JP5234490B2 - ステレオ画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1台のカメラにより被写体を撮影して、被写体の所定の視差のあるステレオ画像を取得するためのステレオ画像形成装置に関する。
従来、ステレオカメラにより被写体を撮影して、視差のある2枚の画像からなるステレオ画像を取得し、その両画像の違いから、画像に写された被写体内の対象物までの距離を測定し、或いは、対象物を認識する等したステレオビジョンシステムや画像認識装置が知られている。また、このような装置として、光軸が互いに平行な2台のカメラを左右に配置し、両カメラにより撮影した左右の画像の視差を求めて、三角測量の原理で対象物までの距離を測定等する歩行者検知装置も知られている(特許文献1参照)。
ところが、このように2台のカメラを使用する装置では、カメラや周辺部品又は機器も倍の数を要する等、その数に応じて装置のコストが高くなるという問題がある。同時に、各カメラ間でレンズの特性やゲインを調整して揃える必要があるとともに、両カメラの取り付け位置の調整や撮影を同期させることも必要であり、面倒な作業等が多くなる傾向がある。そのため、多大な手間や労力を要し、装置を実現するためのコストも一層高くなるという問題がある。
これに対し、従来、2台のカメラを使用せずに、カメラの前面に複数の反射鏡やプリズムを適宜配置する等、1台のカメラと反射鏡等を組み合わせて使用して視差のある画像を形成し、簡易的にステレオビジョンを実現したステレオ画像形成装置も知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、このように複数の反射鏡を配置するステレオ画像形成装置では、反射鏡の数に応じて設置誤差が大きくなることに加えて、ベースラインに相当する分だけ反射鏡を設置すべき空間が必要になるため、装置全体が大型になるという問題が生じる。
特開2001−351193号公報 特開平10−276454号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、簡易な構成で被写体の視差のあるステレオ画像を取得可能にしつつ、そのために要する作業を簡単にし、ステレオ画像形成装置のコストの低減と小型化を図るとともに、ステレオ画像の撮影精度を向上させることである。
本発明は、1台のカメラにより撮影して被写体のステレオ画像を形成するステレオ画像形成装置であって、前記カメラの撮影領域内に前記カメラの光軸を囲むように配置され、前記カメラにより撮影する被写体に対して視差のある被写体像を反射して前記カメラによる撮影画像の一部の領域に撮影させる複数の反射鏡を備え、前記カメラにより前記被写体の実画像と前記反射鏡による前記反射鏡の数に応じた数の反射画像とを同時に撮影することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で被写体の視差のあるステレオ画像が取得可能で、そのために要する作業も簡単にでき、ステレオ画像形成装置のコストの低減と小型化を図れるとともに、ステレオ画像の撮影精度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のステレオ画像形成装置は、所定の視差のあるステレオ画像(ステレオ視差画像)を形成して取得するための装置であり、例えば画像に写された被写体の対象物までの距離の測定や、その認識を行うためのステレオビジョンシステムや画像認識装置等に使用される。その際、ここでは、1枚の反射鏡を利用して1台のカメラにより被写体を撮影し、被写体の視差のあるステレオ画像を形成して取得する。
図1は、本実施形態のステレオ画像形成装置の概略構成を模式的に示す要部ブロック図である。
このステレオ画像形成装置(ステレオビジョンシステム)1は、図示のように、1台のカメラ10と、1枚の反射鏡20と、カメラ10が接続された装置の制御手段を兼ねる画像処理装置3と、を備えたステレオカメラであり、カメラ10と反射鏡20が、撮影すべき領域に向かって一体に設置されている。
カメラ10は、市販のデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の被写体の撮影(撮像)に使用される撮影手段であり、画像処理装置3により制御される等して、撮影領域の画像を連続して、又は所定の間隔やタイミングで撮影する。また、ここでは、カメラ10は、一側面側に取り付けられた撮影レンズ12と、その焦点位置に置かれた、例えば電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)やCMOS素子(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等からなる撮影面14と、を有する。カメラ10は、この撮影面14の撮影素子上に結像した画像を電気信号に変換してA/D変換し、内蔵の画像信号処理回路により各種補正等の処理を行う等して、撮影画像の画像データを画像処理装置3に出力する。
