緊締用スリーブの被係合部は、これにスパ
ナその他の回転工具を係合して回転力を加え易いように
水平断面形状が多角形に形成されていることが望まし
い。上記構成により、ねじ又はボルトナットによる被固
定部材と固定部材の締着後に、回転工具を緊締用スリー
ブの被係合部に係合して、容易に回転して緊締すること
ができる。
【0009】さらに、緊締用スリーブの被係合部は、ね
じ又はボルトの頭部と相似形であることが望ましい。上
記構成により、ねじ又はボルトナット締結用のスパナな
どの回転工具を、緊締用スリーブの回転に使用すること
ができる。
【0010】上記第二の課題を解決するため、請求項7
の発明は、設置現場において転てつ機類の枕木に対する
据え付け位置の位置合わせをした後、枕木に、転てつ機
類据付用敷板を枕木に固着するためのねじ釘をねじ込む
孔又はボルトを貫通する孔を設け、前記敷板に設けてあ
る孔に貫通したねじ釘を枕木の孔にねじ込むことによ
り、又はボルトを前記敷板の孔と枕木の孔に貫通すると
ともに、そのボルトの軸部の先端にナットをねじ締めす
ることにより、敷板に固定される転てつ機類を枕木に据
え付ける転てつ機類据付装置において、敷板に1本の枕
木に付き少なくとも1対の前記ねじ釘又はボルトの軸部
の径よりも大きい径を有する第1の孔を枕木の長手方向
に隔てた位置に設けるとともに、敷板に第2の孔を有す
るブロックを各孔の軸心を一致させた状態で接合し又は
一体に形成し、ブロックの第2の孔の中に回転可能に緊
密に嵌合し得る嵌合部と、その嵌合部の一端に形成され
た被係合部とを有し、かつ、ねじ又はボルトの軸部の径
と等しい、あるいはわずかに大きめの径を有して軸方向
に貫通する偏心孔を備えた緊締用スリーブを用意し、そ
の緊締用スリーブを各ブロックの第2の孔に嵌合し、緊
締用スリーブの偏心孔及び敷板の第1の孔に貫通したね
じ釘を枕木の孔にねじ込み、又は緊締用スリーブの偏心
孔及び敷板の第1の孔に貫通したボルトにナットをねじ
締めして、敷板と枕木とを締着し、緊締用スリーブの少
なくとも一つを被係合部を介して回転不能になるまで回
転することにより、敷板とねじ又はボルトの軸部との間
の弛緩を無くするようにしたことを特徴としている。
【0011】上記構成により、敷板を枕木の上面に載
せ、敷板上に転てつ機類を置いて所定の据付け位置に位
置決めして、枕木にブロックの孔と合致する位置に印を
付け、転てつ機類及び敷板を外して、枕木の印を付けた
位置にねじをねじ込む孔又はボルトを貫通する孔を開け
る。敷板を再び枕木に載せ、枕木の孔とブロックの孔を
合致させ、ブロックの各孔に緊締用スリーブを嵌合し、
その緊締用スリーブの偏心孔にねじを通して枕木の孔に
ねじ込むと、又は偏心孔にボルトの軸部を通し、枕木の
孔に貫通してそのボルトの先端にナットを締めつける
と、枕木と敷板とが締着される。ねじ又はボルトの軸部
を緊締用スリーブの偏心孔に通し難い場合は、敷板を若
干移動すれば、又は緊締用スリーブを回せば、通しやす
くなる。定着後、緊締用スリーブの被係合部にスパナな
どの回転工具を係合させて、緊締用スリーブを回転不能
になるまで回転すると、敷板とねじ又はボルトの軸との
間の弛緩がなくなり、敷板すなわち転てつ機が枕木に確
実堅固に固定される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は第一の発明である固
着装置の基本的構成を示す一部の斜視図、図2は緊締用
スリーブの2種類の形状を示す斜視図、図3は偏心孔と
被係合部の位置関係の2例を示す平面図、図4は嵌合部
が倒立頭截円錐状である緊締用スリーブを用いる場合の
被固定部材の孔の形状及び各孔の寸法条件を説明する断
面図、図5は嵌合部が円柱状である緊締用スリーブを用
いる場合の被固定部材の孔の形状及び各孔の寸法条件を
説明する断面図、図6は被固定部材の肉厚が小さい場合
