JP2002221319A - ガス燃焼器監視装置 - Google Patents

ガス燃焼器監視装置

Info

Publication number
JP2002221319A
JP2002221319A JP2001014547A JP2001014547A JP2002221319A JP 2002221319 A JP2002221319 A JP 2002221319A JP 2001014547 A JP2001014547 A JP 2001014547A JP 2001014547 A JP2001014547 A JP 2001014547A JP 2002221319 A JP2002221319 A JP 2002221319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
zero point
value
point fluctuation
gas combustor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001014547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3711024B2 (ja
Inventor
Kazu Mochizuki
計 望月
Hiromasa Takashima
裕正 高島
Izumi Katsube
泉 勝部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001014547A priority Critical patent/JP3711024B2/ja
Publication of JP2002221319A publication Critical patent/JP2002221319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711024B2 publication Critical patent/JP3711024B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサが高沸点の有機物等にセンサが汚染さ
れ、ゼロ点変動が発生した場合でも、安定したセンサ出
力を供給し、確実に給湯器の制御を行うことができるガ
ス燃焼器監視装置を提供する。 【解決手段】 ゼロ点変動値検出手段104は積算され
た無通電時間が所定の基準積算値を超えたと判断される
場合、COセンサ2に対する電源供給制御をすると共
に、ゼロ点変動値を検出する。そして、第1異常時制御
手段106は検出されたゼロ点変動値が異常基準値より
大きい場合、COセンサ2を汚染物質除去温度にヒート
アップするようにヒートアップ手段101を制御すると
共にゼロ点変動値を補正するようにゼロ点補正手段10
2を制御した後、新たに無通電時間を積算するように無
通電時間積算手段103を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器等のガス燃
焼器の不完全燃焼等を監視するガス燃焼器監視装置に関
し、特に、高沸点の有機物等にガスセンサが汚染され、
ゼロ点変動が発生した場合でも安定したセンサ出力を検
出することが可能なガス燃焼器監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等のガス燃焼器の監視制御をする
ため、ガス排気中のCO濃度を検出する検出素子として
接触燃焼式センサを用いたガス燃焼器監視装置がある。
この種の接触燃焼式センサは、例えば、図2に示すよう
に、20〜50μmの細い白金線21をコイル状に形成
し、この上に触媒22(Al23)を塗布し、更に乾燥
及び焼成がおこなわれて形成されている。そして、この
センサは不完全燃焼ガスが存在すると、その中に含まれ
るCO、H2と触媒との反応熱で白金線コイルの抵抗値
が上昇する現象を利用して、不完全燃焼ガスの検知を行
う。そして不完全燃焼ガスを検知すると、この監視装置
は不完全燃焼ガスを排気しているガス燃焼器の遮断制御
等の異常処理を行う。なお、上述の接触燃焼式センサの
一例は、特開平9−264862号公報にも記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この接触燃
焼式センサは、被測定ガス中のCO濃度に対応して発生
する起電力に基づく電位差によりCO濃度を検知するこ
とができるが、長時間、センサが無通電の状態にあると
高沸点物質等がセンサ表面に付着し、このため再起動し
た際にセンサのゼロ点変動が生じ、正確にCO濃度を検
出できないという問題があった。このため、確実に給湯
器の制御を行うことができない可能性があった。
【0004】よって本発明は、上述した現状に鑑み、セ
ンサが高沸点の有機物等にセンサが汚染され、ゼロ点変
動が発生した場合でも、安定したセンサ出力を供給し、
確実に給湯器の制御を行うことができるガス燃焼器監視
装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載のガス燃焼器監視装置は、図1
の基本構成図に示すように、ガス燃焼器7から排出され
る排気中のCO濃度を接触燃焼式COセンサ2にて検出
