JP5796772B2 - 給湯システム - Google Patents

給湯システム Download PDF

Info

Publication number
JP5796772B2
JP5796772B2 JP2011144852A JP2011144852A JP5796772B2 JP 5796772 B2 JP5796772 B2 JP 5796772B2 JP 2011144852 A JP2011144852 A JP 2011144852A JP 2011144852 A JP2011144852 A JP 2011144852A JP 5796772 B2 JP5796772 B2 JP 5796772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
sensor
water heater
water
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011144852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013011411A (ja
Inventor
玲奈 草地
玲奈 草地
岡本 真一
真一 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2011144852A priority Critical patent/JP5796772B2/ja
Publication of JP2013011411A publication Critical patent/JP2013011411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796772B2 publication Critical patent/JP5796772B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、湯水加熱用のバーナやCOセンサなどを備えた複数の給湯器が連結されたタイプの給湯システムに関する。
周知のとおり、ホテルや旅館などの施設では、一般家庭用の給湯器と比較して、給湯能力がかなり高い給湯システムが要望される場合が多い。従来では、そのような要望に応えるべく、ガス給湯器などの複数の給湯器を連結した給湯システムがある(たとえば、特許文献1を参照)。このような給湯システムでは、複数の給湯器が個々に制御されることに加え、複数の給湯器がメイン給湯器とサブ給湯器とに割り付けられて、システム全体が統括的に制御される。メイン給湯器は、たとえば給湯栓が開けられたときに最初に給湯運転動作を開始する給湯器であり、これ以外はサブ給湯器である。サブ給湯器は、所定の給湯補完要求を受けたときに、給湯運転動作を開始するように構成されている。このような構成によれば、複数の給湯器のうち、実際の給湯負荷に見合った台数の給湯器のみを効率良く稼働させることができる。
一方、バーナを備えた給湯器は、COセンサを備え、燃料の不完全燃焼などの燃焼不良を検出できるようにされているのが通例である。このような給湯器としては、CO濃度の検出精度を高めるべく、ドリフトチェック処理を適宜行なうことが可能とされたものがある(たとえば、特許文献2を参照)。このドリフトチェック処理では、COセンサのクリーニング処理、およびセンサ出力ゼロ点補正が行なわれる。このようなドリフトチェック処理が適切に実行されないまま、給湯器を運転させたのでは、COセンサを利用したCO濃度検出値に高い信頼性をおくことはできない。具体例を挙げると、給湯器の設置後において、COセンサについての最初のドリフトチェック処理が未だ完了していない期間があるが、このような期間におけるCO濃度検出値は、余り信頼できるものではない。そこで、前記したような期間においては、給湯栓が開かれた場合であっても、バーナの燃焼駆動を阻止しておくといった手段が採用される。
複数の給湯器を連結した給湯システムを構築する場合、各給湯器としては、前記したようにCOセンサを備え、かつそのドリフトチェック処理を行なうことが可能なものとすることが好ましい。しかしながら、このような構成を採用する場合、次に述べるような不具合を生じる場合があった。
すなわち、給湯システムのサブ給湯器は、COセンサについてのドリフトチェック処理が未だ一度も完了していない状況下において、給湯補完要求を受ける場合がある。このような要求を受けると、サブ給湯器は、その要求に対応して給湯運転動作を開始しようとし、このサブ給湯器への通水を阻止していたバルブを開くこととなる。ただし、サブ給湯器のバーナは、燃焼駆動が阻止された状態にある。したがって、このような状況を生じたのでは、メイン給湯器から所定の給湯先に供給されている湯水に、サブ給湯器を経由した非加熱の湯水が混合することとなる。これでは、給湯先に供給される湯水温度が低下することとなり、目標給湯温度での給湯動作が困難となる。
