JP2002219590A - 亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法 - Google Patents

亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法

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JP2002219590A
JP2002219590A JP2001019265A JP2001019265A JP2002219590A JP 2002219590 A JP2002219590 A JP 2002219590A JP 2001019265 A JP2001019265 A JP 2001019265A JP 2001019265 A JP2001019265 A JP 2001019265A JP 2002219590 A JP2002219590 A JP 2002219590A
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laser
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Hideki Hamaya
秀樹 濱谷
Seiji Furusako
誠司 古迫
Yasunobu Miyazaki
康信 宮崎
Takashi Tanaka
隆 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶
接時に亜鉛蒸気の発生による溶融金属のスパッタやブロ
ーホールの発生を低減し、溶接ビード形状および品質に
優れた楕円レーザービームと再加熱用ビ−ムを用いる亜
鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法を提供する。 【解決手段】 亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法
において、照射位置でのビーム形状が溶接線に平行な長
径(D1Pa)とそれに垂直な短径(D1Pe)を有する楕円
であり、該長径(D1Pa)と短径(D1Pe)が下記(1)
式の関係を満足し、かつエネルギー密度が0.7MW/
cm2以上であるレーザービームを用いて溶接すること
を特徴とする溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ね
レーザー溶接方法。 1.2≦D1Pa/D1Pe≦2.5
・ ・ ・(1) 但し、 D1Pa:レーザービームの楕円の長径(mm)、 D1Pe:レーザービームの楕円の短径(mm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車用の外
板などに用いられる亜鉛メッキ鋼板の重ねレーザー溶接
方法に関し、詳しくは溶接時の亜鉛めっき蒸気の発生に
よる溶融金属の爆飛や溶接部欠陥の発生を低減するため
に1つあるいは少なくとも2つのレーザービームを用い
る亜鉛メッキ鋼板の重ねレーザー溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の車体、足廻り部材などの
構造部材として鋼板表面に亜鉛めっきを施した耐食性に
優れた亜鉛を主成分とするめっき鋼板が多く用いられて
いる。また、車体や自動車の構造体を組み立てる際に
は、通常、鋼板を所望の形状にプレス成形後、その鋼板
の一部の重ね合わせて部をレーザーで溶接する重ねレー
ザー溶接が多用されている。
【0003】亜鉛めっき鋼板をレーザーにより重ね溶接
する場合、鋼板表面の亜鉛は鋼板母材に比べ沸点が低い
ため、鋼板溶融直前あるいは溶融中に鋼板表面の亜鉛が
蒸発して亜鉛蒸気を発生し、溶融金属中に全部または一
部残留することによりブローホールまたはピットなどの
溶接欠陥となったり、特に鋼板重ね合わせ部が密着され
た状態で溶接した場合には、溶融金属中に吹き出した亜
鉛蒸気の圧力により溶融金属を爆飛させることがあり、
何れも溶接ビード形状、継ぎ手特性などの溶接品質を劣
化させる。
【0004】この問題を解決するため、例えば、特開平
04−288986号公報にあるようにスペーサーなど
を用いて亜鉛めっき鋼板の重ね合わせ部に所定の隙間を
設けて、溶接時に発生する亜鉛蒸気を溶融金属の周囲の
隙間から逃がす方法が従来から知られている。しかしな
がら、このような溶接時に鋼板重ね合わせ部に所定の間
隙を保持する方法は、自動車用構造部品などの複雑形状
および剛性の高いプレス成形材を重ね合わせ溶接する場
合に、溶接時に常に所定の隙間を保持することが非常に
困難であり、必然的に重ね合わせ部が密着またはその隙
間が非常に狭くなる部位が発生し、その部位にブローホ
ール等の溶接欠陥や最悪時では溶接時に溶融金属の爆飛
が発生するという問題が生ずる。
【0005】亜鉛めっき鋼板の重ね合わせ部が密着また
はその隙間が非常に狭い状態で重ねレーザー溶接した際
に、亜鉛蒸気起因のブローホールなどの溶接欠陥を防止
する方法として、例えば、予熱用レーザーとしてビーム
径が大きくかつエネルギー密度の低いダイオードレーザ
ーと、溶接用レーザーとして炭酸ガスレーザーとを組み
合わせて溶接する方法(Franhofer発表、AL
AW 2000、March 14−15、200
0)、1台のレーザー発振器から出力されたレーザービ
ームをビーム径とエネルギー密度の異なる2つのビーム
に分割してそれらを同心円上に重畳して同時に照射した
り、エネルギー密度の異なる2つのビームに分割してそ
れらを溶接線方向の前後に配置しながら照射することに
より、低エネルギー密度のビームで亜鉛めっきを蒸発さ
せ、高エネルギー密度のビームで溶接する方法(特開平
04−231190号公報)が従来から提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2つのレーザービームを用いた重ねレーザー溶接方法に
は以下のような問題点があった。即ち、前者(Fran
hofer発表、ALAW 2000、March 1
