JP2002226814A - 粘着剤組成物及び粘着シート - Google Patents

粘着剤組成物及び粘着シート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期接着性および屋外暴露後や高温保存後に
おける経時においても剥離性を満足しうる良好な接着性
を有し、屋外暴露後や高温保存後における剥離性にも優
れ、かつ良好な応力緩和性を有する粘着剤層を形成しう
る粘着剤を提供すること。さらには、当該粘着剤からな
る粘着剤層が、基材の少なくとも片面に形成されている
粘着シートを提供すること。 【解決手段】 (A)プロピレン、炭素数4〜12のα
−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含むプ
ロピレン系共重合体、ならびに、(B)エチレン−酢酸
ビニル共重合体、結晶性オレフィンブロックを有するC
−B−C型熱可塑性エラストマーの水素添加物、ホモポ
リプロピレン、エチレン/α−オレフィン二元共重合
体、プロピレン/α−オレフィン二元共重合体、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび線状(リニ
ア)低密度ポリエチレンから選択されるいずれか少なく
とも1種以上の樹脂、を含有してなることを特徴とする
粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着剤組成物および粘着
シートに関する。本発明の粘着シートは、特に表面保護
シートや電子部品用仮止め粘着シート等の再剥離性を有
する粘着シートとして有用である。さらに詳しくは塗装
した金属板、アルミサッシ、樹脂板、化粧鋼板、塩化ビ
ニルラミネート鋼板、ガラス板等を運搬、加工、養生す
る際に、その表面保護のために貼り付けられる等の用途
を有する表面保護シートとして有用である。
【0002】
【従来の技術】表面保護シートに必要な特性としては、
被着体に貼り付けた後に保護シートの浮きや剥がれがな
く、剥離除去に際して粘着剤が被着体へ残留しないこと
が要求される。特に、被着体に貼り付けてから剥離する
までの間に、高温下や屋外暴露等の過酷な条件下におか
れる場合には、上記の特性にもより一層高度なものが求
められる。
【0003】このため、従来、一般に用いられてきた表
面保護シートの粘着剤層を形成する粘着剤としては、ア
クリル系共重合体を、粘着性を失わない程度に、イソシ
アネート化合物やメチロール化合物で架橋三次元化して
凝集力を高めたものや、天然ゴムまたは変性天然ゴムに
適量の粘着付与剤等を配合したものが使用されている。
【0004】このような粘着剤層を有する表面保護シー
トは、 屋内での使用に関しては特に問題はない。しか
しながら、粘着剤が、天然ゴムや変性天然ゴムを主成分
としたり、粘着付与剤等を配合した組成物である場合に
は、当該粘着剤が不飽和二重結合を有する成分によって
構成されているために、屋外暴露された場合に紫外線に
より前記成分の分子切断が引き起こされ、表面保護フィ
ルムを剥離する際に被着体に粘着剤が残留する場合があ
った。そのため、耐候性の良好な表面保護シートが望ま
れていた。
【0005】上記問題点を解決するために、特公平6−
89312号公報、特公平5−74627号公報におい
て、基材フィルム上に、水添されたスチレン系A−B−
A型ブロックポリマーにより粘着剤層を形成した耐候性
に優れた表面保護用シートが開示されている。前記水添
されたスチレン系A−B−A型ブロックポリマーを粘着
剤層とする表面保護用シートは、これを表面が荒れた
(粗面)金属板や樹脂板等の被着体に貼り付ける場合に
は問題が発生しないが、鏡面処理された金属板や極性の
高いアクリル樹脂板、ポリカーボネイト樹脂板やアクリ
ル系、ポリエステル系の塗装鋼板等に貼付した場合には
剥離不良を引き起こすなどの問題が発生する場合があっ
た。特に、ポリスチレンのような芳香族を主成分とする
ような塗料を塗布した塗装鋼板において前記問題が発生
する場合があった。また、塗料中に存在する極性成分が
粘着剤層に物質移行し、塗装鋼板の表面を変形させるな
どの問題が発生する場合があった。
【0006】また、特開平6−1958号公報におい
て、スチレン系A−B−A型ブロックポリマーに、ポリ
エチレンイミンと燐酸エステル系界面活性剤を添加した
接着上昇性のない表面保護フィルムが開示されている。
しかし、この表面保護フィルムは剥離成分である燐酸エ
ステル系界面活性剤などが塗装鋼板を汚染するなどの問
題があった。さらにスチレン系A−B−A型ブロックポ
リマーは、スチレンドメインによる疑架橋構造を有して
いるために応力緩和性に乏しい。そのため、塗装鋼板等
に貼付した場合にはフィルムの貼付跡による段差が塗装
鋼板の表面に発生しやすいなどの問題が発生する場合が
あった。
【0007】また、特開平7−258617号公報、特
開平8−157791号公報において、接着強度の経時
変化に優れた表面保護フィルムとして、基材フィルム上
にエチレン/α−オレフィン共重合体を積層した表面保
護フィルムが開示されている。しかしながら、これらの
保護フィルムは加温加圧条件において接着しなければな
らないことや、経時での接着性は安定している一方で常
温での初期接着強さが0.5N/25mm以下であるた
め、貼付された後に輸送される場合やビル用外装パネル
など屋外に完成まで貼付されるものは発生する風等によ
って剥離してしまい、保護機能を満たさないなどの問題
