JP2002217539A - フレキシブル基板素片及び多層フレキシブル配線板 - Google Patents
フレキシブル基板素片及び多層フレキシブル配線板Info
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Abstract
実、迅速、且つ、容易に行う。 【解決手段】位置合わせ部を構成する突起15bの周囲
は、配線膜14が除去され透明なベースフィルム11が
露出しているので、本発明のフレキシブル基板素片10
と受け側のフレキシブル基板素片30とを向い合わせて
配置した場合に、位置合わせ部15bの周囲のベースフ
ィルム22が露出する部分を介して受け側の位置あわせ
部35bを観察し、受け側位置合わせ部35b上に位置
する開口39bの縁38b内に、位置合わせ部15bが
配置する位置合わせを容易に行うことができる。また、
位置合わせ部突起15bと、接続部突起15aは同一工
程で作成されるので、接続部15aと位置合わせ部15
bの間の位置関係の誤差が生じ難く、結果、位置合わせ
の精度がより高いものになる。
Description
の技術分野にかかり、特に、複数のフレキシブル基板素
片を貼り合わせてなる多層フレキシブル配線板の技術に
関する。
た配線膜を有するフレキシブル配線板は多用されてお
り、近年では、単層構造のフレキシブル基板素片を複数
枚接続して成る多層フレキシブル配線板が用いられてい
る。
ブル配線板の製造工程を説明する。図17(a)の符号
110、120は単層構造のフレキシブル基板素片をそ
れぞれ示している。
20は、ベースフィルム111、121と、ベースフィ
ルム111、121表面に配置された配線膜115、1
25と、ベースフィルム111、121の配線膜11
5、125が配置された側の表面に形成されたカバーフ
ィルム116、126とを有している。これらの配線膜
115、125は所望形状にパターニングされている。
20のうち、一方のフレキシブル基板素片110のベー
スフィルム111には、配線膜115の位置する部分に
複数の開口119が形成されている。それらの開口11
9内には配線膜115表面に形成された突起113がそ
れぞれ配置されており、各突起113の先端がベースフ
ィルム111の表面に突き出されている。
ーフィルム126には、配線膜125の位置する部分に
複数の開口129が形成されており、それらの開口12
9の底面に配線膜125の表面が露出している。
20を貼り合わせるには、先ず、一方のフレキシブル基
板素片110のベースフィルム111と、他方のフレキ
シブル基板素片120のカバーフィルム126とを向か
い合わせる(図17(a))。
うな反射鏡を有する不図示の観察機構を用い、互いに対
向するベースフィルム111と、カバーフィルム126
の両方の表面を同時に観察しながら、ベースフィルム1
11表面に突き出されたバンプ113と、カバーフィル
ム126の開口129とが相対するように位置合わせを
行った後、全体を上下方向に押圧すると、バンプ113
の先端部分が対向する開口129内に挿入される。
と、加熱によってカバーフィルム126とベースフィル
ム111が軟化し、ベースフィルム111とカバーフィ
ルム126が押圧によって互いに密着する。
バーフィルム126のうち、少なくとも一方は加熱によ
って接着性を発現する樹脂を含有しているので、加熱に
よってベースフィルム111とカバーフィルム126と
が貼り合わされ、多層フレキシブル配線板101が得ら
れる(図17(b))。
で、両方のフレキシブル基板素片110、120のベー
スフィルム111の表面とカバーフィルム126の表面
とを同時に観察できる観察機構を用いれば、フレキシブ
ル基板素片110、120同士の位置合わせを正確に行
うことが可能である。
雑であると共に、位置合わせに時間を要し、時間当たり
の処理能力に劣る。また、一般にそのような観察機構の
価格は高価である。
の位置合わせを容易に行う方法としては、例えば、フレ
キシブル基板素片110、120の配線膜115、12
5が位置しない部分に、位置合わせの目安となるアライ
メントマークを形成する方法がり、このようなアライメ
ントマークがそれぞれ形成されたフレキシブル基板素片
