JPH0937299A - 立体撮像装置 - Google Patents

立体撮像装置

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JPH0937299A
JPH0937299A JP7180466A JP18046695A JPH0937299A JP H0937299 A JPH0937299 A JP H0937299A JP 7180466 A JP7180466 A JP 7180466A JP 18046695 A JP18046695 A JP 18046695A JP H0937299 A JPH0937299 A JP H0937299A
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dimensional
image pickup
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zoom lens
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JP7180466A
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Inventor
Shinji Araoka
伸治 荒岡
Masao Sato
政雄 佐藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元撮影または3次元撮影のいずれを行う
場合にも、視方向のずれによる違和感が生じることのな
い立体撮像装置を提供する。 【解決手段】 ズームレンズ1と、このズームレンズ1
に対して光軸が略平行となるように並設された単焦点レ
ンズ2と、上記ズームレンズ1の撮像素子3aからの画
像を処理するとともに該画像の切り出しを行うことによ
りズームレンズ1の視方向を変更する第1映像処理回路
4と、上記単焦点レンズ2の撮像素子3bからの画像を
処理する第2映像処理回路5と、上記ズームレンズ1を
用いる2次元撮影またはズームレンズ1および単焦点レ
ンズ2の双方を用いる3次元撮影を切り換える2次元/
3次元切換スイッチ12と、この2次元/3次元切換ス
イッチ12からの入力に基づいて上記第1映像処理回路
4を制御する視方向制御手段7とを備えた立体撮像装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体撮像装置、よ
り詳しくは、両眼視差を利用して立体映像を得る立体撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラを略水平に2つ並べて配設し、こ
れらのカメラによって独立に撮影される映像を、それぞ
れ左右の眼に対して再生するようにした立体撮像装置お
よび立体映像再生装置は、近年、種々のものが提案され
ていて、こうしたものでは、いわゆる両眼視差を利用し
て立体映像を得るようになっている。
【0003】このようなものの一例としては、例えば特
開平2−94877号公報に、光軸が立体撮像装置の本
体の正面方向を向くように配置され、レンズの焦点距離
を変化させる機能を有するズームレンズと、光軸がこの
ズームレンズの光軸と所定距離において交わって所定の
輻輳角を構成するように傾けて配設された広角の単焦点
レンズとの1対の光学系を備えており、上記ズームレン
ズを広角側に移動して単焦点レンズと同画角に設定する
ときに立体撮影を行って3次元映像を取り込むことが可
能となり、その他のズーム位置では2次元映像を取り込
むことができるように構成された立体撮像装置が記載さ
れている。
【0004】すなわち、該公報に記載の立体撮像装置
は、図9に示すように、そのカメラユニット部55に、
ズームレンズ51がその光軸を正面に向けて配設される
とともに、単焦点レンズ52が該ズームレンズ51に対
して所定の傾き角をもって配設されていて、このカメラ
ユニット部55で撮像された像を、立体視可能なビュー
ファインダ57により観察するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−94877号公報に記載されている立体撮像装
置は、3次元撮影を行う場合に、図9,図10に示すよ
うに、得られる立体映像は矢印Cの方向から見た映像と
なるのに対して、立体撮像装置の形状から想定される撮
影したい方向は、撮影者が被写体を肉眼で見て立体撮像
装置の本体を向ける矢印Dの方向となる。それゆえに、
その映像を立体視可能なビューファインダで見たとき
