JP2002226806A - カバーテープ - Google Patents

カバーテープ

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JP2002226806A
JP2002226806A JP2001030567A JP2001030567A JP2002226806A JP 2002226806 A JP2002226806 A JP 2002226806A JP 2001030567 A JP2001030567 A JP 2001030567A JP 2001030567 A JP2001030567 A JP 2001030567A JP 2002226806 A JP2002226806 A JP 2002226806A
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cover tape
seal layer
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resin
parts
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JP2001030567A
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English (en)
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Kiichi Araki
紀一 荒木
Takashi Hayashi
隆史 林
Masanobu Kutsumi
正信 九津見
Masashi Kume
雅士 久米
Takeshi Saito
岳史 齊藤
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Toyo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kagaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーテープに静電気が帯電することを防止
する目的で、該カバーテープのシール層に導電性微粉末
を混入すると、接着強度や可視光線透過率が低下してし
まう。 【解決手段】 カバーテープのシール層に、粒径が1μ
mから該シール層の厚さまでの範囲の有機系カチオン付
与帯電防止剤0.1〜30重量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種小型電子部
品、精密部品及びICチツプなどの表面実装部品(以
下、収納部品という)をキャリアテープに設けられたエ
ンボス状のキャビティ内に収納した際に、該キャリアテ
ープに貼り付けられて該キャビティの蓋をするためのカ
バーテープに係り、特に、該収納部品の摩擦や該カバー
テープの剥離によって発生する静電気の帯電防止効果を
有しつつ、該収納部品が該カバーテープを介して目視で
確認できるカバーテープに関する。
【0002】
【従来の技術】収納部品の摩擦やカバーテープの剥離に
よって発生する静電気の帯電防止効果を有するカバーテ
ープとしては、ベースフイルムにシール層を積層させ、
該シール層に酸化錫や酸化チタン、カーボンブラック等
の導電性微粉末を分散させたものが知られている(例え
ば特開平5−8339号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術において、より高い帯電防止効果を得るためには大量
の帯電防止剤を該シール層中に分散させる必要がある。
大量の帯電防止剤を該シール層に含有させると、該シー
ル層の透明度が低下してしまい、該カバーテープを介し
て該収納部品が見えにくくなってしまう。さらに、該大
量の帯電防止剤により該シール層の粘着力が低下してし
まい、該カバーテープが該キャリアテープから剥がれや
すくなる場合がある。
【0004】したがって、本発明の目的は、カバーテー
プの高い帯電防止効果を維持しつつ該カバーテープを介
して該収納部品を視認できると共に、不用意に該キャリ
アテープから剥がれることのないカバーテープを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意検討を行った結果、ベースフイルムと、該ベースフ
イルムに積層されたシール層を有するカバーテープにお
いて、上記シール層が、ベースポリマ100重量部と、
有機系カチオン付与帯電防止剤0.1〜30重量部を有
し、該有機系カチオン付与帯電防止剤の粒径が、1μm
から該シール層の厚さまでの範囲内とすることで、上記
課題を解決できることを見出だし本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のシール層に配合される有
機系カチオン付与帯電防止剤は、高い帯電防止効果を維
