JP2002226441A - ビス(アルキルアミノフェニル)シクロヘキサン誘導体の製造方法 - Google Patents

ビス(アルキルアミノフェニル)シクロヘキサン誘導体の製造方法

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JP2002226441A
JP2002226441A JP2001021715A JP2001021715A JP2002226441A JP 2002226441 A JP2002226441 A JP 2002226441A JP 2001021715 A JP2001021715 A JP 2001021715A JP 2001021715 A JP2001021715 A JP 2001021715A JP 2002226441 A JP2002226441 A JP 2002226441A
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derivative
reaction
bis
alkylaminophenyl
cyclohexane
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English (en)
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Shigeru Kusano
重 草野
Tetsuzo Miki
鉄藏 三木
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細加工技術に適したレジスト材料の構
成成分であるビス(アルキルアミノフェニル)シクロヘ
キサン誘導体を常圧で簡便に合成すること。 【解決手段】 アルキルアミノベンゼン誘導体とシクロ
ヘキサノン誘導体を酸性条件で尿素類を共存させて反応
させる。さらに好ましくはアルコ−ル類も共存させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線などの放射
線に感応する事により微細加工技術に適したレジスト材
料の添加成分として好適に用いられる、ビス(アルキル
アミノフェニル)シクロヘキサン誘導体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビス(アルキルアミノフェニル)
シクロヘキサン誘導体の一般的な製造方法として、対応
するビスアニリノシクロヘキサンをジメチル硫酸等のア
ルキル化剤を用いてアルキル基で置換するという方法が
採用されているが、この方法では反応生成物が2置換
体、3置換体、4置換体の混合物となって、目的置換数
の化合物のみを得るためには分離精製を行わなければな
らない。
【0003】目的置換数の化合物のみを得るために、相
当するアルキルアミノベンゼン誘導体をシクロヘキサノ
ン誘導体と酸性条件下で縮合する方法が提案されてい
る。一般に芳香族化合物をアルデヒドやケトンと縮合さ
せる反応はヒドロキシアルキレ−ションと呼ばれている
( March, Advanced Organic Chemistry p548,(1992) J
hon Wiley & Sons.Inc.)。 従来から知られている縮
合方法として、塩酸を添加して140℃に加温して反応
する方法(ドイツ特許497628)が提案されている
が、この方法の場合、まず耐酸性の加圧反応容器が必要
である。しかし加圧反応には、装置的な制約や安全面で
の問題点があり、常圧において実施できる製造方法が要
望されている。
【0004】そこで常圧で縮合させる方法として、塩化
アルミニウムを触媒として用いる方法(Courtot,Compte
s Rendus Hebdomadaives des S'eanceas de l'Academie
desSciences 416,191 (1930))や、あるいはヘキサク
ロロシクロトリフォスフォザトリエンを触媒として用い
る方法(Tr. Mosk. Khim-Tekhnol. Inst. No.70, 136
(1972))が提案されているが、前法の触媒は金属触媒で
あるため分離後の廃棄処理が煩雑であり、また後法の触
媒は劇物であって危険性が高い。従って、工業化学的、
コスト的に適切な製造方法とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情を
鑑み、常圧において簡便かつ高収率で製造することがで
きる、ビス(アルキルフェニル)シクロヘキサン誘導体
の製造方法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、アルキルアミノベ
ンゼン誘導体とシクロヘキサノン誘導体を常圧下の酸性
条件で、尿素類を共存させて反応させることにより、さ
らに好ましくはアルコ−ル類も共存させることによって
下記一般式(1)で示されるビス(アルキルフェニル)
シクロヘキサン誘導体を高収率で製造することを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、下
記一般式(1)
【0007】
【化2】 (式中、R1、R3はそれぞれに独立したアルキル基を表
し、R2、R4はそれぞれに独立したアルキル基、水素原
子を表し、R5、R6、R7、R8はそれぞれに独立した水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、
置換アミノ基を表し、R7とR8は縮合環を形成してもよ
い)で表されるビス(アルキルアミノフェニル)シクロ
ヘキサン誘導体の製造にあたって、尿素類を共存させる
ことにより、さらに好ましくは溶媒としてアルコ−ル類
などの極性の高い有機溶媒を添加することによって、加
圧反応装置を用いなくても容易に合成することができ、
その上合成後の共存物質の処理に特別な処理を要しない
ために工程上の操作も非常に簡単になることを見出し
て、本発明に至った。
【0008】本発明の一般式(1)で表されるビス(ア
ルキルフェニル)シクロヘキサン誘導体の製造にあたっ
て、用いられる原材料を具体的に述べると、アニリン誘
導体の好ましい具体例はジメチルアニリン、ジエチルア
ニリン、モノメチルアニリンなどである。シクロヘキサ
ノン誘導体の好ましい具体例はシクロヘキサノン、4−
t―ブチルシクロヘキサノンなどである。酸の好ましい
具体例は硫酸である。尿素類の好ましい具体例は尿素、
チオ尿素などである。アルコ−ル類の好ましい具体例は
イソプロパノ−ル、メタノ−ル、n−ブタノールなどで
ある。
【0009】アニリン誘導体とシクロヘキサノン類の反
