JP2002219934A - ドアトリムの位置決め構造 - Google Patents

ドアトリムの位置決め構造

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JP2002219934A JP2001018412A JP2001018412A JP2002219934A JP 2002219934 A JP2002219934 A JP 2002219934A JP 2001018412 A JP2001018412 A JP 2001018412A JP 2001018412 A JP2001018412 A JP 2001018412A JP 2002219934 A JP2002219934 A JP 2002219934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、容易にドアトリムの開口部をドアイ
ンナパネルに付いたインナハンドルに対して位置決めら
れるドアトリムの位置決め構造を提供する。 【解決手段】本発明のドアトリムの位置決め構造は、ド
アインナパネル2の側面に付いたインナハンドル6に、
ドアトリム15に向かって突き出る基準用の位置決め爪
21を設け、ドアトリムの裏面に、上記位置決め爪のド
ア幅方向に対して噛合い可能な一対のハの字状の位置決
めリブ22を形成し、これら位置決め爪と位置決めリブ
とが、ドアインナパネルにドアトリムが重なり合うまで
に噛合って、ハンドル露出用の開口部20をインナハン
ドルに位置決められる構造として、インナハンドルと開
口部とを目視しながら位置合わせするという面倒な作業
を必要とせずに、今までのドアトリムを組込む作業をそ
のまま行うだけで、インナハンドルと開口部との位置決
めが行われるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアインナパネル
の車室側の側面に装着されるドアトリムのドア幅方向の
位置決めをなすドアトリムの位置決め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアは、ドアインナパネルの車
室側にドアロックの操作のためのインナハンドルや内装
材としてのドアトリムを組込むことが行われている。
【0003】ドアトリムの組込みには、通常、ドアイン
ナパネルの車室側の側面の所定位置にインナハンドルを
組付けておき、その後から、インナハンドルを車室側に
露出させる開口部が形成されたドアトリムを、ドアイン
ナパネルの側面に装着することが行われている。
【0004】具体的には、ドアトリムの組込みには、ド
アトリムの上縁部を、インナハンドルを組込んであるド
アインナパネルの上縁部に係止させた後、同係止部分を
支点に残りのドアトリム部分をドアインナパネル側へ回
動して、ドアインナパネルの側面に重なり合わせて、開
口部からインナハンドルを露出させることが行われてい
る。
【0005】ところで、ドアの車室側は、特に乗員の目
にさらされやすいので、良好な見栄えが求められる。
【0006】ところが、ドアトリムは、樹脂製で、ドア
幅方向ならびに上下方向に延びる大きな外形の部品なの
で、製品上のばらつきが多い。しかも、ドアトリムのド
ア幅方向ほぼ中央には、インナハンドルを車室側に露出
させる開口部があるために、ドアトリムのばらつきが、
インナハンドルに対する取付寸法の差異、具体的にはイ
ンナハンドルと開口部の縁部との間の隙間となって表れ
やすい。
【0007】ところで、インナハンドルの周辺で発生す
る隙間(ばらつき)のうち、ドア幅方向の両側部分での
隙間は、目視しにくい上下方向両側とは異なり、直接、
乗員の目感で評価される。つまり、この部分での取付寸
法のばらつきが見栄えを左右する。
【0008】このため、この乗員の目に付きやすい取付
寸法のばらつき(隙間の発生)を防ぐ対策として、従
来、ドアトリムの開口部を覆う別体なハンドルカバーを
用いた構造が採用されてきた。
【0009】同構造は、ドアインナパネルにドアトリム
を組付けた後、ドアトリムの開口部内に該開口部を覆う
ように別体なハンドルカバーを収め、同ハンドルカバー