同士を図17(a)に示した状態に配置すれば、一方の
フレキシブル基板素片110のカバーフィルム116側
から、その反対側に位置する他方のフレキシブル基板素
片120のアライメントマークを観察し、フレキシブル
基板素片110、120のアライメントマークの位置合
わせを行うことで、バンプ113と開口129とを互い
に対向するよう配置することができる。
ば、複雑な観察機構を用いなくてもフレキシブル基板素
片同士の位置合わせを容易に行うことができる。しかし
ながら、アライメントマークが形成される位置は配線膜
115、125の設計パターンを参考にして決定される
ため、特に、配線膜115、125のパターンが微細な
場合には誤差が生じやすく、その結果、位置合わせの際
にバンプ113と開口129との位置ずれが生じやす
い。いずれにしても従来の方法では、フレキシブル基板
素片同士の位置合わせを正確、迅速且つ容易に行うこと
は困難であった。
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、フレキシブル基板素片同士の位置合わせを正
確、迅速且つ容易に行う技術を提供することにある。
に請求項1記載の発明は、配線膜と、前記配線膜の一面
に配置された突起と、前記配線膜の前記突起が配置され
た側に配置されたベースフィルムとを有するフレキシブ
ル基板素片であって、前記突起のうち、前記配線膜上に
位置し、前記配線膜に電気的に接続された突起によって
構成された接続部と、前記突起のうち、周囲の少なくと
も一部の配線膜が除去された突起によって構成された位
置合わせ部とを有するフレキシブル基板素片である。請
求項2記載の発明は請求項1記載のフレキシブル基板素
片であって、前記位置合わせ部を構成する突起の裏面に
位置する配線膜が除去されたフレキシブル基板素片であ
る。請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のい
ずれか1項記載のフレキシブル基板素片であって、前記
接続部を構成する突起の先端部分が前記ベースフィルム
表面よりも突き出され、前記位置合わせ部を構成する突
起の先端部分が前記ベースフィルムに覆われたフレキシ
ブル基板素片である。請求項4記載の発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項記載のフレキシブル基板素
片であって、前記各突起の先端の前記配線膜表面からの
高さが略等しくされたフレキシブル基板素片である。請
求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか
1項記載のフレキシブル基板素片であって、前記接続部
を構成する突起の先端の面積をAとし、前記位置合わせ
部を構成する突起先端の面積をBとした場合に、前記接
続部を構成する突起の先端の面積Aに対する前記位置合
わせ部を構成する突起の先端の面積Bの比B/Aが2.
77以上とされたフレキシブル基板素片である。請求項
6記載の発明は多層フレキシブル配線板であって、配線
膜と、前記配線膜表面に配置され、複数の開口が形成さ
れたカバーフィルムとを有する受け側のフレキシブル基
板素片と、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の
フレキシブル基板素片とを有し、前記開口のうち、少な
くとも一つの開口の底面に露出する配線膜に、前記接続
部を構成する突起を当接してなる多層フレキシブル配線
板である。
発明のフレキシブル基板素片の接続部と位置合わせ部
は、同一工程で同時に作成された複数の突起によりそれ
ぞれ構成されている。
置関係に誤差が生じ難いので、位置合わせ部と、受け側
位置合わせ部とを対向させた場合に、接続部を構成する
突起と受け側接続部とが正確に位置合わせされる。
ィルムはポリイミドのような透明の樹脂からなるので、
フレキシブル基板素片の配線膜が配置されていない部分
は、表面から裏面を観察することが可能にされている。
本発明のフレキシブル基板素片では、位置合わせ部を構
成する突起周囲の少なくとも一部の配線膜が除去されて
いるため、その部分を介して、本発明のフレキシブル基
