JP2002223384A - ズーム機能を有する撮像装置 - Google Patents

ズーム機能を有する撮像装置

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JP2002223384A
JP2002223384A JP2001020365A JP2001020365A JP2002223384A JP 2002223384 A JP2002223384 A JP 2002223384A JP 2001020365 A JP2001020365 A JP 2001020365A JP 2001020365 A JP2001020365 A JP 2001020365A JP 2002223384 A JP2002223384 A JP 2002223384A
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JP2001020365A
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English (en)
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Kazuhiko Arai
和彦 荒井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電気的な手法で画像切出し領域を変
化させることにより、ズーム調整機能を有する複数の撮
像系により取得される画像の重畳領域を制御して画像の
切り出しを行うズーム機能を有する撮像装置を提供す
る。 【解決手段】本発明の一態様によると、被写体の画像を
異なる視点から撮影するズーム機能を有する複数の撮像
手段と、上記複数の撮像手段に設けられ、各撮像手段の
ズーム量を出力するズーム量出力手段と、上記複数の撮
像手段により撮影された複数の画像からそれぞれの画像
の一部を切り出す画像切り出し手段とを有し、上記画像
切り出し手段は上記ズーム量出力手段と接続されてお
り、このズーム量出力手段からのズーム量を用いて、上
記複数の撮像手段により撮影された複数の画像から切り
出す部分を決定することを特徴とするズーム機能を有す
る撮像装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズーム機能を有する
撮像装置に係り、特に、ズーム調整機能を有する複数の
撮像系で得られる画像の重畳領域を様々に変化させて画
像の切り出しを行うズーム機能を有する撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−336584
号公報に開示されているように、複数の撮像系によって
得られた画像間で対応する特徴点を探索するような応用
においては、各画像間に十分な量の対応点が存在するよ
うに機械的に輻輳角を調整する構成を設けるようにした
技術が知られている。
【0003】また、従来、上述と同様の機械的な手法を
用い、複数画像のシームレスな張り合わせを行うため
に、複数画像間の重畳領域を調整するようにした技術が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】次に、図1及び図2を
参照して、本発明が解決しようとする課題についての説
明を行うものとする。
【0005】図1及び図2は、ピンホールカメラを仮定
したズーム機能を有する2眼の撮像系が示されている。
【0006】この撮像系の説明は、一般的な、撮像系の
記載手法に倣って、実際には、撮像素子面上に結像する
画像面が、ピンホールを仮定したレンズ中心に対して点
対称な位置にあるものとして行う。
【0007】また、図1及び図2中、同じ参照符号を付
したものは同一の構成物、もしくは同等の構成物を示し
ているものとする。
【0008】例えば、2眼の撮像系において、レンズ中
心1及び2は、基線長距離bを隔てて光軸3及び4が平
行になるように設置されている。
【0009】そして、図1及び図2は、この2眼の撮像
系によって、対象物体7を撮像するにあたって、それぞ
れズーム機能によりレンズ中心1、2から撮像面5及び
6までの像面距離f及びf′を変えて撮影している様子
を示している。
【0010】図2は、特に、与えられた光学系におい
て、最小の像面距離fmin及びf′minの状態で対
象物体7を撮像している様子を表している。
【0011】通常、ズーム機能による像面距離f及び
f′の調節範囲内であれば、像面距離f及びf′の調整
と、対象物体7とレンズ中心1及び2との距離を適切に
選定することにより、ユーザが2眼両方で観察できる物
体面での画像重畳量Wを十分大きく取ることが可能とな
ることによって、2つの撮像面内での特徴点対応探索な
どの画像処理が精度良く行えることになる。
【0012】しかしながら、図2に示されるように撮影
