JP2023127089A - ステレオ画像処理装置 - Google Patents

ステレオ画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023127089A
JP2023127089A JP2022030651A JP2022030651A JP2023127089A JP 2023127089 A JP2023127089 A JP 2023127089A JP 2022030651 A JP2022030651 A JP 2022030651A JP 2022030651 A JP2022030651 A JP 2022030651A JP 2023127089 A JP2023127089 A JP 2023127089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing device
image processing
stereo image
camera
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022030651A
Other languages
English (en)
Inventor
和良 山崎
Kazuyoshi Yamazaki
圭一 別井
Keiichi Betsui
俊輝 中村
Toshiteru Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2022030651A priority Critical patent/JP2023127089A/ja
Priority to PCT/JP2022/045923 priority patent/WO2023166813A1/ja
Publication of JP2023127089A publication Critical patent/JP2023127089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/20Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/22Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles for viewing an area outside the vehicle, e.g. the exterior of the vehicle
    • B60R1/23Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles for viewing an area outside the vehicle, e.g. the exterior of the vehicle with a predetermined field of view
    • B60R1/24Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles for viewing an area outside the vehicle, e.g. the exterior of the vehicle with a predetermined field of view in front of the vehicle
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C3/00Measuring distances in line of sight; Optical rangefinders
    • G01C3/02Details
    • G01C3/06Use of electric means to obtain final indication
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B35/00Stereoscopic photography
    • G03B35/08Stereoscopic photography by simultaneous recording
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/207Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor
    • H04N13/218Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor using spatial multiplexing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造のステレオ画像処理装置を実現する。【解決手段】ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、対象物の像を反射する複数の反射部と、対象物を撮影する1つのカメラを備え、カメラは複数の反射部により1度だけ反射した像を検出することを特徴とするステレオ画像処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ステレオ画像処理装置に関する。
3次元的に物体を認識するための装置として、ステレオ画像処理装置(以下、ステレオカメラと呼ぶ)が知られている。ステレオカメラは、異なる位置に配置した複数のカメラの画像の写り方の違いを利用して、三角法に基づき複数の画像間の視差を検出し、その視差を用いて物体の奥行きや位置を検出するものであり、対象物の位置を正確に検出することができる。
一方でステレオカメラは、レンズやセンサを搭載したカメラモジュールを2つ用いる必要があるため、コストの課題がある。このような課題に対して、特許文献1、特許文献2が提案されている。
特許文献1では、温度変化に伴うレンズの歪み変化や取付具の取付位置変化に影響されず、かつ安価なステレオカメラを提供する、という課題に対して、被写体に対して視差を有する画像を取得するステレオカメラにおいて、直交する方向に偏光方向が異なる視差を有する2つの画像の光路を1つに重ね合わせるクロスプリズム205及び偏光ビームスプリッタ等を含む偏光合波手段と、少なくとも2つの偏光方向の輝度を検出する撮像素子202と、重ね合わさった画像を撮像素子202に結像させるレンズ204とを有する、としている。
また、特許文献2では、三次元撮像装置において、単一の撮像手段を用いて比較的簡単な構成でありながら充分な視差のある複数の画像を得ることの出来るようにする、という課題に対して、一つの撮像素子1と、その互いに異なる二つの撮像領域1a、1bに対して斜め外側を向くように設けられた一対の撮像素子側ミラー5a、5bと、これに対応してその外側に斜め前方を向くように配置され被写体からの光をその対応する撮像素子側ミラー5a、5bへ反射する一対の被写体側ミラー6a、6bと、これ等5a、5b、6a、6bにより反射された同じ被写体からの光を撮像素子1の互いに異なる撮像領域1a、1bに結像する一対のレンズ3a、3bと、各撮像素子側ミラー5a、5bとレンズ3a、3bとの間に設けられた一対の絞り4a、4bからなる、としている。
特開2000-227332号公報 特開2014-199241号公報
特許文献1、特許文献2には、少なくとも3つの課題がある。1つ目の課題に関して、特許文献1、特許文献2は、光学系を合理化することでカメラモジュールを1つにしている。一方で特許文献1は高価なプリズムを用いており、また特許文献2は4つのミラー部を用いるため、コストの課題は依然として残る。
2つ目の課題は、ミラーの大型化が挙げられる。特許文献1、特許文献2ともに2回の反射が必要となるためステレオカメラ内の光路長が長くなり、大型のミラーを用いなければ、これらの構成を実現できない。
3つ目の課題は耐環境性が挙げられる。ミラーが回転すると、反射光線はミラー回転量の2倍回転する。このため反射数が多くなることは耐環境性の観点からは望ましくない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、簡便な構造のステレオ画像処理装置を提供するものである。
以上のことから本発明においては、「ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、対象物の像を反射する少なくとも1つ以上の反射部と、対象物を撮影する1つのカメラを備え、カメラは複数の反射部により1度だけ反射した像を検出することを特徴とするステレオ画像処理装置」としたものである。
