JP2002220145A - ウエブ加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々のウエブを加熱ローラの周面に確実にラッ
プさせることができ、簡単な構成で、前記ウエブの加熱
処理を高品質に遂行することを可能にする。 【解決手段】ウエブ加熱装置１０は、誘導加熱されて原
反ウエブ１４を加熱する加熱ローラ２４を備え、前記加
熱ローラ２４の近傍には、原反ウエブ１４に対して幅方
向に均一なテンションを付与するための均一テンション
付与機構３０が配設される。均一テンション付与機構３
０は、加熱ローラ２４の上流および下流側に配設され、
外周面が部分的に拡縮可能な第１および第２ローラ部材
３２ａ、３２ｂを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブを加熱ロー
ラの周面にラップさせて前記ウエブに加熱処理を施すウ
エブ加熱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、各種感光材料や紙材等の長尺な
シート体ウエブをロール状に巻回したシート体として、
ロール感材やロール紙等のロール材が広く使用されてい
る。この種のロール材には、ロール状態での経時等によ
って巻癖（以下、カールという）が付与され易く、切断
等のシート加工工程後のシート体にカールが残存してし
まうことがある。このため、シート体の搬送性や集積性
が著しく悪化するという問題がある。

【０００３】一方、写真感光材料等のような高分子支持
体を有する記録媒体では、取り扱い作業の容易性等の要
請から前記高分子支持体をロール状態で取り扱う場合が
多い。例えば、ロール状に巻回された高分子支持体（以
下、ロール状支持体という）から支持体ウエブを巻き戻
し、前記支持体ウエブに記録層（写真乳剤層）を塗布し
た後、再度、ロール状に巻回する作業が広く行われてい
る。

【０００４】ところが、この種のロール状支持体には、
ロール状態での経時変形等により巻芯付近で数周にわた
って変形してしまう、所謂、切り口写りが発生し易い。
この切り口写りは、上記の記録層の塗布工程に影響を与
えており、前記記録層の塗布むらが惹起されて品質が低
下するという問題がある。このため、一般的には、加工
工程において、巻芯付近の数周部分を廃棄しており、歩
留まりが低下して経済的ではないという不具合がある。

【０００５】上記のようなカールや切り口写り等を除去
するために、加熱ローラを使用したウエブ加熱装置が知
られている。このウエブ加熱装置では、加熱ローラの周
面にウエブをラップさせることにより、前記ウエブに残
存するカールや切り口写り等の変形部位を除去するよう
に構成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の加熱
ローラを使用する加熱処理では、加熱効果と品質保持と
を両立させる必要があり、このため、ウエブを可及的に
均一な温度に加熱することが望まれている。

【０００７】しかしながら、通常、幅寸法の異なる種々
のウエブが用いられており、特に幅広なウエブでは、片
伸び等により寸法が不均一になり易く、前記ウエブと加
熱ローラとの接触不良部分が発生するおそれがある。し
かも、設備自体に起因してウエブの幅方向のテンション
にばらつきが生ずる場合がある。これにより、ウエブを
幅方向に均一に加熱することができず、カールや切り口
写り等を確実に除去することができないという問題が指
摘されている。

【０００８】さらに、ウエブを高テンションで取り扱う
構成では、加熱ローラの前後に配設されるパスローラに
撓みが発生する場合がある。このため、ウエブの幅方向
中央部でのテンションが両端部のテンションに比べて低
下し、前記ウエブの幅方向中央部の温度が所望の温度ま
で上昇しないという不具合がある。

【０００９】そこで、例えば、特開平８−２０９５１６
号公報に開示されているように、ウエブ（不織シート）
を環状の拘束ベルトと加熱ローラの周面とで挟持して搬
送する方法が提案されている。しかしながら、上記の従
来技術では、構成が複雑化するとともに、拘束ベルトに
摺接してウエブ表面に擦り傷等が発生し易く、品質の低
下が惹起されるという問題がある。

【００１０】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、種々のウエブを加熱ローラの周面に確実にラップさ
せることができ、簡単な構成で、前記ウエブの加熱処理
を高品質に遂行することが可能なウエブ加熱装置を提供
することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明に係るウエブ加熱
装置では、少なくとも加熱ローラの上流側または下流側
に配設され、ウエブに対して幅方向に均一なテンション
を付与するための均一テンション付与機構を備えてい
る。このため、幅寸法の大きなウエブであっても、ウエ
ブ幅方向のテンションのばらつきを確実に阻止すること
ができ、前記ウエブを高品質に維持して高精度かつ均一
に加熱することが可能になる。