4−15、2000)のダイオードレーザーと炭酸ガス
レーザーを組み合わせて用いる方法は、2台のレーザー
発振器のために溶接機のレーザーヘッドが大きくなり実
用的でない。また、後者(特開平04−231190号
公報)の1台のレーザー発振器からのレーザービームを
分割して低エネルギー密度のビーム照射により亜鉛めっ
き鋼板表裏面の亜鉛を蒸発・離散し、その領域を高エネ
ルギー密度のビーム照射により溶接する方法は、低エネ
ルギー密度のビーム照射により亜鉛の蒸発・離散を安定
しておこなうことは難しく、亜鉛蒸気起因の溶接部欠陥
および溶融金属の爆飛の発生を実用レベルで完全になく
すことは不可能であった。
【0007】特に後者の方法は、当該特許公開公報の記
載内容から、亜鉛めっき鋼板の重ね合わせ部に隙間がな
い(密着状態)か、隙間が非常に狭い場合でも、低エネ
ルギー密度のビーム照射により亜鉛めっき鋼板の表裏層
の亜鉛を蒸発させ、それにより形成される亜鉛めっき層
厚みに相当する間隙または最初から存在した非常に狭い
間隙から離散させることを前提とするものであるが、本
発明者らの実験によれば、一方のレーザービーム照射に
よる亜鉛の蒸発後、亜鉛ガスを非常に狭い間隙を通して
大気へ逃がすことは困難であり、逃げきれず残留した亜
鉛ガスが他方のレーザービームによる溶接時に溶融金属
中に混入して溶接欠陥および溶融金属の爆飛の発生の原
因となることが判った。
【0008】本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑み
て、亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接時に亜鉛蒸気の
発生による溶融金属の爆飛や溶接部欠陥の発生を低減
し、溶接ビード形状および品質に優れた1つあるいは少
なくとも2つのレーザービームを用いる亜鉛めっき鋼板
の重ねレーザー溶接方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであり、その要旨とするところは、以下の通り
である。
【0010】(1) 亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶
接方法において、照射位置でのビーム形状が溶接線に平
行な長径(D1Pa)とそれに垂直な短径(D1Pe)を有す
る楕円であり、該長径(D1Pa)と短径(D1Pe)が下記
(1)式の関係を満足し、かつエネルギー密度が0.7
MW/cm2以上であるレーザービームを用いて溶接す
ることを特徴とする溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板
の重ねレーザー溶接方法。 1.2≦D1Pa/D1Pe≦2.5 ・ ・ ・(1) 但し、 D1Pa:レーザービームの楕円の長径(mm)、 D1Pe:レーザービームの楕円の短径(mm)
【0011】(2) 前記レーザービームの波長が1.
1(μm)以下であることを特徴とする上記(1)項に
記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ
ー溶接方法。
【0012】(3) 前記レーザービームを第1レーザ
ービームとして溶接した後、引き続き、第2レーザービ
ームにより加熱することを特徴とする上記(1)または
(2)項の何れかに記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっ
き鋼板の重ねレーザー溶接方法。
【0013】(4) 前記第1レーザービームの平均エ
ネルギー密度(E1)および第2レーザービームの平均
エネルギー密度(E2)が下記(2)式を満足し、第1
レーザービームの短径(D1Pe)および第2レーザービ
ームの短径(D2Pe)が下記(3)式を満足し、かつ第
1レーザービームと第2レーザービームのビーム中心間
の距離(LPa)が下記(4)式を満足するように調整す
ることを特徴とする上記(3)項に記載の溶接部欠陥の
少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法。 t1/(t2+t1)≦E2/E1 ・ ・ ・(2) 0.8≦D2Pe/D1Pe≦1.2 ・ ・ ・(3) 0.5D1Pe+1.5D2Pe≦LPa ・ ・ ・(4) 但し、 t1:上側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 t2:下側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 E1:第1レーザービームの平均エネルギー密度(kW
/mm2)、 E2:第2レーザービームの平均エネルギー密度(kW
/mm2)、 D1Pe:第1レーザービームの楕円の短径(mm)、 D2Pe:第2レーザービームの楕円の短径(mm)、 D1Pa:第1レーザービームの楕円の長径(mm)、 D2Pa:第2レーザービームの楕円の長径(mm)、 LPa:第1レーザービームと第2レーザービームのビー
ム中心間の距離(mm)
【0014】(5) 前記第1レーザービームおよび前
記第2レーザービームは、1台のレーザー発振器から出
力されたレーザービームを2分割してなることを特徴と
する上記(3)または(4)項の何れかに記載の溶接部
欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法。
【0015】(6) 前記レーザービームを第1レーザ
ービームとして溶接した後、引き続き、溶接線を挟んで
互いに線対象となる溶接部の位置を第2レーザービーム
および第3レーザービームにより同時に再加熱すること
を特徴とする上記(1)または(2)項の何れかに記載
の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶
接方法。
【0016】(7) 前記第1レーザービームの平均エ
ネルギー密度(E1)、第2レーザービームの平均エネ
ルギー密度(E2)および第3レーザービームの平均エ
ネルギー密度(E3)が下記(5)式を満足し、第1レ
