JP2002226103A - ロール紙弛み形成装置及び該ロール紙弛み形成装置を備えた記録装置 - Google Patents
ロール紙弛み形成装置及び該ロール紙弛み形成装置を備えた記録装置Info
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- JP2002226103A JP2002226103A JP2001024612A JP2001024612A JP2002226103A JP 2002226103 A JP2002226103 A JP 2002226103A JP 2001024612 A JP2001024612 A JP 2001024612A JP 2001024612 A JP2001024612 A JP 2001024612A JP 2002226103 A JP2002226103 A JP 2002226103A
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Abstract
場合にあっても、搬送ローラによる精密な紙送り動作を
維持し、以て正常な印字品質を維持すること。 【解決手段】 ロール紙カセット1にロールRがセット
される。ロールRからはロール紙Pが繰り出され、給送
方向下流側へと給送される。回動部材18はロール紙P
が弛み状態「適」の場合に上方に立ち上がり、センサ検
出部19とセンサ係合部18bとが非係合状態となる。
ロール紙Pが弛み状態「否」となる(突っ張る)と、セ
ンサ検出部19とセンサ係合部18bとが係合状態とな
り、これによってドラム回動ローラ4を回動駆動してロ
ール紙Pを繰り出し、ロール紙Pの弛み状態「適」を形
成する。
Description
行う記録部と、該記録部へロール状に巻かれた被記録材
を一定ピッチで搬送する搬送ローラと、を備えた、ロー
ル状に巻かれた被記録材を紙送りして記録を行う記録装
置において、前記搬送ローラから搬送方向上流側におけ
る被記録材の弛みを検出するロール紙弛み形成装置に関
する。また、本発明は、該ロール紙弛み形成装置を備え
た記録装置に関する。
置においては、被記録材としての印刷用紙に、連続紙と
してのロール紙が利用される場合がある。ロール紙は、
連続して長尺に渡って記録を行うことが可能であり、ま
た、多様な記録サイズに対応することが可能である点に
おいて利便性が良い。
尺化することにより、或いは、ロール紙の単位長さ当た
りの重量が増加することによって、ロール紙1巻当たり
の重量が増加する。この様にロール紙の重量が増加する
と、ロール紙を繰り出す為に必要な給送力が増大する。
即ち、重量の増加したロール紙は、給送負荷(搬送負
荷)が増大し、これによって、記録部へロール紙を一定
ピッチで搬送する搬送ローラによる精密な紙送りが行え
ず、印字品質の低下を招来する虞がある。
のであり、その課題は、重量の増加したロール紙を用い
て記録を行う場合にあっても、搬送ローラによる精密な
紙送り動作を維持し、以て正常な印字品質を維持するこ
とにある。
に、本願請求項1記載のロール紙弛み形成装置は、被記
録材に記録を行う記録部と、該記録部へロール状に巻か
れた被記録材を一定ピッチで搬送する搬送ローラと、を
備えた、ロール状に巻かれた被記録材を紙送りして記録
を行う記録装置において、前記搬送ローラから搬送方向
上流側における被記録材に弛みを形成するロール紙弛み
形成装置であって、被記録材の弛み状態の適否を検出す
る弛み検出手段と、前記ロール状に巻かれた被記録材を
正転方向に回動駆動するロール紙回動手段と、を備え、
前記弛み検出手段が被記録材の弛み状態が「否」である
ことを検出すると、前記ロール紙回動手段を駆動して前
記ロール状に巻かれた被記録材を正転方向に回動させ
て、前記搬送ローラから搬送方向上流側に在る被記録材
の弛み状態を「適」にすることを特徴とする。
によって重量の増加した、ロール状に巻かれた被記録材
(以下、これを説明の便宜上「ロール紙」と言うことと
する)を用いて記録を行う場合にあっても、弛み形成装
置が、ロール紙と搬送ローラとの間で強制的に前記被記
録材の弛み状態を「適」にするので、搬送ローラは重量
の増加した、大なる繰り出し力を必要とするロール紙の
影響を受けずに、精密な紙送り動作を維持することがで
きる。
の適否を検出する。ここで、弛み状態が「否」とは、ロ
ール紙と搬送ローラとの間に弛みが少ししか無い状態又
は殆ど弛みが無い状態を言い、場合によっては高いテン
ションが生じている状態をも含み、弛み状態が「適」と
は、これ以外の、ロール紙と搬送ローラとの間に弛みが
形成された状態を言う。この様な弛み状態「否」におい
ては、搬送ローラは搬送開始後まもなく又は直ちに大な
るロール紙繰り出し力(ロール紙を回動させる力)を必
要とし、従って精密な紙送り動作を行うことができず、
印字品質の低下を招来する虞がある。
状態「否」を検出すると、ロール紙を正転方向に回動駆
動するロール紙回動手段によってロール紙を正転させ、
ロール紙と搬送ローラとの間の弛み状態を「適」に形成
する。この様に、弛み状態を「適」にすることにより、
搬送ローラは紙送り動作を行うに際してロール紙を回動
させる必要が無く、弛んだ部分の被記録材を利用して紙
送り動作を行えば足り、従って重量の増加した大なる繰
り出し力を必要とするロール紙の影響を受けずに、精密
な紙送り動作を維持することができる。尚、ロール紙の
「正転方向」とは、記録動作を行う際にロール紙が回転
すべき方向(被記録材が繰り出される場合のロール紙の
回転方向)を言うものであり、以下全て同義のものとす
る。
は、請求項1において、前記ロール状に巻かれた被記録
材を、軸方向に移動可能とするロール紙移動可能化手段
を備えていることを特徴とする。本願請求項2記載の発
明によれば、ロール紙移動可能化手段によってロール紙
が軸方向に移動可能となるので、これによってロール紙
の軸方向セット位置を精密に位置合わせする必要が無
く、ロール紙セットの操作性が向上すると共に、ロール
紙の回動動作を安定して実行させることが可能となる。
は、請求項1または2において、前記ロール紙回動手段
が、前記ロール状に巻かれた被記録材の芯部を軸通し、
且つ、該芯部に回動力を伝達するドラム軸と、該ドラム
軸の両軸端に設けられる、前記ロール状に巻かれた被記
録材の外径よりも大なる外径を有する鍔部と、からなる
回転ドラムと、該回転ドラムを担持して前記鍔部に回動
力を伝達するドラム回動ローラとからなることを特徴と
する。本願請求項3記載の発明によれば、前記ロール紙
回動手段が、ロール紙を取り付ける回転ドラムと、該回
転ドラムを担持して回転ドラムの鍔部に回動力を伝達す
るドラム回動ローラとからなるので、簡単な構造でロー
ル紙回動手段を構成することができる。
は、請求項1から3のいずれか1項において、前記弛み
検出手段が、被記録材の弛み形成部の内側において被記
録材と接触する接触端と、該接触端から離間して設けら
れる回動中心と、該回動中心から離間して設けられるセ
ンサ係合部と、を有する、被記録材の給送経路を側面視
して時計方向及び反時計方向に回動可能な回動部材と、
前記センサ係合部と係合して前記回動部材の回動状態を
検出するセンサ検出部と、前記回動部材を被記録材の弛
み検出方向に付勢する付勢部材と、によって構成され、
被記録材が弛み状態「適」から弛み状態「否」へ変移す
る際に、被記録材が前記付勢部材に抗して前記回動部材
を回動させ、これによって前記センサ係合部と前記セン
サ検出部との係合状態を切り替える様に構成されている
ことを特徴とする。
単にして、且つ、確実に被記録材の弛み状態の適否を検
出することが可能となる。より詳しくは、以下の通りで
ある。回動部材が被記録材の弛み形成部、即ち、弛みが
形成されるべき部分の内側に配置されて、弛み状態
「適」から「否」へ、或いは、弛み状態「否」から