したいシーンの制限によって、像面距離及びf′の調整
範囲(図中、fmin及びf′min)を超えてしまう
ような場合には、画像重畳量Wが十分に取れず、結果と
して良好な画像処理結果が得られない場合が存在する。
【0013】この対策の1つに、上述した従来技術にお
けるように機械的に輻輳角の調整を行うことが考えられ
るが、この場合には、精度の高い輻輳角調整機構が必要
となる。
【0014】しかるに、この精度の高い輻輳角調整機構
を実現するためのセンサー、アクチュエータ、制御回路
などが煩雑になり、小型、軽量な装置を製作することが
困難になるという問題がある。
【0015】また、光軸を平行に保ったまま基線長距離
bを機械的に変化させることにより、画像重畳量Wを調
整することも可能であるが、この場合でも、上述した機
械的に輻輳角を調整する輻輳角調整機構の場合と同様
に、高精度の基線長距離調整機構を実現するための各種
の構成が煩雑になり、小型、軽量な装置を製作すること
が困難になるという問題があることに変わりがない。
【0016】更に、複数画像間の対応点を探索する用途
においては、精度良く又は効率的に探索を行うために撮
像光学系のキャリブレーションを行う必要があるが、機
械的な誤差を除去するために輻輳角調整の度にそのカメ
ラキャリブレーションを行う必要が発生する。
【0017】この場合、機械的な手法で行う輻輳角の調
整の繰り返し精度が低ければ、このキャリブレーション
による画像補正の効果を期待することすら困難になる。
【0018】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、電気的な手法で画像切出し領域を変化させること
により、ズーム調整機能を有する複数の撮像系により取
得される画像の重畳領域を制御して画像の切り出しを行
うズーム機能を有する撮像装置を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 被写体の画像を異なる視
点から撮影するズーム機能を有する複数の撮像手段と、
上記複数の撮像手段に設けられ、各撮像手段のズーム量
を出力するズーム量出力手段と、上記複数の撮像手段に
より撮影された複数の画像からそれぞれの画像の一部を
切り出す画像切り出し手段とを有し、上記画像切り出し
手段は上記ズーム量出力手段と接続されており、このズ
ーム量出力手段からのズーム量を用いて、上記複数の撮
像手段により撮影された複数の画像から切り出す部分を
決定することを特徴とするズーム機能を有する撮像装置
が提供される。
【0020】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 上記画像切り出し手段により切り出
された複数の画像を接続する画像接続手段をさらに有
し、上記画像切り出し手段は上記ズーム量手段から出力
された上記撮像手段のズーム量を用いて、上記複数の撮
像手段により撮影された複数の画像から画像の重畳する
部分を含むように画像の一部を切り出すことを特徴とす
る(1)に記載のズーム機能を有する撮像装置が提供さ
れる。
【0021】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 上記画像切り出し手段は、上記複数
の撮像手段により撮影された複数の画像の重畳量が最小
となるように、それぞれの画像から画像を切り出すこと
を特徴とする(2)に記載のズーム機能を有する撮像装
置が提供される。
【0022】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) 上記画像切り出し手段により切り出
された複数の画像を用いて、上記各撮像手段から被写体
までの距離を測定する距離測定手段をさらに有し、上記
画像切り出し手段は上記ズーム量出力手段から出力され
た上記各撮像手段のズーム量を用いて、上記複数の撮像
手段により撮影された複数の画像から画像の重畳する部
分を含むように画像の一部を切り出すことを特徴とする
(1)に記載のズーム機能を有する撮像装置が提供され
る。
【0023】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(5) 上記画像切り出し手段は、上記複数
の撮像手段により撮影された複数の画像の重畳量が最大
となるように、それぞれの画像から画像を切り出すこと
を特徴とする(4)に記載のズーム機能を有する撮像装
置が提供される。
【0024】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(6) 上記ズーム量出力手段は、上記各撮
像手段に対し、ズーム機能を動作させる信号をズーム量
として出力することを特徴とする(1)乃至(5)のい
ずれか一に記載のズーム機能を有する撮像装置が提供さ
れる。
【0025】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(7) 上記撮像装置にはズーム量を検出す
