JP2002121468A - 顔料分散用樹脂組成物およびそれを塗布してなる塗装物 - Google Patents
顔料分散用樹脂組成物およびそれを塗布してなる塗装物Info
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Abstract
および混色性の良好な顔料分散用樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】主鎖が実質的ビニル系重合体からなり、分
子内に加水分解性基に結合したケイ素基と一般式(I)
で表される第3級アミン単位を少なくとも1つ有する重
合体(A)と弱溶剤(B)および顔料(C)を含有する
ことを特徴とする顔料分散用樹脂組成物並びに顔料分散
用樹脂組成物を塗布してなる塗装物。
Description
樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、例えば金属、セ
ラミックス、ガラス、セメント、窯業系基材、プラスチ
ック、木材、紙、繊維などからなる建築物、家電用品、
産業機器などの塗装に好適に使用しうる顔料分散用硬化
性樹脂組成物および、当該顔料分散用硬化性樹脂組成物
を塗装した塗装物に関する。
などからなる建築物、建材などの産業製品などの表面
を、例えば、フッ素樹脂塗料、アクリルウレタン樹脂塗
料、アクリルシリコン樹脂塗料などの塗料で被覆するこ
とによって建築物などの外観をよくしたり、防食性や耐
候性等を向上させたりしている。
ってから、従来の強溶剤タイプの塗料の臭気が問題視さ
れ、弱溶剤タイプの塗料が開発されている。
来の強溶剤タイプに比較して、調色が難しいという問題
があった。
プの塗料で顔料分散性および混色性の良好な顔料分散用
樹脂組成物を提供することを目的とする。
及び塗装物に係るものである主鎖が実質的ビニル系重合
体からなり、分子内に加水分解性基に結合したケイ素基
と下記一般式(I)で表される第3級アミン単位を少な
くとも1つ有する重合体(A)と弱溶剤(B)および顔
料(C)を含有することを特徴とする顔料分散用樹脂組
成物を用いることにより、顔料分散性の優れた弱溶剤型
樹脂組成物を得ることができることを見出し、本発明を
完成するに至った。 一般式(I)
基、XはOもしくはNH、mは2〜10の整数を示
す。)
成物には、湿分の存在下、室温で硬化性を有するベース
樹脂として加水分解性基と結合したシリル基を有するビ
ニル系共重合体(A)成分が含有される。
が実質的にビニル系単量体及び必要に応じてその他単量
体を共重合した主鎖からなる。
なる」とは、ビニル基、ビニリデン基のように、重合性
炭素炭素二重結合を化合物あるいは重合性二重結合を有
する化合物と他の化合物との共重合体ブロックがビニル
系共重合体(A)の主鎖を構成していることを意味す
る。
なくとも1個存在すればよいが、充分な硬化性を与え、
また、内部応力を緩和するという観点から2〜10個存
在することが好ましい。
えば特開昭54−36395号公報、特開昭57−55
954号公報などに記載のヒドロシリル化法または反応
性シリル基を含有する単量体を用いた溶液重合法によっ
て製造することができるが、合成の容易さなどの点から
反応性シリル基を含有する単量体を用い、ラジカル重合
開始剤を用いた溶液重合法によって製造することがとく
に好ましい。
水分解性基は、ハロゲン基、アルコキシ基等がある。そ
の中で、反応の制御の簡便さからアルコキシ基が有用で
ある。
量は、2000〜30000が好ましい。より好ましく
は、3000〜25000である。数平均分子量が20
00未満であると、硬化性、耐候性が低下する傾向にあ
り、30000を超えると外観性、作業性が低下する傾
向がある。
えば重合性二重結合および炭素原子に結合した反応性シ
リル基を含有する単量体(a)、下記一般式(I)で表
される第3級アミン単位含有単量体(b)、その他のビ
ニル系単量体(c)を重合することによって製造するこ
とができる。
基、XはOもしくはNH、nは2〜10の整数を示
す。) 上記反応性シリル基を含有するビニル系単量体の具体例
としては、例えば、
6は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
6〜10のアリール基、または、炭素数7〜10のアラ
ルキル基を表し、複数存在する場合には、同一であって
も異なっていてもよい。R7は炭素数1〜10のアルキ
ル基を表し、複数存在する場合には、同一であっても異
なっていてもよい。bは、0〜2の整数を表す。)で表
される化合物;
12の整数を示す。)で表される化合物;
る化合物;
〜14の整数を示す)で表される化合物
は0〜22の整数を示す)で表される化合物や、炭素原
子に結合した反応性シリル基をウレタン結合またはシロ
キサン結合を介して末端に有する(メタ)アクリレ−ト
などがあげられる。これらの中では、共重合性および重
合安定性、ならびに得られる組成物の硬化性および保存
安定性が優れるという点から、前記一般式(IV)で表
される化合物が好ましい。
く、2種類以上併用してもよい。前記単量体(a)は、
ビニル系共重合体(A)の全単量体中に1〜90重量
%、さらには3〜70重量%、とくには3〜50重量%
使用するのが好ましい。
単位含有単量体(b)としては、一般式(I)
基、XはOもしくはNH、mは2〜10の整数を示
す。)で表される構造を有するものであれば特に制限は
ないが、合成の容易さの点から、2−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エチルアクリレート、2−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エチルメタクリレート、3−(N,N―ジメ
