JP2002227545A - ドア枠 - Google Patents
ドア枠Info
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- JP2002227545A JP2002227545A JP2001020722A JP2001020722A JP2002227545A JP 2002227545 A JP2002227545 A JP 2002227545A JP 2001020722 A JP2001020722 A JP 2001020722A JP 2001020722 A JP2001020722 A JP 2001020722A JP 2002227545 A JP2002227545 A JP 2002227545A
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- inner end
- door frame
- ventilation
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- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 壁に設けた開口部に施工するドア枠であっ
て、施工時において見切材の挿入作業が容易に行えるよ
うにすると共に縦枠内に通気用の隙間を設け上記見切材
は、壁厚に応じて挿入深さを調節することができ、且つ
見栄えの良い外観を呈するドア枠構造とする。 【解決手段】 基板2と表面板3とを縦桟部材4とスペ
ーサ片9を介して一体に連結して縦桟部材4の外端側に
見切材挿入溝6を形成すると共に縦桟部材4、の空間部
に中央通気室8を形成してなるドア枠であって、見切材
5の内端面を裏面側から表面側に向かって傾斜した傾斜
内端面5cに形成する一方、この傾斜内端面5cに対向する
縦桟部材4の外端面を該傾斜内端面5cと面接触状態に接
合可能な傾斜端面に形成し、さらに、見切材5の厚みを
挿入溝6の溝幅よりも薄くして両者間の隙間を通気口7
に形成した。
て、施工時において見切材の挿入作業が容易に行えるよ
うにすると共に縦枠内に通気用の隙間を設け上記見切材
は、壁厚に応じて挿入深さを調節することができ、且つ
見栄えの良い外観を呈するドア枠構造とする。 【解決手段】 基板2と表面板3とを縦桟部材4とスペ
ーサ片9を介して一体に連結して縦桟部材4の外端側に
見切材挿入溝6を形成すると共に縦桟部材4、の空間部
に中央通気室8を形成してなるドア枠であって、見切材
5の内端面を裏面側から表面側に向かって傾斜した傾斜
内端面5cに形成する一方、この傾斜内端面5cに対向する
縦桟部材4の外端面を該傾斜内端面5cと面接触状態に接
合可能な傾斜端面に形成し、さらに、見切材5の厚みを
挿入溝6の溝幅よりも薄くして両者間の隙間を通気口7
に形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等の建築物にお
いて、室内間や室内と通路間を出入りするためのドアを
開閉自在に取付けたドア枠の改良に関するものである。
いて、室内間や室内と通路間を出入りするためのドアを
開閉自在に取付けたドア枠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から室内間を区画している仕切壁等
の壁Aに開設した開口部にドアを取付けるには図7に示
すように、その開口部の上端面と両側端面とに上枠21と
両側縦枠22、22とを接合、密着させて正面門形状のドア
枠20を形成している。この際、上記壁Aの厚みに合わせ
てドア枠20を固定させるには、ドアで仕切られた空間部
側に面する上枠21や両側縦枠22、22の木口面、即ち、互
いに平行な外端面に、図8に示すように見切材挿入溝26
を形成すると共に、この見切材挿入溝26に断面L字状に
形成した見切材25の内端部を、該見切材25の内端部に対
して直角に連設している外端部の内面が上記壁Aの外面
に当接するまで挿入することにより、ドア枠20と壁Aと
の納めを見栄えよくしている。
の壁Aに開設した開口部にドアを取付けるには図7に示
すように、その開口部の上端面と両側端面とに上枠21と
両側縦枠22、22とを接合、密着させて正面門形状のドア
枠20を形成している。この際、上記壁Aの厚みに合わせ
てドア枠20を固定させるには、ドアで仕切られた空間部
側に面する上枠21や両側縦枠22、22の木口面、即ち、互
いに平行な外端面に、図8に示すように見切材挿入溝26
を形成すると共に、この見切材挿入溝26に断面L字状に
形成した見切材25の内端部を、該見切材25の内端部に対
して直角に連設している外端部の内面が上記壁Aの外面
に当接するまで挿入することにより、ドア枠20と壁Aと
の納めを見栄えよくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のドア枠20においては、見切材25の厚みを全幅に亘っ
て挿入溝26に隙間なく挿嵌し得る厚みに形成しているの
で、挿入溝26に対する見切材25の挿入作業が容易に行う
ことができず正確に施工するには熟練を要するという問
題点がある。一方、本願出願人等は、特願2000−11700
号に示すように、ドア枠の内部にドアによって仕切られ
た空間部間を連通させる通気路を形成して一方の空間部
と他方の区間部との間に十分な通気量を確保し得るよう
にしたドア枠の通気構造を開発した。
造のドア枠20においては、見切材25の厚みを全幅に亘っ
て挿入溝26に隙間なく挿嵌し得る厚みに形成しているの
で、挿入溝26に対する見切材25の挿入作業が容易に行う
ことができず正確に施工するには熟練を要するという問