【００１２】また、均一テンション付与機構はローラ部
材を備えており、前記ローラ部材は、軸方向に複数に分
割されて個別に外径寸法を変更可能な拡縮外周面を設け
ている。従って、ウエブ幅方向のテンションが低下する
部分に対応して拡縮外周面の任意の部分を拡径させるだ
けでよく、簡単な構成および作業で、ウエブ幅方向のテ
ンションを均一化することができ、ウエブの均一加熱が
確実に遂行される。

【００１３】さらにまた、均一テンション付与機構は、
ウエブの幅方向に沿って配設され、前記ウエブに向かっ
てエアを噴射可能なエア供給部材や、前記ウエブの幅方
向に沿って配設され、該ウエブを吸引可能なサクション
部材を備えている。このため、エアブローやサクション
の作用下に、ウエブ幅方向のテンションを均一化するこ
とができ、簡単な構成で、ウエブの均一加熱を確実かつ
容易に行うことが可能になる。

【００１４】また、均一テンション付与機構は、ウエブ
の幅方向に沿って配設される複数のテンションローラ
と、前記テンションローラを前記ウエブに対して個別に
押し付け可能な複数の付勢手段とを備えている。これに
より、テンションローラの押圧作用下にウエブ幅方向の
テンションが均一化され、ウエブ全体を均一に加熱する
ことができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の第１の実施形態
に係るウエブ加熱装置１０を組み込むウエブ加工システ
ム１２の概略構成説明図である。

【００１６】このウエブ加工システム１２は、原反ウエ
ブ１４を巻回したロール状ウエブ１６が装着され、この
ロール状ウエブ１６から前記原反ウエブ１４を送り出す
ウエブ送り出し部１８と、前記ウエブ送り出し部１８か
ら前記原反ウエブ１４を所定の速度で送り出すメインフ
ィード用サクションドラム２０と、第１の実施形態に係
るウエブ加熱装置１０とを備え、前記ウエブ送り出し部
１８と前記サクションドラム２０との間には、複数のガ
イドローラ２２が配設される。

【００１７】ウエブ加熱装置１０は、誘導加熱されて原
反ウエブ１４を加熱する加熱ローラ２４を備え、前記加
熱ローラ２４は、ベルト・プーリ２６を介してサーボモ
ータ２８に連結されている。加熱ローラ２４の近傍に
は、原反ウエブ１４に対して幅方向に均一なテンション
を付与するための均一テンション付与機構３０が配設さ
れる。

【００１８】均一テンション付与機構３０は、加熱ロー
ラ２４の上流および下流側に配設される第１および第２
ローラ部材３２ａ、３２ｂを備える。図２に示すよう
に、第１ローラ部材３２ａは、軸部３４に対してベアリ
ング３６を介し回転可能な回転軸３８を有し、この回転
軸３８には、軸方向（矢印Ａ方向）に複数、例えば、５
つに分割されて個別に外径寸法を変更可能な拡縮外周面
４０ａ〜４０ｅが設けられる。

【００１９】拡縮外周面４０ａ〜４０ｅは、弾性を有す
る材質、例えば、ゴム部材で構成されており、油圧や空
気圧等の圧力源を介して拡縮可能に構成される。この場
合、拡縮外周面４０ａ〜４０ｅが、周方向に複数に分割
された拡縮片部材を備えるとともに、各拡縮片部材を径
方向に進退させることにより、軸方向の任意の部分を拡
縮可能に構成してもよい。

【００２０】なお、第２ローラ部材３２ｂは、上記の第
１ローラ部材３２ａと同様に構成されており、同一の構
成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は
省略する。また、第１ローラ部材３２ａまたは第２ロー
ラ部材３２ｂのいずれか一方を、上記のように軸方向に
対して外径寸法を部分的に変更可能に構成してもよい。

【００２１】このように構成されるウエブ加工システム
１２の動作について、以下に説明する。

【００２２】まず、ロール状ウエブ１６の品種（材質や
厚さ等）に基づいて、加熱ローラ２４の加熱温度や加熱
時間等が決定される。そこで、サクションドラム２０が
回転駆動されるとともに、このサクションドラム２０の
回転に同期してサーボモータ２８が駆動され、ベルト・
プーリ２６を介して加熱ローラ２４が回転する。