板素片の一方の側から他方の側を光学的に観察すること
ができる。
受け側のフレキシブル基板素片とを互いに向かい合わせ
て配置した場合に、本発明のフレキシブル基板素片の受
け側のフレキシブル基板素片が配置された側とは反対側
のみを観察し、これらのフレキシブル基板素片の位置合
わせ部を位置合わせすることができる。
片を用いれば、位置合わせを容易に且つ確実に行うこと
が可能である。また、受け側のフレキシブル基板素片の
カバーフィルムに形成された開口のうち、受け側位置合
わせ部と受け側接続部上に位置する開口を同一工程でに
作成すれば、受け側の位置合わせに用いる開口と、受け
側の接続部となる開口との位置関係の誤差がより生じ難
いので、本発明のフレキシブル基板素片との位置合わせ
がより正確になる。
膜は所定形状にパターニングされている。パターニング
によって幅狭にされた部分がベースフィルム上を引き回
されており、接続部を構成する突起はその幅狭の部分に
電気的に接続されている。
に用いない場合には、その周囲の配線膜を全て除去して
も良い。この場合、位置合わせ部を構成する突起の表面
がベースフィルムに覆われていれば、突起がベースフィ
ルムで保持されるので、フレキシブル基板素片から脱落
することが無い。
る場合には、本発明のフレキシブル基板素片と受け側の
フレキシブル基板素片とを接続する場合に、位置合わせ
部を構成する突起と受け側の配線膜とが絶縁されるの
で、配線膜が短絡することも無い。
図1(a)〜(f)、図2(g)〜(j)は本発明のフレキ
シブル基板素片の一例の製造工程図である。
ル基板素片を作成するには、先ず、金属箔5の表面に保
護フィルム9を貼付する。ここでは金属箔5として、膜
厚50μmの銅箔を用いた。
貼付された側とは反対側の表面に、円形で小径の第1の
レジスト膜6aと、同様に円形で、第1のレジスト膜6
aよりも大径の第2のレジスト膜6bを形成する。ここ
では第1のレジスト層6aの直径は300μm(面積は
70650μm2)にされ、第2のレジスト層6bの直径
は500μm(面積は196250μm2)されている
(図1(b))。
表面を示す平面図であり、第1、第2のレジスト膜6
a、6bの間には金属箔5が露出されている図3の符号
16は本発明のフレキシブル基板素片を構成させる1個
の構成単位を示しており、1枚の金属箔5上には、その
構成単位16が複数個配置されている。また、図4はそ
の構成単位16を示す平面図であり、図1(b)は図4
のA−A線の切断面に相当する断面図である。
ッチング液中に浸漬し、第1、第2のレジスト膜6a、
6b間に露出した金属箔5を深さ方向に途中までエッチ
ングすると、金属箔5の、第1、第2のレジスト膜6
a、6b間に位置する部分の膜厚は薄くなる。ここでは
金属箔5の表面から35μmの深さまでエッチングを行
い、開口7の底面に、膜厚約15μmの薄膜部8を形成
した。
6bによって保護された金属箔5の部分はエッチングさ
れずに残るため、第1、第2のレジスト膜を剥離する
と、図1(d)に示すように、先端が薄膜部8の表面か
ら突き出た2種類の突起15a、15bが形成される。
各突起15a、15bは、薄膜部8上に位置している。
形であり、面積は、第1、第2のレジスト膜6a、6b
の面積と略等しく、小径の突起15aに対する大径の突
起15bの比は約2.777である。
の突起15a、15bが形成された側の表面に、突起1
5a、15bが埋没しない程度の厚みでポリイミド前駆
体溶液を塗布し、薄膜部8表面と突起15a、15b表
面をポリイミド前駆体層17で覆う。次いで、ポリイミ
ド前駆体層17を重合させ、半硬化させた後、その表面
にローラーを押し当てて転がすと、突起15a、15b
が押圧される。
化したポリイミド前駆体層17が押し退けられ、その突
起15aの先端部分が露出する。他方、大径の突起15
b上では、半硬化したポリイミド前駆体層17の膜厚は
薄くなるものの、突起15bの先端部分は露出せず、半
硬化されたポリイミド前駆体層17で覆われた状態が維
持される(図1(f))。
合させ、硬化させ、図2(g)に示すようにベースフィ
ルム11を形成すると、薄膜部8及び突起15a、15