が発生する場合があった。特に、これらの保護フィルム
を、表面が荒れた(粗面)金属板やエンボス加工が施さ
れた塗装鋼板、樹脂鋼板などに貼付する場合にはこの接
着強さの低さが問題とされる場合があった。
【0008】さらに特開平7−233354号公報、特
開平11−21519号公報において粘着剤層にα−オ
レフィン共重合体を用いた良好な接着性を示す表面保護
フィルムが開示されている。しかしながら、これらの表
面保護フィルムのなかで、良好な接着強さが得られるも
のは粘着剤層中にSEBSやSEPSといったスチレン
系A−B−A型ブロックポリマーを含有しているもので
あり、これらは前記ブロックポリマー中のスチレンブロ
ックの影響から長期の保存下では剥離不良や物質の移行
の問題がある。さらにα−オレフィン共重合体と水添さ
れたスチレン系A−B−A型ブロックポリマーの混合系
により形成される粘着剤層は、製造当初においては粘着
剤が機械的に混練されているために各々のポリマーは微
分散しているものの、屋外に長期高温下で放置される場
合などでは経時的に微分散状態は破壊、そして相分離
し、糊残りを発生する場合があった。また、これらに使
用されているα−オレフィン共重合体は結晶部分を有し
ているために、応力緩和性に劣る欠点があり、塗装鋼板
等の表面にフィルム貼付跡が発生しやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、初期
接着性および屋外暴露後や高温保存後における経時にお
いても剥離性を満足しうる良好な接着性を有し、かつ良
好な応力緩和性を有する粘着剤層を形成しうる粘着剤を
提供することを目的とする。さらには、当該粘着剤から
なる粘着剤層が、基材の少なくとも片面に形成されてい
る粘着シートを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示す粘
着剤を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、(A)プロピレン、
炭素数4〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重
合成分として含むプロピレン系共重合体、ならびに、
(B)エチレン−酢酸ビニル共重合体、結晶性オレフィ
ンブロックを有するC−B−C型熱可塑性エラストマー
(Bは共役ジエン重合体ブロック、Cは結晶性ポリオレ
フィンブロックを表す)の水素添加物、ホモポリプロピ
レン、エチレン/α−オレフィン二元共重合体、プロピ
レン/α−オレフィン二元共重合体、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレンおよび線状(リニア)低密度ポ
リエチレンから選択されるいずれか少なくとも1種以上
の樹脂、を含有してなることを特徴とする粘着剤組成
物、に関する。
【0012】上記本発明者らは、塗装鋼板等への剥離不
良や被着体成分の粘着剤層への物質移行がブロックポリ
マーのスチレンブロック部分の影響によるものであるこ
とを解明し、粘着剤として、スチレンブロックを含有し
ないα−オレフィン系共重合体を検討した。さらに、本
発明者らの検討により、塗装鋼板表面に現れるフィルム
貼付跡の発生は、基材フィルムの貼付時にできる皺や気
泡によるものであることを究明し、その時に発生する基
材の応力が粘着剤層を介して塗装鋼板表面に伝達し、フ
ィルム貼付跡となって現れることが判明した。そのた
め、基材の応力の伝達を緩和できるような粘着剤層、す
なわち、応力緩和性に優れた粘着剤がこのフィルム貼付
跡を軽減できることを究明し、粘着剤として、前記
(A)プロピレン系共重合体を見出したものである。
【0013】前記プロピレン、炭素数4〜12のα−オ
レフィンおよびエチレンを共重合成分として含むプロピ
レン系共重合体を含有してなる粘着剤は、良好な初期接
着性を有し、また金属板、塗装鋼板に対して、接着上昇
性を抑制することができ経時後における良好な剥離性を
有する。また、前記プロピレン系共重合体は、結晶部分
を実質的に有しないため、応力緩和性に優れており、基
材より発生する応力を粘着剤層にて緩和し、塗装鋼板等
に対してもフィルム貼付跡を発生しない。また、前記プ
ロピレン系共重合体は、凝集力がよく、高温下に放置し
た場合にも良好に剥離することができる。
【0014】また上記本発明の粘着剤組成物は、上記特
定構成の(A)プロピレン系共重合体に加えて、(B)
樹脂成分を添加することによって溶融粘度を低下させ
て、押出し時の成膜性を向上させており、押出し成形困
難な(A)プロピレン系共重合体を用いた場合にも、基
材層と粘着剤層とを共押出法にて粘着シートを製造する
ことができる。また、同時に前記(B)樹脂成分は、使
用温度領域内では凝集力に優れているために、高温下に
おける(A)プロピレン系共重合体の凝集力低下も抑制
することができる。また、(A)プロピレン系共重合体
は、前記(B)樹脂に対して良好に微分散するようにモ
ノマ−組成を調整すことにより経時でも安定し、糊残り
も発生しない。
【0015】前記粘着剤組成物において、(A)プロピ
レン系共重合体60〜99重量%、および(B)樹脂1
〜40重量%を含有してなることが好ましい。
【0016】粘着剤組成物は、前記(A)成分と(B)
成分の合計量中、(B)成分の含有量が1重量%以上の
場合に、良好な成膜性向上効果や凝集性の向上効果を有
する。一方、40重量%以下に調整することによって接
着性の低下による剥がれや応力緩和性の低下によるフィ