し、前記CO濃度を示すCO濃度検出出力に基づいて前
記ガス燃焼器7の監視制御を行うガス燃焼器監視装置で
あって、前記COセンサ2に電源を供給するセンサ電源
回路3と、前記COセンサ2にヒートアップのための電
源供給制御をすることにより、前記COセンサ2に付着
した汚染物質を除去するための汚染物質除去温度に前記
COセンサ2をヒートアップするヒートアップ手段10
1と、一定のCO濃度における前記CO濃度検出出力の
基準値からのずれであるゼロ点変動値を、基準値である
ゼロ点にソフトウエア的に補正するゼロ点補正手段10
2と、前記センサ電源回路3による前記COセンサ2に
対する継続的な無通電時間を積算する無通電時間積算手
段103と、前記積算された前記無通電時間が所定の基
準積算値を超えたと判断される場合、前記センサ電源回
路3から前記COセンサ2に対する電源供給制御をする
と共に、前記ゼロ点変動値を検出するゼロ点変動値検出
手段104と、前記ゼロ点変動値検出手段104にて検
出された前記ゼロ点変動値が、正常であると判断される
正常基準値より小さい場合、前記無通電時間積算手段1
03が新たに無通電時間を積算するように制御する正常
時制御手段105と、前記ゼロ点変動値検出手段104
にて検出された前記ゼロ点変動値が、前記ゼロ点変動値
が異常であると判断される前記異常基準値より大きい場
合、前記COセンサ2を汚染物質除去温度にヒートアッ
プするように前記ヒートアップ手段101を制御すると
共に前記ゼロ点変動値を補正するように前記ゼロ点補正
手段102を制御した後、新たに無通電時間を積算する
ように前記無通電時間積算手段103を制御する第1異
常時制御手段106とを有することを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、ヒートアッ
プ手段101はCOセンサ2に付着した汚染物質を除去
するための汚染物質除去温度にCOセンサ2をヒートア
ップする。ゼロ点補正手段102はゼロ点変動値をソフ
トウエア的に補正する。無通電時間積算手段103はC
Oセンサ2に対する継続的な無通電時間を積算する。ゼ
ロ点変動値検出手段104は積算された無通電時間が所
定の基準積算値を超えたと判断される場合、COセンサ
2に対する電源供給制御をすると共に、ゼロ点変動値を
検出する。正常時制御手段105は検出されたゼロ点変
動値が正常基準値より小さい場合、無通電時間積算手段
103が新たに無通電時間を積算するように制御する。
そして、第1異常時制御手段106は検出されたゼロ点
変動値が異常基準値より大きい場合、COセンサ2を汚
染物質除去温度にヒートアップするようにヒートアップ
手段101を制御すると共にゼロ点変動値を補正するよ
うにゼロ点補正手段102を制御した後、新たに無通電
時間を積算するように無通電時間積算手段103を制御
する。このように、ゼロ点変動値が異常基準値より大き
い場合、COセンサ2を汚染物質除去温度にヒートアッ
プすると共にゼロ点変動値を補正した後、新たに無通電
時間を積算するようにしているので、無通電状態が続い
た後でも常に安定的にCO濃度検知ができるようにな
る。
【0007】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項1記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記ゼロ点変動値検出手段104にて検出された前
記ゼロ点変動値が、前記正常基準値から前記異常基準値
の間である場合、前記COセンサ2を汚染物質除去温度
にヒートアップすることなしに、前記ゼロ点変動値を補
正するように前記ゼロ点補正手段102を制御した後、
新たに無通電時間を積算するように前記無通電時間積算
手段103を制御する第2異常時制御手段107を更に
有することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、ゼロ点変動
値が、正常基準値から異常基準値の間である場合には、
COセンサ2を汚染物質除去温度にヒートアップするこ
となしに、ゼロ点変動値を補正した後、新たに無通電時
間を積算するようにしているので、低消費電力化の一助
となる。すなわち、ゼロ点変動値が上記のように中間的
な値である場合には、ヒートアップなしにゼロ点補正の
みが行われて、新たに無通電時間の積算をすることによ
り、必要な場合のみにヒートアップが行われるようにな
る。
【0009】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項2記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記積算された前記無通電時間が所定の基準積算値
を超えない場合には、前記ガス燃焼器7がオンされない
限り、前記センサ電源回路3から前記COセンサ2に対
する電源供給停止制御をする電源供給停止制御手段10
8を更に有することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、積算された
無通電時間が所定の基準積算値を超えない場合には、ガ
ス燃焼器7がオンされない限り、センサ電源回路3から
COセンサ2に対する電源供給停止制御をするようにし