の実施態様を示す断面図、図7は第1種類の緊締用スリ
ーブと固着具としてねじを用いる実施例による固着状態
を示す断面図、図8は第1種類の緊締用スリーブと固着
具としてボルトナットを用いる実施例による固着状態を
示す断面図、図9は第2種類の緊締用スリーブと固着具
としてボルトナットを用いる実施例による固着状態を示
す断面図である。
【0013】図1において、1は固定部材であり、地
盤、床などに定着された部材、又は任意の機械又は装置
あるいはそれに固定された部材のいずれであっても良
い。同図の2は、固定部材1に固定される被固定部材で
あり、ある機器を取付けるための周知の取付部を有する
部材又はその機器自体の一部のいずれであっても良い。
被固定部材2には、固定部材1に固定される部分に、ね
じ3を貫通するための孔21が少なくとも2個、好まし
くは少なくとも1対、固定部材1に沿って一定の距離を
隔てて開けられている。被固定部材2が矩形板である場
合は、例えば各コーナー部に孔21が予め開けられてい
る。
【0014】孔21は、後に詳述されるように、緊締用
スリーブ4の外形の種類に応じて、その外形と合致する
形を有している。図1は、倒立頭截円錐状の孔の一例を
示している。一つの被固定部材に設けられる孔21は、
好ましくは、いずれも同じ形及び大きさを有する。
【0015】図1の4は、被固定部材2の各孔21に対
応して用意されている緊締用スリーブである。緊締用ス
リーブ4は、嵌合部41と被係合部42とを一体に有
し、軸方向に貫通する偏心孔43が設けられている。嵌
合部41は、これを被固定部材2の孔21に回転可能に
緊密に嵌合される外形を有し、被係合部42は、嵌合部
41が被固定部材2の孔21に嵌合された状態でその孔
の外に存在して、これにスパナなどの回転工具を係合し
て回転力を加えることができる外形を有する。このよう
な緊締用スリーブは、図1及び図2(a)に示すように
倒立頭截円錐状のもの4と、図2(b)に示すように円
柱状のもの4Eの2種類のいずれかを使用することがで
きる。
【0016】図1には、図面の簡略化のため、一つの孔
21と、これに対するねじ3と緊締用スリーブのみを示
してあり、また、被固定部材2の孔21の形状が倒立頭
截円錐状の場合に用いられる第1種類の緊締用スリーブ
4が示されている。被係合部42は、これに回転工具を
係合して回転力を加えやすくするため、水平断面形状が
多角形に形成されている。好ましくは、ねじ3の回転に
用いるスパナを、緊締用スリーブ4の回転にも使用でき
るように、被係合部42はねじ3の頭部32と相似の外
形を備えている。被係合部42は、図2及び図3(a)
に示すように、その中心を嵌合部41の中心と合致させ
た形態とするか、図3(b)に示すように、その中心を
偏心孔43の中心と合致させた形態とすることができ
る。図3(b)のものは、緊締用スリーブ4の回転運動
を安定して行うことができる利点がある。
【0017】固定部材1の孔11、被固定部材2の孔2
1及び緊締用スリーブ4の偏心孔43の寸法条件を説明
すると、固定部材1の孔11の径は、用いられるねじ3
の軸部の最大径と等しい。偏心孔43の径は用いられる
ねじの軸部の径と等しいか、あるいはわずかに大きい。
被固定部材2の孔21は、図2に示すような嵌合部41
が倒立頭截円錐状の緊締用スリーブ4を用いる場合は、
図1及び図4に示すように倒立頭截円錐状に形成され、
この孔は、固定部材1側に形成された第1孔部21a
と、固定部材1と反対側に形成された第2孔部21bと
を有し、両孔部は軸芯c1を共通にしている。そして、
第1孔部21aの最小径は、第2孔部21bに嵌合され
た緊締用スリーブ4をその軸芯回りに回転するときの偏
心孔43の内接円43aの径よりも大きくなるように設
定されている。すなわち、偏心孔43にねじを挿通した
状態で、緊締用スリーブ4を軸芯回りに回すことが可能
