JP2002226789A - 耐汚染性塗料組成物 - Google Patents

耐汚染性塗料組成物

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JP2002226789A
JP2002226789A JP2001036334A JP2001036334A JP2002226789A JP 2002226789 A JP2002226789 A JP 2002226789A JP 2001036334 A JP2001036334 A JP 2001036334A JP 2001036334 A JP2001036334 A JP 2001036334A JP 2002226789 A JP2002226789 A JP 2002226789A
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carbon atoms
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Yoichi Matsuo
陽一 松尾
Hiroshi Ando
寛 安藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、主剤と硬化剤を配合し、塗装に至る
までの経時、いわゆるポットライフでの耐汚染性変化の
少ない耐汚染性塗料組成物を得ることを目的とする。 【解決手段】主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化
剤および/または水分を主剤と混合後1時間以内に塗装
して得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤および/また
は水分を混合後8時間経過した後に塗装して得られる塗
膜(b)において、ESCAにより同一条件で測定され
る(b)と(a)それぞれの塗膜表面から20nm以内
のSiの元素存在量の比の値((b)/(a))が6/
10以上15/10以下であることにより、ポットライ
フによる耐汚染性変化を抑制した耐汚染性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上塗り塗料用硬化
性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、たとえば金
属、セラミックス、ガラス、セメント、窯業系成形物、
プラスチック、木材、紙、繊維などからなる建築物、家
電用品、産業機器などの塗装に好適に使用しうる上塗り
塗料用硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窯業系成形物、コンクリートや鉄
鋼などからなる建築物、建材などの産業用製品などの表
面を、たとえばフッ素樹脂塗料、アクリルウレタン塗
料、アクリルシリコン樹脂塗料などの塗料で被覆するこ
とによって、建築物などの外観をよくしたり、防食性や
耐候性などを向上させたりしている。また、近年都市部
を中心とした環境の悪化や美観・景観保持意識の向上か
ら、前記のごとき塗料に対する耐汚染性の要求が高まっ
てきている。
【0003】本発明者らは既に、特定のシリコン化合
物、特定の反応性シリル基を含有するアクリル系共重合
体、特定の硬化触媒および密着性改良成分を特定の割合
で配合した組成物が、常温で硬化性を有し、該組成物か
らの塗膜がすぐれた耐候性を有するとともに、すぐれた
耐汚染性と密着性とを同時に有することを見出してい
る。(特開平7−48540) しかし、このようなシリコン化合物を含有する組成物を
実際の塗装において使用する際に、硬化剤を混合した後
に塗装に供するまでの経過時間(ポットライフ)によっ
て得られる塗膜の耐汚染性に差異が生じ、塗装物の外観
に汚れた部分と汚れていない部分が混在するため美観が
悪化するという問題が新たに認められた。従って、耐汚
染性の差異が事実上問題とならない範囲の短い時間内に
塗装を終了するか、短い時間毎に新たに主剤と硬化剤を
混合した塗料に取り替える必要があり、塗装作業の大き
な問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の中、硬化
剤を混合した後に塗装に供するまでの一定の時間(ポッ
トライフ)内で、得られる塗膜の耐汚染性の差異が少な
く、塗装物の外観に汚れた部分と汚れていない部分が混
在するため美観が悪化するという問題が事実上問題とな
らない、ポットライフによる耐汚染性変化を抑制しかつ
汚染性の良好な耐汚染性塗料組成物の開発が必要であっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記のごとき実状に鑑み
て鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、得られる塗膜
の塗膜表面の特定の元素の存在量の、硬化剤を混合した
後に塗装に供するまでの経過時間による差異が、耐汚染
性の差異を生じさせることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、本発明は、主剤に対し硬化反応
を開始させる為の硬化剤および/または水分を主剤と混
合後1時間以内に塗装して得られる塗膜(a)と、主剤
と硬化剤および/または水分を混合後8時間経過した後
に塗装して得られる塗膜(b)において、ESCAによ
り同一条件で測定される(b)と(a)それぞれの塗膜
表面から20nm以内のSiの元素存在量の比の値
((b)/(a))が6/10以上15/10以下であ
ることを特徴とするポットライフによる耐汚染性変化を
抑制した耐汚染性塗料組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における耐汚染性塗料組成
物は、主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化剤およ
び/または水分を混合させることにより硬化が進行する
反応硬化型の塗料組成物である。
【0008】本発明における耐汚染性塗料組成物におい
ては、その主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化剤
および/または水分を主剤と混合後1時間以内に塗装し
て得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤および/または
水分を混合後8時間経過した後に塗装して得られる塗膜
(b)を作成し、ESCAにより同一条件で測定したと
きに(b)と(a)それぞれの塗膜表面から20nm以
内のSiの元素存在量の比の値((b)/(a))が6
/10以上15/10以下となることが必要である。
【0009】さらに、塗膜表面から20nm以内のSi
とCの元素存在量の比の値(Si/C)の最大値が
(a)、(b)いずれも10/100以上70/100
以下であることが優れた耐汚染性を発現する点から好ま
しい。
【0010】また、深さ50〜100nm(2)と、塗
膜表面から20nm以内(1)でのSiの元素存在量の
比の値((2)/(1))が、(a)、(b)いずれも
1/100以上1/10以下であることが、より少量の
Si成分により耐汚染性が発現する点から好ましい。