ているので、CO濃度検出時以外はCOセンサ2をオフ
状態に維持することができるようになる。
【0011】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項1〜3記載いずれか記載のガス燃焼器
監視装置において、前記ヒートアップの温度は、約摂氏
590度であることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、ヒートアッ
プの温度は約摂氏590度である。すなわち、この温度
は一般的に有機物の離脱温度としては、炭素分解させる
ために最適であるとされているものであり、上記汚染物
質の主成分である付着した有機物を効果的に除去できる
ようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、本実施形態のガス燃焼器監
視装置に関わるハードウエア構成について図3を用いて
説明する。図3は、本実施形態のガス燃焼器監視装置の
概要を示すブロック図である。図3のブロック図に示す
ように、本ガス燃焼器監視装置は、マイクロプロセッシ
ングユニット(MPU)1、COセンサ2、センサ電源
回路3、増幅回路4、異常報知部5、電源スイッチ(S
W)6を含んで構成される。このような構成のガス燃焼
器監視装置は、監視されるべき給湯器7等のガス燃焼器
に接続される。本ガス燃焼器監視装置は、給湯器7がオ
ンされたことに応答して監視を開始し、監視中にCO濃
度異常を検出した際には図示しない遮断弁を閉じて給湯
器7のガス供給を遮断制御するように接続されている。
更に、本ガス燃焼器監視装置は給湯器7の排気ガスに含
まれるCOガスの濃度を検出できるように、給湯器7の
排気口内部にはCOセンサ2が配置されている。なお、
実際的には、検出素子としての上記COセンサ2は、温
度補償素子と共にブリッジ回路を構成している。この構
成は、例えば、上記特開平9−264862号公報にも
記載されており、ここでは、排気中のCOガスによりC
Oセンサ2の抵抗値が上昇することで、ブリッジ回路の
平衡が崩れることにより生成する電流値を検出すること
によって、CO濃度値を検出するようになっている。そ
して、補償素子は雰囲気温度の変動によるCOセンサ2
の抵抗値の変動を相殺して、COセンサ2のCO濃度に
よる抵抗値の上昇のみを取り出せるようにしている。但
し、本実施形態の要旨を理解するためには、この補償素
子は必要ないので、図面には記載していない。
【0014】上記MPU1は、給湯器7からのオン信号
を受信すると、センサ電源回路3によりCOセンサ2に
所定の駆動電流を供給させてCO濃度検出を開始させ
る。また、図4を用いて後述するが、ゼロ点変動が起き
た場合の不具合を解決するため、MPU1はゼロ点監視
処理及び高温ヒートアップ処理を通常の監視処理に挿入
して、安全にCO検知できるように制御する。更にMP
U1は、内部に図示しない読み出し専用のメモリ(以下
ROMと略記)、読み出し書き込み自在のメモリ(以下
RAMと略記)、及び後述の無通電時間積算のための時
刻情報を出力するタイマを有している。ROMには本実
施形態に関わるプログラムや固定データ等が予め格納さ
れている。RAMは処理の過程で発生する各種のデータ
を格納する各種格納エリア等を有して構成されている。
【0015】COセンサ2は、図2で示した接触燃焼式
COセンサである。給湯器7からの排気ガスは、給湯器
7の排気ガス入口より流入し、前述のようにCOセンサ
2に導入されてセンサ素子に接触することによりCO濃
度が検出されて、給湯器7のガス出口から流出する。
【0016】センサ電源回路3は、COセンサ2をヒー
トアップしたり、最適に駆動させたりするための電源を
供給するものである。増幅回路4は、COセンサ2によ
るCO濃度検出出力を増幅して、それをMPU1に供給
する。異常報知部5は、CO濃度異常が判定された際、
MPU1に指令されて警報音を発生させたり、警報を表
示させたりしてのCO濃度異常を報知する音声発生装置
及び表示装置である。
【0017】このような構成の本ガス燃焼器監視装置の
処理動作を次に図4を用いて説明する。図4は本実施形
態のガス燃焼器監視装置に関わる処理動作を示すフロー
チャートである。電源SW6がオンされた後、ステップ
S1においてMPU1は待機状態を維持する。すなわ
ち、ここで、MPU1はセンサ電源回路3を制御してC
Oセンサ2を無通電状態に維持する。なお、ここでは上
記RAM中の無通電時間の積算値を格納する無通電カウ
ンタがゼロクリアされる。
【0018】次にステップS2において、MPU1は上
記タイマを利用して無通電時間の積算を行ない、積算値
を上記無通電カウンタに書き込む。このステップS2
は、請求項1の通電時間積算手段に相当する。次にステ
ップS3において、MPU1は無通電時間が4時間以上
であるかどうかを判定する。すなわち、MPU1は上記
無通電カウンタの積算値を参照して、その値が例えば4
時間以上であるかどうかを判定し、それが4時間以上で
あればゼロ点補正及び/又はヒートアップを行うべくス
テップS10に移行し(ステップS3のY)、まだ4時
間に達していなければステップS4に移行する。なおこ
の4時間は、請求項1の基準積算値に相当する。