ルム貼付跡等がなく良好である。前記(B)成分の含有
量は、より好ましくは5〜30重量%、さらに好ましく
は10〜20重量%である。なお、前記(A)成分の好
ましい含有量は、より好ましくは70〜95重量%、さ
らに好ましくは、80〜90重量%である。
【0017】前記粘着剤組成物において、(A)プロピ
レン系共重合体が、示差走査熱量計(DSC)での0〜
200℃の温度範囲における測定において、1J/g以
上の吸熱ピークを有さないものであることが好ましい。
【0018】(A)プロピレン系共重合体の前記吸熱ピ
ークが、1J/g以上を有しないものが、応力緩和性の
点で好ましい。特に、0.5J/g以上の前記吸熱ピー
クを有さないものが好ましい。
【0019】なお、(A)プロピレン系共重合体が、示
差走査熱量計(DSC)での0℃〜200℃の温度範囲
における測定において、1J/g以上の吸熱ピークを有
さないものであるとは、実施例で示す方法(条件)で
(A)プロピレン系共重合体のDSC分析を行った場合
に、0℃〜200℃の温度範囲において、結晶の融解に
基づくと考えられる1J/g以上の吸熱ピークが確認さ
れないことを言う。
【0020】また前記粘着剤組成物において、(A)プ
ロピレン系共重合体のゲル・パーミエーション・クロマ
トグラフィー(GPC)法におけるポリスチレン換算重
量平均分子量(Mw)が、4.0×105 〜12.0×
105 、かつ分子量分布(Mw/Mn)が1.5〜3.
5、かつJIS−K6301におけるJISA硬度が2
0〜50であることが好ましい。
【0021】(A)プロピレン系共重合体の重量平均分
子量については、特に限定されるものではないが、GP
C法におけるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)
が4.0×105 〜12.0×105 、より好ましくは
5.0×105 〜11.0×105 、さらに好ましくは
6.0×105 〜11.0×105 、特に好ましくは
7.0×105 〜10.0×105 程度のものである。
重量平均分子量が4.0×105 以上のものは凝集力が
良好であり、糊残りなく良好に剥離を行うことができ
る。また、12.0×105 以下のものは、プロピレン
系共重合体を含む粘着剤組成物を押出し成形する場合の
成形性が良好である。
【0022】また、プロピレン系共重合体の分子量分布
(Mw/Mn)は特に限定されないが、1 .5 〜3 .5
、より好ましくは1 .5 〜3 .0 が好適である。分子
量分布(Mw/Mn)が3.5以下の場合に、生成した
低分子量成分等が剥離不良を引き起こしたり、高分子量
成分が粘着剤層中に異物となって存在し、外観不良の原
因になったりすることを抑制できる。
【0023】また、プロピレン系共重合体のJIS−K
6301におけるJISA硬度は、特に限定されないが
20〜50が好ましく、より好ましくは22〜40、さ
らに好ましくは25〜38である。JISA硬度が前記
範囲のものは柔らかく、フィルム貼付跡の点が良好であ
る。
【0024】また、前記粘着剤組成物は、JIS−K7
210(230℃)におけるMFRが0. 1〜20g/
10minであることが好ましい。
【0025】押出し加工性の点から粘着剤組成物は、J
IS−K7210(230℃)におけるMFRが0. 1
〜20g/10minが好ましい。MFRは、より好ま
しくは0. 2〜15g/10min、さらに好ましくは
0. 3〜10g/10minである。MFRが0. 1g
/10min以上の粘着剤組成物が押出し可能で安定し
た厚み精度を得るうえで好ましい。また、20g/10
min以下のものがインフレーション成形等を行ううえ
で好ましい。
【0026】さらに、本発明は、前記粘着剤からなる粘
着剤層が、基材の少なくとも片面に形成されている粘着
シート、に関する。前記粘着シートは、前記粘着剤組成
物からなる粘着剤層と、熱可塑性樹脂からなる基材層と
が共押出し成形により形成する方法を採用できる。かか
る粘着シートは、表面保護用途に使用される表面保護粘
着シートとして有用である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の粘着剤組成物に用いられ
る(A)プロピレン共重合体は、プロピレン、炭素数4
〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分と
して含む共重合体である。
【0028】炭素数4〜12のα−オレフィンの具体例
としては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
ヘプテン−1 、オクテン−1 、ノネン−1 、デセン−1
、ドデセン−1 、4 −メチル−ペンテン−1 、4 −メ
チル−へキセン−1 等が挙げられるが、本発明のα−オ
レフィンは上記化合物に限定されるものではない。これ
らの中でもブテン−1 、ヘキセン−1 、オクテン−1 が
好ましい。これら炭素数4〜12のα−オレフィンは1
種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
【0029】(A)プロピレン共重合体を構成する各成
分の割合は特に制限されず、用途に応じて適宜に調整す
る。たとえば、粘着シートを表面保護用途に用いる場合
には、良好な接着性および再剥離性を得るために、
(A)プロピレン系共重合体中のプロピレンの含有量が
モノマー組成の重量比で40〜95重量%が好ましく、