特開2005−140426号公報 特許第3711024号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、複数の給湯器を連結して組み合わせたタイプの給湯システムにおいて、サブ給湯器がCOセンサについての所定のドリフトチェック処理を完了していない状態であっても、目標給湯温度での給湯動作を的確に行なうことが可能な給湯システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される給湯システムは、給水管ならびに共用の出湯管に接続された流水路、この流水路を流通する湯水を加熱可能なバーナ、COセンサ、およびこのCOセンサについてのドリフトチェック処理が可能なドリフトチェック処理手段をそれぞれ有する複数の給湯器を備え、これら複数の給湯器のそれぞれは、前記COセンサについての所定のドリフトチェック処理が未完了であるときには、前記バーナの燃焼駆動が阻止されるように構成されており、前記複数の給湯器のうち、いずれか1つの給湯器は、所定の給湯開始条件が満たされたときに最初に給湯運転動作を開始するメイン給湯器とされ、かつ他の給湯器は、給湯補完要求を受けたときに給湯運転動作を開始するサブ給湯器とされる、給湯システムであって、前記サブ給湯器は、前記給湯補完要求を受けたときであっても、前記所定のドリフトチェック処理が未完了である場合には、このサブ給湯器の流水路の通水が阻止されるように構成されており、前記メイン給湯器は、その流水路に所定量以上の通水があったときに、前記メイン給湯器の設置後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理が未完了である場合、または前記COセンサについての所定の異常検出があった場合においてその後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理が未完了である場合には、バーナを燃焼駆動させることなく、このメイン給湯器の流水路の通水許容状態を維持するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、サブ給湯器では、給湯補完要求を受けたときに流水路が一律に通水状態になるのではなく、COセンサについての所定のドリフトチェック処理が未完了であって、バーナが燃焼駆動しない状態にある場合には、流水路は通水状態にならない。このため、非加熱の湯水がサブ給湯器を経由して共用の出湯管内に流出することはない。その結果、メイン給湯器から所定の給湯先に供給されている湯水温度が不当に低下することが解消され、目標給湯温度での給湯動作を実行することができる。なお、本発明においては、サブ給湯器からの出湯が抑制される分だけ、給湯量を十分に確保できなくなることが一時的には生じ得るが、このような現象は、給湯温度が大きく低下する場合と比較すると、ユーザに与える違和感や不安感は小さい。
また、メイン給湯器のCOセンサが信頼性の乏しい所定の状況にある場合には、このメイン給湯器のバーナの燃焼駆動が阻止され、安全性が担保される。一方、そのような状況下であっても、給湯先には、メイン給湯器を経由した非加熱の湯水の供給が可能である。したがって、仮に、サブ給湯器が通水不能な状態にあったとしても、システム全体としての通水性を確保し、断水状態を生じさせないようにすることができる。
本発明において、好ましくは、前記所定のドリフトチェック処理は、前記サブ給湯器の設置後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理である。
このような構成によれば、サブ給湯器が設置されてからCOセンサについてのドリフトチェック処理が一度も実行されていない状況において、このサブ給湯器のバーナが燃焼駆動することは適切に回避される。したがって、給湯システムを適切に運転させる上で、より好ましいものとなる。また、前記したようにサブ給湯器のバーナが燃焼駆動できない状態にあるときには、給湯補完要求を受けてもサブ給湯器の流水路は通水状態にはならず、給湯温度が不当に低下する不具合を生じないようにすることができる。
本発明において、好ましくは、前記所定のドリフトチェック処理は、前記COセンサについての所定の異常検出があった場合において、その後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理である。
このような構成によれば、COセンサについての異常検出があったにも拘わらず、その後にCOセンサについてのドリフトチェック処理が一度も実行されていない状況下において、バーナが燃焼駆動することは適切に防止される。したがって、給湯システムを適切に運転させる上でより好ましい。また、前記したような事情に基づいて、サブ給湯器のバー
ナの燃焼駆動が防止された状態にあるときには、給湯補完要求を受けたとしても、このサブ給湯器の流水路は通水状態にはならないため、やはり給湯温度が不当に低下する不具合が防止される。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る給湯システムの一例を示す説明図である。 図1に示す給湯システムのサブ給湯器において実行される動作制御の一例を示すフローチャートである。 図1に示す給湯システムのメイン給湯器において実行される動作制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す給湯システムAは、2台の給湯器B(B1,B2)が連結して組み合わされたものである。各給湯器Bの基本的なハード構成自体は、一般の給湯器と同様である。すなわち、各給湯器Bは、ファン10から供給される燃焼用空気を利用して燃料を燃焼させるバーナ11、このバーナ11によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なう伝熱管方式の熱交換器12、これらを収容する缶体13、この缶体13の排気口14近傍においての燃焼ガスのCO濃度を検出するためのCOセンサSa、熱交換器12の伝熱管を含んで構成された流水路2、通水制御用のバルブV1,V2、ならびに制御部Cを備えている。
流水路2は、入水口20および出湯口21を有し、かつ入水口20に供給された湯水を熱交換器12内に通過させてから出湯口21に到達させることが可能であり、通水制御用の第1のバルブV1、および流量センサSbを有している。熱交換器12は、流水路2の一部を構成している。流水路2には、通水制御用の第2のバルブV2、および流量センサScを備えたバイパス路22も設けられており、入水口20に供給された湯水を熱交換器12に通過させることなく出湯口21に導くことも可能である。入水口20には、水道管などの給水管3が接続されている。出湯口21には、2つの給湯器B1,B2に共用される出湯管4が接続されており、2つの給湯器B1,B2のそれぞれの出湯口21から出湯した湯水は、いずれも共用の出湯管4を通過してから所定の給湯先に供給される。この共用の出湯管4の末端側は、複数の配管部に分岐し、複数の給湯栓40が取り付けられた構成である。なお、給水管3については、出湯管4とは異なり、2つの給湯器B1,B2に
共用のものとされている必要はなく、たとえば2本の給水管が2つの給湯器B1,B2のそれぞれに個別に接続されていてもよい。
COセンサSaは、たとえば前記した特許文献2に記載されたものと同様であり、白金線コイルを酸化アルミなどの触媒によりコーティグして乾燥・焼成した構成である。測定対象の燃焼ガス中にCOが存在すると、このCOとの反応熱によって白金線コイルの抵抗値が上昇する原理に基づき、CO濃度を検出することが可能である。このCOセンサSaでは、その表面に汚染物質が付着する結果、ゼロ点変動(一定のCO濃度におけるCOセンサSaからのセンサ出力が、その基準値としてのゼロ点からずれる現象)を生じる。これに対応し、各給湯器Bにおいては、COセンサSaについてのドリフトチェック処理が適当なタイミングまたは時間間隔(たとえば、1日に1回)で行なわれる。前記ドリフトチェック処理では、COセンサSaのクリーニング処理、およびこのクリーニング処理の後に前記したセンサ出力のゼロ点変動を補正するゼロ点補正処理が行なわれる。前者のクリーニング処理は、たとえばCOセンサSaをヒートアップさせることにより行なわれる。
制御部Cは、マイクロコンピュータなどを用いて構成されており、各給湯器Bの動作を制御することに加え、前記したドリフトチェック処理も担当する。したがって、制御部Cは、本発明でいうドリフトチェック処理手段の一例に相当する。制御部Cは、給湯栓40が開けられることにより、流水路2に通水を生じ、流量センサSbを利用して検出される通水流量が所定の最低作動流量以上になると、バーナ11を駆動させる制御を実行する。
ただし、COセンサSaについてのドリフトチェック処理のうち、給湯器Bの設置後に初めて実行されるCOセンサSaについてのドリフトチェック処理が未完了の場合には、バーナ11が燃焼駆動しないように構成されている。また、COセンサSaについての所定の異常検出(たとえば、断線、回路故障など)があった場合において、その異常が解消した後に初めて実行されるドリフトチェック処理が未完了である場合にも、前記同様に、バーナ11が燃焼駆動しないようにされている。なお、COセンサSaの異常検出があった場合には、安全のためにバーナ11の燃焼駆動が強制的に停止される仕様となっている。この場合、給湯システムAの運転をオフ状態として、前記の異常状態を解消する作業を完了すれば、その後に給湯システムAを再度運転オン状態に復帰させることとなる。異常検出後に初めて実行されるドリフトチェック処理とは、そのような復帰動作を終えた後に初めて実行されるドリフトチェック処理である。
また、「ドリフトチェック処理が未完了」とは、ドリフトチェック処理が未だ開始されていない場合と、ドリフトチェック処理が開始されてはいるものの、その処理が未だ途中段階にある場合との双方を含む。制御部Cは、前記したようなバーナ11の駆動制御に加え、バルブV1,V2を利用した流水路2の通水制御をも実行する。ただし、その詳細については、後述する。
2つの給湯器B1,B2の制御部C(C1,C2)は、互いにデータ通信が可能に接続されている。本実施形態では、全体の統括制御方式として、マスタ・スレーブ方式が採用されており、たとえば給湯器B1がマスタ給湯器、給湯器B2がスレーブ給湯器とされている。このため、給湯器B1の制御部C1には、給湯システムAの全体を統括制御するためのプログラムが組み込まれている。もちろん、本発明においては、そのような方式に代えて、給湯システム全体の統括制御手段を、各給湯器Bとは別個に設けた構成とすることもできる。