【0019】ステップS4において、MPU1は給湯器
7がオンされているかどうかを判定する。ここで、給湯
器7がオンされていると判定されない限り、ステップS
1に戻り待機状態維持及び無通電時間の積算を継続する
(ステップS4のN)。このように、CO濃度検出時以
外はCOセンサ2をオフ状態に維持することにより低消
費電力化が促進される。オフ状態を継続することによる
COセンサ2に付着する汚染物質は、後述するヒートア
ップ処理によって除去されるので、ガス燃焼器稼働時の
CO濃度監視も安全確実に行われる。このステップS4
において、給湯器7がオンされていると判定されるとC
O濃度異常の監視をおこなうべく処理はステップS5に
移行する(ステップS4のY)。このステップS4は、
請求項3の電源供給停止制御手段に相当する。
【0020】ステップS5において、MPU1はセンサ
電源回路3を制御してCOセンサ2をオンする。すなわ
ち、COセンサ2はセンサ電源回路3から、CO濃度検
出をするのに適当な電源供給を開始する。次にステップ
S6において、MPU1は増幅回路4により増幅された
COセンサ2からのCO濃度検出を受信し、ステップS
7において、受信したCO濃度検出値を、CO濃度異常
と判定される予め定められた基準値と比較して濃度判定
を行う。CO濃度が正常であると判定される限り処理は
ステップS6に戻りCO濃度監視が継続されるが(ステ
ップS7の正常時)、CO濃度が異常であると判定され
ると異常処理を行うべく処理はステップS8に移行する
(ステップS7の異常時)。
【0021】異常処理として、ステップS8において給
湯器7へのガス遮断処理が行われ、ステップS9におい
て異常報知部5が制御されて警報音発生や警報表示等の
異常報知が行われる。なお、所定時間、この警報報知が
継続した後、又は所定の警報停止トリガー等により、警
報停止されると処理は再びステップS1に戻る。なお、
上記ステップS5〜9は、請求項4の監視制御手段に相
当する。
【0022】一方、上述したステップS3で無通電時間
が4時間以上であると判定された結果移行したステップ
S10においては、まずCOセンサ2の電源がオンされ
る。更にステップS11において、ゼロ点補正チェック
が行われる。すなわち、ここでは給湯器7はオフ状態で
あるので、例えば、大気ベースのCO濃度を利用してゼ
ロ点が前回と比較してどの程度変動しているかが検出さ
れた後、処理はステップS12に移行する。なお、これ
らステップS10及び11は、請求項1のゼロ点変動値
検出手段に相当する。
【0023】ステップS12及びステップS13におい
ては、ステップS11において検出されたゼロ点変動値
に基づいて、その変動値に対応した処理が割り当てられ
る。まず、ステップS12においては、ゼロ点変動値が
正常であると判断される正常基準値Xppmと比較され
る。ここで、ゼロ点変動値が正常基準値Xppmより小
さいと判定された場合、ゼロ点補正の必要はないので、
待機状態を継続すべく、直接処理をステップS1に戻す
(ステップS12のY)。これは、請求項1の正常時制
御手段に相当する。このように、ゼロ点変動値が正常基
準値Xppmより小さい場合には、直接待機状態に戻さ
れるので、無駄な制御や電力消費が発生することがな
い。またステップS12で、ゼロ点変動値が正常基準値
Xppm以上であると判定された場合、ゼロ点補正及び
/又はヒートアップの必要性があるので、処理をステッ
プS13に移行する(ステップS12のN)。
【0024】ステップS13においては、ステップS1
1において検出されたゼロ点変動値が、更に異常である
と判断される異常基準値Yppmも加えて比較される。
ここで、ゼロ点変動値が正常基準値Xppmと異常基準
値Yppmとの間にあると判定された場合には、ゼロ点
補正を行うべく処理はステップS15に移行し(ステッ
プS13のY)、ゼロ点変動値が異常基準値Yppmよ
り大きいと判定された場合には、ヒートアップかつゼロ
点補正を行うべく処理はステップS14に移行する(ス
テップS13のN)。上述のように、ゼロ点変動値が正
常基準値から異常基準値の間である場合には、COセン
サ2を汚染物質除去温度にヒートアップすることなし
に、ゼロ点変動値を補正した後、再び無通電時間を積算
するようにしているので、低消費電力化の一助となる。
これに関わるステップS12、13及び15は請求項1
の第2異常時制御手段に相当する。
【0025】ステップS14において、MPU1はセン
サ電源回路3を制御して、COセンサ2から高沸点の有
機物等を除去すべく、例えば、20〜30秒間、摂氏5
90度にCOセンサ2をヒートアップする。この摂氏5
90度というヒートアップ温度は、一般的に有機物の離
脱温度としては、炭素分解させるために最適であるとさ
れているもので、請求項の汚染物質除去温度に相当す
る。このヒートアップによる効果を図5のグラフを用い
て説明すると、有機物が付着した状態の図中初期値(黒
丸印)で示すヒートアップ前のセンサの温度特性が、摂
氏590度のヒートアップ後には図中ヒートアップ後
(黒四角印)に示すような特性に変化する。すなわち、
摂氏590度のヒートアップ後には、付着した有機物等
が除去されて、温度変化に対して換算濃度の変化量が小
