JP2002221403A - 表面形状認識用センサの製造方法 - Google Patents

表面形状認識用センサの製造方法

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JP2002221403A JP2001016793A JP2001016793A JP2002221403A JP 2002221403 A JP2002221403 A JP 2002221403A JP 2001016793 A JP2001016793 A JP 2001016793A JP 2001016793 A JP2001016793 A JP 2001016793A JP 2002221403 A JP2002221403 A JP 2002221403A
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克之 町田
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億 久良木
Tomoshi Shigematsu
智志 重松
Hiroki Morimura
浩季 森村
Toshishige Shimamura
俊重 島村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な凹凸を安定して信頼性の高い状態で高
感度に検出する。 【解決手段】 半導体基板1上に第1の電極3を形成
し、半導体基板1上の第1の電極3の周囲に第2の電極
4を形成し、この第2の電極4上に、第1の電極3と離
間して対向するよう第3の電極6を形成し、この第3の
電極6上に第1の絶縁体9をSTP法により転写し、こ
の第1の絶縁体9上に第2の絶縁体10を形成し、この
第2の絶縁体10を突起形状に加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の指紋や動物
の鼻紋など微細な凹凸を有する表面形状を感知する表面
形状認識用センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展と現代社会の環境にお
いて、セキュリティ技術への関心が高まっている。例え
ば、情報化社会では、電子現金化などのシステム構築の
ための本人認証技術が、重要な鍵となってきている。ま
た、盗難やカードの不正使用の防御策のための認証技術
についても研究開発が活発になっているのが実情である
(例えば、清水良真他、「個人認証付機能付きICカー
ドに関する一検討」、信学技報、Technical report of
IEICE,OFS92-32,p25 30(1992) )。認証方式は、指紋や
声紋など種々あるが、中でも、指紋認証技術について
は、これまで多くの技術開発がなされている。指紋認証
方式は、光学的な読み取り方式と、指紋の凹凸を検出し
て電気的信号に置き換える方式と、人間の電気特性を利
用する方式とに大別される。
【0003】光学的な読み取り方式は、主に光の反射と
CCDセンサを用いて指紋を読み取り、読み取った指紋
データを予め登録された指紋データと照合する方式であ
る(例えば、井垣誠吾他、「個人照合方法及び装置」、
特開昭61−221883号公報)。指紋の凹凸を検出
する方式としては、指紋の圧力差を読みとるために圧電
薄膜を利用した方式が開発されている(例えば、佐原正
則他、「指紋センサ」、特開平5−61965号公
報)。また、皮膚の接触により生じる電気特性の変化を
電気信号の分布に置き換えて指紋を検出する方式とし
て、感圧シートを用いた抵抗変化量もしくは容量変化量
による認証方式が提案されている(例えば、逸見和弘
也、「表面形状センサ、並びにそれを用いた個体認証装
置及び被起動型システム」、特開平7−168930号
公報)。
【0004】しかしながら、以上の技術において、ま
ず、光学的な読み取り方式は、小型化、汎用化が難し
く、用途が限定されるという問題がある。次に、感圧シ
ートなどを用いて指紋の凹凸を検出する方式は、材料が
特殊であることや加工性の難しさから実用化が難しいこ
とや信頼性に乏しいことが考えられる。
【0005】そこで、このような問題を解決すべく、マ
ルコ タルターニ(Marco Tartagni)等は、LSI製造
技術を用いて容量型の指紋センサを開発した(Marco T
artagni and Roberto Guerrieri,A 390 dpi Live Finge
rprint Imager Based on Feedback Capacitive Sensing