チルアミノ)プロピルアクリルアミド等が挙げられ好ま
しい。
る単量体(a)の種類および使用量に応じて適宜調整す
ればよいが、通常は用いる単量体成分全量の0.1〜1
0重量%、さらには0.2〜5重量%、特には0.3〜3
重量%が好ましい。
(c)の具体例としては、たとえばメチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イ
ソボロニル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリロイルモルホリン、マクロモノマーであ
るAS−6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5
などの化合物(以上、東亜合成化学工業(株)製)、P
laccel FA−1、Placcel FA−4、
Placcel FM−1、Placcel FM−
4、HEAC−1(以上、ダイセル化学工業(株)
製)、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル類とリン酸またはリン酸エステル類との縮合生成物な
どのリン酸エステル基含有(メタ)アクリル系化合物、
ウレタン結合やシロキサン結合を含む(メタ)アクリレ
ートやスチレン、αーメチルスチレン、クロロスチレ
ン、スチレンスルホン酸、4ーヒドロキシスチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸
などの不飽和カルボン酸、これらのアルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩、アミン塩などの塩;無水マレイン酸など
の不飽和カルボン酸の酸無水物、これら酸無水物と炭素
数1〜20の直鎖状または分岐鎖を有するアルコールま
たはアミンとのジエステルまたはハーフエステルなどの
不飽和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエステルや
アリル化合物;ビニルピリジン、アミノエチルビニルエ
ーテルなどのアミノ基含有ビニル系化合物;イタコン酸
ジアミド、クロトン酸アミド、マレイン酸ジアミド、フ
マル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミド基
含有ビニル系化合物;2ーヒドロキシエチルビニルエー
テル、メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、
プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオロオレフ
ィンマレイミド、N−ビニルイミダゾール、ビニルスル
ホン酸などのその他ビニル系化合物などが挙げられる。
これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよ
い。
を共重合することもできる。
特に限定されず、例えば、2―ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2―ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2―ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、4―ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2―
ヒドロキシエチルビニルエーテル、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、4―ヒドロキシスチレン、東亜合
成化学工業社製のアロニクス5700(商品名)、日本
触媒化学工業社製のHE−10、HE―20、HP−1
0及びHP―20(いずれも商品名)(以上、いずれも
末端に水酸基を有するアクリル酸エステルオリゴマ
ー)、日本油脂社製のブレンマーPPシリーズ(ポリプ
ロピレングリコールメタクリレート)、ブレンマーPE
シリーズ(ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト)、ブレンマーPEPシリーズ(ポリエチレングリコ
ールポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブレ
ンマーAP400(ポリプロピレングリコールモノアク
リレート)、ブレンマーAE350(ポリエチレングリ
コールモノアクリレート)、及びブレンマーGLM(グ
リセロールモノメタクリレート)(いずれも商品名)、
水酸基含有ビニル系化合物とε―カプロラクトンとの反
応によるε―カプロラクトン変性ヒドロキシアルキルビ
ニル系共重合性化合物、ダイセル化学工業社製HEAC
−1(商品名)等のポリカーボネート含有ビニル系化合
物等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
耐水性を付与することができる点から、2―ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4―ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ートが好ましい。
の組成物から形成される塗膜の耐候性をさらに向上させ
る目的で、たとえば主鎖にウレタン結合やシロキサン結
合により形成されたセグメント、単量体(a)、単量体
(b)、単量体(c)、単量体(d)以外の単量体に由
来するセグメントなどを、50重量%を超えない範囲で
ビニル系共重合体(A)成分の製造時に導入してもよ
い。