に、肉眼視と同方向の映像として図10(A)に示すよ
うなものが得られるのを期待しても、実際には図10
(B)に示すような異なった視方向の映像が得られてし
まい、撮影者にとって違和感が生じることになる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、2次元撮影または3次元撮影のいずれを行う場合
にも、視方向のずれによる違和感が生じることのない立
体撮像装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による本発明の立体撮像装置は、略水平
方向に並べた一対の撮影光学系を有し2次元撮影または
3次元撮影を選択的に行える立体撮像装置において、上
記撮影光学系の少なくとも一方の視方向を変更する視方
向変更手段と、2次元撮影または3次元撮影の選択情報
に基づき上記視方向変更手段を制御する視方向制御手段
とを備えたものである。
【0008】また、請求項2による本発明の立体撮像装
置は、上記視方向制御手段が被写体と上記装置との距離
を計測する被写体距離検出手段からの出力に基づき上記
視方向変更手段を制御する請求項1に記載のものであ
る。
【0009】さらに、請求項3による本発明の立体撮像
装置は、略水平方向に並べた一対の撮影光学系を有し2
次元撮影または3次元撮影を選択的に行える立体撮像装
置において、装置形状より想定される撮影方向と装置に
より得られる撮影方向とが一致するように、上記撮影光
学系の少なくとも一方の視方向を変更するものである。
【0010】[作用]請求項1による本発明の立体撮像
装置は、略水平方向に並べた一対の撮影光学系を有し、
2次元撮影または3次元撮影を選択的に行え、視方向変
更手段が上記撮影光学系の少なくとも一方の視方向を変
更し、視方向制御手段が2次元撮影または3次元撮影の
選択情報に基づき上記視方向変更手段を制御する。
【0011】また、請求項2による本発明の立体撮像装
置は、上記視方向制御手段が、被写体と上記装置との距
離を計測する被写体距離検出手段からの出力に基づき上
記視方向変更手段を制御する。
【0012】さらに、請求項3による本発明の立体撮像
装置は、略水平方向に並べた一対の撮影光学系を有し、
2次元撮影または3次元撮影を選択的に行え、装置形状
より想定される撮影方向と装置により得られる撮影方向
とが一致するように、上記撮影光学系の少なくとも一方
の視方向を変更する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図5は本発明の第1の実
施形態を示したものであり、図1は本実施形態に係る立
体撮像装置の外観を示す斜視図である。
【0014】この立体撮像装置は、記録媒体への録画再
生を行うデッキ部やこの録画再生を制御するシステムコ
ントロール系の回路等を有してなる本体16と、この本
体16の右側前方部に配設された一対の撮影光学系を有
してなるカメラユニット部15と、このカメラユニット
部15の後方部に配設された立体視可能なファインダ部
17と、を備えて構成されている。
【0015】上記カメラユニット部15は、複数の焦点
距離を有していて2次元撮影と3次元撮影の両方に使用
されるズームレンズ1と、単一の焦点距離を有していて
3次元撮影に使用される単焦点レンズ2とを略水平に配
置してなり、これらにより一対の撮影光学系を構成して
いる。そして、立体撮影を行うときには、上記ズームレ
ンズ1は右目用レンズとして、単焦点レンズ2は左目用
レンズとしてそれぞれ使用されるようになっている。
【0016】上記単焦点レンズ2は、その焦点距離が上
記ズームレンズ1の広角側と等しい焦点距離となるよう
に構成されている。すなわち、後述する撮像素子3a,
3bとして例えば1/3インチCCDを用いた場合に
は、例えばズームレンズ1の焦点距離をf=6〜48mm
とすると、単焦点レンズ2の焦点距離をf=6mmに設定
して、ズームレンズ1の焦点距離を6mmにしたときに立
体撮影が可能となるように構成している。
【0017】上記ズームレンズ1と単焦点レンズ2の配
置は、図2に示すようになっている。
【0018】すなわち、上記ズームレンズ1は、その光
軸が本体16の正面方向を向くように配置されていて、
これに対して単焦点レンズ2は、その光軸が該ズームレ
ンズ1の光軸と点Pにおいて交わるように、ズームレン
ズ1の光軸に対して傾斜して配置されている。
【0019】図4は、本実施形態の立体撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【0020】この立体撮像装置は、上記ズームレンズ1