「適」への変化に従って回動する様になっている。そし
て、回動部材の回動支点から離間した位置には、センサ
検出部と係合するセンサ係合部が設けられている。セン
サ検出部はセンサ係合部との係合状態又は非係合状態を
感知して、回動部材がいずれの方向へ回動したか、即
ち、弛み状態「適」から「否」への回動か、或いは弛み
状態「否」から「適」への回動か、を判断する。従っ
て、回動部材及びこれに取り付けるセンサのみによって
被記録材の弛み状態の適否を検出することができ、従っ
て構造簡単にして且つ確実に被記録材の弛み状態の適否
を検出することが可能となる。
は、請求項4において、前記接触端が、被記録材と接触
して従動回動するガイド・ローラからなることを特徴と
する。本願請求項5記載の発明によれば、回動部材にお
いて被記録材と接触する部分が、被記録材と接触して従
動回動するガイド・ローラからなるので、これによって
被記録材の記録面を痛めることがなく、併せて円滑に被
記録材を給送させることが可能となる。
は、請求項1から5のいずれか1項において、前記ロー
ル紙回動手段が、前記ロール状に巻かれた被記録材の逆
転方向への回動駆動が可能であって、前記弛み検出手段
が被記録材の弛み状態「適」を検出すると、前記ロール
紙回動手段を駆動して前記ロール状に巻かれた被記録材
を逆転方向に回動させて、前記搬送ローラから搬送方向
上流側に形成された被記録材の弛みを巻き取り可能に構
成されていることを特徴とする。本願請求項6記載の発
明によれば、ロール紙弛み形成装置をロール紙の巻き取
り動作に効果的に利用することが可能となる。即ち、搬
送ローラ等を逆転させることによって、既に一定量繰り
出された被記録材の紙戻し動作を行う場合、紙戻し量が
多い場合は極端な弛み状態が給送経路上に形成され、以
て被記録材の折れ曲がり等の不具合を発生させる虞があ
る。しかし、弛み検出手段及びロール紙回動手段を利用
して、弛み検出手段が弛み状態「適」を検出した場合に
ロール紙回動手段を逆転駆動して弛み部分を巻き取るこ
とによって、前述の様な極端な弛み状態が形成される虞
が無く、以て極端な弛み状態の形成による被記録材の折
れ曲がり等の不具合を効果的に防止することが可能とな
る。
ら6のいずれか1項に記載のロール紙弛み形成装置を備
えたことを特徴とする。本願請求項7記載の発明によれ
ば、記録装置において、前述した本願請求項1から6の
いずれか1項に記載の発明と同様な作用効果を得ること
ができる。
において、前記記録部において記録の行われた被記録材
を排出する排紙ローラと、該排紙ローラによって排紙さ
れた被記録材を側面視略U字形の形状に反転湾曲させて
給送する給送経路と、該給送経路によって未記録面が上
向きとなった被記録材の当該未記録面に記録を行う第2
の記録部と、該第2の記録部へ被記録材を一定ピッチで
搬送する第2搬送ローラと、前記第2の記録部において
記録の行われた被記録材を排出する第2排紙ローラとを
備えたことを特徴とする。本願請求項8記載の発明によ
れば、上下に2つの記録部を備え、上下いずれかの記録
部によって記録の行われた被記録材を反転湾曲させて他
方の記録部、即ち第2の記録部に未記録面が上向きとな
る様に給送し、そして当該第2の記録部によって記録を
行うことにより被記録材の両面に記録を行う記録装置に
おいて、前述した本願請求項1から6のいずれか1項に
記載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
一実施の形態について説明する。 1.両面印刷装置の概要 先ず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の一実施形態
に係る「記録装置」としての両面印刷装置の概要につい
て説明する。図1は両面印刷装置を正面上方から見た外
観斜視図であり、図2は、両面印刷装置の側断面概略図
であって、符号100は両面印刷装置を示している。両
面印刷装置100は、ロール状に巻かれた被記録材とし
ての印刷用紙(符号Rで示す)を装置手前側の中央部に
備えていて、且つ、印刷の行われた印刷用紙を同じ装置
手前側の中央部から排出する、給紙側と排紙側とが一致
した側面視略U字形の給送経路を備えている。尚、以下
説明の便宜の為、ロール状に巻かれた被記録材の、当該
ロール状態のものを「ロールR」と言い、当該ロールR
から繰り出されて印刷が可能となった状態、或いは印刷
が行われた状態の当該ロール紙を「ロール紙P」と言う
こととする。
るロール紙カセットを示していて、符号50Bは、印刷
の行われたロール紙Pを所定の位置でカットするカッタ
ー装置を示している。図1に示す様に、ロール紙カセッ
ト1は両面印刷装置100の本体手前側中央下に配置さ
れ、ロールRの交換の為に、両面印刷装置100の手前
側に抜脱することができる様になっている。図2に示す
様に、装置手前側から装置後方側(図2における右側か
ら左側)に給送されるロール紙Pは装置後方において上
方に反転湾曲されて装置手前側(図2におけるは右側)
に進み、そしてロール紙カセット1の上方から排出され
る(図1参照)。ロール紙カセット1の蓋部2は、カッ
ター装置50Bによってロール紙Pがカットされる際に
発生するカットダストをスタックする為のダストスタッ
カ部2cを備えていて(図1では図示せず)、カッター
装置50で発生するカットダストは、カッター装置50
Bの下方に設けられた窓穴101(図1参照)からダス
トスタッカ部2cへと落下する様になっている。一方、
目的物としての印刷が行われたロール紙Pについては、
蓋部2の曲面2aを滑り落ちて、ロール紙カセット1の
手前側に設けられる排紙スタッカ8(図1では図示せ
ず)にスタックされる。尚、ロール紙カセット1及びカ
ッター装置50Bの詳細な構成については後に詳述す
る。
行経路上に設けられる各構成要素について説明する。
尚、以下においては説明の便宜の為、ロール紙Pが排出
されるまでの一連の給送経路において、当該給送経路の
上流側を「上流側」、当該給送経路の下流側を「下流
側」と呼ぶこととする。両面印刷装置100は装置中央
付近において、上下に2つのインクジェット式記録装置
を備えている。符号102Aは最初にロール紙Pに印刷
を行う第1インクジェット式記録装置(以下「第1記録
装置」と略称する)を示していて、符号102Bは、最
後にロール紙Pに印刷を行う第2インクジェット式記録
部(以下「第2記録装置」と略称する)を示している。
第1記録装置102Aは、ロール紙Pの搬送を行う搬送
駆動ローラ103a及び該搬送駆動ローラ103aに圧
接する搬送従動ローラ103bとからなる搬送ローラ1
03と、キャリッジ104の底部に設けられる「記録
部」としてのノズルヘッド104aと、ノズルヘッド1
04aの下流側に設けられる排紙駆動ローラ105a及
び該排紙駆動ローラ105aとの間でロール紙Pをニッ
プする排紙従動ローラ105bとからなる排紙ローラ1
05から構成されている。
駆動モータによって回動駆動され、ノズルヘッド104
aにロール紙Pを一定ピッチで搬送する。キャリッジ1
04はキャリッジ軸104bにガイドされつつ、図示を
省略する駆動モータによって主走査方向(図2における
紙面の裏表方向)に往復動作する。ノズルヘッド104
aは、両面印刷装置100の装置手前側上部(図2にお
ける右上)に設けられるインクカートリッジ106から
インクの供給を受け、下部に搬送されたロール紙Pへイ
ンクを吐出し、これによって印刷が行われる。排紙駆動
ローラ105aは、図示を省略する駆動モータによって
回動駆動され、印刷の行われたロール紙Pを下流側へ排
紙する。尚、第2記録装置102Bの構成も、第1記録
装置102Aと同じなので、図2においては同一構成要
素に同一符号を付してその説明は省略するが、第2記録
装置を構成する搬送ローラ103,ノズルヘッド104
a,排紙ローラ105は、それぞれ「第2搬送ロー
