JP2002224281A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当たりである特別図柄に当選した場合に
は、大当たり状態を累積できるようにし、初心者にとっ
ても技量の差がでないようにしてゲームに対する興趣性
を損なわないようにしたスロットマシンを提供する。 【解決手段】 リールドラムの停止等、各部の制御を行
うシステムコントローラ１０に、特別図柄の当選を累積
して記憶するＢＢ累積カウンタ２３を接続し、ＢＢ累積
カウンタ２３で、ゲーム毎の乱数抽選によって特別図柄
に当選した場合に、逐次特別図柄の当選数を累積記憶さ
せ、リールドラム６Ｌ，６Ｃ，６Ｒの停止により特別図
柄で入賞した場合には、特別図柄の当選数を１つ減少さ
せて累積記憶させ、前回のＢＢ当選からＢＢ入賞するま
での間に、再度ＢＢ当選してもゲームの進行に応じて当
選状態が累積できるようにする。また、ＢＢ累積数表示
手段２４も設け、遊技者がＢＢの累積数を把握しながら
ゲームできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、リールドラムに
描かれた図柄の一部が表示窓部から表示され、その図柄
が予め定められた特定の組み合わせに並ぶと入賞となる
スロットマシンに関し、特に、大当たりである特別図柄
に当選した場合に大当たり状態を累積できるようにした
スロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】スロットマシンは、外周面に所定間隔で
描かれた複数種の図柄を配列した複数のリールドラムを
備えており、所定の開始操作によって各リールドラムが
互いに独立に回転を開始するとともに、所定の停止操作
によって各リールドラムが順次停止し、その停止した際
の各リールドラムの図柄が予め定められた特定の組み合
わせで並んだ状態で表示されると入賞となり、多数の配
当メダルが払い出される。

【０００３】このようなスロットマシンでは、遊技者
は、多数の配当メダルが払い出されるレギュラーボーナ
ス（ＲＢ）入賞や、高率で入賞が得られる状態になるビ
ッグボーナス（ＢＢ）ゲームの権利が生じる特別入賞を
期待して遊技を行っている。

【０００４】これらの入賞は、先ず１ゲーム毎に行われ
る乱数のサンプリング抽選で、入賞となる特別図柄の組
み合わせに当選しなければならないが、大当たりである
特別図柄に当選していても、所定の停止操作によって各
リールドラムの入賞ラインに特別図柄を停止させるとい
う技術介入を発揮しなければ、入賞とならない。このた
め、せっかく特別図柄に当選していても入賞しない場合
が生じていた。

【０００５】そこで、ＲＢゲームやＢＢゲームとなる特
別図柄の当選時には、当選した今回のゲームで入賞しな
かった場合でも、当選状態を持ち越すようにゲーム制御
を行い、特別図柄に当選してから実際に入賞するまでの
ゲームを遊技者の技量に合わせて余裕をもって行えるよ
うにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに特別図柄の当選に限って入賞まで当選状態を持ち越
すように制御しても、遊技者の技量によっては、長く入
賞させられない場合もあった。この間に再度特別図柄の
大当たりを引き当てると、今回の大当たりは持ち越され
ても、前回当選した大当たりが１回分消化されないまま
となり、特別図柄の入賞については、遊技者の技術介入
の差がメダル獲得の差に直接関係することになって、求
められている遊技機としての技術介入性とゲームの平等
性を図ることができないという問題が生じていた。

【０００７】そこで、この発明は、大当たりである特別
図柄に当選した場合には、大当たり状態を累積できるよ
うにし、初心者にとっても技量の差が出ないようにして
ゲームに対する興趣性を向上するようにしたスロットマ
シンを提供することを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明のスロットマシ
ンは、スタート手段の操作により回転される複数のリー
ルドラムを備え、このスタート手段の開始信号により乱
数抽選を行い抽選結果に応じて当選の判定を行うととも
に、これらのリールドラムを順次停止操作により停止さ
せたときに、表示窓に現れた図柄の組み合わせによって
入賞の有無を表示するようにしたスロットマシンにおい
て、ゲーム毎の乱数抽選によって特別図柄に当選した場
合には、逐次特別図柄の当選数を累積記憶する累積記憶
手段を設けるとともに、リールドラムの停止により特別
図柄で入賞した場合には、当該累積記憶手段に記憶され
た特別図柄の当選数を１つ減少させて累積し、ゲームの
進行に応じて特別図柄の当選を累積持ち越しできるよう
にゲーム制御するゲーム制御手段を設けたことを特徴と
している。

【０００９】したがって、大当たりである特別図柄に当
選した場合には、大当たり状態を逐次累積できるように
し、ゲームの進行に応じて特別図柄の当選を累積持ち越
しできるようにゲーム制御されるので、初心者にとって
も技量の差でメダルの獲得枚数に差が出ないようにゲー
ムを消化することができる。