ーザービームの短径(D1Pe)、第2レーザービームの
短径(D2Pe)、第3レーザービームの短径(D3Pe)お
よび第2レーザービームと第3レーザービームのビーム
中心間距離(LPe)が下記(6)式を満足し、かつ第1
レーザービームと第2レーザービームおよび第3レーザ
ービームとの各ビーム中心間の溶接方向距離(LPa)が
下記(7)式を満足するように調整することを特徴とす
る上記(6)項に記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき
鋼板の重ねレーザー溶接方法。 t1/(t2+t1)≦E2/E1 、E2=E3 ・ ・ ・(5) 0.8≦(D2Pe+LPe)/D1Pe≦1.2 、D2Pe=D3Pe ・ ・ ・(6) 0.5D1Pa+1.5D2Pa≦LPa 、D2Pa=D3Pa ・ ・ ・(7) 但し、 t1:上側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 t2:下側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 E1:第1レーザービームの平均エネルギー密度(kW
/mm2)、 E2:第2レーザービームの平均エネルギー密度(kW
/mm2)、 E3:第3レーザービームの平均エネルギー密度(kW
/mm2)、 D1Pe:第1レーザービームの楕円の短径(mm)、 D2Pe:第2レーザービームの楕円の短径(mm)、 D3Pe:第3レーザービームの楕円の短径(mm)、 D1Pa:第1レーザービームの楕円の長径(mm)、 D2Pa:第2レーザービームの楕円の長径(mm)、 D3Pa:第3レーザービームの楕円の長径(mm)、 LPa:第1レーザービームと第2レーザービームおよび
第3レーザービームとの各ビーム中心間の溶接方向距離
(mm)、 LPe:第2レーザービームと第3レーザービームとのビ
ーム中心間の距離(mm)
【0017】(8) 前記第1レーザービーム、前記第
2レーザービームおよび前記第3レーザービームは、1
台のレーザー発振器から出力されたレーザービームを3
分割してなることを特徴とする上記(6)または(7)
項に記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレ
ーザー溶接方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
【0019】本発明者らは、レーザービーム用いて亜鉛
めっき鋼板の重ね溶接を行う際に、溶接時の亜鉛蒸気起
因の溶融金属の爆飛および溶接部欠陥の発生を実用レベ
ルで問題がない程度までに低減できる方法を鋭意検討し
た。
【0020】先ず、発明者らは、レーザービーム用いて
亜鉛めっき鋼板の重ね溶接を行う際に発生する亜鉛蒸気
起因の溶融金属の爆飛(スパッタリング)および溶接部
欠陥の原因が、キーホール(レーザー溶接初期に鋼板板
厚方向に形成される貫通孔)前方の鋼板重ね合わせ部近
傍の亜鉛が溶融・蒸発して生成した亜鉛蒸気が、キーホ
ールを通して外部に十分排出できないために溶融プール
内部の亜鉛蒸気圧力が上昇し、キーホール後方の溶融プ
ールを吹き飛ばしたり(爆飛またはスパッタリングと称
されている)、溶融プール中に残存するためであると考
え、亜鉛蒸気とキーホールの生成条件の関係について検
討を行った。
【0021】レーザーによる亜鉛めっき鋼板の重ね溶接
時に鋼板亜鉛めっき層での亜鉛の溶融速度(vZn:g/
min)は、溶接速度(ve)、照射位置でのレーザー
ビームの溶接線に対して垂直な方向のビーム直径(D
1Pe)、亜鉛密度(ρ)および亜鉛めっき厚み(t)に
よって下記(8)式のように示される。 vZn=A・ρ・ve・D1Pe・t ・ ・ ・(8) 但し、A:比例定数
【0022】なお、レーザー溶接時の溶融プールは非常
に高温(約2000K)であるために、亜鉛は溶融後、
瞬時にして沸点まで昇温され亜鉛蒸発が生成されると考
えられるが、この際の亜鉛蒸発の生成速度(V)は、
(9)式のように概算される。 V=(vZn・R・T)/(P・MZn) =(A・ρ・ve・D1Pe・t・R・T)/(P・MZn) ・ ・ ・(9) 但し、 MZn:亜鉛の原子量、 R:気体定数、 T:溶融プール内の温度(約2000K)、 P:キーホールの内部圧力(約1気圧)
【0023】上記の生成速度(V)で生成した亜鉛蒸発
をレーザー溶接時に形成されるキーホールを通じて外部
に排出させる場合の亜鉛蒸発の排出速度(Vex)は、キ
ーホールの鋼板面に平行な断面積で律速されると考えら
れ、この断面積は、照射位置でのレーザービーム形状に
依存するため、亜鉛蒸発の排出速度(Vex)は下記(1
0)式のように表記できる。 Vex=B・π・D1Pa・D1Pe ・ ・ ・(10) 但し、 B:比例定数、 D1Pa:照射位置でのレーザービームの溶接線に平行な
方向のビーム直径(mm)、 D1Pe:照射位置でのレーザービームの溶接線に対して
垂直な方向のビーム直径(mm)
【0024】以上の通り、キーホールからの亜鉛蒸発の
排出速度(Vex)は、レーザービームの断面積が律速と
なるため、レーザービームの溶接線に平行な方向のビー
ム直径(mm)および垂直な方向のビーム直径(mm)
の両方に依存するが、亜鉛蒸発の生成速度(V)は、レ
ーザービームの溶接線に対して垂直な方向のビーム直径
(mm)のみに依存する。
【0025】しかしながら、通常のレーザー溶接に用い
るレーザービームの断面形状は円形であるため、そのビ
ーム直径を拡大すると、キーホール断面積の増大により
亜鉛蒸発の排出速度(Vex)は増加するが、それと同時
に亜鉛蒸発の生成速度(V)も増加するためキーホール
からの亜鉛蒸発の排出効率は向上しないだけでなく、そ
のビーム直径の拡大に伴ってエネルギー密度が低下し良
好なレーザー溶接を可能とするためのキーホール形成が
困難になる。
【0026】そこで、発明者らは、照射位置において溶
接線に垂直な方向のビーム直径に比べて溶接線に平行な
方向のビーム直径が大きい楕円のビーム形状を有するレ
ーザービームを用いてレーザー溶接することにより、良