ラ」,「第2記録部」,「第2排紙ローラ」としての機
能を果たしている。
2Aへ至る経路において、ロール紙Pは、ロール紙カセ
ット1に設けられた給紙ローラ11によって第1記録装
置102Aへと給送される。第1記録装置102Aにお
いては、ロール紙Pの片面(図2における上側面)に印
刷が行われ、そしてロール紙Pの先端は、カッター装置
50Aを通過し、カッター装置50Aの下流側近傍に設
けられる補助駆動ローラ107の回動によって給紙ガイ
ド108に突入する。給紙ガイド108は図示の様に側
面視略U字形の形状をなしていて、これによって該給紙
ガイド108に突入したロール紙Pは上方に湾曲反転
し、第1記録装置102Aによって記録の行われた面を
下にした状態で第2記録装置102Bへと向かう。従っ
て第2記録装置102Bにおいては、第2記録装置10
2Bにおけるノズルヘッド104aと対向するロール紙
Pの面が第1記録面とは反対側の面となっていて、従っ
て第2記録装置102Bによって印刷が行われることに
より、以てロール紙Pの両面に印刷が行われる。
02Aの下流側にはカッター装置50Aが配設されてい
て、ロール紙Pの先端が、給紙ガイド108によって形
成されたU字形の給送経路の途中に設けられる補助給紙
ローラ109にニップされた後に、ロール紙Pは該カッ
ター装置50Aによってカットされ、従って単票紙状態
となって第2記録装置102Bに給送され、そして印刷
が行われる様になっている。この一連の給紙動作をより
正確に行う為に、給紙ガイド108によって形成される
U字形の給送経路上には、紙重なり検出器112,11
2が設けられていて、該紙重なり検出器112,112
により、カットされて単票紙状態となったロール紙Pの
後端と、該後端に続く次のロール紙Pの先端との重なり
状態を検出し、必要に応じて第1記録装置102A側と
第2記録装置102B側との紙送り速度の同期を取るよ
うに構成されている。また、この際、カットされて単票
紙状態となったロール紙Pの先端が第2記録装置102
Bに到達した際に、該単票紙状態となったロール紙Pの
後端が第1記録装置102Aに存在することが無い様
に、第1記録装置102Aから第2記録装置102Bに
至る給送経路長が充分確保されている。
カッター装置50Bが配設されていて、単票紙状態とな
り且つ両面に印刷が行われて排紙されるロール紙Pは、
該カッター装置50Bによってその始端側と終端側の不
要な部分が切り落とされ、また、更に必要に応じて所定
の位置でカットされて、排紙スタッカ8に排紙される。
以上が、両面印刷装置100の概略である。尚、本実施
形態においては最初にロール紙Pに記録を行う第1記録
装置102Aを下部に配置し、最後にロール紙Pに記録
を行う第2記録装置102Bを上方に配置して、第1記
録装置102Aから排出されたロール紙Pを上方に反転
湾曲させる構成としているが、これを逆の構成とし、第
1記録装置102Aを上方に配置して、ロール紙Pを下
方に反転湾曲させて給送する構成としても構わない。
概略構成について説明する。ここで、図3はロール紙カ
セット1の蓋部2を閉じた状態を、図4は蓋部2を開放
した状態を示す斜視図であり、図5はロール紙カセット
1本体の平面図である。また、図6はロール紙カセット
1乃至第1記録装置102Aに至る給送経路の側面図で
あり、図7は、ロール紙カセット1を後方側(両面印刷
装置100の後方側)から見た正面図である。
部2を上部に備えている。蓋部2はロール紙カセット1
の前方側(両面印刷装置100の前方側)に回動支点2
bを備え、該回動支点2bを中心にロール紙カセット1
の前方側(両面印刷装置100からロール紙カセット1
を抜脱する方向側)に回動することによって図4に示す
様な開放状態とすることができる様になっている。即
ち、該回動動作が、蓋部2の開放動作となる。
ダストスタッカ部2cが形成されていて、該ダストスタ
ッカ部2cは、前述した様にカッター装置50Bから発
生するカットダストをスタックする役割を果たす。即
ち、図1及び図2を参照しつつ既に述べた様に、ロール
紙カセット1の上方にはカッター装置50Bが配設され
ていて、該カッター装置50Bで発生したカットダスト
は、図1及び図2に示す両面印刷装置100のガイド斜
面110を滑り落ち、図1に示す窓穴101から蓋部2
(ダストスタッカ部2c)へと落下する。
示す様に略箱形形状をなしているので、ダストスタッカ
部2cに堆積したカットダストを廃棄するには、図3の
状態から図4の状態への変化の様にダストスタッカ部2
cの天地が逆となる様なダスト廃棄動作を行う必要があ
る。しかし、当該ダスト廃棄動作は、蓋部2の開放動作
そのものであるので、蓋部2の開放動作を行うと、必ず
ダストスタッカ部2cのダスト廃棄動作が行われること
になる。換言すると、蓋部2の開放動作が、ダストスタ
ッカ部2cのダスト廃棄動作を兼ねることになる。従っ
て、ユーザのダスト廃棄忘れを防止して、ダストスタッ
カ部2cからカットダストが溢れ出る様なスタックオー
バー現象を効果的に防止することが可能となっている。
また、本実施形態においては、ダストスタッカ部2cの
スタック可能容量が、1巻分のロールRの印刷工程にお
いて発生が見込まれるカットダスト量以上となっている
ので、従って少なくともロールRの交換時迄にカットダ
ストの堆積量がダストスタッカ部2cのスタック可能容
量を超えることが無く、確実にスタックオーバーを防止
できる。尚、本実施形態においてはロールRをセットす
るロール紙カセット1において、前述の様なダスト廃棄
動作と蓋部開放動作とを兼ねる作用効果を得ているが、
複数枚の単票紙を堆積した状態でセットする、所謂給紙
カセットにおいても同様な作用効果を得ることができる
ことは言うまでも無い。
いて図5及び図6を参照しつつ説明する。図5及び図6
において、ロール紙カセット1の手前側(図5の下側:
図6の右側)下部には「ロール紙回動手段」としてのド
ラム回動ローラ4がドラム回動ローラ軸4bに取り付け
られていて、また、ドラム回動ローラ軸4bの片端(図
5において左側)には、ドラム回動ローラ歯車4cが取
り付けられていて、ロール紙カセット1が両面印刷装置
100に装着された際、該ドラム回動ローラ歯車4cが
両面印刷装置100側に設けられた動力伝達歯車(図5
及び図6では図示せず)と噛合し、そして回動力が伝達
される様になっている。尚、当該歯車の噛合方法につい
ての詳細は後に説明する。
1において、図8に示す様な回転ドラム6に取り付けら
れた状態で回動する様に構成されている。ここで、図8
は、ロールRを取り付ける回転ドラム6の分解斜視図で
ある。即ち、回転ドラム6のドラム軸6bと、ロールR
の軸芯rとが摩擦固定される様にドラム軸6bが軸芯r
を軸通し、これによって回転ドラム6の鍔部6a,6a
外周に回動力が伝達されると、ロールRが回動する様に
なっている。前述したドラム回動ローラ4は、該回転ド
ラム6の鍔部6a,6aに回動力を伝達するものであ
り、従って鍔部6a,6aがドラム回動ローラ4に担持
され、そしてドラム回動ローラ4が回動することによっ
てロールRが回動する様になっている。尚、図5及び図
6に示す様に、ロール紙カセット1の中央下部には、ド
ラム補助ローラ5がドラム補助ローラ軸5bに図示の如
く取り付けられていて、ドラム回動ローラ4と共に回転
ドラム6を担持し、そして従動回動する様になってい
る。
ラ4上に単に載置されるような形となっているので、回
転ドラム6(ロールR)は軸方向に移動可能となり、こ
の様な回転ドラム4とドラム回動ローラ4とからなるロ
ールRの「ロール紙移動可能化手段」によって、ロール
Rを給紙カセット1へセットする際に精密に軸方向の位
置決めを行う必要が無く、ロールRの給紙カセット1へ
のセット作業が容易となっている。
の底部には、ドラム回動ローラ軸4bとドラム補助ロー