bは、ベースフィルム11に固定される。
フィルム11の表面に保護フィルム21を貼付すると共
に、薄膜部8の突起15a、15bが形成された側とは
反対側の表面に、所定形状にパターニングされたレジス
ト層12を形成する。
5a間を接続する配線となる部分は、このレジスト層1
2によって覆われているのに対し、大径の突起15bの
底面と、大径の突起15bの少なくとも周囲はレジスト
層12によって覆われておらず、露出している。
間に位置し、底面に薄膜部8裏面が露出する開口を示し
ている。この状態で、全体をエッチング液に浸漬し、開
口13底面に露出する薄膜部8を薄膜部8の膜厚分だけ
深さ方向にエッチングすると、開口13底面に露出する
部分が除去され、図2(i)に示すように、配線膜14
が形成される。
り、図2(i)は図5のB−B線断面図を示している。
小径の突起15aは、配線膜14上に位置しており、小
径の突起15a同士は、この配線膜14によって接続さ
れている。
15bの周囲の薄膜部8は除去され、突起15bの裏面
とベースフィルム11の表面とが露出されており、大径
の突起15bは、他の突起15aには接続されていな
い。この状態では、大径の突起15bの先端部分は、ベ
ースフィルム11の内部に位置しており、大径の突起1
5bはベースフィルム11によって保持されている。
1とを剥離すると、本発明のフレキシブル基板素片10
を複数枚有する原反2が得られる(図2(j))。更
に、各構成単位が分離するように原反2を切断した場合
は、フレキシブル基板素片10が互いに分離される。
レキシブル基板素片10の配線膜14が配置された側の
表面を示した平面図であり、図7は同じフレキシブル基
板素片10の配線膜14が配置された側とは反対側の表
面を示した場合の平面図である。図6、図7を参照し、
ここではフレキシブル基板素片10の平面形状が長方形
にされている。尚、図2(j)は図6、図7のC−C線
断面図に対応する断面図である。
は配線膜14と、配線膜14から分離され、他の突起1
5aよりも大径にされた突起15bが露出している。大
径の突起15bの周囲には透明なベースフィルム11が
露出しており、この突起15bによって位置合わせ部が
構成される。
する突起15bはベースフィルム11に覆われている。
他方、位置合わせ部を構成する突起15bよりも小径に
された突起15aの先端部分はベースフィルム11の表
面に露出しており、この突起15aによって接続部が構
成される。
10との貼り合わせに用いられる受け側のフレキシブル
基板素片の一例について説明する。図8(a)〜(e)
はそのフレキシブル基板素片の製造工程を示している。
図8(a)に示すように、同図の符号31はポリイミド
からなるベースフィルムを示しており、このベースフィ
ルム31の表面には銅箔がパターニングされてなる配線
膜35が配置されている。
示した平面図であり、図8(a)は図10のD−D線の
断面図を示している。図10を参照し、ここではベース
フィルム31の平面形状は長方形にされている。
35は、大径の円形に形成された受け側位置合わせ部3
5bと、前記受け側位置合わせ部35bよりも小径の円
形に形成された受け側接続部35aと、矩形に形成され
た外部端子35dと、細長に形成された配線部35cと
をそれぞれ複数個有している。ここでは受け側位置合わ
せ部35bが4個形成されている。
ルム31の略中央位置に配置されている。また、外部端
子35dはベースフィルム31の長手方向の両方の端部
に配置されている。外部端子35dと受け側接続部35
aは配線部35cの端部に接続されており、外部端子3
5dと受け側接続部35aは配線部35cを介して電気
的に接続されている。
スフィルム31の四隅に1個ずつ配置されており、配線
部35cには接続されていない。従って、受け側位置合
わせ部35bは他の部分35a、35c、35dと電気
的に接続されていない。
には、先ず、ベースフィルム31の配線膜35が配置さ
れた側に、ポリイミドを含む樹脂原料液を塗布後、硬化
させ、表面が平坦なカバーフィルム36を作成する(図
8(b))。この状態では、ベースフィルム31上の配
線膜35は全てカバーフィルム36に覆われている。
フィルム31の配線膜35が配置された側とは反対側の
表面に保護フィルム32を貼付し、カバーフィルム36
の表面に、パターニングされたレジスト層42を形成す
る。
11に示すように、レジスト層42には、配線膜35の
受け側接続部35aの上方と、受け側位置合わせ部35
bの上方に、それぞれ円形の開口43a、43bが形成
される。受け側接続部35aの上方の開口43aは、受
け側接続部35aよりも更に小径であり、また、受け側
位置合わせ部35bの上の開口43bは、受け側位置合
わせ部35bよりも小径になっている。
する上には、レジスト層42を配置せず、開口43cを
配置することで、カバーフィルム36の長手方向両端部
分を露出させておく。図8(c)は、図11のE−E線
断面図に相当する。
ジスト層42の各開口43a〜43c底面に露出するカ
バーフィルム36をエッチング除去すると、カバーフィ
ルム36にレジスト層42の開口43a〜43cと同形
状の開口が形成される。
8(d)は図12のF−F線断面図を示している。図1
2の符号39a〜39cはエッチングによってカバーフ
ィルム36に形成された開口を示しており、これらの開
口39a〜39cの底面には配線膜35が露出してい
る。
(d)の符号39aと符号39bは、配線膜35の受け側
接続部35aの上に形成された開口と受け側位置合わせ
部35bの上に形成された開口をそれぞれ示している。
配線膜35の受け側接続部35aの径と受け側位置合わ
せ部35bの径よりも小径であり、各開口39a、39
bの縁38a、38bは、それぞれ配線膜35の受け側
接続部35aと受け側位置合わせ部35bの上に位置し
ている。従って、各開口39a、39bの底面には、配
線膜35の表面が露出しており、ベースフィルム31の
表面は露出していない。
部分では、カバーフィルム36に形成された細長い開口
39cにより、配線膜35の外部端子35dの表面が露
出している(図12)。次いで、保護フィルム32とレ
ジスト層42を剥離すると、受け側のフレキシブル基板
素片30が得られる(図8(e))。
片30と、本発明のフレキシブル基板素片10とを接続
するには、先ず、受け側のフレキシブル基板素片30を
カバーフィルム36を上側に向けた状態で図示しない載
置台上に水平に配置し、図9(a)に示すように、その
上方に本発明のフレキシブル基板素片10をベースフィ
ルム11を下側に向けた状態で水平に配置する。次い
で、受け側のフレキシブル基板素片30の受け側位置合
わせ部35bの鉛直上方に、本発明のフレキシブル基板
素片10の位置合わせ部15bを位置させる。
35b上に形成された開口39bの径は、位置合わせ部
を構成する15bの平面形状の径よりも大きくされてい
る。また、位置合わせ部15b周囲に露出するベースフ
ィルム11は透明なので、本発明のフレキシブル基板素
片10の上方から位置合わせ部15bを観察した場合、
位置合わせ部15b周囲のベースフィルム11の露出す
る部分を介して、位置合わせ部15bの下方に位置する
受け側位置合わせ部35bと、受け側位置合わせ部35
b上の開口39bを観察することができる。
30を相対的に動かし、図14に示すように、位置合わ
せ部15bが受け側位置合わせ部35b上に形成された
開口39bの縁38b内に見える所定の位置で静止させ
る。
0を垂直に降下させ、位置合わせ部15b上のベースフ
ィルム11を、受け側位置合わせ部35b周囲に位置す
るカバーフィルム36に密着させる。
置合わせ部15bを基準とする各接続部15aの距離
と、受け側位置合わせ部35b上の開口39bを基準と
する受け側接続部35a上の開口39aの距離は互いに
等しくされているので、図9(b)に示すように、位置
合わせ部15bが受け側位置合わせ部35b上の開口3
9bの縁38b内に位置するときには、接続部15aは
受け側接続部35a上の開口39aに対向配置される。
と、カバーフィルム36が加熱によって軟化し、ベース
フィルム11表面が軟化したカバーフィルム36の表面
に押しつけられる。接続部15aの平面形状の径は、受
け側接続部35a上の開口39aの径よりも小さくされ
ているので、ベースフィルム11がカバーフィルム36
に押しつけられた状態では、ベースフィルム11表面に