をドア幅方向にずらすことで隙間が表れないようにし
て、取付寸法のばらつきを吸収する構造である。
【0010】ところが、同構造は、別体なハンドルカバ
ーを用いるので、部品点数が多くなる上、調整作業も増
え、作業能率が悪くなる。
【0011】そこで、インナハンドルのベース自体にハ
ンドルカバーとしての機能をもたせて、目視作業で、ド
アトリムに形成されている開口部とドアインナパネルに
付いているインナハンドルの周辺との形状を位置合わせ
しながら、ドアトリムをドアインナパネルに重ね合わせ
る手法が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナハン
ドルと開口部との位置決めは、かなりの精度で正確に位
置合わせすることが求められる。
【0013】ところが、インナハンドルの周部は、ハン
ドルの形状により、各部が変化している上、ハンドルを
操作しやすく露出させる開口部の各部も、そのインナハ
ンドルにマッチするよう形が複雑に変化している。
【0014】このため、位置決めには、細心の作業が求
められ、簡単には高い精度での位置合わせができない問
題がある。
【0015】一方、ドアインナパネルとドアトリムとの
間で取付位置を規定して、ドアインナパネルに付いたイ
ンナハンドルとドアトリムの開口部とを合わせることも
試みたが、インナハンドルは奥に収まっているので、一
人の作業者では、ドアトリムとドアインナパネルとを目
視作業で位置決めることはできても、インナハンドルと
開口部とを直に目視できないために、インナハンドルと
開口部との位置合わせは困難である。しかも、ドアトリ
ムとドアインナパネルとを位置合わせする手法からで
は、ドアインナパネルとインナハンドルとの間のばらつ
きが考慮されていないから、正確にインナハンドルとド
アトリムの開口部とを位置合わせをすることは難しい。
【0016】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、容易にドアトリムの開口
部をドアインナパネルに付いたインナハンドルに対して
位置決められるようにしたドアトリムの位置決め構造を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のドアトリムの位置決め構造は、ドア
インナパネルの側面の所定位置に配置されるインナハン
ドルに、ドアトリムに向かって突き出る位置決め基準用
の突起部を設け、ドアトリムの裏面に、上記突起部のド
ア幅方向に対して噛合い可能な噛合い部を形成し、これ
ら突起部と噛合い部とが、ドアインナパネルの側面にド
アトリムが重なり合うまでに徐々に噛合いを進むように
して、開口部をインナハンドルに位置決められるように
した。
【0018】これにより、インナハンドルと開口部との
合わせ具合を目視しながら位置合わせするという面倒で
困難な作業を必要とせずに、今までのドアトリムを組込
む作業をそのまま行うだけで、同時にインナハンドルと
開口部とにおけるドア幅方向の位置決めが行われる。
【0019】請求項2に記載のドアトリムの位置決め構
造は、上記目的に加え、高い意匠性が確保できるよう、
インナハンドルには、ドアトリムの開口部を覆う意匠面
を表面に有するベースをもつ構造を採用した。
【0020】請求項3に記載のドアトリムの位置決め構
造は、上記目的に加え、簡単な構造でインナハンドルに
対する開口部の位置決めが行えるよう、突起部を、ベー
スの上側からドアトリムに向かって突き出る先細の位置
決め爪から構成し、噛合い部を、ドアトリムの裏面に位
置決め爪の先細形状に合わせてドア幅方向にハの字状に
配置された一対の位置決めリブから構成したことにあ
る。
【0021】請求項4に記載のドアトリムの位置決め構
造は、上記目的に加え、今までのインナハンドルを固定
するねじ構造をそのまま流用して、位置決めを終えたド
アトリムの固定が行えるよう、インナハンドルのベース
を、ドアインナパネルの側面の所定位置への配置に用い
られる仮止め部と仮止めにしたがいドアインナパネルの
側面と重なる本固定用の取付け部とを有して形成し、さ
