JP2002219118A - X線透視撮影装置 - Google Patents
X線透視撮影装置Info
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Abstract
危険防止と検査の安全を高めるX線透視撮影装置を提供
する。 【解決手段】遠隔操作可能なX線透視撮影装置におい
て、術者30の存在を検出するセンサ11、12、13
をそれぞれ天板5の奥側側面、映像系支柱6の側面、天
板5の長手方向側面等に設置し、天板5あるいは映像系
支柱6等を操作したときに、術者30の位置により警報
制御器31および警報機14により警報を発し、さらに
接近した時には警報を継続するとともに移動を停止する
ことにより、検査および治療を中断することなく進行せ
しめる。
Description
うX線透視撮影装置に係り、小児の撮影、整形外科領域
の撮影、断層撮影或いはインターベンショナル・ラディ
オロジ(エックス線透視下経血管治療術)等に使用する
ために、被検者を乗せる天板の周囲四方から術者が被検
者に近づくことが容易であるように設計されたX線透視
撮影装置に関する。
せる天板、天板を垂直から水平更には被検者の頭が下に
なる逆傾斜まで天板を傾斜させる手段と、天板を長手方
向に移動させる手段と、それと直角方向に水平移動させ
る手段或いはX線管とX線受像部を支持する映像系支柱
を天板の長手方向と直角な方向に移動する手段と、映像
系支柱を天板の長手方向に移動する手段を備えており、
消化管系統の検査等に多数用いられている。
らではなく、限られた方向からのみ被検者に近づくこと
ができるように設計されており、透視撮影装置の可動部
は術者から離れた位置にあって、たとえそれが動いても
術者に接触する可能性はなかった。従って、このような
装置では本発明の必要性はなかった。
者に近づくことができる種類のX線透視撮影装置は小児
の撮影、整形外科領域の撮影、断層撮影或いはインター
ベンショナル・ラディオロジ等に使用されるが、例えば
小児の撮影の場合には、付き添いが必要である場合が多
く、また、インターベンショナル・ラディオロジの実施
に際しては、医師が被検者の傍らでカテーテルを操作
し、看護婦が薬剤を用意し、X線技師がX線装置を操作
するなど、天板の周りに人或いは機械器具が存在するこ
とが多い。このような場合には、可動部の近傍に術者が
立つ可能性は高く、接触によって治療或いは検査が中断
される危険性がある。従って、その危険を予防する必要
が出てきたのである。
づき方が限定されたX線透視撮影装置では、安全に行な
える透視或いは撮影の術式が限定される。例えば、イン
ターベンショナル・ラディオロジの場合には、術者が透
視撮影装置の周囲に待機し、種々の操作を行うことが多
くなった。この場合、術者は被検者に意識を集中してい
るため、装置の動きに対する注意が薄くなりがちであ
る。機械装置が動き出して術者に当たったり、検査装置
の一部に当たったりすると、検査が中断されたり、最悪
の場合には被検者に危険を及ぼす可能性がある。
ロジでは術者は被検者の近くにおり、自らの手で種々の
治療行為をする。従って、この目的に使用されることを
想定したX線透視撮影装置では、術者は被検者つまり天
板の四方から被検者にアプローチできるように設計され
なければならない。ところが、患者へのアプローチの方
向が広範囲になるほど、何らかの安全システムを設けな
い限り、術者及び被検者の安全を保証することはできな
いのである。
作はそれらの位置が計画どおりになっているか確認しな
がら進めなければならない。立体的な位置を正しく認識
するためには透視撮影の位置を変更する他、斜め方向か
らのX線透視撮影も必要になる。これら位置変更のため
には天板或いは映像系支柱を移動させなければならな
い。術者が装置の前面にいて治療をする場合には危険は
ほとんどないが、術者が装置の後ろ側で治療する場合を
考えると、被検者とX線映像モニターの画面を注視して
いる医師及び技師が映像系支柱や天板の動きによって体
の一部に接触されたり、頭を挟んだり、その結果カテー
