JP2002220144A - ウエブ加熱装置 - Google Patents

ウエブ加熱装置

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JP2002220144A
JP2002220144A JP2001013630A JP2001013630A JP2002220144A JP 2002220144 A JP2002220144 A JP 2002220144A JP 2001013630 A JP2001013630 A JP 2001013630A JP 2001013630 A JP2001013630 A JP 2001013630A JP 2002220144 A JP2002220144 A JP 2002220144A
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Japan
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roller
heating
heating roller
peripheral surface
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JP2001013630A
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English (en)
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Masami Nakagame
雅己 仲亀
Hiroyuki Nishida
弘幸 西田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエブを高速で熱処理する際にも、簡単な構成
で、前記ウエブの加熱処理を高品質に遂行することを可
能にする。 【解決手段】ウエブ加熱装置10は、誘導加熱されて原
反ウエブ14を加熱する加熱ローラ30と、スイングロ
ーラ40とを備える。ライン速度が70m/min以下
である際、加熱ローラ30とスイングローラ40の中心
線を結ぶ仮想線Lと、前記加熱ローラ30および前記ス
イングローラ40の周面とが交差する各交点K1、K2
間の距離Hが、t<H≦t+0.15mm(tは、原反
ウエブ14の厚さ)の範囲内に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブを加熱ロー
ラの周面にラップさせて前記ウエブに加熱処理を施すウ
エブ加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、各種感光材料や紙材等の長尺な
シート体ウエブをロール状に巻回したシート体として、
ロール感材やロール紙等のロール材が広く使用されてい
る。この種のロール材には、ロール状態での経時等によ
って巻癖(以下、カールという)が付与され易く、切断
等のシート加工工程後のシート体にカールが残存してし
まうことがある。このため、シート体の搬送性や集積性
が著しく悪化するという問題がある。
【0003】一方、写真感光材料等のような高分子支持
体を有する記録媒体では、取り扱い作業の容易性等の要
請から前記高分子支持体をロール状態で取り扱う場合が
多い。例えば、ロール状に巻回された高分子支持体(以
下、ロール状支持体という)から支持体ウエブを巻き戻
し、前記支持体ウエブに記録層(写真乳剤層)を塗布し
た後、再度、ロール状に巻回する作業が広く行われてい
る。
【0004】ところが、この種のロール状支持体には、
ロール状態での経時変形等により巻芯付近で数周にわた
って変形してしまう、所謂、切り口写りが発生し易い。
この切り口写りは、上記の記録層の塗布工程に影響を与
えており、前記記録層の塗布むらが惹起されて品質が低
下するという問題がある。このため、一般的には、加工
工程において、巻芯付近の数周部分を廃棄しており、歩
留まりが低下して経済的ではないという不具合がある。
【0005】上記のようなカールや切り口写り等を除去
するために、加熱ローラを使用したウエブ加熱装置が知
られている。このウエブ加熱装置では、加熱ローラの周
面にウエブをラップさせることにより、前記ウエブに残
存するカールや切り口写り等の変形部位を除去するよう
に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
加熱ローラを使用する熱処理では、特にウエブを高速で
ハンドリングする際に、前記加熱ローラと前記ウエブの
間にエアが進入し易くなり、いわゆる、エア同伴(エア
の巻き込み)が惹起されてしまう。これにより、加熱ロ
ーラによる伝熱効率が著しく低下し、ウエブ全体を良好
に加熱処理することができないという問題が指摘されて
いる。
【0007】そこで、例えば、特開平6−215370
号公報に開示されているように、加熱ローラとウエブの
接触位置に対応してニップローラを配置し、このニップ
ローラの作用下に前記ウエブを前記加熱ローラの周面に
密着させる方式が知られている。
【0008】ところが、上記のような構成では、ニップ
ローラが加熱ローラにより加熱されてしまい、このニッ
プローラの温度が上昇し易くなる。従って、ウエブがニ
ップローラを介して加熱されるため、加熱ローラによる
加熱処理後に、前記ウエブが必要温度以上に加熱されて
しまう。これにより、ウエブの温度が不安定となって、
例えば、写真感光材料等のように熱かぶりの懸念がある
ウエブが使用される際には、過度の加熱による品質不良
が発生するおそれがあり、所望の加熱効果を得ることが
できないという問題がある。
【0009】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、ウエブを高速で加熱処理する際にも、簡単な構成
で、前記ウエブを高品質に維持して所望の加熱効果を得
ることが可能なウエブ加熱装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウエブ加熱
装置では、ウエブを周面にラップさせる加熱ローラと、
前記加熱ローラの上流側に前記加熱ローラから離間して
配設されるローラ部材とを備えており、ライン速度が7
0m/min以下である際、前記加熱ローラの周面と前
記ローラ部材の周面の最短距離Hが、前記ウエブの厚さ
tに対してt<H≦t+0.15mmの範囲内に設定さ
れている。
【0011】このように、H≦t+0.15mmの関係
に設定されるため、ウエブと加熱ローラの間への導入エ
アを極小化することができ、前記加熱ローラによる伝熱
効率が低下することを確実に阻止することができる。し
かも、t<Hの関係に設定されるため、ローラ部材が加
熱ローラから伝熱されることがなく、ウエブが前記ロー
ラ部材を介して必要温度以上に加熱されることがない。
従って、簡単な構成で、ウエブ全体を良好に加熱処理す
ることが可能になり、特に、ウエブを高速で加熱処理す
る際に有効に機能する。
【0012】また、ローラ部材は、加熱ローラの周囲に
ウエブをラップさせるとともに、前記ウエブの前記加熱
ローラの周面に対するラップ角度を変更可能なスイング
ローラである。このため、ウエブの厚さや種類の変更に
も容易に対応でき、種々のウエブに対して良好な加熱処
理を施すことができる。
【0013】さらに、ローラ部材は、少なくとも外周部
がCFRPで構成されており、前記ローラ部材に発生す
る撓みを極めて小さくすることが可能になる。従って、
ウエブを加熱ローラの周面に確実に摺接させることがで
き、前記ウエブの加熱処理が高精度に遂行可能になる。
【0014】さらにまた、本発明では、ウエブを周面に
ラップさせる加熱ローラと、前記加熱ローラの上流側に
前記加熱ローラから離間して配設されるローラ部材と、
前記加熱ローラと前記ローラ部材の間に配設され、該加
熱ローラと前記ウエブの間からエアを吸引可能なサクシ
ョン手段とを備えている。これにより、ウエブと加熱ロ
ーラの間にエアが導入されることを確実に阻止し、前記
加熱ローラによる伝熱効率が低下することを有効に防止
することができる。従って、簡単な構成で、ウエブ全体
を良好に加熱処理することが可能になる。
【0015】また、本発明では、ウエブを周面にラップ
させる加熱ローラと、前記加熱ローラの上流側に前記加
熱ローラから離間して配設されるローラ部材と、前記加
熱ローラと前記ローラ部材の間から、前記ウエブを該加
熱ローラの周囲に押圧するためのエアを噴射可能なエア
導出手段とを備える。このため、ウエブと加熱ローラの
間にエアが導入されることを確実に阻止し、簡単な構成
で、ウエブ全体を良好に加熱処理することが可能にな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るウエブ加熱装置10を組み込むウエブ加工システ
ム12の概略構成説明図である。
【0017】このウエブ加工システム12は、原反ウエ
ブ(例えば、高分子支持体ウエブ)14を巻回したロー
ル状ウエブ16が装着され、このロール状ウエブ16か
ら前記原反ウエブ14を送り出すウエブ送り出し部18
と、前記ウエブ送り出し部18から前記原反ウエブ14
を所定の速度で送り出すメインフィード用サクションド
ラム20と、第1の実施形態に係るウエブ加熱装置10
とを備え、前記ウエブ送り出し部18と前記サクション
ドラム20の間には、複数のガイドローラ22が配設さ
れる。
【0018】ウエブ加熱装置10は、誘導加熱されて原
反ウエブ14を加熱する加熱ローラ30を備え、図2お
よび図3に示すように、前記加熱ローラ30の両端部3
2a、32bが支持台34a、34bに回転自在に支持
される。加熱ローラ30の端部32aには、ベルト・プ
ーリ36を介して第1サーボモータ38の駆動軸38a
が連結される。加熱ローラ30の外周には、この加熱ロ
ーラ30の周囲に原反ウエブ14をラップさせるととも
に、前記原反ウエブ14の前記加熱ローラ30の周面に
対するラップ角度(ラップ時間)を変更可能なスイング
ローラ(ローラ部材)40が配置される。
【0019】スイングローラ40は、加熱時間および原
反ウエブ14の搬送速度(ライン速度)に基づいて、前
記原反ウエブ14の加熱ローラ30の周面に対するラッ
プ角度を変更させるスイングローラ駆動手段42を介
し、前記加熱ローラ30に対して所定の角度位置に旋回
可能に配置される。スイングローラ駆動手段42は第2
サーボモータ44を備え、この第2サーボモータ44の
駆動軸44aが減速機46に連結されており、この減速
機46の出力軸48が回転軸50に連結されるととも
に、前記回転軸50が支持台52a、52bに回転自在
に支持される。
【0020】回転軸50の両端には、ベルト・プーリ5
4a、54bを介して旋回板56a、56bが連結さ
れ、この旋回板56a、56bが加熱ローラ30の両端
部32a、32bに回転自在に配置される。旋回板56
a、56bの外周部に取り付け板58a、58bが固着
され、この取り付け板58a、58bにスイングローラ
40の両端60a、60bが回転自在に支持される。加
熱ローラ30の内部には、この加熱ローラ30の温度を
検出するための温度検出センサ(図示せず)が配置され
ている。
【0021】スイングローラ40は、加熱ローラ30の
上流側に前記加熱ローラ30から離間して配設される。
具体的には、ライン速度が70m/min以下である
際、図4に示すように、加熱ローラ30の周面とスイン
グローラ40の周面の最短距離H、すなわち、前記加熱
ローラ30と前記スイングローラ40の中心線を結ぶ仮
想線Lと、前記加熱ローラ30および前記スイングロー
ラ40の周面とが交差する各交点K1、K2間の距離H
が、原反ウエブ14の厚さtに対して、t<H≦t+
0.15mmの範囲内に設定されている。スイングロー
ラ40は、少なくとも外周部がCFRPで構成されてい
る。
【0022】このように構成されるウエブ加工システム
12の動作について、以下に説明する。
【0023】まず、ロール状ウエブ16の品種(材質や
厚さ等)に基づいて、加熱ローラ30の加熱温度や加熱
時間等が決定される。加熱ローラ30では、サクション
ドラム20の回転に同期して第1サーボモータ38が駆
動されている。一方、図2および図3に示すように、第
2サーボモータ44が駆動されると、駆動軸44a、減
速機46および出力軸48を介して回転軸50が回転さ
れる。
【0024】この回転軸50には、ベルト・プーリ54
a、54bを介して旋回板56a、56bが連結されて
おり、前記回転軸50の回転作用下に前記旋回板56
a、56bに支持されたスイングローラ40が、加熱ロ
ーラ30の外周に対して所定の角度位置に配置される
(図1中、位置P2および位置P3参照)。
【0025】このため、サクションドラム20の回転作
用下に、ウエブ送り出し部18では、ロール状ウエブ1
6から原反ウエブ14が送り出され、この原反ウエブ1
4がスイングローラ40を介し加熱ローラ30の外周に
対して所定の角度範囲でラップされ、前記原反ウエブ1
4に加熱処理が施される。
【0026】この場合、第1の実施形態では、図4に示
すように、仮想線Lと、加熱ローラ30およびスイング
ローラ40の周面とが交差する各交点K1、K2間の最
短距離Hが、原反ウエブ14の厚さtに対して、t<H
≦t+0.15mmの範囲内に設定されている。これに
より、H≦t+0.15mmの関係から原反ウエブ14
と加熱ローラ30の間への導入エアを極小化することが
でき、エアの巻き込みに起因して前記加熱ローラ30に
よる伝熱効率が低下することを確実に阻止することがで
きる。しかも、t<Hの関係からスイングローラ40が
加熱ローラ30により加熱されることがなく、原反ウエ
ブ14が前記スイングローラ40を介して必要温度以上
に加熱されることを防止することができる。
【0027】従って、第1の実施形態では、簡単な構成
で、原反ウエブ14全体を品質に影響を与えることなく
良好に加熱処理することが可能になり、特に、前記原反
ウエブ14を高速で加熱処理する際に有効に機能すると
いう効果が得られる。
【0028】図5は、第1の実施形態に係るスイングロ
ーラ40と従来のローラを使用して、それぞれ原反ウエ
ブ14の幅方向の加熱温度を検出する実験を行った結果
を示している。その際、スイングローラ40では、最短
距離(間隙)Hがt+0.15mmに設定される一方、
従来のローラでは、距離Hがt+10mmに設定され
た。この図5から明らかなように、第1の実施形態で
は、比較的長尺な原反ウエブ14であっても、この原反
ウエブ14の幅方向にわたって確実に加熱することが可
能になった。
【0029】さらに、スイングローラ40は、少なくと
も外周部がCFRPで構成されている。このため、スイ
ングローラ40に発生する撓みを極めて小さくすること
が可能になり、原反ウエブ14を加熱ローラ30の周面
に確実に摺接させることができ、前記原反ウエブ14の
加熱処理が高精度に遂行可能になる。
【0030】図6は、CFRP製のスイングローラ40
と従来のスイングローラを使用して、それぞれ原反ウエ
ブ14の幅方向の加熱温度を検出する実験を行った結果
を示している。この図6から明らかなように、CFRP
製のスイングローラ40では、従来のスイングローラに
比べて剛性が向上し、比較的長尺な原反ウエブ14であ
っても、この原反ウエブ14を幅方向にわたって均一に
加熱することが可能になった。
【0031】図7は、本発明の第2の実施形態に係るウ
エブ加熱装置70の概略構成説明図である。なお、第1
の実施形態に係るウエブ加熱装置10と同一の構成要素
には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。また、以下に説明する第3および第4の実施形態で
も、同様である。
【0032】ウエブ加熱装置70は、加熱ローラ30
と、この加熱ローラ30の上流側に前記加熱ローラ30
から離間して配置されるローラ部材72とを備える。ロ
ーラ部材72は、第1の実施形態に係るウエブ加熱装置
10を構成するスイングローラ40と同様に、加熱ロー
ラ30と前記ローラ部材72の中心線を結ぶ仮想線Lを
設定し、この仮想線Lが、前記加熱ローラ30および前
記ローラ部材72の周面と交差する各交点K1、K2間
の距離(最短距離)Hを、t<H≦t+0.15mm
(tは、原反ウエブ14の厚さ)の関係に設定してい
る。ローラ部材72は、少なくとも外周面がCFRPで
構成されている。
【0033】このように構成される第2の実施形態で
は、距離Hが、t<H≦0.15mmの範囲内に設定さ
れており、原反ウエブ14と加熱ローラ30の間への導
入エアを極小化することができる。このため、簡単な構
成で、原反ウエブ14全体を良好に加熱処理することが
可能になる等、第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。また、第2の実施形態では、図5と同様の実験結果
が得られた。
【0034】図8は、本発明の第3の実施形態に係るウ
エブ加熱装置80の概略構成説明図である。
【0035】ウエブ加熱装置80は、加熱ローラ30
と、この加熱ローラ30の上流側に前記加熱ローラ30
から離間して配設されるローラ部材82と、前記加熱ロ
ーラ30と前記ローラ部材82の間に配設され、該加熱
ローラ30と原反ウエブ14の間からエアを吸引可能な
サクション手段84とを備える。このサクション手段8
4は、原反ウエブ14の幅方向に沿って配設され、前記
原反ウエブ14を全幅にわたって吸引可能なサクション
ノズル86を設けている。
【0036】このように構成されるウエブ加熱装置80
では、加熱ローラ30の周面にラップされて矢印方向に
搬送される原反ウエブ14が、前記加熱ローラ30とロ
ーラ部材82の間で、サクション手段84を構成するサ
クションノズル86の作用下に吸引されている。その
際、サクションノズル86は、原反ウエブ14の幅方向
に沿って配設されており、前記原反ウエブ14の幅方向
に沿って吸引を行っている。
【0037】これにより、原反ウエブ14と加熱ローラ
30の間にエアが導入されることを確実に阻止し、エア
の巻き込みに起因して前記加熱ローラ30による伝熱効
率が低下することを有効に防止することができる。従っ
て、第3の実施形態では、簡単な構成で、原反ウエブ1
4全体を良好に加熱処理することが可能になり、特に、
前記原反ウエブ14を高速で加熱処理する際にも有効に
機能する等、第1および第2の実施形態と同様の効果が
得られる。
【0038】図9は、本発明の第4の実施形態に係るウ
エブ加熱装置90の概略構成説明図である。
【0039】ウエブ加熱装置90は、加熱ローラ30
と、前記加熱ローラ30の上流側に前記加熱ローラ30
から離間して配設されるローラ部材92と、前記加熱ロ
ーラ30と前記ローラ部材92の間から、原反ウエブ1
4を該加熱ローラ30の周面に押圧するためのエアを噴
射可能なエア導出手段94とを備える。エア導出手段9
4は、原反ウエブ14の幅方向に沿って配設され、前記
原反ウエブ14の全幅にわたってエアを導出可能なエア
ノズル96を設けている。
【0040】このように構成されるウエブ加熱装置90
では、加熱ローラ30の周面にラップされて矢印方向に
搬送される原反ウエブ14が、前記加熱ローラ30とロ
ーラ部材82の間で、エア導出手段94を構成するエア
ノズル96から噴出されるエアの作用下に該加熱ローラ
30の周面に押圧されている。その際、エアノズル96
は、原反ウエブ14の幅方向に沿って配設されており、
前記原反ウエブ14の幅方向に沿ってエアを導出してい
る。
【0041】これにより、原反ウエブ14と加熱ローラ
30の間にエアが導入されることを確実に阻止し、エア
の巻き込みに起因して前記加熱ローラ30による伝熱効
率が低下することを有効に防止することができる。従っ
て、第4の実施形態では、簡単な構成で、原反ウエブ1
4全体を良好に加熱処理することが可能になる等、第1
乃至第3の実施形態と同様の効果が得られる。
【0042】なお、第1乃至第4の実施形態では、ロー
ル状ウエブ16を用いて説明したが、これに限定される
ものではなく、高分子シート体の他、種々のシート体に
適応することが可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明に係るウエブ加熱装置では、ライ
ン速度が70m/min以下である際、加熱ローラの周
面とローラ部材の周面の最短距離が、所定の範囲内に設
定されている。このため、ウエブと加熱ローラの間への
導入エアを極小化することが可能になり、前記加熱ロー
ラによる伝熱効率が低下することを確実に阻止すること
ができる。一方、ローラ部材が加熱ローラにより加熱さ
れることがなく、前記ウエブが前記ローラ部材を介して
必要温度以上に加熱されることを阻止することができ
る。従って、簡単な構成で、ウエブ全体を良好に加熱処
理することが可能になり、特に、ウエブを高速で加熱処
理する際に有効に機能する。
【0044】また、本発明では、加熱ローラとウエブの
間からエアを吸引可能なサクション手段を備えており、
前記ウエブと前記加熱ローラの間にエアが導入されるこ
とを確実に阻止することができる。これにより、エアの
巻き込みに起因して加熱ローラによる伝熱効率が低下す
ることを有効に防止し、簡単な構成で、ウエブ全体を良
好に加熱処理することが可能になる。
【0045】さらにまた、本発明では、加熱ローラとウ
エブの間に向かってエアを噴射可能なエア導出手段を備
えており、前記ウエブと前記加熱ローラの間にエアが導
入されることを確実に阻止することができる。このた
め、簡単な構成で、ウエブ全体を良好に加熱処理するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るウエブ加熱装置
を組み込むウエブ加工システムの概略構成説明図であ
る。
【図2】前記ウエブ加熱装置を構成する加熱ローラおよ
びスイングローラの斜視説明図である。
【図3】前記加熱ローラおよび前記スイングローラの側
面図である。
【図4】前記加熱ローラおよび前記スイングローラの概
略正面説明図である。
【図5】前記スイングローラと従来のローラを使用し
て、それぞれ原反ウエブの幅方向の加熱温度を検出する
実験を行った結果を示す図である。
【図6】CFRP製のスイングローラと従来のスイング
ローラを使用して、それぞれ原反ウエブの幅方向の加熱
温度を検出する実験を行った結果を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。
【符号の説明】
10、70、80、90…ウエブ加熱装置 12…ウエブ加工システム 14…原反ウエブ 16…ロール状ウエブ 18…ウエブ送り出し
部 20…サクションドラム 30…加熱ローラ 38、44…サーボモータ 40…スイングローラ 42…スイングローラ駆動手段 72、82、92…ロ
ーラ部材 84…サクション手段 86…サクションノズ
ル 94…エア導出手段 96…エアノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエブを周面にラップさせて前記ウエブに
    加熱処理を施す加熱ローラと、 前記加熱ローラの上流側に前記加熱ローラから離間して
    配設されるローラ部材と、 を備え、 ライン速度が70m/min以下である際、前記加熱ロ
    ーラの周面と前記ローラ部材の周面の最短距離Hが、前
    記ウエブの厚さtに対して t<H≦t+0.15mm の関係を有することを特徴とするウエブ加熱装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のウエブ加熱装置において、
    前記ローラ部材は、前記加熱ローラの周囲に前記ウエブ
    をラップさせるとともに、該ウエブの前記加熱ローラの
    周面に対するラップ角度を変更可能なスイングローラで
    あることを特徴とするウエブ加熱装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のウエブ加熱装置に
    おいて、前記ローラ部材は、少なくとも外周部がCFR
    Pで構成されることを特徴とするウエブ加熱装置。
  4. 【請求項4】ウエブを周面にラップさせて前記ウエブに
    加熱処理を施す加熱ローラと、 前記加熱ローラの上流側に前記加熱ローラから離間して
    配設されるローラ部材と、 前記加熱ローラと前記ローラ部材の間に配設され、該加
    熱ローラと前記ウエブの間からエアを吸引可能なサクシ
    ョン手段と、 を備えることを特徴とするウエブ加熱装置。
  5. 【請求項5】ウエブを周面にラップさせて前記ウエブに
    加熱処理を施す加熱ローラと、 前記加熱ローラの上流側に前記加熱ローラから離間して
    配設されるローラ部材と、 前記加熱ローラと前記ローラ部材の間から、該ウエブを
    該加熱ローラの周面に押圧するためのエアを噴射可能な
    エア導出手段と、 を備えることを特徴とするウエブ加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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