JP2002225062A - 建築用化粧板の製造方法 - Google Patents

建築用化粧板の製造方法

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JP2002225062A JP2001029793A JP2001029793A JP2002225062A JP 2002225062 A JP2002225062 A JP 2002225062A JP 2001029793 A JP2001029793 A JP 2001029793A JP 2001029793 A JP2001029793 A JP 2001029793A JP 2002225062 A JP2002225062 A JP 2002225062A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾性の高い曲面的な化粧面や凹凸の
ある化粧面が形成され、水廻りや外廻りにも適用可能な
非水硬性無機質材料を用いた建築用化粧板の製造方法を
開発することにある。 【解決手段】 樹脂結合剤を内添した非水硬性の無機
質基材(1a)を、低温低圧で加熱あるいは加熱加圧して半
硬化状態の状態とし、次いで、前記半硬化状態の無機質
基材(1b)の少なくとも一方の面に熱硬化性樹脂含浸シー
ト(4)を積層し、この積層体を高温高圧で加熱加圧し、
圧縮成形することで、無機質基材(1b)と熱硬化性樹脂含
浸シート(4)とを一体に接着してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の内外装用と
しての用途に好適な非水硬性の無機質基材を使用した建
築用化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅建築物のキッチン廻りや
水回りの壁材等として防汚性、耐水性、耐傷性などの諸
物性に優れた建築用化粧板が用いられている。このよう
な建築用化粧板は、硬質セメント珪酸カルシウム板やス
ラグ石膏板などの水硬性無機質基材の表面に、未硬化状
態(或いは半硬化状態)の熱硬化性樹脂含浸シートを積
層し、ホットプレスで加熱加圧して前記化粧シート中の
熱硬性樹脂を硬化させると共に水硬性無機質板に前記化
粧シートを接着している。そして前記建築用化粧板の表
面に透明性塗料を塗布したり、透明性フィルムを貼着し
て仕上げられる。
【0003】しかしながら、基板に用いられる水硬性無
機質基材は化粧シートを接着する時点では既に硬化体で
あるために、熱硬化性樹脂含浸シートを積層して加熱加
圧しても、ほとんど圧縮成形した状態にはならず、周縁
部に丸みを帯びさせたり、表面に凹凸模様を施すことは
困難であった。換言すれば、熱硬化性樹脂含浸シートの
加熱加圧時に表面状態に凹凸模様などを形成することが
できなかった。
【0004】ただ、凹凸模様が施された建築用化粧板と
しては、木質セメント板や硬質セメント珪酸カルシウム
板やスラグ石膏板などの水硬性無機質板の表面に必要に
よりエンボス模様を刻設し、塗装等により仕上げて製造
する建築用化粧板が知られている。
【0005】即ち、このような建築用化粧板であれば、
細かな木質材と、セメントと、セメントの水和に必要な
水とを混合して硬化する前の半硬化状態の際にエンボス
プレート等を用いて表面に凹凸模様を施すことが出来
る。しかしながら、熱硬化性樹脂含浸シートのようなシ
ート状物の貼着をこのような凹凸模様の成形時に同時に
行うことが出来なかった。
【0006】また、上記のような水硬性無機質板以外の
無機質板として、スラッグウールなどの鉱物質繊維やガ
ラス繊維、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、ベントナ
イト、ゼオライトなどの無機質粉或いはパーライト、シ
ラスバルーン、フライアッシュなどの無機質軽量骨材
と、合成樹脂結合剤とを主成分として組み合わせて、湿
式成形法、乾式成形法、或いは両者を組み合わせた成形
法によって製造される無機質基材がある。
【0007】このような非水硬性無機質板は、水硬性無
機質基材に較べて、切削などの加工がし易いため、カッ
ターやルーターで前記無機質基材の周縁部を削り取った
り、或いは表面に凹凸の切削加工を行い、その表面に接
着剤を塗布した後、真空成形方法やロールプレス方法に