好なレーザー溶接を可能とするキーホール形成に必要な
エネルギー密度(ビーム断面積に反比例)を確保しつ
つ、亜鉛蒸気の生成速度(V)(溶接線に垂直な方向の
ビーム直径に比例)に比べてキーホールからの亜鉛蒸気
の排出速度(Vex)(ビーム断面積に比例)を相対的に
向上させ、それによりレーザー溶接時の溶融金属の爆飛
(スパッタリング)およびブローホール、ピット等の溶
接欠陥を抑制する方法を見出した。
【0027】さらに、本発明者らは、上記の溶接方法に
おいて亜鉛蒸気が排出されずにその一部または全部が溶
融金属中に残存したまま凝固したブローホール、ピット
等の溶接欠陥を低減するためには、上記レーザービーム
(第1レーザービーム)による溶接後、引き続き、その
溶接部を低エネルギー密度の第2のレーザービームによ
り加熱する方法を用いることが有効であることが判っ
た。
【0028】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであり、その詳細を図1を用いて説明する。
【0029】図1は、本発明の溶接方法の模式図であ
る。
【0030】図1に示すように、本発明では、溶接方向
19にレーザービーム7を照射することにより上側亜鉛
めっき鋼板1および下側亜鉛めっき鋼板2を加熱溶融し
ながら溶接をおこなう。この際、上側亜鉛めっき鋼板1
および下側亜鉛めっき鋼板2のそれぞれの表裏面に存在
する亜鉛めっき層3、4、5、6は、レーザービーム7
によって加熱・溶融され瞬時に亜鉛蒸気9を発生する。
また、レーザービーム7の照射直後、つまり溶接初期に
は、上側亜鉛めっき鋼板1および下側亜鉛めっき鋼板2
の溶融金属部を貫通したキーホール8が形成され、その
大きさが亜鉛蒸気9の発生量に対して十分であれば、キ
ーホール8前方の上側亜鉛めっき鋼板1の裏層亜鉛めっ
き層4および下側亜鉛めっき鋼板2の表層亜鉛めっき層
5から発生した亜鉛蒸気9の大部分は、キーホール8を
通じて上側の亜鉛めっき鋼板1の上方10または下側の
亜鉛めっき鋼板2の下方11から外に排出され、亜鉛蒸
気9の圧力上昇よりキーホール後方の溶融プール12を
吹き飛ばしたり(爆飛またはスパッタリングと称す)、
亜鉛蒸気9の一部または全部が溶融金属中に残存したま
ま凝固してブローホール、ピット等の溶接欠陥14は減
少する。
【0031】本発明は、良好なレーザー溶接を可能とす
るキーホール形成に必要なエネルギー密度(ビーム断面
積に反比例)を確保しつつ、亜鉛蒸気の生成速度(溶接
線に垂直な方向のビーム直径に比例)に比べてキーホー
ルからの亜鉛蒸気の排出速度(ビーム断面積に比例)を
相対的に向上させ、それによりレーザー溶接時の溶融金
属の爆飛(スパッタリング)およびブローホール、ピッ
ト等の溶接欠陥を抑制するために、照射位置でのビーム
形状が溶接線に平行な長径(D1Pa)とそれに垂直な短
径(D1Pe)を有する楕円であり、この長径(D1Pa)と
短径(D1Pe)が下記(1)式の関係を満足し、かつエ
ネルギー密度が0.7MW/cm2以上であるレーザー
ビームを用いて溶接することを特徴とする。 1.2≦D1Pa/D1Pe≦2.5 ・ ・ ・(1) 但し、 D1Pa:レーザービームの楕円の長径(mm)、 D1Pe:レーザービームの楕円の短径(mm)
【0032】なお、ここで、ビーム径はレーザービーム
の総パワーの86%を占める楕円領域と定義する。
【0033】また、このようなビーム形状が楕円のレー
ザービームは、通常のビーム形状が円形のレーザービー
ムをシリンダーレンズなどを用いて変形させることで達
成できる。
【0034】本発明では、良好なレーザー溶接を可能と
するキーホールを形成するために、レーザーエネルギー
密度(ビーム断面積に反比例)を0.7MW/cm2
上とすることが必要であるとともに、以下の理由でレー
ザービームの楕円の長径と短径との比D1Pa/D1Pe
1.2から2.5の範囲とする必要がある。
【0035】図4にレーザービームの楕円の長径と短径
との比D1Pa/D1Peと、溶接時の溶融金属の爆飛量(ス
パッタ量)との関係を示す。D1Peは0.6μm一定と
している(ランプ励起YAGの場合最小値は0.5μ
m、半導体励起YAGの場合は0.3mmが最小値)。
【0036】ここで、溶融金属の爆飛量は、溶接ビード
の単位溶融金属量あたりの爆飛量(爆飛による欠損した
質量)の割合(%)であると定義する。
【0037】図4に示すようにレーザービームの楕円の
長径と短径との比D1Pa/D1Peが1.2未満となると、
亜鉛蒸気の生成速度(溶接線に垂直な方向のビーム直径
1P eに比例)に比べてキーホールからの亜鉛蒸気の排
出速度(ビーム断面積に比例)を相対的に向上できない
ため、レーザー溶接時の溶融金属の爆飛(スパッタリン
グ)を低減することができない。一方、レーザービーム
の楕円の長径と短径との比D1Pa/D1Peが2.5を超え
ると、レーザーエネルギー(MW)自体を大きくしなけ
れば、鋼板を貫通する良好なキーホールの形成が困難と
なるため、亜鉛蒸気をキーホールから良好に排出できな
くなり、レーザー溶接時の溶融金属の爆飛(スパッタリ
ング)を低減することができない。
【0038】また、レーザーエネルギー(MW)自体を
大きくすると経済性の観点から好ましくない。
【0039】また、D1Paが5mmを超えると、曲線の
溶接が困難となるので曲線の溶接を行う場合には、D
1Paを5mm以下にすることが好ましい。
【0040】また、波長が1.1(μm)を超えるよう
な長い波長(例えば、炭酸ガスレーザーなど)のレーザ
ービームは、溶接ビード形状や溶け込み深さが、溶接速
度に対して敏感に変化する領域があるため、キーホール
形成等の適正な溶接条件を得るための制御範囲が狭く、
制御性が難しい。従って、本発明では、キーホール形成
等の適正な溶接条件におけるレーザー発振器の制御性お
よび安定性の観点からレーザービームの波長を1.1
(μm)以下とする。
【0041】なお、本発明の波長が1.1(μm)以下
のレーザービームとしては、例えば、YAGレーザー
(波長=1.06μm)や半導体レーザー(波長=0.