応は、シクロヘキサノン類1モルに対して、アニリン誘
導体を2〜4モルとするころが好ましい。共存させる尿
素類は0.1〜5モル、特に1〜3モルとするころが好
ましい。縮合に用いる酸は強酸を2モル等量以上用いる
こと、特に硫酸を1〜2モル用いることが好ましい。硫
酸は濃度10〜95%の硫酸を用いることが好ましい。
添加する有機溶媒の量はシクロヘキサノン類に対して、
0.1〜4倍容量とすることが好ましい。
【0010】また、反応温度は10〜120℃、特に2
0〜100℃とすることが好ましい。
【0011】すなわち本発明の製造方法によれば、加圧
反応装置を用いなくても、ビス(アルキルフェニル)シ
クロヘキサン誘導体を簡便に合成することができる。合
成されたビス(アルキルフェニル)シクロヘキサン誘導
体は、紫外線などの放射線の照射に感応する重合硬化反
応においてアミノ基に隣接したアルキル基より水素原子
が引き抜かれやすいために、微細加工技術に適したレジ
スト材料の添加成分として好適に用いることができる。
【0012】また本発明の製造方法において、添加する
アニリン誘導体のシクロヘキサノン類に対するモル比を
減じ、さらに例えば、nブタノ−ルのような有機溶媒を
用い一段階目反応を行うことによって、選択的にヒドロ
キシアルキレ−ション反応の一縮合中間体を合成するこ
とができる。この一縮合中間体をシクロヘキサノン類の
代わりに用いて一段階目の反応に用いたアニリン誘導体
とは別のアニリン誘導体と二段階目の反応をおこなうこ
とにより、左右非対称なビス(アルキルフェニル)シク
ロヘキサン誘導体を合成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例及び比較例を示して
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】〔実施例1〕シクロヘキサノン2.5g、ジ
メチルアニリン6.9g、イソプロパノ−ル5ml、尿
素4.1gを混合し、95%硫酸2.9gを滴下した。
昇温して85℃〜90℃で還流させ20時間反応させ
た。反応溶液にメタノ−ル100mlを注加すると目的
物は白色に析出した。析出物を濾過、乾燥して1,1−
ビス(4−ジメチルアミノフェニル)シクロヘキサン
3.6gを得た。粗収率は44%、液体クロマトグラフ
純度は95%、融点は158〜161℃であった。
【0015】〔実施例2〕実施例1の反応で、尿素の代
わりにチオ尿素を用いた。反応は同様に進行して目的物
3.4gを得た。粗収率は42%、液体クロマトグラフ
純度は96%、融点は159〜161℃であった。
【0016】〔実施例3〕実施例1の反応で、イソプロ
パノ−ルの代わりにメタノ−ルを用いて、60〜65℃
で還流した。反応は同様に進行して目的物2.8gを得
た。粗収率は35%、液体クロマトグラフ純度は97
%、融点は160〜162℃であった。
【0017】〔実施例4〕実施例1の反応で、ジメチル
アニリンの代わりにN−メチルアニリンを用いた。10
時間の還流反応によって1,1−ビス(4−メチルアミ
ノフェニル)シクロヘキサン1.4gを得た。粗収率は
19%、液体クロマトグラフ純度は95%、融点は24
8〜251℃であった。
【0018】〔実施例5〕実施例1の反応で、ジメチル
アニリンの量を3.1gに減らし、イソプロパノ−ルの
代わりにnブタノ−ルを用いて、110〜120℃で還
流した。反応生成物は反応中間体である一縮合体の1−
(4−ジメチルアミノフェニル)−1−ヒドロキシシク
ロヘキサンであった。シクロヘキサノンの代わりに1−
(4−ジメチルアミノフェニル)−1−ヒドロキシシク
ロヘキサンを用い、アニリン誘導体としてN,N−ジエ
チルアニリンを用いて反応して、1−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−1−(4−モノメチルアミノフェニ
ル)シクロヘキサン2.0gを得た。粗収率は23%、
液体クロマトグラフ純度は95%、融点は258〜26
3℃であった。
【0019】〔比較例1〕尿素を用いず実施例1の反応
を行った。反応はほとんど進行せず目的物の生成はわず
かで、目的物を得ることができなかった。
【0020】〔比較例2〕イソプロパノ−ルを用いず実
施例1の反応を行った。反応の進行は遅く、20時間反
応しても目的物の生成は少量であった。
【0021】〔比較例3〕実施例1の反応で、硫酸の代
わりに濃塩酸14gを用いた。反応はほとんど進行せず
反応中間体がわずかに生成したのみで、目的物は生成し
なかった。
【0022】
【発明の効果】本発明のビス(アルキルアミノフェニ
ル)シクロヘキサン誘導体の製造方法によれば、微細加
工技術に適したレジスト材料の構成成分であるビス(ア
ルキルアミノフェニル)シクロヘキサン誘導体を、非常
に簡便な方法で、かつ高純度で合成することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキルアミノベンゼン誘導体とシクロ
    ヘキサノン誘導体の反応において、酸性条件下尿素類を
    共存させることを特徴とする下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R3はそれぞれに独立したアルキル基を表
    し、R2、R4はそれぞれに独立したアルキル基、水素原
    子を表し、R5、R6、R7、R8はそれぞれに独立した水
    素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、
    置換アミノ基を表し、R7とR8は縮合環を形成してもよ
    い)で表されるビス(アルキルアミノフェニル)シクロ
    ヘキサン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造法において、さらに
    アルコ−ル類を共存させることを特徴とするビス(アル
    キルアミノフェニル)シクロヘキサン誘導体の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236362A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Hitachi Chem Co Ltd 感光性樹脂組成物及びそれを用いた感光性エレメント
CN113444519A (zh) * 2021-07-22 2021-09-28 季华恒烨(佛山)电子材料有限公司 一种有机磷光组合物及其制备方法和应用

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