突き出した接続部15aの先端部分が、受け側接続部3
5a上の開口39a内に挿入され、接続部15aの先端
表面が開口39a底面に露出する受け側接続部35a表
面に当接される(図9(c))。
カバーフィルム36は加熱によって接着性を発現する熱
可塑性の樹脂を有しているので、加熱によってカバーフ
ィルム36の接着性が発現し、このカバーフィルム36
を介してフレキシブル基板素片10、30同士が貼り合
わされる。
素片10、30が貼り合わされてなる本発明の多層フレ
キシブル配線板を示している。この多層フレキシブル配
線板1では、接続部15a、35a同士が互いに接触し
た状態でカバーフィルム36が硬化されているので、フ
レキシブル基板素片10、30がカバーフィルム36を
介して機械的に接続されているだけでは無く、電気的に
も接続されている。図13はこの多層フレキシブル配線
板1の拡大平面図を示しており、図9(c)は図13G
−G線の断面図を示している。
方向の長さは受け側のフレキシブル基板素片30の長手
方向の長さよりも小さくされており、図13に示したよ
うに、これらのフレキシブル基板素片10、30を貼り
合わせてなる多層フレキシブル配線板1では、受け側の
フレキシブル基板素片30の両端部が本発明のフレキシ
ブル基板素片10から露出している。従って、受け側の
フレキシブル基板素片30の両端部に位置するカバーフ
ィルム36の開口39cが露出しており、その開口39
c底面に露出する配線膜35の外部端子35dに、他の
電子部品の端子を接続することができる。
位置合わせ部15bが位置する部分はベースフィルム1
1に覆われている分だけ厚みが大きくなっているが、位
置合わせ部15bは、接続部15aや配線膜14、35
からは十分に離間した位置に配置されているため、加熱
押圧の工程で位置合わせにずれが生じることが無い。
成する突起15aを露出させる場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでは無い。図16は
本発明のフレキシブル配線板の他の製造方法を説明する
ための工程図である。図16(a)は図1(e)に示し
たものと同じ、エッチング終了後の金属箔を示してお
り、エッチングによって突起15a、15bが形成され
た面にはポリイミド前駆体層17が形成されている。
には、先ず、図16(a)に示し状態のポリイミド前駆
体層17を硬化させ、ベースフィルム11を形成する
(図16(b))。この状態では、全ての突起15a、
15bがベースフィルム11に覆われている。
位置しない側に保護フィルム52を貼付すると共に、ベ
ースフィルム11の表面に、所定形状にパターニングさ
れたレジスト層51を形成する(図16(c))。
ジスト層51に形成された開口を示しており、その開口
55の底面にはベースフィルム11のうち、小径の突起
15aが位置する部分が露出している。また、ベースフ
ィルム11の他の部分はレジスト層51に覆われてい
る。
と、開口55底面に位置するベースフィルム11が除去
され、小径の突起15aの先端部分が露出する(図16
(d))が、ベースフィルム11の他の部分はレジスト
層51で保護されているため、大径の突起15bや薄膜
部8はベースフィルム11に覆われた状態が維持され
る。
2を剥離し(図16(d))、図2(f)〜(i)に示
す工程で配線膜14をエッチングすれば、本発明のフレ
キシブル基板素片50が得られる(図16(e))。
から完全に分離させる場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものでは無い。図15は位置合わせ
部85bを配線膜84から分離させない場合の例を示す
平面図である。この位置合わせ部85bの周囲の配線膜
84は部分的に除去されており、配線膜84の残留した
部分によって位置合わせ部85bが配線膜84の他の部
分と接続されている。
ースフィルム81表面に露出させておけば、受け側のフ
レキシブル基板素片30との接続の際に、この位置合わ
せ部85bを電気的接続に用いることができる。
する際に、ローラーによって押圧する必要が無く、例え
ば、図1(d)に示した状態のベースフィルム表面を研