ラ軸5bとの間に、ロール紙終端検出装置7が設けられ
ている。ロールRの終端部分には、終端から一定長さで
あることを示す終端マークが付されていて、ロール紙終
端検出装置7は、当該終端マークを読み取ることによっ
てロールRの残り量を検出し、無駄な印刷動作を防止す
る機能を果たしている。尚、当該ロール紙終端検出装置
7の詳細な構成については後に説明する。
後方側(図5における上方側)には、後に詳述するロー
ル紙弛み形成装置9の弛み検出部を構成する回動部材1
8が配設されている。ロール紙弛み形成装置9は、ロー
ルRと、第1記録装置102Aとの間のロール紙Pの弛
み状態の適否を検出して、弛み状態「否」を検出した場
合には、前述したドラム回動ローラ4を回動させて、ロ
ールRと第1記録装置102Aとの間にロール紙Pの弛
み状態「適」を形成する。ここで、弛み状態が「否」と
は、ロールRと第1記録装置102Aとの間に弛みが少
ししか無い状態又は殆ど弛みが無い状態を言い、場合に
よっては高いテンションが生じている状態をも含む。一
方、弛み状態が「適」とは、ロールRと第1記録装置1
02Aとの間に弛みが形成された状態を言う。従ってこ
れにより、第1記録装置102Aに搬送負荷(バックテ
ンション)が加わらず、第1記録装置102Aにおいて
安定した紙送り動作を行うことが可能となっている。
尚、ロール紙弛み形成装置9の詳細な構成については、
後に説明する。
は、第1記録装置102Aにロール紙Pを給送する給紙
装置10が設けられている。給紙装置10は給紙ローラ
11と給紙従動ローラ12(図5では図示せず:図6参
照)とから大略構成され、ロール紙Pが給紙ローラ11
と給紙従動ローラ12との間でニップされた状態で給紙
ローラ11が回動駆動されることにより、ロール紙Pが
第1記録装置102Aに給送される様になっている。ま
た、給紙ローラ11の上流側近傍には補助ローラ38が
補助ローラ軸38aに取り付けられていて、当該位置に
おいて補助ローラ38がロール紙Pに接触して従動回動
することによって給紙動作をガイドしている。尚、当該
給紙装置10の詳細な構成については、後に説明する。
述のロール紙終端検出装置7或いはロール紙弛み形成装
置9が、両面印刷装置100の図示しない制御部と電気
的に接続される必要がある。従って、図7に示す様に、
ロール紙カセット1の後部には、両面印刷装置100と
の間の電気信号ラインを接続する為の副コネクタ14が
固設されている。副コネクタ14は、ロール紙カセット
1が両面印刷装置100に装着された際に、両面印刷装
置100側に設けられる主コネクタ13(図7では図示
せず:図22参照)と接続して、ロール紙カセット1と
両面印刷装置100本体との電気信号ラインを接続す
る。尚、主コネクタ13と副コネクタ14との接続方法
についての詳細は、後に説明する。
は、両面印刷装置100に装着された際に、両面印刷装
置100に強固に固定される為の装着位置固定手段15
A及び15Bを、後部両側に備えている。装着位置固定
手段15A及び15Bは、給紙ローラ11を回動させる
為の、ロール紙カセット1側に設けられる第2給紙ロー
ラ歯車16b(図5及び図6では図示せず:図17参
照)と、該第2給紙ローラ歯車16bに回動力を伝達す
る、両面印刷装置100本体側に設けられる動力伝達歯
車17(図5及び図6では図示せず:図17参照)との
噛合状態を確実なものとして、給紙ローラ11によるロ
ール紙Pの給送を確実なものとしている。尚、当該装着
位置固定手段15A、15Bの詳細な構成については、
後に説明する。以上が、ロール紙カセット1の概略であ
る。
成及び作用効果について詳述する。ここで、図9乃至図
13はロール紙カセット1の一部構成要素のみを示した
側断面概略図であり、ロール紙カセット1を両面印刷装
置100に装着する際の、給紙装置10及び後に詳述す
るロール紙弛み形成装置9を構成する回動部材18の動
作推移を示すものである。先ず、図9を参照しつつ、給
紙装置10の構成について説明する。図9において、給
紙装置10は給紙ローラ11と給紙従動ローラ12を備
えていて、これら2つのローラでロール紙Pをニップ
し、当該ニップした状態で給紙ローラ11が回動するこ
とによりロール紙Pを給送する。ここで、給紙ローラ1
1は給紙ローラ軸11aに一定間隔で複数個取り付けら
れるが(図5参照)、給紙ローラ軸11aは回動駆動さ
れる為に、いずれの方向にも変位しない様にロール紙カ
セット1に軸支されている。一方で、給紙従動ローラ1
2を取り付ける給紙従動ローラ軸12aは、図9におい
て回動部材20の中程において軸支されているが、回動
部材20は、給紙従動ローラ軸12aと平行な回動軸2
0aを中心に図9に示す時計方向及び反時計方向に回動
可能となっているので、これによって給紙従動ローラ1
2は、鉛直位置を変位し、従って給紙ローラ11と離間
及び近接(圧接)可能な状態となっている。
2を挟んで回動軸20aから更に離間した位置には、回
動軸20aの軸方向に平坦な板状の加圧部20bが形成
されていて、更に、該加圧部20bの下には、側面視略
「く」の字形の形状をなすねじりコイルばね21が、そ
の開口側をロール紙カセット1の手前側(図9において
右側)にした状態で取り付けられている。ねじりコイル
ばね21は、図9に示した両面印刷装置100との非係
合状態においては加圧部20bにその押圧力を付与して
いないが、両面印刷装置100との係合状態において
は、加圧部20bに押圧力を作用させて、従って給紙従
動ローラ12が給紙ローラ11に圧接する様になってい
る。
aは、加圧部20bへ付勢力を作用させる為の「付勢力
作用部」をなし、また、ねじりコイばね21の他端21
bは、加圧部20bへ付勢力を作用させる為の「付勢力
支点部」をなしていることになる。
ル紙カセット1の両面印刷装置100への装着過程にお
いて、ねじりコイルばね21の付勢力が給紙従動ローラ
12に作用するまでの、給紙装置10の動作推移につい
て説明する。図中、符号22は両面印刷装置100側に
設けられる本体側加圧部を示している。図9に示す様に
本体側加圧部22とねじりコイルばね21とは最初非係
合状態であるので、給紙従動ローラ12は給紙ローラ1
1に圧接せず、従って給紙ローラ11との間で一定のク
リアランスを形成した状態となっている。そして、ロー
ル紙カセット1が両面印刷装置100に装着される際、
図10に示す様にねじりコイルばね21の一端21bが
本体側加圧部22と接触して加圧部20bに上方に向か
う力を作用させ、従って回動部材20が回動軸20aを
中心に図9に示す時計方向に回動し、給紙ローラ11と
給紙従動ローラ12とのクリアランスがゼロとなる。そ
して当該状態から更にロール紙カセット1が両面印刷装
置100に向かって進むことにより、図11に示す様に
ねじりコイルばね21が本体側加圧部22に完全に乗り
上げ、本体側加圧部22と加圧部20bとの間で付勢力
を発揮し、以て給紙従動ローラ12が給紙ローラ11に
圧接した状態となる。以上が、ロール紙カセット1が両
面印刷装置100に装着される際の、給紙装置10の動
作推移である。
果について以下説明する。ロールRをロール紙カセット
1にセットし、そして当該ロール紙カセット1を両面印
刷装置100にセットする際には、ロールRから予め一
定量のロール紙Pを繰り出し、そして給紙ローラ11と
給紙従動ローラ12との間に一定量繰り出したロール紙
Pを挿通させる必要があるが、当該挿通作業時に給紙ロ
ーラ11と給紙従動ローラ12とが既に圧接状態にある
場合、当該圧接状態を手動で解除した後にロール紙Pを
挿通させなければならず、当該挿通作業が手間となる。
しかし、給紙装置10は、ロール紙カセット1が両面印
刷装置100から抜脱された状態においては給紙ローラ
11と給紙従動ローラ12とを非圧接状態とし(図9の
状態)、ロール紙カセット1が両面印刷装置100に装