2つの給湯器B1,B2は、いずれか一方がメイン給湯器とされ、かつ他方がサブ給湯器となるように制御される。メイン給湯器は、給湯栓40が開けられて給湯システムAにおいて給湯運転が行なわれる場合に、最初に給湯運転動作を開始する給湯器である。サブ給湯器は、給湯補完要求を受けた場合に、給湯運転動作を開始する給湯器である。給湯補
完要求は、メイン給湯器の運転動作のみでは給湯負荷に対応することが困難となる虞を生じたときに出力され、たとえばメイン給湯器内の通水流量が所定値を超えた際に、このメイン給湯器から出力される。メインとサブとの関係は固定されている必要はない。たとえば、所定時間が経過する都度、あるいは給湯運転の累積時間が所定時間に達する都度、メインとサブとの関係が入れ替わるようにすることができる。
次に、前記した給湯システムAの作用について説明する。併せて、制御部C1,C2の動作処理手順の一例について、図2および図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、以降の説明では、理解の容易のため、給湯器B1をメイン給湯器、給湯器B2をサブ給湯器とする。また、とくに明示しない限り、給湯システムAは、運転オン状態(運転オン・オフ切替え用のリモコンを具備している場合に、このリモコンのスイッチが運転オンとされた状態)である。
まず、サブ給湯器B2における動作制御の概要を説明する。サブ給湯器B2は、通常時においては、バルブV1,V2が全閉状態とされた待機状態にある。このような待機状態において、制御部C2がメイン給湯器B1から給湯補完要求を受けると(S1:YES)、サブ給湯器B2の設置後において、COセンサSaについて最初に実行されるドリフトチェック処理が完了しているか否かを判断する(S2)。この最初のドリフトチェック処理が完了していない場合、制御部C2は、前記の給湯補完要求を無視し、バルブV1,V2の全閉状態を維持する(S2:NO,S6)。バーナ11の燃焼駆動は阻止される。
このような動作処理によれば、サブ給湯器B2において、COセンサSaについてのドリフトチェック処理が未だ1度も終えておらず、COセンサSaについての信頼性が十分に高められていない状況において、サブ給湯器B2が給湯運転されることが適切に回避される。加えて、サブ給湯器B2の流水路2は、通水が阻止された状態を維持するために、この流水路2を経由して非加熱の湯水が共用の出湯管4に流れ込むこともない。したがって、メイン給湯器B1から共用の出湯管4に出湯している湯水に非加熱の湯水が混合することはなく、給湯先に供給される湯水温度を目標給湯温度に維持することができる。なお、サブ給湯器B2からの出湯量が確保できなくなる分だけ、給湯量が一時的に減少する虞はあるものの、このような虞は、たとえば給湯先の湯温が大きく低下する場合と比較すれば、さほど大きなデメリットではない。
一方、前記とは異なり、サブ給湯器B2の設置後の最初のドリフトチェック処理が完了している場合(S2:YES)、制御部C2は、前記給湯補完要求を受ける以前にCOセンサSaについての異常検出があったか否か、およびこのような異常検出があった場合には、その異常検出後における最初のドリフトチェック処理が完了しているか否かをさらに判断する(S3:YES,S4)。このような判断の結果、以前にCOセンサSaの異常検出があり、かつその異常検出後における最初のドリフトチェック処理が完了していない場合には、制御部C2は、前記の給湯補完要求をやはり無視し、バルブV1,V2の全閉状態を維持させる(S3:YES,S4:NO,S6)。バーナ11を燃焼駆動させることもない。このような動作制御によれば、COセンサSaに異常があったにも拘わらず、その後にドリフトチェック処理が一度もなされていない状況において、バーナ11が燃焼駆動されることは適切に回避される。また、非加熱の湯水がサブ給湯器B2を介して共用の出湯管4に流れ込むこともなく、給湯温度が低下する不具合も生じないようにすることが可能である。
制御部C2が給湯補完要求を受けた時点において、サブ給湯器B2が、前記したような所定のドリフトチェック処理を完了している場合(S2:YES,S3:YES,S4、YES)、制御部C2は、サブ給湯器B2を給湯運転状態とすべく、バルブV1を開状態とし、バーナ11を燃焼駆動させる(S5)。制御部C2が給湯補完要求を受けた時点に
おいて、サブ給湯器B2の設置後2回目以降のドリフトチェック処理、あるいはCOセンサSaのエラー検出後における2回目以降のドリフトチェック処理が実行されている最中である場合には、この処理を中断してから、サブ給湯器B2を給湯運転状態とする。このことにより、サブ給湯器B2の給湯運転を迅速に開始することができる。また、ドリフトチェック処理が少なくとも一度なされていれば、COセンサSaの信頼度を比較的高い状態に維持することができるために、前記した2回目以降のドリフトチェック処理を中断したとしても、とくに問題はない。
次いで、メイン給湯器B1における動作制御の概要を説明する。メイン給湯器B1は、通常時においては、たとえばバルブV1が開状態とされた通水可能な待機状態にある。このような状態において、給湯栓40が開けられ、流水路2に最小作動流量以上の通水を生じると(S11:YES)、制御部C1は、その時点において、メイン給湯器B1の設置後における最初のドリフトチェック処理が完了しているか否かを判断する(S12)。また、そのような最初のドリフトチェック処理が完了している場合には、以前にCOセンサSaの異常検出があるか否かを判断し、かつ以前に異常検出があった場合には、この異常検出後において最初に実行されるドリフトチェック処理が完了しているか否かがさらに判断される(S12:YES,S13:YES,S14)。このような判断の結果、前記したようなドリフトチェック処理が完了していれば、制御部C1は、バーナ11を駆動させる(S14:YES,S15)。