磨し、位置合わせ部85bの先端部分と接続部の先端部
分とをそれぞれ露出させても良い。
突起15a、15bの先端表面の形状を、円形にする場
合について説明したが本発明はこれに限定されるもので
は無い。突起先端の形状は円形以外にも、例えば、矩形
などの種々の形状にすることができる。また、受け側接
続部35aや受け側位置合わせ部35bを構成する配線
膜の円形の部分も円形に限定されるものでは無く、種々
の形状にすることができる。また、これら受け側接続部
35a、受け側位置合わせ部35b上の開口39a、3
9bの形状も円形に限定されるものでは無い。
り合わせの対象は、フレキシブル基板素片に限定される
ものでは無い。本発明のフレキシブル基板素片のベース
フィルムと対向して貼り合わせる面に、受け側の位置合
わせ部が形成されているものであれば、例えば、リジッ
ド配線板などを用いることも可能である。
膜14、接続部15a、位置合わせ部15bの表面に金
やニッケルなどからなる金属被膜を形成しても良い。ま
た、ベースフィルム11の配線膜14が配置された側の
表面に、カバーフィルムを形成しても良い。この場合
は、カバーフィルムを透光性を有する樹脂で構成するこ
とが好ましい。
0を受け側のフレキシブル基板素片30とを、受け側の
フレキシブル基板素片30のカバーフィルム36を介し
て接続する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。
ィルムを接着性の樹脂で構成した場合や、図9(a)に
示す状態のフレキシブル基板素片10、30の間に接着
フィルムを配置し、この状態で加熱押圧を行ってフレキ
シブル基板素片10、30同士を貼り合わせる場合も本
発明には含まれる。
士を貼り合わせる場合に接着フィルムの替わりに異方導
電性接着剤を有する接着フィルムを用いることもでき
る。フレキシブル基板素片10、30同士を機械的に接
続した後、全体に超音波を印加すれば、接続部15a
と、受け側接続部35aとが超音波により接合されるの
で、得られる多層フレキシブル配線板の電気的接続をよ
り確実なものにすることができる。
図9(b)に示した状態で、接続部15aに個別に超音
波を印加し、接続部15aと受け側接続部35aとの超
音波接合を行うこともできる。
有しているので、受け側のフレキシブル基板素片が可撓
性を有している場合、得られる多層フレキシブル配線板
は可撓性を有するものになる。
を切り出した後、受け側のフレキシブル基板素片30と
接続させる場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものでは無い。例えば、受け側のフレキシブル
基板素片を複数個有する原反を作成し、原反同士を貼り
合わせ、多層フレキシブル配線板を複数個有する原反を
作成した後これを裁断し、多層フレキシブル配線板を分
離させても良い。この場合は各位置合わせ部をフレキシ
ブル基板素片の構成単位となる領域内に配置する必要が
無く、例えば、構成単位の外側の部分である原反の無効
領域に位置合わせ部を配置し、原反同士の位置合わせを
行っても良い。
枚以上貼り合せて多層フレキシブル配線板としても良
い。本発明のフレキシブル基板素片30を3枚以上貼り
合わせる場合、1枚目のフレキシブル基板素片と2枚目
のフレキシブル基板素片の各位置合わせ部と、2枚目の
フレキシブル基板素片と3枚目のフレキシブル基板素片
の各位置合わせ部とがそれぞれ重ならない場所に配置す
れば、配線膜が除去された部分と他の位置合わせ部の突
起とが重なり合わないので、図14に示したように、受
け側位置合わせ部を容易に識別できる。
11を用いる場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものでは無く、可撓性を有し且つ透光性を有
するものであれば種々のものを用いることができる。
0の受け側接続部35aと受け側位置合わせ部35bの
径を、それぞれの上方に位置するカバーフィルム36の
開口39a、39cの径より大きくする場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものでは無く、受