着された状態において初めて給紙ローラ11と給紙従動
ローラ12との圧接状態を形成するので(図11の状
態)、従って前述したロール紙Pの挿通作業を容易に行
うことができる。
を発揮する別の装置が存在する。図9乃至図13に示し
た回動部材18及びねじりコイルばね23を主な構成要
素とする、既に概説したロール紙弛み形成装置(以下
「弛み形成装置」と略称する)9がそれであり、以下図
9乃至図13及び図14乃至図16を参照しつつ、弛み
形成装置9について詳述する。
3を参照しつつ説明する。図13において、回動部材1
8は回動中心18aを中心にロール紙Pの給送経路を側
面視して時計方向及び反時計方向に回動可能に取りつけ
られている。回動中心18aから離間してロール紙Pと
接触する接触端にはガイド・ローラ24が取り付けられ
ていて(図15参照)、ロール紙Pに接触して従動回動
することによりロール紙Pとの間の接触摩擦抵抗を軽減
する様に構成されている。また、回動部材18にはねじ
りコイルばね23が取り付けられていて、ロール紙カセ
ット1が両面印刷装置100に装着された状態におい
て、該ねじりコイルばね23の一端が本体側加圧部22
と係合して、回動部材18が立ち上がる方向に回動部材
18を回動付勢している。
間には、半月状のセンサ係合部18bが下方に尖る様に
形成されている。図15は回動部材18を斜め上方から
視た斜視図であり、センサ係合部18bとセンサ検出部
19とが非係合状態にある状態(回動部材18が立ち上
がっている状態)を示している。図15に示す様に、セ
ンサ係合部18bと係合するセンサ検出部19が設けら
れていて、回動部材18が寝る方向に回動すると、セン
サ係合部18bがセンサ検出部19を横切って、これに
よってロール紙Pの弛み状態「否」を検出する様になっ
ている。逆に、ロール紙Pに弛み状態が形成されて回動
部材18が立ち上がる方向に回動すると、センサ係合部
18bとセンサ検出部19との係合状態が解除されて、
ロール紙Pの弛み状態「適」を検出する様になってい
る。
回動部材18の回動方向との関係について図14を参照
しつつ説明する。図14(A)はロール紙Pの弛みが減
少し、回動部材18が寝ている状態を、図14(B)は
ロール紙Pが一定の弛みを形成し、回動部材18が立ち
上がっている状態を示している。図14(B)に示す様
に、ロール紙Pが充分に弛むと、回動部材18がねじり
コイルばね23の付勢力によって立ち上がり、ロール紙
Pの弛みが減少すると、ロール紙Pがねじりコイルばね
23の付勢力に抗して回動部材18を寝る方向に回動さ
せて、図14(A)の様な状態となる様に構成されてい
る。尚、本実施形態においては、ロールRの巻き方向が
図14における反時計回りとなった状態でロールRがロ
ール紙カセット1にセットされているが、これを逆の状
態、即ち時計回りの状態となる様にロール紙カセット1
にセットしても構わない。
側加圧部22と係合することによって回動部材18に付
勢力を付与する様になっていて、本体側加圧部22との
非係合状態においては、その一端がフリー状態となって
いる為に回動部材18に付勢力を付与しない様になって
いる。図9は当該状態を示したものであり、ねじりコイ
ルばね23と本体側加圧部22との非係合状態によって
回動部材18が寝た状態となっている。これにより、給
紙ローラ11と給紙従動ローラ12との間へロール紙P
を挿通させる際においても回動部材18が邪魔になら
ず、当該ロール紙Pの挿通作業がより容易なものとなっ
ている。そして、図10及び図11に示す様に、ロール
紙カセット1が両面印刷装置100に装着される際に、
最初に給紙装置10を構成するねじりコイルばね21が
本体側加圧部22と係合してその機能を発揮し、次に、
図11乃至図13に示す順序で弛み形成装置9を構成す
るねじりコイルばね23が本体側加圧部22と係合し、
回動部材18を付勢して、以て弛み形成装置9の機能を
発揮させる様になっている。
図16を参照しつつ説明する。図16(A)は印刷動作
中における弛み形成装置9の処理ルーチンを示すフロー
チャートであり、図16(B)は、ロールRの巻き取り
動作中における弛み形成装置9の処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。先ず、印刷動作中における弛み形
成装置9の作用効果について図16(A)を参照しつつ
説明する。弛み形成装置9はロール紙Pの弛み状態
「否」を検出すると(ステップ501の肯定枝)、ドラ
ム回動ローラ4を正転駆動してロールRを正転させるこ
とにより(ステップ502)、ロール紙Pの弛み状態
「適」を形成する。従って、第1記録装置102Aにお
ける印刷動作の実行中、ロールRから第1記録装置10
2Aへの給送経路においては常にロール紙Pの弛み状態
が形成されることになり、従って第1記録装置102A
に搬送負荷がかかることなく、以て第1記録装置102
Aにおいて正常な印刷動作を行うことが可能となる。
尚、ロール紙Pの弛み状態「否」を検出しない場合に
は、ドラム回動ローラ4の回動駆動を停止して(ステッ
プ503)、ロール紙Pの弛み状態「否」を検出する迄
待機する。以上により、弛み形成装置9により、ロール
Rの重量が増加してロールRを回動させる為に必要な力
(ロール紙Pを繰り出す為に必要な力)が増大した場合
においても、第1記録装置102Aにおいて正常な印刷
動作を行うことができる。
弛み形成装置9の作用効果について図16(B)を参照
しつつ説明する。ロール紙Pが第1記録装置102Aの
搬送ローラ103から一定量繰り出されている場合、こ
れを巻き取る為には搬送ローラ103,給紙ローラ11
を逆転させる必要があるが、この場合、第1記録装置1
02AとロールRとの間で極端な弛み状態が形成され、
ロール紙Pの折れ曲がり等を発生させる場合がある。し
かし、弛み形成装置9によってロール紙Pの弛み状態
「適」が検出された場合にドラム回動ローラ4を逆転駆
動し、ロールRを逆転方向に回動させてロール紙Pを巻
き取ることによって、前述の様な不具合を回避すること
ができる。従って、弛み形成装置9がロール紙Pの弛み
状態「否」を検出しない場合、即ち、弛み状態「適」を
検出した場合(ステップ601の否定枝)に、ドラム回
動ローラ4を逆転駆動してロールRを逆転方向に回動さ
せて弛み部分の巻き取りを行い(ステップ602)、そ
して弛み状態「否」を検出した場合には(ステップ60
1の肯定枝)、ドラム回動ローラ4を停止させて再びロ
ール紙Pに弛みが形成されるまで待機する。以上の様
に、弛み形成装置9によって、印刷実行中の搬送負荷低
減と、紙戻し動作中のロール紙Pの折れ曲がり防止とい
う作用効果を得ることができる。
装着位置固定手段 次に、図17乃至図21を参照しつつ、ロール紙カセッ
ト1の両面印刷装置100に対する位置決め及び装着位
置固定手段について説明する。ここで、図17乃至図2
0はロール紙カセット1の側断面図であり、両面印刷装
置100に装着する際の、ロール紙カセット1の各構成
要素の動作推移を示すものである。また、図21は、ロ
ール紙カセット1の後部斜視図である。
1の前方側(図17において右側)には、前述したドラ
ム回動ローラ歯車4cが取り付けられている。当該ドラ
ム回動ローラ歯車4cは、ロール紙カセット1が両面印
刷装置100に装着された際に、両面印刷装置100側
に設けられてドラム回動ローラ歯車4cに回動力を伝達
する動力伝達歯車25と噛合して、これによってドラム
回動ローラ4が回動する。尚、符号26は駆動モータを
示していて、該駆動モータ26に取り付けられたピニオ
ン歯車27が歯車25aを介して動力伝達歯車25と常
に連結された状態となっている。
7における左側)において、給紙ローラ軸11aの一端
に取り付けられた第1給紙ローラ歯車16aが第2給紙
ローラ歯車16bと噛合した状態で取り付けられてい