【００１０】また、遊技者はゲームの進行に応じて熱中
していくと、累積された当選数が分からなくなる場合も
あるので、累積記憶された特別図柄の当選数を表示する
表示手段を設けるようにしてもよい。

【００１１】

【発明の実施の形態】この発明に係るスロットマシンの
実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、第
１の発明にかかるスロットマシン１の外観を示す斜視図
である。前面パネル２の中央下部には、メダル投入口
３、遊技開始用のスタートレバー４、ストップボタン５
Ｌ，５Ｃ，５Ｒが設けられている。前面パネル２の中央
内部には、左、中、右の３個のリールドラム６Ｌ，６
Ｃ，６Ｒが配置され、その円周面には種々の図柄が描か
れている。スタートレバー４の操作により、３個のリー
ルドラム６Ｌ，６Ｃ，６Ｒが回転を開始し、ストップボ
タン５Ｌ，５Ｃ，５Ｒの投入により順次回転が停止され
る。

【００１２】このとき、例えば３個のリールドラム６
Ｌ，６Ｃ，６Ｒに描かれた各図柄のうち、特定の同一図
柄が上中下段の横並びや、対角線上の斜め並びの５ライ
ンで揃うと、従来と同様に、各入賞に対応した数のメダ
ルが前面パネル２の下部に設けられた受け皿７から払い
出されるようになっている。

【００１３】前面パネル２の上部には、ゲーム内容を補
助し種々の演出表示する液晶ディスプレイ８と後述する
ＢＢ累積数表示手段２４が設置され、パネル２の最上部
には大当たり時に点滅点灯する演出用のランプ類９も設
置されている。

【００１４】図２は、スロットマシン１の電気的構成を
示すブロック図である。上記したスタートレバー４はス
タート信号発生器４ａを介してスロットマシン１の制御
を行うＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭからなるシステムコント
ローラ１０に接続されている。システムコントローラ１
０には、メダル投入口３に設置されたメダルの検出を行
うメダル投入センサ３ａ、ドライバ１１を介してメダル
払出器１２がそれぞれ接続されている。スタート信号発
生器４ａはスタートレバー４の操作タイミングでゲーム
スタート信号を、またメダル投入センサ３ａはメダルの
検出タイミングで、乱数発生信号をそれぞれ出力する。

【００１５】また、システムコントローラ１０には、ス
タート信号で作動するモータ制御回路１３が接続されて
いる。このモータ制御回路１３にはリールドラム６Ｌ，
６Ｃ，６Ｒを回転させるパルスモータ１４Ｌ，１４Ｃ，
１４Ｒがドライバ１５Ｌ，１５Ｃ，１５Ｒを介して接続
されるとともに、リールドラム６Ｌ，６Ｃ，６Ｒの回転
位置を検出する位置センサ１６Ｌ，１６Ｃ，１６Ｒも接
続されている。モータ制御回路１３は、各パルスモータ
１４Ｌ，１４Ｃ，１４Ｒに出力する駆動パルスと、位置
センサ１６Ｌ，１６Ｃ，１６Ｒが検出する位置とから、
各リールドラム６Ｌ，６Ｃ，６Ｒの停止制御を行う。

【００１６】システムコントローラ１０には、乱数を発
生する乱数発生器１７が接続され、乱数発生器１７には
スタート信号によりサンプリングを行うサンプリング回
路１８が接続されており、サンプリング回路でサンプリ
ングされた乱数はシステムコントローラ１０に出力され
る。

【００１７】システムコントローラ１０には、サンプリ
ングされた乱数に対して当選役を記憶する当選役抽選テ
ーブル１９や、リールドラムの停止位置における入賞の
範囲を記憶する入賞判定テーブル２０、各図柄の組み合
わせに配当メダル数を対応させた配当テーブル２１もそ
れぞれ接続されている。また、ゲーム開始時やゲーム進
行中並びに入賞時等において光や音の各種演出を図る演
出手段２２（図１では、前面パネル２の上部に設けた液
晶ディスプレイ８や点滅ランプ９）も接続されている。

【００１８】さらに、システムコントローラ１０には、
サンプリングされた乱数の抽選結果により、例えば特別
図柄である７７７のビッグボーナスに当選した場合に
は、このＢＢ当選を累積して記憶するＢＢ累積カウンタ
２３が接続されている。ＢＢ累積カウンタ２３は、ゲー
ム毎の乱数抽選によって特別図柄に当選した場合に、逐
次特別図柄の当選数を累積記憶するが、リールドラム６
Ｌ，６Ｃ，６Ｒの停止により特別図柄で入賞した場合に
は、特別図柄の当選数を１つ減少させて累積記憶するよ
うになっている。また、システムコントローラー１０に
は、このＢＢ累積カウンタ２３で累積記憶されたＢＢの
当選数を表示するＢＢ累積当選数表示手段２４も接続さ
れている。