さらに好ましくは60〜90重量%、特に76〜85重
量%であることが好ましい。この場合、プロピレン共重
合体中のプロピレン以外のモノマー成分である前記α−
オレフィンとエチレンの割合は、モノマー組成の重量比
で、α−オレフィン:エチレン=1:1〜40:1、さ
らには2:1〜30:1とするのが、低温接着性の点で
好ましい。
【0030】また、粘着シートを電子部品のキャリア用
途等に用いる場合には、良好な濡れ性および軽剥離性を
得るために、(A)プロピレン系共重合体中のプロピレ
ンの含有量がモノマー組成の重量比で1〜40重量%が
好ましく、さらに好ましくは2〜30重量%、特に3〜
20重量%であることが好ましい。この場合、プロピレ
ン共重合体中のプロピレン以外のモノマー成分である前
記α−オレフィンとエチレンの割合は、モノマー組成の
重量比で、α−オレフィン:エチレン=1:1〜1:2
0、さらには1:2〜1:10とするのが、軽剥離性の
点で好ましい。
【0031】(A)プロピレン系共重合体の重合法は特
に制限されず、前記プロピレン、炭素数4〜12のα−
オレフィンおよびエチレンを溶液重合、スラリー重合、
気相重合により得ることができる。より具体的には、た
とえば、特開平11−80233号公報に記載の触媒等
を用いることによって重合することができる。得られる
(A)プロピレン系共重合体は、示差走査熱量計(DS
C)での吸熱ピークが前記範囲のもの、また重合平均分
子量、分子量分布、JISA硬度が前記範囲のものが好
ましい。さらには(A)プロピレン系共重合体は、プロ
ピレンやα−オレフィンの配向がアタクチック構造であ
ることが好ましい。
【0032】本発明の粘着剤組成物は、前記(A)プロ
ピレン系共重合体に加えて、(B)エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、、結晶性オレフィンブロックを有するC−
B−C型熱可塑性エラストマー(Bは共役ジエン重合体
ブロック、Cは結晶性ポリオレフィンブロックを表す)
の水素添加物、ホモポリプロピレン、エチレン/α−オ
レフィン二元共重合体、プロピレン/α−オレフィン二
元共重合体、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン
および線状(リニア)低密度ポリエチレンから選択され
るいずれか少なくとも1種以上の樹脂を含有する。
【0033】前記(B)樹脂のJIS−K7210(2
30℃)におけるMFRは特に制限されないが、成膜性
向上の観点から1〜30g/10minが好ましく、さ
らに3〜20g/10minが好ましい。
【0034】前記(B)樹脂の一つである、エチレン−
酢酸ビニル共重合体に関しては、高温下での粘着剤層の
凝集力低下や酢酸ビニル基の導入による剥離不良の観点
から酢酸ビニル含量が5〜42重量%のものが好まし
く、さらには5〜25重量%のものが好ましい。酢酸ビ
ニル含量が42重量%を超えるとと夏場等の高温下では
凝集力に乏しく、エチレン−酢酸ビニル共重合体が糊残
りの原因になる場合がある。
【0035】また、エチレン/α−オレフィン二元共重
合体としては、エチレン成分とプロピレン、ブテン−1
、ぺンテン−1 、ヘキセン−1 、ヘプテン−1 、オク
テン−1 等のα−オレフィン成分からなるエチレン/α
−オレフィン二元共重合体が挙げられる。なかでもエチ
レン−プロピレンのブロック共重合体やランダム共重合
体が好ましい。プロピレン/α−オレフィン二元共重合
体としては、プロピレン成分とブテン−1 、ぺンテン−
1 、ヘキセン−1 、ヘプテン−1 、オクテン−1等のα
−オレフィン成分からなるプロピレン/α−オレフィン
二元共重合体が挙げられる。これらエチレン/α−オレ
フィン二元共重合体やプロピレン/α−オレフイン二元
共重合体としては、具体的には日本ポリケム社製の商品
名「ノバテックPP」、出光石油化学社製の商品名「モ
アテック」、ダウ・ケミカル社製の商品名「アフィニテ
ィー」、三井化学社製の商品名「タフマー」等が入手可
能である。
【0036】また、C−B−C型熱可塑性エラストマー
の水素添加物は、粘着剤組成物の成膜性を向上させる効
果だけでなく、(A)プロピレン系共重合体と、(B)
成分を構成するC−B−C型熱可塑性エラストマーの水
素添加物以外の他の樹脂との相溶化剤として用いること
もできる。
【0037】ここでC−B−C型熱可塑性エラストマー
の水素添加物としては、結晶性オレフィン−エチレン−
ブチレン−結晶性オレフィンブロック共重合体(CEB
C)や結晶性オレフィン−エチレン−プロピレン−結晶
性オレフィンブロック共重合体(CEPC)等が挙げら
れる。より具体的には、CEBCのCブロックとしては
1 ,2 −ビニル構造が25重量%以下に制御されたポリ
ブタジエンブロックであり、Bブロックとしては1 ,2
−ビニル構造が25〜95重量%に制御されたポリブタ
ジエンブロックが好ましく、CEPCのCブロックとし
ては1 ,2 −ビニル構造が20重量%以下に制御された
ポリブタジエンブロックであり、Bブロックとしては1
,4 −ビニル構造が40〜99重量%に制御されたポ
リイソプレンブロックが好ましく挙げられる。具体的に
は、JSR社製の商品名「ダイナロン6200P」等が
入手可能である。なお、相溶化剤の目的でC−B−C型
熱可塑性エラストマーの水素添加物を添加する場合には
(A)プロピレン系共重合体と、C−B−C型熱可塑性
エラストマーの水素添加物以外の(B)成分からなる混