る。ロール紙カセット1が両面印刷装置100に取り付
けられた際、第2給紙ローラ歯車16bが両面印刷装置
100側に取り付けられた動力伝達歯車17と噛合し
て、これによって給紙ローラ軸11a(給紙ローラ1
1)が回動する様になっている。尚、符号26a〜26
dで示す歯車輪列は、図示を省略する駆動モータから動
力伝達歯車17へ回動力を伝達する為の歯車輪列を示し
ている。
ドラム回動ローラ歯車4cと動力伝達歯車25との噛合
状態及び、第2給紙ローラ歯車16bと動力伝達歯車1
7との噛合状態は、両面印刷装置100に対するロール
紙カセット1の装着状態によってその適否が決定され
る。即ち、ロール紙カセット1が両面印刷装置100に
正確な位置に装着され、且つ、該装着状態が強固に保持
されないと、前記歯車の回動によってロール紙カセット
1が両面印刷装置100から離脱する方向に移動する虞
がある。従って、ロール紙カセット1を両面印刷装置1
00に適切な状態で装着する為に、ロール紙カセット1
は装着位置固定手段15Aを有していて、該装着位置固
定手段15Aが、本体側ロック部材28Aと係合するこ
とによって、両面印刷装置100に正確な位置に装着さ
れ、且つ、該装着状態をを強固に保持することができる
様になっている。以下、当該装着位置固定手段15A及
び本体側ロック部材28Aの構成について説明する。
て左側)には、その突端部に装着位置固定手段15Aを
構成するU字状溝部27が設けられている。当該U字状
溝部27は図示の如くロール紙カセット1の装着方向側
(図17における左側)に開口部を有する様に形成され
ていて、ロール紙カセット1が両面印刷装置100に装
着された際、両面印刷装置100側に設けられる本体側
ロック部材28Aを構成する第1位置決めピン29aと
係合し、ロール紙カセット1の装着方向(図17におけ
る左方向)への移動を規制して、ドラム回動ローラ歯車
4cと動力伝達歯車25との噛合状態及び第2給紙ロー
ラ歯車16bと動力伝達歯車17との噛合状態における
バックラッシを最適化する様になっている。
置固定手段15Aを構成するフック部材31が取り付け
られている。フック部材31は、本体側ロック部材28
を構成する第2位置決めピン30と引っ掛かる様に係合
し、ロール紙カセット1が両面印刷装置100から離脱
する方向(図17における右方向)への移動を規制す
る。より詳しくは、フック部材31は第2位置決めピン
30の軸方向に直交する方向に回動する為の回動支点3
1aを備え、該回動支点31aを中心に回動することに
よって第2位置決めピン30との係合状態及び非係合状
態を切り替える。回動支点31aの下方には、鉛直下方
に延びるばね係合部31bが形成されていて、更に、該
ばね係合部31bには図示の如く引っ張りコイルばね3
2が取り付けられていて、これによってフック部材31
は第2位置決めピン30との係合状態を常に維持する方
向に回動付勢されている。
から回動支点31aを挟んで更に離間した位置には、回
動力作用部31cが回動支点31aから離間する方向に
延びる様に形成されていて、該回動力作用部31cを上
方から押下することによってフック部材31を第2位置
決めピン30との係合状態を解除する方向に回動させる
ことができる様になっている。一方、両面印刷装置10
0側には、ロール紙カセット1が装着された際に回動力
作用部31cの上方に位置して該回動力作用部31cを
押下可能なフック回動部33が設けられていて、装着状
態にあるロール紙カセット1を両面印刷装置100から
抜脱させる際に、ロール紙カセット1を上方に持ち上げ
ることによってフック回動部33が回動力作用部31c
を押下し、以てフック部材31と第2位置決めピン30
との係合状態を解除することができる様になっている。
セット1の装着時における、装着位置固定手段15Aと
本体側ロック部材28Aとの係合状態の推移について図
17乃至図20を参照しつつ説明する。先ず、図17に
おいて、ロール紙カセット1の底部には下に凸となる様
なカセット側突起部34が形成されている。一方、両面
印刷装置100側には上に凸となる様な本体側突起部3
5が形成されていて、ロール紙カセット1を両面印刷装
置100に装着する際に、ロール紙カセット1を上方に
少し持ち上げた状態で両面印刷装置100に装着する様
になっている(図22も参照)。
本体側突起部35に乗り上げた状態を示している。当該
状態において、U字状溝部27が第1位置決めピン29
aとの係合を開始する。また、フック部材31において
は、ロール紙カセット1の装着方向側先端部31dが、
第2位置決めピン30との係合を開始する際に第2位置
決めピン30に抵抗無く乗り上がる様に斜面状に形成さ
れている為、従って先端部31dが第2位置決めピン3
0に乗り上がることによってフック部材31が図18に
おける時計方向に若干回動した状態となっている。
1が更に装着方向に進み、カセット側突起部34が本体
側突起部35を完全に通過した際においては、図19に
示す様にU字状溝部27と第1位置決めピン29との係
合状態が完了して、第2給紙ローラ歯車16bと動力伝
達歯車17との噛合状態及びドラム回動ローラ歯車4c
と動力伝達歯車25との噛合状態が最適な状態となる。
様に、カセット側突起部34が本体側突起部35の装置
後方側(図19及び図20における左側)に完全に嵌り
込んでロール紙カセット1が水平状態に戻り、カセット
側突起部34と本体側突起部35との係合が完了する
と、フック部材31と第2位置決めピン30との係合も
完了し、ロール紙カセット1が両面印刷装置100に完
全に装着された状態、即ち、適正な位置に装着され、且
つ、当該適正な位置に強固に固定された状態となる。
動力伝達歯車17及び第2給紙ローラ歯車16b等の軸
方向(図20における紙面の裏表方向)への装着位置固
定は、図21に示す様な構成によって行われる。即ち、
U字状溝部27と係合する第1位置決めピン29aは、
図示の如くU字状溝部27と嵌合する嵌合部29bの両
側に太径部を有している。該太径部の軸径は、U字状溝
部27における径方向寸法よりも大なる様に形成されて
いるので、U字状溝部27が第1位置決めピン29aと
係合すると、U字状溝部27は嵌合する嵌合部29bの
両側の前記太径部によって第1位置決めピン29aの軸
方向への移動が拘束される。従ってこれにより、ロール
紙カセット1は、図20における紙面の表裏方向への移
動が拘束され、以て更に確実に両面印刷装置100に対
する装着位置が固定される。尚、ロール紙カセット1に
おいて、装着位置固定手段15Aが設けられる側と反対
の側においては装着位置固定手段15Bが設けられてい
て(図5参照:装着位置固定手段15Aと同様な構
成)、また、両面印刷装置100本体側には該装着位置
固定手段15Bと係合する本体側ロック部材(図示せ
ず:本体側ロック部材18Aと同様な構成)が設けられ
ていて、これによってロール紙カセット1は更に確実に
両面印刷装置100に保持固定される様になっている。
定手段15Aは、単に両面印刷装置100に対するロー
ル紙カセット1の装着状態を適切なものとするのみなら
ず、以下の様な作用効果を奏している。即ち、図20に
示す様に、装着位置固定手段15Aは、ロール紙カセッ
ト1が両面印刷装置100に装着された際に、動力伝達
歯車17及び第2給紙ローラ歯車16bの近傍において
両面印刷装置100本体側に設けられた本体側ロック部
材18Aと係合して、その機能を発揮する。一方、動力
伝達歯車17及び第2給紙ローラ歯車16bとが噛合
し、そして回動力が伝達されると、第2給紙ローラ歯車
16bは動力伝達歯車17から離間する方向の力を受
け、ロール紙カセット1を両面印刷装置100から抜脱
させようとする。しかし、装着位置固定手段15Aが、
動力伝達歯車17及び第2給紙ローラ歯車16bの近傍
に設けられているので、従って前記離間する方向の力に