用してもよい。ビニル系共重合体(A)成分にはカルボ
キシル基またはアミノ基などの基が含まれていてもよ
く、その場合には、硬化性、密着性が向上するが、重合
体鎖に結合しているカルボキシル基やアミノ基の場合、
活性が弱く、これらを硬化触媒のかわりに使用して硬化
させようとしても良好な特性の硬化物が得られにくい。
働安全衛生法の第3種有機溶剤および第3種有機溶剤に
相当する溶剤である。好ましくは(B)成分として脂肪
族炭化水素を含有するものが好ましい。このような例と
して、ターペン、ミネラルスピリットなどの、高沸点炭
化水素を含むものが挙げられる。
釈溶剤に使用してもよいが、臭気や塗り重ね性を考慮し
て両者に用いることが最も好ましい。
て、たとえばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシル
メルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γーメルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γーメルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、(CH3O)3Si−S−S−S
i(OCH3)3,(CH3O)3Si−S8−Si(OC
H3)3などの連鎖移動剤を単独または2種以上併用する
ことにより、得られるアクリル系共重合体(A)の分子
量を調整してもよい。とくに、たとえばγーメルカプト
プロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシリル基
を分子中に有する連鎖移動剤を用いた場合には、ビニル
系共重合体(A)の末端に反応性シリル基を導入するこ
とができるので好ましい。かかる連鎖移動剤を用いる場
合、その使用量は、用いる単量体成分全量の0.05〜
10重量%、特には0.1〜8重量%であることが好ま
しい。
く、また、その使用量についても特に制限はない。通常
塗料に用いられるたとえば酸化チタン、群青、紺青、亜
鉛華、ベンガラ、黄鉛、鉛白、カーボンブラック、透明
酸化鉄、アルミニウム粉などの無機顔料、アゾ系顔料、
トリフェニルメタン系顔料、キノリン系顔料、アントラ
キノン系顔料、フタロシアニン系顔料などの有機顔料な
どの顔料が選ばれる。
構成するモノマ−種に加えて、ビニル基を含有するポリ
エステル化合物(D)成分を共重合してもよい。その使
用量は、前記(A)成分を構成する単量体成分全量の
1〜50重量%、特には3〜20重量%であることが好
ましい。(D)成分を使用すると、顔料の分散性をさら
に向上させることができる。ポリエステル部分として
は、顔料分散に適した極性および分子構造を有したもの
であればよく、アルキッドタイプの樹脂が一般的であ
る。重合性不飽和基を有することで、他の重合性不飽和
単量体と共重合させることでビニル系共重合体(A)と
相溶性の良好な樹脂を得ることができる。
分加水分解縮合物(E)(以後、シリコン化合物(E)
という)は、一般式(II) (R3O)4-a−Si−R4 a (II) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル
基から選ばれた1価の炭化水素基、R4は炭素数1〜1
0のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭
素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水
素基、aは0または1を示す)で表され、塗膜の耐汚染
性を向上させることを主たる目的に配合される成分であ
り、上記有機塗料用樹脂(A)100重量部に対して、
2〜100重量部配合することが好ましく、より好まし
くは、5〜80重量部、更に好ましくは10〜50重量
部である。
量部未満であると、塗膜の耐汚染性が低下し、100重
量部を超えると、クラックが発生したり、塗膜が脆くな
ったり、硬化性が低下する傾向がある。
数1〜10、好ましくはたとえばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−
ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、好ましくは
たとえばフェニル基などの炭素数6〜9のアリール基、
好ましくはたとえばベンジル基などの炭素数7〜9のア
ラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基である。
合には、シリコン化合物類(E)の反応性が低下するよ
うになる。また、R1が前記アルキル基、アリール基、
アラルキル基以外の場合にも反応性が低下するようにな
る。
は炭素数1〜10、好ましくはR3と同様の炭素数1〜
4のアルキル基、好ましくはR1と同様の炭素数6〜9
のアリール基、好ましくはR3と同様の炭素数7〜9の
アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素である。
4-aは4ーaが3以上になるように、すなわちaが0また
は1になるように選ばれるが、本発明の組成物から形成
される塗膜の硬化性が向上するという点からは、aが0
であるのが好ましい。
の数が2個以上の場合、2個以上含まれるR1は同じで
あってもよく、異なっていてもよい。
ては、たとえばテトラメチルシリケート、テトラエチル
シリケート、テトラn−プロピルシリケート、テトラi
−プロピルシリケート、テトラn−ブチルシリケート、
テトラi−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリ
ケート;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3
ーグリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルト
リsec−オクチルオキシシラン、メチルトリフェノキ
シシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルト
リブトキシシラン等のシランカップリング剤などが挙げ
られる。
縮合物(E)の具体例としては、たとえば通常の方法で
前記テトラアルキルシリケートやトリアルコキシシラン
に水を添加し、縮合させて得られるものがあげられ、た
とえばMSi51、MSi53、ESi28、ESi4
0、HAS−1、HAS−10、EMS30/70やE
MS40/60等のEMSシリーズ、EPSiシリーズ
(以上、コルコート(株)製)、MS51、MS56、
MS51B15、MS56S、MS56SB5(以上、
三菱化学(株)製)、シリケート40、シリケート4
5、シリケート48、FR―3(以上、多摩化学(株)
製)などのテトラアルキルシリケートの部分加水分解分
解縮合物や、たとえばAFP−1(信越化学工業(株)
製)などのトリアルコキシシランの部分加水分解分解縮
合物などが挙げられる。
ニル系樹脂(A)とを用いて形成される塗膜の汚染物質
の付着を制御するという点から、MSi51、MS5
1、MS56、MS51B15、MS56S、MS56
SB5(テトラメトキシシランの部分加水分解分解縮合
物)やESi40、シリケート40、シリケート45、
シリケート48、ESi48(テトラエトキシシランの
部分加水分解縮合物)、FR−3、EMSシリーズ(テ
トラメトキシシランとテトラエトキシシランの共部分加
水分解縮合物)などのテトラアルキルシリケートの部分
加水分解分解縮合物を用いるのが好ましい。
解縮合物(E)のなかでは、縮合度の高いMS56やM
S56S、シリケート45、シリケート48ESi4
8、FR―3、EMSシリーズなどが初期から接触角を
低下させるという点から好ましい。
に応じて硬化剤(F)が配合される。
ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレエー
ト、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジマ
レエート、オクチル酸スズ等の有機スズ化合物;エチル
アセトアセテ−トアルミニウムジイソプロピレ−ト、ア
ルミニウムトリス(アセチルアセテート)、アルミニウ
ムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムモ
ノアセチルアセトネ−トビス(エチルアセトアセテー
ト)、アルキルアセチルアセテ−トアルミニウムジイソ
プロピレ−トなどの有機アルミ化合物;有機チタネート
化合物;有機亜鉛化合物等の有機金属化合物が挙げられ
る。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
媒が挙げられる。酸触媒としては、リン酸エステル系、
スルホン酸系触媒、リン酸に有機アミン配合した系、ス
ルホン酸と有機アミンを配合した系、有機カルボン酸に
有機アミンを配合した系がある。硬化性とポットライフ
のバランスが取れる点から、有機カルボン酸に有機アミ
ンを配合した系が好ましい。これらは、加水分解性シリ
ル基含有アクリル共重合体(A)成分100重量部に対
して0.1〜20重量配合することができる。配合量と
しては0.2〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量
部が特に好ましい。また、上記硬化触媒は、単独および
2種類以上併用することができる。
リン酸、モノメチルホスフェ−ト、モノエチルホスフェ
−ト、モノブチルホスフェ−ト、モノオクチルホスフェ
−ト、モノデシルホスフェ−ト、ジメチルホスフェ−
ト、ジエチルホスフェ−ト、ジドデシルホスフェ−トな
どのリン酸またはリン酸エステルがある。スルホン酸系
では、ドデシルベンゼンスルホン酸が代表的である。
含有される場合には、硬化剤(F)としてポリイソシア
ネート化合物を使用してもよく、その場合には、ウレタ
ン架橋を導入することができる。
1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物
を挙げることができ、例えば、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
等の脂肪族系;水素添加キシレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシア
ネート等の脂環族系;トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の芳香族系等のものが
挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
しては、上記ポリイソシアネート化合物を、例えばε―
カプロラクタム等のラクタム系ブロック化剤;エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール系ブロッ
ク化剤;アセトキシム等のオキシム系ブロック化剤等で
ブロックしたもの等が挙げられる。これらは、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ソシアネート化合物又はブロックポリイソシアネート化
合物との配合割合は、上記水酸基含有アクリル樹脂の水
酸基に対し、上記ポリイソシアネート化合物又はブロッ
クポリイソシアネート化合物のイソシアネート基が0.
