JP3928533B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、2台の給湯装置本体を備えた給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯装置本体を複数台相互に連結して行う給湯システムが提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。これらの給湯システムによれば、複数の給湯装置本体に接続されたシステムコントローラによってそれらの給湯装置本体が制御され、大能力の給湯が実現されている。
【0003】
しかし、上記従来の給湯システムにおいては、たとえば2台の給湯装置本体のみを相互に連結する場合においても、比較的高価であるシステムコントローラが必要であり、コストを増大させる要因となる。また、各給湯装置本体同士あるいは各給湯装置本体とシステムコントローラとの通信線による接続が複雑になるといった問題点があった。また、給湯装置本体内部にこのシステムコントローラを内蔵すると、その収納スペースが必要であり、小型の給湯装置本体では収納できない。そのため、給湯装置本体外部に設置スペースが必要となる。
【0004】
そこで、2台の給湯装置本体をたとえばケーブルで互いに接続し、一方の給湯装置本体をマスタ側としてシステムの管理を行わせる給湯システムが提案されている(特願2002−19613号参照)。この給湯システムにおいては、ケーブルの一端側の所定の端子同士をショートさせておいて、ケーブルの一端側が接続された給湯装置本体がマスタ側の給湯装置本体として動作する構成であった。そして、マスタ側の給湯装置本体にリモートコントローラを接続する構成であった。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−281250号公報
【特許文献2】
特公平8−20111号公報
【特許文献3】
特許第2586782号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような給湯システムでは、設置工事に際して、ケーブルの一端側を接続する給湯装置本体と、リモートコントローラを接続する給湯装置本体とを、必ず同じ給湯装置本体にする必要があり、施工が面倒であった。すなわち、設置工事の施工時点でマスタ側の給湯装置本体を予め決定し、それを意識しながら施工する必要があった。
【0007】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、2台の給湯装置本体により簡易にシステムを構築でき、しかも施工の容易な給湯システムを提供することを、その課題とする。
【0008】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
本発明の第1の側面によれば、2台の給湯装置をケーブルによって相互に接続し、このケーブルを介して相互に通信をすることにより給湯連動運転が可能な給湯システムであって、各給湯装置は、他の給湯装置との間で連動して給湯運転を行う連動運転モードにおいて、他の給湯装置に対してシステムの管理を行うマスタ給湯装置として給湯運転を制御する第1の運転制御部と、他の給湯装置に対してスレーブ給湯装置として給湯運転を制御する第2の運転制御部とを備えた運転制御手段と、給湯運転を遠隔操作するための遠隔操作装置が接続されたことを検出する遠隔操作装置検出手段と、連動運転モードが設定されている状態で遠隔操作装置の接続が検出されると、自装置を運転制御手段が第1の運転制御部により制御するマスタ給湯装置に設定するとともに、他の給湯装置にケーブルを介して遠隔操作装置が接続されていることを示す接続情報を送信する一方、遠隔操作装置が接続されていない状態で他の給湯装置からケーブルを介して接続情報を受信すると、自装置を運転制御手段が第2の運転制御部により制御するスレーブ給湯装置に設定するマスタ/スレーブ設定手段とを備え、ケーブルは、その両端に、2つの所定の端子が短絡され、各給湯装置との接続時に各給湯装置内の運転制御手段の運転モードを設定する入力端に短絡された端子対を介して連動運転モードを設定する信号を入力させるコネクタを備えていることを特徴とする、給湯システムが提供される。
【0010】
好ましい実施の形態によれば、各給湯装置は、自装置がスレーブ給湯装置に設定された後、自装置に遠隔操作装置の接続が検出されると、他の給湯装置にケーブルを介して遠隔操作装置が接続されていることを示す接続情報を送信する接続情報送信手段と、スレーブ給湯装置に設定された給湯装置から接続情報を受信すると、給湯連動運転を禁止する運転禁止手段とを更に備える
【0011】
他の好ましい実施の形態によれば、各給湯装置は、自装置がマスタ給湯装置に設定され、スレーブ給湯装置から接続情報を受信すると、自装置に接続された第1の遠隔操作装置の表示部に施工エラーを表示させる第1の表示制御手段と、スレーブ給湯装置に接続された第2の遠隔操作装置の表示部に施工エラーを表示させる制御信号を当該スレーブ給湯装置にケーブルを介して送信する制御信号送信手段と、自装置がスレーブ給湯装置に設定され、マスタ給湯装置から制御信号を受信すると、自装置に接続された第2の遠隔操作装置の表示部に施工エラーを表示させる第2の表示制御手段とを更に備える
【0012】
他の好ましい実施の形態によれば、マスタ/スレーブ設定手段は、給湯装置をスレーブ給湯装置に設定した後、当該給湯装置に遠隔操作装置の接続が検出された場合でも給湯装置をスレーブ給湯装置に保持する
【0013】