Scheme,1997 IEEE International Solid-State Circui
ts Conference,p200 201(1997))。この容量型センサ
は、LSIチップ上に2次元に配列された小さなセンサ
素子の帰還静電容量を検出し、皮膚の凹凸パターンを検
出するものである。
【0006】ここで、この容量型の指紋センサについて
図を参照して説明する。図4は従来の容量型の指紋セン
サを示す断面図である。同図に示すように、容量型の指
紋センサは、LSI等の形成された半導体基板21の上
にセンサ電極22を形成し、センサ電極22上にパシベ
ーション膜となる層間膜23を形成したものである。す
なわち、センサ電極22直上の層間膜23に触れた皮膚
が電極として機能し、皮膚とセンサ電極22間の容量を
検出することにより、微細構造の凹凸を感知するように
構成されている。この構造は、従来の光学式に比較し、
特殊なインターフェイスが不要なことや小型化が可能な
ことが特徴である。しかしながら、容量型のセンサで
は、皮膚を電極として利用しているため、接触時に生じ
た静電気によって、半導体基板21に搭載されているL
SI等が静電破壊され易いという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、光学式
のセンサでは、小型化や汎用化が難しいという問題点が
あり、感圧式のセンサでは、実用化が難しく、信頼性に
乏しいという問題点があった。また、容量型のセンサで
は、半導体回路が静電破壊され易いという問題点があっ
た。したがって、小型で汎用性を備え、人間の指紋や動
物の鼻紋などの微細な凹凸を安定して信頼性の高い状態
で高感度に検出することができる表面形状認識用センサ
及びその製造方法の開発が従来より望まれていた。本発
明の目的は、センシングの際に発生する静電気によって
静電破壊されることなどがないなど、安定して高感度の
検出が信頼性の高い状態で可能な表面形状認識用センサ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の表面形状認識用
センサの製造方法は、半導体基板(1)上に第1の電極
(3)を形成する工程と、前記半導体基板上の前記第1
の電極の周囲に第2の電極(4)を形成する工程と、こ
の第2の電極上に、前記第1の電極と離間して対向する
よう第3の電極(6)を形成する工程と、この第3の電
極上に第1の絶縁体(9)を転写する工程と、この第1
の絶縁体上に第2の絶縁体(10)を形成する工程と、
この第2の絶縁体を突起形状に加工する工程とからなる
ものである。また、本発明の表面形状認識用センサの製
造方法は、半導体基板(1)上に第1の電極(3)を形
成する工程と、前記半導体基板上の前記第1の電極の周
囲に第2の電極(4)を形成する工程と、この第2の電
極上に、前記第1の電極と離間して対向するよう第3の
電極(6)を形成する工程と、この第3の電極上に絶縁
体(11)を転写する工程と、この絶縁体を上に凸の形
状に加工する工程とからなるものである。また、本発明
の表面形状認識用センサの製造方法の1構成例として、
前記第1の絶縁体又は前記絶縁体を転写する工程は、前
記転写の方法としてSTP法を用いるものである。
【0009】また、本発明の表面形状認識用センサの製
造方法の1構成例として、前記第1の電極を形成する工
程は、前記半導体基板上に第1の金属膜(2)を形成す
る工程と、この第1の金属膜上にパターニングされた第
1のレジストを形成する工程と、この第1のレジストの
開口部に前記第1の電極を形成する工程と、前記第1の
レジストを除去する工程とからなり、前記第2の電極を
形成する工程は、前記第1の金属膜上にパターニングさ
れた第2のレジストを形成する工程と、この第2のレジ
ストの開口部に前記第2の電極を形成する工程と、前記
第2のレジストを除去する工程と、前記第1、第2の電
極をマスクとして前記第1の金属膜をエッチングする工
程とからなり、前記第3の電極を形成する工程は、前記
第1、第2の電極上に犠牲膜(5)を形成する工程と、
前記第2の電極上の犠牲膜を除去して前記第2の電極を
露出させる工程と、前記第2の電極及び犠牲膜上に第2
の金属膜(7)を形成する工程と、この第2の金属膜上
にパターニングされた第3のレジストを形成する工程
と、この第3のレジストの開口部に前記第3の電極を形
成する工程と、前記第3のレジストを除去する工程と、
前記第3の電極をマスクとして前記第2の金属膜をエッ