画像処理装置3は、データ解析や演算処理を実行し、命令の出力機能等を有する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)31と、各種の制御や画像処理のための手順をCPU31に実行させるためのプログラム等を格納するROM(Read Only Memory)32と、CPU31の処理用データやプログラム等を一時的に格納するRAM(Random Access Memory)33等を備えたコンピュータ30から構成されている。また、画像処理装置3は、データやコマンド、設定条件等を入力するための入力部34と、CPU31からの出力や撮影画像等を表示するための表示部35、及び、必要に応じて画像データ等を記憶するための記憶手段(図示せず)とを有する。
更に、画像処理装置3は、外部機器(装置)との接続のための汎用インターフェースやUSB(Universal Serial Bus)等からなるインターフェース(図示せず)を有し、それらを介して、カメラ10の接続手段等が接続され、それらとの間で画像データや制御信号を含む各種信号(データ)を送受信する。これにより、画像処理装置3は、所定のプログラムや予め設定された条件等に基づき、カメラ10を含む装置各部を制御して動作させるとともに、カメラ10から受信した撮影画像の画像データに基づいて、後述する種々の画像処理を行う画像処理手段を構成している。
反射鏡20は、カメラ10の撮影レンズ12の前方側(撮影方向側であり、図では上側)に配置された平面鏡であり、カメラ10による撮影領域内に、その視野(図の点線で示すLS間)の一部を遮るように配置されている。また、反射鏡20は、略矩形状の反射面21を被写体(例えば図のHで示す対象物)側に向けた状態で、被写体Hのカメラ10の光軸Lを挟んだ逆側(図では左側)の撮影領域に配置され、カメラ10により直接撮影する被写体Hに対して、視差のある被写体像を反射するよう構成されている。これにより、反射鏡20は、被写体Hの反射画像を、撮影面14の所定領域に導いて結像させ、カメラ10による撮影画像の一部の領域に、被写体Hの直接撮影画像(実画像)と同時に撮影させる。
本実施形態のステレオ画像形成装置1は、このように、1台のカメラ10により、被写体Hの実画像(リアル画像)と、反射鏡20による反射面21を介して形成した反射画像とを同時に撮影することで、ステレオ画像を取得する。以下、このステレオ画像形成装置1の撮影原理について、より詳細に説明する。
図2は、このステレオ画像形成装置1によるステレオ画像の撮影原理を説明するための模式図であり、その要部を概略的に平面図で示している。
なお、図中破線で示したのは、反射鏡20に反射するカメラ像であり、ここでは実在のカメラ10をリアルカメラ(実カメラ)、その反射像をイメージカメラと呼び、図中のイメージカメラに関するものには、それぞれ符号に’を付して示している。即ち、図中10’がイメージカメラであり、その撮影レンズは12’、撮影面は14’で表す。
本実施形態では、図示のように、反射鏡20の被写体像の反射面21を、リアルカメラ10の側方側(図では左側)に、その撮影レンズ12の光軸Lに向けて、光軸L方向に沿うように略平行に配置している。そのため、イメージカメラ10’は、反射鏡20に対して、リアルカメラ10の略対称な左側の位置に、左右略対称な状態で位置することになる。従って、両カメラ10、10’の光軸L、L’は互いに略平行になり、それらの間の間隔(ベースラインB)は、リアルカメラ10の光軸Lから反射鏡20の反射面21までの距離Kの略2倍の値となる。
このような状態で、リアルカメラ10により撮影を行うと、線L1(図では一点鎖線で示す)に沿って入射する光は、撮影レンズ12を透過して撮影面14の一端側(図では左端側)に達する。そのため、線L1よりも外側(図では右側)の領域に位置する被写体Hは、撮影面14に投影されず撮影されることはない。一方、線L1と、反射鏡20の先端(図では上端)付近を通過する線L2(図では実線で示す)との間の被写体Hは、撮影面14を2分した一方側(図では左側)に投影されてリアルカメラ10により撮影される。従って、この線L1、L2間の範囲が、被写体Hからの光がリアルカメラ10の撮影レンズ12に直接入射する範囲であり、リアルカメラ10による実画像41の撮影可能領域になっている。