より化粧シートを貼着して、表面に凹凸模様の付いた建
築用化粧板にすることが出来る。
【0008】しかし、上記の方法では加熱加圧工程を必
要とする熱硬化性樹脂含浸シートを貼着することが困難
であり、水廻りや外廻りにも使用できる建築用化粧板は
得られなかった。また、たとえ熱硬化性樹脂含浸シート
を後の工程で貼着したとしても、凹凸模様の凹部に接着
不良が生じることがあるという欠点を有していたし、凹
凸模様付けの切削と化粧シートの貼着とを別個の工程で
行わなければならず、生産工程が煩雑になって生産性が
良くないという問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
上記従来の欠点に鑑み装飾性の高い曲面的な化粧面や凹
凸のある化粧面が形成され、しかも加熱加圧工程で成形
と同時に熱硬化性樹脂含浸シートをその表面に貼着出
来、水廻りや外廻りにも適用可能な非水硬性無機質材料
を用いた建築用化粧板の製造方法を開発することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】「請求項1」に記載の建
築用化粧板(1)の製造方法は「樹脂結合剤を内添した非
水硬性の無機質基材(1a)を、低温低圧で加熱あるいは加
熱加圧し、次いで、この無機質基材(1b)の少なくとも一
方の面に熱硬化性樹脂含浸シート(4)を積層し、この積
層体を高温高圧で加熱加圧し、圧縮成形することで、無
機質基材(1b)と熱硬化性樹脂含浸シート(4)とを一体に
接着してなる」ことを特徴とする。
【0011】こうすることで、高温高圧下での加熱加圧
による圧縮成形時に樹脂結合材が熱硬化性樹脂において
は半硬化状態(Bステージ)であった無機質基材(1b)の樹
脂結合剤と、熱硬化性樹脂含浸シート(4)中の熱硬化性
樹脂とを圧着成形しながら硬化させ、また、樹脂結合剤
が熱可塑性樹脂の場合には、高温高圧下での加熱加圧に
よる圧縮成形時に無機質基材(1b)の樹脂結合剤を軟化さ
せ、無機質基材(1b)の表面に凹凸模様などを成形する圧
縮成形時に同時に無機質基材(1b)熱硬化性樹脂含浸シー
ト(4)を一体に接着することが出来る。
【0012】なお、本発明に使用される無機質基材(1a)
は非水硬性であり、樹脂結合剤が内添されているので、
低温低圧で加熱或いは加熱加圧した場合でも水硬性無機
質基材のように剛直に硬化しておらず、圧縮により成形
可能な状態となっている。従って、表面に熱硬化性樹脂
含浸シート(4)を表面に貼着する際に同時に周縁部に丸
みを帯びさせたり、表面を曲面状にしたり或いは凹凸模
様を施す等容易に種々の形状に成形でき、成形工程を短
縮する事が出来る。そして、このようにして得られた建
築用化粧板(1)は、表面に熱硬化性樹脂含浸シート(4)が
一体的に接着されているために住宅建築物の水廻りや外
廻りの壁材にも使用することができる。
【0013】「請求項2」に記載の建築用化粧板(1)の
製造方法は、請求項1に記載の無機質基材(1a)を限定し
たもので「無機質基材(1a)が、表裏層(2a)(2a')が無機
質繊維と無機質粉粒状物と樹脂結合剤とからなる高密度
層に形成され、芯層(3a)が無機質発泡体と樹脂結合剤と
を主成分とする低密度層に形成された3層構成である」
ことを特徴とする。
【0014】これによれば、建築用化粧板(1)の表裏層
(2a)(2a')が緻密であるため、軽量な材質を使用してい
るにも拘わらず、表面硬度や曲げ強度などの物理的性質
に優れており、また、芯層(3a)が疎であるため容易に種
々の形状に圧縮成形することが出来る。
【0015】「請求項3」に記載の建築用化粧板(1)の
製造方法は、請求項1又は2に記載の樹脂結合剤を限定
したもので「樹脂結合剤が熱硬化性樹脂である」ことを
特徴とし、これによれば無機質基材(1a)を低温低圧で加
熱加圧した際に、樹脂結合剤である熱硬化性樹脂は成形
可能な半硬化状態とする事が出来る。その後、熱硬化性
樹脂含浸シート(4)とともに高温高圧で加熱加圧され
る。この時、熱硬化性樹脂含浸シート(4)の熱硬化性樹
脂の熱圧硬化と無機質基材(1a)内部の熱硬化性樹脂の硬
化とは、同様な加熱加圧の条件のもと同様に硬化してい
き、良好に無機質基材(1a)と熱硬化性樹脂含浸シート
(4)とを一体化することができる。
【0016】「請求項4」に記載の建築用化粧板(1)の
製造方法は、請求項1から3に記載の樹脂結合剤の内添