題点がある。一方、本願出願人等は、特願2000−11700
号に示すように、ドア枠の内部にドアによって仕切られ
た空間部間を連通させる通気路を形成して一方の空間部
と他方の区間部との間に十分な通気量を確保し得るよう
にしたドア枠の通気構造を開発した。
【0004】このドア枠の通気構造は、図9に示すよう
に、ドア枠30を基板31と表面板32とによって形成すると
共に表面板32の裏面に対向する基板31の対向面両端部に
縦桟部材33、33を全長に亘って突設してこれらの縦桟部
材33、33を該縦桟部材33の長さ方向に適宜間隔毎に配設
したスペーサ片34を介して表面板32の裏面に一体に固着
することにより、縦桟部材33、33の対向面及び基板31と
表面板32の対向面とで囲まれた空間部を中央通気室38
に、基板31と表面板32との外端部対向面間の空間部を外
部に開口した見切材挿入溝36に、スペーサ片34の厚みに
相当する縦桟部材33と表面板32との対向面間の隙間を中
間通気路40にそれぞれ形成し、さらに、上記挿入溝36に
縦桟部材33の厚みに略等しい厚みを有する見切材35の内
端部を挿入してこの見切材35と表面板31との対向面間の
隙間を上記中間通気路40と外部とに連通した通気口37に
形成している。
に、ドア枠30を基板31と表面板32とによって形成すると
共に表面板32の裏面に対向する基板31の対向面両端部に
縦桟部材33、33を全長に亘って突設してこれらの縦桟部
材33、33を該縦桟部材33の長さ方向に適宜間隔毎に配設
したスペーサ片34を介して表面板32の裏面に一体に固着
することにより、縦桟部材33、33の対向面及び基板31と
表面板32の対向面とで囲まれた空間部を中央通気室38
に、基板31と表面板32との外端部対向面間の空間部を外
部に開口した見切材挿入溝36に、スペーサ片34の厚みに
相当する縦桟部材33と表面板32との対向面間の隙間を中
間通気路40にそれぞれ形成し、さらに、上記挿入溝36に
縦桟部材33の厚みに略等しい厚みを有する見切材35の内
端部を挿入してこの見切材35と表面板31との対向面間の
隙間を上記中間通気路40と外部とに連通した通気口37に
形成している。
【0005】このドア枠の空気構造によれば、見切材35
の厚みを挿入溝36の溝幅よりも薄く形成しているので、
挿入溝36に対する見切材35の挿入が容易に行われて上記
のような問題は生じないが、中央部に通気部材41を収納
するための幅広い通気室38を設けているために、見切材
挿入溝36の深さ、即ち、挿入溝36の開口端から上記縦桟
部材33までの深さが浅くなり、そのため、壁厚に応じて
の見切材35、35の調整範囲が小さくなるばかりでなく、
外部から見切材35の内端部を直視し得る構造となって見
栄えが悪くなり、その上、見切材35と挿入溝36との接合
強度が低下するという問題点がある。また、縦桟部材33
の幅を薄くすれば上記挿入溝36の深さをその分、深くす
ることができるが、そうすると、基板31と表面板32との
連結強度が低下して表面板32が基板31から外れる虞れが
生じる。
の厚みを挿入溝36の溝幅よりも薄く形成しているので、
挿入溝36に対する見切材35の挿入が容易に行われて上記
のような問題は生じないが、中央部に通気部材41を収納
するための幅広い通気室38を設けているために、見切材
挿入溝36の深さ、即ち、挿入溝36の開口端から上記縦桟
部材33までの深さが浅くなり、そのため、壁厚に応じて
の見切材35、35の調整範囲が小さくなるばかりでなく、
外部から見切材35の内端部を直視し得る構造となって見
栄えが悪くなり、その上、見切材35と挿入溝36との接合
強度が低下するという問題点がある。また、縦桟部材33
の幅を薄くすれば上記挿入溝36の深さをその分、深くす
ることができるが、そうすると、基板31と表面板32との
連結強度が低下して表面板32が基板31から外れる虞れが
生じる。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところはドア枠の外端面に設
けている挿入溝に対する見切材の挿入が容易に且つ正確
に行うことができると共に、見切材挿入溝の溝幅を見切
材の厚みよりも大きくして通気用の隙間を設けている構
造であっても、壁厚に応じた見切材の調整範囲を実質的
に大きくすることができ、その上、外部からは見切材の
挿入内端部を見えにくくして見栄えのよい外観を呈し且
つ強度的に優れたドア枠を提供するにある。
たもので、その目的とするところはドア枠の外端面に設
けている挿入溝に対する見切材の挿入が容易に且つ正確
に行うことができると共に、見切材挿入溝の溝幅を見切
材の厚みよりも大きくして通気用の隙間を設けている構
造であっても、壁厚に応じた見切材の調整範囲を実質的
に大きくすることができ、その上、外部からは見切材の
挿入内端部を見えにくくして見栄えのよい外観を呈し且
つ強度的に優れたドア枠を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のドア枠は、上枠と両側縦枠
とからなり、且つ互いに平行な長辺側端面に見切材挿入
溝を設けてこの挿入溝に見切材を摺動自在に挿入してな
るドア枠において、見切材の内端部を裏面側から表面側
に向かって徐々に薄肉に形成してその内端面を傾斜端面
に形成していると共に上記見切材挿入溝の溝底面を見切
材の上記傾斜端面が接合可能な傾斜溝底面に形成してな
る構造としている。
に本発明の請求項1に記載のドア枠は、上枠と両側縦枠
とからなり、且つ互いに平行な長辺側端面に見切材挿入
溝を設けてこの挿入溝に見切材を摺動自在に挿入してな
るドア枠において、見切材の内端部を裏面側から表面側