【0011】本発明における(a)、(b)各々の塗膜
は、塗装後、室温または加熱下において乾燥、硬化、養
生されたのち、ESCAの測定を行うことが好ましい。
本発明におけるESCAの測定条件としては、(a)、
(b)の各測定条件が実質的に同一であれば、通常の範
囲の測定条件で測定すればよく、たとえば、AlKα
光、15kV・24.8Wの強度で、径100nmΦの
X線で1nm/min程度でスパッタする方法等が挙げ
られる。
【0012】本発明の耐汚染性塗料組成物には、硬化剤
および/または水分との混合により硬化することの出来
る反応性を有したベース樹脂を含有する。
【0013】そのようなベース樹脂としては、硬化剤お
よび/または水分との混合により硬化することの出来る
反応性を有するものであればよく、水酸基、エポキシ
基、カルボキシル基、反応性シリル基、などの架橋しう
る官能基を有する、アクリル系樹脂、エステル系樹脂、
エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、など
の各種塗料用樹脂を用いることが出来る。
【0014】そのようなベース樹脂の中でも、湿分の存
在下、室温で硬化性を有するベース樹脂として、一般式
(I): (式中、R1 は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基、R2 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で表わされる炭
素原子に結合した反応性シリル基を含有するアクリル系
共重合体(A)を用いることができる。アクリル系共重
合体(A)は、その主鎖が実質的にアクリル系単量体が
共重合した主鎖からなる(以下、主鎖が実質的にアクリ
ル共重合鎖からなるともいう)共重合体であるため、え
られる本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物から形成
される塗膜の耐候性、耐薬品性、耐汚染性の持続性など
がすぐれたものとなることから、本発明のベース樹脂と
して好ましい。
【0015】なお、前記アクリル系共重合体(A)の主
鎖が実質的にアクリル共重合鎖からなるとは、アクリル
系共重合体(A)の主鎖を構成する単位のうちの50%
以上、さらには70%以上がアクリル系単量体単位から
形成されていることを意味する。また、アクリル系共重
合体(A)は、反応性シリル基が炭素原子に結合した形
式で含有されているため、塗膜の耐水性、耐アルカリ
性、耐酸性などがすぐれたものとなる。
【0016】アクリル系共重合体(A)において、一般
式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性シリル
基の数は、アクリル系共重合体(A)1分子あたり2個
以上、好ましくは3個以上であることが、本発明の組成
物から形成される塗膜の耐候性、耐溶剤性などの耐久性
がすぐれるという点から好ましい。
【0017】前記一般式(I)で表わされる反応性シリ
ル基は、アクリル系共重合体(A)の主鎖の末端に結合
していてもよく、側鎖に結合していてもよく、主鎖の末
端および側鎖に結合していてもよい。前記一般式(I)
において、R1 は水素原子または炭素数1〜10、好ま
しくはたとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基などの炭
素数1〜4のアルキル基である。前記アルキル基の炭素
数が10をこえるばあいには、反応性シリル基の反応性
が低下するようになる。
【0018】また、前記R1 がたとえばフェニル基、ベ
ンジル基などのアルキル基以外の基であるばあいにも、
反応性シリル基の反応性が低下するようになる。
【0019】また、前記一般式(I)において、R2
水素原子または炭素数1〜10、好ましくはたとえば前
記R1 において例示された炭素数1〜4のアルキル基、
たとえばフェニル基などの好ましくは炭素数6〜25の
アリール基およびたとえばベンジル基などの好ましくは
炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化
水素基である。これらのなかでは、本発明の組成物が硬
化性にすぐれるという点から炭素数1〜4のアルキル基
であるのが好ましい。
【0020】前記一般式(I)において、(R1 O)3
aは3−aが1以上3以下になるように、すなわちa
が0〜2になるように選ばれるが、アクリル系共重合体
(A)の硬化性が良好になるという点からは、aが0ま
たは1であるのが好ましい。したがって、R2 の結合数
は0〜1であるのが好ましい。
【0021】一般式(I)中に存在する(R1 O)3a
またはR2 aの数が2個以上のばあい、2個以上含まれる
1 またはR2 は同じであってもよく、異なっていても
よい。前記一般式(I)で表わされる炭素原子に結合し
た反応性シリル基の具体例としては、たとえば後述する
反応性シリル基を含有する単量体(A−1)に含有され
る基があげられる。
【0022】また、アクリル系共重合体(A)として
は、合成の容易さの点から、その分子内に一般式(I)
で表わされる炭素原子に結合した反応性シリル基を含有
する単量体単位(A−1)を用いて合成されるものが好
ましい。なお、アクリル系共重合体(A)中の前記単量
体単位の含有割合は、本発明の組成物を用いて形成され
る塗膜の耐久性がすぐれる、強度が大きくなるという点
から、アクリル系共重合体(A)の合成に用いる成分中
1〜60重量%、さらには3〜50重量%、とくには5
〜30重量%であるのが好ましい。
【0023】使用量が1%未満の場合には、硬化性が不
充分となる傾向にあり、60%を超える場合には、保存
安定性が低下する傾向にある。
【0024】前記アクリル系共重合体(A)に含有され
る一般式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性
シリル基を含有する単量体単位以外の単量体単位として
は、後述するアクリル系単量体からの単位および後述す
る必要により用いられるその他の単量体からの単位(A
−2)や水酸基含有ビニル系単量体(A−3)があげら
れる。
【0025】アクリル系共重合体(A)は、数平均分子
量が、本発明の組成物を用いて形成される塗膜の耐久性
などの物性がすぐれるという点から、1000〜300
00、さらには3000〜25000であることが好ま
しい。
【0026】前記のごときアクリル系共重合体(A)
は、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0027】上記一般式(I)で表わされる炭素原子に
結合した反応性シリル基を含有する単量体単位の具体例
としては、例えば、
【0028】
【化1】 などの一般式(III)
【0029】
【化2】 (式中、R5は、水素原子またはメチル基を表し、R
6は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
6〜10のアリール基、または、炭素数7〜10のアラ
ルキル基を表し、複数存在する場合には、同一であって
も異なっていてもよい。R7は炭素数1〜10のアルキ
ル基を表し、複数存在する場合には、同一であっても異
なっていてもよい。aは、0〜2の整数を表す。)で表
される化合物;
【0030】