テルの操作に失敗するといった危険を生ずる恐れがあ
る。本発明はこのような問題を解消するX線透視撮影装
置を提供せんとするものである。
する際に片側からだけしかアプローチできない場合には
作業が困難であり、付き添いの肉親がそばに居られない
などの問題が生ずる。この場合も被検者の四方に術者或
いは補助者が立ち得るX線透視撮影装置が望ましい。こ
のような装置で、補助者が被検者の近くにいるときに位
置決め等のために装置を操作すると、可動部が補助者に
接触して事故を起こす可能性がある。これを防ぐために
安全システムが必要である。本発明はこのような問題を
も解消するX線透視撮影装置を提供することができるの
である。
視撮影装置は上記課題を解決するために、請求項1記載
の発明は、X線管及びX線受像部を支持する映像系支柱
と、被検者を乗せる天板と、映像系支柱を天板の長手方
向に移動する手段と、天板と映像系支柱を天板の長手方
向と直角の方向に水平移動する手段とを備えたX線透視
撮影装置において、映像系支柱の被検者側を除く側面に
センサを設置し、このセンサが映像系支柱の側方位の人
または物体の存在を検出したとき、その検出信号によっ
てX線透視撮影装置の操作を停止あるいは警告信号を発
する手段を備えたことを特徴とする。
X線受像部を支持する映像系支柱と、被検者を乗せる天
板と、映像系支柱を天板の長手方向に移動する手段と、
天板と映像系支柱を天板の長手方向と直角の方向に水平
移動する手段とを備えたX線透視撮影装置において、被
検者が乗り降りする側を除く天板側面と、映像系支柱の
被検者側を除く側面にセンサを設置し、このセンサが天
板側方位および映像系支柱の側方位の人または物体の存
在を検出したとき、その検出信号によってX線透視撮影
装置の操作を停止あるいは警告信号を発する手段を備え
たことを特徴とする。
項2記載のX線透視撮影装置において、センサは、接触
センサであることを特徴とする。
項2記載のX線透視撮影装置において、センサは、非接
触の近距離及び遠距離センサからなり、これらのセンサ
信号を受け、操作者が映像系支柱或いは天板を動かす操
作をした時に、術者が天板または映像系支柱の側方に位
置し、かつ、それらとの接触を避けるのに十分な時間が
あると判断される時は警告信号が発生され、衝突の恐れ
が高くなった時はX線透視撮影装置の作動を停止させる
制御機構を設けたことを特徴とする。
を発し、また、接近した時には停止させるようにするこ
とにより、術者、ひいては被検者に対する安全を保証す
ることができる。
施の形態を図1及び図2を参照しながら説明する。すな
わち、本発明のX線透視撮影装置は基板1に立てられた
支柱2と、この支柱2に対して電動機(図示せず)によ
り上下駆動される支持枠3と、この支持枠3に支持され
た、水平軸の周りに回転自在な支持軸4と、この支持軸
4に載架された天板5およびこの天板5に設置された映
像系支柱6などにより構成されている。天板5は矢印で
示したように前後方向(長手と直角方向)に駆動され
る。映像系支柱6にはX線管7と、このX線管7の前に
位置するコリメータ8が取り付けられている。
(イメージ・インテンシファイアと称する大型映像増幅
管、或いはフラット・パネル・ディジタルX線画像検出
器)が取り付けられていて、被検者のX線透視画像を制
御器(図示せず)に備えられたX線テレビジョンモニタ
ー(図示せず)にリアルタイムで表示する。天板5と映
像検出装置9の間にはX線フィルム速写装置(或いは高
密度半導体画像検出装置)10が組み込まれている。
状態ではX線束を離れてX線フィルム速写装置退避位置
10’の位置へ退避しているが、撮影の時だけ図示の位
置に移動し、撮影が終わればX線フィルム速写装置退避
位置10’へ戻るという往復運動を繰り返すように構成
されている。映像系支柱6は、図2における支柱支持ガ
イド20で支えられ、電動機(図示せず)によって天板
5の長手方向に動作される。11、12、13は反射型
或いは焦電型のセンサで、天板5の側面及び映像系支柱
6の側面に取り付けられている。なお、図2において3
0は術者の一人である。