【００２３】このため、サクションドラム２０の回転作
用下に、ウエブ送り出し部１８では、ロール状ウエブ１
６から原反ウエブ１４が送り出され、この原反ウエブ１
４が加熱ローラ２４の外周に対して所定の角度範囲でラ
ップされ、前記原反ウエブ１４に加熱処理が施される。

【００２４】この場合、特に幅寸法の大きな原反ウエブ
１４では、前記原反ウエブ１４のテンションにばらつき
が生じ易く、例えば、設備強度不足等に起因して、ガイ
ドローラ２２に撓みが発生することにより、該原反ウエ
ブ１４の幅方向中央部でのテンションが両端部のテンシ
ョンに比べて低下することがある。

【００２５】そこで、第１の実施形態では、加熱ローラ
２４の上流および下流側に、均一テンション付与機構３
０を構成する第１および第２ローラ部材３２ａ、３２ｂ
が配設されている。図２に示すように、第１および第２
ローラ部材３２ａ、３２ｂは、軸方向（矢印Ａ方向）に
５つに分割されて個別に外径寸法を変更可能な拡縮外周
面４０ａ〜４０ｅを設けている。このため、加熱ローラ
２４の外周にラップする原反ウエブ１４において、前記
原反ウエブ１４の幅方向のテンションが部分的に異なる
際には、拡縮外周面４０ａ〜４０ｅを選択的に拡縮させ
ることができる。

【００２６】例えば、原反ウエブ１４の幅方向中央部で
のテンションが、前記原反ウエブ１４の両端部のテンシ
ョンに比べて低下する場合、具体的には、図２に示すよ
うに、第１および／または第２ローラ部材３２ａ、３２
ｂを構成する拡縮外周面４０ａ〜４０ｅにおいて、拡縮
外周面４０ｂ、４０ｄを拡縮外周面４０ａ、４０ｅより
も大径に調整するとともに、拡縮外周面４０ｃを前記拡
縮外周面４０ｂ、４０ｄよりも大径に調整する。

【００２７】これにより、加熱ローラ２４の周面にラッ
プされる原反ウエブ１４は、幅方向に均一なテンション
が確実に付与されるため、前記原反ウエブ１４は、高品
質に維持された状態で、前記加熱ローラ２４の作用下に
高精度かつ均一に加熱されるという効果が得られる。し
かも、第１および第２ローラ部材３２ａ、３２ｂを用い
るだけでよく、構成が有効に簡素化される。

【００２８】具体的に、幅寸法が１２００ｍｍの原反ウ
エブ１４に対し、第１および第２ローラ部材３２ａ、３
２ｂと従来のローラを使用して、それぞれ前記原反ウエ
ブ１４の幅方向の加熱温度を検出する実験を行った。そ
の結果が、図３に示されており、第１および第２ローラ
部材３２ａ、３２ｂを使用することによって、比較的長
尺な原反ウエブ１４であっても、幅方向に対して均一に
加熱することができた。

【００２９】図４は、本発明の第２の実施形態に係るウ
エブ加熱装置６０の概略構成説明図であり、図５は、前
記ウエブ加熱装置６０の斜視図である。なお、第１の実
施形態に係るウエブ加熱装置１０と同一の構成要素には
同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
また、以下に説明する第３および第４の実施形態でも、
同様である。

【００３０】ウエブ加熱装置６０は、加熱ローラ２４
と、この加熱ローラ２４の下流側に配置される均一テン
ション付与機構６２とを備える。均一テンション付与機
構６２は、原反ウエブ１４の幅方向（矢印Ｂ方向）に沿
って配設され、前記原反ウエブ１４に向かってエアを噴
射可能なエア供給部材６４を備える。エア供給部材６４
は、矢印Ｂ方向に配列される複数のエアノズル６６を設
けており、各エアノズル６６は、個別にエア量を調整可
能である。

【００３１】このように構成されるウエブ加熱装置６０
では、加熱ローラ２４の周面にラップされて矢印方向に
搬送される原反ウエブ１４に向かって、エア供給部材６
４を構成する各エアノズル６６からエアが噴射されてい
る。その際、エアノズル６６は、図５に示すように、原
反ウエブ１４の幅方向（矢印Ｂ方向）に沿って配設され
ており、前記原反ウエブ１４の幅方向に沿ってエアが噴
射されている。これにより、原反ウエブ１４は、幅方向
のテンションが均一化され、加熱ローラ２４の作用下に
高精度かつ均一に加熱されるという効果が得られる。