【化3】 などの一般式(IV)
【0031】
【化4】 (式中、R5、 R6、 R7、aは前記と同じ、nは1〜
12の整数を示す。)で表される化合物;
【0032】
【化5】 などの一般式(V):
【0033】
【化6】 (中、R5、R6、 R7、a、nは前記と同じ)で表され
る化合物;
【0034】
【化7】 などの一般式(VI):
【0035】
【化8】 (式中、R5、R6、R7およびaは前記と同じ、pは1
〜14の整数を示す)で表される化合物
【0036】
【化9】 などの一般式(VII)
【0037】
【化10】 (式中、R5、R6、R7、aおよびpは前記と同じ、q
は0〜22の整数を示す)で表される化合物や、炭素原
子に結合した反応性シリル基をウレタン結合またはシロ
キサン結合を介して末端に有する(メタ)アクリレ−ト
などがあげられる。これらの中では、共重合性および重
合安定性、ならびに得られる組成物の硬化性および保存
安定性が優れるという点から、前記一般式(IV)で表
される化合物が好ましい。
【0038】また、前記その他の共重合可能な単量体
(A−2)の具体例としては、たとえばメチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イ
ソボロニル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、
2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレー
ト、3−(N,N―ジメチルアミノ)プロピルアクリル
アミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、マクロモノ
マーであるAS−6、AN−6、AA−6、AB−6、
AK−5などの化合物(以上、東亜合成化学工業(株)
製)、Placcel FA−1、Placcel F
A−4、PlaccelFM−1、Placcel F
M−4、HEAC−1(以上、ダイセル化学工業(株)
製)、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル類とリン酸またはリン酸エステル類との縮合生成物な
どのリン酸エステル基含有(メタ)アクリル系化合物、
ウレタン結合やシロキサン結合を含む(メタ)アクリレ
ートやスチレン、αーメチルスチレン、クロロスチレ
ン、スチレンスルホン酸、4ーヒドロキシスチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸
などの不飽和カルボン酸、これらのアルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩、アミン塩などの塩;無水マレイン酸など
の不飽和カルボン酸の酸無水物、これら酸無水物と炭素
数1〜20の直鎖状または分岐鎖を有するアルコールま
たはアミンとのジエステルまたはハーフエステルなどの
不飽和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエステルや
アリル化合物;ビニルピリジン、アミノエチルビニルエ
ーテルなどのアミノ基含有ビニル系化合物;イタコン酸
ジアミド、クロトン酸アミド、マレイン酸ジアミド、フ
マル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミド基
含有ビニル系化合物;2ーヒドロキシエチルビニルエー
テル、メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、
プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオロオレフ
ィンマレイミド、N−ビニルイミダゾール、ビニルスル
ホン酸などのその他ビニル系化合物などが挙げられる。
これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよ
い。
【0039】さらに、水酸基含有ビニル系単量体(A−
3)を共重合することもでき、その場合には、ポリイソ
シアネート化合物を用いて、ウレタン架橋を導入するこ
とができる。
【0040】水酸基含有ビニル系単量体(A−3)とし
ては特に限定されず、例えば、2―ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2―ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、4―ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、2―ヒドロキシエチルビニルエーテル、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、4―ヒドロキシスチレ
ン、東亜合成化学工業社製のアロニクス5700(商品
名)、日本触媒化学工業社製のHE−10、HE―2
0、HP−10及びHP―20(いずれも商品名)(以
上、いずれも末端に水酸基を有するアクリル酸エステル
オリゴマー)、日本油脂社製のブレンマーPPシリーズ
(ポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブレン
マーPEシリーズ(ポリエチレングリコールモノメタク
リレート)、ブレンマーPEPシリーズ(ポリエチレン
グリコールポリプロピレングリコールメタクリレー
ト)、ブレンマーAP400(ポリプロピレングリコー
ルモノアクリレート)、ブレンマーAE350(ポリエ
チレングリコールモノアクリレート)、及びブレンマー
GLM(グリセロールモノメタクリレート)(いずれも
商品名)、水酸基含有ビニル系化合物とε―カプロラク
トンとの反応によるε―カプロラクトン変性ヒドロキシ
アルキルビニル系共重合性化合物、ダイセル化学工業社
製HEAC−1(商品名)等のポリカーボネート含有ビ
ニル系化合物等が挙げられる。これらは、単独で用いて
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0041】これらの中では、塗膜に優れた耐酸性及び
耐水性を付与することができる点から、2―ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4―ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ートが好ましい。
【0042】また、本発明においては、得られる本発明
の組成物から形成される塗膜の耐候性をさらに向上させ
る目的で、たとえば主鎖にウレタン結合やシロキサン結
合により形成されたセグメント、単量体(A−1)、単
量体(A−2)、単量体(A−3)以外の単量体に由来
するセグメントなどを、50重量%を超えない範囲でア
クリル系共重合体(A)成分の製造時に導入してもよ
い。
【0043】これらは単独で用いてもよく、2種以上併
用してもよい。アクリル系共重合体(A)成分にはカル
ボキシル基またはアミノ基などの基が含まれていてもよ
く、その場合には、硬化性、密着性が向上するが、重合
体鎖に結合しているカルボキシル基やアミノ基の場合、
活性が弱く、これらを硬化触媒のかわりに使用して硬化
させようとしても良好な特性の硬化物が得られにくい。