け側接続部35aの径と、受け側位置合わせ部35bの
径を、それぞれの上方に位置する開口39a、39bの
径よりも小さくし、各開口39a、39bの底面に、配
線膜35とベースフィルム31を露出させても良い。
接続部35aの上方に、それぞれカバーフィルム36の
開口39a、39bを配置する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでは無い。例えば、
図10に示したように、カバーフィルムを形成せずに、
ベースフィルム上に配線膜を形成した状態のものを、受
け側のフレキシブル基板素片として用いることも可能で
ある。この場合は、受け側位置合わせ部の縁部を観察し
ながら、位置合わせ部同士の縁部が重なりあうように位
置合わせを行うと良い。
せる場合に、フレキシブル基板素片同士の位置合わせを
容易、迅速且つ正確に行うことができる。
製造する工程の前半を説明するための図
製造する工程の後半を説明するための図
ムの配線膜が形成された側を示した平面図
ムの配線膜が形成された側とは反対側を示した平面図
の貼り合わせに用いる受け側のフレキシブル基板素片の
一例の製造工程を説明するための図
受け側のフレキシブル基板素片の一例とを貼り合わせる
工程を説明するための図
ための平面図
わせ部とを示した拡大平面図
ための拡大平面図
素片の製造方法の他の例を説明するための図
ル配線板を製造する工程を説明するための図
起) 22……配線膜が除去された部分 30……受け側のフレキシブル基板素片 36……カバーフィルム 39a〜39c……カバーフィルムの開口
Claims (6)
- 【請求項1】配線膜と、前記配線膜の一面に配置された
突起と、前記配線膜の前記突起が配置された側に配置さ
れたベースフィルムとを有するフレキシブル基板素片で
あって、 前記突起のうち、前記配線膜上に位置し、前記配線膜に
電気的に接続された突起によって構成された接続部と、 前記突起のうち、周囲の少なくとも一部の配線膜が除去
された突起によって構成された位置合わせ部とを有する
フレキシブル基板素片。 - 【請求項2】前記位置合わせ部を構成する突起の裏面に
位置する配線膜が除去された請求項1記載のフレキシブ
ル基板素片。 - 【請求項3】前記接続部を構成する突起の先端部分が前
記ベースフィルム表面よりも突き出され、前記位置合わ
せ部を構成する突起の先端部分が前記ベースフィルムに
覆われた請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のフ
レキシブル基板素片。 - 【請求項4】前記各突起の先端の前記配線膜表面からの
高さが略等しくされた請求項1乃至請求項3のいずれか
1項記載のフレキシブル基板素片。 - 【請求項5】前記接続部を構成する突起の先端の面積を
Aとし、前記位置合わせ部を構成する突起先端の面積を
Bとした場合に、前記接続部を構成する突起の先端の面
積Aに対する前記位置合わせ部を構成する突起の先端の
面積Bの比B/Aが2.77以上にされた請求項1乃至
請求項4のいずれか1項記載のフレキシブル基板素片。 - 【請求項6】配線膜と、前記配線膜表面に配置され、複
数の開口が形成されたカバーフィルムとを有する受け側
のフレキシブル基板素片と、請求項1乃至請求項4のい
ずれか1項記載のフレキシブル基板素片とを有し、 前記開口のうち、少なくとも一つの開口の底面に露出す
る配線膜に、前記接続部を構成する突起を当接してなる
多層フレキシブル配線板。
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JP2006339261A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Nippon Mektron Ltd | ビルドアップ型多層フレキシブル回路基板の製造方法 |
-
2001
- 2001-01-18 JP JP2001009947A patent/JP3762869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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