である。図4において、c1は緊締用スリーブ4の軸
芯、c2は偏心孔43の軸芯である。
【0018】図2(b)に示すような、嵌合部41が円
柱状の緊締用スリーブ4Eを用いる場合は、図5(a)
に示すように、被固定部材2の孔21は異径円柱状に形
成され、下端部の小径部分で第1孔部21aが、上側の
大径部分で第2孔部21bが構成されている。しかし、
孔21は、図5(b)に示すように、上から下まで径が
等しい1本の円柱状であってもよい。
【0019】被固定部材2は、少なくとも緊締用スリー
ブ4又は4Eの嵌合部41と嵌合する部分は、嵌合部4
1の安定した嵌合状態を保証できる厚さを有する必要が
ある。被固定部材2がこのような厚みを備えることが不
適当又は不可能な場合は、図6に例示するように、厚く
ない被固定部材2に第1孔部21aを形成し、その第1
孔部の上側に第2孔部21bを形成した所要の厚みを有
するブロック22を溶接その他の方法で接合するか、又
は、厚くない被固定部材2の一部に必要な厚みを有する
厚肉部を形成し、その厚肉部に孔21を形成すればよ
い。
【0020】上記のように、本発明による固着装置は、
緊締用スリーブ4又は4Eの軸芯回りの回転時の偏心孔
の内接円の径よりも大きな径を有する少なくとも2個又
は少なくとも1対の孔を予め開けてある被固定部材2
と、前記各孔に回転可能に緊密に嵌合される嵌合部41
と、その嵌合部と一体に形成され嵌合部が被固定部材の
孔に嵌合された状態でその孔の外側に存在し回転工具を
係合して回転力を加えることができる被係合部42とを
有し、ねじ3の軸部の径とほぼ等しい径を有する偏心孔
43が形成された緊締用スリーブ4と、その緊締用スリ
ーブの偏心孔に通されるねじ3とから構成されている。
【0021】そして、上記構成の固着装置を用いて被固
定部材2を固定部材1の所定位置に固着するには、固定
部材1の上に被固定部材2を載せ、その被固定部材の位
置決め基準、例えば図1に例示するように、被固定部材
2の一つの端面23を固定部材1の上面に設けた位置決
め基準線12に合わせて、被固定部材の各孔21から固
定部材1に罫書きその他の方法で加工位置の印を付け、
その被固定部材2を固定部材1から外して、各印の位置
でねじをねじ込む孔11を垂直に開ける。その後、図7
に例示するように、被固定部材2を再び固定部材1の上
面に載せ、被固定部材2の各孔21を固定部材1の各孔
11に合わせる。
【0022】そして、被固定部材2の一つの孔21に緊
締用スリーブ4の嵌合部41を嵌合し、その緊締用スリ
ーブ4の偏心孔43にねじ3の軸部31を通し、かつ、
固定部材1の孔11にねじ込む。その際に、ねじ3の先
端が固定部材の孔11に合致するように、必要に応じて
被固定部材2を左右又は前後に移動させる。続いて、被
固定部材2の他の孔21に他の緊締用スリーブ4を嵌合
し、その緊締用スリーブ4の偏心孔43に他のねじ3の
軸部31を通し、かつ、固定部材の孔11にねじ込む。
その際に、ねじ3の先端が固定部材の孔11に合致する
ように、必要に応じて対向するように1対の緊締用スリ
ーブを回転工具により回して、同様に被固定部材2を左
右又は前後に移動させる。図1及び図7において5はワ
ッシャである。固定部材1の孔11には、雌ねじが切ら
れていてもよい。
【0023】緊締用スリーブ4の偏心孔43に予め通し
た一つのねじ3の軸部31を被固定部材2の一つの孔2
1に通し、緊締用スリーブ4の嵌合部41を被固定部材
2の孔21に嵌合しながら固定部材1の孔11にねじ込
み、続いて他の緊締用スリーブ4の偏心孔43に予め通
した他のねじの軸部を被固定部材2の他の孔21に通
し、緊締用スリーブ4の嵌合部41を被固定部材2の孔
21に嵌合しながら固定部材1の孔11にねじ込むよう
にしても良い。その場合に、ねじの先端が固定部材の孔
に合致するように、緊締用スリーブ4を必要に応じて回
すとよい。
