JPH0937302A - 立体撮像装置 - Google Patents

立体撮像装置

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JPH0937302A
JPH0937302A JP7181926A JP18192695A JPH0937302A JP H0937302 A JPH0937302 A JP H0937302A JP 7181926 A JP7181926 A JP 7181926A JP 18192695 A JP18192695 A JP 18192695A JP H0937302 A JPH0937302 A JP H0937302A
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zoom
image
stereoscopic
pickup device
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JP7181926A
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Shinji Araoka
伸治 荒岡
Masao Sato
政雄 佐藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/25Image signal generators using stereoscopic image cameras using two or more image sensors with different characteristics other than in their location or field of view, e.g. having different resolutions or colour pickup characteristics; using image signals from one sensor to control the characteristics of another sensor

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  • Signal Processing (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻輳点を固定とする立体撮像装置において、
電子ズームの倍率アップに伴って立体視時に調節面と輻
輳点が離れることによって発生する疲労を軽減する。 【解決手段】 ズームレンズ1と単焦点レンズ2を有す
る立体撮像装置において、上記ズームレンズ1により入
射された光情報を電気信号に変換する撮像素子3aと、
上記単焦点レンズ2により入射された光情報を電気信号
に変換する撮像素子3bと、被写体までの距離を計測す
る被写体距離検出手段13と、この被写体距離検出手段
13からの出力とズーム変更量に応じて、上記撮像素子
3a,3bの切り出しエリアの移動量を、ズームレンズ
1と単焦点レンズ2により形成される輻輳角と眼の輻輳
角とを一致させる移動量になるように制御しながらデジ
タルズームを行う第1映像処理回路4および第2映像処
理回路5とを備えた立体撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体撮像装置、よ
り詳しくは、両眼視差を利用して立体映像を得る立体撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラを略水平に2つ並べて配設し、こ
れらのカメラによって独立に撮像される画像を、それぞ
れ左右の眼に対して再生するようにした立体撮像装置お
よび立体映像再生装置は、近年、種々のものが提案され
ていて、こうしたものでは、いわゆる両眼視差を利用し
て立体映像を得るようになっている。
【0003】このようなものの一例としては、例えば特
開平2−94877号公報に、光軸が立体撮像装置の本
体の正面方向を向くように配置され、レンズの焦点距離
を変化させる機能を有するズームレンズと、光軸がこの
ズームレンズの光軸と所定距離において交わって所定の
輻輳角を構成するように傾けて配設された広角の単焦点
レンズとの1対の光学系を備えており、上記ズームレン
ズを広角側に移動して単焦点レンズと同画角に設定する
ときに立体撮像を行って3次元映像を取り込むことが可