と単焦点レンズ2の結像位置にそれぞれ配設されている
CCD等からなる撮像素子3a,3bと、これらの内の
上記ズームレンズ1の撮像素子3aによって撮影された
映像を処理する画像処理手段であり視方向変更手段を含
む第1映像処理回路4と、上記ズームレンズ1のズー
ム,AF,絞り等の制御を行うズームレンズ駆動制御回
路6aと、上記単焦点レンズ2の撮像素子3bによって
撮影された映像を処理する画像処理手段である第2映像
処理回路5と、上記単焦点レンズ2のAF,絞り等の制
御を行う単焦点レンズ駆動制御回路6bと、上記ズーム
レンズ1の視方向の制御を行う視方向制御手段7と、主
電源のオン/オフ等を行う操作スイッチ11と、2次元
撮影を行うか3次元撮影を行うかを選択して切り換える
ための2次元/3次元切換スイッチ12と、上記第1,
第2映像処理回路4,5からの画像出力が入力されて2
次元映像であるか3次元映像であるかに応じて選択して
出力する2次元/3次元選択スイッチ8と、2次元映像
の記録および再生を行う2次元映像記録再生回路9a
と、3次元映像の記録および再生を行う3次元映像記録
再生回路9bと、上記単焦点レンズ駆動制御回路6b,
ズームレンズ駆動制御回路6a,視方向制御手段7,2
次元/3次元選択スイッチ8の制御を行うとともに上記
操作スイッチ11,2次元/3次元切換スイッチ12か
らの入力を受け、さらに立体撮像装置の全体の制御も行
う制御回路であるCPU10とを有して構成されてい
る。
【0021】上記第1映像処理回路4に設けられた視方
向変更手段は、特願平7−11973号において本出願
人が述べているような手段により、CCD等の撮像素子
3aの切り出しエリアを、図3に示すように水平方向に
移動させて、ズームレンズ1の光軸の向きを変えること
なく視方向を変更するものである。
【0022】このように構成された立体撮像装置におい
て、撮影を行う際の動作を図5のフローチャートを参照
して説明する。
【0023】撮影者が上記操作スイッチ11を押すこと
によって立体撮像装置の主電源がオンされると、上記2
次元/3次元切換スイッチ12の状態を検出して2次元
撮影を行うかあるいは3次元撮影を行うかを判定する
(ステップS1)。
【0024】2次元撮影を行う場合には、CPU10が
2次元/3次元選択スイッチ8を2次元撮影を選択する
側に切り換えることで、ズームレンズ1の撮像素子3a
から出力された映像が、第1映像処理回路4を介して
(ステップS2)、2次元映像記録再生回路9aにより
記録および再生が行われる(ステップS3)。その後、
一連のシーケンスが終了する。
【0025】一方、上記ステップS1において、3次元
撮影を行う場合には、CPU10が2次元/3次元選択
スイッチ8を3次元撮影を選択する側に切り換える。
【0026】そして、CPU10からの出力信号を受け
たズームレンズ駆動制御回路6aによってズームレンズ
1が駆動されて、該ズームレンズ1の焦点距離が、単焦
点レンズ2と同じ焦点距離、例えば上記1/3インチC
CDを用いた場合にはf=6mmに設定される(ステップ
S4)。
【0027】次に、CPU10からの3次元撮影である
旨の出力を受けて、視方向制御手段7から視方向変更命
令が第1映像処理回路4に出される(ステップS5)。
これにより、第1映像処理回路4に設けられた視方向変
更手段によって、2次元撮影時には図3(B)の斜線部
に示すような状態であった撮像素子3aの切り出しエリ
アを、3次元撮影に対応した図3(A)の斜線部に示す
ようなδだけ右側にずれた切り出しエリアに変更する。
【0028】このときには、図2に示すように、ズーム
レンズ1の視方向は、単焦点レンズ2の光軸方向と同じ
傾斜角θで該単焦点レンズ2側に向けられることにな
り、ズームレンズ1の視方向と単焦点レンズ2の光軸は
点P’で交わることになる。これにより、3次元映像の
視方向が矢印方向になって、立体撮像装置の形状から想
定される撮影方向、つまり撮影者が肉眼で被写体を見る
視方向と一致する。
【0029】こうして3次元撮影が可能となったところ
で、ズームレンズ1の視方向が変更された映像が第1映
像処理回路4から出力されるとともに、第2映像処理回
路5から単焦点レンズ2の映像が出力される(ステップ
S6)。
【0030】そして、3次元映像記録再生回路9bによ
って、映像の記録および再生が行われる(ステップS
7)。
【0031】その後、第1映像処理回路4に設けられた
視方向変更手段によって、画像の切り出しエリアを図3
(B)に示す状態に戻すことで、ズームレンズ1の視方