これに対し、線L1、L2間の線L3(図では二点鎖線で示す)に沿って入射する光は、反射鏡20の反射面21の一端側(図では下端側)で反射して撮影レンズ12を透過し、撮影面14の他端側(図では右端側)に達する。そのため、線L3よりも外側(線L1側)の領域に位置する被写体Hの反射像は、撮影面14に投影されず撮影されることはない。一方、線L3と、反射鏡20の先端部で反射される線L4(図では実線で示す)との間の被写体Hは、反射鏡20により反射されて、撮影面14を2分した他方側(図では右側)に投影されてリアルカメラ10により撮影される。従って、この線L3、L4間の範囲が、被写体Hからの光が反射鏡20を介してリアルカメラ10の撮影レンズ12に間接的に入射する範囲であり、被写体Hの反射した反射画像42の撮影可能領域になっている。
また、この反射鏡20の反射光により撮影される反射画像42は、線L3、L4間の範囲を、両線L3、L4を反射鏡20の裏側まで延長してイメージカメラ10’により撮影した画像42’に対応し、その左右を反転等した略対称な画像になる。このように、反射画像42は、実画像41と同じリアルカメラ10で撮影される画像であるが、その左側のイメージカメラ10’の位置で撮影したのと同等の画像となる。そのため、反射画像42は、被写体Hを直接撮影する実画像41に対して、ベースラインB等に応じた視差のある画像として撮影される。
図3は、リアルカメラ10の撮影面14における、直接光による実画像41と反射光による反射画像42とからなる撮影画像40を示す模式図である。
このステレオ画像形成装置1では、図示のように、撮影面14上に、実画像41と反射画像42とが並んで形成され、撮影画像40には、画像間の境界を挟んで、互いに視差のある2つの画像41、42が同時に撮影される。このように、ステレオ画像形成装置1は、1台のカメラ10と1枚の反射鏡20により、光軸L、L’が互いに略平行で、左右の異なる位置に配置した2台のカメラ10、10’により撮影したのと同等な対をなすステレオ画像を形成して撮影・取得する。
ただし、反射鏡20の大きさ(光軸L方向の長さ)は有限であるため、その長さや撮影レンズ12との位置関係等に応じて、カメラ10への入射領域は、反射鏡20による領域が直接入射領域よりも狭くなる。これに伴い、撮影画像40内での領域も、反射画像42が実画像41よりも狭くなり、実画像41が光軸Lの位置に対応する中心線CLを超えて形成される。そのため、このステレオ画像形成装置1によりステレオ画像が得られるのは、反射鏡20に反射して撮影される範囲であり、実画像41内に撮影される画像の一部及び、同画像に対応する撮影領域はステレオ画像の対象外になる。
図4は、このステレオ画像形成装置1によりステレオ画像が得られる範囲を示す模式図である。
上記したように、このカメラ10では、図示のように、線L1、L2間の外側の領域は実画像41を撮影できず、かつ、線L3、L4間の外側の領域は反射画像42を撮影できない。そのため、ここでは、反射画像42を撮影可能な線L3、L4間の領域(図の斜線によるハッチング領域R)が、両画像41、42の撮影領域が重なる領域であり、カメラ10により撮影して被写体Hのステレオ画像が得られる範囲になっている。
図5は、以上のようにして撮影したステレオ画像の一例を示す模式図であり、図5Aは撮影画像40を、図5Bは撮影画像40に所定の画像処理を施した画像40Hを、それぞれ示している。
ここで、撮影画像40には、上記したように、被写体Hを撮影した実画像41(ここでは、一方の手を挙げた人の被写体像H1を含む図5Aの右側画像)と、被写体像H1に対して、視差のある被写体像H2を左右反転(逆転)して撮影した反射画像42(図5Aの左側画像)とが、同時に撮影される。
従って、このステレオ画像(画像データ)に基づいて、ステレオマッチング処理等の所定の処理を実行するときには、左右の画像41、42の差異や、撮影画像40内での各画像41、42の位置や範囲等、撮影画像40に応じた処理が必要である。具体的には、例えば各画像41、42内の画素を、中心線CLを挟んで対称になるように、撮影画像40の左右両端側から、内側(両画像41、42の境界側)に向かって順次対応させ、その対応させた画素同士を比較する等して上記処理を実行する。