【0024】図8は、固着具にボルトナット3b,3c
を用い、かつ、第1種類の緊締用スリーブ4を用いる場
合の構造を示し、図9は、固着具にボルトナット3b,
3cを用い、かつ、第2種類の緊締用スリーブ4Eを用
いる場合の構造を示す。いずれの場合も、固定部材1の
下側からボルト3bの軸部を固定部材1の孔11及び被
固定部材2の孔21に貫通し、さらに緊締用スリーブ4
又は4Eの偏心孔43に貫通して、その先端に一つのナ
ット3cを締めて仮固定し、その後、緊締用スリーブ4
又は4Eを回転して、これらが孔21と緊締用スリーブ
4又は4Eとボルト軸部の摩擦が増大して回転できなく
なるまで回転して固定し、ナット3cを完全に締め付け
る。必要な場合は、もう一つの緩み止めナット3c′を
締めてしっかり固定する。
【0025】上記いずれの実施例においても、被固定部
材2の孔開け位置の誤差や、緊締用スリーブ4,4Eの
外形、嵌合部の偏心孔43の径の公差があるので、ま
た、固定部材1に現場における孔開けにより孔開け位置
に僅少の誤差が生じることもあるので、被固定部材2と
緊締用スリーブ4との間及び緊締用スリーブとねじ3又
はボルト3bの軸部との間に微小間隙が発生する。しか
し、緊締用スリーブ4の偏心孔43にねじ又はボルトの
軸部が通されているため、被係合部42にスパナなどの
回転工具を係合して緊締用スリーブ4を任意の方向に回
転させると、緊締用スリーブ4の嵌合部の偏心孔回りの
厚肉部分がねじの軸部とブロックの孔との間に強く押し
入る結果、隣り合う1対の緊締用スリーブ4が被固定部
材2に互いに対向する方向の力又は互いに離反する方向
の力を強く加えるため、被固定部材2は各ねじにより確
実堅固に固定部材1に固定される。換言すると、対をな
す緊締用スリーブ4が被固定部材を互いに近接する方向
又は互いに離間する方向に力を加える状態でねじ3又は
ボルトナット3b,3cにより締着されるので、前記微
小間隙がなくなり、被固定部材2とねじ3又はボルト3
bの相対移動が阻止される。すなわち、被固定部材2が
固定部材1にしっかりと固定される。
【0026】上記固着装置は、横圧を受け易い場所にお
いて機器を据付ける場合、又は他の物に大きい力を作用
する機器を据付ける場合の据付け装置に適用する時に顕
著な効果を発揮する。次に、上記第一の発明を適用した
第二の発明である転てつ機類据付装置について、説明す
る。図10は第二の発明の一実施例による電気転てつ機
の取付状態を示す、図15の右側の一部分に対応する平
面図である。図15の構成部材と同一又は相当する部材
には、同一の符号を付してある。図11は図10のX−
X線に沿った一部省略断面端面図であり、図6(a)の
構成を転てつ機類据付装置に適用した一実施態様を示
す。図12は同様の一部省略断面端面図であり、他の実
施態様を示す。図13は同様の一部省略断面端面図であ
り、図5(b)の構成を転てつ機類据付装置に適用した
実施態様を示す。
【0027】図10において、枕木101b,101c
は第一の発明における固定部材1に相当する。各枕木1
01b,101cの上面に二つの枕木に跨がる敷板10
6が載せてある。この敷板は、第一の発明、すなわち図
6に示された固着装置における被固定部材2に相当す
る。また、この敷板にはその上面中央に電気転てつ機1
04を載せて、その筐体104aを敷板と筐体に貫通す
るボルトナット115により取付けることができるよう
になっている。敷板106は、電気転てつ機104の筐
体104aの両外側に延出する幅を有している。敷板の
4つのコーナー部において、すなわち、幅方向両端部に
おける各枕木101b,101cの長手方向でもある動
作かん107の移動方向に隔てた位置において、その上
面にブロック116が接合されている。このブロック1
16は、図6に示された固着装置における被固定部材2
の上面に接合されたブロック22に相当する。そして、