に向かって徐々に薄肉に形成してその内端面を傾斜端面
に形成していると共に上記見切材挿入溝の溝底面を見切
材の上記傾斜端面が接合可能な傾斜溝底面に形成してな
る構造としている。
【0008】また、請求項2に係る発明は、上枠と両側
縦枠とからなり、且つ互いに平行な長辺側端面に見切材
挿入溝を設けてこの挿入溝に見切材を摺動自在に挿入し
てなるドア枠において、上記両側縦枠は小間隔を存して
対向させている縦長長方形状の基板と表面板と、これら
の基板と表面板との対向面間の前後部に全長に亘って介
在させている縦桟部材とを一体に組み合わせて基板と表
面板との前後部の対向面と縦桟部材とで囲まれた空間部
を上記見切材挿入溝に形成していると共に、上記前後縦
桟部材の対向面と上記基板及び表面板の対向面中央部と
で囲まれた空間部を通気室に形成してなり、さらに、上
記見切材をこの挿入溝の溝幅よりも薄く形成してこの見
切材と挿入溝との対向面間に外端側がドアによって仕切
られた建物内の前後空間に開口し且つ内端側が上記通気
室に連通している通気口に形成していると共に、見切材
の内端部を裏面側から表面側に向かって徐々に薄肉に形
成してその内端面を傾斜内端面に形成している一方、こ
の傾斜端面と対向する上記縦桟部材の外端面を見切材の
上記傾斜内端面が接合可能な傾斜外端面に形成している
ドア枠の構造としている。
縦枠とからなり、且つ互いに平行な長辺側端面に見切材
挿入溝を設けてこの挿入溝に見切材を摺動自在に挿入し
てなるドア枠において、上記両側縦枠は小間隔を存して
対向させている縦長長方形状の基板と表面板と、これら
の基板と表面板との対向面間の前後部に全長に亘って介
在させている縦桟部材とを一体に組み合わせて基板と表
面板との前後部の対向面と縦桟部材とで囲まれた空間部
を上記見切材挿入溝に形成していると共に、上記前後縦
桟部材の対向面と上記基板及び表面板の対向面中央部と
で囲まれた空間部を通気室に形成してなり、さらに、上
記見切材をこの挿入溝の溝幅よりも薄く形成してこの見
切材と挿入溝との対向面間に外端側がドアによって仕切
られた建物内の前後空間に開口し且つ内端側が上記通気
室に連通している通気口に形成していると共に、見切材
の内端部を裏面側から表面側に向かって徐々に薄肉に形
成してその内端面を傾斜内端面に形成している一方、こ
の傾斜端面と対向する上記縦桟部材の外端面を見切材の
上記傾斜内端面が接合可能な傾斜外端面に形成している
ドア枠の構造としている。
【0009】上記請求項2に記載のドア枠において、請
求項3に係る発明は、通気室内に、多数の小口径の直状
通路を同一方向に向けた状態で多列、多層に並設してな
る通気部材を配設し、この通気部材の上記直状通路を通
気口に連通させていることを特徴とする。
求項3に係る発明は、通気室内に、多数の小口径の直状
通路を同一方向に向けた状態で多列、多層に並設してな
る通気部材を配設し、この通気部材の上記直状通路を通
気口に連通させていることを特徴とする。
【0010】
【作用効果】見切材の内端面は傾斜端面に形成して先細
形状をなしているから、ドア枠に設けている挿入溝内に
対するこの見切材の挿入作業が何等の熟練を要すること
なく容易に行えると共に、上記傾斜端面は表面側から裏
面側に向かって徐々に肉薄となるように形成しているか
ら、見切材は互いに平行な表裏面において、表面側が上
記傾斜端面に形成している内端部の幅に相当する幅だけ
広く形成された形状となり、見切材の表面と挿入溝の溝
壁との対向間の隙間を通気口に形成しているドア枠にお
いては、外部から見え易い見切材の表面側の内端が挿入
溝の奥底にまで挿入された構造とすることができて見切
材の内端部が外部から見えることもなく見栄え良く納め
ることができる。
形状をなしているから、ドア枠に設けている挿入溝内に
対するこの見切材の挿入作業が何等の熟練を要すること
なく容易に行えると共に、上記傾斜端面は表面側から裏
面側に向かって徐々に肉薄となるように形成しているか
ら、見切材は互いに平行な表裏面において、表面側が上
記傾斜端面に形成している内端部の幅に相当する幅だけ
広く形成された形状となり、見切材の表面と挿入溝の溝
壁との対向間の隙間を通気口に形成しているドア枠にお
いては、外部から見え易い見切材の表面側の内端が挿入
溝の奥底にまで挿入された構造とすることができて見切
材の内端部が外部から見えることもなく見栄え良く納め
ることができる。
【0011】さらに、見切材挿入溝の溝底面を形成して
いる縦桟部材の外端面を見切材の上記傾斜内端面が接合
可能な端面、即ち、裏面側から表面側に向かって徐々に
肉薄となる傾斜端面に形成しているので、ドア枠の基板
に固着する側の裏面の幅が広くて十分な取付強度を確保
し得ると共に、見切材の傾斜内端面がこの縦桟部材の傾
斜端面上に重なっても互いに接合するまで見切材を挿入
溝内に挿入し得るから、壁に設けた開口部にドア枠を取
付ける場合に、壁厚に応じた十分な幅調整量を確保する
ことができ、施工性を向上させることができる。
いる縦桟部材の外端面を見切材の上記傾斜内端面が接合
可能な端面、即ち、裏面側から表面側に向かって徐々に
肉薄となる傾斜端面に形成しているので、ドア枠の基板
に固着する側の裏面の幅が広くて十分な取付強度を確保
し得ると共に、見切材の傾斜内端面がこの縦桟部材の傾
斜端面上に重なっても互いに接合するまで見切材を挿入
溝内に挿入し得るから、壁に設けた開口部にドア枠を取
付ける場合に、壁厚に応じた十分な幅調整量を確保する
ことができ、施工性を向上させることができる。
【0012】また、ドア枠の中央部には、上記前後縦桟
部材の対向面と上記基板及び表面板の対向面中央部とで
囲まれた空間部によって通気室を形成していると共にこ