8μm)等のレーザー発振器からのレーザービームが挙
げられるが、本発明では、これらのレーザー発振器から
のレーザービームに限定されるものではない。
【0042】以上のように、本発明では、レーザーによ
り亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する際に、良好なキーホー
ルを形成するために、レーザーエネルギー密度(ビーム
断面積に反比例)を0.7MW/cm2以上とするとと
もに、亜鉛蒸気の生成速度(溶接線に垂直な方向のビー
ム直径に比例)に比べてキーホールからの亜鉛蒸気の排
出速度(ビーム断面積に比例)を相対的に向上させるた
めに、照射位置でのビーム形状を溶接線に平行な長径
(D1Pa)とそれに垂直な短径(D1Pe)を有する楕円と
し、かつこの楕円の長径と短径との比D1Pa/D1Pe
1.2から2.5の範囲とすることより、亜鉛めっき鋼
板の重ね合わせ部が密着している(隙間がない)状態で
溶接した場合にも溶接時の溶融金属の爆飛量(スパッタ
リング)を従来に比べて大幅に低減できる。
【0043】さらに、本発明では、図1に示すようにレ
ーザービーム7の溶接時に溶融プール12(溶融金属)
の周囲の熱影響部の表層亜鉛めっき層中の亜鉛が蒸発し
た後、その亜鉛蒸気13が溶融金属中に混入して凝固す
ることで形成される溶接ビード15中のブローホール1
4やピット等のポロシティ(溶接欠陥)の発生を防止す
るために、前述のようにレーザービーム7(第1レーザ
ービーム)により溶接した後、引き続き、低エネルギー
密度の第2のレーザービーム16により溶接線上の溶融
・凝固前または凝固後の溶接部を加熱して溶融金属中ま
たは凝固後の溶接ビード15中のブローホール14やピ
ットを熱拡散したり、ビームホール17の形成により溶
接部内部に残存する亜鉛蒸気を離散ルート18より外部
に排出して、溶接ビード15中の欠陥の低減および表面
形状の平滑化を行う。
【0044】このようなレーザービーム7の単独溶接時
に、溶融プール周囲の亜鉛めっき層から発生する亜鉛蒸
気が起因するブローホールやピットなどのポロシティ
(溶接欠陥)は、上下の板部境界から溶接ビード中心軸
(溶接部断面を見た場合のビードの左右対称軸)に向か
ったブローホールとして残留しやすい。
【0045】このようなポロシティ(溶接欠陥)を低減
させるための方法して、発明者らは、以下の2つの手法
が効果的であることを見いだした。
【0046】第1番目の手法として、先述した楕円レー
ザービーム(以下、第1レーザービーム)の後方にブロ
ーホール減少用のレーザービーム(以下、第2レーザー
ビーム)を配置することである。これはブローホールを
含む溶融プールあるいは溶接部に凝固完了部にビームを
照射し、ブローホールの亜鉛を排出させるためのレーザ
ービームである。
【0047】この時、第1レーザービームの平均エネル
ギー密度(E1)は少なくともキーホールを形成する以
上のエネルギー密度が必要であり、第2レーザービーム
の平均エネルギー密度(E2)は少なくとも第1レーザ
ービームによる溶接後に残存したブローホール近傍を溶
融可能な値が必要である。つまり、両レーザービームに
よる溶け込み深さは、それぞれ、上側および下側鋼板分
の板厚(t2+t1)、下側鋼板分の板厚t1以上必要以
上ということになる。従って、第1レーザービームと第
2レーザービームのエネルギー密度比(E2/E1)は、
1/(t2+t 1)以上にする必要がある。また、その
エネルギー密度(E2/E1)の上限は特に限定する必要
がないが、大きくなる程経済性が悪いため好ましくな
い。
【0048】図5に第2レーザービームと第1レーザー
ビームのそれぞれの溶接線に垂直な方向のビーム直径の
比D2Pe/D1Peとブローホール生成量との関係を示す。
【0049】D2Pe/D1Peが0.8未満になると、第1
レーザービームの溶接後に残存したブローホール部を十
分に加熱溶融できず、一方、D2Pe/D1Peが1.2を超
えると、第2レーザービーム自体によって新たに亜鉛蒸
気を生成しブローホール生成の原因となり、何れの場合
もブローホールの生成を十分に抑制することはできな
い。従って、第2レーザービームの溶接線に垂直な方向
のビーム直径D2Peは、第1レーザービームの溶接後に
残存したブローホール部近傍を十分溶融し、かつ第2レ
ーザービームによる新たな亜鉛蒸気の生成を抑えるため
に0.8D1Pe以上、1.2D1Pe以下にする必要があ
る。
【0050】さらに、第1および第2の両レーザービー
ムの中心間距離(LPa)も重要な因子である。第2レー
ザービームは第1レーザービームによって形成されるキ
ーホール後方の溶融または凝固金属部を加熱または、溶
融する必要がある。そのため、その両レーザービームの
中心間距離LPaは0.5D1Pa+1.5D2Pa以上にしな
くてはならない。また、LPaが長すぎると、曲線の溶接
をおこなう場合にその溶接が不可能となるため、曲線溶
接をおこなう場合には、LPaは3+3D1Pa以下にする
ことが好ましい。
【0051】上記第1番目の手法は第1レーザービーム
の後方に1つだけ第2レーザービームを配置する方法で
あり、簡便な装置を用いられるが、ブローホールは溶接
ビードの両端近傍に多く発生するため、第2レーザービ
ームのパワーを必ずしも有効に用いることができない。
そこで第2番目の手法として、レーザーヘッドの構造は
前方法よりも複雑になるが第2レーザービームを第2、
第3レーザービームに分割し、これらのビームを溶接ビ
ードの両端近傍を同時に加熱するように溶接線を挟んで
互いに線対称となるようにレーザービームを照射し、第
2レーザービームののパワーを有効利用する手法を見い
だした。
【0052】即ち、前記した第1レーザービームに後続
させて、溶接線を挟んで線対称な位置に、同一なビーム
形状およびエネルギー密度を有する2つの第2レーザー
ビームと第3レーザービームを照射することにより、溶