持しつつ、該カバーテープの透明性を向上させると共に
該カバーテープが上記キャリアテープから剥がれやすく
なること防止するために採用したものである。
【0007】該有機系カチオン付与帯電防止剤は、該シ
ール層のベースポリマー中に配合されるものであり、二
酸化珪素のシラノール基に、電気的に活性な官能基を有
する有機系カチオンを化学的に結合させたものである。
該有機系カチオン付与帯電防止剤にあっては、該ベース
ポリマ中で接触したり近接することで、該官能基同士が
相互に導通し、帯電防止効果が得られるものである。
【0008】ここで、該有機系カチオン付与帯電防止剤
の粒径は、あまりに小さいと該有機系カチオン付与帯電
防止剤同士が接触したり近接できなくなるため、帯電防
止効果が得られない。また、該粒径が該シール層の厚さ
を超える程大きいと該シール層と上記ベースフィルムが
剥がれやすくなってしまうため、1μmから該シール層
の厚さまでの範囲内が良く、好ましくは5μmから該シ
ール層の厚さの75%までの範囲が良い。
【0009】また、該有機系カチオン付与帯電防止剤の
配合量は、あまりに少ないと該有機系カチオン付与帯電
防止剤同士が接触したり近接できなくなるため帯電防止
効果を得られない。また、該配合量があまりに多いと、
該シール層の透明度が失われたり、該シール層と上記ベ
ースフィルムが剥がれやすくなってしまうため、該シー
ル層のベースポリマ100重量部に対して0.1〜30
重量部が良い。
【0010】該有機系カチオン付与帯電防止剤の官能基
にあっては、上記効果を発揮するものであれば適宜選択
して採用することができ、例えばアセタール基、シアノ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アミノ基等があ
る。
【0011】本発明のカバーテープにおけるシール層
は、上記カバーテープを上記キャリアテープに貼り付
け、該キャリアテープのキャビティ内に収納した収納部
品が脱落しないようにするためのものである。
【0012】また、該シール層にあっては、ベースポリ
マに上記有機系カチオン付与帯電防止剤を配合してお
り、該有機系カチオン付与帯電防止剤の効果によって、
該収納部品の摩擦や該カバーテープの剥離によって発生
する静電気の帯電防止効果を有するものである。
【0013】ここで、該シール層の厚さがあまりに厚い
と、キャリアテープに接着させる際にベースフィルムの
幅方向端部から該シール層がはみ出してしまい、あまり
に薄いと該カバーテープが該キャリアテープから剥がれ
やすくなってしまうため、1〜50μm、好ましくは3
〜40μmが良い。
【0014】該シール層のベースポリマとしては、従来
公知のカバーテープのシール層として使用されているも
のを適宜選択して採用でき、具体的には、ポリアミド系
接着樹脂、熱可塑性エラストマ系接着樹脂、ポリオレフ
イン系接着樹脂、熱可塑性ポリエステル系接着樹脂、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体等がある。
【0015】該ポリアミド系接着樹脂としては酸成分と
アミン成分で合成されるポリアミドが使用され、酸成分
としてはダイマー酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
チン酸等があり、アミン成分としてはエチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン、
4.4’−ジアミノジシクロへキ糊アミン、PP’−メ
チレンジアミン、アルカノールアミン等がある。
【0016】該熱可塑性エラストマ系接着樹脂として
は、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、アクリ
ルゴム、ニトリルゴム、SBS(スチレン・ブタジエン
・スチレンブロツク共重合体)、SIS(スチレン・イ
ソプレン・スチレンブロツク共重合体)、SEBS(ス
チレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロツク共重合
体)、SEPS(スチレン・エチレン・プロピレン・ス
チレンブロツク共重合体)等がある。なお、該熱可塑性
エラストマ系接着樹脂にスチレン系接着樹脂を採用する
場合、スチレン含有量があまりに少ないと接着力が強す
ぎて収納部品を付けてしまうため、該スチレン含有量は
少なくとも10〜50重量%、好ましくは30〜45重
量%に設定すると良い。
【0017】該ポリオレフイン系接着樹脂としては、結
晶性の高いアタクチツクポリプロピレン、非晶性又は低
結晶性ポリオレフインがあり、この非晶性又は低結晶性
ポリオレフインとしてはプロピレンとエチレンやブテン
−1を重合したランダム共重合体等がある。
【0018】該ベースポリマには、必要に応じて、放射
線の照射や加熱によって重合して硬化する硬化性化合物
及び重合開始剤を添加しても良い。これらの樹脂は、ベ