確実に抗することができ、以て動力伝達歯車17と第2
給紙ローラ歯車16bとの適切な噛合状態をより精密な
状態で保持することが可能となる。
00から抜脱する抜脱作業は、前述と逆の順序を経るこ
とによって行うことができる。即ち、図20に示す装着
状態から、ロール紙カセット1を上方に持ち上げながら
両面印刷装置100前方側(図20における右方向)に
引き出すことにより、ロール紙カセット1を両面印刷装
置100から抜脱することができる。より詳しくは、ロ
ール紙カセット1を上方に持ち上げることによって、フ
ック回動部33によってフック部材31の回動力作用部
31cを押下し、そしてフック部材31と第2位置決め
ピン30との係合状態を解き、そしてロール紙カセット
1が抜脱可能な状態となる。ここで、装着状態にあるロ
ール紙カセット1の後方側はユーザ側から視認すること
ができず、従ってフック部材31,第2位置決めピン3
0,フック回動部33のこれらの関係を理解できない為
にユーザによってはロール紙カセット1を上方に持ち上
げることによって抜脱可能となることが理解できない場
合があるが、ロール紙カセット1及び両面印刷装置10
0においては、着脱作業時にユーザ側から視認可能とな
る位置にカセット側突起部34及び本体側突起部35が
設けられている為、これらの関係によってロール紙カセ
ット1の抜脱時にロール紙カセット1を上方に持ち上げ
る必要性を理解することができ、以てユーザが容易にロ
ール紙カセット1の抜脱作業を行うことができる様にな
っている。
法 次に、図22乃至図24を参照しつつ、主コネクタ13
の取付装置の構成及び、主コネクタ13と副コネクタ1
4との接続方法について説明する。ここで、図22は主
コネクタ13の取付状態を示す斜視図であり、図23
(A)は主コネクタ13を取り付ける接続コネクタ取付
装置36の平面図、図23(B)は同側断面図である。
また、図24(a)〜(e)は、主コネクタ13と副コ
ネクタ14との接続方法を示す側断面図である。
は、ロール紙カセット1が装着される両面印刷装置10
0の中程において、装置手前側(ロール紙カセット1に
対向する方向)に接続口を向けた状態で図示の如く接続
コネクタ取付装置36によって取り付けられている。主
コネクタ13はロール紙カセット1が装着された際、ロ
ール紙カセット1底部に設けられる副コネクタ14(図
7参照)と接続可能な位置に取り付けられている。ここ
で、副コネクタ14は、ロール紙カセット1において揺
動することの無い様に固設されていて、一方で主コネク
タ13は、その接続口が副コネクタ14に対して揺動可
能な様に接続コネクタ取付装置36によって取り付けら
れている。
取付装置36の詳細な構成について説明する。図23に
おいて、主コネクタ13はコネクタ取付板41に取り付
けられている。コネクタ取付板41は図23(B)に示
す様に、側面視において下部が装置後方側(図23
(B)における左側)に向かって延びる様なL字形状を
なしている。コネクタ取付板41を挟む様に第1ガイド
部材40及び第2ガイド部材39が設けられていて、コ
ネクタ取付板41は、第1ガイド部材40と第2ガイド
部材39との間で一定のクリアランスを形成した状態に
置かれ、且つ、コネクタ取付板41に形成されたストッ
パ部41bが、第1ガイド部材40の下部と当接可能と
なっていることにより、コネクタ取付板41(主コネク
タ13)の上方への移動を規制する様になっている。第
1ガイド部材40とストッパ部41bとの間には引っ張
りコイルばね37が取り付けられていて、ストッパ板4
1(主コネクタ13)は、これによって常に上方に付勢
された状態となっている。以上により、図23(B)の
矢印で示す様にコネクタ取付板41が第1ガイド部材4
0と第2ガイド部材39との間で揺動可能となり、従っ
て主コネクタ13が揺動可能となっている。以上が、接
続コネクタ取付装置36の構成である。
取付装置36の作用効果について説明する。図24にお
いて符号14はロール紙カセット1に固設される副コネ
クタを示していて、また、主コネクタ13は雄形状コネ
クタ13aと雌形状コネクタ13bとからなり、更に、
副コネクタ14は雌形状コネクタ14aと雄形状コネク
タ14aとからなっていて、雄形状コネクタ13aと雌
形状コネクタ14aとが接続され、同時に、雌形状コネ
クタ13bと雄形状コネクタ14bとが接続される様に
なっている。
タ13は、副コネクタ14との接続前においては略水平
状態を保っている。一方、ロール紙カセット1に固設さ
れた副コネクタ14は、主コネクタ14に対し角度αを
有した状態で接近する(図18に示したロール紙カセッ
ト1の状態)。次に、図24(b)に示す様に、副コネ
クタ14の先端が主コネクタ13に嵌入を開始し、少し
嵌入した時点で図24(c)に示す状態となる。ここ
で、副コネクタ14が角度αを有した状態となってい
て、且つ、主コネクタ13が図23(B)に示す矢印の
方向に揺動可能となっているので、主コネクタ13は、
副コネクタ14の姿勢に合わせて上向きの角度αを形成
した状態に変位する。
14が主コネクタ13に完全に嵌入し(ロール紙カセッ
ト1は図19に示した状態)、そして、ロール紙カセッ
ト1が水平状態となるに従い(図20に示した状態)、
図24(e)に示す様に副コネクタ14が主コネクタ1
3を水平状態にするとともに、引っ張りコイルばね37
の付勢力に抗して主コネクタ13を下方に変位させる。
(c)に示す様な「出迎え時コネクタ角度」と、図24
(e)に示す様な「接続時コネクタ角度」とを、副コネ
クタ14との係合状態に従って自在に変位可能に取り付
けられているので、主装置としての両面印刷装置100
に対する、副装置としてのロール紙カセット1の着脱動
作において、図17乃至図20に示した様にロール紙カ
セット1が両面印刷装置100に対して種々の角度を形
成する様な場合においても、主コネクタ13が副コネク
タ14の姿勢に合わせることができ、従ってコネクタ同
士の接続或いは切り離し動作を無理無く円滑に行うこと
が可能となる。
3は副コネクタ14との非係合状態において略水平状態
をなしているが、予め副コネクタ14の進入角度(α)
と同じ角度をなす様に設けておくことで、更に円滑に主
コネクタ13と副コネクタ14との接続或いは切り離し
動作を行うことが可能となる。また、本実施形態におい
ては、接続コネクタ取付装置36を、両面印刷装置10
0とロール紙カセット1との間におけるコネクタ間接続
に適用してその作用効果を得ているが、その他の一般的
な装置間接続、即ち、主装置と該主装置に着脱可能に設
けられる副装置との間におけるコネクタ間接続に適用可
能であることは言うまでも無い。
作用効果 次に、図3,図5及び図25を参照しつつ、ロール紙終
端検出装置7の詳細な構成及び作用効果について説明す
る。ここで、図25は、ロール紙カセット1乃至第1記
録装置102Aに至るロール紙Pの給送経路の側面図で
ある。図3及び図5において、ロール紙終端検出装置
(以下「終端検出装置」と言う)7は、ロール紙カセッ
ト1の底部に設けられる。終端検出装置7はロールRの
回動軸と平行な回動軸42aを有する回動部材42と、
該回動部材42において回動軸42aから離間した位置
に設けられる、「終端マーク読み取りセンサ」としての
反射率センサ44とから大略構成されている。
よって立ち上がる方向(ロールRに圧接する方向)に回
動付勢されていて、ロールRの残量が減少するに従って
ロールRの外径が縮小しても、回動軸42aから離間し
た位置に設けられるガイド・ローラ43,43が、常に
ロールRの外周面に接触して従動回動することができる
様になっている。ロールRは、その終端部分において、
終端から一定長さに渡って終端マーク(例えば、特定の
色の塗りつぶし)が付されていて、反射率センサ44
は、終端マークの付されていない部分の色(例えば、白