また、これら撮影画像40内の反射画像42と、それ以外の領域の実画像41の各画像データに基づき、画像処理装置3により画像処理して、被写体Hを含む対をなすステレオ画像を形成して上記処理を実行するようにしてもよい。この場合には、例えば、反射画像42又は実画像41(図5B参照)のいずれか一方を、他方の画像に合わせて反転処理(ここでは反射画像42を左右反転)する。これにより、実画像41の被写体像H1に対応して、被写体像H2を反転させた被写体像H2Hを含む反転画像42Hを作成し、ステレオ画像40Hを形成する。
図6は、この反転処理によるステレオ画像の形成について説明するための模式図であり、図5に対応した画像例を示している。また、図6B、図6Cは、分かりやすくするために、図6Aのステレオ画像40H(図5Bと同じ画像である)の画像41、42Hを、左右に配置された2台のカメラにより撮影したように分けて表示した画像例である。
ここでは、図示のように、反転処理した撮影画像(ステレオ画像40H)を、画像処理装置3により、反転画像42Hと実画像41とに分離し、各画像41、42Hに基づいて、視差のある2つの独立した画像40B、40Cからなるステレオ画像を形成している。
その際、実画像41(図6B参照)を含む一方の画像40Bに対し、反転画像42Hを含む他方の画像40C(図6C参照)は、反転画像42Hの画像領域内における位置を、前記一方の画像40Bの実画像41の位置に合わせて右側によせることで形成される。これにより、同一被写体Hの視差のある2つの画像40B、40Cが形成され、以降は、これら両画像40B、40Cに基づいて、対象物までの距離の測定や、その認識処理等の一般的なステレオビジョンとしての同様の処理が可能となる。
なお、この一方の画像40Bは、光軸を略平行にして、左右に配置された右側のカメラ(図2のリアルカメラ10参照)により被写体Hを撮影した画像に相当し、他方の画像40Cは、左側のカメラ(図2のイメージカメラ10’参照)により被写体Hを撮影した画像に相当する。また、両画像40B、40C内の斜線によりハッチングを付した左側領域は、画像情報がない領域であり、それらを除いた、画像40B、40Cの互いに重複する所定領域の画像に基づいて、上記した各処理が実行される。ただし、例えば、反射鏡20の反射面21がカメラ10の光軸L方向に対して多少傾斜する場合等には、それら各撮影条件に応じて、反射画像42や反転画像42Hを補正等してから各処理を行う。
以上説明した本実施形態のステレオ画像形成装置1では、1台のカメラ10を使用してステレオ画像が得られるため、2台のカメラを使用するものに比べて、部品数を削減等してコストの低減と小型化を図ることができる。同時に、2台のカメラ間で各特性を調整して合わせる作業や、カメラの取り付け位置の調整及び撮影の同期制御等も必要ないため、それらに要する労力や手間を削減しつつ、ステレオ画像を簡易かつ精度よく撮影でき、かつ装置製造等のコストを低減することもできる。また、このステレオ画像形成装置1では、1枚の反射鏡20により被写体Hのステレオ画像を形成して撮影できるため、複数の反射鏡等を使用するものに比べて、コストを低減することができる。併せて、反射鏡20を設置するスペースも小さくなり、装置全体を小型化できることに加えて、反射鏡20の設置誤差も小さくでき、ステレオ画像の撮影精度を一層高めることができる。
従って、本実施形態によれば、簡易な構成で被写体Hの視差のあるステレオ画像が取得可能で、そのために要する作業も簡単にでき、ステレオ画像形成装置1のコストの低減と小型化を図ることができる。また、ステレオ画像の撮影精度を向上させることもでき、取得したステレオ画像を使用した、例えば被写体Hまでの距離の測定やその認識等、ステレオビジョンシステムの正確性を、簡易かつ低コストで効果的に高めることができる。
ここで、以上説明した実施形態のステレオ画像形成装置1では、一般的なステレオカメラ等のステレオ画像形成装置に比べて、ステレオ画像を撮影可能な領域が制限される。
図7は、これら2つのステレオ画像形成装置の撮影領域の違いを説明するための模式図である。
一般的な従来のステレオ画像形成装置1K(図7A参照)では、カメラ10Kの前方側の撮影領域RKの全体に亘って、かつ左右略対称な範囲のステレオ画像が撮影できる。これに対し、このステレオ画像形成装置1(図7B参照)では、撮影領域Rが、反射鏡20を挟んだ一方側の領域に制限され、従来のステレオ画像形成装置1Kの撮影領域RKに比べて、略半分の偏った領域になる。従って、このステレオ画像形成装置1により左右対称な範囲を撮影したい場合には、カメラ10と反射鏡20の向きを傾けて設置等すればよい。
図8は、このようにカメラ10等を傾けて設置したステレオ画像形成装置1を示す模式図である。