向を元の方向に戻してから、一連のシーケンスを終了す
る。
【0032】このような第1の実施形態によれば、一対
の撮影光学系の内、2次元撮影と3次元撮影の両方に使
用されるズームレンズの視方向を、2次元撮影または3
次元撮影の選択に基づいて自動的に変更して、装置の正
面と垂直となる方向、つまり装置形状から想定される撮
影方向と、2次元撮影時の視方向および3次元撮影時の
視方向とが一致するようにしたので、操作者が違和感を
生じることなく、意図する方向の撮影を行うことができ
る。
【0033】また、ズームレンズの視方向の変更を、撮
像素子の切り出しエリアを変更することにより行うよう
にしたので、光軸を変更する機構を要しないために、立
体撮像装置が大型化することはなく、しかも安価に構成
することができる。
【0034】図6から図8は本発明の第2の実施形態を
示したものである。この第2の実施形態において、上述
の第1の実施形態と同様である部分については説明を省
略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0035】この第2の実施形態における立体撮像装置
の外観は、上記図1に示したものとほぼ同様である。
【0036】また、この第2の実施形態においては、ズ
ームレンズ1は上記第1の実施形態と同様に配置されて
いるが、単焦点レンズ2は、図8に示すように、その光
軸が該ズームレンズ1の光軸に対して平行になるように
配置されている。
【0037】図6は本実施形態の立体撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【0038】本実施形態の第2映像処理回路5aは、視
方向変更手段を含むものとなっている。また、視方向制
御手段7は、上記第1映像処理回路5aだけでなく、こ
の第2映像処理回路5aも制御するようになっている。
【0039】操作スイッチ11aは、ズームスイッチも
兼ねたものであり、該ズーム動作は例えば電子的に行わ
れるようになっている。
【0040】さらに、被写体距離検出手段13は、該立
体撮像装置から被写体までの距離を検出して、その被写
体距離情報をCPU10へ出力するものである。
【0041】その他の部分は、上記図4に示したものと
ほぼ同様である。
【0042】このように構成された立体撮像装置におい
て、撮影を行う際の動作を図7のフローチャートを参照
して説明する。
【0043】撮影者が上記操作スイッチ11aを押すこ
とによって立体撮像装置の主電源がオンされると、上記
2次元/3次元切換スイッチ12の状態を検出して2次
元撮影を行うかあるいは3次元撮影を行うかを判定する
(ステップS11)。
【0044】2次元撮影を行う場合には、CPU10が
2次元/3次元選択スイッチ8を2次元撮影を選択する
側に切り換えることで、ズームレンズ1の撮像素子3a
から出力された映像が、第1映像処理回路4を介して
(ステップS12)、2次元映像記録再生回路9aによ
り記録および再生が行われる(ステップS13)。その
後、一連のシーケンスが終了する。
【0045】一方、上記ステップS11において、3次
元撮影を行う場合には、CPU10が2次元/3次元選
択スイッチ8を3次元撮影を選択する側に切り換える。
【0046】そして、CPU10からの出力信号を受け
たズームレンズ駆動制御回路6aによって、ズームレン
ズ1が駆動されて、該ズームレンズ1の焦点距離が、単
焦点レンズ2と同じ焦点距離、例えば上記1/3インチ
CCDを用いた場合にはf=6mmに設定される(ステッ
プS14)。
【0047】さらに、視方向制御手段7が、CPU10
からの3次元撮影である旨の出力を受けて、被写体距離
検出手段13からの距離情報に基づいて、図8に示すよ
うな、点P’n+1にある被写体までの距離Qと、ズーム
レンズ1の視方向と単焦点レンズ2の視方向との交点
P’nまでの距離P’との差Aを求める(ステップS1
5)。なお、この図8は、点P’nが被写体の後方にあ
る場合を示したものである。
【0048】上記ステップS15でA=0である場合に
は、視方向の交点までの距離P’を変更することなく次
に進む(ステップS16)。
【0049】一方、上記ステップS15でA≠0である
場合には、視方向の交点までの距離P’に求めた差Aを
加算し、つまりP’n+1=P’n+Aとする(ステップS
17)。そして、この加算結果に基づいた視方向変更命
令が、第1映像処理回路4および第2映像処理回路5a
に出力される。
【0050】この出力を受けた第1映像処理回路4およ
び第2映像処理回路5aが撮像素子3a,3bの切り出