色)と、終端マークの付されている部分の色との反射率
差を検出して、反射率センサ44が当該反射率差を検出
すると、終端検出装置7は、反射率センサ44の検出位
置においてロールRが終端にさしかかったことを両面印
刷装置100の図示しない制御部へ送信する様になって
いる。
センサ44の終端マーク検出位置から、第1記録装置1
02Aにおいて記録動作を開始する際のロール紙P先端
位置までの経路長、即ちロール紙Pの長さを示してい
る。両面印刷装置100においては、1回の記録動作に
おいて必要なロール紙Pの長さが、最も長いもので長さ
mとなっている。ここで、前記経路長lと、前記1回の
記録動作において必要なロール紙Pの長さmとの関係
が、l>mとなる様に、反射率センサ44及び第1記録
装置102Aが配置されている。
検出しない場合には、少なくとも残り1回の印刷動作に
必要な長さが必ず存在すると判断することができ、当該
状態において印刷動作を開始すれば印刷途中でロール紙
Pの残り長さが不足して無駄な印刷動作を行う不具合を
回避することができる。従って終端マークを検出した場
合には、残り1回の印刷動作に必要な長さが存在しない
と判断することができるので、この場合は印刷動作を開
始せず、場合によっては搬送駆動ローラ103a,給紙
ローラ11及びドラム回動ローラ4を逆転駆動すること
によってロール紙Pを巻き取る。
おいても、少なくとも残り1回の印刷動作を行うことが
可能か否かが印刷動作開始前に正確に判断可能となり、
以て無駄な印刷動作を排除することができる。尚、1回
の印刷動作に必要なロール紙Pの長さmが長く、前記経
路長lを充分に確保できない様な場合には、一旦ロール
紙Pを第1記録装置102Aから一定量繰り出してロー
ル紙P先端から反射率センサ44の検出位置までの経路
長をm以上とし、当該状態において反射率センサ44に
よって終端マークの有無を検出し、終端マークが非検出
であれば、再度ロール紙P先端が印刷動作開始位置まで
戻る様に紙戻し動作を行い、そして印刷動作を開始する
ことによって同様な作用効果を得ることができる。
尺化によって重量の増加した、ロール状に巻かれた被記
録材を用いて記録を行う場合にあっても、弛み形成装置
が、ロール紙ロールと搬送ローラとの間で強制的に前記
被記録材の弛み状態を「適」にするので、搬送ローラは
重量の増加した、大なる繰り出し力を必要とするロール
紙の影響を受けずに、精密な紙送り動作を維持すること
ができる。
斜視図である。
面概略図である。
状態を示す、ロール紙カセットの斜視図である。
た状態を示す、ロール紙カセットの斜視図である。
ある。
である。
正面図である。
ける回転ドラムの分解斜視図である。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
(B)はロール紙の弛み状態「否」を示す、本発明に係
るロール紙カセットの側断面図である。
斜視図である。
作中における処理の流れを示したフローチャートであ
り、(B)は同ロール紙巻き取り動作中における処理の
流れを示したフローチャートである。
ある。
ある。
ある。
ある。
である。
視図である。
の平面図であり、(B)は同側断面図である。
示す側断面図である。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 被記録材に記録を行う記録部と、該記録
部へロール状に巻かれた被記録材を一定ピッチで搬送す
る搬送ローラと、を備えた、ロール状に巻かれた被記録
材を紙送りして記録を行う記録装置において、前記搬送
ローラから搬送方向上流側における被記録材に弛みを形
成するロール紙弛み形成装置であって、 被記録材の弛み状態の適否を検出する弛み検出手段と、 前記ロール状に巻かれた被記録材を正転方向に回動駆動
するロール紙回動手段と、を備え、 前記弛み検出手段が被記録材の弛み状態が「否」である
ことを検出すると、前記ロール紙回動手段を駆動して前
記ロール状に巻かれた被記録材を正転方向に回動させ
て、前記搬送ローラから搬送方向上流側に在る被記録材
の弛み状態を「適」にする、ことを特徴とするロール紙
弛み形成装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ロール状に巻か
れた被記録材を、軸方向に移動可能とするロール紙移動
可能化手段を備えていることを特徴とするロール紙弛み
形成装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記ロール
紙回動手段が、 前記ロール状に巻かれた被記録材の芯部を軸通し、且
つ、該芯部に回動力を伝達するドラム軸と、該ドラム軸
の両軸端に設けられる、前記ロール状に巻かれた被記録
材の外径よりも大なる外径を有する鍔部と、からなる回
転ドラムと、 該回転ドラムを担持して前記鍔部に回動力を伝達するド
ラム回動ローラと、 からなることを特徴とするロール紙弛み形成装置。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
て、前記弛み検出手段が、 被記録材の弛み形成部の内側において被記録材と接触す
る接触端と、該接触端から離間して設けられる回動中心
と、該回動中心から離間して設けられるセンサ係合部
と、を有する、被記録材の給送経路を側面視して時計方
向及び反時計方向に回動可能な回動部材と、 前記センサ係合部と係合して前記回動部材の回動状態を
検出するセンサ検出部と、 前記回動部材を被記録材の弛み検出方向に付勢する付勢
部材と、によって構成され、 被記録材が弛み状態「適」から弛み状態「否」へ変移す
る際に、被記録材が前記付勢部材に抗して前記回動部材
を回動させ、これによって前記センサ係合部と前記セン
サ検出部との係合状態を切り替える様に構成されてい
る、ことを特徴とするロール紙弛み形成装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記接触端が、被記
録材と接触して従動回動するガイド・ローラからなるこ
とを特徴とするロール紙弛み形成装置。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
て、前記ロール紙回動手段が、前記ロール状に巻かれた
被記録材の逆転方向への回動駆動が可能であって、 前記弛み検出手段が被記録材の弛み状態「適」を検出す
ると、前記ロール紙回動手段を駆動して前記ロール状に
巻かれた被記録材を逆転方向に回動させて、前記搬送ロ
ーラから搬送方向上流側に形成された被記録材の弛みを
巻き取り可能に構成されている、ことを特徴とするロー
ル紙弛み形成装置。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
ロール紙弛み形成装置を備えたことを特徴とする記録装
置。 - 【請求項8】 請求項7において、前記記録部において
記録の行われた被記録材を排出する排紙ローラと、 該排紙ローラによって排紙された被記録材を側面視略U
字形の形状に反転湾曲させて給送する給送経路と、 該給送経路によって未記録面が上向きとなった被記録材
の当該未記録面に記録を行う第2の記録部と、 該第2の記録部へ被記録材を一定ピッチで搬送する第2
搬送ローラと、 前記第2の記録部において記録の行われた被記録材を排
出する第2排紙ローラと、を備えたことを特徴とする記
録装置。
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JP2011183657A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Toshiba Tec Corp | サーマルプリンタおよびその制御方法 |
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