また本発明においては、「ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、対象物の像を反射する第1の反射部と第2の反射部と、対象物を撮影するカメラを備え、カメラの撮像部のセンサ上に入射する光であって、第1の反射部と第2の反射部に入射する光線からなる領域を第1の領域、第1の反射部に入射する光線を第1の仮想視点に延長したときの線からなる領域を第2の領域、第2の反射部に入射する光線を第2の仮想視点に延長したときの線からなる領域を第3の領域、第2の領域と第3の領域とを含む最小の凸領域を第4領域としたとき、第1の領域と第4の領域で構成される領域の外側にカメラの撮像部のレンズ瞳位置が配置されることを特徴とするステレオ画像処理装置」としたものである。
本発明に係るステレオ画像処理装置によれば、簡便な構造のステレオ画像処理装置を提供することができる。本発明の実施例によれば、具体的には低コスト、小型、耐環境性の高いステレオ画像処理装置とすることができる。
実施例1に係るステレオ画像処理装置の光学系の例を示す構成図。 垂直軸の正の位置から見た状態の光線を示す図。 水平軸の正の位置から見た状態の光線を示す図。 図2A、図2Bにおける各光線により領域を区分した図。 図2A、図2Bにおける各光線により領域を区分した図。 カメラモジュール2内のセンサ100で対象物5を検出した画像P0例を示す図。 実施例1に係るステレオ画像処理装置の処理方法を示す図。 画像P3と画像P4のステレオ視共通領域(平面一致)を示す図。 画像P3と画像P4のステレオ視共通領域(平面不一致)を示す図。 平面ミラーの形状例を示す図。 センサを縦方向に配置したときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ガラス板などを介して筐体外部の像を検出する例を示す図。 ステレオカメラ10の構造部品の配置例を示す立体図。 ステレオカメラ10の構造部品の配置例を示す平面図。 実施例2に係るステレオ画像処理装置の光学系の例を示す構成図。 実施例2に係るステレオ画像処理装置の検出画像を示す図。 主光線が奥行方向のマイナス側から入射する場合を示す図。 主光線が奥行方向のマイナス側から入射する場合を示す図。 センサを縦方向に配置したときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 実施例3に係るステレオ画像処理装置の光学系の例を示す構成図。 実施例3に係るステレオ画像処理装置の検出画像を示す図。 実施例3に係るステレオ画像処理装置の別の光学系の例を示す構成図。 実施例3に係るステレオ画像処理装置の別の光学系の例を示す構成図。 センサを縦方向に配置したときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 実施例4に係るステレオ画像処理装置の光学系の例を示す構成図。 実施例4に係るステレオ画像処理装置の検出画像を示す図。 センサを縦方向に配置したときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 実施例5に係るステレオ画像処理装置の光学系の例を示す構成図。 実施例5に係るステレオ画像処理装置の検出画像の例を示す構成図。 センサを縦方向に配置したときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。 ステレオカメラを奥行の軸に対して90度回転させたときの画像例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。
なお、添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示している。また添付図面は本開示の原理に則った実施例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
本実施例では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
図1は、本発明の実施例1に係るステレオカメラ10の光学系の構成例を示す図である。ステレオカメラ10は、レンズ99とセンサ100から構成されるカメラモジュール2と、2つの平面ミラー40R、平面ミラー40Lにより構成され、さらにはカメラモジュール2で取得した画像を処理する演算部3を含むものとして構成することができる。ここでカメラモジュール2の主光線は、距離dのところで平面ミラー40R、平面ミラー40Lの境界部と交わるように配置されている。
ここで特許文献1、特許文献2では、ミラーの反射回数が2回のため、ステレオカメラの撮像方向とカメラの向いている方向が同じ方向を向いている。それに対し、本実施例のステレオカメラ10では、ミラーの反射回数を1回としているため、ステレオカメラ10の撮像方向とカメラモジュール2の向いている方向が略反転していることに特徴がある。そして、ミラーの反射回数が1回のため、特許文献1、特許文献2に対して耐環境性が高いという効果がある。
本実施例では、図1に示すような垂直、水平、奥行の軸を定義する。本実施例のステレオカメラ10では、この奥行方向の距離を測定するものとする。
そして、本実施例のステレオカメラ10は、1つのカメラモジュール2で2つの視点の画像を検出するため、2つの仮想視点(図示せず)に向かう2つの光軸OAを定義する。ここでは平面ミラー40Rを反射する光軸OA1と、平面ミラー40Lを反射する光軸OA2とする。なお、ステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2は略平行である。ここで、ステレオカメラ10外の光軸とは、平面ミラー40Rと平面ミラー40Lで反射する前の光軸とする。また、ステレオカメラ10内の光軸とは、平面ミラー40R、平面ミラー40Lとカメラモジュール2の間の光軸とする。
本発明の基本構成例を示す図1によれば、本発明は「ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、対象物の像を反射する少なくとも1つ以上の反射部40R、40Lと、撮影対象物を撮影する1つのカメラ99を備え、カメラ99は反射部40R、40Lにより1度だけ反射した像を検出する。」ように構成されたものである。なお図1において平面ミラー40Rと平面ミラー40Lは、一体物として構成することができるが、反射部としては2つを有している。
図2A、図2Bを参照して、光軸と画角の関係を説明する。図2Aはステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2からなる断面で見たとき(垂直軸の正の位置から見た状態)の光線、図2Bは光軸OA2上かつステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2からなる断面に対して垂直な断面で見たとき(水平軸の正の位置から見た状態)の光線を示している。ここでは、点線はカメラモジュール2に向かう光線を示している。
なお、図2A、図2Bでは、垂直、水平、奥行の軸の定義例として、例えば路上9(あるいは図示せぬ車両)にステレオカメラ10を設置して、路上9を走行する車両5までの距離を測定しようとするときに、前方車両までの距離を奥行き方向、2つの平面ミラーの配置方向を水平方向として撮影することを示している。本明細書における以下の説明は、この配置事例を基準配置例として行うものとし、配置例が相違する場合には、適宜その旨を図示表記する。
図2A、図2Bに示すように、垂直・水平画角の光線(図中点線)は平面ミラー40Lと平面ミラー40Rを反射して、カメラモジュール2内のレンズ99を経て、センサ100に結像する。
ここで、カメラモジュール2に入射する光線であって、平面ミラー40R、平面ミラー40Lに向かう光線(図中点線)を延長した線を一点鎖線で示している。そして、一点鎖線の略交わる点を、平面ミラー40Rについての仮想視点VP1、平面ミラー40Lについての仮想視点VP2と定義する。
この仮想視点VP1、仮想視点VP2は、実効的なカメラモジュール2の位置を示している。これは、光線は平面ミラー40Rと平面ミラー40Lを反射するため、仮想視点VP1と仮想視点VP2から、それぞれ検出していることと同様となる。厳密には仮想視点VP1、仮想視点VP2はカメラモジュール2のレンズ99の瞳位置相当となる。実際のレンズでは瞳位置は画角に応じて異なるため、仮想視点VP1、仮想視点VP2は一点に重ならないが、そのずれ量はミリメートルオーダと小さいため、例えば数メートル以上の距離を測定する場合は一点とみなしてよい。
本実施例のステレオカメラ10は、図2Bに示すように、ステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面と、ステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面でなす角が所定角度αとなっていることが特徴である。もし、この2つの平面が一致するようにすると、カメラモジュール自身がセンサ上に結像されるため、利用できる画素数が低下する。このため、本実施例ではこの2つの面のなす角を所定角度αとすることで、平面ミラーを1回反射するだけで奥行方向の像を効率良く検出することができる。