しエリアを、図8に示すように、ズームレンズ1の視方
向と単焦点レンズ2の視方向を水平面内において互いに
逆方向に向けるようにそれぞれ変更する。
【0051】すなわち、第1映像処理回路4において撮
像素子3aの切り出しエリアをδだけ外側へずらし、か
つ第2映像処理回路5aにおいて撮像素子3bの切り出
しエリアをδだけ撮像素子3aとは逆方向となる外側へ
ずらすことで、視方向の交点は被写体と同位置の点P’
nに移動する。
【0052】このときには3次元映像の視方向は、矢印
に示すような撮影者が肉眼で見える視方向、つまり装置
形状から想定される撮影方向に一致する。
【0053】これにより、これら第1映像処理回路4お
よび第2映像処理回路5aからは、ズームレンズ1およ
び単焦点レンズ2の視方向が変更された映像がそれぞれ
出力される(ステップS18)。
【0054】このとき得られる立体映像は、上述のよう
に視方向の交点と被写体位置が一致しているために、調
節面(ピント面)と輻輳点が一致して肉眼視に近い状態
となり、良好な立体映像を得ることができて、調節面と
輻輳点が離れたときにもたらされるような疲労もない。
【0055】そして、3次元映像記録再生回路9bによ
って映像の記録および再生動作が行われる(ステップS
19)。その後、一連のシーケンスは終了する。
【0056】このような第2の実施形態によれば、上述
の第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、
視方向の交点と被写体の位置とが一致するために肉眼視
に近い状態となり、より良好な立体映像を得ることがで
きる。
【0057】なお、上述の第2の実施形態では、撮像素
子の切り出しエリアを変更することにより視方向を変化
させたが、これに限らず、例えばズームレンズと単焦点
レンズを水平面内で回転させる機構を各々設けても、同
様の効果を奏することができる。
【0058】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0059】(1) 略水平方向に並べた一対の撮影光
学系を有し、2次元撮影または3次元撮影を選択的に行
える立体撮像装置において、上記撮影光学系の少なくと
も一方の視方向を変更する視方向変更手段と、2次元撮
影または3次元撮影の選択情報に基づき、上記視方向変
更手段を制御する視方向制御手段と、を具備したことを
特徴とする立体撮像装置。
【0060】(2) 上記一対の撮影光学系が、撮像倍
率を変倍可能なズーム撮影光学系と、一定の撮像倍率に
固定された単焦点撮影光学系と、上記ズーム撮影光学系
と単焦点撮影光学系により入射されたそれぞれの光情報
を電気信号に変換する撮像素子を有することを特徴とす
る(1)に記載の立体撮像装置。
【0061】(3) 上記視方向変更手段が、上記撮像
素子の切り出しエリアの移動によって行うことを特徴と
する(2)に記載の立体撮像装置。
【0062】(4) 上記視方向変更手段が、上記ズー
ム撮影光学系または単焦点撮影光学系の光軸を回動させ
る回動機構であることを特徴とする(1)または(2)
に記載の立体撮像装置。
【0063】(5) 略水平方向に並べた一対の撮影光
学系を有し、2次元撮影と3次元撮影を選択的に行える
立体撮像装置において、撮影者が撮影したい視方向と撮
像装置により得られる映像の視方向とが一致するよう
に、上記撮影光学系の少なくとも一方の視方向を変更す
ることを特徴とする立体撮像装置。
【0064】(6) 略水平方向に並べた主光学系と副
光学系との2つの撮影光学系を有し、2次元撮影または
3次元撮影を、2次元撮影または3次元撮影の選択情報
に基づき選択的に行える立体撮像装置において、3次元
撮影時には、上記主光学系の撮像位置、副光学系の撮像
位置および被写体位置を、上記被写体位置を頂点とする
2等辺三角形となるように、上記主光学系の視方向を変
更させる視方向変更手段と、上記視方向変更手段を制御
する視方向制御手段と、を具備したことを特徴とする立
体撮像装置。
【0065】上記(1)に記載の発明によれば、2次元
撮影または3次元撮影のいずれにおいても、視方向のず
れによる違和感が生じることはない。
【0066】上記(2)に記載の発明によれば、(1)
に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、2次元撮
影においてズームを行うことができ、しかも安価に3次
元撮影も行うことができる。
【0067】上記(3)に記載の発明によれば、(2)
に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、機械的な