【００１９】図３は、上記のように構成されたスロット
マシンにおけるゲーム制御の流れを示すフローチャート
である。同図に示すように、先ず、ステップＳ１、Ｓ２
でメダル投入口３にメダルが投入され、スタートレバー
４が操作されると、ステップＳ３の抽選処理が行われ
る。今回の抽選においてビッグボーナスＢＢに当選した
か否かがステップＳ４で判断され、ＢＢに当選した場合
には、ステップＳ５でＢＢ累積カウンタ２３を＋１に
し、分岐ルートへ進む。

【００２０】ＢＢに当選しなかった場合には、ステップ
Ｓ６でＢＢ累積カウンタ２３にＢＢ当選が累積記憶され
ているか否かが判断され、累積されていない場合には、
そのまま分岐処理に進み、累積されている場合には、
ステップS７で今回遊技の抽選結果をＢＢ当選として分
岐ルートに進む。

【００２１】次いで、ストップボタン５Ｌ，５Ｃ，５Ｒ
が操作された否かがステップＳ８で判断され、操作され
るとステップＳ９でリールの停止制御が行われる。ステ
ップＳ１０で最後のリールが停止したか否かの判断が行
われ、ステップＳ１１でＢＢ図柄が揃って入賞したか否
かの判断が行われる。ＢＢ図柄で入賞した場合には、ス
テップＳ１２でＢＢ累積カウンタ２３を−１にして、ス
テップＳ１３でビッグボーナスの遊技処理が行われる。

【００２２】ステップＳ１１でＢＢ図柄に入賞していな
いと判断されると、特別図柄以外の小役図柄で入賞して
いないか否かが判断され、小役で入賞している場合に
は、ステップＳ１５でメダルの払出し処理が行われる。
ステップＳ１３のＢＢ遊技処理若しくはステップＳ１５
のメダル払出し処理が終了すると、分岐ルートに進
み、上記と同様のゲーム制御が行われる。

【００２３】上記したゲーム制御が行われることによ
り、乱数のサンプリング抽選でＢＢ図柄に当選すると、
ＢＢ累積カウンタ２３に当選状態が累積して記憶される
ので、前回のＢＢ当選からＢＢ入賞するまでの間に、再
度ＢＢに当選してもゲームの進行に応じて当選状態が累
積される。このため、遊技者の技量の差によりＢＢ入賞
まで時間がかかってもＢＢ当選の回数で不利な結果を招
かなくなり、技術介入性とゲームの平等性の両立を図る
ことができる。また、当選状態の累積数はＢＢ累積数表
示手段２４で表示されるので、遊技者はＢＢの累積数を
把握しながら遊技することができる。

【００２４】

【発明の効果】上記説明から明らかなように、この発明
のスロットマシンによれば、大当たりである特別図柄に
当選した場合には、大当たり状態を逐次累積できるよう
にしているので、初心者にとっても技量の差でメダルの
獲得枚数に差が出ないようになり、ゲームに対する興趣
性を損なわないようにして技術介入性とゲームの平等性
の両立を図ることができる。

【００２５】また、累積記憶された特別図柄の当選数を
表示する表示手段を設けているので、遊技者はゲームの
進行に応じて熱中しても累積された当選数を把握しなが
らゲームを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のスロットマシンの外観を示す斜視図
である。

【図２】この発明のスロットマシンの電気的構成を示す
ブロック概略図である。

【図３】ゲーム制御の流れを示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ スロットマシン ２ 前面パネル ３ メダル投入口 ４ スタートレバー ５Ｌ，５Ｃ，５Ｒ ストップボタン ６Ｌ，６Ｃ，６Ｒ リールドラム １０ システムコントローラ ２３ ＢＢ累積カウンタ ２４ ＢＢ累積数表示手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スタート手段の操作により回転される複
   数のリールドラムを備え、このスタート手段の開始信号
   により乱数抽選を行い抽選結果に応じて当選の判定を行
   うとともに、これらのリールドラムを順次停止操作によ
   り停止させたときに、表示窓に現れた図柄の組み合わせ
   によって入賞の有無を表示するようにしたスロットマシ
   ンにおいて、 ゲーム毎の乱数抽選によって特別図柄に当選した場合に
   は、逐次特別図柄の当選数を累積記憶する累積記憶手段
   を設けるとともに、リールドラムの停止により特別図柄
   で入賞した場合には、当該累積記憶手段に記憶された特
   別図柄の当選数を１つ減少させて累積し、ゲームの進行
   に応じて特別図柄の当選を累積持ち越しできるようにゲ
   ーム制御するゲーム制御手段を設けたことを特徴とする
   スロットマシン。
2. 【請求項２】 前記累積記憶手段に累積記憶された特別
   図柄の当選数を表示する表示手段を設けたことを特徴と
   する請求項１記載のスロットマシン。