チングする工程と、前記犠牲膜を除去する工程とからな
り、前記第1の絶縁体を転写する工程は、STP法によ
り前記第3の電極上に前記第1の絶縁体を転写する工程
からなり、前記第2の絶縁体を形成する工程は、感光性
の絶縁体を前記第1の絶縁体上に塗布する工程からな
り、前記第2の絶縁体を突起形状に加工する工程は、前
記第2の絶縁体の一部を露光する工程と、露光後現像す
る工程とからなるものである。また、本発明の表面形状
認識用センサの製造方法の1構成例として、前記第1の
電極を形成する工程は、前記半導体基板上に第1の金属
膜を形成する工程と、この第1の金属膜上にパターニン
グされた第1のレジストを形成する工程と、この第1の
レジストの開口部に前記第1の電極を形成する工程と、
前記第1のレジストを除去する工程とからなり、前記第
2の電極を形成する工程は、前記第1の金属膜上にパタ
ーニングされた第2のレジストを形成する工程と、この
第2のレジストの開口部に前記第2の電極を形成する工
程と、前記第2のレジストを除去する工程と、前記第
1、第2の電極をマスクとして前記第1の金属膜をエッ
チングする工程とからなり、前記第3の電極を形成する
工程は、前記第1、第2の電極上に犠牲膜を形成する工
程と、前記第2の電極上の犠牲膜を除去して前記第2の
電極を露出させる工程と、前記第2の電極及び犠牲膜上
に第2の金属膜を形成する工程と、この第2の金属膜上
にパターニングされた第3のレジストを形成する工程
と、この第3のレジストの開口部に前記第3の電極を形
成する工程と、前記第3のレジストを除去する工程と、
前記第3の電極をマスクとして前記第2の金属膜をエッ
チングする工程と、前記犠牲膜を除去する工程とからな
り、前記絶縁体を転写する工程は、感光性の絶縁体をS
TP法により前記第3の電極上に転写する工程からな
り、前記絶縁体を上に凸の形状に加工する工程は、前記
絶縁体の一部を露光する工程と、露光後現像する工程と
からなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]以下、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施の形態となる表面形状
認識用センサの製造方法を示す工程断面図である。本実
施の形態における半導体基板1には、表面形状認識用セ
ンサの静電容量を検出するセンサ回路等の半導体集積回
路と、半導体集積回路と表面形状認識用センサとを接続
するための配線層と、半導体集積回路及び配線層を覆う
層間絶縁膜とが既に形成されており、さらに層間絶縁膜
には、配線層と接続されたスルーホールが設けられてい
る。本実施の形態では、以上のような構造が既に形成さ
れているものとして、表面形状認識用センサの製造方法
を説明する。
【0011】まず、半導体基板1上の層間絶縁膜の全面
に金属からなるシード層2を形成し、続いてシード層2
上にメッキ用の第1のレジスト(不図示)を形成して、
このレジストの一部(第1の電極3が形成される領域)
に例えば正方形の開口部を形成するパターニングを行
い、メッキを用いて金属からなる第1の電極3を開口部
に形成する(図1(a))。これにより、第1の電極3
と層間絶縁膜に設けられた第1のスルーホール(不図
示)とがシード層2を介して電気的に接続されるので、
第1の電極3と半導体集積回路とがシード層2、第1の
スルーホール及び第1の配線層(不図示)を介して電気
的に接続されたことになる。
【0012】本実施の形態では、シード層2としてTi
/Auを蒸着法で膜厚0.1μmずつ形成し、メッキ用
の第1のレジストを膜厚5.0μm形成した。メッキ工
程では、電解メッキを用い、第1の電極3としてAu膜
を膜厚1.0μm形成した。
【0013】次に、メッキ用の第1のレジストを剥離し
た後、シード層2上にメッキ用の第2のレジスト(不図
示)を形成して、このレジストの一部(第2の電極4が
形成される領域)に開口部を形成するパターニングを行
い、第1の電極3よりも膜厚の大きい第2の電極4を開
口部に形成する。そして、メッキ用の第2のレジストを
剥離した後、電極3,4の直下以外のシード層2をエッ
チングで除去する(図1(b))。これにより、第2の
電極4と層間絶縁膜に設けられた第2のスルーホール
(不図示)とがシード層2を介して電気的に接続される
ので、第2の電極4と半導体集積回路とがシード層2、
第2のスルーホール及び第2の配線層(不図示)を介し
て電気的に接続されたことになる。
【0014】本実施の形態では、メッキ用の第2のレジ