さくなり、より正確にCO濃度検出が行えるようにな
る。なお、このステップS14は、請求項1のヒートア
ップ手段に相当する。またステップS15においては、
MPU1はステップS11で検出したゼロ点変動値をキ
ャンセルするように、検出電流−CO濃度変換テーブル
の内容を補正したりする。そして、この処理が終了する
と、待機状態を継続すべく、処理はステップS1に戻さ
れる。なお、このステップS14は、請求項1のゼロ点
補正手段に相当する。
【0026】上述のように、ゼロ点変動値が異常基準値
より大きい場合、ステップS14でCOセンサ2を約摂
氏590度にヒートアップすると共にステップS15で
ゼロ点変動値を補正した後ステップS1に戻り、新たに
無通電時間を積算するようにしているので、無通電状態
が続いた後でも常に安定的にCO濃度検知ができるよう
になる。これらステップS12〜15は、請求項1の第
1異常時制御手段に相当する。また、ステップS1に戻
った後は、給湯器7がオンされない限り、再度COセン
サ2を無通電状態に維持するようにしているので、無駄
な電力を消費することもない。以上のように、本実施形
態によれば、無駄な電力を抑制しつつ、安全確実にガス
燃焼器7の監視ができるガス燃焼器監視装置が得られる
ようになる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ゼロ点変動値が異常基準値より大きい場
合、COセンサ2を汚染物質除去温度にヒートアップす
ると共にゼロ点変動値を補正した後、新たに無通電時間
を積算するようにしているので、無通電状態が続いた後
でも常に安定的にCO濃度検知ができるようになる。こ
の結果、請求項1記載の発明によれば、安全確実にガス
燃焼器7の監視ができるようになる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、ゼロ点変動
値が、正常基準値から異常基準値の間である場合には、
COセンサ2を汚染物質除去温度にヒートアップするこ
となしに、ゼロ点変動値を補正した後、新たに無通電時
間を積算するようにしているので、低消費電力化の一助
となる。すなわち、ゼロ点変動値が上記のように中間的
な値である場合には、ヒートアップなしにゼロ点補正の
みが行われて、新たに無通電時間の積算をすることによ
り、必要な場合のみにヒートアップが行われるようにな
るので、請求項2記載の発明によれば、低消費電力化を
達成しつつかつ安全確実にガス燃焼器7の監視ができる
ようになる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、積算された
無通電時間が所定の基準積算値を超えない場合には、ガ
ス燃焼器7がオンされない限り、センサ電源回路3から
COセンサ2に対する電源供給停止制御をするようにし
ているので、CO濃度検出時以外はCOセンサ2をオフ
状態に維持することができるようになり、更に低消費電
力化を促進しつつ安全確実にガス燃焼器7の監視ができ
る。
【0030】請求項4記載の発明によれば、ヒートアッ
プの温度は、約摂氏590度である。すなわち、この温
度は一般的に有機物の離脱温度としては、炭素分解させ
るために最適であるとされているものであり、上記汚染
物質の主成分である付着した有機物を効果的に除去でき
る。この結果、請求項4記載の発明によれば、更に安全
確実にガス燃焼器7の監視ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス燃焼器監視装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】本実施形態に関わる接触燃焼式センサを示す概
略図である。
【図3】本実施形態のガス燃焼器監視装置の概要を示す
ブロック図である。
【図4】本実施形態のガス燃焼器監視装置に関わる処理
動作を示すフローチャートである。
【図5】ヒートアップ前後の温度と換算濃度との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 MPU 2 COセンサ 3 センサ電源回路 4 増幅回路 5 異常報知部 6 電源SW 7 給湯器(ガス燃焼器) 21 白金線 22 触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝部 泉 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 2G060 AA01 AB08 AE19 BA03 HB01 HB05 HC07 HC09 HC13 HD01 HD02 3K003 TA01 TB04 TB07 TC01 TC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃焼器から排出される排気中のCO
    濃度を接触燃焼式COセンサにて検出し、前記CO濃度
    を示すCO濃度検出出力に基づいて前記ガス燃焼器の監
    視制御を行うガス燃焼器監視装置であって、 前記COセンサに電源を供給するセンサ電源回路と、 前記COセンサにヒートアップのための電源供給制御を
    することにより、前記COセンサに付着した汚染物質を