これに対し、前記したようなドリフトチェック処理が完了していない場合には、バーナ11は燃焼駆動されないにも拘わらず、バルブV1の開状態はそのまま維持されて、流水路2の通水性が確保される(S16)。なお、流水路2の通水性を確保するための手段としては、バルブV1を開状態とすることに代えて、または加えて、バルブV2を開状態としてもかまわない。
このような動作制御によれば、メイン給湯器B1のCOセンサSaが信頼性の乏しい状況にある場合には、このメイン給湯器B1のバーナ11の燃焼駆動が適切に阻止される。一方、このようにバーナ11の燃焼駆動が阻止された状況下であっても、給湯先には、メイン給湯器B1を経由した非加熱の湯水の供給が可能である。したがって、仮にサブ給湯器B2が通水不能な状態であったとしても、給湯先に断水状態を生じさせないようにすることができる。
本発明は上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る給湯システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
COセンサは、CO濃度検出に利用できるものであればよく、その具体的な構成や種類(アナログ式とデジタル式との種別など)は問わない。COセンサのドリフトチェック処理の代表例としては、COセンサのクリーニング処理と、このクリーニング処理後においてセンサ出力のゼロ点変動を補正するゼロ点補正処理とをセットで行なうことが挙げられるが、必ずしもこれに限定されない。本発明でいうCOセンサのドリフトチェック処理は、COセンサのドリフトに基づく検出値の誤差を少なくするための処理であればよく、たとえば今後新たな構造または材質のCOセンサが開発された場合には、それに対応した処理内容とすることができる。本発明でいう「所定のドリフトチェック処理」とは、給湯器の設置後に初めて実行されるドリフトチェック処理や、COセンサについての所定の異常検出があった場合において、その後に初めて実行されるドリフトチェック処理に限定されず、これらとは異なる条件または時期に実行されるドリフトチェック処理とすることができる。
上述した実施形態の給湯システムは、2台の給湯器を組み合わせただけの簡素な構成で
あるが、これとは異なり、3台あるいはそれ以上の台数の給湯器を組み合わせた構成とすることが可能である。給湯器の台数を多くした場合であっても、それらの基本的な動作制御は、2台のものと同様である。給湯器としては、ガス燃焼式のものに代えて、たとえばオイル燃焼式のものとすることも可能であり、種々の構成とすることができる。
A 給湯システム
B(B1,B2) 給湯器(B1:メイン給湯器,B2:サブ給湯器)
C(C1,C2) 制御部(ドリフトチェック処理手段)
Sa COセンサ
2 流水路
3 給水管
4 共用の出湯管
11 バーナ

Claims (3)

  1. 給水管ならびに共用の出湯管に接続された流水路、この流水路を流通する湯水を加熱可能なバーナ、COセンサ、およびこのCOセンサについてのドリフトチェック処理が可能なドリフトチェック処理手段をそれぞれ有する複数の給湯器を備え、
    これら複数の給湯器のそれぞれは、前記COセンサについての所定のドリフトチェック処理が未完了であるときには、前記バーナの燃焼駆動が阻止されるように構成されており、
    前記複数の給湯器のうち、いずれか1つの給湯器は、所定の給湯開始条件が満たされたときに最初に給湯運転動作を開始するメイン給湯器とされ、かつ他の給湯器は、給湯補完要求を受けたときに給湯運転動作を開始するサブ給湯器とされる、給湯システムであって、
    前記サブ給湯器は、前記給湯補完要求を受けたときであっても、前記所定のドリフトチェック処理が未完了である場合には、このサブ給湯器の流水路の通水が阻止されるように構成されており、
    前記メイン給湯器は、その流水路に所定量以上の通水があったときに、前記メイン給湯器の設置後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理が未完了である場合、または前記COセンサについての所定の異常検出があった場合においてその後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理が未完了である場合には、バーナを燃焼駆動させることなく、このメイン給湯器の流水路の通水許容状態を維持するように構成されていることを特徴とする、給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムであって、
    前記所定のドリフトチェック処理は、前記サブ給湯器の設置後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理である、給湯システム。