接部中のブローホールを含む溶融プールあるいは凝固金
属部中の、ブローホール原因となる亜鉛蒸気を排出させ
るのである。
【0053】第2および第3レーザービームは同一のビ
ーム形状およびエネルギー密度を有し、溶接線に対して
線対称に配置するため、以下第2および第3レーザービ
ームを後続レーザービームという。
【0054】また、以下に示すEbはE2またはE3を、
bPaはD2PaまたはD3Paを、そしてDbPeはD2Peまた
はD3Peをそれぞれ示す。
【0055】第1レーザービームと後続レーザービーム
のパワー密度比(Eb/E1)は、第1レーザービームに
よる溶接後に残存したブローホール近傍を溶融するため
にt 1/(t2+t1)以上にする必要がある。
【0056】また、第1レーザービームによる溶接ビー
ド幅の中心線(図3中の46)とエッジの距離(H1
図3中の49)、この中心線(図3中の46)と後続ビ
ームによる溶接ビードのエッジの距離(H2:図3中の
50)はそれぞれ式(12)、(13)で表せる。 H1=α(D1Pe/2) ・ ・ ・(12) H2=α{(DbPe/2)+(LPe/2)} ・ ・ ・(13) 但し、 LPe:後続レーザービームである第2および第3レーザ
ービームの中心間距離
【0057】ブローホール近傍を十分に加熱溶融するた
めには、H2とH1の比H2/H1が0.8以上に、また、
後続レーザービームによる新たな亜鉛蒸気の生成を抑え
るためには、H2/H1は1.2以下にする必要がある。
従って、(12)、(13)式より、(14)式の関係
を満たす必要がある。 0.8≦(DbPe+LPe)/D1Pe≦1.2 ・ ・ ・(14)
【0058】さらに、下記(15)式に示すように、第
1および後続の両レーザービームの中心間距離(LPa
は第1レーザービームによって形成されるキーホール後
方の溶融または凝固金属部を加熱または溶融してブロー
ホールの低減をさせるために0.5D1Pa+1.5D2Pa
以上にする必要がある。また、曲線の溶接を可能とする
ためには両ビームの中心間距離(LPa)は3+3D1Pa
以下にすることが好ましい。 0.5D1Pa+1.5DbPa≦LPa ・ ・ ・(15)
【0059】
【実施例】以下の実施例により、本発明の効果を説明す
る。
【0060】(実施例1)5kWのYAGレーザーを2台
用いた場合の実験に用いた鋼板表面でのビームの形状・
配置を図2に示す(いずれも焦点位置は鋼材表面、溶接
速度は5m/min)。
【0061】溶接方向20に対し、第1レーザービーム
21と第2レーザービーム22を配置する。第1ビーム
はシリンダーレンズ23で溶接方向28の焦点距離を拡
大し、集光レンズ24で、鋼材表面25aに集光する。
第2ビーム22は集光レンズ26で同じく27aに集光
する。2つのレンズの位置関係29を拡大すると第1ビ
ームは25bに、第2ビームは27bに相当する。
【0062】この時、第1ビームの溶接方向と平行およ
び垂直方向の直径をそれぞれ30(D1Pa)、31(D
1pe)、第2ビームの溶接方向と平行および垂直方向の
直径をそれぞれ32(D2Pa)、33(D2Pe)、そして
両ビームの中心間の距離34(LPa)としてYAGレー
ザーによる亜鉛めっき鋼板(板厚=0.8mm×2枚、
目付け量60g/mm2)の重ね溶接(板間のギャップ
はゼロ)の場合の結果を表1に示す。
【0063】この表中、スパッタ量は、溶接ビードの単
位溶融金属量あたりの重量ロスの割合で評価し、50%
以上を「大」、10%以上50%未満を「中」、10%
未満を「小」と3段階で評価した。また、ブローホール
は単位溶接線(溶接ビード中央部を通る線)長さあたり
のブローホール長さ(ブローホールが溶接線を分断する
線分の長さ)の割合で評価し、50%以上を「大」、1
0%以上30%未満を「中」、10%未満を「小」と3
段階で評価した。加えて、溶接中、キーホールの形成の
可否や曲線溶接の可否によって評価した。
【0064】
【表1】
【0065】この表より従来技術であるシングルビーム
を用いた場合、長焦点レンズを用いてビーム径を変えて
もスパッタは「中」以上であることが判る。さらにシリ
ンドリカルレンズを用いて第1ビームを楕円にした場
合、本発明の請求範囲の条件でスパッタ量が減少してい
ることが判る。ただ、スパッタは低減できても第2ビー
ムがないとブローホールは依然として多く残留してい
る。そのため本発明の請求範囲で第2ビームを重畳させ
ることによりブローホールが抑制できることが判る。
【0066】(実施例2)5kWのYAGレーザーを1台
用い、ビームを3分割した場合の実験に用いた鋼板表面
でのビームの形状・配置を図3に示す(いずれも焦点位
置は鋼材表面、溶接速度は3m/min)。
【0067】レーザービーム35の両側をプリズム36
a、36bで部分的に偏向し、中央部のビームはシリン
ダーレンズ37で集光距離を変える。これらのビームを
集光レンズ38で鋼材表面に集光する。中央部のシリン
ダーを通ったビームは楕円状の第1ビームスポット39
aを、プリズムを経由した2つのビームは、第2ビーム
スポット40aと第3ビームスポット41bとなる。こ
れらビームの位置関係42を拡大すると、第1ビームス
ポット39b、第2ビームスポット40b、第3ビーム
スポット41bとなる。第2、第3ビームを併せて後続
ビームとする。51は溶接方向である。この2つの後続
ビームは溶接中心46に対し、線対称の位置にある。ま
た、第1ビームの溶接方向と平行および垂直方向の直径
をそれぞれ42(D1Pa)、43(D1Pe)、後続ビーム
の溶接方向と平行および垂直方向の直径をそれぞれ44
(DbPa)、45(DbPe)、そして第1ビームと後続ビ
ームのビームの中心の溶接平行方向の距離47
(LbPa)、後続ビーム中心間の溶接方向と垂直方向の
距離48(Lbpe):溶接中心線46を挟んで後続ビー
ムは線対称に配置しているため、この中心線と第2と第
3とのビーム中心間の距離はLbPe/2に相当する。こ