【0044】前記アクリル系共重合体(A)は、たとえ
ば特開昭54−36395号公報、特開昭57−559
54号公報などに記載のヒドロシリル化法または反応性
シリル基を含有する単量体を用いた溶液重合法によって
製造することができるが、合成の容易さなどの点から反
応性シリル基を含有する単量体を用い、アゾビスイソブ
チロニトリルなどのアゾ系ラジカル重合開始剤を用いた
溶液重合法や乳化重合法、懸濁重合法等によって製造す
るのがとくに好ましい。
【0045】前記溶液重合法に用いられる溶剤は、非反
応性のものであればよく、とくに制限はないが、たとえ
ばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
などの炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸
エステル類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなど
のセロソルブ類;セロソルブアセテートなどのエーテル
エステル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトン、メチルイソブチルケトン、アセトン
などのケトン類や労働安全衛生法の第3種有機溶剤およ
び第3種有機溶剤に相当する弱溶剤などがあげられる。
【0046】また、前記溶液重合や乳化重合、懸濁重合
の際には、必要に応じて、たとえばn−ドデシルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカ
プタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルメチルジエトキシシラン、(CH3O)3Si
−S−S−Si(OCH33 、(CH3O)3Si−S8
−Si(OCH33などの連鎖移動剤を単独または2種
以上併用することにより、えられるアクリル系共重合体
(A)の分子量を調整してもよい。とくに、たとえばγ
−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのアルコ
キシシリル基を分子中に有する連鎖移動剤を用いたばあ
いには、アクリル系共重合体(A)の末端に反応性シリ
ル基を導入することができるので好ましい。かかる連鎖
移動剤の使用量は、用いる重合成分全量の0.05〜1
0%、なかんづく0.1〜8%であることが好ましい。
【0047】本発明においては、本発明の組成物から形
成される塗膜の耐汚染性を向上させるための成分とし
て、次の一般式(II): (R3O)4-b−Si−R4 b (II) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル
基から選ばれた1価の炭化水素基、R4は炭素数1〜1
0のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭
素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水
素基、bは0または1を示す)(B)(以下、シリコン
化合物等(B)ともいう)を使用することが出来る。シ
リコン化合物等(B)は該塗膜と被塗物との密着性を向
上させるための成分としても使用することが出来る。シ
リコン化合物等(B)をアクリル系共重合体(A)と混
合させたものは常温硬化性を有する組成物となり、該組
成物を用いて形成される塗膜はすぐれた耐汚染性を有す
るが、該塗膜がすぐれた耐汚染性を有する理由はまだ定
かには判明していない。おそらくアクリル系共重合体
(A)とシリコン化合物等(B)との相対的硬化速度の
違いと相溶性に起因し、表面硬度および親水性が向上す
ることが影響しているものと考えられる。
【0048】前記一般式(II)において、R3は炭素
数1〜10、好ましくはたとえばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−
ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、好ましくは
たとえばフェニル基などの炭素数6〜9のアリール基、
好ましくはたとえばベンジル基などの炭素数7〜9のア
ラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基である。
【0049】前記アルキル基の炭素数が10を超える場
合には、シリコン化合物等(B)の反応性が低下するよ
うになる。また、R1が前記アルキル基、アリール基、
アラルキル基以外の場合にも反応性が低下するようにな
る。
【0050】また、前記一般式(II)において、R4
は炭素数1〜10、好ましくはR3と同様の炭素数1〜
4のアルキル基、好ましくはR1と同様の炭素数6〜9
のアリール基、好ましくはR3と同様の炭素数7〜9の
アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素である。
【0051】前記一般式(II)において、(R3O)
4-bは4ーbが3以上になるように、すなわちbが0ま
たは1になるように選ばれるが、本発明の組成物から形
成される塗膜の硬化性が向上するという点からは、bが
0であるのが好ましい。
【0052】一般式(II)中に存在する(R3O)4-b
の数が2個以上の場合、2個以上含まれるR3は同じで
あってもよく、異なっていてもよい。
【0053】前記一般式(II)の具体例としては、た
とえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシリケー
ト、テトラn−プロピルシリケート、テトラi−プロピ
ルシリケート、テトラn−ブチルシリケート、テトラi
−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリケート;
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3ーグリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリse
c−オクチルオキシシラン、メチルトリフェノキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブト
キシシラン等のシランカップリング剤などが挙げられ
る。
【0054】また、前記シリコン化合物等(B)の具体
例としては、たとえば通常の方法で前記テトラアルキル
シリケートやトリアルコキシシランに水を添加し、縮合
させて得られるものがあげられ、たとえばMSi51、
MSi53、ESi28、ESi40、HAS−1、H
AS−10、EMS30/70やEMS40/60等の
EMSシリーズ、EPSiシリーズ(以上、コルコート
(株)製)、MS51、MS56、MS51B15、M
S56S、MS56SB5(以上、三菱化学(株)
製)、シリケート40、シリケート45、シリケート4
8、FR―3(以上、多摩化学(株)製)などのテトラ
アルキルシリケートの部分加水分解分解縮合物や、たと
えばAFP−1(信越化学工業(株)製)などのトリア
ルコキシシランの部分加水分解分解縮合物などが挙げら
れる。
【0055】前記シリコン化合物等(B)のうちでは、
ベース樹脂、特にアクリル系共重合体(A)との相溶