敷板106には第1孔部106h(図11参照)が形成
され、ブロック116には第1孔部106hと軸芯を共
通にする第2孔部116hが設けられている。これらの
孔は、第一の発明における被固定部材2の孔21の第1
孔部21a及び第2孔部21bに相当するものであり、
第2孔部116hには、図11ないし図13に示すよう
に、その孔の形状に応じて、上述したと同様の緊締用ス
リーブ4又は4Eを回転可能に緊密に嵌合することがで
きるようになっている。
【0028】図12は、固着具に図11のねじ釘3に代
えてボルトナット3b,3cを用いる場合の実施態様を
示し、図13は図11の頭截円錐状の緊締用スリーブ4
及びねじ釘3に代えて、円柱状の緊締用スリーブ4E及
びボルトナット3b,3cを用いる場合の実施態様を示
す。
【0029】上記構成の転てつ機類据付装置を用いて転
てつ機類を据付けるには、従来同様に敷板106を枕木
101b,101cの上に載せ、その敷板106の上面
に転てつ機104を置いて、転てつ機と敷板の取付け孔
の位置合わせをし、敷板及び転てつ機を動作かん107
及び鎖錠かん110をそれぞれ既設のスイッチアジャス
タ108及び接続かん111に接続可能な所定取付け位
置に位置決めするとともに、各ブロック116の孔11
6hから枕木101b,101cに罫書きなどにより印
を付けた後、その転てつ機及び敷板を外し、枕木101
b,101cの前記印を付けた位置に垂直の孔101h
を設ける。その後、敷板106を再び枕木101b,1
01cに載せ、ブロック及び敷板の孔116a,106
aと枕木の孔101hを合致させて、図11のねじ釘3
を用いる実施態様の場合は、そのブロック116の孔1
16hに緊締用スリーブ4の嵌合部41を嵌合し、その
後は、第一の発明において説明したように、ワッシャ5
に通したねじ釘3を緊締用スリーブ4の偏心孔43に通
し、枕木101bの孔101hにねじ込む。
【0030】敷板106のすべてのブロック116の孔
からねじ3を枕木の孔にねじ込むまでは、ねじのねじ込
みをねじ込み完了直前で止めて置く。一つのブロック1
16におけるねじの枕木に対するねじ込みをしたら、他
のブロックにおいても同様にねじを枕木にねじ込むが、
その際に、緊締用スリーブ4の偏心孔43と枕木101
b又は101cの孔101hの位置が完全に合致しない
場合には、いずれか一つ又は各対の緊締用スリーブ4
を、その被係合部2に回転工具を係合し回転力を与え、
その軸線回りに任意の方向に回して、敷板106が若干
移動させることにより、当該偏心孔43と当該枕木の孔
101hの位置を合わせ、そのブロックの孔43からね
じ3をその枕木にねじ込む。このようにして、敷板10
6のすべてのブロック116の孔からねじ3を枕木にね
じ込んだ後、いずれか又はすべての緊締用スリーブ4を
さらに、回転工具を用いて任意の方向に回わすと、隣り
合う緊締用スリーブ4が敷板に互いに対向する方向の力
又は互いに離反する方向の力を強く加えるため、敷板は
各ねじに非常に堅固に固定される。その後、すべてのね
じを完全に締め付けることにより、敷板106は確実堅
固に枕木101b及び101cに固定され、これに転て
つ機104を取付けることにより、正確な位置に取付け
ることができる。
【0031】このように、緊締用スリーブ4を回転工具
により回転不能になるまで回すと、緊締用スリーブ4同
志の押付け効果により、敷板106とねじ釘3の軸部と
の間の緩みがなくなり、敷板すなわち転てつ機が、確実
堅固に枕木に固定される。
【0032】図12及び図13に示すように、ボルトナ
ット3b,3cを用いる場合は、敷板106及びブロッ
ク116の孔106h,116hを枕木101bの孔1
01hに合致させた後、枕木の下側からボルト3bの軸
部を通し、ブロック116の上方に出たボルトを緊締用
スリーブ4,4Eの偏心孔43に通し、そのボルトの先