能となり、その他のズーム位置では2次元映像を取り込
むことができるように構成された立体撮像装置が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように特開平2
−94877号公報に記載されている立体撮像装置で
は、立体視が可能となる焦点距離は、ズームレンズと単
焦点レンズの画角が一致する1箇所のみとなる。現状の
ビデオカメラから考えると、立体撮像時にもズーム機能
を備えることが望ましく、一方、コスト面からは単焦点
レンズの方が有利であるために、上記構成のままでズー
ム機能を備えさせる手段として、画像処理により電子ズ
ームを行うことが考えられる。
【0005】ところで、立体視を行う場合には、人間の
眼で見た状態に近づけるために、左右のレンズの光軸の
交点が被写体に合致するようにする、いわゆる輻輳視が
行われる。このような輻輳視を行う場合に、被写体が移
動するのに対応するためには輻輳点を制御する必要があ
り、複雑な制御回路が必要となってコストがアップして
しまう。
【0006】上述のような理由から、輻輳点を固定して
立体視する手段を採用することが考えられるが、このと
きには、被写体と輻輳点が一致しない場合が発生し、つ
まり、立体視するときに輻輳点と調節面(ピント面)が
一致しないことがある。この不一致がある一定の範囲を
超えると、使用者が疲労を感じることになる。このよう
な状態は、画角が望遠側になるほど顕著に現れるもので
ある。
【0007】このような現象は、機能とコストを両立さ
せるという観点から電子ズームを採用する上述のような
場合でも、被写体と輻輳点がずれている場合には同様に
表れてしまう。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、デジタルズームに伴って発生する疲労を軽減する
ことができる立体撮像装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による本発明の立体撮像装置は、2つの
撮像光学系を有する立体撮像装置において、デジタルズ
ームに連動して画像の中心位置を移動させる手段を備え
たものである。
【0010】また、請求項2による本発明の立体撮像装
置は、2つの撮像光学系を有する立体撮像装置におい
て、第1の撮像光学系と第2の撮像光学系により入射さ
れた光情報を電気信号に変換するそれぞれの撮像素子
と、被写体までの距離を計測する被写体距離検出手段
と、上記撮像素子により得られた画像データをデジタル
ズームにより画像処理するに際し予め記憶された被写体
距離およびズーム変更量と切り出しエリアの移動量との
相関に従い上記被写体距離検出手段からの出力とズーム
変更量とに基づいて上記撮像素子の切り出しエリアの移
動量を制御する電子ズーム手段とを備えたものである。
【0011】さらに、請求項3による本発明の立体撮像
装置は、上記撮像素子の切り出しエリアの移動量が、切
り出し後の画面中心と被写体中心との水平間距離と画面
中心と画面端との水平間距離の二つの水平間距離の比率
が上記切り出しエリアの移動を行う前の上記比率と一致
する量である請求項2に記載のものである。
【0012】[作用]請求項1による本発明の立体撮像
装置は、2つの撮像光学系を有し、画像の中心位置を移
動させる手段がデジタルズームに連動して画像の中心位
置を移動させる。
【0013】また、請求項2による本発明の立体撮像装
置は、2つの撮像光学系を有し、それぞれの撮像素子が
第1の撮像光学系と第2の撮像光学系により入射された
光情報を電気信号に変換し、被写体距離検出手段が被写
体までの距離を計測し、電子ズーム手段が上記撮像素子
により得られた画像データをデジタルズームにより画像
処理するに際し予め記憶された被写体距離およびズーム
変更量と切り出しエリアの移動量との相関に従い上記被
写体距離検出手段からの出力とズーム変更量とに基づい
て上記撮像素子の切り出しエリアの移動量を制御する。
【0014】さらに、請求項3による本発明の立体撮像
装置は、上記電子ズーム手段が、上記撮像素子の切り出
しエリアの移動量を、切り出し後の画面中心と被写体中
心との水平間距離と画面中心と画面端との水平間距離の
二つの水平間距離の比率が上記切り出しエリアの移動を
行う前の上記比率と一致する量にする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図12は本発明の一実施
形態を示したものであり、図1は本実施形態に係る立体