ースポリマ中で重合しすることで上記シール層を硬化さ
せ、上記カバーテープを上記キャリアテープから剥離さ
せる際の粘着力を調整するためのものである。
【0019】該硬化性化合物の配合比は、あまりに少な
いと放射線の照射や加熱を受けても重合する部分が少な
くなるため効果が得られず、あまりに多いと重合しすぎ
て不用意に剥がれてしまうため、ベースポリマ100重
量部に対して10〜200重量部、好ましくは20〜1
00重量部が良い。
【0020】該硬化性化合物は、具体的には2個以上の
有機系カチオンを有する官能性の硬化性化合物がよく、
例えばアクリレート系化合物、ウレタンアクリレート、
ウレタンアクリレート系オリゴマ及び/又はモノマ、エ
ポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート等の単
体又は混合系がある。また、該硬化性化合物にあって
は、特に限定するわけではないが、300〜30000
の分子量のものがよい。
【0021】前記アクリレート系化合物としては、例え
ばトリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペ
ンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレートあるいは1,4−ブチレングリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、オリゴエステル
アクリレート等がある。
【0022】前記ウレタンアクリレートとしては、例え
ばポリエステルウレタンアクリレート、ポリエーテルウ
レタンアクリレート、4官能ウレタンアクリレート、6
官能ウレタンアクリレート等がある。
【0023】該ウレタンアクリレート系オリゴマは、炭
素−炭素二重結合を少なくとも二個以上有する硬化性樹
脂であり、例えば、ポリエステル型又はポリエーテル型
等のポリオール化合物と、多価イソシアネート化合物、
例えば(2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−
トリレンジイソシアナート、1,3−キシリレンジイソ
シアナート、1,4−キシリレンジイソシアナート、ジ
フエニルメタン4,4−ジイソシアナート等)を反応さ
せて得られる端末イソシアナートウレタンプレポリマ
に、ヒドロキシル基を有するアクリレートあるいはメタ
クリレート(例えば2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、
ポリエチレングリコールメタクリレート等)を反応させ
て得られるものがある。
【0024】上記エポキシアクリレートとしては、エポ
キシ基とアクリル酸又はメタクリル酸との反応によって
合成されるものであり、ビスフエノールA型、ビスフエ
ノールS型、ビスフエノールF型、エポキシ油化型、フ
エノールノボラツク型、脂環型等がある。
【0025】上記ポリエステルアクリレートは、ジオー
ル、ポリオールと2塩基酸より合成したポリエステル骨
格に残ったOH基に、アクリル酸を縮合してアクリレー
トにしたものであり、例えば無水フタル酸/プロピレン
オキサイドジオール/アクリル酸、アジピン酸/1,6
−ヘキサンジオール/アクリル酸、トリメリツト酸/ジ
エチレングリコール/アクリル酸等がある。
【0026】該ベースポリマに添加する重合開始剤は、
上記硬化性化合物と反応点での結合を増やし、該ベース
ポリマの重合力を高めるためのものである。該重合開始
剤にあっては、放射線の照射を受けた際に反応を開始す
る放射線硬化開始剤や、加熱を受けた際に反応を開始す
る加熱重合開始剤がある。これら重合開始剤の配合比
は、あまりに少ないと硬化が遅く作業性に劣り、あまり
に多いと未反応の開始剤が残り汚染が生じてしまうた
め、ベースポリマ100重量部に対して0.1〜10重
量部、好ましくは1〜5重量部が良い。
【0027】該放射線硬化開始剤としては、具体的に
は、クロロアセトフエノン、ジエトキシアセトフエノ
ン、ヒドロキシアセトフエノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフエニルケトン、α−アミノアセトフエノン、
2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フエニル)−2
−モルホリノープロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フエニルプロパン−1−オン、1−
(4−イソプロピルフエニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフエニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、混合光開始剤、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−
フエニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ア
リルケトン含有光開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンゾインエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベン
ゾフエノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸
メチル、4−フエニルベンゾフエノン、ヒドロキシベン
ゾフエノン、アクリル化ベンゾフエノン、4−ベンゾイ
ル−4’−メチルジフエニルサルフアイド、3,3’−
ジメチル−4−メトキシベンゾフエノン、メチル−O−
ベンゾイルベンゾエート、チオキサンソン、2−クロル
チオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−
ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソ
ン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチ
ルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサン
ソン、α−アシルオキシムエステル、α−アシロキシム
エステル、アシルホスフインオキサイド、メチルフエニ
ルグリオキシレート、グリオキシエステル、3−ケトク
マリン、2−エチルアンスラキノン、カンフアーキノ
ン、ベンジル、9,10−フエナンスレンキノン、アン
スラキノン、ジベンゾスベロン、4’,4’’−ジエチ
ルイソフタロフエノン、ミヒラーケトン、環状光開始
剤、テトラメチルチウラムモノサルフアイド、3,
3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフエノン等がある。上記クロロアセトフエ
ノンとしては、4−フエノキシジクロロアセトフエノ
ン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフエノン、4−t
−ブチル−トリクロロアセトフエノン等がある。
【0028】上記加熱重合開始剤としては、有機過酸化
物誘導体、アゾ系重合開始剤があり、アゾ系重合開始剤
は加熱時に窒素が発生するため、有機過酸化物誘導体の
方が好ましい。該加熱重合開始剤の具体的な例として
は、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイ
ドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジア
シルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシ
ジカーボネート、アゾビスイソブチロニトリル等があ
る。
【0029】また、該ベースポリマにあっては、上記硬
化開始剤に対して必要に応じて光開始助剤を配合しても
良い。該光開始助剤は、それ自体は放射線照射によって
活性化はしないが、放射線硬化開始剤と併用することに
より放射線硬化開始剤単独使用より開始反応が促進さ
れ、硬化反応を効率的にするものである。さらに、必要
に応じてトリエチルアミン、テトラエチルペンタアミ
ン、ジメチルアミノエーテル等のアミン化合物を重合促
進剤として併用しても良い。
【0030】該光開始助剤としては、主として脂肪族、
芳香族アミンがあり、具体的にはトリエタノールアミ
ン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、n−ブチルアミン、N−メチルジエタノールア
ミン、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ミヒラー
ケトン、4,4’−ジエチルアミノフエノン、4,4’
−ジエチルアミノベンゾフエノン、2−ジメチルアミノ
安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
4−ジメチルアミノ安息香酸(nブトキシ)エチル、4
−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルア
ミノ安息香酸2−エチルヒキシル、重合性3級アミン、
トリエチルアミン、テトラエチルペンタアミン、ジメチ
ルアミノエーテル等がある。
【0031】さらに該ベースポリマにあっては、該ベー
スポリマの粘着効果を高めるために、該ベースポリマに
粘着付与剤を添加することができる。該粘着付与樹脂を
付与する場合には、あまりに少ないと粘着付与剤を添加
した効果が出ず、あまりに多いと粘着効果が上がりすぎ
JIS規格値(JIS C 0806−3)0.1〜
1.3N(ニュートン)の範囲を超えるため、0.5〜
100重量部、好ましくは5〜30重量部がよい。