端にナット3cを締め付けて、敷板106及びブロック
116を枕木101bに仮固定する。ボルトの軸部を緊
締用スリーブ4,4Eの偏心孔43に通す際に、ボルト
の軸芯と偏心孔の中心の位置ずれのために通し難い時
は、ねじの場合について説明したように、被係合部42
に回転工具を係合して、回転しながら行うと良い。ま
た、すべてのブロック116に対するボルト通し及びナ
ットによる仮固定をし、緊締用スリーブ4を回転摩擦が
大きくなって回転不能になるまで回転し、最後にもう一
つのナット3c′をボルト3bに締め付けることによ
り、敷板106は完全に枕木101b,101cに固定
される。
【0033】図12,13には、ボルト3bに回り止め
3dを一体に備えた好ましい例が示されている。また、
ダブルナット3c,3c′を用いる好ましい例が示され
ているが、ナットを1個のみ用い、仮固定及び緊締用ス
リーブの回転締め付け後に、そのナットを完全に締め付
ける態様でも実施可能である。
【0034】この実施例では、1枚の敷板106が各枕
木101b,101cに対してそれぞれ長手方向に隔て
た2位置でねじ釘又はボルトナットにより締結され、か
つ、現場での枕木の孔開け位置の誤差及びブロックの孔
の公差によるブロックの孔と各ねじ釘又はボルトの軸部
との間の弛緩が緊締用スリーブにより完全に解消される
ので、敷板106に取付けられる転てつ機類104が列
車通過時の横圧その他の過大な外力により取付け位置に
ずれを生じることが防止され、従って、転換不能の事態
を起こすことが有効に防止される。
【0035】図10の実施例は、複数本の枕木に1枚の
敷板106を第一の発明を適用して固定し、その敷板に
転てつ機104を取付ける構造であるが、他の実施態様
として、転てつ機の筐体104aに図10の敷板と同様
の外形を有する固定片(106E)を一体に設け、その
固定片にブロック116を接合することにより、そのブ
ロックと枕木を緊締用スリーブを介して固定するねじ又
はボルトナットにより、転てつ機を直接に枕木に固定す
ることも可能であり、その場合は、図10のボルトナッ
ト115が不要となる。
【0036】また、図10の実施例は、複数本の枕木に
1枚の敷板106を固定し、その敷板に転てつ機104
を取付ける構造であるが、他の実施態様として、図14
に例示するように、各枕木101b,101cにそれぞ
れ転てつ機104の両外側まで枕木の長手方向に延長す
る敷板106a,106bを敷き、その両端部において
ブロック116に嵌合した緊締用スリーブ4又は4Eを
用いてねじ釘3又はボルトナットによりそれぞれの敷板
を枕木に固定し、その一対の敷板106a,106bに
転てつ機を載せて固定することもできる。敷板106
a,106bに対する転てつ機の取付け構造は、一例と
して、各敷板のブロック116の内側に転てつ機の筐体
104aの幅よりも若干大きな間隔を持って停止ブロッ
ク117a,117bを突設し、一方の停止ブロック1
17aの他方の停止ブロック側の至近において敷板10
6a,106bに突設したピン119を楔片118の長
孔に摺動自在に挿入して支持し、転てつ機の筐体104
aを楔片118と他方の停止ブロック117bとの間に
静置した後、楔片118を筐体104aと停止ブロック
117aの間に打ち込むことにより、筐体を各敷板に固
定する構造とすることができる。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、被固定部材に少なくとも2個の孔を隔てて設けると
ともに、各孔の径をねじ又はボルトの軸部の径よりも大
きくして、各孔の中に緊締用スリーブを嵌合し、緊締用
スリーブの偏心孔にねじ又はボルトの軸部を通してその
ねじ又はボルトナットにより被固定部材と固定部材とを
締着し、緊締用スリーブの少なくとも一つを回転するこ
とにより、被固定部材とねじ又はボルトの軸部との間の