量を限定したもので「樹脂結合剤が、無機質基材(1a)に
10重量%〜30重量%内添されている」ことを特徴と
するもので、樹脂結合剤の内添量が10重量%未満であ
れば結合力が不足し、強度や耐水性などについて問題が
生じ、30重量%を越えても結合力は変わらず高価にな
るだけとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建築用化粧板(1)
の製造方法を図1に従って説明する。図1(a)は合成樹
脂結合剤を内添した無機質繊維又は/及び無機質粉粒状
物を主成分とする火山性ガラス質複層板などからなる無
機質基材(1a)である。図の実施例では、この無機質基材
(1a)は、芯層(3a)と、前記芯層(3a)の両面に積層された
表裏層(2a)(2a')の3層から構成されており、表裏層(2
a)(2a')は、ロックウール、スラッグウール、ガラスウ
ール等の鉱物質繊維と、シリカ、炭酸カルシウム、ゼオ
ライト、クレー、ベントナイト、アルミナ等の無機質粉
粒状物と、合成樹脂結合剤とを主成分とするスラリー状
物を湿式抄造することにより形成されたものである。
【0018】一方、芯層(3a)はシラス発泡体、パーライ
ト、フライアッシュ等の無機質発泡体と、合成樹脂結合
剤とを主成分とし、必要により有機・無機の補強繊維を
加えた混合物を乾式抄造にて形成したものである。勿
論、前記無機質基材(1a)は、上記3層構造のものに限ら
れず、無機質繊維や無機質粉粒状物と合成樹脂結合剤と
を主成分とするものであれば、その形成手段や単層・多
層に拘わらず、種々のものを用いることが出来る。
【0019】上記無機質基材(1a)に使用される合成樹脂
結合剤として、例えば、ユリア樹脂系、メラニン樹脂
系、フェノール樹脂系、イソシアネート樹脂系等の熱硬
化性樹脂や、ポリエチレン樹脂系、ポリプロピレン樹脂
系、酢酸ビニル樹脂系等の熱可塑性樹脂を挙げることが
できる。合成樹脂結合剤の内添量は10重量%〜30重
量%程度が好ましい。樹脂結合剤の内添量が10重量%
未満であれば結合力が不足し、強度や耐水性などについ
て問題が生じ、30重量%を越えても結合力は変わら
ず、高価になるだけとなるからである。
【0020】次に、このようにして得られた無機質基材
(1a)を比較的低温で加熱、又は加熱加圧して乾燥させ、
無機質基材(1a)に内添された合成樹脂結合剤が半硬化の
状態になった無機質基材(1b)を得る。このような乾燥の
条件は、合成樹脂結合剤の種類に応じて設定することが
できるが、次工程で高温高圧で加熱加圧し圧縮成形する
ときに水分の影響でパンク現象を起きるのを軽減するた
めに、加熱は80℃〜120℃、加圧は0〜15kgf/c
m2の条件で行うのが望ましい。加熱が80℃未満となる
と、乾燥が不十分となって上記パンク現象を起こした
り、乾燥に時間がかかりすぎたりする。また、加熱が1
20℃を越えたり、加圧が15kgf/cm2以上になると乾
燥工程で上記パンク現象を起こしやすくなる。
【0021】尚、本発明において、半硬化状態とは、熱
硬化性樹脂結合剤の場合は結合剤がいわゆるBステージ
の状態、熱可塑性樹脂結合剤の場合は、加熱によって結
合剤がすこし軟化して無機質繊維や無機質粉粒状物、或
いは無機質発泡体との馴染みが良くなった状態をいうも
のとする。半硬化状態の無機質基材を図1(b)において
(1b)で示し、その半硬化状態の表裏両層及び芯層をそれ
ぞれ(2b)(2b')(3b)で示す。
【0022】次に、図1(c)(c')に示すように、上記で
得られた半硬化状態の無機質基材(1b)の少なくとも一面
に{図1(c)(c')では無機質基材(1b)の下面}に、熱硬
化性樹脂含浸シート(4)を積層し、ホットプレス(7)によ
って高温高圧で加熱加圧し、ホットプレス(7)の金型(5)
にて半硬化状態の無機質基材(1b)を所定の形状に圧縮成
形する。加熱加圧条件は、120℃〜150℃、15kg
f/cm2〜30kgf/cm2が望ましい。120℃未満となると
硬化不良や、熱軟化性樹脂の場合は軟化不良を起こすこ
とがあり、また150℃を越えても成形性が向上するこ
とはないからである。
【0023】なお、図1(c)は無機質基材(1b)の周縁部
(9)を弧状にするための金型(5)がホットプレス(7)に設
置された例であり、図1(c')は波状の溝部(8)や凹凸模
様を成形するための金型(5)を設置した例である。勿