【0032】該粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テ
ルペン系樹脂、脂肪族石油樹脂、芳香族石油樹脂、水添
石油樹脂、クロマン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、
アルキルフエノール樹脂、キシレン樹脂等の単独物又は
混合物があり、エラストマとの相溶性を考慮するとテル
ペン系樹脂が好ましい。上記ロジン系樹脂としては、ロ
ジン、重合ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、水添
ロジンエステル、ロジン変成フェノール樹脂等があり、
上記テルペン系樹脂としては、テルペン樹脂、テルペン
フェノール樹脂、芳香族変成テルペン樹脂、水添テルペ
ン樹脂、ロジンフエノール樹脂等がある。また、上記水
添石油樹脂としては、芳香族系、ジシクロペンンタジエ
ン系、脂肪族系等がある。
【0033】本発明にかかるカバーテープのベースフイ
ルムとしては、従来公知の透明な延伸フイルムで良く、
素材としてはポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリエチレンテレフタレート、ポリフツ化ビニリデン、
ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリアミド或いは
ポリエチレン−ポリスチレン−水素添加スチレンブロツ
ク共重合体などがある。また、該ベースフイルムのシー
ル層を積層していない側の面に、離型処理をしてもよ
く、該ベースフイルムと上記シール層との接着性を向上
させるために、該ベースフイルムにコロナ放電処理もし
くはプラズマ処理をしてもよい。該ベースフイルムの厚
みは、厚すぎるとフイルムのコシが強くなって剥離強度
のバラツキが大きなってしまう。また、薄すぎるとキヤ
リアテープへの貼り合せ工程時にしわ等が発生し取り扱
いが難しくなったり、カバーテープが剥離時にちぎれて
しまうので、12〜100μmがよく、好ましくは15
〜100μmがよい。なお、このベースフイルムは、同
一又は異種のフイルムを2枚又は3枚貼り合わせて用い
てもよい。貼り合わせフイルムを用いると引張強度が向
上し、カール防止にも有効である。複数枚でベースフイ
ルムを形成する方法としては、従来公知の押出ラミネー
ト法、ドライラミネート法等を適宜選択して用いればよ
い。
【0034】該ベースフイルムにあっては、上記シール
層との接着力を調整するため、上述の粘着付与剤を該ベ
ースフィルムの組成物に添加しても良い。該粘着付与剤
にあっては、あまりに少ないと接着力向上の効果が出
ず、あまりに多いと過度に接着力が強くなり適性範囲を
超えてしまうため、0.5〜100重量部がよく好まし
くは2〜30重量部がよい。
【0035】上記ベースフイルムに上記シール層を形成
する方法としては、従来公知の方法を用いればよく、具
体的にはダイレクトグラビアコーター、オフセツトグラ
ビアコーター、リバースコーター、コンマコーター、エ
アナイフコーター、メイアーバーコーター等の方法を用
いてコーテイングすればよい。
【0036】本発明にかかるカバーテープの被着体であ
るキヤリアテープの素材は、該カバーテープと容易に貼
り付く樹脂製品であればいずれのものでも良いが、例え
ばアクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマ、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の単独層又
は複数層を採用できる。
【0037】本発明者にあっては、ベースフイルムと、
該ベースフイルムに積層されたシール層を有するカバー
テープにおいて、上記シール層が、ベースポリマ100
重量部と、有機系カチオン付与帯電防止剤0.1〜30
重量部を有し、該有機系カチオン付与帯電防止剤の粒径
が、1μmから該シール層の厚さまでの範囲内とするこ
とで、カバーテープの高い帯電防止効果を維持しつつ該
カバーテープを介して該収納部品を視認できると共に、
不用意に該キャリアテープから剥がれることのないカバ
ーテープが得られた。
【0038】
【実施例】本発明にかかるカバーテープの実施例につい
て表1を参照しつつ説明する。
【0039】
【表1】
【0040】本実施例のカバーテープは、厚さ25μm
のベースフィルムと、該ベースフィルムの表面に、ダイ
レクトグラビアコーターにて積層させた厚さ10μmの
シール層を有し、幅8mmのテープ状に形成されたもの
である。ここで該ベースフィルムはポリエステル製であ
り、該シール層は、熱可塑性樹脂としてのスチレン・ブ
タジエン・スチレン共重合体16重量部、スチレン・エ
チレン・ブタジエン・スチレン共重合体84重量部に、
有機系カチオン付与帯電防止剤としてのアミノ基付与二
酸化珪素5重量部及びその他少量の充填剤を配合したも
のである。該アミノ基付与二酸化珪素にあっては、平均