性、えられる本発明の組成物の硬化性が良好で、該組成
物を用いて形成される塗膜の硬度にすぐれるという点か
ら、MSi51、MS51、MS56、MS51B1
5、MS56S、MS56SB5(テトラメトキシシラ
ンの部分加水分解分解縮合物)やESi40、シリケー
ト40、シリケート45、シリケート48、ESi48
(テトラエトキシシランの部分加水分解縮合物)、FR
−3、EMSシリーズ(テトラメトキシシランとテトラ
エトキシシランの共部分加水分解縮合物)などのテトラ
アルキルシリケートの部分加水分解分解縮合物を用いる
のが好ましい。
【0056】さらに、前記シリコン化合物等(B)のな
かでは、縮合度の高いMS56やMS56S、シリケー
ト45、シリケート48ESi48、FR―3、EMS
シリーズなどが初期から接触角を低下させるという点か
ら好ましい。
【0057】本発明における硬化剤としては、本発明の
組成物の主剤成分中のベース樹脂を硬化させる成分、も
しくは硬化を触媒する成分を含有するものであればよ
い。ベース樹脂を硬化させる成分、もしくは硬化を触媒
する成分としては、ベース樹脂が反応性基として水酸基
を含有する場合には、イソシアネート含有化合物、オキ
サゾリン基含有化合物、有機金属化合物などが挙げられ
る。また、ベース樹脂が反応性基としてエポキシ基を含
有する場合には、カルボキシル基含有化合物、アミノ基
含有化合物、有機金属化合物などが挙げられる。また、
ベース樹脂が反応性基としてカルボキシル基を含有する
場合には、エポキシ基含有化合物、アミノ基含有化合
物、オキサゾリン基含有化合物などが挙げられる。
【0058】さらに、ベース樹脂が反応性基としてアル
コキシシリル基を含有する場合には、カルボキシル基含
有化合物、アミノ基含有化合物、有機金属化合物などが
挙げられる。
【0059】これらの硬化剤に用いられる有機金属化合
物としては、水酸基のイソシアネート基への付加反応、
エポキシ基の開環反応、アルコキシシリル基の加水分解
および/または縮合反応の触媒として使用されうる有機
金属化合物であればよく、さらに詳しくは、水酸基のイ
ソシアネート基への付加反応、またはアルコキシシリル
基の加水分解および/または縮合反応の触媒の具体例と
しては、有機錫化合物、有機チタニウム化合物、有機ジ
ルコニウム化合物、有機アルミニウム化合物、有機ビス
マス化合物などがあげられる。
【0060】前記有機錫化合物の具体例としては、たと
えばジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレート、ジ
ブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジ
ブチル錫ジマレート、ジオクチル錫ジマレートなどのジ
ブチル錫アルキルエステル、オクチル酸錫、ナフテン酸
錫、ステアリン酸錫、バーサチック酸錫、ジブチル錫オ
キサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジ
アセチルアセトナートなど、有機チタニウム化合物の具
体例としては、たとえばイソプロピルトリイソステアロ
イルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)オキシアセテートチタネート、テトラブ
チルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトライ
ソプロピルチタネート、チタンテトラアセチルアセトナ
ート等のチタン酸エステル類(有機チタネート化合物)
など、有機ジルコニウム化合物の具体例としては、たと
えばテトラブチルジルコネート、テトラキス(アセチル
アセトナート)ジルコニウム、テトライソブチルジルコ
ネート、ブトキシトリス(アセチルアセトナート)ジル
コニウムなど、有機アルミニウム化合物の具体例として
は、たとえばトリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミニウ
ム、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテ
ートなど、有機ビスマス化合物の具体例としては、ビス
マス−トリス(2−エチルヘキソエート)、ビスマス−
トリス(ネオデカノエート)等のビスマス塩と有機カル
ボン酸または有機アミンとの反応物などがあげられる。
【0061】前記有機金属化合物のうちでは、ジブチル
スズアルキルエステルが、硬化性が良好で、可使時間と
硬化性とのバランスがよく、塗膜の接触角が小さくなる
という点から好ましい。
【0062】前記ジブチル錫アルキルエステルの具体例
としては、たとえばジブチル錫ビスエチルマレート、ジ
ブチル錫ビスブチルマレート、ジブチル錫ビスオクチル
マレート、ジブチル錫ビスオレイルマレート、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫脂肪酸塩、ジブチル錫ビス
アセチルアセテート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ジオクトエート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル
錫ビストリエトキシシリケート、これらの反応物などが
あげられる。
【0063】ジブチル錫アルキルエステルのアルキル基
の炭素数が5以上、より好ましくは8以上のジブチル錫
アルキルエステルを用いると、可使時間と硬化性とのバ
ランスがよくなるので好ましい。
【0064】前記有機金属化合物は2種以上を組み合わ
せて用いても良い。
【0065】本発明の組成物には、さらに、塗膜と基材
の有機物との密着性をよくするために、シランカップリ
ング剤および/またはその反応物である密着性改良成分
(D)を含有することが好ましい。たとえばアクリル系
共重合体(A)、シリコン化合物等(B)および硬化触
媒(C)からなる組成物を、建築用で一般に中塗りに用
いられるエポキシ系塗膜上に塗装したばあい、エポキシ
系塗膜との密着性が問題になるばあいがある。このばあ
いには密着性改良成分(D)であるシランカップリング
剤を配合することにより密着性を確保することができ
る。
【0066】前記密着性改良成分(D)であるシランカ
ップリング剤としては、無機官能基としてメトキシシリ
ル基、エトキシシリル基などのアルコキシシリル基を有
し、有機官能基としてハロゲン基、ビニル基、メタクリ
ロキシ基、環状エポキシ基、グリシドキシ基、メルカプ
ト基、アミノ基、ジアミノ基、ウレイド基などを併有す
るものが好ましく用いられる。なかでもアルコキシシリ
ル基とアミノ基やグリシドキシ基とを有するものを用い
るばあい、密着性がすぐれる。
【0067】前記密着性改良成分(D)であるシランカ
ップリング剤の具体例としては、たとえばアミノエチル
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
アミノプロピルジエトキシシランのようなアミノシラン
化合物、γ−グリシドキシプロピルメトキシシラン、β
−エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシランな
どのエポキシシラン化合物、前記アミノシラン化合物と
エポキシ化合物との反応物などがあげられる。