らにドアトリムにドアトリムが位置決められるにしたが
い取付け部と重なる重合部を有して形成し、仮止めされ
たインナハンドルにドアトリムが位置決められた後、重
なるドアインナパネルのパネル部分、インナハンドルの
取付け部、ドアトリムの重合部の三者を、外部からねじ
込まれるねじ部材で共締めされるようにしたことにあ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図8に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0023】図1は、自動車のドア、例えば乗用車のフ
ロンドドアを車室側から見た斜視図を示し、図2は同ド
アの一部を分解した斜視図を示していて、同図中1はフ
ロントドアのドア本体を示している。
【0024】ドア本体1は、例えば図2に示されるよう
にほぼ角形のハット形状に形成されたドアインナパネル
2とほぼ平板状に形成されたドアアウタパネル3とを箱
形に組合わせて形成される。このドア本体1の上部の前
後端(ドア幅方向の前後端)からはサッシュ4が延びて
いる。また車室側に向くドアインナパネル2の側壁の前
後方向中央(ドア幅方向の中央)上段側には、インナハ
ンドル収容用の凹陥部5が形成されている。
【0025】6はインナハンドルである。このインナハ
ンドル6は、例えば図3および図4に示されるようにた
てに向いたほぼ平板状のベース7を有している。このベ
ース7の表面となる車室側に向く側面には、ドアロック
機構から延びるワイヤー(いずれも図示しない)につな
がるバー状のハンドル8が回動可能に組付けてある。ま
たベース7の表面には、ハンドルカバーにならう形状や
色彩の意匠面7aが形成されていて、ベース7にハンド
ルカバーとしての機能をもたせている。
【0026】このインナハンドル6が、仮止め構造を用
いて、図2(a)に示されるように凹陥部5の底壁5a
の所定位置に配置させてある。
【0027】仮止め構造には、図4に示されるようにベ
ース7の裏面の一部、例えば後方寄り(ドア幅方向後
側)の地点に仮止め用の係止爪9(仮止め部に相当)を
形成し、凹陥部5の底壁5aの後方寄り(ドア幅方向後
側)の地点に係止孔10を形成した構造が用いられてい
る。
【0028】具体的には、係止爪9は、例えばベース7
の裏面から突き出て後方(ドア幅方向)へドアインナパ
ネル2の厚み寸法分、ベース7から隙間を空けてL字形
に曲げてある。
【0029】係止孔10は、係止爪9が車室側から余裕
を持って差し込める大きさの開口10aと、係止爪9の
根元側が挿通できる大きさの開口10bとを、前後方向
に並べて互いに連通させた構造が用いられている。な
お、開口10bは後方側に配置してある。
【0030】そして、係止孔10は、予めハンドル取付
位置にしたがった地点に形成されていて、ベース7から
突き出た係止爪9を、図2(b)、図5および図6に示
されるようにベース7の裏面が底壁5aと突き当たるま
で開口10aへ差し込んだ後、後方へ止まるまでスライ
ドさせると、係止爪9が開口10bへ移動して、当該開
口1bの開口縁と係止するようにしてある。これで、イ
ンナハンドル6がドアインナパネル2に支持されるよう
にしてある。具体的には、図6(c)に示されるように
インナハンドル6は、開口10bの開口縁を挟んでドア
インナパネル2の裏面側(開口10bの裏面開口縁)に
配置される係止爪9と、ドアインナパネル2の表面側に
配置されるベース7とで挟み込まれて、底壁5a上の所
定位置に位置決められる。なお、図5中1aはウインド
パネルを示す。
【0031】また図3および図4に示されるようにイン
ナハンドル6のベース7の上部には、インナハンドル6
の本固定(動かせないよう固定)用として、開口10a
と隣接した底壁5a部分に形成してあるねじ孔部11
(底壁5aに穿設された小孔11aと、同小孔11aと
連なるよう底壁5aの裏面に接合されたナット部材11
bからなる)と組合う取付け片12(取付け部に相当)
が形成してある。この取付け片12は、小孔13が形成
された帯板部をベース7の上部から突き出して形成され
る。この取付け片12が、仮止めされたインナハンドル