合物100重量部に対し、30重量部以下とするのが好
ましい。さらに好ましくは1〜20重量部である。含有
量が30重量部を超えると接着性が低下し、剥がれ等の
原因となりうる。
【0038】本発明の粘着剤組成物は、前記(A)プロ
ピレン系共重合体および前記(B)樹脂を含有してな
る。(A)プロピレン系共重合体および前記(B)樹脂
の配合割合は前記割合となるように調整し、また粘着剤
組成物のASTM D1238におけるMFRは前記範
囲に調整するのが好ましい。本発明の粘着剤組成物は、
前記(A)プロピレン系共重合体および前記(B)樹脂
の合計が、粘着剤組成物中において70重量%以上、よ
り好ましくは80重量%以上含有してなるが、さらに以
下の成分を配合することができる。
【0039】たとえば、接着性の向上を目的として、本
発明の目的を損なわない範囲で、スチレン−エチレン・
ブチレン共重合体−スチレン(SEBS)やスチレン−
エチレン・プロピレン共重合体−スチレン(SEPS)
のような水添スチレン系A−B−A型ブロックポリマ
ー、スチレン−エチレン・ブチレン共重合体(SEB)
やスチレン−エチレン・プロピレン共重合体(SEP)
のような水添スチレン系A−B型ブロックポリマー、ス
チレン−エチレン・ブチレン共重合体−オレフィン結晶
ブロックポリマー(SEBC)のような水添スチレン系
A−B−C型ブロックポリマー、スチレンとジエン系炭
化水素とからなるランダム共重合体の水素添加物などを
添加することができる。これらは1種を単独でまたは2
種以上を併用することができる。これらスチレン成分を
有するブロックポリマーの使用割合は適宜に決定しうる
が、使用割合が多くなると、接着上昇性、物質移行性、
応力緩和性へ影響を及ぼすことから、(A)プロピレン
系共重合体および前記(B)樹脂の合計100重量部に
対し0〜40重量部が好ましく、さらに好ましくは0〜
20重量部、さらには0〜10重量部が好ましい。40
重量部を超えると応力緩和性が損なわれたり、スチレン
成分の影響による剥離不良が発生しやすくなる。
【0040】また、本発明の粘着剤組成物には、粘着特
性の制御等を目的に必要に応じて、例えばシリコーン系
ポリマー、アクリル系共重合体、界面活性剤、軟化剤、
粘着付与剤や老化防止剤やヒンダードアミン系光安定
剤、紫外線吸収剤、その他例えば酸化カルシウムや酸化
マグネシウム、シリカや酸化亜鉛、酸化チタンの如き充
填剤や顔料などの適宜な添加剤を配合することができ
る。また、それ以外に粘着性の制御や汚染防止等の目的
で粘着剤層の表面にコロナ処理、紫外線処理等の適切な
表面改質処理を施すこともできる。
【0041】軟化剤の配合は通例、接着力の向上に有効
である。軟化剤としては、例えば低分子量のポリイソブ
チレン、水添ポリイソプレン、水添ポリブタジエンやそ
れらの誘導体を用いることができる。誘導体の例として
は片末端もしくは両末端にOH基やCOOH基を持つも
のであり、水添ポリブタジエンジオール、水添ポリブタ
ジエンモノオール、水添ポリイソプレンジオール、水添
ポリイソプレンモノオールなどがあげられる。特に、被
着体に対する接着性の向上を抑制する目的から、水添ポ
リブタジエンや水添イソプレン等のジエン系ポリマーの
水添物やオレフィン系軟化剤等が好ましい。具体的には
(株)クラレ製 商品名「クラプレンLIR−200」
等が入手可能である。これらは適宜なものを1種または
2種以上を用いることができ、その配合量は適宣に設定
することができるが、(A)プロピレン系共重合体およ
び前記(B)樹脂の合計100重量部に対し、50重量
部以下とするのが好ましく、さらには40重量部以下、
特に5〜20重量部がより好ましい。配合量が50重量
部を超えると高温や屋外暴露時での糊残りが顕著とな
る。また、軟化剤の分子量は適宣に設定することができ
るが、数平均分子量が5000〜10万程度、特に1万
〜5万のものが好ましい。分子量が5000以下である
と被着体への物質移行や重剥離化等の原因となり、10
万以上では接着力の向上効果に乏しい。
【0042】他方、粘着付与剤の配合も通例、接着力の
向上に有効であり、その配合量は凝集力の低下による糊
残り問題の発生を回避した接着力の向上などの点より、
(A)プロピレン系共重合体および前記(B)樹脂の合
計100重量部に対し、50重量部以下とするのが好ま
しく、さらには30重量部以下、特に5〜20重量部と
するのがより好ましい。粘着付与剤としては、例えば脂
肪族系や芳香族系、脂肪族・芳香族共重合体系や脂環式
系等の石油系樹脂、クマロンインデン系樹脂やテルペン
系樹脂、テルペンフェノール系樹脂や重合ロジン系樹
脂、(アルキル)フェノール系樹脂やキシレン系樹脂、
あるいはそれらの水添系樹脂などの粘着剤で公知のもの
を適宜に選択し、その1種または2種以上用いることが
できる。剥離性や耐候性などの点から水添された粘着付
与剤が好ましい。また、粘着付与剤とオレフィン樹脂と
のブレンド物も市販されており、これらを使用しても構
わない。
【0043】粘着剤層を付設する基材としては、特に限
定されないが、たとえば、ポリエステル、ポリアミド、
単独系(ホモポリプロピレン)やエチレン成分を共重合
成分とするブロック系、ランダム系等のプロピレン系ポ
リマー、低密度や高密度やリニア低密度、超低密度等の
エチレン系ポリマー、エチレン・プロピレン共重合体な
どのオレフイン系ポリマーの1種または2 種以上を用い
てなる各種プラスチックフィルム、紙、金属フィルム、
不織布等が用いられる。基材にプラスチックフィルムを