    除去するための汚染物質除去温度に前記COセンサをヒ
    ートアップするヒートアップ手段と、 一定のCO濃度における前記CO濃度検出出力の基準値
    からのずれであるゼロ点変動値を、基準値であるゼロ点
    にソフトウエア的に補正するゼロ点補正手段と、 前記センサ電源回路による前記COセンサに対する継続
    的な無通電時間を積算する無通電時間積算手段と、 前記積算された前記無通電時間が所定の基準積算値を超
    えたと判断される場合、前記センサ電源回路から前記C
    Oセンサに対する電源供給制御をすると共に、前記ゼロ
    点変動値を検出するゼロ点変動値検出手段と、 前記ゼロ点変動値検出手段にて検出された前記ゼロ点変
    動値が、正常であると判断される正常基準値より小さい
    場合、前記無通電時間積算手段が新たに無通電時間を積
    算するように制御する正常時制御手段と、 前記ゼロ点変動値検出手段にて検出された前記ゼロ点変
    動値が、前記ゼロ点変動値が異常であると判断される前
    記異常基準値より大きい場合、前記COセンサを汚染物
    質除去温度にヒートアップするように前記ヒートアップ
    手段を制御すると共に前記ゼロ点変動値を補正するよう
    に前記ゼロ点補正手段を制御した後、新たに無通電時間
    を積算するように前記無通電時間積算手段を制御する第
    1異常時制御手段と、 を有することを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記ゼロ点変動値検出手段にて検出された前記ゼロ点変
    動値が、前記正常基準値から前記異常基準値の間である
    場合、前記COセンサを汚染物質除去温度にヒートアッ
    プすることなしに、前記ゼロ点変動値を補正するように
    前記ゼロ点補正手段を制御した後、新たに無通電時間を
    積算するように前記無通電時間積算手段を制御する第2
    異常時制御手段を更に有することを特徴とするガス燃焼
    器監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記積算された前記無通電時間が所定の基準積算値を超
    えない場合には、前記ガス燃焼器がオンされない限り、
    前記センサ電源回路から前記COセンサに対する電源供
    給停止制御をする電源供給停止制御手段を更に有するこ
    とを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載いずれか記載のガス燃
    焼器監視装置において、 前記ヒートアップの温度は、約摂氏590度であること
    を特徴とするガス燃焼器監視装置。
JP2001014547A 2001-01-23 2001-01-23 ガス燃焼器監視装置 Expired - Fee Related JP3711024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014547A JP3711024B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 ガス燃焼器監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014547A JP3711024B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 ガス燃焼器監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002221319A true JP2002221319A (ja) 2002-08-09
JP3711024B2 JP3711024B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=18881229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001014547A Expired - Fee Related JP3711024B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 ガス燃焼器監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711024B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213565A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水素生成器
US7215392B2 (en) 2003-09-10 2007-05-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, color filter substrate, method of manufacturing electro-optical device, and electronic apparatus
JP2009276123A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Riken Keiki Co Ltd 半導体センサ式ガス検知装置