緩みを解消することができるので、被固定部材を固定部
材にねじ又はボルトで締結するとき、被固定部材又は固
定部材の孔開け時の誤差に影響されることなく、締結後
に加わる横圧などによって締結力の低下や被固定部材の
位置ずれなどを生じない固着装置を提供することができ
る。
【0038】また、請求項7の発明によれば、敷板に、
転てつ機の動作かんの移動方向に隔てた少なくとも2個
所においてブロックを接合し、そのブロックと敷板を貫
通する孔を設け、その敷板を枕木の転てつ機取り付け位
置に載せて、ブロックの孔に対応する孔を枕木に形成
し、ブロックの孔に緊締用スリーブを嵌合し、その緊締
用スリーブの偏心孔に通したねじ釘を枕木にねじ込んで
仮固定し、又は、枕木の下側からその孔に貫通したボル
トを緊締用スリーブの偏心孔に通してそのボルトにナッ
トを締め付けて仮固定し、緊締用スリーブを回転不能に
なるまで回した後、ねじ釘又はナットを完全に締め付け
て固定するようにしたので、敷板とねじ釘又はボルトの
軸部の相対移動が完全に阻止されるため、転てつ機類を
枕木の正確な位置に非常に堅固に据付けることが可能で
あり、転てつ機類が列車横圧その他の過大な外力により
取付け位置にずれを生じることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明である固着装置の基本的構成を示す
一部の分解斜視図。
【図2】緊締用スリーブの2種類の形状を示す斜視図。
【図3】偏心孔と被係合部の位置関係の2例を示す平面
図。
【図4】第1種類の緊締用スリーブを用いる場合の一実
施例による固着状態を示す断面図。
【図5】第2種類の緊締用スリーブを用いる場合の他実
施例による固着状態を示す断面図。
【図6】被固定部材の肉厚が小さい場合の実施態様を示
す断面図。
【図7】第1種類の緊締用スリーブと固着具としてねじ
を用いる実施例による固着状態を示す断面図。
【図8】第1種類の緊締用スリーブと固着具としてボル
トナットを用いる実施例による固着状態を示す断面図。
【図9】第2種類の緊締用スリーブと固着具としてボル
トナットを用いる実施例による固着状態を示す断面図。
【図10】第二の発明による転てつ機類据付け装置を用
いた電気転てつ機の取付状態を示す平面図。
【図11】図10のX−X線に沿った一部省略断面端面
図。
【図12】他の実施態様を示す同様の一部省略断面端面
図。
【図13】さらに他の実施態様を示す同様の一部省略断
面端面図。
【図14】第二の発明の他の実施例による電気転てつ機
の取付状態を示す平面図。
【図15】従来の転てつ機据付け装置を示す平面図。
【符号の説明】
図1〜3において 1 固定部材 11 孔 2 被固定部材 21 孔 3 ねじ 31 軸部 32 頭部 4,4E 緊締用スリーブ 41 嵌合部 42 被係合部 43 偏心孔 図8,9において 3b ボルト 3c ナット 図10において 101b,101c 枕木 104 電気転てつ機 106 敷板 116 ブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定部材に予め設けてある孔に貫通し
    たねじを固定部材に予め設けてある孔にねじ込むことに
    より、又は、前記被固定部材に予め設けてある孔と前記
    固定部材に予め設けてある孔にボルトを貫通するととも
    に、前記ボルトの軸部の先端にナットをねじ締めするこ
    とにより、前記被固定部材を前記固定部材に固着する固
    着装置において、 前記被固定部材の孔を互いに離れた位置に少なくとも2
    個設けるとともに、その各孔の径を前記ねじ又はボルト
    の軸部の径よりも大きくし、 前記被固定部材の各孔に回転可能に緊密に嵌合し得る嵌
    合部と、その嵌合部の一端に形成された被係合部とを有
    し、かつ、前記ねじ又はボルトの軸部の径と等しい、あ