ストを膜厚5.0μm形成し、メッキ工程では、電解メ
ッキを用い、第2の電極4としてAu膜を膜厚3.0μ
m形成した。また、シード層2は、第1、第2の電極
3,4をマスクとしてウエットエッチングにより除去し
た。
【0015】続いて、第1、第2の電極3,4を覆うよ
うに犠牲膜5を形成する(図1(c))。本実施の形態
では、スピン法を用いて感光性ポリイミドからなる犠牲
膜5を第2の電極4の膜厚よりも厚く形成した。なお、
犠牲膜5は感光性ポリイミドに限るものではなく、犠牲
膜となりうる材料、すなわち後述する等方性エッチング
で除去することが可能な材料であれば、他の材料でもよ
い。犠牲膜5の形成後、第2の電極4上の犠牲膜5を露
光し現像して、犠牲膜5を除去し、第2の電極4を露出
させる。そして、露光現像後に310℃のアニールを実
施する(図1(d))。
【0016】アニールの実施後、化学研磨を用いてエッ
チングを行い、第2の電極4と犠牲膜5の表面を平坦化
し、平坦化した第2の電極4及び犠牲膜5上に金属から
なる第3の電極6をパターニング形成する(図1
(e))。本実施の形態では、第2の電極4及び犠牲膜
5の全面を覆うように金属からなるシード層7を形成
し、シード層7上にメッキ用の第3のレジスト(不図
示)を形成して、このレジストの一部(第3の電極6が
形成される領域)に開口部を形成するパターニングを行
い、メッキを用いて金属からなる第3の電極6を形成し
た。これにより、第3の電極6と第2の電極4とがシー
ド層7を介して電気的に接続される。
【0017】ここでは、シード層7としてTi/Auを
蒸着法で膜厚0.1μmずつ形成し、メッキ用の第3の
レジストを膜厚5.0μm形成した。そして、第3の電
極6の形状がメッシュ状となるように第3のレジストの
パターニングを行っている。メッキ工程では、電解メッ
キを用い、第3の電極6としてAu膜を膜厚0.4μm
形成した。第3の電極6の形成後、メッキ用の第3のレ
ジストを剥離し、第3の電極6をマスクとして電極6の
直下以外のシード層7をウエットエッチングで除去す
る。
【0018】次に、犠牲膜5を等方性ドライエッチング
で除去する(図1(f))。本実施の形態では、第3の
電極6をメッシュ状に加工したため、第3の電極6及び
シード層7には犠牲膜除去のための開口部8が設けられ
ており、犠牲膜5のエッチングを容易に行うことが可能
である。
【0019】犠牲膜5の除去後、第3の電極6上に第1
の絶縁体9を封止膜として形成する(図2(a))。本
実施の形態では、第1の絶縁体9をSTP(Spin coati
ng film Transfer and Hot pressing )法を用いて形成
した。STP法は、予めフイルム上に絶縁体を塗布し、
このフイルム上の絶縁体を真空中で第3の電極6の表面
に加熱圧接して、続いてフィルムを剥離することによ
り、絶縁体を第3の電極6の表面に転写する方法であ
る。
【0020】本実施の形態では、第1の絶縁体9として
膜厚1μmのポリイミド膜を形成した。STPの条件と
しては、加重が5kg、真空度が10Torr、加熱温
度が150℃、転写時間1分で絶縁体の転写を行った。
第1の絶縁体9の形成後、300℃のアニールを30分
行った。
【0021】そして、第1の絶縁体9上に突起状の第2
の絶縁体10を形成した(図2(b))。本実施の形態
では、第2の絶縁体10として感光性ポリイミド膜を5
μmから10μm程度塗布法により形成した後、センサ
の中央部(第1の電極3の真上に位置する部分)以外を
露光現像して除去し、現像後300℃のアニールを30
分実施した。第1、第2の絶縁体9,10は保護膜とし
て機能する。また、第2の絶縁体10を突起状に形成す
る理由は、検出感度を向上させるためである。
【0022】以上で、表面形状認識用センサの製造が終
了する。第2の絶縁体10が対象物と接触すると、第3
の電極6が変形する。その結果、第1の電極3と第3の
電極6との間の容量が変化し、この容量変化をセンサ回
路で電気信号として検出することにより、対象物の凹凸
を検出することができる。そして、本実施の形態では、
第1の電極3の周囲を囲むように、第2の電極4及び第
3の電極6を形成しているので、第2の電極4及び第3
の電極6を接地すれば、半導体基板1内の半導体集積回
路が静電破壊されることを防止できる。
【0023】[実施の形態の2]図3は本発明の第2の
実施の形態となる表面形状認識用センサの製造方法を示
す工程断面図であり、図1と同一の構成には同一の符号
を付してある。本実施の形態においても、図1(a)〜