の際、第1ビームによる溶接ビード幅の中心線とエッジ
の距離49、この中心線と後続するビームによる溶接ビ
ードのエッジの距離を図中のように定義する。
【0068】こうしたビームを用いたYAGレーザーに
よる亜鉛めっき鋼板(板厚=0.8mm×2枚。目付け
量は60g/m2)の重ね溶接(板間のギャップはゼ
ロ)の場合の結果を表2に示す。
【0069】この表中、評価基準の定義は表1と同一で
ある。この表より、本発明の請求範囲で、スパッタ量1
0%未満、ブローホール量10%未満で、かつ曲折溶接
が可能であることが判る。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、亜鉛めっき鋼板の重ね
レーザー溶接において、溶接時に重ねあわせ部が密着し
た状態で溶接しなくてはならない場合でも、従来に比べ
て大幅に溶融金属のスパッタおよびブローホールを低減
できるとともに、溶接継ぎ手特性を向上させることがで
き、特に自動車産業分野においては利するところ大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の亜鉛めっき鋼板の重ね溶接方法におけ
るスパッタおよびブローホール解消のメカニズムを説明
するための概念図である。
【図2】第1レーザービーム(楕円)と第2レーザービー
ムの配置の関係を示す図である。
【図3】第1レーザービーム(楕円)と後続レーザービー
ムの配置の関係を示す図である。
【図4】レーザービーム(楕円)の長径と短径の比(D
1Pa/D2Pa)と溶融金属のスパッタ量との関係を示す図
である。
【図5】第2レーザービームと第1レーザービームのそ
れぞれの溶接線に垂直な方向のビーム直径の比D2Pe
1Peとブローホール生成量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 上側亜鉛めっき鋼板 2 下側亜鉛めっき鋼板 3 上側亜鉛めっき鋼板の表層亜鉛めっき層 4 上側亜鉛めっき鋼板の裏層亜鉛めっき層 5 下側亜鉛めっき鋼板の表層亜鉛めっき層 6 下側亜鉛めっき鋼板の裏層亜鉛めっき層 7 第1レーザビーム(楕円) 8 第1レーザービームによるキーホール 9 キーホール先方より発生した亜鉛蒸気 10 亜鉛蒸気の上方離散ルート 11 亜鉛蒸気の下方離散ルート 12 溶融プール 13 溶接ビード脇から発生した亜鉛蒸気 14 13により形成したブローホール 15 溶接ビード 16 第2レーザービーム 17 第2レーザービームによるビームホールまたはキ
ーホール 18 14ブローホール中の亜鉛蒸気の離散ルート 19 溶接方向 20 溶接方向 21 第1レーザービーム 22 第2レーザービーム 23 シリンダーレンズ 24 集光レンズ 25a、25b 第1レーザービームスポット 26 集光レンズ 27a、27b 第2レーザービームスポット 28 溶接方向 29 第1ビームスポットと第2ビームスポットの位置
関係 30 第1レーザービームの進行方向と平行方向の直径
(D1Pa) 31 第1レーザービームの進行方向と垂直方向の直径
(D1Pe) 32 第2レーザービームの進行方向と平行方向の直径
(D2Pa) 33 第2レーザービームの進行方向と垂直方向の直径
(D2Pe) 34 第1レーザービーム中心と第2レーザービーム中
心との距離(LPa) 35 レーザービーム 36a、36b プリズム 37 シリンダーレンズ 38 集光レンズ 39a、39b 第1レーザービームスポット 40a、40b 第2レーザービームスポット 41a、41b 第3レーザービームスポット 42 第1レーザービームの進行方向と平行方向の直径
(D1Pa) 43 第1レーザービームの進行方向と垂直方向の直径
(D1Pe) 44 後続レーザービームの進行方向と平行方向の直径
(DbPa) 45 後続レーザービームの進行方向と垂直方向の直径
(DbPe) 46 溶接中心線 47 第1レーザービーム中心と後続レーザービーム中
心との溶接方向と平行方向の距離(LbPa) 48 後続レーザービーム中心間の溶接方向と垂直方向
の距離(LbPe)溶接中心線に対して線対称に配置 49 第1ビームによる溶接ビード幅の中心線とエッジ
の距離 50 第1ビームによる溶接ビード幅の中心線と後続す
るビームによる溶接ビードのエッジの距離 51 溶接方向
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 103:16 B23K 103:16 (72)発明者 宮崎 康信 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 田中 隆 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4E068 AA05 AJ04 BF00 CA02 CD03 DA14 DB01 DB15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法
    において、照射位置でのビーム形状が溶接線に平行な長
    径(D1Pa)とそれに垂直な短径(D1Pe)を有する楕円
    であり、該長径(D1Pa)と短径(D1Pe)が下記(1)
    式の関係を満足し、かつエネルギー密度が0.7MW/
    cm2以上であるレーザービームを用いて溶接すること
    を特徴とする溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ね
    レーザー溶接方法。 1.2≦D1Pa/D1Pe≦2.5 ・ ・ ・(1) 但し、 D1Pa:レーザービームの楕円の長径(mm)、 D1Pe:レーザービームの楕円の短径(mm)
  2. 【請求項2】 前記レーザービームの波長が1.1(μ
    m)以下であることを特徴とする請求項1に記載の溶接