  3. 請求項1または2に記載の給湯システムであって、
    前記所定のドリフトチェック処理は、前記COセンサについての所定の異常検出があった場合において、その後に初めて実行される前記COセンサについてのドリフトチェック処理である、給湯システム
JP2011144852A 2011-06-29 2011-06-29 給湯システム Active JP5796772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144852A JP5796772B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 給湯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144852A JP5796772B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 給湯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013011411A JP2013011411A (ja) 2013-01-17
JP5796772B2 true JP5796772B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=47685425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011144852A Active JP5796772B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 給湯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5796772B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6848341B2 (ja) * 2016-10-26 2021-03-24 株式会社ノーリツ 給湯システム
JP7470021B2 (ja) 2020-11-27 2024-04-17 愛知電機株式会社 ボイラ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3810163B2 (ja) * 1996-12-11 2006-08-16 株式会社ガスター 燃焼装置
JP4283418B2 (ja) * 2000-04-12 2009-06-24 矢崎総業株式会社 Coガス検知装置
JP3711024B2 (ja) * 2001-01-23 2005-10-26 矢崎総業株式会社 ガス燃焼器監視装置
JP3928533B2 (ja) * 2002-09-30 2007-06-13 株式会社ノーリツ 給湯システム
JP2005106345A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Noritz Corp 即湯機能付き給湯装置
JP4159047B2 (ja) * 2003-11-06 2008-10-01 株式会社ノーリツ 連結型給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013011411A (ja) 2013-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007263403A (ja) 循環型給湯装置
JP6303808B2 (ja) 給湯システム
JP5796772B2 (ja) 給湯システム
JP5018200B2 (ja) 燃焼装置
JP6667365B2 (ja) 給湯器
JP2019095160A (ja) 給湯器
JP6045108B2 (ja) 一缶二水路燃焼装置
JP6670145B2 (ja) 連結給湯システム
JP2010008009A (ja) 給湯装置
JP2009052813A (ja) 即湯制御装置及びこの即湯制御装置を備えた即湯システム
JP6745149B2 (ja) 連結給湯システム
JP6613796B2 (ja) 給湯システム
JP5589610B2 (ja) 給湯システム
JP2016031197A (ja) 貯湯システム
JP6350173B2 (ja) 給湯システム
JP2018031545A (ja) 湯水混合給湯装置
JP2018048782A (ja) 給湯システム
JP5880078B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP2012013248A (ja) 給湯システム
JP6645090B2 (ja) 連結給湯システム
JP6745028B2 (ja) 風呂給湯装置
JP6735572B2 (ja) 給湯装置
JP4257596B2 (ja) 連結給湯システム
JP2015140982A (ja) 燃焼装置
JP5918204B2 (ja) 給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5796772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250