るズーム量検出手段が設けられており、上記ズーム量出
力手段は上記ズーム量検出手段により検出された値をズ
ーム量として出力することを特徴とする(1)乃至
(5)のいずれか一に記載のズーム機能を有する撮像装
置が提供される。
【0026】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(8) 予め、記録した複数の画像重畳量か
ら画像重畳量を選択する重畳量記録選択手段を有してお
り、上記画像切り出し手段は、この重畳最選択手段によ
って選択された画像重畳量に対応するように、画像の切
り出しを行うことを特徴とする(1)乃至(7)のいず
れか一に記載のズーム機能を有する撮像装置が提供され
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図3乃至図5は、本
発明によるズーム機能を有する撮像装置の第1の実施の
形態の構成を示す図である。
【0029】この発明の第1の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0030】図3は、ピンホールカメラを仮定した2眼
の撮像系を示す図である。
【0031】一般的な、撮像素子、レンズ等から構成さ
れる撮像系では、一般性を失わない範囲でピンホールカ
メラヘの近似が成立する。
【0032】また、レンズの光学歪、撮像系の設置位置
姿勢情報を利用した取得画像の画像変換を行うことによ
って、光軸が平行でない複眼撮像系で得られた画像をあ
たかも平行な光軸を有したピンホール2眼カメラ系で取
得された画像に変換することが可能である。
【0033】従って、以降の説明では、画像変換後のピ
ンホール平行カメラ系で説明を進めることにする。
【0034】また、以降の説明では、一般的な撮像系の
記載手法に倣って、実際には撮像素子面上に結像する画
像面をピンホールを仮定したレンズ中心に対して点対称
な位置にあるものとして説明を行う。
【0035】また、図中、同じ参照符号を付したもの
は、同一、もしくは、同等の構成物を示すものとする。
【0036】図3に示す、2眼の撮像系において、レン
ズ中心1及び2は基線長距離bを隔てて、光軸3及び4
が平行になるように設置されている。
【0037】そして、対象物体7を撮像するに当たっ
て、ズーム機能により撮像面5及び8までの像面距離f
及びf′を変えて撮影するものとする。
【0038】以下では、この像面距離がf=f′として
操作されることを仮定して説明するが、使用目的に応じ
て前記像面距離f及びf′は、別々の値をとることも可
能である。
【0039】前記撮像面5は総画素数34万画素程度
で、その切出し領域は常に固定になされているのに対
し、前記撮像画面8は総画素数68万画素程度で、その
うち前記撮像画面5と同じ34万画素程度分が切出され
て出力されるようになされているものとする。
【0040】これらの各撮像面5及び8の画素数は特に
限定するものではなく、前記撮像面5より、前記撮像面
8の画素数が相対的に多ければ、本発明の機能を実現す
ることが可能である。
【0041】次に、図4を用いて撮像面8を駆動する制
御部の説明を行う。
【0042】前記撮像面8における切出し領域の変更
は、像面距離f及びモード切り替え信号16、切出し領
域指令値30に応じて切出し領域調整部9で行われる。
【0043】例えば、図3の例では(はじめ撮像面P−
P′上でA−A′の部分を切出し、この結果W1の重畳
量を得ていたとすると、切出し領域をB−B′に変更す
ることによってW2の重畳量を獲得する。
【0044】前記切出し領域調整部9では、像面距離f
と切出し領域の関係がテーブル化されており、ズーム機
能による像面距離fの変更が発生した時点で前記のよう
に切出し領域の変更を行うことが可能となっている。
【0045】この場合、像面距離fによる切出し領域の
変更は、数式化されていて、この数式に基づいて、切出
し領域の変更を行うことも可能である。
【0046】前記切出し領域調整部9における像面距離
fの変更に基づく切出し領域の変更は、2眼における測
距を目的としたモードの場合と、画像張り合わせによる
パノラマ撮影を目的としたモードの場合とでは、その内
容が異なる。
【0047】まず、測距モードにおいては、像面距離f
が変更されても、極力重畳量Wが大きくなるように切出
し領域を調整する。
【0048】また、パノラマモードにおいては、像面距
離fが変更されても、最低限必要な重畳量Wを維持する
ように切出し領域を調整する。
【0049】上記のように像面距離fの変更で自動的に
重畳量Wが変更されるモードとは別に、マニュアルで重
畳量Wを調整するモードも有する。
【0050】この場合、調整範囲内で重畳量Wを切出し
領域指令値30に応じて変更することが可能である。
【0051】これらの測距モード、パノラマ撮影モー
ド、マニュアル調整モードは、前記切出し領域調整部9
に対して、モード切り替え信号16を与えることによっ
て、各モードに切替えることが可能である。
【0052】前記撮像面8を含む撮像系は、図4に示す
ように構成されている。
【0053】撮像素子制御部10は、切出し領域調整部
9からの出力信号27及び電子シャッタ指令信号15及
びAGC(オートゲインコントロール)、WB(ホワイ
トバランス)調整信号14及び撮像素子11からの撮像
信号24に基づいて、撮像素子11の基本駆動および画
像切出し領域変更処理を行うことにより、画像出力28
を得る。
【0054】図示されないズーム用レンズ群、ズーム用
アクチュエータ、ズーム用センサー、ズーム用鏡筒、ア
イリス、アイリス用アクチュエータ、アイリス用センサ
ー、フォーカス用レンズ郡、フォーカス用アクチュエー
タ、フォーカス用センサー、機械シャッタ、機械シャッ
タ用アクチュエータ、機械シャッタ用センサーから構成
される光学ユニット12は、前記撮像素子11に入射す
る光線26の条件を可変する。
【0055】光学ユニット制御部13は、ズーム指令信
号17、フォーカス指令信号18、アイリス指令信号1
9、機械シャッタ指令信号20及び前記光学ユニット部
12に内包されたセンサーの情報22に基づいて前記光
学ユニット部12のズーム、アイリス、フォーカス、機
械シャッタを制御する制御信号23を出力する。
【0056】上記撮像系の構成を用いて対象物体までの
距離計測は、例えば、次のようして行われる。
【0057】図9において、撮像空間上の任意の点M
が、撮像面5及び8上の点m及びm′として、それぞ
れ、撮像されているとする。
【0058】ここで、画像面距離はf及びf′、基線長
bと前記M点との距離をZ、m及びm′間の距離をdと
すると、幾何学的な関係から対称点Mまでの距離Zは、 Z=f(d/B) で与えられる。
【0059】従って、計測したい点に対応する撮像面上
の対応点のペアを探索することができれば、その対応点
間の距離を画像から算出することによって、奥行き距離
が導出される。
【0060】また、上記構成を用いて撮影した画像から
パノラマ画像を構成する際には、画像面5上にの特徴点
に対応する画像面6上の点が一致するように2つの画像
を水平に移動させれば良い。
【0061】この一連の作業は、各撮像系から得られる
画像出力28を外部PCに数値化した上で取り込んでソ
フトウェア的に行っても良いし、または専用演算回路に
よって行っても構わない。
【0062】前記撮像系5を含む撮像系は、図5に示す
ように構成されている。
【0063】図5において、図4に示した切出し領域調
整部9及びこれに関係する入出力が存在しない以外の基
本構成は図4と同等である。
【0064】なお、第1の実施の形態の各構成は、当然
各種の変形、変更が可能である。
【0065】例えば、前記撮像面8を含む撮像系を駆動
する制御部は、図6に示すように、前記光学ユニット制
御部13からズームセンサー情報29を出力させるとと
もに、前記切出し領域調整部9をこのズームセンサー情
報29及びモード切替え信号16、領域指令値30によ
って切出し領域指令を行うことにより、より正確なズー
ムの状態に応じて切出し領域指令をすることも可能であ
る。
【0066】また、図7に示すように、前記撮像面5を
含む撮像系を前記撮像面8を含む撮像系と同様の構成に
することにより、2眼とも画像切出し領域を変更可能に
することも可能である。
【0067】この切出し領域の変更の方法は、前記画像
面8の説明の場合と同様で、前記画像面8中のA、
A′、B、B′、P、P′をそれぞれ画像面8′中の
C、C′、D、D′、Q、Q′と置換えれば全く同様の
説明が成り立つ。
【0068】そして、画像面8′を含む撮像系の制御部
に関しても、第1の実施の形態と同様である。
【0069】(第2の実施の形態)図8は、本発明によ
るズーム機能を有する撮像装置の第2の実施の形態の構
成を示す斜視図である。
【0070】この発明の第2の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0071】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態の4眼への拡張であって、第1の実施の形態と同
一の参照符号のものは同一又は同等の構成物を示す。
【0072】4眼の撮像系において、レンズ中心2はレ
ンズ中心1に対してx軸方向に基線長距離bを隔て、ま
たレンズ中心1′はレンズ中心1に対してy軸方向に基
線長距離b′を隔て、またレンズ中心2′はレンズ中心
1に対してX軸方向に基線長距離b、y軸方向に基線長
距離b′を隔て、光軸3、4、3′、4′が全て平行に
なるように設置されている。
【0073】そして、対象物体7を撮像するに当たって
は、ズーム機能により撮像面5、8、5′、8″までの
図示しない像面距離fを変えて撮影する。
【0074】但し、像面距離fとは各前記レンズ中心
1、2、1′、2′からそれぞれ画像面5、8、5′、
8″までの距離を示す。
【0075】前記撮像面5は総画素数34万画素程度で
切出し領域は常に固定になされているのに対し、前記撮
像画面は8、5′、8″は総画素数68万画素程度で、
そのうち前記撮像画面5と同じ34万画素程度分が切出
されて出力されるようになされているものとする。
【0076】これらの各撮像面の画素数は特に限定する
ものではなく、前記撮像面5より、前記撮像面8、
5′、8″の画素数が相対的に多ければ、本発明の機能
を実現可能である。
【0077】各前記撮像面8、5′、8″を含む撮像系
の駆動制御は、基本的に、本発明の第1の実施の形態と
同様である。
【0078】本発明の第2の実施の形態においては、4
眼の画像切出し方向が異なるので、この点に関してのみ
以下に説明を加える。
【0079】前記撮像面8を含む撮像系においては、像
面距離fの変化に応じて調整する画像切出し領域の移動
方向は第1の実施の形態と同様である。
【0080】つまり、例えば、当初画像領域P−P′−
P′″−P″内の画像領域A−A′一A′″一A″を切
出していたとすると、像面距離fの調整によって新たな
画像切出し領域は、x軸と平行な方向である画像領域B
−B′−B′″−B″へ移動する。
【0081】ここで、この場合、図示しない画像切出し
領域の移動量をΔxとする。
【0082】前記撮像面5′を含む撮像系においては当
初画像領域R−R′−R′″−R″内の画像領域E−
E′−E′″−E″を切出していたとすると、像面距離
fの調整によって新たな画像切出し領域は、y軸と平行
な方向である画像領域F−F′−F′″−F″へ移動す
る。
【0083】ここで、この場合、図示しない画像切出し
領域の移動量をΔyとする。
【0084】前記撮像面8’を含む撮像系においては当
初画像領域S−S′−S′″−S″内の画像領域G−
G′−G′″−G″を切出していたとすると、像面距離
fの調整によって新たな画像切出し領域は、x軸と平行
な方向にΔx、y軸と平行な方向にΔy移動を行い、画
像領域H−H′−H′″−H″となる。
【0085】このように、複数の撮像系の配置を2次元
に拡張することによって、ズーム調整に伴う画像切出し
領域も2次元になり、この結果4眼全ての画像面での重
畳領域が調整できることは容易に推測できる。
【0086】このような4眼での撮像系によって、測距
のための重畳領域調整及び、画像張り合わせによるパノ
ラマ画像の取得などの目的に利用できることは言うまで
もない。
【0087】また、このような4眼での撮像系の場合で
も、マニュアルで重畳領域を調整することも可能であ
る。
【0088】これら撮影モードを複数用意し、切替えら
れることも、本発明の第1の実施の形態と同様に可能で
ある。
【0089】また、本発明の第2の実施の形態の更なる
発展形として2次元的に更に多くの撮像系を配置し、画
像の重畳領域を調整することも可能である。
【0090】また、本構成で距離計測を行う手法は、本
発明の第1の実施の形態で行った説明と同様であり、そ
の場合には4つの取得画像のうちの任意の2画像の組で
前記距離計測手法を適用し、その算出結果を統合し距離
情報とする。
【0091】また、本構成でパノラマ画像を構成する手
法に関しても、本発明の第1の実施の形態で行った説明
と同様である。
【0092】但し、画像の重ね合わせは、上下左右に関
して同時に行われることが、第2の実施の形態に関して
の特徴となる。
【0093】なお、以上のような本発明においては、複
数の撮像系により被写体の異なる視点からの複数の画像
を撮影する際に、撮像系はズーム機能を有しており、こ
の撮像系のズーム量がズーム量出力手段から出力され、
ズーム量が変化すると複数の画像の重畳量は変化する
が、ズーム量を用いて重畳量が適切となるように撮影さ
れた複数の画像から画像の一部を切り出すことにより、
ズーム量を用いて切り出す領域を変更して、複数の画像
の重畳量を制御することで、ズーム量が変化した場合で
もパノラマ画像や距離測定用の画像などの画像の用途に
応じた重畳量をもつ画像を切り出すことができる。
【0094】また、以上のような本発明においては、ズ
ーム機能を有する複数の撮像装置によって被写体の画像
を複数の視点から撮影する際に、ズーム量出力手段から
は複数の撮像装置の撮影したズーム量が出力され、画像
切り出し手段は複数の撮像装置によって撮影された画像
の全画面からその一部を切り出すとともに、ズーム量出
力手段からのズーム量の値を用いて撮像装置からの画像
の切り出し領域を変化させ、画像接続手段は切り出され
た複数の画像をつなぎ合わせて、1枚の画像とすること
により、ズーム機能を有する複数の撮像装置で被写体を
撮影した場合、ズーム量を変化させると撮像装置によっ
て撮像装置によって撮影された複数の画像の重畳量が変
化し、この重畳量をズーム量の変化によって、つなぎ合
わせた画像の領域が広くなるように変えることができ
る。
【0095】また、以上のような本発明においては、ズ
ーム機能を有する複数の撮像装置によって被写体の画像
を複数の視点から撮影する際に、ズーム量出力手段から
は複数の撮像装置の撮影したズーム量が出力され、画像
切り出し手段は複数の撮像装置によって撮影された画像
の全画面からその一部を切り出すとともに、ズーム量出
力手段からのズーム量の値を用いて撮像装置からの画像
の切り出し領域を変化させて切り出された複数の画像を
用いて、撮影された画像内の被写体の距離を検出するこ
とにより、ズーム機能を有する複数の撮像装置で被写体
を撮影した場合、ズーム量を変化させると撮像装置によ
って撮影された複数の画像の重畳量が変化し、この重畳
量をズーム量の変化によって、複数の画像の対応点が多
くとれるように重畳量を大きくすることができる。
【0096】また、以上のような本発明においては、上
記ズーム機能を作用させ撮像系のズーム量を指示するズ
ーム量指示値を、ズーム量出力手段からの出力とし、こ
の出力によって撮像系からの画像の切り出し領域を変化
させることにより、ズーム機能を動作させる信号をその
まま使用して、画像の切り出しを行うことにより、ズー
ム量を検出する機構を設ける必要がない。
【0097】また、以上のような本発明においては、撮
像系の実際のズーム量を検出するズーム量検出手段を撮
像装置に設け、検出された実際のズーム量を用いて、撮
像系によって撮影された画像の切り出しを行うととも
に、実際の撮像系のズーム量を検出して、画像の切り出
しを行うことにより、ズーム量を用いた切り出しをより
正確に行うことができる。
【0098】また、以上のような本発明においては、上
記撮像装置は、切り出す画像の複数の重畳量を記録した
重畳量記録手段をさらに有しており、記録された重畳量
から選択した重畳量に応じて上記画像切り出し手段によ
る画像の切り出しを行う際に、重畳量記録手段には、複
数の画像から画像を切り出す場合の重畳量の複数のパタ
ーンが記録されており、このパターンの中から、重畳量
を指定して画像切り出し手段による画像の切り出しを行
うことにより、重畳量の少ない切り出し画像が必要なパ
ノラマ画像や、重畳量の多い切り出しの必要な距離測定
に使用する画像など使用目的に応じたパターンを予め記
録しておき、画像の使用目的に応じた重畳量を選択して
画像の撮影と切り出しを行うことができる。
【0099】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、電気的な手法で画像切出し領域を変化させるこ
とにより、ズーム調整機能を有する複数の撮像系により
取得される画像の重畳領域を制御して画像の切り出しを
行うズーム機能を有する撮像装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が解決しようとする課題を説明
するために、ピンホールカメラを仮定したズーム機能を
有する2眼の撮像系の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明が解決しようとする課題を説明
するために、ピンホールカメラを仮定したズーム機能を
有する2眼の撮像系において、特に、最小の像面距離の
状態で対象物体を撮像している様子を示す図である。
【図3】図3は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態としてピンホールカメラを仮定
した2眼の撮像系の構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態として図3の撮像面8を駆動す
る制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態として図3の撮像系5を含む撮
像系の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態として図3の撮像面8を駆動す
る制御部の変形例の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態として図3の撮像系5を含む撮
像系の変形例の構成を示すブロック図である。撮像面5
を含む撮像系を前記撮像面8を含む撮像系と同様の構成
にすることに
【図8】図8は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第2の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明によるズーム機能を有する撮像
装置の第1の実施の形態として図3に示す2眼の撮像系
の構成を用いて行われる対象物体までの距離計測につい
て説明するための図である。
【符号の説明】