    部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方
    法。
  3. 【請求項3】 前記レーザービームを第1レーザービー
    ムとして溶接した後、引き続き、第2レーザービームに
    より加熱することを特徴とする請求項1または請求項2
    の何れかに記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の
    重ねレーザー溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記第1レーザービームの平均エネルギ
    ー密度(E1)および第2レーザービームの平均エネル
    ギー密度(E2)が下記(2)式を満足し、第1レーザ
    ービームの短径(D1Pe)および第2レーザービームの
    短径(D2Pe)が下記(3)式を満足し、かつ第1レー
    ザービームと第2レーザービームのビーム中心間の距離
    (LPa)が下記(4)式を満足するように調整すること
    を特徴とする請求項3に記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛
    めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法。 t1/(t2+t1)≦E2/E1 ・ ・ ・(2) 0.8≦D2Pe/D1Pe≦1.2 ・ ・ ・(3) 0.5D1Pe+1.5D2Pe≦LPa ・ ・ ・(4) 但し、 t1:上側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 t2:下側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 E1:第1レーザービームの平均エネルギー密度(kW
    /mm2)、 E2:第2レーザービームの平均エネルギー密度(kW
    /mm2)、 D1Pe:第1レーザービームの楕円の短径(mm)、 D2Pe:第2レーザービームの楕円の短径(mm)、 D1Pa:第1レーザービームの楕円の長径(mm)、 D2Pa:第2レーザービームの楕円の長径(mm)、 LPa:第1レーザービームと第2レーザービームのビー
    ム中心間の距離(mm)
  5. 【請求項5】 前記第1レーザービームおよび前記第2
    レーザービームは、1台のレーザー発振器から出力され
    たレーザービームを2分割してなることを特徴とする請
    求項3または請求項4の何れかに記載の溶接部欠陥の少
    ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザービームを第1レーザービー
    ムとして溶接した後、引き続き、溶接線を挟んで互いに
    線対象となる溶接部の位置を第2レーザービームおよび
    第3レーザービームにより同時に再加熱することを特徴
    とする請求項1または請求項2の何れかに記載の溶接部
    欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶接方法。
  7. 【請求項7】 前記第1レーザービームの平均エネルギ
    ー密度(E1)、第2レーザービームの平均エネルギー
    密度(E2)および第3レーザービームの平均エネルギ
    ー密度(E3)が下記(5)式を満足し、第1レーザー
    ビームの短径(D1Pe)、第2レーザービームの短径
    (D2Pe)、第3レーザービームの短径(D3Pe)および
    第2レーザービームと第3レーザービームのビーム中心
    間距離(LPa)が下記(6)式を満足し、かつ第1レー
    ザービームと第2レーザービームおよび第3レーザービ
    ームとの各ビーム中心間の溶接方向距離(LPa)が下記
    (7)式を満足するように調整することを特徴とする請
    求項6に記載の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重
    ねレーザー溶接方法。 t1/(t2+t1)≦E2/E1 、E2=E3 ・ ・ ・(5) 0.8≦(D2Pe+LPe)/D1Pe≦1.2 、D2Pe=D3Pe ・ ・ ・(6) 0.5D1Pa+1.5D2Pa≦LPa 、D2Pa=D3Pa ・ ・ ・(7) 但し、 t1:上側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 t2:下側の亜鉛めっき鋼板の厚み(mm)、 E1:第1レーザービームの平均エネルギー密度(kW
    /mm2)、 E2:第2レーザービームの平均エネルギー密度(kW
    /mm2)、 E3:第3レーザービームの平均エネルギー密度(kW
    /mm2)、 D1Pe:第1レーザービームの楕円の短径(mm)、 D2Pe:第2レーザービームの楕円の短径(mm)、 D3Pe:第3レーザービームの楕円の短径(mm)、 D1Pa:第1レーザービームの楕円の長径(mm)、 D2Pa:第2レーザービームの楕円の長径(mm)、 D3Pa:第3レーザービームの楕円の長径(mm)、 LPa:第1レーザービームと第2レーザービームおよび
    第3レーザービームとの各ビーム中心間の溶接方向距離
    (mm)、 LPe:第2レーザービームと第3レーザービームとのビ
    ーム中心間の距離(mm)
  8. 【請求項8】 前記第1レーザービーム、前記第2レー
    ザービームおよび前記第3レーザービームは、1台のレ
    ーザー発振器から出力されたレーザービームを3分割し
    てなることを特徴とする請求項6または請求項7に記載
    の溶接部欠陥の少ない亜鉛めっき鋼板の重ねレーザー溶
    接方法。
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