5〜1.5当量になるようにするのが好ましい。より好
ましくは、0.8〜1.2当量である。0.5当量未満
であると、塗膜の耐候性、耐水性等が低下し、1.5当
量を超えると、外観性、耐候性等が低下する傾向にあ
る。
いて、通常行われるたとえばロールミル法、ボールミル
法、サンドミル法、高速インペラーミル法、ディスパー
ザー法、ニーダー法などの分散方法で、顔料を分散せし
め、そののち、他の有機樹脂(G)を混合することが可
能であることはもちろんである。
限はないが、硬化性を得る点から、シロキサン架橋およ
びウレタン架橋を形成することが可能な樹脂が好まし
い。該有機樹脂として非水系重合体粒子(NAD)を添
加することもできる。この成分は、極少量の添加で塗料
組成物の低粘度化、ハイソリッド化を達成でき、さらに
硬化塗膜の耐衝撃性を向上させることができる。
であるため、安定性を保持する目的で、脱水剤を使用す
ることが好ましい。脱水剤としては、加水分解性エステ
ル化合物などが挙げられる。その具体例としては、たと
えばオルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸
メチル、オルト酢酸エチル、オルトプロピオン酸トリメ
チル、オルトプロピオン酸トリエチル、オルト酪酸トリ
メチル、オルト酪酸トリエチルなどの加水分解性エステ
ル化合物、ジメトキシメタン、1,1−ジメトキシエタ
ン、1,1−ジメトキシエタン、1,1−ジメトキシプ
ロパン、1,1−ジメトキシブタン;メチルシリケー
ト、エチルシリケート、メチルトリメトキシシランなど
である。この中では、脱水効果の点からオルト酢酸メチ
ルが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上
併用してもよい。
物には、通常塗料に用いられるたとえば希釈剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、タレ防止剤、レベリング剤などの添
加剤;アミノシランなどのシランカップリング剤;ニト
ロセルロース、セルロースアセテートブチレートなどの
繊維素;エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹
脂、フッ素樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポ
リビニルブチラール、ポリシロキサンなどの樹脂などを
適宜加えてもよい。
たとえば浸漬、吹き付け、刷毛、スプレ−などを用いた
塗布などの通常の方法によって被塗物に塗布され、通
常、常温でそのまま、または30℃以上で焼き付けて硬
化せしめる。
物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
製造 撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器に表1の(イ)成分を仕込み、
窒素ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、表1の
(ア)成分および(D)成分の混合物を滴下ロートから
5時間かけて等速滴下した。次に(ウ)成分の混合溶液
を1時間かけて等速滴下した。その後、引き続き110
℃で2時間攪拌した後、室温まで冷却した。最後に表1
の(エ)成分を加えて攪拌した。
脂組成物を用いて顔料を分散せしめた後、混合できる有
機樹脂(G)も合成した。(以上、重量部) 得られた加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A―
1、A−2、A−3、A−5およびG―1)、加水分解
性シリル基及び水酸基含有アクリル樹脂(A−4、A−
6およびG−2)の各アクリル樹脂溶液の固形分濃度、
GPCで測定した数平均分子量を表1に示した。
剤で50%に希釈した。 その後、ミルベースとして、
顔料分散用ビニル系重合体(A−1〜6)に顔料(C)
酸化チタン(CR−95);石原産業(株)製)および
シアニンブルー(4930pk;大日精化(株)製)を
表2および表3に示す割合で添加し、ガラスビーズを用
いてペイントコンディショナーで酸化チタンは30分、
シアニンブルーは1時間分散した。つづいて、カットバ