6のねじ孔部11と小孔13とが合致するよう底壁5a
の表面と重なり合う。そして、この重なり合う部分か
ら、インナハンドル固定用のねじ部材14がねじ込まれ
ると、インナハンドル6が固定されるようにしてある。
【0032】15は、ドアインナパネル2の車室側の側
面に組付く樹脂製のドアトリムである。ドアトリム15
は、図2に示されるようにドア本体1の前後方向(ドア
幅方向)ならびに上下方向に延びる平板状部15aと該
平板状部15aの上端部からほぼL形に曲がる上部分1
5bとを有している。上部分15の先端部からは、図7
にも示されるように係止部、例えば下方に向かって突き
出る係止条15cが突き出ている。なお、平板状部15
aには、アームレスト16やスピーカ孔部17(スピー
カ音を車室へ出す孔)などが形成されている。
【0033】これにより、ドアトリム15は、図2
(a)に示されるように係止条15cをドアインナパネ
ル3の上端部に形成されているコ字形の係合受け部3c
(図5に図示)に係止してから、同係止した部分を支点
にドアインナパネル3側へ押し込む(回動)ことによ
り、アームレスト16やスピーカ孔部17が有る平板状
部15aがドアインナパネル3の側面(車室側)に重な
り合う構造にしてある。
【0034】平板状部15aの外周部の各部には、図2
に示されるように平板状部15aの裏面から噛合い部分
が突き出た姿勢で、トリム固定用のクリップ18が組付
けてある。これで、平板状部15aがドアインナパネル
3に重なり合うにしたがい、各クリップ18の噛合い部
が、ドアインナパネル3の外周側の各部に形成してある
クリップ孔19と噛合うようにしてある。
【0035】また平板状部15aには、図2に示される
ようにアームレスト16やスピーカ孔部17の他に、イ
ンナハンドル6露出用の開口部20が形成されている。
この開口部20は、例えば図4に示されるようにインナ
ハンドル6の各部形状に合わせて、ハンドル8やハンド
ル操作のために手指を挿入できる領域を開口し、それ以
外の部分を覆い隠したほぼ矩形の開口で形成してある。
なお、開口部20の開口縁の各部には、ベース7の外周
部と突き当って組合う、トリム裏面へ突き出る周壁部2
0aが形成してある。
【0036】これにより、開口部20がインナハンドル
6の周辺形状に対して位置決めされると、インナハンド
ル6が、開口から車室側に露出される。と同時に周壁部
20aの先端がベース7の外周部と突き当って、ベース
7の意匠面7aを底面としたハンドル操作用の手指が挿
入可能な凹部分を形成する。
【0037】この位置決めのとき、インナハンドル6と
開口部20との前後方向(ドア幅方向)の部位で隙間が
発生しないよう、ドアトリム15の開口部20を、基準
となるドアインナパネル2に付いているインナハンドル
6の周辺形状に合わせながら、ドアインナパネル2の側
面に重ね合わせることが求められる。
【0038】このドアトリム15の位置決めを容易にす
る工夫として、インナハンドル6およびドアトリム15
にガイド構造が組付けてある。
【0039】このガイド構造には、図3および図4に示
されるようにベース7、例えば取付け片12と隣接する
ベース7の上部分に、位置決め基準用の突起部、例えば
帯状の位置決め爪21を突設した構造と、位置決め爪2
1と対応するドアトリム15の裏面、例えば周壁部20
aのうち、図7に示されるように開口部20の上側の縁
部から裏面下側へ傾斜して延びている周壁部分20bの
裏面に、位置決め爪21のドア幅方向両側に対して噛合
い可能な噛合い部、例えば一対の位置決めリブ22を突
設した構造とを組合わせた構造が採用されている。
【0040】位置決め爪21は、例えば先端部が先細に
形成してある横向き(ドア幅方向にならう向き)の帯状
板を上方へ向かって延ばし、先端側を車室側へくの字状
に折り曲げて形成してある。これで、先端側をドアイン
ナパネル2に向かって進行する進行方向に向かって突き
出させている。
【0041】一対の位置決めリブ22は、位置決め爪2
1の先細部21aの形状に合わせて、周壁部分20bの
裏面に、図3、図4および図8に示されるようにドア幅