【0068】前記アミノシラン化合物と反応させるエポ
キシ化合物の具体例としては、前記エポキシシラン類や
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂などがあげられる。これらは単独で用いて
もよく2種以上併用してもよい。
【0069】前記密着性改良成分(D)は、単独で用い
てもよく2種以上併用してもよい。
【0070】前記アクリル系共重合体(A)、シリコン
化合物等(B)、硬化触媒(C)および密着性改良成分
(D)の配合割合は、アクリル系共重合体(A)100
重量部に対して、シリコン化合物等(B)が2〜70重
量部、硬化触媒(C)が0.1〜20重量部、密着性改
良成分(D)が0.1〜20重量部となるように調製さ
れるのが好ましい。
【0071】シリコン化合物等(B)の量が2重量部未
満のばあいには、えられる組成物を用いて形成した塗膜
の耐汚染性の改良効果が不充分になり、また、70重量
部をこえると、塗膜の表面光沢などの外観性が低下した
り、クラックなどが発生したりするようになる。
【0072】また、硬化触媒(C)の量が0.1重量部
未満のばあいには、得られる組成物の硬化性が低下する
ようになり、また、20重量部をこえると、該組成物を
用いて形成した塗膜の表面光沢などの外観性が低下する
ようになる。
【0073】さらに、密着性改良成分(D)の量が0.
1重量部未満のばあいには、えられる組成物の密着性が
低下するようになり、また、20重量部をこえると、該
組成物を用いて形成した塗膜の表面光沢などの外観性が
低下するようになる。
【0074】前記シリコン化合物等(B)の好ましい最
少量は、2重量部、5重量部、さらには10重量部、好
ましい最大量は70重量部、60重量部、さらには50
重量部であり、たとえば5〜60重量部が好ましい範囲
の1つとしてあげられる。
【0075】また、前記硬化触媒(C)の好ましい最少
量は、0.1重量部、さらには0.5重量部、好ましい
最大量は20重量部、10重量部、さらには5重量部で
あり、たとえば0.1〜10重量部が好ましい範囲の1
つとしてあげられる。
【0076】さらに、前記密着性改良成分(D)の好ま
しい最少量は、0.1重量部以上、0.2重量部、さら
には0.5重量部、好ましい最大量は20重量部、10
重量部、さらには6重量部であり、たとえば0.2〜1
0重量部が好ましい範囲の1つとしてあげられる。
【0077】本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物
は、アクリル系共重合体(A)、シリコン化合物等
(B)、硬化触媒(C)および密着性改良成分(D)
を、たとえば撹拌機などを用いて均一な組成物となるよ
うに撹拌、混合することによってうることができる。特
には、アクリル系共重合体(A)として加水分解性ケイ
素基を含有したアクリル重合体、シリコン化合物等
(B)としてテトラアルキルシリケートの部分加水分解
縮合物、硬化触媒(C)として、アルキル基の炭素数が
5以上あるいは8以上のジブチル錫アルキルエステル化
合物、を用い、密着性改良成分(D)として、アミノ基
を含有したシランカップリング剤、硬化調整剤(E)と
してn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプ
タン、n−ブチルメルカプタン、γーメルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γーメルカプトプロピルトリエ
トキシシラン等のメルカプト化合物含有した組成物ある
いは、(C)、(D)、(E)成分を混合あるいは予め
反応させた組成物を用いるのが好ましい。 (D)成分
のアミノ基を含有したシランカップリング剤を用いる場
合、エポキシ基含有化合物と混合あるいは予め反応させ
た組成物を用いてもよい。硬化調整剤(E)の使用量と
しては、可使時間との関係から調整すればよいが、硬化
触媒(C)1重量部に対して、20重量部以下使用する
ことが好ましい。20重量部を超えると低温での初期硬
化速度が遅くなり、タックを生じ易くなる。また、アク
リル系共重合体(A)が水酸基を含有する場合には、架
橋剤として、ポリイソシアナート化合物(F)を配合し
てもよい。
【0078】上記ポリイソシアネート化合物としては、
1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物
を挙げることができ、例えば、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
等の脂肪族系;水素添加キシレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシア
ネート等の脂環族系;トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の芳香族系等のものが
挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0079】また、ブロックポリイソシアネート化合物
も使用することができ、具体的には、上記ポリイソシア
ネート化合物を、例えばε―カプロラクタム等のラクタ
ム系ブロック化剤;エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等のアルコール系ブロック化剤;アセトキシム等の
オキシム系ブロック化剤等でブロックしたもの等が挙げ
られる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0080】上記水酸基含有アクリル系共重合体と上記
ポリイソシアネート化合物又はブロックポリイソシアネ
ート化合物との配合割合は、上記水酸基含有アクリル系
共重合体の水酸基に対し、上記ポリイソシアネート化合
物又はブロックポリイソシアネート化合物のイソシアネ
ート基が0.5〜1.5当量になるようにするのが好ま
しい。より好ましくは、0.8〜1.2当量である。
0.5当量未満であると、塗膜の耐候性、耐水性等が低
下し、1.5当量を超えると、外観性、耐候性等が低下
する傾向にある。
【0081】加水分解性硅素基を含有していない重合体
をアクリル系共重合体(A)として用いることも好まし
い。
【0082】本発明の組成物には、さらに脱水剤やアル
キルアルコールを配合することによって、組成物の保存
安定性を長期間に渡ってすぐれたものにすることができ
る。前記脱水剤の具体例としては、たとえばオルトギ酸
メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト
酢酸エチル、メチルシリケート、エチルシリケートなど
の加水分解性エステル化合物などがあげられる。
【0083】また、前記アルキルアルコールの具体例と
しては、たとえばメタノール、エタノールなどの炭素数
1〜4の低級アルコールなどがあげられる。
【0084】前記脱水剤やアルキルアルコールは、たと
えばアクリル系共重合体(A)を重合する前の成分に加
えてもよく、アクリル系共重合体(A)の重合中に加え
てもよく、また、えられたアクリル系共重合体(A)と
そのほかの成分との混合時に加えてもよく、とくに限定
はない。
【0085】前記脱水剤やアルキルアルコールの配合量
にはとくに限定はないが、通常アクリル系共重合体