の通気室を、上記見切材とこの見切材を挿入した挿入溝
の溝壁との間の隙間によって形成された通気口に連通さ
せているので、ドアによって仕切られた一方の室内空間
と他方の室内空間或いは通路との間でこのドア枠内に形
成している上記通気室と通気口を通じて互いに良好な自
然換気を行わせることができる。
部材の対向面と上記基板及び表面板の対向面中央部とで
囲まれた空間部によって通気室を形成していると共にこ
の通気室を、上記見切材とこの見切材を挿入した挿入溝
の溝壁との間の隙間によって形成された通気口に連通さ
せているので、ドアによって仕切られた一方の室内空間
と他方の室内空間或いは通路との間でこのドア枠内に形
成している上記通気室と通気口を通じて互いに良好な自
然換気を行わせることができる。
【0013】この換気構造において、請求項3に係る発
明によれば、上記ドア枠の中央部内に設けている通気室
内に、多数の小口径の直状通路を同一方向に向けた状態
で多列、多層に並設してなる通気部材を配設し、この通
気部材の上記直状通路を通気口に連通させているので、
ドアによって仕切られた一方の室内又は通路等の空間に
開口している一方の通気口から流入した空気流を、通気
部材の多数の直状通路内を通じて殆ど抵抗を受けること
なく真っ直ぐに流通、通過させて他方の通気口から円滑
に流出させて通気を行わせることができると共に、一方
の通気口から入った音が上記直状通路に侵入する時に、
該通気口と小口径の直状通路との断面積の著しい相違に
よって音響インピーダンスが急激に変化して他方の通気
口に至る間に音が減衰され、さらに、直状通路から他方
の通気口を通じて外部に空気が放出される際にも再び減
衰されて優れた消音発揮し、隣接する室や通路側に音が
漏れるのを防止することができる。
明によれば、上記ドア枠の中央部内に設けている通気室
内に、多数の小口径の直状通路を同一方向に向けた状態
で多列、多層に並設してなる通気部材を配設し、この通
気部材の上記直状通路を通気口に連通させているので、
ドアによって仕切られた一方の室内又は通路等の空間に
開口している一方の通気口から流入した空気流を、通気
部材の多数の直状通路内を通じて殆ど抵抗を受けること
なく真っ直ぐに流通、通過させて他方の通気口から円滑
に流出させて通気を行わせることができると共に、一方
の通気口から入った音が上記直状通路に侵入する時に、
該通気口と小口径の直状通路との断面積の著しい相違に
よって音響インピーダンスが急激に変化して他方の通気
口に至る間に音が減衰され、さらに、直状通路から他方
の通気口を通じて外部に空気が放出される際にも再び減
衰されて優れた消音発揮し、隣接する室や通路側に音が
漏れるのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1〜図4において、ド
ア枠1は、水平に配した上枠1Aの両側端に両側縦枠1B、
1Bの上端を一体に組み合わせて正面門形状に形成してな
り、このドア枠1は周知のように、室内空間を仕切って
いる壁Aに設けられた縦長矩形状開口部の上面と両側対
向面とに亘って固着して出入口を形成していると共に該
ドア枠1にこのドア枠1の前後方向の幅よりも前後面間
の厚みが薄く形成されているドアBを開閉自在に配設し
ている。
態を図面について説明すると、図1〜図4において、ド
ア枠1は、水平に配した上枠1Aの両側端に両側縦枠1B、
1Bの上端を一体に組み合わせて正面門形状に形成してな
り、このドア枠1は周知のように、室内空間を仕切って
いる壁Aに設けられた縦長矩形状開口部の上面と両側対
向面とに亘って固着して出入口を形成していると共に該
ドア枠1にこのドア枠1の前後方向の幅よりも前後面間
の厚みが薄く形成されているドアBを開閉自在に配設し
ている。
【0015】上記ドア枠1を構成している両側縦枠1B、
1Bは、同一幅と同一長さを有する縦長長方形状の基板2
と表面板3とを小間隔を存して重ね合わせ状に対向させ
ていると共に、上記基板2の前後部に全長に亘って固着
している角棒形状の縦桟部材4、4とこの縦桟部材4、
4上に固着した一定厚みのスペーサ片9とを介して一体
に連結してなるもので、基板2と表面板3との前後部の
対向面間の隙間を、上記縦桟部材4、4の外端面を溝底
面とした見切材5、5の挿入溝6、6に形成している。
1Bは、同一幅と同一長さを有する縦長長方形状の基板2
と表面板3とを小間隔を存して重ね合わせ状に対向させ
ていると共に、上記基板2の前後部に全長に亘って固着
している角棒形状の縦桟部材4、4とこの縦桟部材4、
4上に固着した一定厚みのスペーサ片9とを介して一体
に連結してなるもので、基板2と表面板3との前後部の
対向面間の隙間を、上記縦桟部材4、4の外端面を溝底
面とした見切材5、5の挿入溝6、6に形成している。
【0016】見切材5は横断面L字状に形成されてい
て、上記挿入溝6に摺動自在に挿入する一半部5aと、こ
の一半部5aの外端に直角に連設してなる他半部5bとから
なり、一半部5aの厚みを上記縦桟部材4の厚みに略等し
くしていると共に挿入溝6の溝幅、即ち、基板2と表面
板3との対向面間の間隔よりも小さく形成されてあり、
挿入溝6に挿入した状態においては、その一半部6aの表
面とこの表面に対向した表面板3の裏面との間の隙間
を、ドアBによって仕切られた室内又は通路側の空間
(以下、室内空間とする)に向けて開口している通気口
7に形成している。
て、上記挿入溝6に摺動自在に挿入する一半部5aと、こ
の一半部5aの外端に直角に連設してなる他半部5bとから
なり、一半部5aの厚みを上記縦桟部材4の厚みに略等し
くしていると共に挿入溝6の溝幅、即ち、基板2と表面
板3との対向面間の間隔よりも小さく形成されてあり、