サの動作原理を示したもので、被検体がR−ΔRからR
+ΔRの間にあるときだけ検出され、それより遠くにあ
っても近くにあっても検出されないことを示している。
近距離にある人体や物体の検出に適する。以下この種の
センサを近距離センサという。
これは検出体が発生する赤外線を検出するもので、反射
型よりも遠距離にある人体を検出することができる。図
1および図2においてセンサ11、12および13には
区別していないが、センサ数個に1個は焦電型を採用し
て遠距離にある術者30を検出するのに用いる。以下、
反射型で特に遠距離の物体を検出するように調整された
もの、および焦電型のセンサを遠距離センサという。
を示したものである。ある方向への移動が指令された
時、遠距離センサ22が人体を検出してoffからon
になると警報回路の入力はH(高)になり、警報制御器
31に内蔵される警報発生回路33が動作して警報機1
4を動作させて術者30に警報を与えるが、近距離セン
サ23がoffの状態ではスイッチ操作による移動を続
ける。近距離センサ23がoffからonに変ると、警
報はそのまま継続する。この時、NANDゲート25の
2本の入力は共にHとなるので、NANDゲート25の
出力、つまり電動機駆動回路32の入力はL(低)とな
って電動機34への出力は絶たれ、動作は停止する。
5の奥方向への移動操作のスイッチであったとする。セ
ンサ11のうち、遠距離センサとして設定されたものの
一つ(図4の22)が術者30を検出すると、遠距離セ
ンサ22の接点はoffからon側に倒れ、操作スイッ
チ21と遠距離センサの出力が接続されているANDゲ
ート24の出力はHとなって警報発生回路33の入力が
Hとなり、警報機14に警報信号を送る。
として設定されたものの一つ(図4の23)はまだ術者
30を検出していないので、近距離センサ23はoff
側にあり、NANDゲート25の入力の一方がLである
ので電動機駆動回路32の入力はHであり、電動機34
は動作を続ける。近距離センサ23が術者30を検出す
ると、接点はon側に倒れ、NANDゲート25の入力
は共にHとなってその出力はLとなり、電動機駆動回路
32の入力はLとなって電動機34は停止する。
に接続されているように示されているが、全てのセンサ
にANDゲート24、NANDゲート25および警報発
生回路33を含む警報制御機31が接続されている。
上のとおり構成されており、つぎのとおり作動する。す
なわち、図2に示すとおり、術者30が天板5からRの
距離に立って透視および治療を行なっていた場合を考え
ると、天板5が奥(後ろ)の方へRだけ移動すると術者
に当たることになる。このときセンサ11の近距離型の
ものは反射体が設定範囲に入るとこれを検出する。ま
た、術者30が天板5の移動範囲内或いはそのごく近く
まで接近していた時には遠距離型のセンサ(11のうち
に含まれる)に検出されており、天板5の移動操作と同
時に警報制御器31が動作して音あるいは、光、あるい
は両者併用して警報を発する。
方向へ天板5が動くように操作された時、センサ11の
うち遠距離型に設定された遠距離センサ22が術者30
を検出していると警報機14が光あるいは音、または光
と音を併用して警報を発する。天板5が更に術者30に
接近してセンサ11のうち近距離型に設定された近距離
センサ23が術者30を検出すると、警報は継続し、電
動機駆動回路32は電動機34を停止せしめる。術者3
0が近距離センサ23の設定範囲から離れると、NAN
Dゲート25の出力はHとなって天板5の動きは再開さ
れる。術者30が遠距離センサ22の検出範囲を離れる
か操作スイッチ21がoff側に倒れると警報機14は
停止する。
6が天板5の長手方向に移動するように構成されてお
り、これが術者30或いは補助者に当たる危険がある。
そこで、支柱6の側面にもセンサ12を設置する。遠距
離センサ22によってその移動方向に術者30等が検出
されれば移動開始と共に警報を発し、更に近寄って近距
離センサ23が術者30を検出すれば天板5を停止させ
るように回路を作成することは上述の天板5を操作する