使用する場合には、劣化防止等を目的に、例えば酸化防
止剤や紫外線吸収剤、ヒンダードアミン光安定剤等の光
安定剤や帯電防止剤、その他、例えばカーボンブラッ
ク、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化
亜鉛、酸化チタンの如き充填剤や顔料等の適宜な添加剤
も配合することができる。基材層の厚さは5〜300μ
m程度であり、好ましくは20〜150μmであるが、
これに限定されるものではない。
【0044】また、耐候性向上の観点から基材層に、特
に酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤等を添
加することができる。酸化防止剤としてはヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤、リン系加工熱安定剤、ラクトン
系加工熱安定剤、イオウ系耐熱安定剤などの公知の酸化
防止剤を使用することができ、その配合割合は、基材層
のベース樹脂(基材層がブレンド物の場合にはそのブレ
ンド物がベース樹脂である)100重量部に対して、5
重量部以下が好ましく、より好ましくは3重量部以下、
さらに好ましくは0.1〜0.5重量部程度とされる。
また、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤やトリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤など公知の紫外線吸収剤を使用すること
ができ、その配合割合は、基材層のベース樹脂100重
量部に対して、5重量部以下が好ましく、より好ましく
は3重量部以下、さらに好ましくは0.1〜1重量部程
度とされる。また、光安定剤としてはヒンダードアミン
系光安定剤やベンゾエート系光安定剤など公知の光安定
剤を使用することができ、基材層のベース樹脂100重
量部に対して、5重量部以下が好ましく、より好ましく
は3重量部以下、さらに好ましくは0.1〜1重量部程
度とされる。これらの添加剤は併用することもできる。
【0045】また、無機系の充填剤を添加することも耐
候性を向上させる手法の1つとして挙げられ、カーボン
ブラック、酸化チタン、酸化亜鉛等が好ましく用いられ
る。配合割合は基材層のベース樹脂100重量部に対し
て、20重量部以下が好ましく、より好ましくは1〜2
0重量部、さらに好ましくは5〜15重量部程度とされ
る。なお、粘着剤層を付設する基材の紫外線透過率とし
ては、波長365nmにおける透過率が5%以下、特に
1%以下にすることが好ましい。
【0046】粘着剤層の形成は、たとえば、粘着剤の溶
剤による溶液や熱溶融液を基材に塗布する方法や、それ
に準じセパレータ状に塗布、形成した粘着剤層を移着す
る方法、粘着剤層形成材を支持基材上に押出し形成塗布
する方法、基材と粘着剤層を二層または多層にて押出し
する方法、基材上に粘着剤層を単層ラミネートする方法
またはラミネート層とともに粘着剤層を二層ラミネート
する方法、粘着剤層とフィルムやラミネート層等の支持
基材形成材とを二層または多層ラミネートする方法など
の、公知の粘着シートの製造方法に準じて行うことがで
きる。これら粘着シートの製造方法のなかでも、熱可塑
性樹脂からなる基材層とともに粘着剤層を、インフレー
ション法やTダイ法による二層又は多層による共押出し
成形する方法が、生産性及びコストの点から好ましく用
いうる。
【0047】形成する粘着剤層の厚さは接着力などに応
じて適宜に決定される。一般には3〜50μm、さらに
は5〜40μm、特に7〜35μmとするのが好まし
い。粘着剤層は必要に応じて、実用に供されるまでの
間、セパレ−タなどを仮着して保護することもできる。
【0048】なお、支持基材の粘着剤層を付設しない面
に対しては、巻戻しが容易な巻回体の形成などを目的と
して、例えば基材層に、脂肪酸アミドやポリエチレンイ
ミン等を添加して離型処理を行ったり、シリコーン系、
長鎖アルキル系、フッ素系などの適宜な剥離剤からなる
コート層を設けることもできる。
【0049】本発明の粘着シートは再剥離性や仮貼り性
を要求される用途に好ましく使用することができ、特に
金属板や塗装した金属板,アルミサッシ、樹脂板や化粧
鋼板、塩化ビニルラミネート鋼板、ガラス板等を運搬、
加工、養生する際に、その表面保護のために貼り付けら
れる等の用途を有する表面保護シートや家庭電化製品の
部品を仮止めする粘着シート、電子部品等の製造時の簡
素化を目的とした粘着シート等の再剥離性を有する粘着
シートとして好適に使用することができる。
【0050】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に制限さ
れるものではない。
【0051】(プロピレン共重合体)使用した(A)プ
ロピレン系共重合体の特性値を表1に示す。
【0052】
【表1】 表1中、P:B:Eはプロピレン:ブテン−1:エチレ
ンを示す。なお、重量平均分子量(Mw)、分子量分布
(Mw/Mn)は、GPC法(カラム:東ソー製,TS
Kgel GMH−H(S)×2、溶媒:テトラヒドロ
フラン、ポリスチレン換算)により、JISAはJIS
−K6301により測定した値である。
【0053】また、上記プロピレン系共重合体(1)の
DSCチャートを図1に、プロピレン系共重合体(2)
のDSCチャートを図2にそれぞれ示す。プロピレン系
共重合体(1)、(2)はいずれも、0℃〜200℃に