(A)の樹脂固形分100重量部に対して脱水剤および
アルキルアルコールの合計量が0.5〜20重量部程
度、特には2〜10重量部程度であるのが好ましい。
【0086】また、本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組
成物には、通常塗料に用いられる、たとえば酸化チタ
ン、群青、紺青、亜鉛華、ベンガラ、黄鉛、鉛白、カー
ボンブラック、透明酸化鉄、アルミニウム粉などの無機
顔料、アゾ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、キノリ
ン系顔料、アントラキノン系顔料、フタロシアニン系顔
料などの有機顔料などの顔料;希釈剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、タレ防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニ
トロセルロース、セルロースアセテートブチレートなど
の繊維素;エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹
脂、フッ素樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポ
リビニルブチラール、ポリシロキサンなどの樹脂など
を、適宜加えてもよい。
【0087】本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物
は、有機溶剤に溶解した溶剤系、有機溶剤に分散したN
AD系、水に溶解もしくは分散した水系、溶剤を実質的
に含まない無溶剤系のいずれであってもよい。
【0088】本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物
は、水分からの遮断等により保存安定性が確保される限
りにおいて1液型組成物であってもよく、硬化剤や顔
料、添加剤等を分離して保存しておき塗装前に混合する
2液型もしくは3液型以上であってもよい。
【0089】本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物
は、たとえば浸漬、吹付け、刷毛などを用いた塗布など
の通常の方法によって被塗物に塗布され、通常常温でそ
のまま、または30℃程度以上で焼付けて硬化せしめら
れる。
【0090】本発明の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物
は、たとえば金属、セラミックス、ガラス、セメント、
窯業系成形物、プラスチック、木材、紙、繊維などから
なる建築物、家電用品、産業機器などの上塗り用の塗料
として好適に使用される。つぎに、本発明の上塗り塗料
用硬化性樹脂組成物を実施例に基づいてさらに詳細に説
明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0091】
【実施例】製造例1(アクリル系共重合体(A)の製
造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、チッ素ガス導入管および
滴下ロートを備えた反応容器にキシレン40重量部を仕
込み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。そ
ののち、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン11.7重量部、メチルメタクリレート56.7重量
部、 n−ブチルアクリレート30.7重量部、n−メ
チロールアクリルアミド0.9重量部、メタノール1.
4重量部、トルエン18.8重量部、キシレン40重量
部および2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.8
重量部からなる混合物を滴下ロートにより5時間かけて
等速滴下した。
【0092】滴下終了後、2,2´−アゾビスイソブチ
ロニトリル0.2重量部およびトルエン9.1重量部を
1時間かけて等速滴下したのち、110℃で2時間熟成
してから冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形
分濃度が50%のアクリル系共重合体(A)−1をえ
た。えられたアクリル系共重合体(A)−1の数平均分
子量は15000であった。 実施例1 製造例1でえられたアクリル系共重合体(A)−1の樹
脂固形分100重量部に対し、シリコン化合物等(B)
としてESi48(コルコート(株)製のテトラエチル
シリケートの部分加水分解縮合物)を15重量部加えた
混合液に、顔料として酸化チタン(CR−90、石原産
業(株)製)40重量部を添加し、ガラスビーズを用い
てペイントコンディショナーで2時間分散させ、固形分
濃度が60%の白エナメルをえた。
【0093】えられた白エナメルの樹脂固形分100重
量部に対して、硬化触媒(C)としてジブチル錫ビス
(オレイルマレート)を1重量部、密着性改良成分
(D)として後述する(D)−1を2重量部、硬化調整
剤(E)としてn−ドデシルメルカプタンを0.8重量
部添加した。さらに、シンナーを添加して撹拌し、固形
分濃度が45%の組成物をえた。さらに、シンナーを添
加して撹拌し、固形分濃度が45%の組成物をえた。 実施例2〜9 表1および2に示す配合に従い、以下同様にして、固形
分濃度45%の組成物を得た。結果を表3に示す。
【0094】えられた組成物を直ちにアルミニウム板
(A5052P)上に乾燥膜厚が約30μmになるよう
にエアースプレーで塗装し、23℃で7日間養生(硬
化)させ塗膜1を得た。
【0095】ついで、組成物を23℃、55%RHの条
件下で8時間静置した後、同様にアルミニウム板(A5
052P)上に乾燥膜厚が約30μmになるようにエア
ースプレーで塗装し、23℃で7日間養生(硬化)させ
塗膜2を得た。えられた各塗膜の耐汚染性及びESCA
測定を以下の方法にしたがって評価した。結果を表3に
示す。 (イ)耐汚染性(ΔL値) 形成直後の塗膜表面および大阪摂津市の屋外で3ケ月間
放置(屋外曝露)後の塗膜表面の色彩をCR―300色
差計(ミノルタ製)を用いて各々測定し、得られたL値
(明度)からその差(ΔL値)を求めた。 (ロ)ESCA測定をQuantum2000(ファイ
社製)を用いて、AlKα光、15kV・24.8Wの
強度で、径100nmΦのX線で1nm/minでスパ
ッタして行なった。結果をまとめて表−3に示す。
【0096】実施例1〜8および比較例1および2で配
合されている組成物は以下の通りである。 シリケ−ト化合物(B) (B)−1;エチルシリケ−ト48(コルコ−ト製) (B)−2;シリケ−ト45(多摩化学製) (B)−3;シリケ−ト 48(多摩化学製) (B)−4;MS56(三菱化学製) 硬化触媒(C) (C)−1;ジブチル錫ビスオレイルマレ−ト (C)−2;ジオクチル錫ビス(2−エチルヘキシルマ
レ−ト) (C)−3;ジブチル錫ビスブチルマレ−ト (C)−4;ジブチル錫ビスイソノニル−3−メルカプ
トプロピオネートシランカップリング剤(D) (D)−1;アミノエチルアミノプロピルトリメトキシ
シランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