挿入溝6に挿入した状態においては、その一半部6aの表
面とこの表面に対向した表面板3の裏面との間の隙間
を、ドアBによって仕切られた室内又は通路側の空間
(以下、室内空間とする)に向けて開口している通気口
7に形成している。
【0017】さらに、見切材5の一半部5aの内端面を裏
面側から表面側にゆくに従って内方に向かって、即ち、
縦桟部材4の外端面側に向かって傾斜した傾斜内端面5c
に形成している。従って、この見切材5の内端部は、表
面側の先端が先鋭端5a' に形成され且つこの先鋭端5a'
に向かって徐々に肉薄に形成されている。そのため、見
切材5の一半部5aの内端部を上記挿入溝6に挿入した際
に、表面側が裏面側よりも深い位置まで挿入されるよう
に構成している。
面側から表面側にゆくに従って内方に向かって、即ち、
縦桟部材4の外端面側に向かって傾斜した傾斜内端面5c
に形成している。従って、この見切材5の内端部は、表
面側の先端が先鋭端5a' に形成され且つこの先鋭端5a'
に向かって徐々に肉薄に形成されている。そのため、見
切材5の一半部5aの内端部を上記挿入溝6に挿入した際
に、表面側が裏面側よりも深い位置まで挿入されるよう
に構成している。
【0018】一方、見切材5の傾斜内端面5cに接合可能
に対向した上記縦桟部材4、4の外端面も、見切材5の
傾斜内端面5cと同一角度でもって同一方向に傾斜した傾
斜外端面4cに形成されて、この傾斜外端面4cに見切材5
の傾斜内端面5cを面接触状態で当接、受止可能に構成し
ている。従って、見切材5は上記傾斜外端面4cの形成に
よって、基板2の表面に接着剤又はビス等で固着された
裏面の横幅が表面側よりも広くなった形状となり、基板
2に対して強固に取付けておくことができる。
に対向した上記縦桟部材4、4の外端面も、見切材5の
傾斜内端面5cと同一角度でもって同一方向に傾斜した傾
斜外端面4cに形成されて、この傾斜外端面4cに見切材5
の傾斜内端面5cを面接触状態で当接、受止可能に構成し
ている。従って、見切材5は上記傾斜外端面4cの形成に
よって、基板2の表面に接着剤又はビス等で固着された
裏面の横幅が表面側よりも広くなった形状となり、基板
2に対して強固に取付けておくことができる。
【0019】また、両側縦枠1B、1Bの中央内部には、前
後縦桟部材4、4の対向内端面と、上記基板2及び表面
板3との対向面中央部とで囲まれた横断面横長長方形状
の空間部が形成されていてこの空間部を通気室8として
いる。さらに、縦桟部材4の表裏面間の厚みは上記挿入
溝6の溝幅よりも薄く形成されていると共に、この縦桟
部材4の表面と該表面に対向する表面板3の裏面との間
に表面板3の長さ方向に適宜間隔毎に複数片のスペーサ
片9を介在させて該スペーサ片9の表裏面を表面板3の
裏面と縦桟部材4の表面とに接着することにより縦桟部
材4に表面板9を一体に固着してあり、縦桟部材4の表
面と挿入溝6の一方の溝壁を形成している表面板3の裏
面との間に、このスペーサ片9の厚みに相当する隙間を
設けて、この隙間によって内端側が上記通気室8に連通
し、外端側が上記通気口7に連通した中間通気通路10を
形成している。
後縦桟部材4、4の対向内端面と、上記基板2及び表面
板3との対向面中央部とで囲まれた横断面横長長方形状
の空間部が形成されていてこの空間部を通気室8として
いる。さらに、縦桟部材4の表裏面間の厚みは上記挿入
溝6の溝幅よりも薄く形成されていると共に、この縦桟
部材4の表面と該表面に対向する表面板3の裏面との間
に表面板3の長さ方向に適宜間隔毎に複数片のスペーサ
片9を介在させて該スペーサ片9の表裏面を表面板3の
裏面と縦桟部材4の表面とに接着することにより縦桟部
材4に表面板9を一体に固着してあり、縦桟部材4の表
面と挿入溝6の一方の溝壁を形成している表面板3の裏
面との間に、このスペーサ片9の厚みに相当する隙間を
設けて、この隙間によって内端側が上記通気室8に連通
し、外端側が上記通気口7に連通した中間通気通路10を
形成している。
【0020】上記両側縦枠1B、1Bの中央内部に設けられ
た通気室8には、多数の小口径の直状通気路12を通気室
8の幅方向、即ち、上記中間通気通路10側に向けて多
列、多層に並設してなる通気部材11を配設してあり、全
ての直状通気路12の前後開口端を上記前後の中間通気通
路10の内端開口部にそれぞれ連通させている。なお、こ
の通気部材11はドア枠1に有効な遮音性能を具備させる
ものであるが、必ずしも設けておく必要はない。
た通気室8には、多数の小口径の直状通気路12を通気室
8の幅方向、即ち、上記中間通気通路10側に向けて多
列、多層に並設してなる通気部材11を配設してあり、全
ての直状通気路12の前後開口端を上記前後の中間通気通
路10の内端開口部にそれぞれ連通させている。なお、こ
の通気部材11はドア枠1に有効な遮音性能を具備させる
ものであるが、必ずしも設けておく必要はない。
【0021】上記通気部材11としては図5に示すよう
に、薄肉合成樹脂シートからなる上下ライナ11a 、11a
を上下に小間隔を存して対向させていると共にこれらの
上下ライナ11a 、11a の対向面間を該ライナの幅方向に
小間隔毎に並設した帯状隔壁片11b によって連結してな
るプラスチック段ボール11' を複数枚、一体に積層して
なる積層体から構成されている。図3、図4において、
13は通気部材11の表面と表面板3の裏面中央部との間に
全長に亘って介在させた仕切り材で、その前後端面を上
記前後の中間通気通路10の開口端の延長線上に対向させ
ている。
に、薄肉合成樹脂シートからなる上下ライナ11a 、11a
を上下に小間隔を存して対向させていると共にこれらの