おける1J/g以上の吸熱ピークは有していない。融
点、融解熱は認められなかった。なお、DSCチャート
は、示差走査熱量計(装置名 DSC;セイコーインス
ツルメンツ製 DSC2000)を用い、測定条件とし
て、温度;−40〜200℃、雰囲気ガス;窒素(20
0ml/分)、昇温速度;10℃/分にて測定したもの
である。測定時の昇温及び降温過程は10℃/分で行っ
た。
【0054】実施例1 粘着剤層の形成材としてプロピレン系共重合体(1)8
0重量部とエチレン/酢酸ビニル共重合体(東ソー社
製,ウルトラセン633)20重量部からなる混合物1
00重量部に対して水添系石油樹脂(荒川化学社製,ア
ルコンP−125)を20重量部添加した粘着剤組成物
を用い、基材層の形成材として低密度ポリエチレン(東
ソー社製,ペトロセン172)を用い、それぞれをイン
フレーション成形法により共押出し、表面保護用シート
を得た。なお、粘着剤層の厚さは20μm、基材層の厚
さは60μmとなるように調整した。
【0055】実施例2 実施例1において、粘着剤層の形成材として、プロピレ
ン系共重合体(1)80重量部と直鎖状低密度ポリエチ
レン(出光石油化学社製,出光LL1014G)20重
量部からなる粘着剤組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして表面保護用シートを得た。ただし、粘着剤
層の厚さは15μm、基材層の厚さは50μmとした。
【0056】実施例3 粘着剤層の形成材として、プロピレン系共重合体(1)
90重量部とランダムポリプロピレン(出光石油化学社
製,F−744NP)10重量部からなる混合物100
重量部に対して水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル社
製,クリアロンP−105)10重量部を添加した粘着
剤組成物を用い、基材層の形成材として、低密度ポリエ
チレン(東ソー社製,ペトロセン172)100重量部
に対して脂肪酸アマイド0.7重量部を添加した表層形
成材とポリプロピレン(住友化学工業社製,ノーブレン
AD571)100重量部に対して紫外線吸収剤0.3
重量部(チバスペシャリティケミカルズ社製,チヌビ
ン)、光安定剤0.22 重量部(チバスペシャリティケ
ミカルズ社製,キマソーブ)および表面が無機処理され
たルチル形酸化チタン15重量部添加された中間層形成
材を用い、それぞれをTダイ成形法により三層にて共押
出し、表面保護用シートを得た。なお、粘着剤層の厚さ
は15μm、中間基材層の厚さは30μm、表層基材層
の厚さは15μmとなるように調整した。
【0057】実施例4 実施例1において、粘着剤層の形成材として、プロピレ
ン系共重合体(2)90重量部とプロピレン/α−オレ
フィン共重合体(三井化学社製,タフマ−XR107
L)10重量部からなる混合物100重量部に対して水
添系石油樹脂(荒川化学社製,アルコンP−125)を
10重量部添加した粘着剤組成物を用いたこと以外は実
施例1と同様にして表面保護用シートを得た。ただし、
粘着剤層の厚さは15μm、基材層の厚さは60μmと
した。
【0058】実施例5 実施例2において、粘着剤層の形成材として、プロピレ
ン系共重合体(2)80重量部と結晶性オレフィン−エ
チレン−ブチレン−結晶性オレフィンブロック共重合体
(JSR社製,ダイナロン6200P)20重量部から
なる粘着剤組成物を用いたこと以外は実施例2と同様に
して表面保護用シートを得た。なお、粘着剤層の厚さは
15μm、中間基材層の厚さは30μm、表層基材層の
厚さは15μmとなるように調整した。
【0059】参考例1 実施例1において、粘着剤層の形成材として、プロピレ
ン系共重合体(2)のみを用いたが押出し成形が不可能
であった。そのため、厚さ100μmの低密度ポリエチ
レンフィルムに、粘着剤として、プロピレン系共重合体
(2)のトルエン溶液を塗布し、乾燥して粘着剤層を形
成して表面保護用シートを得た。なお、粘着剤層の厚さ
は20μmとなるように調整した。
【0060】比較例1 実施例1において、粘着剤層の形成材として、エチレン
/α−オレフィン二元共重合体(デュポン社製,アフィ
ニティーPF−1140)を用いたこと以外は実施例1
と同様にして表面保護用シートを得た。なお、粘着剤層
の形成材として用いた前記エチレン/α−オレフィン二
元共重合体は前記測定条件において吸熱ピーク95.7
℃(40.5J/g)を有していた。そのDSCチャー
トを図3に示す。
【0061】比較例2 実施例1において、粘着剤層の形成材として、エチレン
/α−オレフィン二元共重合体(住友化学工業社製,エ
スプレン201)を用いたこと以外は実施例1と同様に
して表面保護用シートを得た。なお、粘着剤層の形成材
として用いた前記エチレン/α−オレフィン二元共重合
体は前記測定条件において吸熱ピークを有していなかっ
た。
【0062】実施例および比較例で得られた表面保護用
シートについて以下の評価を行った。評価結果を表2に
示す。
【0063】(初期接着力)得られた表面保護用シート
を、ポリエステルメラミン塗装された金属板に、2kg
ローラーの2往復圧着により貼り付けた後、23℃で1
時間放置後の接着強さ(N/25mm)を測定した。測
定条件:23℃,65%RH、剥離速度300mm/
分、180度ピール。
【0064】(経時接着力)得られた表面保護用シート
を、ポリエステルメラミン塗装された金属板に、2kg
ローラーの2往復圧着により貼り付けた後、80℃で3