ここでは、カメラ10(図8A参照)と反射鏡20(図8では図示せず)とを、一体に傾けて筐体5内(図8B参照)に設置し、カメラ10の光軸L方向を筐体5の中心線Mに対して傾けて配置している。このようにして、筐体5の中心線Mを撮影領域Rの略中央部に位置させることで、筐体5の正面側の中心線Mを挟んだ左右略対称な範囲が撮影可能になる。ただし、この場合には、カメラ10から被写体Hまでの光軸L方向に沿う距離と、筐体5から同じ被写体Hまでの中心線M方向に沿う距離とが異なる値になる。そのため、必要に応じて、カメラ10の撮影画像40を、光軸Lと中心線Mとの角度等に基づいて射影変換(図8C参照)する等、変換や補正等して筐体5の向きに合わせたステレオ画像を形成する。
また、このステレオ画像形成装置1(図2参照)では、1台のカメラ10の撮影領域を2分(図3参照)するため、撮影範囲が狭くなって、画像としての情報も約半分になる。従って、撮影範囲を広くして画像としての情報を多くしたい場合等には、対象物の大きさや位置等の反射すべき被写体Hに応じて、反射鏡20により、撮影画像40内での反射画像42の領域が、実画像41の領域よりも小さく(狭く)なるように被写体像を反射させるようにしてもよい。
図9は、このように反射画像42を小さくした撮影画像40の例を示す模式図である。
ここでは、反射鏡20を小さくして、カメラ10の撮影領域が遮られる範囲を少なくし、かつ反射面21により特定の被写体Hを反射できるように、その位置に合わせて、反射面21をカメラ10の光軸Lに対して所定角度で傾斜させて、被写体Hに向けて配置する。これにより、撮影画像40内(図9A参照)での実画像41の領域を広くして、被写体像H3を含みつつ、その周囲の広い範囲の画像を撮影する。同時に、反射画像42の領域を狭くして、被写体像H4とその近傍のみの視差のある反射画像42を撮影する。このようにして、より広い範囲を撮影して画像としての情報を多くしながら、反射鏡20により、撮影画像40内での領域が実画像41の領域よりも小さくなる反射画像42を形成し、必要な部分のみ視差画像を撮影してステレオ画像を取得している。
なお、この撮影画像40を分離して対をなすステレオ画像を形成すると、画像情報が多い実画像41を含む画像(図9B参照)に対し、反射画像42を反転処理した反転画像42Hを含む画像(図9C参照)は、反転した被写体像H4Hの位置に応じて、ここでは、中心線CL付近のみの画像になる。従って、視差画像が得られる領域は、両画像が重複する範囲(図9Bに示す領域F)となる。また、この反射画像42又は反転画像42Hは、反射鏡20の傾け角度等の撮影条件に応じて、補正や変換等してから以降のステレオ画像の各処理が行われる。更に、このような撮影画像40は、反射鏡20を小さくし、或いは、反射面21を傾斜させても、それぞれ撮影でき、撮影すべき被写体Hの各状況に合わせて、いずれか一方のみを実施して撮影するようにしてもよい。
ところで、以上の各実施形態では、反射鏡20を1枚のみ使用したが、これに加えて、他の同様の反射鏡20をカメラ10の光軸Lを囲むように配置し、これら複数の反射鏡20と1台のカメラ10により、被写体Hの実画像41と反射鏡20の数に応じた数の反射画像42とを同時に撮影するようにしてもよい。
図10は、このように反射鏡20を複数(ここでは2枚)配置したステレオ画像形成装置1’を示す要部模式図であり、図10Aはカメラ10の撮影レンズ12側から見た正面図を、図10Bは図10Aの左側から見た側面図を、それぞれ示している。また、図11は、このステレオ画像形成装置1’により撮影した撮影画像の例を示す模式図である。
このステレオ画像形成装置1’では、図10に示すように、上記した反射鏡(第1の反射鏡)20に加えて、同様に構成される第2の反射鏡20’を、互いの反射面21、21’同士が直交して当接するように、カメラ10の光軸L方向に沿って上側に配置している。このようにすることで、図11に示すように、1台のカメラ10により、複数台のカメラにより撮影したのと同様な、視差のある複数の画像41’、42A、42B、42Cからなるステレオ画像を撮影できる。
即ち、この撮影画像40’には、両反射鏡20、20’から離れた位置に形成される1つの実画像41’、その第1の反射鏡20側に形成される第1の反射画像42A、実画像41’の第2の反射鏡20’側に形成される第2の反射画像42B、及び両反射鏡20、20’の交点側に形成される第3の反射画像42Cの4つの画像が撮影される。このように、撮影画像40’は4分割され、各画像41’、42A、42B、42Cが、それぞれ同一の被写体Hを左右や上下等の複数方向から見たのと同等な画像として、左右や上下等が反転した状態で互いに接して撮影される。これら各画像41’、42A、42B、42Cを任意に組み合わせて、上記と同様に画像処理して互いに比較等することで、被写体Hの認識や離間距離の測定等を、より高精度かつ正確に行うことができる。