なお、この構成では図2Bに示すように、カメラモジュール2の瞳位置は平面ミラー40Lの法線40MAと平面ミラー40Rの法線(図視せず)で構成される平面よりも下側に配置される。
図3A、図3Bは、図2A、図2Bにおける各光線により領域を区分した図である。ここで、平面ミラー40R(第1の反射部)と平面ミラー40L(第2の反射部)に入射する光線からなる領域を第1の領域R1、平面ミラー40R(第1の反射部)に入射する光線を仮想視点VP1(第1の仮想視点)に延長したときの線(一点鎖線)からなる領域を第2の領域R2、平面ミラー40L(第2の反射部)に入射する光線を仮想視点VP2(第2の仮想視点)に延長したときの線(一点鎖線)からなる領域を第3の領域R3、第2の領域R2と第3の領域R3とを含む最小の凸領域を第4領域R4としたとき、本発明では第1の領域R1と第4の領域R4で構成される領域Rの外側にカメラモジュール2のレンズ瞳位置を配置したものである。本実施例では、第1の領域R1と第4の領域R4で構成される領域の垂直方向の外側にカメラモジュール2は配置されている。
図4は、カメラモジュール2内のセンサ100で対象物5を検出した画像P0を示している。なお、対象物5は図2の水平、奥行軸の断面に平行(ステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2からなる平面とも平行)な路上9上にあると仮定する。
画像P0は、分割線SLで水平方向の画像領域IM1(第1のセンサ領域)と画像領域IM2(第2のセンサ領域)に2分割される。また、本実施例の特徴として路面9は、センサ上で斜めに検出される。これは、図2Bに示したステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面でなす角度が所定角度αとなっているためである。本実施例のステレオカメラ10は画像内の画像領域IM1と画像領域IM2で反対方向に傾くことが特徴となる。なお、傾く方向についてはカメラモジュール2の配置位置に依って異なる。例えば、第1の領域R1と第4の領域R4で構成される領域Rに対して、下側に配置した場合は、図4のようになる。そして上側に配置した場合は、路面9は中央部分が凸形状となる。
ここで、本光学系構成の特徴について説明するため、図1および図2に示した下記パラメータを考える。これらのパラメータは、ステレオカメラ10のステレオ視画角θ、平面ミラー40Lと平面ミラー40Rのなす角度γ、カメラモジュール2とミラー間距離dとした場合、本実施例のステレオカメラ10は、カメラモジュール2の必要画角が(θ-β+180)度以上、基線長Bが2×d×sin(180-γ)、必要ミラーサイズ(水平方向)がd×{sin(90-γ/2)+cos(90-γ/2)×tan(θ-γ/2+90)}以上となる。
ここで必要画角、必要ミラーサイズについて等号が成り立つには、平面ミラー40Rと平面ミラー40Lのミラー面を接続し、所定角度αをゼロに近づけたときである。そして、この条件から離れるにつれ、必要画角、必要ミラーサイズは大きくしなければならない。
図5を参照して、ステレオカメラ10の処理装置並びに処理方法を説明する。ステレオカメラ10は、例えば自動車や二輪車などの車両に搭載され、車両から周囲の立体物(他の自動車、建物、歩行者など)までの距離を検出するのに用いられる。以下では、車両にステレオカメラ10が搭載される場合を例として説明するが、これに限定される趣旨ではない。
ステレオカメラ10は、カメラモジュール2により得られた画像に基づき、周囲の立体物を検知し、必要に応じて警報を発することができるように構成される。
本実施例のステレオカメラ10における演算部3は、一例として、画像処理部200、ステレオ視差画像生成部300、ステレオ視立体物検知部500、及び警報制御部700とを備えて構成される。
ステレオカメラ10では、カメラモジュール2内のセンサ100により図4に例示した画像P0が検出されている。画像P0は、演算部3の最初の処理機能である画像処理部200に与えられ、そして、画像P0は画像分離手段60により仮想視点VP1、仮想視点VP2に応じて、2つの画像P1(第1の検出画像)と画像P2(第2の検出画像)に分離される。
画像処理部200は、一例として、さらにアフィン処理手段20a、20b、輝度補正手段21a、21b、画素補間手段22a、22b、及び輝度情報生成手段23a、23bを備えて構成される。画像処理部200は、画像P1及び画像P2の夫々に対して、これらの所定の画像処理を適用し、ステレオ視差画像生成部300に供給する。
まずアフィン処理手段20aは、画像P1にアフィン処理を適用する。アフィン処理は、例えば線形の座標変換処理であるが、非線形の演算を含むものであってもよい。このアフィン処理を行った結果として、アフィン処理手段20aは画像P3(第3の画像)を取得する。同様に、アフィン処理手段20bは、画像P2にアフィン処理を適用して画像P4(第4の画像)を取得する。
本実施例では、アフィン処理手段20a、アフィン処理手段20bにより図4に示す画像の傾きを補正する。ここでは画像P1(第1の検出画像)と画像P2(第2の検出画像)で反対方向の傾き処理が行われる。これにより、画像P3と画像P4の水平軸が平行となるため、各ラインでマッチング処理を実行することができるため、視差処理が簡易に実行できるようになる。
輝度補正手段21aは、画像P3の各画素の輝度を補正する。例えば、画像P3内の各画素のゲインの違い等に基づいて、画像P3の各画素の輝度の補正が行われる。同様に、輝度補正手段21bは画像P4の各画素の輝度を補正する。
画素補間手段22aは、画像P3に対してデモザイキング処理を行う。例えば、RAW画像からカラー画像への変換が行われる。同様に、画素補間手段22bは、画像P4に対してデモザイキング処理を行う。
輝度情報生成手段23aは、画像P3の輝度情報を生成する。例えば、カラー画像を表す情報を、視差画像を生成するための輝度情報に変換する。同様に、輝度情報生成手段23bは、画像P4の輝度情報を生成する。
次にステレオ視差画像生成部300は、得られた画像P3、P4のうち、ステレオ視共通領域の画像を利用して、ステレオ視差画像を生成する。ここで、ステレオ視共通領域について説明する。図6A、図6Bは、画像P3と画像P4のステレオ視共通領域を、平面一致の場合と平面不一致の場合について示したものである。
図6Aは、ステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面が一致する場合を示している。上述したようにこの場合、カメラモジュール2自身がセンサ上に結像されるため、利用できる画素数が低下するが、ここでは説明を簡単にするため画素数低下は議論しないものとする。
そして、図6Bはステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面でなす角度が所定角度αの場合(平面不一致)を示している。
図6Aに対して図6Bは、点線で示す画像P3、一点鎖線で示す画像P4が反対方向に傾く。このため、斜線領域で示す画像P3、画像P4のステレオ視共通領域CAが角度αに応じて変化することがわかる。ステレオ視共通領域の観点では、角度αは小さいことが望ましい。ただし、画像P3もしくは画像P4で検出される片方の画像で下側を検知したいなどの要求に応じて、角度αを設定してもよい。
図5のステレオ視差画像生成部300では、画像P3、P4のうち、ステレオ視共通領域CAの画像を利用して、ステレオ視差画像を生成する。ステレオ視差画像生成部300は、露光調整部210、感度調整部220を備え、カメラモジュール2の露光量、感度等についてのカメラモジュール2へのフィードバック制御を実行することができる。
また、ステレオ視差画像生成部300は更に、2つの画像の幾何補正を行う幾何補正部230、左右の画像のマッチング処理を行うマッチング部240、画素シフト量を演算する画素シフト量演算部260、を備える。画素シフト量演算部260は、アフィン処理手段20a、20bとともに画素シフト補正処理部を構成する。
ステレオ視立体物検知部500は、ステレオ視差画像生成部300で生成されたステレオ視差画像に従い、ステレオ視領域における立体物の検知を行う。また、検知された立体物に対し、ステレオマッチングを適用して視差を検出すると共に、立体物の種別(歩行者、自転車、車両、建物など)を識別する。