構成が不要となって、小型で安価な立体撮像装置とする
ことができる。
【0068】上記(4)に記載の発明によれば、(1)
または(2)に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、視方向と光軸が一致し、また、画像として取り込む
画素数を減少させることはないために、高画質で自然な
画像を得ることができる。
【0069】上記(5)に記載の発明によれば、2次元
撮影と3次元撮影を行う際に、視方向のずれによる違和
感が生じることはない。
【0070】上記(6)に記載の発明によれば、3次元
撮影時には、視方向のずれによる違和感が生じることは
なく、しかも視方向の交点と被写体の位置とが一致する
ために肉眼視に近い状態となって、より良好な立体映像
を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明の立体撮像装置によれば、2次元撮影または3次元
撮影のいずれにおいても、視方向のずれによる違和感が
生じることはない。
【0072】また、請求項2に記載の本発明の立体撮像
装置によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏
するとともに、被写体までの距離が変化しても良好に対
応することができる。
【0073】さらに、請求項3に記載の本発明の立体撮
像装置によれば、2次元撮影または3次元撮影を行う際
に、視方向のずれによる違和感が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の立体撮像装置の外観
を示す斜視図。
【図2】上記第1の実施形態の立体撮像装置におけるズ
ームレンズと単焦点レンズの配置を示す図。
【図3】上記第1の実施形態の視方向変更手段による
(A)3次元撮影時,(B)2次元撮影時、の撮像素子
の切り出しエリアを受光面の裏面側から見た図。
【図4】上記第1の実施形態の立体撮像装置の構成を示
すブロック図。
【図5】上記第1の実施形態の立体撮像装置の撮影を行
う際の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態の立体撮像装置の構成
を示すブロック図。
【図7】上記第2の実施形態の立体撮像装置の撮影を行
う際の動作を示すフローチャート。
【図8】上記第2の実施形態の立体撮像装置におけるズ
ームレンズと単焦点レンズの配置を示す図。
【図9】従来の立体撮像装置におけるズームレンズと単
焦点レンズの配置を示す平面図。
【図10】従来の立体撮像装置により得られる、(A)
2次元映像,(B)3次元映像をそれぞれ示す図。
【符号の説明】
1…ズームレンズ(撮影光学系) 2…単焦点レンズ(撮影光学系) 3a,3b…撮像素子 4…第1映像処理回路(視方向変更手段を含む) 5a…第2映像処理回路(視方向変更手段を含む) 7…視方向制御手段 10…CPU 13…被写体距離検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平方向に並べた一対の撮影光学系を
    有し、2次元撮影または3次元撮影を選択的に行える立
    体撮像装置において、 上記撮影光学系の少なくとも一方の視方向を変更する視
    方向変更手段と、 2次元撮影または3次元撮影の選択情報に基づき、上記
    視方向変更手段を制御する視方向制御手段と、 を具備したことを特徴とする立体撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記視方向制御手段が、被写体と上記装
    置との距離を計測する被写体距離検出手段からの出力に
    基づき、上記視方向変更手段を制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の立体撮像装置。
  3. 【請求項3】 略水平方向に並べた一対の撮影光学系を
    有し、2次元撮影または3次元撮影を選択的に行える立
    体撮像装置において、 装置形状より想定される撮影方向と装置により得られる
    撮影方向とが一致するように、上記撮影光学系の少なく
    とも一方の視方向を変更することを特徴とする立体撮像
    装置。
JP7180466A 1995-07-17 1995-07-17 立体撮像装置 Withdrawn JPH0937299A (ja)

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