撮像装置の外観を示す斜視図である。
【0016】この立体撮像装置は、記録媒体への録画再
生を行うデッキ部やこの録画再生を制御するシステムコ
ントロール系の回路等を有してなる本体16と、この本
体16の右側前方部に配設された一対の撮像光学系を有
してなるカメラユニット部15と、このカメラユニット
部15の後方部に配設された立体視可能なファインダ部
17と、を備えて構成されている。
【0017】上記カメラユニット部15は、複数の焦点
距離を有していて2次元撮像と3次元撮像の両方に使用
されるズーム撮像光学系たるズームレンズ1と、単一の
焦点距離を有していて3次元撮像に使用される単焦点撮
像光学系たる単焦点レンズ2とを略水平に配置してな
り、これらにより一対の撮像光学系を構成している。そ
して、立体撮像を行うときには、上記ズームレンズ1は
右目用レンズとして、単焦点レンズ2は左目用レンズと
してそれぞれ使用されるようになっている。
【0018】上記単焦点レンズ2は、その焦点距離が上
記ズームレンズ1の広角側と等しい焦点距離となるよう
に構成されている。すなわち、後述する撮像素子3a,
3bとして例えば1/3インチCCDを用いた場合に
は、例えばズームレンズ1の焦点距離をf=6〜48mm
とすると、単焦点レンズ2の焦点距離をf=6mmに設定
して、ズームレンズ1の焦点距離を6mmにしたときに立
体撮像が可能となるように構成している。
【0019】上記ズームレンズ1と単焦点レンズ2の配
置は、図2に示すようになっている。
【0020】すなわち、上記ズームレンズ1は、その光
軸が本体16の正面方向を向くように配置されていて、
これに対して単焦点レンズ2は、その光軸が該ズームレ
ンズ1の光軸と点Pにおいて交わるように、ズームレン
ズ1の光軸に対して傾斜して配置されている。
【0021】図3は、本実施形態の立体撮像装置におけ
るブロック図である。
【0022】この立体撮像装置は、上記ズームレンズ1
と単焦点レンズ2の結像位置にそれぞれ配設されている
CCD等からなる撮像素子3a,3bと、これらの内の
上記ズームレンズ1の撮像素子3aによって撮像された
画像を処理する画像処理手段であり画像の中心位置を移
動させる手段であって電子ズーム手段たる第1映像処理
回路4と、上記ズームレンズ1のズーム,AF,絞り等
の制御を行うズームレンズ駆動制御回路6aと、上記単
焦点レンズ2の撮像素子3bによって撮像された画像を
処理する画像処理手段であり画像の中心位置を移動させ
る手段であって電子ズーム手段たる第2映像処理回路5
と、上記単焦点レンズ2のAF,絞り等の制御を行う単
焦点レンズ駆動制御回路6bと、被写体までの距離を検
出する被写体距離検出手段13と、主電源のオン/オフ
等を行うものであり電子ズームスイッチも含まれる操作
スイッチ11と、2次元撮像を行うか3次元撮像を行う
かを選択して切り換えるための2次元/3次元切換スイ
ッチ12と、上記第1,第2映像処理回路4,5からの
画像出力が入力されて2次元映像であるか3次元映像で
あるかに応じて選択して出力する2次元/3次元選択ス
イッチ8と、2次元映像の記録および再生を行う2次元
映像記録再生回路9aと、3次元映像の記録および再生
を行う3次元映像記録再生回路9bと、上記第1映像処
理回路4,第2映像処理回路5,単焦点レンズ駆動制御
回路6b,ズームレンズ駆動制御回路6a,2次元/3
次元選択スイッチ8の制御を行うとともに上記操作スイ
ッチ11,2次元/3次元切換スイッチ12,被写体距
離検出手段13からの入力を受け、さらに立体撮像装置
の全体の制御も行う制御回路であるCPU10とを有し
て構成されている。
【0023】このように構成された立体撮像装置におい
て、撮像を行う際の動作を図4のフローチャートを参照
して説明する。
【0024】使用者が上記操作スイッチ11を押すこと
によって立体撮像装置の主電源がオンされると、上記2
次元/3次元切換スイッチ12の状態を検出して2次元
撮像を行うかあるいは3次元撮像を行うかを判定する
(ステップS1)。
【0025】2次元撮像を行う場合には、CPU10が
2次元/3次元選択スイッチ8を2次元撮像を選択する
側に切り換えることで、ズームレンズ1の撮像素子3a
から出力された画像が、第1映像処理回路4を介して映
像として出力され(ステップS2)、2次元映像記録再
生回路9aにより記録および再生が行われる(ステップ
S3)。その後、一連のシーケンスが終了する。