上下ライナ11a 、11a の対向面間を該ライナの幅方向に
小間隔毎に並設した帯状隔壁片11b によって連結してな
るプラスチック段ボール11' を複数枚、一体に積層して
なる積層体から構成されている。図3、図4において、
13は通気部材11の表面と表面板3の裏面中央部との間に
全長に亘って介在させた仕切り材で、その前後端面を上
記前後の中間通気通路10の開口端の延長線上に対向させ
ている。
【0022】このように構成したドア枠1の両側縦枠1
B、1Bは、上枠1Aの両側端部にその上端を一体に連結し
て門形状のドア枠1を形成するものであるが、上枠1Aと
しては両側縦枠1B、1Bと同じく、その内部に前後端面に
連通する通気室を設けた構造としておいてもよく、ま
た、従来から周知の上枠を用いてもよい。
B、1Bは、上枠1Aの両側端部にその上端を一体に連結し
て門形状のドア枠1を形成するものであるが、上枠1Aと
しては両側縦枠1B、1Bと同じく、その内部に前後端面に
連通する通気室を設けた構造としておいてもよく、ま
た、従来から周知の上枠を用いてもよい。
【0023】縦枠1Bは、壁Aに設けている出入口を形成
した開口部の対向面にその基板2を固定することによっ
て取付けられ、この縦枠1Bの前後端面に開口している挿
入溝6、6に見切材5、5の一半部5aをその先端側(内
端側)から挿入して他半部5bの内面が壁Aの外面に当接
させ、この状態にして見切材5、5を壁Aに固定する。
このように見切材5、5は壁Aの厚みに応じてその一半
部5aの挿入深さを調整することにより取付けが行われ
る。
した開口部の対向面にその基板2を固定することによっ
て取付けられ、この縦枠1Bの前後端面に開口している挿
入溝6、6に見切材5、5の一半部5aをその先端側(内
端側)から挿入して他半部5bの内面が壁Aの外面に当接
させ、この状態にして見切材5、5を壁Aに固定する。
このように見切材5、5は壁Aの厚みに応じてその一半
部5aの挿入深さを調整することにより取付けが行われ
る。
【0024】この見切材5の施工時において、該見切材
5はその一半部5aの内端面を裏面側から表面側にゆくに
従って縦桟部材4の外端面側に向かって傾斜した傾斜内
端面5cに形成し、この傾斜内端面5cによって内端部を先
端が先鋭端5a' で且つその先鋭端5a' に向かって徐々に
肉薄に形成しているので、該先鋭端5'側から挿入溝6内
に容易に挿入することができるばかりでなく、縦桟部材
4の存在によって見切材5の挿入深さが制限されている
にもかかわらず、この縦桟部材4の外端面も見切材5の
傾斜内端面5cを接合可能な傾斜面に形成しているから、
見切材5の表面側の挿入幅が裏面側よりも上記傾斜内端
面5cを設けている内端部の幅だけ大きくなって通気口7
を通じての該見切材5の先端部が見え難くなり、見栄え
のよい納め構造とすることができる。
5はその一半部5aの内端面を裏面側から表面側にゆくに
従って縦桟部材4の外端面側に向かって傾斜した傾斜内
端面5cに形成し、この傾斜内端面5cによって内端部を先
端が先鋭端5a' で且つその先鋭端5a' に向かって徐々に
肉薄に形成しているので、該先鋭端5'側から挿入溝6内
に容易に挿入することができるばかりでなく、縦桟部材
4の存在によって見切材5の挿入深さが制限されている
にもかかわらず、この縦桟部材4の外端面も見切材5の
傾斜内端面5cを接合可能な傾斜面に形成しているから、
見切材5の表面側の挿入幅が裏面側よりも上記傾斜内端
面5cを設けている内端部の幅だけ大きくなって通気口7
を通じての該見切材5の先端部が見え難くなり、見栄え
のよい納め構造とすることができる。
【0025】こうして上枠1Aと共にドア枠1を構成した
両側縦枠1B、1Bにおいて、ドア枠1に取り付けたドアB
の前後いずれか一方側、例えば、前方側の室内からの空
気流が、前側の通気口7から流入すると、前側の縦桟部
材4と表面板3間の中間通気通路10を通じて中央通気室
8に入り、この中央通気室8内に配設している通気部材
11の直状通気路12を流通したのち、後側の縦桟部材4と
表面板3間の中間通気通路10を通じて後側通気口7から
後方側の室内に流出し、換気作用が行われるものであ
る。
両側縦枠1B、1Bにおいて、ドア枠1に取り付けたドアB
の前後いずれか一方側、例えば、前方側の室内からの空
気流が、前側の通気口7から流入すると、前側の縦桟部
材4と表面板3間の中間通気通路10を通じて中央通気室
8に入り、この中央通気室8内に配設している通気部材
11の直状通気路12を流通したのち、後側の縦桟部材4と
表面板3間の中間通気通路10を通じて後側通気口7から
後方側の室内に流出し、換気作用が行われるものであ
る。
【0026】この際、中央通気室8内には通気部材11上
に前後の中間通気通路10の開口端にその前後端面を対向
させて仕切り材13を配設しているので、中間通気通路10
から中央通気室8内に流入する空気流が仕切り材13の端
面に流突して通気部材11側に迂回するので直線状に吹き
抜ける虞れはない。また、通気口7から入った音が、ス
ペーサ片9によって偏平な複数個のスリット状通路に分
割されている中間通気通路10を通過中にこの通気通路10
により整流されて減衰すると共に、通気通路10から中央
通気室8を通じて通気部材11の多数の小口径直状通気路
12に入る時に、通気口7や中央通気室8との断面積の著
しい相違によって音響インピーダンスが急激に変化して
他方の通気口に至る間に音が減衰され、さらに、他方の
通気口を通じて外部に空気が放出される際にも再び減衰
されて優れた消音作用を発揮し、隣接する室や通路側に
音が漏れるのを防止することができる。
に前後の中間通気通路10の開口端にその前後端面を対向