なお、このステレオ画像形成装置1’によれば、1台のカメラ10により、原理的には4つの方向から撮影した視差のある画像が得られる。しかしながら、2枚の反射鏡20、20’の反射面21、21’同士を正確に直交させて直角に配置するのは極めて難しい。そのため、それら両反射面21、21’の反射により形成される第3の反射画像42Cには、反射面21、21’の境界位置で、その直角からのずれに応じて画像にずれが発生する。その結果、この第3の反射画像42Cを画像処理に使用すると、その補正等のために複雑な処理を要する等、多大な手間が必要で困難が伴う。また、視差のある画像を2つから3つにするメリットは大きいが、3つを4つにするメリットはそれ程大きくないため、この撮影画像40’の4つの画像のうち、第3の反射画像42Cを除いた他の3つの画像41’、42A、42Bを使用して画像処理を行うようにしてもよい。
本実施形態のステレオ画像形成装置の概略構成を模式的に示す要部ブロック図である。 本実施形態のステレオ画像形成装置によるステレオ画像の撮影原理を説明するための模式図である。 図2のリアルカメラの撮影面における実画像と反射画像とからなる撮影画像を示す模式図である。 本実施形態のステレオ画像形成装置によりステレオ画像が得られる範囲を示す模式図である。 本実施形態のステレオ画像の一例を示す模式図である。 反転処理によるステレオ画像の形成について説明するための模式図である。 ステレオ画像形成装置の撮影領域の違いを説明するための模式図である。 カメラを傾けて設置したステレオ画像形成装置を示す模式図である。 反射画像を小さくした撮影画像の例を示す模式図である。 反射鏡を複数配置したステレオ画像形成装置を示す要部模式図である。 図10に示すステレオ画像形成装置により撮影した撮影画像の例を示す模式図である。
符号の説明
1・・・ステレオ画像形成装置、3・・・画像処理装置、5・・・筐体、10・・・カメラ、12・・・撮影レンズ、14・・・撮影面、20・・・反射鏡、21・・・反射面、30・・・コンピュータ、31・・・CPU、32・・・ROM、33・・・RAM、34・・・入力部、35・・・表示部、40・・・撮影画像、41・・・実画像、42・・・反射画像、CL・・・中心線、H・・・被写体。

Claims (6)

  1. 1台のカメラにより撮影して被写体のステレオ画像を形成するステレオ画像形成装置であって、
    前記カメラの撮影領域内に前記カメラの光軸を囲むように配置され、前記カメラにより撮影する被写体に対して視差のある被写体像を反射して前記カメラによる撮影画像の一部の領域に撮影させる複数の反射鏡を備え、前記カメラにより前記被写体の実画像と前記反射鏡による前記反射鏡の数に応じた数の反射画像とを同時に撮影することを特徴とするステレオ画像形成装置。
  2. 請求項1に記載されたステレオ画像形成装置において、
    前記反射鏡は、前記被写体像の反射面を前記被写体側に向けた状態で、前記反射面を前記カメラの光軸に向けて配置されていることを特徴とするステレオ画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたステレオ画像形成装置において、
    前記反射鏡は、前記被写体像の反射面が前記カメラの光軸方向に沿うように、又は該光軸に対して傾斜して配置されていることを特徴とするステレオ画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたステレオ画像形成装置において、
    前記反射鏡は、前記反射すべき被写体に応じて、前記撮影画像内での領域が前記実画像の領域よりも小さくなる反射画像を形成することを特徴とするステレオ画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたステレオ画像形成装置において、
    前記撮影画像内の前記反射画像と前記実画像とに基づき、前記被写体を含む対をなすステレオ画像を形成する画像処理手段を備えたことを特徴とするステレオ画像形成装置。
  6. 請求項に記載されたステレオ画像形成装置において、
    前記画像処理手段は、前記反射画像又は前記実画像の一方を他方の画像に合わせて反転処理する手段を有することを特徴とするステレオ画像形成装置。
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