立体物を検知するとともに、立体物の種別を識別することにより、更に予防安全に利用する種別を特定する。車両が検知された場合、その検知結果は先行車の追従制御や、緊急時のブレーキ制御などに利用することができる。検知された立体物が歩行者や自転車の場合には、緊急ブレーキ制御や、警報の制御を実行することができる。これら検知した物体に対して距離を計測するとともに時系列にトラッキングしている対象物の移動速度を推定することで、より適切な警報や制御を警報制御部700で実施することができる。
以上のような光学系、処理方法により、1つのカメラモジュールと2つの平面ミラーのみでステレオカメラを実現できる。これにより、低コスト、小型、耐環境性という従来の課題を解決することができる。
ここで、本実施例の検出方式は原理的にレンズの射影方式には依存しない。例えば通常のレンズの射影である中心射影(ftanθ)や魚眼レンズの射影である正射影(fsinθ)、等距離射影(fθ)、等立体射影(2fsin(θ/2))、立体射影(2ftan(θ/2))であってもよい。ただし、これら射影の中で最も効率良くステレオ視を実現できるのは、等距離射影(fθ)である。以下、その理由について説明する。
他の射影の場合、センサ上の2つの光軸OA1と光軸OA2はレンズ光軸(レンズ中心から延びる軸)から等距離にあるため、解像度が等しい。一方で、2つの画像P3、画像P4の右側(または左側)領域の画像はレンズ光軸からの距離が一致しないため、レンズ解像度が異なる。異なる解像度では視差誤差が発生しやすいという課題がある。例えば画角に応じて解像度を変化させるデジタルフィルタを用いて処理を行うことで視差誤差を低減することもできるが、視差の精度は2つの画像P3、P4のうち解像度の低い方で決まるため、結果として距離の測定精度が下がる。
それに対し、等距離射影(fθ)ではレンズ光軸からの位置に依らず、解像度は一定である。このため、2つの画像P3、画像P4の右側(または左側)の解像度が一致する。これにより、最も効率良くステレオ視を実現できるのである。そして、ミラーの傾きずれが発生した場合には回転ずれ角度を検出画像内の全画像に対する固定値として補正できる利点がある。
また、本実施例では四角形のミラー形状で説明したがミラーの形状は限定されない。例えば、小型化を図るために平面ミラーの形状を例えば図7のような形状としても良い。このような形状となる理由は、カメラモジュール2の瞳位置と平面ミラー40L(または平面ミラー40R)間の距離が画角に依って必要なミラーサイズが異なるためである。例えばカメラモジュール2内のレンズ99のレンズ瞳位置と平面ミラー40L(または平面ミラー40R)間の距離が近い場合にはミラー部は小さく、遠い場合にはミラー部は大きくなる。
さらに、本実施例では横長のセンサを横方向に配置したが、図8Aのようにセンサ100を縦方向に配置してもよい。この場合には、垂直方向(図中縦方向)の画角を広角化できる利点がある。そして、ステレオカメラを奥行の軸に対して例えば90度回転させてもよい。その場合には、図8B、図8Cのような画像が得られる。図4と図8Aの場合には、水平方向の視差を検出したが、図8B、図8Cの場合には、垂直方向の視差を検出する。図8Bは垂直方向の画角を広角化できる利点がある。また、図8Cは水平方向の画角を広角化できる利点がある。
一方で、センサの検出がローリングシャッタ方式の場合には、検出の高速性の観点で、良い検出方法がある。例えばセンサ検出としてセンサ長手方向に走査し、それをセンサ短手方向に検出を繰り返す場合には、図4や図8Bが検出の高速性の観点で有利となる。図4や図8Bでは、長手方向の検出信号を用いて視差が検出される。このため視差を検出する2つの画像の検出時間のずれは小さい。一方で、図8Aや図8Bの場合には、短手方向の検出信号を用いて視差検出を行うため、検出時間のずれが図4や図8Bに比べて大きくなってしまう。検出時間のずれが小さいければ、ステレオカメラ10を搭載した車や二輪などの高速走行時に高い測距精度が得られる。
そして、本実施例ではステレオ視の画角を大きくする観点から、センサ100上の2つの視点を等分したが、これには限定されない。図2Aの平面ミラー40R、平面ミラー40Lをカメラモジュール2に対して、水平方向にずらすことで仮想視点VP1または仮想視点VP2の画角を大きくできる。例えば、車載ステレオカメラで左車線を走行する車両の走行状況を把握する場合、交差点では左折、右折に依って検出が必要な角度が異なる。これに対応するため、平面ミラー40R、平面ミラー40Lをカメラモジュールに対して、水平方向にずらしてもよい。
さらに本実施例では、2つのミラーは平面であった。一方で、視野の広角化を図るために、ミラーを曲面にしても良い。このような構成とすることで、広角レンズを用いずに広角のステレオカメラを実現することができる。
また、曲面とすることで、ステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面の角度を小さくすることができる。これにより、2つの画像の傾きを小さくすることができ、ステレオ視共通領域CAを大きくすることができる。なお、曲面の方向は1次元方向でも、2次元方向でも同様の効果を得ることができる。
一方で、曲面ミラーよりも平面ミラーの方が距離の測定精度は高い。この理由としては、収差の影響がある。曲面ミラーの場合、センサ上の1画素を構成する光線束に対して、異なる傾きとなるため、収差が発生する。これにより、解像度が低下する。もう一つの理由としては、曲面ミラーはミラーの回転ずれ、位置ずれに対するロバスト性が低い。平面ミラーは位置にほとんど依存しないが、曲面ミラーは位置の依存性が大きい。このため、実用を考慮すると、ロバスト性の高い平面ミラーが望ましい。
そして、本実施例ではカメラモジュール2と2つの平面ミラー40R、平面ミラー40Lの構成で説明したが、光学系一部もしくは全部を筐体の中に入れ、ガラス板などを介して筐体外部の像を検出しても良い。この場合、ガラス板の反射による迷光の影響を考慮し、ガラス板を光軸に対して傾けてもよい。
特に、図9に示すようにガラス板65をステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面に対して、90度から傾けることで反射した迷光を効率的に回避することができる。それに対して垂直方向の軸で傾ける場合には、水平画角が大きいため、回避するにはガラスを大きく傾けなければならず、ガラスによる屈折の影響や筐体の大きさが課題となる。
このため、例えば図8Aのようにセンサ100を縦方向に配置した場合は、ガラス板65をステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2に対して、水平方向に傾けることで反射した迷光を効率的に回避することができる。センサが垂直方向よりも水平方向に長い場合には、透明媒体を水平方向の軸で傾け、センサが垂直方向よりも水平方向に短い場合には、ガラス板65(透明媒体)を垂直方向の軸で傾ける。
そして、本実施例では、平面ミラー40R、平面ミラー40Lを2つのミラーとして配置したが、一体型で成形してもよい。
図10A、図10Bは、本実施例のステレオカメラ10の構造部品の配置図を示している。図10Aは立体形状であり、図10Bは平面図である。ここではカメラモジュール2、平面ミラー40R、平面ミラー40Lを保持具198で保持している。また、これら部品を筐体298およびガラス板65で保護するような構成となっている。
ステレオカメラ10は、カメラモジュール2、平面ミラー40R、平面ミラー40Lを保持具198に取り付けることで、これら部品を安定して固定することができ、温度変化や経時変化による影響を低減することができる。なお、図10A、図10Bではステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面に対してカメラを下側に配置したが、上側に配置しても同様の効果が得られる。
図11は、本発明の実施例2に係るステレオカメラ10の光学系の構成図である。本実施例のステレオカメラ10は、実施例1と同様にミラーの反射回数が1回であることが特徴である。
ここではステレオカメラ10を実現する2つの光軸を以下のように定義する。平面ミラー30Rを反射する光軸OA3と平面ミラー30Lを反射する光軸OA4とする。本実施例ではステレオカメラ10内の光軸OA3と光軸OA4で作られる平面と、ステレオカメラ10外の光軸OA3と光軸OA4で作られる平面が略一致する。実施例1では、第1の領域R1と第4の領域R4で構成される領域の垂直方向の外側にカメラモジュールは配置されていたが、本実施例のステレオカメラ10では水平方向の外側にカメラモジュールが配置されている点が異なる。
図11を参照して、光軸と画角の関係を説明する。図11は、ステレオカメラ10外の光軸OA3と光軸OA4からなる断面で見たとき(垂直軸の正の位置から見た状態)の構成を示している。ここでは、点線はカメラモジュール2に向かう光線を示している。