させて仕切り材13を配設しているので、中間通気通路10
から中央通気室8内に流入する空気流が仕切り材13の端
面に流突して通気部材11側に迂回するので直線状に吹き
抜ける虞れはない。また、通気口7から入った音が、ス
ペーサ片9によって偏平な複数個のスリット状通路に分
割されている中間通気通路10を通過中にこの通気通路10
により整流されて減衰すると共に、通気通路10から中央
通気室8を通じて通気部材11の多数の小口径直状通気路
12に入る時に、通気口7や中央通気室8との断面積の著
しい相違によって音響インピーダンスが急激に変化して
他方の通気口に至る間に音が減衰され、さらに、他方の
通気口を通じて外部に空気が放出される際にも再び減衰
されて優れた消音作用を発揮し、隣接する室や通路側に
音が漏れるのを防止することができる。
【0027】図6は、本発明の別なドア枠の一例を示す
もので、上記実施例においては、通気構造を具備したド
ア枠の両側縦枠について説明したが、このドア枠の両側
縦枠1B' は、通気構造を備えていない縦枠であって、見
切材挿入溝6に対する見切材5の挿入が円滑に行えるよ
うに構成しているものである。
もので、上記実施例においては、通気構造を具備したド
ア枠の両側縦枠について説明したが、このドア枠の両側
縦枠1B' は、通気構造を備えていない縦枠であって、見
切材挿入溝6に対する見切材5の挿入が円滑に行えるよ
うに構成しているものである。
【0028】この両側縦枠1B' は、一定幅と一定厚み及
び一定長さを有する縦長長方形状の板状体からなり、そ
の木口面、即ち、ドアによって仕切られた室内空間に面
する互いに平行な平行な長辺側の端面中央部には、見切
材5の挿入溝6を全長に亘って形成している。見切材5
は上記実施例と同様に、挿入溝6に摺動自在に挿入する
一半部5aと、この一半部5aの外端に直角に連設してなる
他半部5bとからなる横断面L字状に形成されてあり、一
半部5aの厚みを挿入溝6の溝幅に等しい厚み、即ちその
表裏面が挿入溝6の対向する溝壁に摺接しながら挿嵌し
得る厚み形成していると共に、この一半部5aの内端面
(先端面)を裏面側から表面側にゆくに従って内方に向
かって、即ち、挿入溝6の溝底側に向かって傾斜した傾
斜内端面5cに形成している。従って、この見切材5の内
端部は、表面側の先端が先鋭端5a'に形成され且つこの
先鋭端5a' に向かって徐々に肉薄に形成されている。
び一定長さを有する縦長長方形状の板状体からなり、そ
の木口面、即ち、ドアによって仕切られた室内空間に面
する互いに平行な平行な長辺側の端面中央部には、見切
材5の挿入溝6を全長に亘って形成している。見切材5
は上記実施例と同様に、挿入溝6に摺動自在に挿入する
一半部5aと、この一半部5aの外端に直角に連設してなる
他半部5bとからなる横断面L字状に形成されてあり、一
半部5aの厚みを挿入溝6の溝幅に等しい厚み、即ちその
表裏面が挿入溝6の対向する溝壁に摺接しながら挿嵌し
得る厚み形成していると共に、この一半部5aの内端面
(先端面)を裏面側から表面側にゆくに従って内方に向
かって、即ち、挿入溝6の溝底側に向かって傾斜した傾
斜内端面5cに形成している。従って、この見切材5の内
端部は、表面側の先端が先鋭端5a'に形成され且つこの
先鋭端5a' に向かって徐々に肉薄に形成されている。
【0029】一方、挿入溝6においては、見切材5の傾
斜内端面5cに対向した溝底面を、見切材5の傾斜内端面
5cと同一角度でもって同一方向に傾斜した傾斜溝底面6c
に形成し、この傾斜溝底面6cに見切材5の傾斜内端面5c
を面接触状態で接合可能に構成している。
斜内端面5cに対向した溝底面を、見切材5の傾斜内端面
5cと同一角度でもって同一方向に傾斜した傾斜溝底面6c
に形成し、この傾斜溝底面6cに見切材5の傾斜内端面5c
を面接触状態で接合可能に構成している。
【0030】このように構成したドア枠の両側縦枠1B'
、1B' は、壁Aに設けている出入口を形成した開口部
の対向面にその裏面を固定することによって取付けら
れ、この縦枠1B' の前後端面に開口している挿入溝6、
6に見切材5、5の一半部5aをその先端側(内端側)か
ら挿入して他半部5bの内面が壁Aの外面に当接させ、こ
の状態にして見切材5、5を壁Aに固定する。このよう
に見切材5、5は壁Aの厚みに応じてその一半部5aの挿
入深さを調整することにより取付けが行われる。
、1B' は、壁Aに設けている出入口を形成した開口部
の対向面にその裏面を固定することによって取付けら
れ、この縦枠1B' の前後端面に開口している挿入溝6、
6に見切材5、5の一半部5aをその先端側(内端側)か
ら挿入して他半部5bの内面が壁Aの外面に当接させ、こ
の状態にして見切材5、5を壁Aに固定する。このよう
に見切材5、5は壁Aの厚みに応じてその一半部5aの挿
入深さを調整することにより取付けが行われる。
【0031】この見切材5の施工時において、該見切材
5はその一半部5aの内端面を裏面側から表面側にゆくに
従って挿入溝6の溝底側に向かって傾斜した傾斜内端面
5cに形成し、この傾斜内端面5cによって内端部を先端が
先鋭端5a' で且つその先鋭端5a' に向かって徐々に肉薄
に形成しているので、挿入溝6に挿入するときに、ま
ず、その傾斜内端面5cを挿入溝6における縦枠裏面側の
溝壁に対向させた状態、即ち、該見切材5を壁Aに設け
ている出入口の側端面から該出入口側に向かって傾斜さ
せた状態にして挿入溝6の溝幅よりも薄肉の先鋭端5a'
を挿入溝6に挿入し、その挿入に従って見切材5の一半
部5aを徐々に出入口の側端面側に向かって伏動させなが
ら挿入して内端部が挿入溝6内に挿入されと、一半部5a