    るいはわずかに大きめの径を有して軸方向に貫通する偏
    心孔を備えた緊締用スリーブを用意し、 前記被固定部材の各孔に前記緊締用スリーブの嵌合部を
    嵌合し、前記緊締用スリーブの偏心孔に前記ねじ又はボ
    ルトの軸部を通し、そのねじ又は前記ボルトナットによ
    り前記被固定部材と前記固定部材とを締結し、前記緊締
    用スリーブの少なくとも一つを前記被係合部を介して回
    転不能になるまで回転することにより、前記被固定部材
    と前記ねじ又はボルトの軸部との間の弛緩を無くするよ
    うにしたことを特徴とする固着装置。
  2. 【請求項2】 被固定部材の孔は、少なくとも1対であ
    ることを特徴とする請求項1に記載された固着装置。
  3. 【請求項3】 被固定部材の孔を頭截円錐状に連続する
    ように形成するとともに、緊締用スリーブの嵌合部も頭
    截円錐状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載された固着装置。
  4. 【請求項4】 被固定部材の孔を円柱状に形成するとと
    もに、緊締用スリーブの嵌合部も円柱状に形成したこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載された固着装置。
  5. 【請求項5】 緊締用スリーブの被係合部は、これにス
    パナその他の回転工具を係合して回転力を加え易いよう
    に水平断面形状が多角形に形成されていることを特徴と
    する請求項1,2,3又は4に記載された固着装置。
  6. 【請求項6】 緊締用スリーブの被係合部は、ねじ又は
    ボルトの頭部と相似形であることを特徴とする請求項5
    に記載された固着装置。
  7. 【請求項7】 設置現場において転てつ機類の枕木に対
    する据え付け位置の位置合わせをした後、前記枕木に、
    前記転てつ機類据付用敷板を前記枕木に固着するための
    ねじ釘をねじ込む孔又はボルトを貫通する孔を設け、前
    記敷板に設けてある孔に貫通した前記ねじ釘を前記枕木
    の孔にねじ込むことにより、又は前記ボルトを前記敷板
    の孔と前記枕木の孔に貫通するとともに、前記ボルトの
    軸部の先端にナットをねじ締めすることにより、前記敷
    板に固定される転てつ機類を前記枕木に据え付ける転て
    つ機類据付装置において、 前記敷板に1本の枕木に付き少なくとも1対の前記ねじ
    釘又はボルトの軸部の径よりも大きい径を有する第1の
    孔を前記枕木の長手方向に隔てた位置に設けるととも
    に、前記敷板に第2の孔を有するブロックを各孔の軸心
    を一致させた状態で接合し又は一体に形成し、 前記ブロックの第2の孔の中に回転可能に緊密に嵌合し
    得る嵌合部と、その嵌合部の一端に形成された被係合部
    とを有し、かつ、前記ねじ又はボルトの軸部と等しい、
    あるいはわずかに大きめの径を有して軸方向に貫通する
    偏心孔を備えた緊締用スリーブを用意し、 前記緊締用スリーブを前記各ブロックの第2の孔に嵌合
    し、前記緊締用スリーブの偏心孔及び前記敷板の第1の
    孔に貫通した前記ねじ釘を前記枕木の孔にねじ込み、又
    は前記緊締用スリーブの偏心孔及び前記敷板の第1の孔
    に貫通したボルトにナットをねじ締めして、前記敷板と
    前記枕木とを締着し、 前記緊締用スリーブの少なくとも一つを前記被係合部を
    介して回転不能になるまで回転することにより、前記敷
    板と前記ねじ又はボルトの軸部との間の弛緩を無くする
    ようにしたことを特徴とする転てつ機類据付装置。
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