図11に示すように、垂直・水平画角の光線(図中点線)は平面ミラー30Rと平面ミラー30Lを反射して、カメラモジュール2内のレンズ99を経て、センサ100に結像する。ここで、カメラモジュール2に入射する光線であって、平面ミラー30R、平面ミラー30Lに向かう光線(点線)を延長した線を一点鎖線で示している。
そして、一点鎖線の略交わる点を仮想視点VP3、仮想視点VP4と定義する。この仮想視点VP3、仮想視点VP4は実効的なカメラモジュール2の位置を示している。これは、光線は平面ミラー30Rと平面ミラー30Lを反射するため、仮想視点VP3と仮想視点VP4から、それぞれ検出していることと同様となる。このため、本実施例では水平方向の2つの仮想視点VP3と仮想視点VP4から検出した像を用いて対象物までの距離と位置を検出する。図11の場合、基線長Bの方向に対して垂直方向となる基準軸SA3、基準軸SA4と光軸OA3、光軸OA4が異なっている。この場合であっても初期画角がずれているだけで距離の測定は可能である。
図12は、カメラモジュール2内のセンサ100で検出した画像P0を示している。画像P0は、分割線SLで水平方向に2分割される。実施例1では画像が傾いて検出されたが、本実施例の構成では、ステレオカメラ10内の光軸OA3と光軸OA4とステレオカメラ10外の光軸OA3と光軸OA4で作られる平面が略一致しているため、画像が傾かない。このため、本実施例は実施例1に対して、ステレオ視共通領域CAを大きくすることができる。
実施例1では画像が傾くため、視差を検出するために必要な垂直位置が画像P0内で異なる。この場合、ローリングシャッタのセンサを用いると画像IM1と画像IM2で対象物の検知位置ずれが起こり、検出時間がずれるため、高速走行時の視差誤差が発生する。例えば、図4の画像IM1と画像IM2の車両右側位置の垂直方向位置が異なることを示している。一方で、本実施例の構成では、画像が傾かないことから、ローリングシャッタのセンサを用いても仮想視点VP3と仮想視点VP4の検出時間ずれが小さいため、高速走行時の視差誤差は発生しにくい利点がある。
本実施例では、画像P0に対して実施例1の図5と同様の処理を行うことで、1つのカメラモジュールと2つの平面ミラーのみでステレオカメラを実現できる。これにより、低コスト、小型、耐環境性という従来の課題を解決することができる。
なお、図11に示すステレオカメラ10の平面ミラー30Rと平面ミラー30Lの位置と角度は限定されない。例えば、図13A、図13Bのように光軸OA3と光軸OA4と基線長Bの方向が垂直となるようにしてもよい。図13Aはカメラモジュールの主光線が奥行方向のマイナス側から入射する場合、図13Bはカメラモジュール2の主光線が奥行方向のプラス側から入射する場合、を示している。
ここで、図13Aに示すように光軸OA3が平面ミラー30Rを反射した光軸OA3の水平軸に対する角度を角度θ3、平面ミラー30Rからカメラモジュール2の瞳までの光軸OA3の距離をd3とする。また、光軸OA4が平面ミラー40Rを反射した光軸OA4の水平軸に対する角度を角度θ4、平面ミラー40Rからカメラモジュール2の瞳までの光軸OA4の距離をd4とする。ここで、光軸OA3と光軸OA4と基線長Bの方向が垂直となるようにするには、d1(1+sinθ1)=d2(1+sinθ2)とすればよい。
なお、本実施例では平面ミラー30Rと平面ミラー30Lを近づけて配置したが、平面ミラー30Rと平面ミラー30Lを離して配置することで、基線長を変えることが可能となる。これにより、遠方検出も実現できる。
そして、本実施例では横長のセンサを横方向に配置したが、図14Aのようにセンサ100を縦方向に配置してもよい。この場合には、垂直方向(図中縦方向)の画角を広角化できる利点がある。そして、ステレオカメラ10を奥行の軸に対して例えば90度回転させてもよい。その場合には、図14B、図14Cのような画像が得られる。図12と図14Aの場合には、水平方向の視差を検出したが、図14B、図14Cの場合には、垂直方向の視差を検出する。図14Bは垂直方向の画角を広角化できる利点がある。また、図14Cは水平方向の画角を広角化できる利点がある。
さらに本実施例では、2つのミラーは平面であった。一方で、視野の広角化を図るために、ミラーを曲面にしても良い。このような構成とすることで、広角レンズを用いずに広角のステレオカメラを実現することができる。また、曲面とすることで、ステレオカメラ10内の光軸OA3と光軸OA4で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA3と光軸OA4で作られる平面の角度を小さくすることができる。これにより、2つの画像の傾きを小さくすることができ、ステレオ視共通領域CAを大きくすることができる。
なお、曲面の方向は1次元方向でも2次元方向でも同様の効果を得ることができる。ただし、曲面ミラーよりも平面ミラーの方が距離の測定精度は高い。この理由としては、収差の影響がある。曲面ミラーの場合、センサ上の1画素を構成する光線束に対して、異なる傾きとなるため、収差が発生する。これにより、解像度が低下する。もう一つの理由としては、曲面ミラーはミラーの回転ずれ、位置ずれに対するロバスト性が低い。平面ミラーは位置にほとんど依存しないが、曲面ミラーは位置の依存性が大きい。このため、実用を考慮すると、ロバスト性の高い平面ミラーが望ましい。
また、平面ミラー30Rと平面ミラー30Lの大きさは限定されない。例えば、カメラモジュール2に近い方の平面ミラー30Lは遠い方の平面ミラー30Rに対して小型化することができる。また、平面ミラーの大きさも非対称であってもよい。これにより、ステレオカメラ装置の小型化が実現できる。
図15は、本発明の実施例3に係るステレオカメラ10の光学系の構成図である。本実施例のステレオカメラ10は、実施例1と同様にミラーの反射回数が1回であることが特徴である。
ここではステレオカメラを実現する2つの光軸を以下のように定義する。平面ミラー60Rを反射する光軸OA5と平面ミラー60Lを反射する光軸OA6とする。実施例1では、ステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面でなす角度が所定角度αとなっていたが、本実施例ではステレオカメラ10内の光軸OA5と光軸OA6で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA5と光軸OA6で作られる平面が略一致することが異なる。本実施例の場合、ステレオカメラ10の撮像方向とカメラモジュール2の向いている方向が略反転している。
図15を参照して、光軸と画角の関係を説明する。図15は、ステレオカメラ10外の光軸OA5と光軸OA6からなる断面で見たとき(垂直軸の正の位置から見た状態)の構成を示している。ここでは、点線はカメラモジュール2に向かう光線を示している。
図15に示すように、垂直・水平画角の光線(図中点線)は平面ミラー60Rと平面ミラー60Lを反射して、カメラモジュール2内のレンズ99を経て、センサ100に結像する。ここで、カメラモジュール2に入射する光線であって、平面ミラー60R、平面ミラー60Lに向かう光線(点線)を延長した線を一点鎖線で示している。そして、一点鎖線の略交わる点を仮想視点VP5、仮想視点VP6と定義する。
この仮想視点VP5、仮想視点VP6は実効的なカメラモジュール2の位置を示している。これは、光線は平面ミラー60Rと平面ミラー60Lを反射するため、仮想視点VP5と仮想視点VP6から、それぞれ検出していることと同様となる。このため、本実施例では水平方向の2つの仮想視点VP5と仮想視点VP6から検出した像を用いて対象物までの距離と位置を検出する。
本実施例では、カメラモジュール2自身がセンサ上で結像しないような画角の光線となるように平面ミラー60R、平面ミラー60Lの位置と角度が定められている。
ここで、図15に示す本実施例の構成では、平面ミラー60Rに入射する(光軸OA5を含む)光線とそれを延長した光線からなる領域(点線および一点鎖線で示される範囲)と平面ミラー60Lに入射する(光軸OA6を含む)光線とそれを延長した光線からなる領域(点線および一点鎖線で示される範囲)の間にカメラモジュール2内のレンズ99の瞳位置があることが特徴となる。
図15では、平面ミラー60Rと平面ミラー60Lは、互いに分離され離れた位置に配置されている。この結果、カメラ99は3つの方向からの光線を受光することが可能になる。このうちの2つは、平面ミラー60Rと平面ミラー60Lからのものであり、残りの1つはカメラ99の正面の方向(記号Bの方向)である。但し、図15の場合、通常であればカメラ99の正面の方向は、ステレオカメラ本体のケースにより覆われているので、この方向からの入光は存在しない。
図16は、カメラモジュール2内のセンサ100で検出した画像P0を示している。画像P0は、分割線SL1、分割線SL2で水平方向に3分割されて、3つの画像領域が形成されたことを示している。平面ミラー60R、60Lからの反射光を受光する両端の画像領域には対象物5が投影されているが、中央の画像領域では受光がないためにこの状態では対象物は映っていない。なお、図16における画像領域は、撮像部のセンサ上に、第1のセンサ領域、第2のセンサ領域、第3のセンサ領域の少なくとも3領域のセンサ領域があることを意味している。
なお実施例1では画像が傾いて検出されたが、本実施例の構成では、ステレオカメラ10内の光軸OA5と光軸OA6とステレオカメラ10外の光軸OA5と光軸OA6で作られる平面が略一致しているため、画像が傾かない。
本実施例では、画像P0に対して、画像分岐手段60により両端の画像領域から画像IM1と画像IM2を生成し、実施例1の図5と同様の処理を行うことで、1つのカメラモジュールと2つの平面ミラーのみでステレオカメラを実現できる。これにより、低コスト、小型、耐環境性という従来の課題を解決することができる。
本実施例ではステレオカメラ10内の光軸OA5と光軸OA6で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA5と光軸OA6で作られる平面が一致するようにしているため、カメラモジュール2の分だけ画角が小さくなってしまう。一方で、カメラモジュールが小型であればその影響は非常に小さくなるため、実施例1と同様の効果が得られる。
本発明では、図16の中央の画像領域についても積極的に利用して画像形成を行うものである。例えばステレオカメラ10を図17A、図17Bのように構成し、認識などの処理を行うことで画素を有効に使うことが可能である。
図17Aの構成例では、カメラ99の正面の方向にあるステレオカメラ本体のケースに穴30をあけて、外光を取り込むようにしている。図17Aによれば画像IM1、画像IM2でステレオ視する方向(奥行方向のプラス側)に対して、画像IM3は反対の方向を検出することができる。例えば、自動車や二輪車などでは安全を担保するため、前方だけでなく後方を検知することが望ましい。
図17Aのように検出することで、前方だけでなく後方を検出することが可能となる。このようにすることで、例えば画像IM3を用いて後方・側方の自動車や二輪車などを検出可能となる。また、画像IM1、画像IM2(前方)と画像IM3(後方)の画像を比較することで、車両のロール、ピッチ、ヨー方向の傾きを検知することができる。特に二輪車では自動車に対してロール、ピッチ、ヨー方向の傾きが大きくなるため、正確な警報や制御を行うためにはそれらを検知する必要があり、本情報を用いてそれら情報を得ることができる。
さらに例えば、画像IM3を用いて自動車車内をモニタリングすることも可能である。この情報を用いて、ドライバの状態、顔認証によるエンジン始動、車内の置き忘れ検知などの機能を追加することができる。また、二輪車であれば、この情報を用いて、所有者かどうかの判断を行い、盗難防止などの機能を追加することも可能である。これらの機能を実現するために例えばレンズ99は内周部と外周部で特性を変えてもよい。この場合、ステレオ視する領域(画像IM1、IM2)は遠方の解像度が高い、単眼視する領域(IM3)は近傍の解像度が高いようにしてもよい。
図17Bは、カメラ99の正面の方向に平面ミラー429を設置したものである。平面ミラー429が向かう方向に応じて、前後以外の多方面の監視が可能となる。例えば、平面ミラー429を用いて、画像IM3で垂直方向のマイナス側を検出することでステレオカメラ10に対して近傍の対象物や路面を検出することができる。さらに平面ミラー429を用いて、画像IM3で垂直方向のプラス側を検出することで交通信号や標識を認識することも可能である。
そして、本実施例では横長のセンサを横方向に配置したが、図18Aのようにセンサ100を縦方向に配置してもよい。この場合には、垂直方向(図中縦方向)の画角を広角化できる利点がある。そして、ステレオカメラ10を奥行の軸に対して例えば90度回転させてもよい。その場合には、図18B、図18Cのような画像が得られる。図16と図18Aの場合には、水平方向の視差を検出したが、図18B、図18Cの場合には、垂直方向の視差を検出する。図18Bは垂直方向の画角を広角化できる利点がある。また、図18Cは水平方向の画角を広角化できる利点がある。
さらに、図15に示す本実施例ではカメラモジュール2、平面ミラー60R、平面ミラー60Lを同一平面(奥行方向と水平方向で形成される平面)としているが、カメラモジュール2が垂直方向にずれた構成でも同様の効果が得られる。この場合には、図1に近い構成となる。
また、カメラモジュール2の結像レンズは図1と同様の理由により等距離射影が望ましい。一方で、等距離射影よりも、中心画角で像が圧縮され、広角側で像が拡大される射影とすることで画像IM1、画像IM2でステレオ視する視野を拡大することができる。例えば、一般的な射影の場合、中心射影(ftanθ)や立体射影(2ftan(θ/2))のような広角側である。
実施例3で説明したステレオ画像処理装置は、「対象物5の像を反射する第一の反射部60R、第二の反射部60Lと、対象物5を撮影する撮像部99を備え、撮像部99のセンサ上は、第1のセンサ領域IM1、第2のセンサ領域IM2、第3のセンサ領域IM3の少なくとも3領域のセンサ領域があり、第3のセンサ領域IM3は第1のセンサ領域IM1と第2のセンサ領域IM2の間に挟まれており、第1のセンサ領域IM1には、対象物5からの光であって第1の反射部60Rで反射された光が入射し、第2のセンサ領域IM2には、対象物5からの光であって第2の反射部60Lで反射された光が入射することを特徴とする」ように構成されたものである。
図19は、本発明の実施例4に係るステレオカメラ10の光学系の構成例を示す図である。本実施例のステレオカメラ10は、実施例1と同様にミラーの反射回数が1回であることが特徴である。
ここでは平面ミラー70Rを反射する光軸をOA7、平面ミラー70Lを反射する光軸をOA8とする。実施例1では、ステレオカメラ10内の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA1と光軸OA2で作られる平面でなす角度が所定角度αとなっていたが、本実施例ではステレオカメラ10内の光軸OA7と光軸OA8で作られる平面とステレオカメラ10外の光軸OA7と光軸OA8で作られる平面が略一致することが異なる。また、実施例3ではステレオカメラ10の撮像方向とカメラモジュール2の向いている方向が略反転していたのに対し、本実施例のステレオカメラ10は撮像方向とカメラモジュール2の向いている方向が略一致していることが異なる。
図19を参照して、光軸と画角の関係を説明する。図19は、ステレオカメラ10外の光軸OA7と光軸OA8からなる断面で見たとき(垂直軸の正の位置から見た状態)の構成を示している。ここでは、点線はカメラモジュール2に向かう光線を示している。
図19に示すように、垂直・水平画角の光線(図中点線)は平面ミラー70Rと平面ミラー70Lを反射して、カメラモジュール2内のレンズ99を経て、センサ100に結像する。ここで、カメラモジュール2に入射する光線であって、平面ミラー70R、平面ミラー70Lに向かう光線(点線)を延長した線を一点鎖線で示している。
そして、一点鎖線の略交わる点を仮想視点VP7、仮想視点VP8と定義する。この仮想視点VP7、仮想視点VP8は実効的なカメラモジュール2の位置を示している。これは、光線は平面ミラー70Rと平面ミラー70Lを反射するため、仮想視点VP7と仮想視点VP8から、それぞれ検出していることと同様となる。このため、本実施例では水平方向の2つの仮想視点VP7と仮想視点VP8から検出した像を用いて対象物までの距離と位置を検出する。本実施例では、カメラモジュール2の広角部を用いてステレオ視を行うことが特徴となる。
図20は、カメラモジュール2内のセンサ100で検出した画像P0を示している。画像P0は、分割線SL1、分割線SL2で水平方向に3分割されて、3つの画像領域が形成されたことを示している。平面ミラー70R、70Lからの反射光を受光する両端の画像領域、および中央の画像領域では対象物5が投影されている。なお、図20における画像領域は、撮像部のセンサ上に、第1のセンサ領域、第2のセンサ領域、第3のセンサ領域の少なくとも3領域のセンサ領域があることを意味している。
実施例1では画像が傾いて検出されたが、本実施例の構成では、ステレオカメラ10内の光軸OA7と光軸OA8とステレオカメラ10外の光軸OA7と光軸OA8で作られる平面が略一致しているため、画像が傾かない。