0日間放置後の接着強さ(N/25mm)を測定した。
測定条件:23℃,65%RH、剥離速度300mm/
分、180度ピール。
【0065】(応力緩和性)得られた表面保護用シート
を、気泡(直径が2cmの円が一つ)および皺(長さ5
cm,高さ5mm)が発生するように、ポリエステルメ
ラミン塗装された金属板に貼り付け、80℃において3
0日間放置したものを、剥離したときの金属板上の糊残
りの有無(凝集性)の有無を目視により観察した。ま
た、60℃/95%RHの環境下に14日間放置後、剥
離し、室温下24時間放置後の塗膜の痩せ(貼付部の物
質移行による痩せ減少の観察)の有無を目視により観察
した。
【0066】(粘着層のMFR)JIS−K7210
(230℃)におけるMFR(g/min)を測定し
た。 (成形性)インフレーション成形性が可能か否かを観察
した。
【0067】
【表2】 表2より、実施例では初期接着力を有し、また高温経時
での接着力の上昇も小さく、経時的に安定した接着強さ
を有し剥離性もよく、粘着剤層が応力緩和性を有し、高
温での凝集性、物質移行性等の全てに対して優れている
ことがわかる。なお、実施例に粘着層はインフレーショ
ン成形に好ましいMFR値を有しており、通常のインフ
レーション成形の条件で対応可能であるが、参考例1で
はMFR値が小さく樹脂の温度を300℃まで昇温して
インフレーション成形を試みたが、ブロー時に穴あけ等
や押出し機の圧力異常が発生して、安定して成膜できな
かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロピレン系共重合体(1)のDSCチャート
である。
【図2】プロピレン系共重合体(2)のDSCチャート
である。
【図3】比較例で用いたエチレン/α−オレフィン二元
共重合体のDSCチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 高輝 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 小林 由樹 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA02 AA07 AB01 4J040 DA031 DA042 DA052 DA102 DA111 DA112 DA131 JB09 LA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)プロピレン、炭素数4〜12のα
    −オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含むプ
    ロピレン系共重合体、ならびに、 (B)エチレン−酢酸ビニル共重合体、結晶性オレフィ
    ンブロックを有するC−B−C型熱可塑性エラストマー
    (Bは共役ジエン重合体ブロック、Cは結晶性ポリオレ
    フィンブロックを表す)の水素添加物、ホモポリプロピ
    レン、エチレン/α−オレフィン二元共重合体、プロピ
    レン/α−オレフィン二元共重合体、低密度ポリエチレ
    ン、高密度ポリエチレンおよび線状(リニア)低密度ポ
    リエチレンから選択されるいずれか少なくとも1種以上
    の樹脂、を含有してなることを特徴とする粘着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 (A)プロピレン系共重合体60〜99
    重量%、および(B)樹脂1〜40重量%を含有してな
    ることを特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)プロピレン系共重合体が、示差走
    査熱量計(DSC)での0〜200℃の温度範囲におけ
    る測定において、1J/g以上の吸熱ピークを有さない
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の粘
    着剤組成物。
  4. 【請求項4】 (A)プロピレン系共重合体のゲル・パ
    ーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法にお
    けるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が、4.
    0×105 〜12.0×105 、かつ分子量分布(Mw
    /Mn)が1.5〜3.5、かつJIS−K6301に
    おけるJISA硬度硬度が20〜50であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】 JIS−K7210(230℃)におけ
    るMFRが0. 1〜20g/10minであることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の粘着剤
    組成物からなる粘着剤層が、基材の少なくとも片面に形
    成されている粘着シート。
  7. 【請求項7】 請求項1 〜5のいずれかに記載の粘着剤
    組成物からなる粘着剤層と、熱可塑性樹脂からなる基材
    層とが共押出し成形により形成されていることを特徴と
    する請求項6記載の粘着シート。
  8. 【請求項8】 表面保護用途に使用される請求項6また
    は7記載の粘着シート。
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