論、半硬化状態の無機質基材(1b)はいずれのホットプレ
ス(7)あるいはその他のホットプレスについても適用可
能である。
【0024】この圧縮成形において、無機質基材(1b)
は、表裏両層(2b)(2b')が密で芯層(3b)が疎となってい
るため、全体が圧密下されるとともに周縁部(9)や波状
の溝部(8)は疎な芯層(3b)が圧縮されやすいため成形性
よく表面に所望の波状の溝部(8)や凹凸模様を成形しや
すい。
【0025】この加熱加圧によって、無機質基材(1b)内
に内添された合成樹脂結合剤と熱硬化性樹脂含浸シート
(4)内の熱硬化性樹脂は共に硬化し、同時に熱硬化性合
成樹脂含浸シート(4)は、金型(5)の形状に沿って成形さ
れた無機質基材(1b)の成形面に接着する。
【0026】このようにして得られた図1(d)(d')に示
す建築用化粧板を図1(e)(e')に示すような相対する少
なくとも2側端面に、接合用の実加工を施して建築用化
粧板(1)に形成される。図1の(d)では雇い実用の溝(6)
の加工を示しているが、合しゃくり加工、本実加工など
任意の加工を施すことができる。なお、建築用化粧板
(1)のおいて、(3)は圧縮硬化した芯層、(2)(2')は圧縮
硬化した表裏両層、(4)は表層(2)に一体接着した熱硬化
性樹脂含浸シートである。
【0027】尚、ホットプレス(7)による高温高圧の加
熱圧締工程において、熱硬化性樹脂含浸シート(4)は、
無機質基材(1b)の表面だけでなく表裏両面に積層しても
良い。表裏両面に積層することで、裏面側の装飾性を高
めることができると共に表裏のバランスが良くなるの
で、製造時や使用時に反りが発生するのを防止すること
ができる。
【0028】また、熱硬化性樹脂含浸シート(4)からな
る表面層に、更に塗装やシートの貼着等による化粧層又
は保護層を設けてもよい。塗装では、例えば、アクリル
系、ウレタン系、フッ素系、アクリルシリコン系などの
着色塗料や透明ないし半透明性の塗料を用いることがで
きる。
【0029】また、保護層用のシートとしては、ポリエ
チレン系、ポリプロピレン系、ポリエチレンテレフタレ
ート系等の透明ないしは、印刷模様が形成された合成樹
脂シートを用いることができる。ポリエチレンテレフタ
レートのように離型シートとして用いられるものは、通
常、熱硬化性樹脂含浸シート(4)とは接着し難いため、
そのシートの裏面に粗面加工を施したり、コロナ放電処
理をする等して接着性を向上させておくのが好ましい。
【0030】
【具体的実施例】スラッグウール、炭酸カルシウム、粉
末状フェノール樹脂とを主成分とし、水と混合したスラ
リーを湿式抄造してまず裏層(2a')を形成し、この裏層
(2a')上にシラス発泡体と粉末状フェノール樹脂とを主
成分とし、パルプを加えた組成物を乾式抄造式に堆積し
て芯層(3a)を形成する。更にこの芯層(3a)の上に裏層(2
a')と同様に湿式抄造して表層(2a)を積層しAステージ
の3層構造無機質基材(1a)の原板を得た。
【0031】次いで、Aステージの無機質基材(1a)の原
板を所定寸法に切断し、ホットプレス(7)によって10
0℃、10kgf/cm2の低温低圧条件で60分間加熱加圧
して十分に乾燥させ、厚さ18mm(全体比重0.6)含
水率5重量%の表裏層(2b)(2b')が緻密で芯層(3b)が疎
なBステージの無機質基材(1b)を得た。
【0032】次いで、ホットプレス(7)の金型(5)上に、
下からPETフィルムからなる離型シート、Bステージ
の状態に乾燥された(例えば、木目模様印刷)メラミン
樹脂含浸シート(4)、前記無機質基材(1b)の順に載置
し、金型(5)の温度が135℃となるように加熱して、
25kgf/cm2の圧力で5分間加熱加圧する。こうするこ
とで、無機質基材(1b)に内添したフェノール樹脂が硬化
するとともに、メラミン樹脂含浸シート(4)中のメラミ
ン樹脂が硬化し、縁部が曲面状に成形された建築用化粧
板(1)が得られる。このようにして得られた建築用化粧
板(1)は、きれいな曲面状縁部(9)や波状の凹凸模様(8)
の形成は勿論のこと、全体が圧縮されて厚さ12mm、比
重0.9、含水率2重量%の板材になっていた。
【0033】表1は、本実施例の圧締前のBステージの
無機質基材(1b)及び圧締後の建築用化粧板(1)並びに市
販の窯業系サイディングとを、強度について比較した物
性データ表である。これによれば、本実施例の建築用化