【0026】一方、上記ステップS1において、3次元
撮像を行う場合には、CPU10が2次元/3次元選択
スイッチ8を3次元撮像を選択する側に切り換える。
【0027】そして、CPU10からの出力信号を受け
たズームレンズ駆動制御回路6aによってズームレンズ
1が駆動されて、該ズームレンズ1の焦点距離が、単焦
点レンズ2と同じ焦点距離、例えば上記1/3インチC
CDを用いた場合にはf=6mmに設定される(ステップ
S4)。
【0028】次に、操作スイッチ11に設けられたズー
ムスイッチからズーム変更出力が出されているかどうか
を判別し(ステップS5)、ズーム変更出力が出されて
いる場合には、被写体距離情報Lとズーム変更量Zが、
CPU10により第1映像処理回路4および第2映像処
理回路5へ出力される(ステップS6)。
【0029】これらの被写体距離情報Lとズーム変更量
Zに基づいて、電子ズームに対応した切り出しエリアを
決定し、第1映像処理回路4と第2映像処理回路5から
その切り出しエリアに応じたズームレンズ1と単焦点レ
ンズ2の映像が出力される(ステップS7)。
【0030】また、上記ステップS5において、ズーム
変更出力が出されていない場合には、ズームレンズ1か
らの映像と単焦点レンズ2からの映像が、第1映像処理
回路4と第2映像処理回路5により、電子ズームを行う
ことなくそのまま出力される(ステップS8)。
【0031】上記ステップS7またはステップS8が行
われた後に、3次元映像記録再生回路9bによって映像
の記録および再生動作が行われて(ステップS9)、そ
の後、一連のシーケンスを終了する。
【0032】次に、上記図4のステップS7において行
われる電子ズームについて、より詳しく説明する。
【0033】上述のように、ズームレンズ1の光軸と単
焦点レンズ2の光軸は、該立体撮像装置から所定の距離
にある点Pにおいて交わるように配置されている。この
ときこれらズームレンズ1と単焦点レンズ2から得られ
る映像について説明する。
【0034】立体撮像装置と被写体の遠近における位置
関係としては、図2に示すように、被写体が点Pの位置
にあるとき、点Pより前の位置である点PFにあると
き、点Pより後ろの位置である点PBにあるとき、に分
類される。
【0035】まず、被写体が光軸の交点である点Pにあ
る場合には、撮像素子3a,3bによる画像は、図5
(A),(B)に各々示すように、被写体がそれぞれの
画面の中心に位置する。
【0036】次に、被写体が点PFにある場合には、撮
像素子3a,3bによる画像は、図6(A),(B)に
各々示すように、被写体がそれぞれの画面の中心よりも
内側に位置する。
【0037】そして、被写体が点PBにある場合には、
撮像素子3a,3bによる画像は、図7(A),(B)
に各々示すように、被写体がそれぞれの画面の中心より
も外側に位置する。
【0038】上記第1映像処理回路4と第2映像処理回
路5には、予め、被写体距離Lとズーム変更量Zにおけ
る切り出しエリアを記憶させてある。
【0039】たとえば、被写体が点Pの位置にある場合
は、図5の(A),(B)において、一点鎖線に示すエ
リアや二点鎖線に示すエリアを切り出すことで、電子ズ
ームがなされる。
【0040】よって、第1映像処理回路4,第2映像処
理回路5から出力される映像は、図8(A),(B)に
示すように、被写体が画面の中心にある映像であり、電
子ズームを行った後も、同様に画面の中心位置にある。
【0041】次に、被写体が点PFの位置にある場合
は、図6(A),(B)において、一点鎖線に示すエリ
アや二点鎖線に示すエリアを切り出すことで、電子ズー
ムがなされる。このとき、倍率をアップさせるに伴って
画像中心を連続的に移動させ、切り出すエリアを内側に
寄せている。
【0042】よって、第1映像処理回路4,第2映像処
理回路5から出力される映像は、図9(A),(B)に
示すように、撮像素子3a,3bに結像したものと同位
置となる、被写体が画面の内側にある映像であり、電子
ズームを行った後も同様に画面の内側の位置にある。
【0043】さらに、被写体が点PBの位置にある場合
は、図7(A),(B)において、一点鎖線に示すエリ
アや二点鎖線に示すエリアを切り出すことで、電子ズー
ムがなされる。このとき、倍率をアップさせるに伴って
画像中心を連続的に移動させ、切り出すエリアを外側に
寄せている。
【0044】よって、第1映像処理回路4,第2映像処
理回路5から出力される映像は、図10(A),(B)