ここで、図19に示す本実施例の構成では、平面ミラー70Rに入射する(光軸OA7を含む)光線とそれを延長した光線からなる領域(点線および一点鎖線で示される範囲)と平面ミラー70Lに入射する(光軸OA8を含む)光線とそれを延長した光線からなる領域(点線および一点鎖線で示される範囲)の間にカメラモジュール2内のレンズ99の瞳位置があることが特徴となる。
本実施例では、画像P0に対して、画像分岐手段60により画像IM1と画像IM2を生成し、実施例1の図5と同様の処理を行うことで、1つのカメラモジュールと2つの平面ミラーのみでステレオカメラを実現できる。これにより、低コスト、小型、耐環境性という従来の課題を解決することができる。
本実施例の画像IM1、画像IM2、画像IM3は異なる解像度であってもよい。例えばレンズ99の周辺部と中央部で異なる解像度としてもよい。レンズ99の周辺部の解像度を高くすることで、遠方にある対象物の距離の測定が可能となる。そして、レンズ99の中央部の解像度を低くして広角化することが可能となる。また、逆に中央部の解像度を高くすることで、単眼視ではあるが遠方にある対象物の検出が可能となる。そして、レンズ99の周辺部の解像度を低くして広角化することが可能となる。
そして、本実施例では横長のセンサを横方向に配置したが、図21Aのようにセンサ100を縦方向に配置してもよい。この場合には、垂直方向(図中縦方向)の画角を広角化できる利点がある。そして、ステレオカメラ10を奥行の軸に対して例えば90度回転させてもよい。その場合には、図21B、図21Cのような画像が得られる。図20と図21(A)の場合には、水平方向の視差を検出したが、図21B、図21Cの場合には、垂直方向の視差を検出する。図21Bは垂直方向の画角を広角化できる利点がある。また、図21Cは水平方向の画角を広角化できる利点がある。
さらに、実施例3同様にミラーを使うことでステレオカメラ10に対して近傍の対象物、路面、交通信号、標識などのステレオカメラ10に対して上下方向の情報を画像IM3で検出することができる。
そして、図19に示す本実施例ではカメラモジュール2、平面ミラー70R、平面ミラー70Lを同一平面(奥行方向と水平方向で形成される平面)としているが、カメラモジュール2が垂直方向にずれた構成でも同様の効果が得られる。
また、カメラモジュール2の結像レンズは実施例1と同様の理由により等距離射影が望ましい。一方で、等距離射影よりも、中心画角で像が圧縮され、広角側で像が拡大される射影とすることで画像IM1、画像IM2でステレオ視する視野を拡大することができる。例えば、一般的な射影の場合、中心射影(ftanθ)や立体射影(2ftan(θ/2))のような広角側である。
図22は、本発明の実施例5に係るステレオカメラ10の光学系の構成例を示す図である。本実施例のステレオカメラ10は、片側は平面ミラーを用いていないことが実施例4と異なる点である。ここではステレオカメラを実現する2つの光軸を以下のように定義する。カメラモジュールに入射する光軸をOA9、平面ミラー80を反射する光軸をOA10とする。
図22を参照して、光軸と画角の関係を説明する。図22は、ステレオカメラ10外の光軸OA9と光軸OA10からなる断面で見たとき(垂直軸の正の位置から見た状態)の構成を示している。ここでは、点線はカメラモジュール2に向かう光線を示している。
図22に示すように、垂直・水平画角の光線(図中点線)は平面ミラー80を反射して、カメラモジュール2内のレンズ99を経て、センサ100に結像するものと、直接レンズ99を経て、センサ100に結像するものがある。ここで、カメラモジュール2に入射する光線であって、平面ミラー80に向かう光線を延長した線を一点鎖線で示している。
そして、一点鎖線の略交わる点を仮想視点VP10と定義する。この仮想視点VP9、仮想視点VP10は実効的なカメラモジュール2の位置を示している。これは、光線は平面ミラー80を反射するため、仮想視点VP10から検出していることと同様となる。このため、本実施例では水平方向の2つの仮想視点VP9と仮想視点VP10から検出した像を用いて対象物までの距離と位置を検出する。
本実施例では、たった一枚の平面ミラー80を用いてステレオ視を実現することが特徴となる。本実施例の場合、図中の基線長Bの方向に対して垂直方向となる基準軸SA9、基準軸SA10と光軸OA9、光軸OA10が異なっている。この場合であっても初期画角がずれているだけで距離の測定は可能である。
図23は、カメラモジュール2内のセンサ100で検出した画像P0を示している。画像P0は、分割線SLで水平方向に2分割される。実施例1では、画像IM1と画像IM2は略等分されていたが、本実施例の画像IM1と画像IM2の大きさが異なることが特徴となる。実際には、平面ミラー80を大きくすることで画像IM1、画像IM2の大きさを合わせることができるが、ステレオカメラ10の小型化とならない。このため、本実施例では平面ミラー80を所定のサイズとし、画像IM1と画像IM2の大きさが異なる構成となっている。
そして本実施例では、画像P0に対して画像分岐手段60により画像IM1と画像IM2を生成し、実施例1の図5と同様の処理を行うことで、1つのカメラモジュールと平面ミラーのみでステレオカメラを実現できる。これにより、低コスト、小型、耐環境性という従来の課題を解決することができる。
なお、本実施例の画像分岐手段60で、画像IM1の必要部分だけを抜き出して、視差を検出してもよい。このようにすることで、ステレオ処理画像生成部での処理が低減される利点がある。
そして、本実施例では横長のセンサを横方向に配置したが、図24Aのようにセンサ100を縦方向に配置してもよい。この場合には、垂直方向(図中縦方向)の画角を広角化できる利点がある。そして、ステレオカメラを奥行の軸に対して例えば90度回転させてもよい。その場合には、図24B、図24Cのような画像が得られる。図23と図24Aの場合には、水平方向の視差を検出したが、図24B、図24Cの場合には、垂直方向の視差を検出する。図24Bは垂直方向の画角を広角化できる利点がある。また、図24Cは水平方向の広角化できる利点がある。また、図24A、図24Bでは、水平方向の片側を広角に検出できる。例えば、車載ステレオカメラで左車線を走行する車両の走行状況を把握する場合、交差点では左折、右折に依って検出が必要な角度が異なる。これに対応方向に広角化することもできる。また、図24B、図24Cの場合、下側を検知することができるため、近傍の検出が可能となる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、上記以外の様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10:ステレオカメラ
20a:アフィン処理手段
20b:アフィン処理手段
30R:ミラー
30L:ミラー
40R:ミラー
40L:ミラー
60:画像分離手段
300:ステレオ視差画像生成部
500:ステレオ視立体物検知部

Claims (13)

  1. ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、
    対象物の像を反射する少なくとも1つ以上の反射部と、前記対象物を撮影する1つのカメラを備え、
    前記カメラは前記の反射部により1度だけ反射した像を検出することを特徴とするステレオ画像処理装置。
  2. ステレオ画像を処理するステレオ画像処理装置であって、
    対象物の像を反射する第1の反射部と第2の反射部と、前記対象物を撮影するカメラを備え、
    前記カメラの撮像部のセンサ上に入射する光であって、前記第1の反射部と前記第2の反射部に入射する光線からなる領域を第1の領域、前記第1の反射部に入射する光線を第1の仮想視点に延長したときの線からなる領域を第2の領域、前記第2の反射部に入射する光線を第2の仮想視点に延長したときの線からなる領域を第3の領域、前記第2の領域と前記第3の領域とを含む最小の凸領域を第4領域としたとき、
    前記第1の領域と第4の領域で構成される領域の外側に前記カメラの撮像部のレンズ瞳位置が配置されることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  3. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記第1の反射部を反射し、前記カメラ上の第1のセンサ領域で検出された第1の検出画像と、前記第2の反射部を反射し、前記カメラ上の第2のセンサ領域で検出された第2の検出画像について、前記第1の検出画像と前記第2の検出画像から前記対象物までの距離を求めることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  4. 請求項3に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記第1の検出画像と前記第2の検出画像に対して幾何補正を行った後の第1の幾何補正画像と第2の幾何補正画像の間の視差を検出して物体までの距離を求めるとともに、