方向沿いにハの字状に配置させてなる。
【0042】これにより、位置決め爪21と位置決めリ
ブ22とは、ドアトリム15の平板状部15aがドアイ
ンナパネル2の側面に重なり合うまでの間で、徐々に噛
合いが進むようにしてある。この噛合いがもたらすドア
幅方向でのガイド機能により、ドアトリム15がドアイ
ンナパネル2に重なるまでに、基準となるインナハンド
ル6の周辺形状に対して、開口部20が所期に合わされ
る構造にしてある。
【0043】この他、図4および図7に示されるように
周壁部分20bの一部には、ドアトリム15が位置決め
られるにしたがい、インナハンドル6の取付け片12と
重なり合う重合部23が形成されている。この重合部2
3には、取付け片12の小孔13と連なる通孔23aが
形成されていて、ドアトリム15が位置決められた後、
車室側から、インナハンドル6を本固定するねじ部材1
4を、通孔23aから、重なる重合部23、取付け片1
2を通じて、底壁5aへねじ込むと、当該三者が共締め
されるようにしてある。
【0044】これで、ドアトリム15を組込む作業から
インナハンドル6を本固定する作業をそのまま流用し
て、一人の作業者で、面倒なドアトリム15の位置決
め、さらにはドアトリム15の固定までを行えるように
している。
【0045】すなわち、今、図2(a)のように所定位
置にインナハンドル6が仮止め(仮組み)されているド
アインナパネル2に対して、ドアトリム15を組付ける
とする。
【0046】このときには、まず、作業者は、目測など
で、開口部20の位置をインナハンドル6の位置に合わ
せてから、図7(a)に示されるようにドアトリム15
の上縁部に有る係止条15を、ドアインナパネル2の斜
め上側から、同ドアインナパネル2の上縁部に有る係合
受け部3cに差し込んで、同係合受け部3cに係止す
る。続いて、図7a(a)中の矢印のようにドアトリム
15の平板状部15aをドアインナパネル2側へ押し込
む。
【0047】すると、ドアトリム15は、係止した部分
を支点に回動変位する。
【0048】ここで、開口部20は、インナハンドル6
の位置に大体合わせてあるから、ドアトリム15の回動
にしたがい、図8(a)に示されるようにドアトリム1
5(周壁部分20b)の裏面に有る一対の位置決めリブ
22が、インナハンドル6のべース7から突き出ている
位置決め爪21の先端に向かって進行する。
【0049】そして、平板状部15aがドアインナパネ
ル2に接近するにしたがい、位置決め爪21の先端が、
位置決めリブ22間に差し込まれる。
【0050】ここで、位置決め爪21の先端は先細であ
り、位置決めリブ22は同先細形状に対応してハの字状
に配置されているから、たとえドアトリム15のドア幅
方向で位置ずれを起こしていたり、ドアトリム15自身
がドア幅方向において製品ばらつきを起こしていたりし
ていても、図8(b)に示されるように位置決め爪21
の先細部21aが、斜めの位置決めリブ22でガイドさ
れながら当該リブ間へ徐々に進んで、所定に噛合うよう
になる。
【0051】この噛合いにより、ドアトリム15のドア
幅方向のばらつきや位置ずれは、位置決め爪21を基準
に矯正される。この矯正により、ドアトリム15は、図
1に示されるようにインナハンドル露出用の開口部20
とインナハンドル6の周辺形状(ベース7を含む全体形
状)とが互いに合わさるよう位置決められる(ドア幅方
向)。
【0052】このドアトリム15の位置決め(ドア幅方
向)が、平板状部15aがドアインナパネル2の側面に
重なり合うまでに完了する。
【0053】そして、平板状部15aが重なり合うにし
たがい、平板状部15aの外周部から突き出ているクリ
ップ18の噛合い部がドアインナパネル3の外周側に有
るクリップ孔19と噛み合い、ドアトリム15をドアイ
ンナパネル3にクリップ止めする。また図7(b)に示
される開口部20の開口縁から延びている重合部23
が、インナハンドル6の取付け片12と重なり合い、通
孔23aを小孔13に位置決める。さらに開口部20の
開口縁から裏面方向に突き出ている周壁20aの先端が
ベース7の外周縁に突き当る。
【0054】これにより、ベース7の意匠面7aが、周