粒径1μmのものを採用した。なお、以下の比較例は特
に記載しない限り本実施例と同様のものである。
【0041】ここで表1中、表面抵抗値は本発明の帯電
防止効果を表すものであり、JISK 6911に準拠
して測定した値である。該表面抵抗値にあっては、充分
な帯電防止効果が得られる104MΩ(メガオーム)以
下の値を示したものが好ましい。
【0042】また表1中、剥離強度は、ポリスチレン製
のチップキャリアテープに、温度170℃、押圧0.7
7MPa(メガパスカル)、時間0.4秒にて接着させ
たカバーテープについて、JIS C 0806−3に
準拠して測定した値である。該剥離強度にあっては、J
IS規格値である0.1〜1.3N(ニュートン)の範
囲に入る値を示したものが好ましい。
【0043】さらに表1中、可視光線透過率は本発明の
透明度を表すものであり、JISK 7105に準拠し
て測定した値である。該可視光線透過率にあっては、8
0%以上の値を示したものが好ましい。
【0044】アミノ基付与二酸化珪素の粒径を0.5μ
mに変更した比較例1では、表面抵抗値が悪かった。ま
た、該有機系カチオン付与帯電防止剤の粒径を20μm
とした比較例2では、剥離強度及び可視光線透過率が悪
かった。
【0045】アミノ基付与二酸化珪素の配合量を0.0
5重量部に変更した比較例3では、表面抵抗値が悪かっ
た。また、該有機系カチオン付与帯電防止剤の配合量を
40重量部に変更した比較例4では、剥離強度が悪かっ
た。
【0046】なお、表1中には示さなかったが、帯電防
止剤であるアミノ基付与二酸化珪素を従来使用されてい
る酸化チタンに変更し、その表面抵抗値を実施例が示し
た104MΩに調整しようとすると、該酸化チタンの配
合量を20重量部にしなければならなかった。このた
め、可視光線透過率が76%に低減してしまい、目標と
するカバーテープが得られなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明者にあっては、ベースフイルム
と、該ベースフイルムに積層されたシール層を有するカ
バーテープにおいて、上記シール層が、ベースポリマ1
00重量部と、有機系カチオン付与帯電防止剤0.1〜
30重量部を有し、該有機系カチオン付与帯電防止剤の
粒径が、1μmから該シール層の厚さまでの範囲内とす
ることで、カバーテープの高い帯電防止効果を維持しつ
つ該カバーテープを介して該収納部品を視認できると共
に、不用意に該キャリアテープから剥がれることのない
カバーテープが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/00 C08L 101/00 C08L 101/00 B65D 85/38 S (72)発明者 久米 雅士 神奈川県鎌倉市2丁目13番1号 東洋化学 株式会社内 (72)発明者 齊藤 岳史 神奈川県鎌倉市2丁目13番1号 東洋化学 株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 AC04 BA34A BB14A BC07A CA21 FA01 3E096 AA06 BA08 CA14 CB02 DA17 EA02Y FA07 GA07 4F100 AA20 AK01B AK41 AK73 AT00A AT00B BA02 BA07 EH46 GB90 JG03 YY00B 4J002 AC031 AC061 AC071 AC081 BB121 BB141 BG041 BP011 CL031 EN026 FD010 FD116 GG02 4J004 AA07 AA15 AA16 AA17 FA05 FA06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフイルムと、該ベースフイルムに
    積層されたシール層を有するカバーテープにおいて、上
    記シール層が、ベースポリマ100重量部と、有機系カ
    チオン付与帯電防止剤0.1〜30重量部を有し、該有
    機系カチオン付与帯電防止剤の粒径が、1μmから該シ
    ール層の厚さまでの範囲内であることを特徴とするカバ
    ーテープ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007123241A1 (ja) * 2006-04-25 2007-11-01 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha カバーフィルム
JP2011514416A (ja) * 2008-03-07 2011-05-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 帯電防止性ロックコポリマー感圧性接着剤及び物品

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