ックとして、有機樹脂(AおよびG)、弱溶剤(B)お
よびシリコン化合物(E)を表2および表3に示す割合
で混合し、ミルベースに添加後、ディスパーを用いて、
1000rpmで10分間攪拌し、表−2に示す固形分
濃度が60%の白エナメル(AW−1〜8)および、表
−3に示す47%の青エナメル(AB−1〜8)を得
た。得られた塗料の分散安定性、貯蔵安定性および混色
性ついては以下の方法に従って評価した。(表2、3の
数値は重量部を表す。)
存後の塗料状態を目視により観察した。その結果を表4
および5に示した。
℃×1ヶ月保存して増粘率を求めた。その結果を表4お
よび5に示した。 (ハ)混色性 顔料分散して得られた白エナメルおよび青エナメルを
3:7および7:3の重量比で配合し、さらに有機溶剤
(B)、硬化触媒(F)を表3に記載のとおりに配合し
たのちよく混合して固形分濃度30%の組成物を得た。
得られた組成物を23℃、相対湿度55%の条件下でア
ルミ板上に、150μのアプリケーターを用いて塗布し
乾燥した。得られた塗装物に対して2時間後に基材の下
半分を流し塗りし、基材を垂直に立てかけた。
間養生後、1層目と2層目(流し塗り)との色相変化Δ
EをCR300(ミノルタ(株)製)にて、および60
°光沢をGM268(ミノルタ(株)製)にて測定し
た。その結果を表4および5に示した。(表4、5中の
配合量は重量部を表す。)
物
からなり、分子内に加水分解性基に結合したケイ素基と
下記一般式(I)で表される第3級アミン単位を少なく
とも1つ有する重合体(A)と弱溶剤(B)および顔料
(C)を含有することを特徴とする顔料分散用樹脂組成
物を用いること、特には、一般式(I)で表される第3
級アミン単位を少なくとも1つ有する重合体を用いるこ
とにより、顔料分散性及び混色性の優れた弱溶剤型樹脂
組成物を得ることができる。
基、XはOもしくはNH、mは2〜10の整数を示
す。)
Claims (5)
- 【請求項1】主鎖が実質的にビニル系重合体からなり、
分子内に加水分解性基に結合したケイ素基と下記一般式
(I)で表される第3級アミン単位を少なくとも1つ有
する重合体(A)と弱溶剤(B)および顔料(C)を含
有することを特徴とする顔料分散用樹脂組成物。 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2はいずれも炭素数1〜10のアルキル
基、XはOもしくはNH、mは2〜10の整数を示
す。) - 【請求項2】ビニル系共重合体(A)がさらに水酸基を
含有するビニル系共重合体である請求項1記載の顔料分
散用樹脂組成物。 - 【請求項3】前記ビニル系共重合体(A)にビニル基を
含有するポリエステル化合物(D)を共重合してなるこ
とを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の塗料用
樹脂組成物。 - 【請求項4】前記ビニル系共重合体(A)100重量部
に対して、一般式(II) (R3O)4-a−Si−R4 a (II) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基で
あり、複数存在する場合には、同一であっても異なって
いてもよい。R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素
基、aは0または1を示す。)で表されるシリコン化合
物および/またはその部分加水分解縮合物(E)を0.
1〜100重量部配合してなることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の顔料分散用樹脂組成物。 - 【請求項5】前記顔料分散用樹脂組成物に更に硬化剤
(F)が配合されてなる請求項1〜4のいずれかに記載
の顔料分散用硬化性樹脂組成物を塗布してなる塗装物。
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JP2013040247A (ja) * | 2011-08-12 | 2013-02-28 | Kansai Paint Co Ltd | 弱溶剤系塗料用顔料分散樹脂 |
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