壁20aと共に開口部20の開口を覆うように配置さ
れ、インナハンドル6回りが形作られる。
【0055】その後、図7(c)に示されるようにイン
ナハンドル6を止めるねじ部材14を、車室側から通孔
23aへ螺挿することにより、ねじ部材14が重なり合
う重合部23、取付け片12を通じて、底壁5aに有る
ねじ孔部11にねじ込まれ、位置決めを終えたドアトリ
ム15が、インナハンドル6と一緒に共締めされ、ドア
インナパネル2に固定される。
【0056】このようにインナハンドル6に対するハン
ドル露出用の開口部20の位置決めは、インナハンドル
6と開口部20とを目視しながら位置合わせするという
面倒で熟練を要する作業を必要とせずに、今まで行われ
ていたドアトリム15を組込む作業をそのまま行うだけ
で、ドアトリム15のドア幅方向のばらつきが是正され
て、開口部20とインナハンドル6の周辺形状との位置
決めができる。
【0057】したがって、一人の作業者で、容易に乗員
の目に付きやすいインナハンドル6のドア幅方向におけ
る取付寸法のばらつき(隙間の発生)を防ぐことができ
る。特にかなりの位置決め精度が要求される、意匠面7
aをもつベース7を採用したインナハンドル6でも、簡
単に高い精度の位置合わせが行えるので、高い意匠性が
確保できる。
【0058】しかも、ドアトリム15のドア幅方向のば
らつきは、ドアインナパネル2のほぼドア幅方向中央に
組付くインナハンドル6を基準に是正されて、ドア幅方
向中央から両側にほぼ均等に振り分けられるので、前・
後のサッシュ4とこれに向き合うドアトリム端との間の
隙間はいずれも均等であり、組付いたドアインナパネル
2の見栄えが損なわれずにすむ。
【0059】そのうえ、ドアトリム15の位置決めは、
インナハンドル6のベース7に先細の位置決め爪21を
形成し、ドアトリム15の裏面にハの字状の位置決めリ
ブ22を形成しただけなので、簡単な構造ですむ。
【0060】さらに、インナハンドル6を固定するねじ
部材14で、ドアトリム15、インナハンドル6を、ド
アインナパネル2に共締めする構造により、今までのイ
ンナハンドル6を固定するねじ構造をそのまま流用し
て、ドアトリム15の固定までができ、ドアトリム15
を組付ける作業能率が低下することはない。
【0061】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態
では、ドアトリムを位置決める構造として、爪とその両
側に配置されるリブとを組み合せた構造を採用したが、
それ以外の構造を用いて、ドアトリムをインナハンドル
を基準に位置決めるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、インナハンドルと開口部とを目視しながら
位置合わせするという面倒で熟練を要する作業を必要と
せずに、基準用の突起部と噛合い部とを用いて、容易に
ドアトリムの開口部をインナハンドルに対して位置決め
ることができる。
【0063】しかも、ドアトリムのドア幅方向のばらつ
きは、ドアインナパネルのほぼドア幅方向中央に組付く
インナハンドルを基準に是正されて、ドア幅方向中央か
ら両側にほぼ均等に振り分けられるので、組付いたドア
インナパネルの見栄えが損なわれずにすむ。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加え、かなりの位置決め精度が要求される、表面に意
匠面を形成したベースを採用したインナハンドルでも、
簡単に高い精度の位置合わせが実現できる。
【0065】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、簡単な構造で、インナハンドルに対する開口部
の位置決めができるといった効果を奏する。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、上記効果
に加え、今までのインナハンドルを固定するねじ構造を
そのまま流用して、位置決めを終えたドアトリムの固定
ができ、トリムの組付作業性が損なわずにすむといった
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のフロントドアを車室側か
ら見た状態を示す斜視図。
【図2】(a)は同ドアからドアトリムを外した状態を
示す斜視図。(b)はさらにドアからインナハンドルを
外した状態を示す斜視図。
【図3】ドアインナパネルに付いているインナハンドル
とドアトリムとが組合っている状態を示す斜視図。
【図4】同構造をドアインナパネル、インナハンドル、
ドアトリムとに分解した状態を示す斜視図。
【図5】インナハンドルをドアインナパネルに組込むと
きを説明するための断面図。
【図6】同インナハンドルが係止爪によってドアインナ
パネルに仮止めされるときを説明するための断面図。
【図7】インナハンドルが仮止めされたドアインナパネ
ルにドアトリムを組付ける作業を説明するための断面
図。
【図8】同組付けの途中で、インナハンドルの位置決め
取付け爪とドアトリム裏面の位置決めリブとが噛合うこ
とを説明するための図。
【符号の説明】
1…ドア本体 2…ドアインナパネル 4…サッシュ 5…凹陥部 6…インナハンドル 7…ベース 7a…意匠面 8…ハンドル 9…係止爪(仮止め部) 10…係止孔 11…ねじ孔部 12…取付け片(取付け部) 14…ねじ部材 15…ドアトリム 15c…係止条 18…クリップ 19…クリップ孔 20…開口部 21…位置決め爪(突起部) 22…位置決めリブ(噛合い部) 23…重合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルの側面の所定位置に位
    置決めて配置されたインナハンドルと、 上端部を前記ドアインインナパネルの上縁部に係止し当
    該係止した部分を支点にドアインナパネル側へ回動する
    ことによって、前記インナハンドルを露出させる開口部
    を有するドアトリムと、 前記インナハンドルに前記ドアトリムに向かって突き出
    るように設けられた位置決め基準用の突起部と、 前記ドアトリムの裏面に形成され、前記突起部のドア幅
    方向に対して噛合い可能な噛合い部とを有し、 前記突起部と前記噛合い部とが、前記ドアインナパネル
    に前記ドアトリムが重なり合うまでに、前記開口部と前
    記インナハンドルとの位置合わせをなすよう、徐々に噛
    合うようにしてあることを特徴とするドアトリムの位置
    決め構造。
  2. 【請求項2】 前記インナハンドルは、ドアトリムの開
    口部を覆う意匠面が表面に形成されたベースを有して構
    成されることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム
    の位置決め構造。
  3. 【請求項3】 前記突起部は、前記ベースの上側から前
    記ドアトリムに向かって突き出る先細の位置決め爪から
    構成され、 前記噛合い部は、前記ドアトリムの裏面に前記位置決め
    爪の先細の形状に合わせてドア幅方向にハの字状に配置
    された一対の位置決めリブから構成されることを特徴と
    する請求項2に記載のドアトリムの位置決め構造。
  4. 【請求項4】 前記インナハンドルのベースは、前記ド
    アインナパネルの側面の所定位置に位置決める仮止め部
    と、該仮止めにしたがい前記ドアインナパネルの側面と
    重なる本固定用の取付け部とを有して形成され、 前記ドアトリムは、該ドアトリムが位置決められるにし
    たがい、前記取付け部と重なる重合部を有して形成さ
    れ、 仮止めの前記インナハンドルに前記ドアトリムが合わせ
    られた後、互いに重なる前記ドアインナパネルのパネル
    部分、前記インナハンドルの取付け部、前記ドアトリム
    の重合部の三者が、外部からねじ込まれるねじ部材で共
    締めされるようにしてあることを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載のドアトリムの位置決め構造。
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