図1(f)までの工程は実施の形態の1と全く同じであ
るので、説明は省略する。
【0024】図1(f)で犠牲膜5を除去した後、本実
施の形態では、第3の電極6上に感光性絶縁体11を封
止膜として形成する(図3(a))。感光性絶縁体11
は、実施の形態の1で説明したSTP法を用いて形成す
る。本実施の形態では、感光性絶縁体11として膜厚1
0μmの感光性ポリイミド膜を形成した。STPの条件
としては、加重が5kg、真空度が10Torr、加熱
温度が150℃、転写時間1分で絶縁体の転写を行っ
た。
【0025】次に、感光性絶縁体11のセンサ中央部以
外を露光現像して除去し、感光性絶縁体11を上に凸の
形状に加工した(図3(b))。そして、現像後300
℃のアニールを30分実施した。以上で、実施の形態の
1と同様の構造及び動作原理の表面形状認識用センサを
実現することができる。
【0026】以上説明したように実施の形態の1,2で
は、STP法を用いてセンサの可動空間を封止すること
により、従来よりも簡単に表面形状認識用センサを製造
することができる。なお、実施の形態の1,2では、表
面形状認識用センサを1個としているが、複数のセンサ
を2次元状に配置してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、第1の電極の周囲を囲
むように、第2の電極及び第3の電極を形成しているの
で、第2の電極及び第3の電極を接地すれば、半導体基
板内の半導体集積回路が静電破壊されることを防止でき
る。その結果、従来の容量型のセンサのような静電破壊
の発生を抑えることができ、光学式や感圧式のセンサよ
りも小型で汎用性を備え、人間の指紋や動物の鼻紋など
の微細な凹凸を安定して信頼性の高い状態で高感度に検
出することができる表面形状認識用センサを実現するこ
とができる。また、第3の電極上に絶縁体を形成する方
法として、転写を用いることにより、表面形状認識用セ
ンサの製造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となる表面形状認
識用センサの製造方法を示す工程断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態となる表面形状認
識用センサの製造方法を示す工程断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態となる表面形状認
識用センサの製造方法を示す工程断面図である。
【図4】 従来の容量型の指紋センサの断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…シード層、3…第1の電極、4…
第2の電極、5…犠牲膜、6…第3の電極、7…シード
層、8…開口部、9…第1の絶縁体、10…第2の絶縁
体、11…感光性絶縁体。
フロントページの続き (72)発明者 久良木 億 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 重松 智志 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森村 浩季 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 島村 俊重 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA03 AA43 BA29 BB08 BD20 CA19 DA02 DC08 HA04 NA06 4C038 FF01 FG00 5B047 AA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1の電極を形成する工
    程と、 前記半導体基板上の前記第1の電極の周囲に第2の電極
    を形成する工程と、 この第2の電極上に、前記第1の電極と離間して対向す
    るよう第3の電極を形成する工程と、 この第3の電極上に第1の絶縁体を転写する工程と、 この第1の絶縁体上に第2の絶縁体を形成する工程と、 この第2の絶縁体を突起形状に加工する工程とからなる
    ことを特徴とする表面形状認識用センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に第1の電極を形成する工
    程と、 前記半導体基板上の前記第1の電極の周囲に第2の電極
    を形成する工程と、 この第2の電極上に、前記第1の電極と離間して対向す
    るよう第3の電極を形成する工程と、この第3の電極上