場合と同様である。また、天板5が長手方向に動くタイ
プの装置ではセンサ13に示す位置に同様のセンサを設
けることが望ましい。
を組み合わせ、遠距離型が検出した時には警報のみを発
して動きを止めず、検出されなくなった時は警報解除
し、遠距離型、近距離型ともに検出すれば走行停止する
ようにすれば安全であり、一つだけの検出で停止するよ
りも無駄な時間の発生を防止することができる。
きた時には映像系支柱6の位置と、映像系支柱6を検出
したセンサ11の番号から、近づいたものが映像形支柱
6であることが判断できるようにしておくことは容易で
あるから、この場合は天板5の前後(左右)動に対する
規制は行われず、無駄な停止が起こることはない。
軸の周りに回転するように製作されているものでは、X
線管7及びコリメータ8にセンサを取り付けると、特に
X線管7が被検者の乗り降りする側に回転移動された時
の安全を保証することができる。
び天板5それぞれにセンサ11及びセンサ13を設けた
が、本発明は、映像系支柱6にのみセンサ11を設ける
構成であってもよい。また、本実施の形態では、センサ
11及びセンサ13として、非接触のセンサを用いた
が、圧電素子などを用いた通常の接触センサを用いても
よい。ただし、接触センサを用いた場合は、本実施の形
態のように、被検体が遠距離或いは近距離に存在するか
否かの判断はできず、もっぱら被検体が実際に映像系支
柱6や天板5に接触した場合のみ検出可能となる。かか
る場合、近接センサが術者などを検出した場合走行動作
を停止させるようにすればよい。
助者、更には検査機器があって、操作者から見難い場合
であっても、術者及び補助者並びに被検者に安全を保証
し、検査の中断を起こさず、安全且つ快適に検査を施行
することができるX線透視撮影台を提供することができ
る。
図である。
係を示す平面図である。
る。
の一例を示す回路図である。
Claims (4)
- 【請求項1】X線管及びX線受像部を支持する映像系支
柱と、被検者を乗せる天板と、前記映像系支柱を前記天
板の長手方向に移動する手段と、前記天板と前記映像系
支柱を前記長手方向と直角の方向に水平移動する手段と
を備えたX線透視撮影装置において、 前記映像系支柱の被検者側を除く側面に配設された人ま
たは物体の存在を検出するセンサと、 このセンサが前記映像系支柱の側方位の人または物体の
存在を検出したとき、その検出信号によって装置本体の
操作を停止あるいは警告信号を発する手段を備えたこと
を特徴とするX線透視撮影装置。 - 【請求項2】X線管及びX線受像部を支持する映像系支
柱と、被検者を乗せる天板と、前記映像系支柱を前記天
板の長手方向に移動する手段と、前記天板と前記映像系
支柱を前記長手方向と直角の方向に水平移動する手段と
を備えたX線透視撮影装置において、 被検者が乗り降りする側を除く前記天板側面と、前記映
像系支柱の被検者側を除く側面に配設された人または物
体の存在を検出するセンサと、 このセンサが前記天板側方位又は前記映像系支柱の側方
位の人または物体の存在を検出したとき、その検出信号
によって装置本体の操作を停止あるいは警告信号を発す
る手段を備えたことを特徴とするX線透視撮影装置。 - 【請求項3】前記センサは、接触センサであることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載のX線透視撮影装
置。 - 【請求項4】前記センサは、非接触の近距離及び遠距離
センサからなり、これらのセンサ信号を受け、操作者が
前記映像系支柱或いは前記天板を動かす操作をした時
に、術者が前記天板または前記映像系支柱の側方に位置
し、かつ、それらとの接触を避けるのに十分な時間があ
ると判断される時は警告信号が発生され、衝突の恐れが
高くなった時は装置本体の作動を停止させる手段を設け
たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のX線透
視撮影装置。
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