    前記幾何補正は、前記第1の検出画像と前記第2の検出画像で略反対方向の傾き処理が行われることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  5. 請求項3に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記第1のセンサ領域と前記第2のセンサ領域は、前記カメラ上のセンサ面の水平に並ぶことを特徴とするステレオ画像処理装置。
  6. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記ステレオ画像処理装置で撮像する方向と、前記カメラのレンズが向いている方向は略反対であることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  7. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記カメラは、前記第1の反射部の法線と前記第2の反射部の法線で構成される平面よりも下側もしくは上側に配置されることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  8. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記第1の反射部と前記第2の反射部の大きさは、水平方向の位置に応じて大きくまたは小さくなることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  9. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記第1の反射部と前記第2の反射部、前記カメラに加えて、透過媒体を備え、
    前記透過媒体は、前記センサが水平方向に長い場合には前記ステレオ画像処理装置の主光線に対して水平方向の軸に傾き、前記センサが垂直方向に長い場合には前記ステレオ画像処理装置の主光線に対して垂直方向の軸に傾く、ことを特徴とするステレオ画像処理装置。
  10. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    前記カメラは、結像レンズとセンサから構成されており、
    前記結像レンズの射影は、等距離射影であることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  11. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    透明媒体を備え、前記カメラは、結像レンズとセンサから構成されており、
    前記センサが垂直方向よりも水平方向に長い場合には、透明媒体を水平方向の軸で傾け、前記センサが垂直方向よりも水平方向に短い場合には、透明媒体を垂直方向の軸で傾けることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  12. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    対象物の像を反射する第1の反射部と第2の反射部は、一体に形成されていることを特徴とするステレオ画像処理装置。
  13. 請求項2に記載のステレオ画像処理装置であって、
    対象物の像を反射する第1の反射部と第2の反射部は、分離して離れた位置に配置されていることを特徴とするステレオ画像処理装置。
JP2022030651A 2022-03-01 2022-03-01 ステレオ画像処理装置 Pending JP2023127089A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022030651A JP2023127089A (ja) 2022-03-01 2022-03-01 ステレオ画像処理装置
PCT/JP2022/045923 WO2023166813A1 (ja) 2022-03-01 2022-12-13 ステレオ画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022030651A JP2023127089A (ja) 2022-03-01 2022-03-01 ステレオ画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023127089A true JP2023127089A (ja) 2023-09-13

Family

ID=87883652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022030651A Pending JP2023127089A (ja) 2022-03-01 2022-03-01 ステレオ画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023127089A (ja)
WO (1) WO2023166813A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01279235A (ja) * 1988-05-02 1989-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2007295028A (ja) * 2006-04-20 2007-11-08 Nikon Corp ステレオ画像撮像装置
JP5234490B2 (ja) * 2007-12-14 2013-07-10 サクサ株式会社 ステレオ画像形成装置
EP3026489B1 (en) * 2013-07-23 2019-01-30 Sony Corporation Imaging device
JP2015049130A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社ニコン 反射ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023166813A1 (ja) 2023-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6156724B2 (ja) ステレオカメラ
US8134608B2 (en) Imaging apparatus
EP3667413B1 (en) Stereo image processing device
US20160379066A1 (en) Method and Camera System for Distance Determination of Objects from a Vehicle
JP6510551B2 (ja) 撮像光学系、撮像装置および距離測定システム
JP6602982B2 (ja) 車載カメラ、車載カメラの調整方法、車載カメラシステム
CN113196007B (zh) 一种应用于车辆的相机系统
JP2018519696A (ja) 画像の線からのカメラの外部パラメータ推定
US10984258B2 (en) Vehicle traveling environment detecting apparatus and vehicle traveling controlling system
JP2010002233A (ja) 複眼画像入力装置及びそれを用いた距離測定装置
CN109799514A (zh) 光学系统、图像捕获装置、距离测量装置和车载系统
JP6983740B2 (ja) ステレオカメラシステム、及び測距方法
JP3599255B2 (ja) 車両用環境認識装置
TWM568376U (zh) 多攝像頭系統及多攝像頭模組
JP7134925B2 (ja) ステレオカメラ
WO2023166546A1 (ja) ステレオ画像処理装置
WO2023166813A1 (ja) ステレオ画像処理装置
JP7232005B2 (ja) 車両の走行環境検出装置及び走行制御システム
CN112347825A (zh) 车身环视模型的调整方法及其系统
JP2010118716A (ja) ステレオ撮像装置
JP2008040115A (ja) ステレオカメラ
JP7346080B2 (ja) ステレオカメラシステム、及び測距方法
JP7207889B2 (ja) 測距装置および車載カメラシステム
JP7492599B2 (ja) 車載カメラ装置
CN115665400B (zh) 增强现实抬头显示成像方法、装置、设备以及存储介质