本発明によれば、2台の給湯装置のうち、給湯連動運転を操作するための遠隔操作装置が接続された側の給湯装置のが、システムの管理を行うので、2台の給湯装置により簡易にシステムを構築でき、しかも設置に際して施工が容易である。
【0014】
すなわち、一方の給湯装置に遠隔操作装置を接続することにより、その給湯装置がマスタ側の給湯装置として動作するので、設置工事に際してケーブルの接続方向を意識する必要がなく、施工を容易かつ迅速に行える。また、両給湯装置をケーブルで接続することにより各給湯装置は自動的に連動運転モードに設定されるので、運転モードの設定が容易である。
【0015】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0017】
図1は、本願発明に係る給湯システムを示す構成図である。この給湯システムは、第1給湯装置本体1および第2給湯装置本体2と、給湯装置本体1に接続され、各給湯装置本体1,2を遠隔操作するためのリモートコントローラ3とを備えている。第1給湯装置本体1は、リモートコントローラ3が接続されることにより、自己がマスタ給湯装置であることを認識する。ここで、マスタ給湯装置とは、この給湯システム全体の制御を行う装置をいい、以下、第1給湯装置本体1をマスタ給湯装置1と呼称することがある。一方、第2給湯装置本体2にはリモートコントローラ3が接続されておらず、自己がマスタ給湯装置であることが認識されない。すなわち、第2給湯装置本体2は、マスタ給湯装置1に従動するスレーブ給湯装置とされ、以下、第2給湯装置本体2をスレーブ給湯装置2と呼称することがある。
【0018】
第1および第2給湯装置本体1,2は、たとえば住宅の屋外に設置され、その内部構成がほぼ同様とされ、管端が水道管等に接続された入水管4が分岐した分岐管4a,4bにそれぞれ接続されている。また、第1および第2給湯装置本体1,2には、出湯管5a,5bがそれぞれ接続され、各出湯管5a,5bは合流されて、図示しないカラン等に接続されている。
【0019】
第1および第2給湯装置本体1,2は、各分岐管4a,4bに接続された熱交換器6、図示しない点火手段としてのイグナイタ、および燃焼空気の給排気を行う図示しない送風ファンを備えている。この熱交換器6は、バーナ7によって加熱され、バーナ7の燃焼力は、ガス流路に設けられた図示しないガス能力切替弁や比例弁8によって制御されるようになっている。バーナ7の近傍には、バーナ7の炎を検出するためのフレームロッド9が設けられている。熱交換器6と出湯管5a,5bとの間には、給湯に用いる湯水の流量を制限するための流量調整弁10が設けられている。なお、流量調整弁10は、過流出防止機能付きの流量調整弁とされている。
【0020】
リモートコントローラ3は、たとえば台所に設置され、いわゆる台所リモコンとして機能する。なお、リモートコントローラ3と第1給湯装置本体1とは、たとえば電源供給を行うための2芯ケーブル11によってそれぞれ接続されており、データ信号は、電源電圧に重畳されて伝達される。
【0021】
第1および第2給湯装置本体1,2の電気的構成を説明すると、各給湯装置本体1,2は、それぞれコントローラ13を備えている。これらのコントローラ13は、マイクロコンピュータおよびそれに接続された通信部(図示略)を有し、第1給湯装置本体1の通信部は、リモートコントローラ3と接続されている。第1および第2給湯装置本体1,2には、これらを相互に接続するためのコネクタ14,15が設けられ、これらコネクタ14,15同士は、たとえば4芯の外部ケーブル16によって接続されている。また、各給湯装置本体1,2には、たとえばフォトカプラからなる第1および第2スイッチ17,18が備えられており、それらの出力端子は、コネクタ14,15を介して外部に出力可能なように内部結線されている。なお図示しないが、各コントローラ13には、コネクタ14,15を介してマイクロコンピュータに入出力される信号を処理するためのインターフェイス回路が設置されている。これらのインターフェイス回路は、たとえば、マイクロコンピュータの入力ポートのローレベル確定用のプルダウン抵抗や、電圧変換のためのバッファ回路などを備えている。
【0022】
コントローラ13は、各給湯装置本体1,2の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、あるいはリモートコントローラ3から送られる操作信号や、出湯温度センサや給湯流量センサなどの図示しない各種のセンサからの検出信号等に基づいて、比例弁8、電磁開閉弁(図示略)、および流量調整弁10等の制御を行い、燃焼や給湯を行う。
【0023】
各給湯装置本体1,2の内部結線およびこれらの接続構成を説明すると、第1給湯装置本体1の電源電圧線は、コネクタ14の端子14a、コネクタ15の端子15cを介して第2給湯装置本体2における第2スイッチ18の一方の出力端子に接続されている。この第2スイッチ18の他方の出力端子は、コネクタ15の端子15d、コネクタ14の端子14bを介して第1給湯装置本体1のコントローラ13に接続されている。すなわち、第2給湯装置本体2の第2スイッチ18のオン、オフ出力は、第1給湯装置本体1のコントローラ13に入力される。
【0024】
また、同様にして、第2給湯装置本体2の電源電圧線は、コネクタ15の端子15a、コネクタ14の端子14cを介して第1給湯装置本体1における第1スイッチ17の一方の出力端子に接続されている。この第1スイッチ17の他方の出力端子は、コネクタ14の端子14d、コネクタ15の端子15bを介して第2給湯装置本体2のコントローラ13に接続されている。すなわち、第1給湯装置本体1の第1スイッチ17のオン、オフ出力は、第2給湯装置本体2のコントローラ13に入力される。