粧板(1)は曲げ破壊荷重、耐衝撃試験、ブリネル硬さの
すべてについて、市販の窯業系サイディング材と遜色の
ない強度を有しており、内装のみならず外装にも使用す
ることができる。
【0034】
【表1】 なお、表1における窯業系サイディング材は、木繊維混
入セメント珪酸カルシウム板を使用した。また、曲げ破
壊荷重、耐衝撃性試験(500gの鋼球を140cmの高さ
から落下)及びブリネル硬さ試験はJISに従った。
【0035】
【発明の効果】本発明方法により得られた建築用化粧板
は、樹脂結合剤が内添された非水硬性の無機質基材を用
いて半硬化状態とし、その少なくとも一方の面に熱硬化
性樹脂含浸シートを積層して高温高圧下での加熱加圧に
よる圧縮成形するので、表面を曲面状にしたり或いは凹
凸模様を施す等の圧縮成形時に無機質基材熱硬化性樹脂
含浸シートを同時に一体に接着することが出来、成形工
程を短縮する事が出来る。そして、非水硬性の無機質基
材を用いた建築用化粧板であるにも拘わらず表面に熱硬
化性樹脂含浸シートが一体的に接着されているために住
宅建築物の水廻りや外廻りの壁材にも使用することがで
きる。
【0036】また、無機質基材を3層構造とし、表裏層
を高密度層にする事で表面硬度や曲げ強度などの物理的
性質を向上させる事が出来、芯層を低密度層にする事で
圧縮成形による付形性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造方法を示した図
【符号の説明】
(1)…建築用化粧板 (1a)…無機質基材 (4)…熱硬化性樹脂含浸シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:12 B29K 105:12 105:24 105:24 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA00A AA00B AA00C AA08 AC00 AC02 AK33A AK33B AK33C AK36D AK42 AP00 BA04 BA07 BA10A BA10D DE01A DE01C DG01A DG01C DG02 DJ01B EH41 EJ08 EJ17 EJ42 EJ82D GB07 HB00D HB01D HB21D HB31 JA14A JA14C JA15B JB07 JK01 JK10 JK12 YY00A YY00B YY00C 4F204 AA36 AB25 AB26 AC03 AD02 AD17 AD20 AG03 AG05 AG20 AH47 AH48 AR02 AR06 FA01 FB01 FB22 FG04 FG09 FH10 FJ10 FJ30 FN01 FN11 FN15 FN17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂結合剤を内添した非水硬性の無機質
    基材を低温低圧で加熱あるいは加熱加圧し、次いで、 前記無機質基材の少なくとも一方の面に熱硬化性樹脂含
    浸シートを積層し、 この積層体を高温高圧で加熱加圧し、圧縮成形すること
    で、無機質基材と熱硬化性樹脂含浸シートとを硬化させ
    ると共に一体に接着することを特徴とする建築用化粧板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 無機質基材が、表裏層が無機質繊維と無
    機質粉粒状物と樹脂結合剤とからなる高密度層に形成さ
    れ、芯層が無機質発泡体と樹脂結合剤とを主成分とする
    低密度層に形成された3層構成であることを特徴とする
    請求項1に記載の建築用化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂結合剤が熱硬化性樹脂であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の建築用化粧板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 樹脂結合剤が、無機質基材に10重量%
    〜30重量%内添されていることを特徴とする請求項1
    から3に記載の建築用化粧板の製造方法。
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