1,2…レンズ中心、 b…基線長距離、 3,4…光軸、 7…対象物体、 5,8…撮像面、 f,f′…像面距離、 16…モード切り替え信号、 9…切出し領域領域調整部、 30…切出し領域指令値、 10…撮像素子制御部、 27…切出し領域調整部9からの出力信号、 15…電子シャッタ指令信号、 14…AGC,WB調整信号、 11…撮像素子、 24…撮像信号、 28…画像出力、 12…光学ユニット、 26…撮像素子11に入射する光線、 13…光学ユニット制御部、 17…ズーム指令信号、 18…フォーカス指令信号、 19…アイリス指令信号、 20…機械シャッタ指令信号、 22…光学ユニット部12に内包されたセンサーの情
報、 23…光学ユニット部12のズーム、アイリス、フォー
カス、機械シャッタを制御する制御信号、 29…ズームセンサー情報。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を異なる視点から撮影する
    ズーム機能を有する複数の撮像手段と、 上記複数の撮像手段に設けられ、各撮像手段のズーム量
    を出力するズーム量出力手段と、 上記複数の撮像手段により撮影された複数の画像からそ
    れぞれの画像の一部を切り出す画像切り出し手段とを有
    し、 上記画像切り出し手段は上記ズーム量出力手段と接続さ
    れており、このズーム量出力手段からのズーム量を用い
    て、上記複数の撮像手段により撮影された複数の画像か
    ら切り出す部分を決定することを特徴とするズーム機能
    を有する撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記画像切り出し手段により切り出され
    た複数の画像を接続する画像接続手段をさらに有し、 上記画像切り出し手段は上記ズーム量手段から出力され
    た上記撮像手段のズーム量を用いて、上記複数の撮像手
    段により撮影された複数の画像から画像の重畳する部分
    を含むように画像の一部を切り出すことを特徴とする請
    求項1に記載のズーム機能を有する撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記画像切り出し手段は、上記複数の撮
    像手段により撮影された複数の画像の重畳量が最小とな
    るように、それぞれの画像から画像を切り出すことを特
    徴とする請求項2に記載のズーム機能を有する撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 上記画像切り出し手段により切り出され
    た複数の画像を用いて、上記各撮像手段から被写体まで
    の距離を測定する距離測定手段をさらに有し、上記画像
    切り出し手段は上記ズーム量出力手段から出力された上
    記各撮像手段のズーム量を用いて、上記複数の撮像手段
    により撮影された複数の画像から画像の重畳する部分を
    含むように画像の一部を切り出すことを特徴とする請求
    項1に記載のズーム機能を有する撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記画像切り出し手段は、上記複数の撮
    像手段により撮影された複数の画像の重畳量が最大とな
    るように、それぞれの画像から画像を切り出すことを特
    徴とする請求項4に記載のズーム機能を有する撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 上記ズーム量出力手段は、上記各撮像手
    段に対し、ズーム機能を動作させる信号をズーム量とし
    て出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    一に記載のズーム機能を有する撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記撮像装置にはズーム量を検出するズ
    ーム量検出手段が設けられており、上記ズーム量出力手
    段は上記ズーム量検出手段により検出された値をズーム
    量として出力することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか一に記載のズーム機能を有する撮像装置。
  8. 【請求項8】 予め、記録した複数の画像重畳量から画
    像重畳量を選択する重畳量記録選択手段を有しており、 上記画像切り出し手段は、この重畳最選択手段によって
    選択された画像重畳量に対応するように、画像の切り出
    しを行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一
    に記載のズーム機能を有する撮像装置。
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