に示すように、撮像素子3a,3bに結像したものと同
位置となる、被写体が画面の外側にある映像であり、電
子ズームを行った後も同様に画面の外側の位置にある。
【0045】図12は、上記ファインダ部17等の立体
再生装置により、図9の画像を再生した立体映像を観察
したときの状態を示す図である。
【0046】被写体像は、立体再生装置の前方に、眼の
輻輳角θを有する立体像として見ることができる。そし
て電子ズームを行っても映像中の被写体の位置が変化し
ないために、同じ輻輳角θで立体像を見ることができ
る。
【0047】同様に、図10の画像を再生した場合は、
図示はしないが、被写体像は、立体再生装置の後方に、
眼の輻輳角θ’を有する立体像として見ることができ
る。そして、電子ズームを行っても映像中の被写体の位
置が変化しないために、同じ輻輳角θ’で立体像を見る
ことができる。
【0048】ところで、点PFの位置にある被写体を電
子ズームする際に、もし、点Pにおける電子ズームであ
る上記図8に示すような電子ズームを行った場合には、
第2映像処理回路5から出力される映像は、図11に示
すように、倍率アップに伴って被写体位置が撮像素子3
a,3bの画像からずれてしまい、すなわち、倍率アッ
プに伴って映像の中心位置からのずれhは徐々に増大し
てしまう。これは第1映像処理回路4から出力される映
像についても、図示はしないが同様である。つまり、立
体再生装置で立体像を見るときに、そのまま電子ズーム
を行うと、輻輳角が大きくなって立体像はより近距離側
に観察され、輻輳点と調節面が離れることになって疲労
を伴ってしまう。本実施形態は、電子ズームに上述のよ
うな工夫を凝らすことにより、このような疲労を与える
ことがないように構成されている。
【0049】なお、上記図5から図10等においては、
説明を簡潔にするために、電子ズームによる切り出しの
内の2段階について説明したが、いうまでもなく、電子
ズームは実際には連続的に行われるようになっている。
【0050】また、上述では2つの撮像光学系の一方を
ズームレンズで、他方を単焦点レンズで構成したが、こ
れに限るものではなく、例えば双方の撮像光学系をズー
ムレンズで構成しても良いし、あるいは双方の撮像光学
系を単焦点レンズで構成しても良い。
【0051】このような実施形態によれば、電子ズーム
によって倍率変更を行う際に、被写体距離情報に基づい
て左右の画像の各中心を連続的に移動させることによ
り、立体視しているときに電子ズームの倍率をアップさ
せても調節面と輻輳点がほぼ変化せず、撮像素子に結像
した画像以上は離れることはないために、使用者の疲労
を軽減することができる。
【0052】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0053】(1) 2つの撮像光学系を有する立体撮
像装置において、第1の撮像光学系と第2の撮像光学系
により入射された光情報を電気信号に変換するそれぞれ
の撮像素子と、被写体までの距離を計測する被写体距離
検出手段と、予め記憶された被写体距離およびズーム変
更量と切り出しエリアの移動量との相関に従い、上記被
写体距離検出手段からの出力とズーム変更量とに基づい
て、上記撮像素子により得られた画像の各中心位置を連
続的に移動させて倍率変更を行う電子ズーム手段と、を
具備することを特徴とする立体撮像装置。
【0054】(2) 第1の撮像光学系の光軸と第2の
撮像光学系の光軸とを、所定の距離で交わるように並べ
たことを特徴とする(1)に記載の立体撮像装置。
【0055】(3) 上記第1の撮像光学系が複数の焦
点距離を有するズーム撮像光学系であり、上記第2の撮
像光学系が単一の焦点距離を有する単焦点撮像光学系で
ある(1)に記載の立体撮像装置。
【0056】(4) 上記第1の撮像光学系と第2の撮
像光学系が、共に、複数の焦点距離を有するズーム撮像
光学系である(1)に記載の立体撮像装置。
【0057】(5) 上記第1の撮像光学系と第2の撮
像光学系が、共に、単一の焦点距離を有する単焦点撮像
光学系である(1)に記載の立体撮像装置。
【0058】上記(1)に記載の発明によれば、電子ズ
ームに伴って発生する疲労を、被写体距離およびズーム
変更量に応じて軽減することができる。
【0059】上記(2)に記載の発明によれば、上記
(1)に記載の発明と同様の効果を奏することができ
る。
【0060】上記(3)に記載の発明によれば、安価
に、上記(1)に記載の発明と同様の効果を奏すること