【0025】
第1給湯装置本体1の内部結線では、電源電圧線がコネクタ14の端子14eに接続され、それに対応する端子14fにコントローラ13が接続されている。この両端子14e,14fを短絡することにより、コントローラ13には、ハイレベルの信号が入力され、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2との給湯連動運転を行う直結モードであることが認識される。
【0026】
第2給湯装置本体2の内部結線では、同様に、電源電圧線がコネクタ15の端子15eに接続され、それに対応する端子15fにコントローラ13が接続されている。この両端子15e,15fを短絡することにより、コントローラ13には、ハイレベルの信号が入力され、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2との給湯連動運転を行う直結モードであることが認識される。
【0027】
なお、上記に示した外部ケーブル16は、その両端にコネクタ14,15と嵌合する外部コネクタが設けられ、上記各短絡処理は、外部コネクタ内で結線されている。
【0028】
次に動作を説明する。
【0029】
第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2とを直結して、給湯連動動作を行う給湯システムを構築するには、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2とを外部ケーブル16により互いに接続する。これにより、第1給湯装置本体1のコネクタ14の端子14e,14fが短絡され、また第2給湯装置本体2のコネクタ14の端子15e,15fが短絡されて、電源投入により第1給湯装置本体1および第2給湯装置本体2の各コントローラ13にハイレベルの信号が供給されることにより、各コントローラ13が直結モードであることを認識する。
【0030】
一方、第1給湯装置本体1にリモートコントローラ3を接続すると、それを電源投入により第1給湯装置本体1のコントローラ13が認識し、自己がマスタ給湯装置1である旨を第2給湯装置本体2のコントローラ13に送信する。これにより第2給湯装置本体2のコントローラ13は、自己がスレーブ給湯装置2である旨を認識する。
【0031】
なお、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2とを外部ケーブル16により接続していない状態では、第1給湯装置本体1および第2給湯装置本体2のコントローラ13にハイレベルの信号が供給されないので、第1給湯装置本体1および第2給湯装置本体2の各コントローラ13は、電源投入により単独モードであると認識し、各別に独立して給湯運転を実行する。
【0032】
このような給湯システムにおける制御処理動作を、図2および図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0033】
まず、図2を参照して、マスタ給湯装置1では、リモートコントローラ3の運転スイッチがオンされると、マスタ給湯装置1のコントローラ13は、自己が故障であるか否かを判別し(S1)、自己が故障であると判別した場合(S1:YES)、流量調整弁10を閉にして(S2)、第1スイッチ17による出力信号をオフにする(S3)。一方、コントローラ13は、自己が故障でないと判別した場合(S1:NO)、流量調整弁10を開にするとともに(S4)、第1スイッチ17をオン動作させ、出力信号をオンさせる(S5)。すなわち、スレーブ給湯装置2に対して燃焼禁止信号が出力されることになり、マスタ給湯装置1は、待機状態となる。
【0034】
次いで、コントローラ13は、MOQがオンされるか否か、すなわちマスタ給湯装置1における最低作動流量が確認されるか否かを判別し(S6)、MOQがオンされない場合(S6:NO)、ステップS1に戻る。
【0035】
コントローラ13は、MOQがオンされたと判別した場合(S6:YES)、燃焼を開始し(S7)、自己の給湯能力が不足であるか否かを判別する(S8)。コントローラ13は、給湯能力が不足でないと判別した場合(S8:NO)、ステップS1に戻り、燃焼を継続する。また、コントローラ13は、給湯能力が不足であると判別した場合(S8:YES)、第1スイッチ17をオフさせ、出力信号をオフにする(S9)。すなわち、スレーブ給湯装置2に対する燃焼禁止信号が解除されることになり、マスタ給湯装置1は、引き続き給湯運転を行う。
【0036】
一方、図3を参照してスレーブ給湯装置2の制御処理を説明すると、スレーブ給湯装置2のコントローラ13は、自己が故障であるか否かを判別し(S11)、自己が故障であると判別した場合(S11:YES)、流量調整弁10を閉にする(S12)。コントローラ13は、自己が故障でないと判別した場合(S11:NO)、入力信号がオンされたか否かの判別を行う(S13)。ここで、マスタ給湯装置1からの出力信号がオンされると、すなわち燃焼禁止信号が出力されると(図2のS5参照)、スレーブ給湯装置2では、入力信号がオンされたと判別し(S13:YES)、流量調整弁10を閉にする(S12)。
【0037】
また、マスタ給湯装置1からの出力信号がオフされると、すなわち燃焼禁止信号が解除されると(図2のS9参照)、スレーブ給湯装置2のコントローラ13は、流量調整弁10を開にする(S14)。そして、MOQがオンされるか否かを判別し(S15)、MOQがオンされたと判別した場合(S15:YES)、燃焼を開始する(S16)。これにより、スレーブ給湯装置2は、燃焼状態となり、マスタ給湯装置1とともに給湯運転が実行され、マスタ給湯装置1の給湯能力の不足を補うことができる。また、コントローラ13は、MOQがオンされないと判別した場合(S15:NO)、ステップS11に戻る。
【0038】
そして、マスタ給湯装置1のコントローラ13は、リモートコントローラ3の操作により給湯設定温度が下げられたり、流量が減少した場合など、給湯能力の不足が解消すれば(図2のS8:NO)、再び出力信号をオンさせる(S5)。これにより、スレーブ給湯装置2は、再び燃焼を停止し、マスタ給湯装置1のみで給湯運転を行う。
【0039】
なお、マスタ給湯装置1のコントローラ13は、自己が故障であると判別した場合(図2のS1:YES)、出力信号をオフにするが(S3)、スレーブ給湯装置2では、この場合も、マスタ給湯装置1からの出力信号に基づいて、入力信号がオフされたと判別し(図3のS13)、流量調整弁10を開にし(S14)、給湯運転を行う。この場合、スレーブ給湯装置2は、マスタ給湯装置1が故障であるため、単独で給湯運転を行うことになる。
【0040】
また、スレーブ給湯装置2のコントローラ13は、自己が故障であると判別した場合(図3のS11:YES)、流量調整弁10を閉にする(S12)。そのため、この場合は、マスタ給湯装置1が自己の給湯能力が不足して(図2のS8:YES)、スレーブ給湯装置2に対する燃焼禁止信号を解除しても(S9)、マスタ給湯装置1のみで給湯運転を行うことになる。
【0041】
なお、上記制御処理においては、マスタ給湯装置1から最初に給湯運転を開始するようにしたが、スレーブ給湯装置2から給湯運転を開始するようにしてもよい。
【0042】
このように、上記給湯システムによれば、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2とのうち、リモートコントローラ3が接続された第1給湯装置本体1がマスタ給湯装置1として動作するので、施工に際して外部ケーブル16の接続方向を意識する必要が無く、施工を容易かつ迅速に行える。
【0043】
また、マスタ給湯装置1と第2給湯装置本体2とを外部ケーブル16で接続することにより、各コントローラ13にハイレベルの信号が供給されるので、各コントローラ13が直結運転モードであることを直接的にかつ明確に認識できることから、各コントローラ13の制御プログラムを簡略化できる。
【0044】
また、2台の給湯装置1,2が外部ケーブル16によって接続されることにより、マスタ給湯装置1の給湯能力に基づく燃焼禁止信号をスレーブ給湯装置2に伝達することができる。そのため、マスタ給湯装置1の給湯能力が不足した場合、燃焼禁止信号を解除して、スレーブ給湯装置2を給湯運転させることにより、給湯能力不足を補うといった補完運転を実現することができる。したがって、本実施形態では、システムコントローラを省略することができるので、従来のシステムコントローラを用いた給湯システムの構成に比べ、部品コストの低減を図ることができ、システムコントローラの施工スペースおよび施工作業を削減することができる。また、システムコントローラの複雑な制御を省略することができる。
【0045】
また、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2は、リモートコントローラ3と接続するための2芯ケーブル接続の有無の違いのみで両者を区別することができ、他の装置部分は、共通に用いることができる。そのため、装置の汎用性を図ることができる。また、上記のように、容易な給湯制御が可能であるため、最大給湯能力が異なる給湯装置に関わることなく、2台の給湯装置を組み合わせて連結することができる。
【0046】
また、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2のうち、一方の給湯装置が故障した場合であっても、他方の給湯装置において、可能な限り、正常な給湯運転が継続して行い得るため、使い勝手のよい給湯システムとすることができる。
【0047】
なお、上記実施形態においては、第1および第2スイッチ17,18は、フォトトランジスタとされたが、これに限らず、たとえばリレー接点で構成されていてもよい。
【0048】
図4は、上記給湯システムにおけるマスタ給湯装置1の他の制御処理を示すフローチャートである。この制御処理では、マスタ給湯装置1の給湯能力が不足しているか否かの判別基準値をより具体的に設け、それらの基準値に基づいて出力信号をオン、オフ出力するようにされている。
【0049】
図4に示す制御処理は、図3に示す制御処理と類似しているため、以下では、異なる部分のみを主に説明する。マスタ給湯装置1のコントローラ13は、MOQがオンされたと判別し、燃焼を開始した後(S25,S26)、マスタ給湯装置1におけるトータル流量Qが最大流量Qmaxの(2/3)を超えたか否かを判別する(S27)。コントローラ13は、トータル流量Qが最大流量Qmaxの(2/3)を超えたと判別した場合(S27:YES)、すなわち給湯能力が不足したことを判別した場合、出力信号をオフする(S28)。つまり、スレーブ給湯装置2に対して、燃焼禁止を解除する旨の信号を送る。
【0050】
また、出力信号をオフした後、または、トータル流量Qが最大流量Qmaxの(2/3)を超えていないと判別した場合(S27:NO)、トータル流量Qが最大流量Qmaxの(1/4)より少ないか否かを判別する(S29)。コントローラ13は、トータル流量Qが最大流量Qmaxの(1/4)より少ないと判別した場合(S29:YES)、すなわち給湯能力が回復したと判別した場合、出力信号をオンする(S30)。つまり、スレーブ給湯装置2に対して、燃焼禁止とする旨の信号を送る。次いで、出力信号をオンした後、または、トータル流量Qが最大流量Qmaxの(1/4)より多い場合(S29:NO)、ステップS20に戻る。
【0051】
このように、マスタ給湯装置1の給湯能力が不足しているか否かの判別基準値をより具体化することにより、実体に応じたより正確な給湯制御を実現することができる。
【0052】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、上記したようにフォトトランジスタやリレー接点のオン、オフ動作によって、さらに3つの信号状態を設定し、それらの信号状態に基づいて、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2同士の信号伝達を行うようにし、リモートコントローラ3の操作を連動するようにされている。
【0053】
具体的には、3つの信号状態としては、図5に示すように、常にオンを出力する状態、所定のデューティ比でオン、オフを交互に繰り返すパルスを出力する状態、および常にオフを出力する状態が挙げられる。そして、信号形態がオン状態である場合、信号送信側の給湯装置の給湯運転が停止される。信号形態がパルス状態である場合、給湯運転が行われるとともに給湯能力に余裕があることを示す。信号形態がオフ状態である場合、信号送信側の給湯装置の給湯運転が行われるとともに給湯能力が不足していることを示す。
【0054】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。
【0055】
ここでは、第1および第2スイッチ17,18を用いて、以下に示す通信形態によってデータの送受信が行われる。すなわち、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2間は、全二重による通信が行われ、マスタ給湯装置1からスレーブ給湯装置2へは、図6に示すように、約1秒毎に約130msの長さAの伝文が送信される。一方、スレーブ給湯装置2からマスタ給湯装置1へは、マスタ給湯装置1からのデータを受信後、所定の間隔C(約200ms)以内に、約130msの長さBの伝文が送信される。
【0056】
上記伝文としては、スタートビットの1ビット+データビットの8ビット×8バイトとされ、各ビットの長さは、約2msとされる伝送フォーマットが用いられる。図7に、この伝送フォーマットのデータマップの一例を示す。
【0057】
たとえば、リモートコントローラ3から運転開始のスイッチ(図示略)が入力された場合、マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2に対して、その旨のデータを送信する。具体的には、伝文中のビット5に含まれる「運転スイッチ」としてのデータを「1」にして(図7参照)、送信する。このデータを受信したスレーブ給湯装置2は、運転スイッチオンかつ待機状態となる。
【0058】
また、マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2に温調を送信する。具体的には、伝文中のビット8〜15において温調のデータを設定して送信する。このデータを受信したスレーブ給湯装置2は、給湯運転の際にその温調により温度調整を行う。
【0059】
このように、マスタ給湯装置1にリモートコントローラ3を接続するだけでスレーブ給湯装置2において、運転、温調の動作を行うことができるため、リモートコントローラ3が一つで済み、部品コストの低減化および施工時作業の短縮化が図られる。また、ユーザにとっては、操作するリモートコントローラ3が一つとなるため、操作性が高まる。また、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2間において、伝文による通信を行うことにより、他の給湯装置におけるたとえば給湯能力を伝達することができる。この場合、上述した第1スイッチ17および第2スイッチ18のオン、オフ動作による伝達やパルス信号による伝達に比べ、より詳細なデータを送ることができ、より緻密な制御が可能となる。
【0060】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、リモートコントローラ3において、マスタ給湯装置1またはスレーブ給湯装置2におけるメンテナンス時のデータを表示する。すなわち、リモートコントローラ3において、入力操作によってメンテナンス用データを表示するモードに設定され、かつスレーブ給湯装置2におけるメンテナンス用データを表示させるモードに設定された場合、マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2に対して、上記した伝送フォーマットによる伝文を送信し、メンテナンス用データを返信するよう要求する。
【0061】
具体的には、マスタ給湯装置1のコントローラ13は、図8に示すように、リモートコントローラ3からの操作入力信号に基づいて、マスタ給湯装置1のメンテナンス用データを表示するか否かの判別を行う(S51)。コントローラ13は、マスタ給湯装置1のメンテナンス用データを表示するモードに設定された場合(S51:YES)、メンテナンス用データが記憶されているメモリ内のアドレスを読み出す(S52)。そして、その読み出したメンテナンス用データを表示する(S53)。
【0062】
一方、コントローラ13は、ステップS51において、マスタ給湯装置1のメンテナンス用データを表示しない場合(S51:NO)、すなわち、スレーブ給湯装置2のメンテナンス用データを表示するモードに設定された場合、伝文中のビット0〜2のデータ種類を「1:メンテモニタ要求」に変更するとともに(図7参照)、伝文中のビット8〜15の「メンテモニタ要求ナンバー」に、表示すべきアドレスを設定して、スレーブ給湯装置2に伝文を送信する(S54)。たとえば、入水温度のデータ(アドレス「30」)を要求する場合、「メンテモニタ要求ナンバー」に「X1,1E」を、伝文中のビット16〜23,ビット24〜31にそれぞれ「ダミー」を設定する。
【0063】
これに対し、スレーブ給湯装置2では、マスタ給湯装置1からの上記伝文を受信すると、伝文中のビット8〜15の「メンテモニタ要求ナンバー」に、対応するデータをセットするとともに、データ種類を「2:メンテモニタデータ(ACK)」に変更して、マスタ給湯装置1にこの伝文を送信する。たとえば、入水温度のデータを返送する場合、「メンテモニタ要求ナンバー」に「X2,1E」を設定し、伝文中のビット16〜23,ビット24〜31にそれぞれ「データ1」、「データ2」を設定する。
【0064】
マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2からの伝文を受信すると(S55)、スレーブ給湯装置2から送信された伝文中に含まれるデータの種類、および実際のデータを表示させる(S53)。
【0065】
なお、メンテナンスモニタの表示中においては、マスタ給湯装置1からスレーブ給湯装置2に送られる伝文中のビット6のメイン給湯器指令を「1:メイン給湯」とすることにより、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2の両方において、流量調整弁10を開にしてそれぞれで給湯動作を行うようにしてもよい。このようにすれば、メンテナンス用データの確認中においても、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2において、それぞれ独立的に運転を行うことができる。
【0066】
上記のように、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2間で送受信される伝文中にメンテナンス用データを含ませることができるので、一つのリモートコントローラ3によって各給湯装置1,2のメンテナンス用データをモニタすることができ、保守作業の効率化を図ることができる。
【0067】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、上記給湯システムにおいて、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2のそれぞれにおいて、誤って両方にリモートコントローラ3が接続された場合、それを容易に検出するようにされる。
【0068】
具体的には、マスタ給湯装置1のコントローラ13は、図9に示すように、自己にリモートコントローラ3が接続されているか否かを認識し(S61)、その旨をスレーブ給湯装置2に送信する(S62)。たとえば、マスタ給湯装置1にリモートコントローラ3が接続されている場合、伝文中のビット4の「RC接続」を「1:接続有り」に設定する(図7参照)。一方、リモートコントローラ3が接続されていない場合、伝文中のビット4の「RC接続」を「0:接続無し」に設定し、スレーブ給湯装置2にその伝文を送信する。また、図示しないが、スレーブ給湯装置2のコントローラ13は、自己にリモートコントローラ3が接続されているか否かを認識し、その旨をマスタ給湯装置1に送信する。
【0069】
マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2からの伝文を受信し(S63)、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2がともにリモートコントローラ3を接続しているか否かを判別し(S64)、ともにリモートコントローラ3を接続している場合(S64:YES)、施工不良であると判断し、リモートコントローラ3に対して、施工不良エラーとして表示させる(S65)。また、図示しないが、この処理は、スレーブ給湯装置2においても行われ、ともにリモートコントローラ3を接続している場合、リモートコントローラ3に対して、施工不良エラーとして表示させる。
【0070】
次いで、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2は、それぞれ流量調整弁10を閉にして燃焼禁止状態で待機する(S66)。
【0071】
このように、リモートコントローラ3には、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2のそれぞれにリモートコントローラ3が接続されている場合、それが施工不良エラーとして表示されるので、施工不良を即座に認識することができる。
【0072】
もちろん、第1給湯装置本体1と第2給湯装置本体2との双方にリモートコントローラ3が接続された場合、燃焼運転を禁止することなく、先にリモートコントローラ3が接続された第1給湯装置本体1をマスタ給湯装置1として、直結運転モードを継続させてもよい。
【0073】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、各給湯装置1,2の給湯能力を補完する際の基準となる値(以下、「能力切替基準値」という)を、リモートコントローラ3によって変更するようにされる。
【0074】
具体的には、たとえばメンテナンス時に各給湯装置1,2に備えられた図示しないRAM等のメモリ内容を変更するための「メンテライタ」と呼称されるリモートコントローラ3における保守用モードを用い、リモートコントローラ3が接続されている給湯装置(たとえばマスタ給湯装置1)の設定データを変更する。たとえば、メモリのアドレス「B0」に能力切替基準値が設定されている場合、上記メンテライタモードにおいて、アドレス「B0」のデータの内容を変更する。
【0075】
次いで、マスタ給湯装置1からスレーブ給湯装置2に対して、伝文による通信を行い、スレーブ給湯装置2の設定データを変更する。すなわち、マスタ給湯装置1は、伝文中のビット0〜2の「データ種類」を「3:設定データ」にし(図7参照)、伝文中のビット8〜15に、「X3,B0,設定1,設定2」にし、送信する。
【0076】
スレーブ給湯装置2は、マスタ給湯装置1からの伝文を受信した後、返答伝文として同じデータをマスタ給湯装置1に返信するとともに、自己の設定データを書き換える。
【0077】
このようにすれば、メンテライタを用いて能力切替基準値を、たとえば現場において変更することができるとともに、リモートコントローラ3が接続されていない給湯装置に対しても、容易に設定データを変更することができるため、使い勝手を向上させることができる。
【0078】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、マスタ給湯装置1またはスレーブ給湯装置2において、故障が発生したかどうかを互いに送信し合い、以後の給湯を互いに補完するようにされる。
【0079】
たとえば、マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2に対して、故障データを送信する。この場合、故障データとしては、伝文中のビット20,21(図7参照)に示すように、「0」のとき「エラーなし」、「1」のとき「エラーあり&動作継続可能」、「2」のとき「エラーあり&動作継続不可」、「3」のとき「エラーあり&システム停止」といった内容のデータを送信する。
【0080】
ここで、「エラーなし」とは、正常状態であることを示し、リモコンの表示部(図示略)に異常表示を行わない場合をいう。
【0081】
また、「エラーあり&動作継続可能」とは、燃焼動作状態を継続することができる故障時に送信される場合をいう。この場合、リモートコントローラ3には、異常表示を行いつつ、給湯運転の補完動作可能状態となる。詳細には、リモートコントローラ3が接続されている給湯装置(たとえばマスタ給湯装置1)が異常の場合には、リモートコントローラ3に、マスタ給湯装置1が故障である旨の故障コードを表示する。一方、スレーブ給湯装置2が異常の場合には、リモートコントローラ3に、スレーブ給湯装置2が故障である旨の故障コード(たとえば「7x」)を表示する。
【0082】
また、「エラーあり&動作継続不可」とは、燃焼動作状態を継続できない故障時に送信される場合をいう。この場合、リモートコントローラ3には、異常表示を行いつつ、いずれか1台の給湯装置において給湯運転を行う。詳細には、たとえばマスタ給湯装置1が異常の場合には、スレーブ給湯装置2で燃焼動作を行い、一方、スレーブ給湯装置2が異常の場合には、マスタ給湯装置1で燃焼動作を行う。
【0083】
また、「エラーあり&システム停止」とは、システムとして燃焼動作状態を継続できないときに(たとえばCOセンサ異常等)、送信される場合をいう。このとき、リモートコントローラ3には、安全動作表示を行い、各給湯装置1,2の燃焼を停止させる。
【0084】
このように、各給湯装置1,2において、異常の場合にそれらの詳細な情報を伝達し合うことにより、その情報に応じた、より細かな制御を行うことができ、使い勝手が向上する。
【0085】
次に、上記給湯システムにおける他の制御処理を説明する。この制御処理では、一方の給湯装置が風呂沸かし機能付き給湯装置であって、他方の給湯装置が一般給湯専用の給湯装置である場合の処理とされる。
【0086】
具体的には、たとえばマスタ給湯装置1が風呂沸かし機能付き給湯装置であり、スレーブ給湯装置2が一般給湯専用の給湯装置である場合、マスタ給湯装置1に、リモートコントローラ3として風呂リモコンおよび台所リモコンをともに接続する。
【0087】
マスタ給湯装置1は、スレーブ給湯装置2に対して伝文中のビット8〜15に給湯設定温度を設定して(図7参照)、伝文を送信する。これにより、マスタ給湯装置1およびスレーブ給湯装置2は、この給湯設定温度において、給湯運転を行う。マスタ給湯装置1において給湯能力が不足した場合、スレーブ給湯装置2によって補完給湯を行う。
【0088】
次いで、マスタ給湯装置1において、たとえば風呂リモコンからの風呂注湯動作を行う旨の操作信号が受信された場合、スレーブ給湯装置2に対して伝文中のビット8〜15に風呂沸かしの設定温度を給湯設定温度として、伝文を送信する。これにより、マスタ給湯装置1が、浴槽への注湯運転を行いながら一般給湯を行う場合、マスタ給湯装置1において給湯能力が不足すると、スレーブ給湯装置2は、この給湯設定温度として設定された風呂設定温度において一般給湯における補完給湯を行う。
【0089】
なお、マスタ給湯装置1は、一般給湯専用の給湯装置として、スレーブ給湯装置2は、風呂沸かし機能付き給湯装置としてそれぞれ用いられるようにしてもよい。
【0090】
このように、たとえばマスタ給湯装置1を風呂沸かし機能付き給湯装置とした場合、スレーブ給湯装置2に対して、風呂設定温度を給湯設定温度として設定しておき、まず、マスタ給湯装置1で浴槽への注湯運転を行いながら一般給湯を行い、マスタ給湯装置1の給湯能力が不足したとき、その給湯設定温度として設定された風呂設定温度でスレーブ給湯装置2が一般給湯の補完給湯を行うので、マスタ給湯装置1とスレーブ給湯装置2との連動運転における一般給湯温度が相違するということが無い。したがって、この給湯システムの使い勝手を向上させることができる。
【0091】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、第1および第2給湯装置本体1,2は、温水暖房熱源機としての機能を併せ持つ給湯装置であってもよく、その場合、温水床暖房装置、温水エアコン、浴室暖房乾燥装置等、暖房用の熱交換器によって加温された湯水が供給される機器が接続される。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、2台の給湯装置のうち、給湯連動運転を操作するための遠隔操作装置が接続された側の給湯装置が、システムの管理を行うので、2台の給湯装置により簡易にシステムを構築でき、しかも設置に際して施工が容易である。また、両給湯装置をケーブルで接続することにより各給湯装置は自動的に連動運転モードに設定されるので、運転モードの設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯システムを示す構成図である。
【図2】マスタ給湯装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】スレーブ給湯装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】マスタ給湯装置の他の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】信号形態の種類を説明するための図である。
【図6】マスタ給湯装置およびスレーブ給湯装置のデータ通信のタイミングを示す図である。
【図7】データマップの一例を示す図である。
【図8】マスタ給湯装置の他の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】マスタ給湯装置の他の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1給湯装置本体(マスタ給湯装置)
2 第2給湯装置本体(スレーブ給湯装置)
3 リモートコントローラ
10 流量調整弁
13 コントローラ
14 コネクタ
15 コネクタ
16 外部ケーブル
17 第1スイッチ
18 第2スイッチ

Claims (4)

  1. 2台の給湯装置をケーブルによって相互に接続し、このケーブルを介して相互に通信をすることにより給湯連動運転が可能な給湯システムであって、
    各給湯装置は、
    他の給湯装置との間で連動して給湯運転を行う連動運転モードにおいて、他の給湯装置に対してシステムの管理を行うマスタ給湯装置として給湯運転を制御する第1の運転制御部と、他の給湯装置に対してスレーブ給湯装置として給湯運転を制御する第2の運転制御部とを備えた運転制御手段と、
    給湯運転を遠隔操作するための遠隔操作装置が接続されたことを検出する遠隔操作装置検出手段と、
    前記連動運転モードが設定されている状態で前記遠隔操作装置の接続が検出されると、自装置を前記運転制御手段が前記第1の運転制御部により制御するマスタ給湯装置に設定するとともに、他の給湯装置に前記ケーブルを介して前記遠隔操作装置が接続されていることを示す接続情報を送信する一方、前記遠隔操作装置が接続されていない状態で他の給湯装置から前記ケーブルを介して前記接続情報を受信すると、自装置を前記運転制御手段が前記第2の運転制御部により制御するスレーブ給湯装置に設定するマスタ/スレーブ設定手段とを備え、
    前記ケーブルは、
    その両端に、2つの所定の端子が短絡され、各給湯装置との接続時に各給湯装置内の運転制御手段の運転モードを設定する入力端に前記短絡された端子対を介して前記連動運転モードを設定する信号を入力させるコネクタを備えている、
    ことを特徴とする、給湯システム。
  2. 各給湯装置は、
    自装置がスレーブ給湯装置に設定された後、自装置に前記遠隔操作装置の接続が検出されると、他の給湯装置に前記ケーブルを介して前記遠隔操作装置が接続されていることを示す接続情報を送信する接続情報送信手段と、
    スレーブ給湯装置に設定された給湯装置から前記接続情報を受信すると、給湯連動運転を禁止する運転禁止手段と、
    を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の給湯システム。
  3. 各給湯装置は、
    自装置がマスタ給湯装置に設定され、スレーブ給湯装置から前記接続情報を受信すると、自装置に接続された第1の遠隔操作装置の表示部に施工エラーを表示させる第1の表示制御手段と、
    スレーブ給湯装置に接続された第2の遠隔操作装置の表示部に前記施工エラーを表示させる制御信号を当該スレーブ給湯装置に前記ケーブルを介して送信する制御信号送信手段と、
    自装置がスレーブ給湯装置に設定され、マスタ給湯装置から前記制御信号を受信すると、自装置に接続された第2の遠隔操作装置の表示部に施工エラーを表示させる第2の表示制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする、請求項に記載の給湯システム。
  4. 前記マスタ/スレーブ設定手段は、給湯装置をスレーブ給湯装置に設定した後、当該給湯装置に前記遠隔操作装置の接続が検出された場合でも給湯装置をスレーブ給湯装置に保持することを特徴とする、請求項1に記載の給湯システム。
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