【００３２】ここで、原反ウエブ１４の幅方向のテンシ
ョン変動に対応して、各エアノズル６６から噴射される
エア量を調整することができる。このため、原反ウエブ
１４の加熱処理が、一層確実かつ良好に遂行されるとい
う利点がある。しかも、第２の実施形態では、エアノズ
ル６６を備えるだけでよく、構成が有効に簡素化されて
経済的なものとなる。

【００３３】なお、第２の実施形態では、エア供給部材
６４が個別に調整可能な複数のエアノズル６６を備えて
いるが、エア量の調整が不要な場合には、矢印Ｂ方向に
延在する単一のスリット状エア導出口を有する単一のエ
アノズルを用いることもできる。

【００３４】図６は、本発明の第３の実施形態に係るウ
エブ加熱装置８０の概略構成説明図であり、図７は、前
記ウエブ加熱装置８０の斜視図である。

【００３５】ウエブ加熱装置８０は、加熱ローラ２４
と、この加熱ローラ２４の下流側に配置される均一テン
ション付与機構８２とを備える。均一テンション付与機
構８２は、原反ウエブ１４の幅方向（矢印Ｂ方向）に沿
って配設され、前記原反ウエブ１４を吸引可能なサクシ
ョン部材８４を備える。サクション部材８４は、矢印Ｂ
方向に配列される複数のサクションボックス８６を設け
ており、各サクションボックス８６は、個別に吸引量を
調整可能である。

【００３６】このように構成されるウエブ加熱装置８０
では、加熱ローラ２４の周面にラップされて矢印方向に
搬送される原反ウエブ１４が、サクション部材８４を構
成するサクションボックス８６の作用下に吸引されてい
る。その際、サクションボックス８６は、図７に示すよ
うに、原反ウエブ１４の幅方向（矢印Ｂ方向）に沿って
配設されており、前記原反ウエブ１４の幅方向に沿って
吸引を行っている。

【００３７】これにより、原反ウエブ１４は、幅方向の
テンションが均一化され、加熱ローラ２４の作用下に高
精度かつ均一に加熱されるとともに、構成が有効に簡素
化される等、第１および第２の実施形態と同様の効果が
得られる。さらに、原反ウエブ１４の幅方向のテンショ
ン変動に対応して、各サクションボックス８６による吸
引量を調整すれば、前記原反ウエブ１４の加熱処理が一
層確実かつ良好に遂行される。

【００３８】なお、第３の実施形態では、サクション部
材８４が個別に調整可能な複数のサクションボックス８
６を備えているが、吸引量の調整が不要な場合には、矢
印Ｂ方向に延在する単一のスリット状エア吸引口を有す
る単一のサクションボックスを用いてもよい。

【００３９】図８は、本発明の第４の実施形態に係るウ
エブ加熱装置１００の概略構成説明図であり、図９は、
前記ウエブ加熱装置１００の斜視図である。

【００４０】ウエブ加熱装置１００は、加熱ローラ２４
と、この加熱ローラ２４の下流側に配置される均一テン
ション付与機構１０２とを備える。均一テンション付与
機構１０２は、原反ウエブ１４の幅方向（矢印Ｂ方向）
に沿って配設される複数のテンションローラ１０４と、
前記テンションローラ１０４を前記原反ウエブ１４に対
して個別に押し付け可能な複数のシリンダ（付勢手段）
１０６とを備える。

【００４１】シリンダ１０６は、矢印Ｂ方向に配列され
ており、各シリンダ１０６から下方に延在するロッド１
０８に取り付け部材１１０が固定される。この取り付け
部材１１０には、テンションローラ１０４がベアリング
（図示せず）を介して回転自在に装着されている。

【００４２】このように構成されるウエブ加熱装置１０
０では、加熱ローラ２４の周面にラップされて矢印方向
に搬送される原反ウエブ１４が、矢印Ｂ方向に配列され
ている各テンションローラ１０４により下方に押圧され
ている。その際、原反ウエブ１４の幅方向のテンション
変動に対応して、任意のテンションローラ１０４がシリ
ンダ１０６の作用下に個別に昇降されている。

【００４３】これにより、原反ウエブ１４は、幅方向の
テンションが均一化され、加熱ローラ２４の作用下に高
精度かつ均一に加熱されるとともに、構成が有効に簡素
化される等、第１乃至第３の実施形態と同様の効果が得
られる。