JP2013076482A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Noritz Corp 燃焼装置
JP2016118438A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 日産自動車株式会社 電気化学デバイス評価装置用ガス検出装置及び該ガス検出装置のガスセンサの感度回復方法
US10416104B2 (en) 2014-07-11 2019-09-17 Lg Innotek Co., Ltd. Gas sensing device
JP7000742B2 (ja) 2017-08-28 2022-02-10 株式会社ノーリツ 燃焼装置および給湯装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5796772B2 (ja) * 2011-06-29 2015-10-21 株式会社ノーリツ 給湯システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7215392B2 (en) 2003-09-10 2007-05-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, color filter substrate, method of manufacturing electro-optical device, and electronic apparatus
JP2006213565A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水素生成器
JP4604746B2 (ja) * 2005-02-04 2011-01-05 パナソニック株式会社 水素生成器
JP2009276123A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Riken Keiki Co Ltd 半導体センサ式ガス検知装置
JP2013076482A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Noritz Corp 燃焼装置
US10416104B2 (en) 2014-07-11 2019-09-17 Lg Innotek Co., Ltd. Gas sensing device
JP2016118438A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 日産自動車株式会社 電気化学デバイス評価装置用ガス検出装置及び該ガス検出装置のガスセンサの感度回復方法
JP7000742B2 (ja) 2017-08-28 2022-02-10 株式会社ノーリツ 燃焼装置および給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3711024B2 (ja) 2005-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002221319A (ja) ガス燃焼器監視装置
JP2006200408A (ja) 排ガスセンサの劣化検出装置
JP4871776B2 (ja) ガス検知装置およびガス検知方法
US20060132145A1 (en) Failure detecting apparatus
JP2009133713A (ja) 酸素センサの電極活性化処理方法、および、電極活性化処理装置
JP2003185626A (ja) ガスセンサの温度制御方法
JP2003161440A (ja) 燃焼装置用の未燃成分検出装置
JP2004069465A (ja) 吸着燃焼式ガスセンサを用いたガス検知方法及びその装置
JP5276949B2 (ja) 熱式流量測定装置
JP3778169B2 (ja) 熱式質量流量センサおよびガス燃焼装置
JP2001075460A (ja) 画像形成装置
JP3516781B2 (ja) 燃焼装置
JP5065147B2 (ja) 半導体センサ式ガス検知装置
JP2009074559A (ja) 排ガスセンサの劣化検出装置
JP3715205B2 (ja) ガス燃焼器監視装置
JP2007024627A (ja) 水素検知装置及び燃料電池システム
JPH0814557A (ja) 燃焼機器
JP5178264B2 (ja) 熱式流量計
JP2002115844A (ja) ガス燃焼装置用監視装置
JP4540992B2 (ja) ガス検出装置
JP3877884B2 (ja) Coセンサ装置
JPH11159747A (ja) 燃焼装置
JPS6376290A (ja) ヒ−タ−温度制御装置
JP2003097989A (ja) 熱式流量計
JP2009036548A (ja) 可燃性ガス濃度検知方法及び可燃性ガス濃度検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3711024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees