JP6735572B2 - 給湯装置 - Google Patents
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このバイパス式の給湯装置においては、器具内に通水すると、コントローラがバーナの点火制御を実行すると共に、サーミスタ等で検出される出湯温度と、リモコンでの設定温度との差及び通水量に応じて、バーナへのガス管に設けたガス比例弁の開度を制御してガス量を連続的に変化させ、出湯温度を設定温度に一致させる出湯温制御を行う。このときコントローラは、バイパス管に設けたバイパス制御弁(バイパス制御手段)を制御することで、熱交換器からの出口温度を一定(例えば60℃)に維持してドレンの発生等を抑制する。
しかし、間欠使用の場合もバイパス制御弁の制御が一定であると、例えば入水温度が5℃程度と低いような場合や通水量が大きい場合、間欠使用の待機時間が長いような場合には、点火後の出湯温度が設定温度を大きく下回ったり(アンダーシュート)、逆に設定温度を大きく上回ったり(オーバーシュート)する等して出湯特性が悪化する傾向があった。間欠使用の際の出湯温度の変動に応じてバイパス制御弁を制御することも行われているが、後追い制御となるため、出湯特性の悪化を十分に抑制できていない。
制御手段は、バーナの燃焼中に出湯特性の悪化に繋がる所定の要因を要因検出手段によって取得し、取得した要因に応じてバイパス制御手段の動作を制御して出口温度を制御する給湯装置であって、
要因は給水管への入水温度を含み、要因検出手段は、給水管に設けられた入水温度検出手段を含むものであり、制御手段は、予め設定した下限入水温度と上限入水温度との間で出口温度を変化させる関数と、入水温度検出手段から得られる入水温度とを用いてバイパス制御手段の動作を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、要因は外気温度をさらに含み、要因検出手段は、装置外部に設けられた外気温度検出手段をさらに含むものであり、制御手段は、外気温度検出手段から得られる外気温度と予め設定された基準温度との差に基づいて関数を補正することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、バーナと、給水管と出湯管とが接続されてバーナにより加熱される熱交換器と、給水管と出湯管との間に接続されて熱交換器をバイパスするバイパス管と、バイパス管への通水量を制御するバイパス制御手段と、出湯管におけるバイパス管との接続部よりも上流側で熱交換器からの出口温度を検出する出口温度検出手段と、バーナの燃焼及びバイパス制御手段の動作を制御する制御手段と、を含み、
制御手段は、バーナの燃焼中に出湯特性の悪化に繋がる所定の要因を要因検出手段によって取得し、取得した要因に応じてバイパス制御手段の動作を制御して出口温度を制御する給湯装置であって、
要因は外気温度を含み、要因検出手段は、装置外部に設けられた外気温度検出手段を含むものであり、制御手段は、予め設定した下限外気温度と上限外気温度との間で出口温度を変化させる関数と、外気温度検出手段から得られる外気温度とを用いてバイパス制御手段の動作を制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、要因は給水管への入水温度をさらに含み、要因検出手段は、給水管に設けられた入水温度検出手段をさらに含むものであり、制御手段は、入水温度検出手段から得られる入水温度と予め設定された基準温度との差に基づいて関数を補正することを特徴とする。
特に、予め設定した下限入水温度と上限入水温度との間で出口温度を直線的に変化させる関数と、入水温度検出手段から得られる入水温度とを用いてバイパス制御手段の動作を制御するようにしているので、入水温度の変動に応じた出口温度の制御を簡単に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、外気温度検出手段から得られる外気温度と予め設定された基準温度との差に基づいて関数を補正するので、出湯特性の一層の改善が期待できる。
請求項3に記載の発明によれば、制御手段が、バーナの燃焼中に出湯特性の悪化に繋がる所定の要因の変動を要因検出手段によって取得し、取得した要因の変動に応じてバイパス制御手段の動作を制御して出口温度を事前に制御する。よって、間欠使用する際の出湯特性の悪化を効果的に低減することができる。
特に、予め設定した下限外気温度と上限外気温度との間で出口温度を変化させる関数と、外気温度検出手段から得られる外気温度とを用いてバイパス制御手段の動作を制御するようにしているので、外気温度の変動に応じた出口温度の制御を簡単に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、入水温度検出手段から得られる入水温度と予め設定された基準温度との差に基づいて関数を補正するので、出湯特性の一層の改善が期待できる。
図1は、給湯装置の一例を示す概略図で、給湯装置1は、器具本体内に、給気ファン3を備えた燃焼室2を形成して、燃焼室2の内部に、燃料ガスと給気ファン3からの一次空気との混合ガスを燃焼させる複数(ここでは3ユニット)のバーナ群4A,4B,4Cを備えると共に、バーナ群4A〜4Cの燃焼によって加熱され、給水管6と出湯管7とを接続した熱交換器5を設けている。バーナ群4A〜4Cは、互いに数が異なる複数のバーナからなる。
次に、元電磁弁9と切替電磁弁11A〜11C及びガス比例弁10をそれぞれ開いてバーナ4A〜4Cにガスを供給すると共に、イグナイタ13を作動させてバーナ4A〜4Cの点火制御を行う。バーナ4A〜4Cの点火をフレームロッド15で確認した後、コントローラ12は、サーミスタ22で検出された出湯温度と、リモコン24で設定された設定温度との差及び通水量に応じて、ガス比例弁10の開度を制御してガス量を連続的に変化させ、燃焼させるバーナ4A〜4Cを切り替えることで、出湯温度を設定温度に一致させる出湯温制御を行う。このときコントローラ12は、ガス比例弁10の制御によるガス量の変化に応じて給気ファン3の回転数を変化させて、ガス量と空気量との比率を制御する。
特にここでは、コントローラ12は、予め設定した下限入水温度(ここでは5℃)と上限入水温度(ここでは20℃)との間で出口温度を直線的に変化させる関数と、サーミスタ18から得られる入水温度とを用いてバイパスサーボ20の動作を制御するようにしているので、入水温度の変動に応じた出口温度の制御を簡単に行うことができる。
ここではサーミスタから得られる実際の外気温度をA、コントローラに予め設定した基準温度をB、補正係数をCとして、例えば式:α=(A−B)×Cによって補正値αを算出し、この補正値αを入水温度を用いた熱交換器制御温度に加算することで補正を行うようにしている。実線が外気温度を用いて補正した関数のグラフである。
さらに、外気温度に入水温度を加えて、図3と同様に実際の入水温度と予め設定した基準温度との差に基づいて補正値を算出し、この補正値を加算して関数を補正することもできる。
Claims (4)
- バーナと、
給水管と出湯管とが接続されて前記バーナにより加熱される熱交換器と、
前記給水管と前記出湯管との間に接続されて前記熱交換器をバイパスするバイパス管と、
前記バイパス管への通水量を制御するバイパス制御手段と、
前記出湯管における前記バイパス管との接続部よりも上流側で前記熱交換器からの出口温度を検出する出口温度検出手段と、
前記バーナの燃焼及び前記バイパス制御手段の動作を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、前記バーナの燃焼中に出湯特性の悪化に繋がる所定の要因を要因検出手段によって取得し、取得した前記要因に応じて前記バイパス制御手段の動作を制御して前記出口温度を制御する給湯装置であって、
前記要因は前記給水管への入水温度を含み、前記要因検出手段は、前記給水管に設けられた入水温度検出手段を含むものであり、前記制御手段は、予め設定した下限入水温度と上限入水温度との間で前記出口温度を変化させる関数と、前記入水温度検出手段から得られる前記入水温度とを用いて前記バイパス制御手段の動作を制御することを特徴とする給湯装置。 - 前記要因は外気温度をさらに含み、前記要因検出手段は、装置外部に設けられた外気温度検出手段をさらに含むものであり、前記制御手段は、前記外気温度検出手段から得られる前記外気温度と予め設定された基準温度との差に基づいて前記関数を補正することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
- バーナと、
給水管と出湯管とが接続されて前記バーナにより加熱される熱交換器と、
前記給水管と前記出湯管との間に接続されて前記熱交換器をバイパスするバイパス管と、
前記バイパス管への通水量を制御するバイパス制御手段と、
前記出湯管における前記バイパス管との接続部よりも上流側で前記熱交換器からの出口温度を検出する出口温度検出手段と、
前記バーナの燃焼及び前記バイパス制御手段の動作を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、前記バーナの燃焼中に出湯特性の悪化に繋がる所定の要因を要因検出手段によって取得し、取得した前記要因に応じて前記バイパス制御手段の動作を制御して前記出口温度を制御する給湯装置であって、
前記要因は外気温度を含み、前記要因検出手段は、装置外部に設けられた外気温度検出手段を含むものであり、前記制御手段は、予め設定した下限外気温度と上限外気温度との間で前記出口温度を変化させる関数と、前記外気温度検出手段から得られる前記外気温度とを用いて前記バイパス制御手段の動作を制御することを特徴とする給湯装置。 - 前記要因は前記給水管への入水温度をさらに含み、前記要因検出手段は、前記給水管に設けられた入水温度検出手段をさらに含むものであり、前記制御手段は、前記入水温度検出手段から得られる前記入水温度と予め設定された基準温度との差に基づいて前記関数を補正することを特徴とする請求項3に記載の給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016041378A JP6735572B2 (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016041378A JP6735572B2 (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 給湯装置 |
Publications (2)
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JP2017156045A JP2017156045A (ja) | 2017-09-07 |
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Family Applications (1)
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JP2016041378A Active JP6735572B2 (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | 給湯装置 |
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2016
- 2016-03-03 JP JP2016041378A patent/JP6735572B2/ja active Active
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