の1:2.2(モル比)反応物 (D)−2;ビスフェノ−ルA型2官能エポキシ化合物
(エピコ−ト828;油化シェルエポキシ(株)製))と
γ−アミノプロピルトリエトキシシランの1:2(モル
比)の反応物 硬化調整剤(E) (E)−1;n−ドデシルメルカプタン (E)−2;γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン 架橋剤(F) (F)−1;コロネートHX(日本ポリウレタン(株)
製 イソシアネート化合物) (F)−2;TSA100(旭化成(株)製 イソシア
ネート化合物)
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】
【発明の効果】本発明は、主剤に対し硬化反応を開始さ
せる為の硬化剤および/または水分を主剤と混合後1時
間以内に塗装して得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤
および/または水分を混合後8時間経過した後に塗装し
て得られる塗膜(b)において、ESCAにより同一条
件で測定される(b)と(a)それぞれの塗膜表面から
20nm以内のSiの元素存在量の比の値((b)/
(a))が6/10以上15/10以下であることによ
り、ポットライフによる耐汚染性変化を抑制した耐汚染
性塗料組成物を得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化
    剤および/または水分を主剤と混合後1時間以内に塗装
    して得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤および/また
    は水分を混合後8時間経過した後に塗装して得られる塗
    膜(b)において、ESCAにより同一条件で測定され
    る(b)と(a)それぞれの塗膜表面から20nm以内
    のSiの元素存在量の比の値((b)/(a))が6/
    10以上15/10以下であることを特徴とするポット
    ライフによる耐汚染性変化を抑制した耐汚染性塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化
    剤および/または水分を主剤と混合後1時間以内に塗装
    して得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤および/また
    は水分を混合後8時間経過した後に塗装して得られる塗
    膜(b)において、ESCAにより同一条件で測定され
    る塗膜表面から20nm以内のSiとCの元素存在量の
    比の値(Si/C)の最大値が(a)、(b)いずれも
    10/100以上70/100以下であることを特徴と
    する請求項1記載のポットライフによる耐汚染性変化を
    抑制した耐汚染性塗料組成物。
  3. 【請求項3】主剤に対し硬化反応を開始させる為の硬化
    剤および/または水分を主剤と混合後1時間以内に塗装
    して得られる塗膜(a)と、主剤と硬化剤および/また
    は水分を混合後8時間経過した後に塗装して得られる塗
    膜(b)において、ESCAにより同一条件で測定され
    る、深さ50〜100nm(2)と塗膜表面から20n
    m以内(1)とのSiの元素存在量の比の値((2)/
    (1))が、(a)、(b)いずれも1/100以上1
    /10以下であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のポットライフによる汚染性変化を抑制した耐汚染性塗
    料組成物。
  4. 【請求項4】一般式(II): (R3O)4-b−Si−R4 b (II) (式中、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
    基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、
    4 は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基および
    アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、bは0ま
    たは1を示す)で表わされるシリコン化合物および/ま
    たはその部分加水分解縮合物(B)で表わされるシリケ
    ート部分縮合物を含有することを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の耐汚染性塗料組成物。
  5. 【請求項5】 (式中、R1 は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
    ル基、R2 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
    基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
    炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で表わされる炭
    素原子に結合した反応性シリル基を含有するアクリル系
    共重合体(A)100重量部に対して、一般式(I
    I): (R3O)4-b−Si−R4 b (II) (式中、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
    基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、
    4 は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基および
    アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、bは0ま
    たは1を示す)で表わされるシリコン化合物および/ま
    たはその部分加水分解縮合物(B)2〜70重量部と、
    有機金属化合物からなる硬化触媒(C)0.1〜20重
    量部とを配合してなる請求項1〜4いずれか記載の耐汚
    染性塗料組成物。
  6. 【請求項6】アクリル系共重合体(A)が、分子内に一
    般式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性シリ
    ル基を含有する単量体単位を1〜60重量%含有する共
    重合体である請求項1〜5いずれか記載の耐汚染性塗料
    組成物。
  7. 【請求項7】硬化剤がジブチルスズアルキルエステルを
    含有することを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の
    耐汚染性塗料組成物。
  8. 【請求項8】前記ジブチルスズアルキルエステルのアル
    キル基の炭素数が5以上であることを特徴とする請求項
    7記載の耐汚染性塗料組成物。
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