ができる。
【0061】上記(4)に記載の発明によれば、上記
(1)に記載の発明と同様の効果を奏することができ
る。
【0062】上記(5)に記載の発明によれば、より安
価に、上記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1による本発
明の立体撮像装置によれば、デジタルズームに伴って発
生する疲労を軽減することができる。
【0064】また、請求項2による本発明の立体撮像装
置によれば、デジタルズームに伴って発生する疲労を、
被写体距離およびズーム変更量に応じて軽減することが
できる。
【0065】さらに、請求項3による本発明の立体撮像
装置によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏
するとともに、切り出し後の画面中心と被写体中心の水
平間距離と、画面中心と画面端の水平間距離との比率
を、切り出しエリアの移動前後において一致させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の立体撮像装置の外観を示
す斜視図。
【図2】上記実施形態の立体撮像装置におけるズームレ
ンズと単焦点レンズの配置を示す図。
【図3】上記実施形態の立体撮像装置の構成を示すブロ
ック図。
【図4】上記実施形態の立体撮像装置の撮像を行う際の
動作を示すフローチャート。
【図5】上記実施形態において、図2の点Pにある被写
体を撮像して電子ズームを行うときの切り出しエリアを
示す図。
【図6】上記実施形態において、図2の点PFにある被
写体を撮像して電子ズームを行うときの切り出しエリア
を示す図。
【図7】上記実施形態において、図2の点PBにある被
写体を撮像して電子ズームを行うときの切り出しエリア
を示す図。
【図8】上記図5に示す切り出しを行ったときの映像を
示す図。
【図9】上記図6に示す切り出しを行ったときの映像を
示す図。
【図10】上記図7に示す切り出しを行ったときの映像
を示す図。
【図11】上記図2の点PFの位置にある被写体を電子
ズームする際に、上記図8に示す切り出しを行った場合
の第2映像処理回路から出力される映像を示す図。
【図12】上記図9に示す画像を立体再生装置により再
生して観察したときの状態を示す図。
【符号の説明】
1…ズームレンズ(撮像光学系,ズーム撮像光学系) 2…単焦点レンズ(撮像光学系,単焦点撮像光学系) 3a,3b…撮像素子 4…第1映像処理回路(画像の中心位置を移動させる手
段,電子ズーム手段) 5…第2映像処理回路(画像の中心位置を移動させる手
段,電子ズーム手段) 13…被写体距離検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの撮像光学系を有する立体撮像装置
    において、 デジタルズームに連動して画像の中心位置を移動させる
    手段を具備することを特徴とする立体撮像装置。
  2. 【請求項2】 2つの撮像光学系を有する立体撮像装置
    において、 第1の撮像光学系と第2の撮像光学系により入射された
    光情報を電気信号に変換するそれぞれの撮像素子と、 被写体までの距離を計測する被写体距離検出手段と、 上記撮像素子により得られた画像データをデジタルズー
    ムにより画像処理するに際し、予め記憶された被写体距
    離およびズーム変更量と切り出しエリアの移動量との相
    関に従い、上記被写体距離検出手段からの出力とズーム
    変更量とに基づいて、上記撮像素子の切り出しエリアの
    移動量を制御する電子ズーム手段と、 を具備することを特徴とする立体撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像素子の切り出しエリアの移動量
    は、切り出し後の画面中心と被写体中心との水平間距離
    と、画面中心と画面端との水平間距離の、二つの水平間
    距離の比率が上記切り出しエリアの移動を行う前の上記
    比率と一致する量であることを特徴とする請求項2に記
    載の立体撮像装置。
JP7181926A 1995-07-18 1995-07-18 立体撮像装置 Withdrawn JPH0937302A (ja)

Priority Applications (1)

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