の裏面を出入口の側端面に当接させた状態、即ち、該一
半部5aの幅方向を縦枠1B' の幅方向に向けた状態にして
挿入すればよい。
5はその一半部5aの内端面を裏面側から表面側にゆくに
従って挿入溝6の溝底側に向かって傾斜した傾斜内端面
5cに形成し、この傾斜内端面5cによって内端部を先端が
先鋭端5a' で且つその先鋭端5a' に向かって徐々に肉薄
に形成しているので、挿入溝6に挿入するときに、ま
ず、その傾斜内端面5cを挿入溝6における縦枠裏面側の
溝壁に対向させた状態、即ち、該見切材5を壁Aに設け
ている出入口の側端面から該出入口側に向かって傾斜さ
せた状態にして挿入溝6の溝幅よりも薄肉の先鋭端5a'
を挿入溝6に挿入し、その挿入に従って見切材5の一半
部5aを徐々に出入口の側端面側に向かって伏動させなが
ら挿入して内端部が挿入溝6内に挿入されと、一半部5a
の裏面を出入口の側端面に当接させた状態、即ち、該一
半部5aの幅方向を縦枠1B' の幅方向に向けた状態にして
挿入すればよい。
【0032】従って、見切材5の一半部5aの厚みと挿入
溝6の溝幅とが略等しく形成されているにもかかわら
ず、見切材5の内端部を挿入溝6に容易に挿入すること
ができるものである。
溝6の溝幅とが略等しく形成されているにもかかわら
ず、見切材5の内端部を挿入溝6に容易に挿入すること
ができるものである。
【図1】壁に設けている開口部に施工したドア枠の一部
を断面した簡略斜視図、
を断面した簡略斜視図、
【図2】その縦枠部分の一部の斜視図、
【図3】縦枠部分の拡大横断面図、
【図4】縦枠と見切材とを分離させた状態の横断面図、
【図5】通気部材の簡略斜視図、
【図6】本発明の別なドア枠における縦枠形状の実施例
を示す横断面図、
を示す横断面図、
【図7】従来例を示すドア枠の簡略正面図、
【図8】そのドア枠の横断面図、
【図9】通気構造を有する縦枠の横断面図。
1 ドア枠 1B 縦枠 2 基板 3 表面板 4 縦桟部材 4c 傾斜外端面 5 見切材 5a 傾斜内端面 6 挿入溝 7 通気口 8 通気室 9 スペーサ片 10 中間通気通路 11 通気部材 12 直状通気路 A 壁
Claims (3)
- 【請求項1】 上枠と両側縦枠とからなり、且つ互いに
平行な長辺側端面に見切材挿入溝を設けてこの挿入溝に
見切材を摺動自在に挿入してなるドア枠において、見切
材の内端部を裏面側から表面側に向かって徐々に薄肉に
形成してその内端面を傾斜端面に形成していると共に上
記見切材挿入溝の溝底面を見切材の上記傾斜端面が接合
可能な傾斜溝底面に形成していることを特徴とするドア
枠。 - 【請求項2】 上枠と両側縦枠とからなり、且つ互いに
平行な長辺側端面に見切材挿入溝を設けてこの挿入溝に
見切材を摺動自在に挿入してなるドア枠において、上記
両側縦枠は小間隔を存して対向させている縦長長方形状
の基板と表面板と、これらの基板と表面板との対向面間
の前後部に全長に亘って介在させている縦桟部材とを一
体に組み合わせて基板と表面板との前後部の対向面と縦
桟部材とで囲まれた空間部を上記見切材挿入溝に形成し
ていると共に、上記前後縦桟部材の対向面と上記基板及
び表面板の対向面中央部とで囲まれた空間部を通気室に
形成してなり、さらに、上記見切材をこの挿入溝の溝幅
よりも薄く形成してこの見切材と挿入溝との対向面間に
外端側がドアによって仕切られた建物内の前後空間に開
口し且つ内端側が上記通気室に連通している通気口に形
成していると共に、見切材の内端部を裏面側から表面側
に向かって徐々に薄肉に形成してその内端面を傾斜内端
面に形成している一方、この傾斜端面と対向する上記縦
桟部材の外端面を見切材の上記傾斜内端面が接合可能な
傾斜外端面に形成していることを特徴とするドア枠。 - 【請求項3】 通気室内に、多数の小口径の直状通路を
同一方向に向けた状態で多列、多層に並設してなる通気
部材を配設し、この通気部材の上記直状通路を通気口に
連通させていることを特徴とする請求項2に記載のドア
枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001020722A JP2002227545A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | ドア枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001020722A JP2002227545A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | ドア枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002227545A true JP2002227545A (ja) | 2002-08-14 |
Family
ID=18886391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001020722A Pending JP2002227545A (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | ドア枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002227545A (ja) |
-
2001
- 2001-01-29 JP JP2001020722A patent/JP2002227545A/ja active Pending
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