【００４４】図１０は、第４の実施形態に係るテンショ
ンローラ１０４と従来のローラ部材（従来タイプ）を使
用して、それぞれ原反ウエブ１４の幅方向の加熱温度を
検出する実験を行った結果を示している。この実験結果
から諒解されるように、テンションローラ１０４を使用
することにより、比較的長尺な原反ウエブ１４であって
も、この原反ウエブ１４の幅方向にわたって均一に加熱
することが可能になった。

【００４５】なお、第１乃至第４の実施形態では、ロー
ル状ウエブ１６を用いて説明したが、これに限定される
ものではなく、高分子シート体の他、種々のシート体に
適応することが可能である。

【００４６】

【発明の効果】本発明に係るウエブ加熱装置では、少な
くとも加熱ローラの上流側または下流側に配設され、ウ
エブに対して幅方向に均一なテンションを付与するため
の均一テンション付与機構を備えている。このため、寸
法が不均一なウエブや幅寸法の大きなウエブを取り扱う
際や、設備強度の不足によりガイドローラ等に撓みが生
ずる際であっても、ウエブ幅方向のテンションのばらつ
きを確実に阻止することができ、簡単な構成で、前記ウ
エブを高品質に維持して高精度かつ均一に加熱すること
が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係るウエブ加熱装置
を組み込むウエブ加工システムの概略構成説明図であ
る。

【図２】前記ウエブ加熱装置を構成するローラ部材の斜
視説明図である。

【図３】前記ローラ部材と従来のローラを使用して、そ
れぞれ原反ウエブの幅方向の加熱温度を検出する実験を
行った結果を示す図である。

【図４】本発明の第２の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。

【図５】図４に示すウエブ加熱装置の斜視図である。

【図６】本発明の第３の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。

【図７】図６に示すウエブ加熱装置の斜視図である。

【図８】本発明の第４の実施形態に係るウエブ加熱装置
の概略構成説明図である。

【図９】図８に示すウエブ加熱装置の斜視図である。

【図１０】前記ウエブ加熱装置を構成するテンションロ
ーラと従来のローラ部材を使用して、それぞれ原反ウエ
ブの幅方向の加熱温度を検出する実験を行った結果を示
す図である。

【符号の説明】

１０、６０、８０、１００…ウエブ加熱装置 １２…ウエブ加工システム １４…原反ウエブ １６…ロール状ウエブ １８…ウエブ送り出
し部 ２０…サクションドラム ２４…加熱ローラ ２８…サーボモータ ３０、６２、８２、１０２…均一テンション付与機構 ３２ａ、３２ｂ…ローラ部材 ４０ａ〜４０ｅ…拡
縮外周面 ６４…エア供給部材 ６６…エアノズル ８４…サクション部材 ８６…サクションボ
ックス １０４…テンションローラ １０６…シリンダ １１０…取り付け部材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ウエブに加熱処理を施すウエブの加熱装置
   であって、 周面にウエブをラップさせる加熱ローラと、 少なくとも前記加熱ローラの上流側または下流側に配設
   され、前記ウエブに対して幅方向に均一なテンションを
   付与するための均一テンション付与機構と、 を備えることを特徴とするウエブ加熱装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の加熱装置において、前記均
   一テンション付与機構は、ローラ部材を備え、 前記ローラ部材は、軸方向に複数に分割されて個別に外
   径寸法を変更可能な拡縮外周面を設けることを特徴とす
   るウエブ加熱装置。
3. 【請求項３】請求項１記載の加熱装置において、前記均
   一テンション付与機構は、前記ウエブの幅方向に沿って
   配設され、該ウエブに向かってエアを噴射可能なエア供
   給部材を備えることを特徴とするウエブ加熱装置。
4. 【請求項４】請求項１記載の加熱装置において、前記均
   一テンション付与機構は、前記ウエブの幅方向に沿って
   配設され、該ウエブを吸引可能なサクション部材を備え
   ることを特徴とするウエブ加熱装置。
5. 【請求項５】請求項１記載の加熱装置において、前記均
   一テンション付与機構は、前記ウエブの幅方向に沿って
   配設される複数のテンションローラと、 前記テンションローラを前記ウエブに対して個別に押し
   付け可能な複数の付勢手段と、 を備えることを特徴とするウエブ加熱装置。