    に絶縁体を転写する工程と、 この絶縁体を上に凸の形状に加工する工程とからなるこ
    とを特徴とする表面形状認識用センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の表面形状認識用セ
    ンサの製造方法において、 前記第1の絶縁体又は前記絶縁体を転写する工程は、前
    記転写の方法としてSTP法を用いることを特徴とする
    表面形状認識用センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の表面形状認識用センサの
    製造方法において、 前記第1の電極を形成する工程は、前記半導体基板上に
    第1の金属膜を形成する工程と、この第1の金属膜上に
    パターニングされた第1のレジストを形成する工程と、
    この第1のレジストの開口部に前記第1の電極を形成す
    る工程と、前記第1のレジストを除去する工程とからな
    り、 前記第2の電極を形成する工程は、前記第1の金属膜上
    にパターニングされた第2のレジストを形成する工程
    と、この第2のレジストの開口部に前記第2の電極を形
    成する工程と、前記第2のレジストを除去する工程と、
    前記第1、第2の電極をマスクとして前記第1の金属膜
    をエッチングする工程とからなり、 前記第3の電極を形成する工程は、前記第1、第2の電
    極上に犠牲膜を形成する工程と、前記第2の電極上の犠
    牲膜を除去して前記第2の電極を露出させる工程と、前
    記第2の電極及び犠牲膜上に第2の金属膜を形成する工
    程と、この第2の金属膜上にパターニングされた第3の
    レジストを形成する工程と、この第3のレジストの開口
    部に前記第3の電極を形成する工程と、前記第3のレジ
    ストを除去する工程と、前記第3の電極をマスクとして
    前記第2の金属膜をエッチングする工程と、前記犠牲膜
    を除去する工程とからなり、 前記第1の絶縁体を転写する工程は、STP法により前
    記第3の電極上に前記第1の絶縁体を転写する工程から
    なり、 前記第2の絶縁体を形成する工程は、感光性の絶縁体を
    前記第1の絶縁体上に塗布する工程からなり、 前記第2の絶縁体を突起形状に加工する工程は、前記第
    2の絶縁体の一部を露光する工程と、露光後現像する工
    程とからなることを特徴とする表面形状認識用センサの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の表面形状認識用センサの
    製造方法において、 前記第1の電極を形成する工程は、前記半導体基板上に
    第1の金属膜を形成する工程と、この第1の金属膜上に
    パターニングされた第1のレジストを形成する工程と、
    この第1のレジストの開口部に前記第1の電極を形成す
    る工程と、前記第1のレジストを除去する工程とからな
    り、 前記第2の電極を形成する工程は、前記第1の金属膜上
    にパターニングされた第2のレジストを形成する工程
    と、この第2のレジストの開口部に前記第2の電極を形
    成する工程と、前記第2のレジストを除去する工程と、
    前記第1、第2の電極をマスクとして前記第1の金属膜
    をエッチングする工程とからなり、 前記第3の電極を形成する工程は、前記第1、第2の電
    極上に犠牲膜を形成する工程と、前記第2の電極上の犠
    牲膜を除去して前記第2の電極を露出させる工程と、前
    記第2の電極及び犠牲膜上に第2の金属膜を形成する工
    程と、この第2の金属膜上にパターニングされた第3の
    レジストを形成する工程と、この第3のレジストの開口
    部に前記第3の電極を形成する工程と、前記第3のレジ
    ストを除去する工程と、前記第3の電極をマスクとして
    前記第2の金属膜をエッチングする工程と、前記犠牲膜
    を除去する工程とからなり、 前記絶縁体を転写する工程は、感光性の絶縁体をSTP
    法により前記第3の電極上に転写する工程からなり、 前記絶縁体を上に凸の形状に加工する工程は、前記絶縁
    体の一部を露光する工程と、露光後現像する工程とから
    なることを特徴とする表面形状認識用センサの製造方
    法。
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