JP2002216476A - 半導体メモリおよびその制御方法 - Google Patents
半導体メモリおよびその制御方法Info
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Abstract
リに関し、チップサイズを低減することを目的とする。 【解決手段】 半導体メモリは、ビット線に伝達された
データの信号量を増幅するセンスアンプを有している。
センスアンプは、メモリセルに読み書きされるデータの
入出力ノードとビット線とを電気的に接続しデータを伝
達するトランジスタを有している。トランジスタは、セ
ンスアンプによるデータの増幅時だけでなく、データの
増幅動作前に予め動作する。このトランジスタの動作に
伴い、トランジスタとビット線との結合容量により、ビ
ット線の電圧が変化する。すなわち、メモリセルに保持
されたデータがビット線に伝達される前に、ビット線の
電圧がシフトする。このため、専用の容量を形成するこ
となく、読み出しデータの読み出しマージンを向上でき
る。この結果、チップサイズを小さくできる。
Description
する半導体メモリに関し、特に、メモリセルに書き込ん
だデータを確実に読み出す技術に関する。
に書き込んだデータ(電荷)は、時間とともに基板等に
リークし、消失する。このため、例えば、DRAMは、メモ
リセルの電荷量の減少を補うために、一定間隔でメモリ
セルにデータを再書き込みするリフレッシュ動作を実行
している。
ト線対)を用いて読み出し動作および書き込み動作が実
行される。例えば、読み出し動作において、まず、参照
電圧がビット線対に供給される(プリチャージ動作)。
次に、メモリセルに保持されているデータ(蓄積電荷)
が、一方のビット線に伝達される。メモリセルの蓄積電
荷は、メモリセルとビット線の容量の比に応じて再分配
され、一方のビット線の電圧が変化する。そして、この
電圧が他方のビット線の電圧(参照電圧)と比較され、
“Hデータ”または“Lデータ”が読み出される。
状態”、メモリセルから電荷が引き抜かれた状態を“L
状態”とした場合、上述したように、H状態のメモリセ
ルは、時間とともにL状態に変化する。このため、H状
態の電荷が伝達された一方のビット線の電圧と、他方の
ビット線の電圧(参照電圧)との差は、時間とともに小
さくなる。一方、L状態の電荷が伝達された一方のビッ
ト線の電圧は、一般に接地電圧であるため、この電圧
と、他方のビット線の電圧(参照電圧)との差は、時間
が経過しても変化しない。したがって、H状態の読み出
しマージンは、L状態の読み出しマージンより小さくな
る。すなわち、H状態のメモリセルは、L状態のメモリ
セルに比べ、読み出しにくい。
H状態の読み出しマージンを向上したセンスアンプが開
発されている。このセンスアンプは、メモリセルの蓄積
電荷がビット線に伝達される直前に、ビット線に接続さ
れた結合容量を利用して、ビット線対のうち一方のビッ
ト線の電圧を強制的に変化させる。DRAM等の半導体メモ
リは、動作電圧が低くなってきており、ビット線対の電
圧差を十分に確保し、センスアンプを確実に動作させる
ことが困難になってきている。このため、ビット線に接
続された結合容量を利用して、読み出し動作時のビット
線対の電圧差を大きくする手法は、近年のDRAMにおいて
不可欠である。
DRAMの要部を示している。センスアンプ10は、ビット
線対BLT、BLCに接続されている。ビット線対BLT、BLC
は、アイソレーションゲート12を介して、メモリセル
アレイ14に接続されている。図の左側のアイソレーシ
ョンゲート12は、ビット線制御信号BTLPで制御されて
いる。図の右側のアイソレーションゲート12は、ビッ
ト線制御信号BTRPで制御されている。ビット線制御信号
BTLP、BTRPにより、読み書き動作時に図の左右のメモリ
セルアレイ14の一方が、センスアンプ10に接続され
る。
ルMCを有している。メモリセルMCは、データを記憶する
キャパシタ、およびこのキャパシタをビット線BLT(ま
たはBLC)に接続する転送トランジスタで構成されてい
る。この例では、ビット線BLTに接続されたメモリセルM
Cにおける転送トランジスタのゲートは、ワード線信号W
LTを受けている。ビット線BLCに接続されたメモリセルM
Cにおける転送トランジスタのゲートは、ワード線信号W
LCを受けている。
トランジスタからなる容量10b、10c、ライトスイ
ッチ10d、10e、およびリードスイッチ10f、1
0gを有している。ラッチ10aは、入力と出力を互い
に接続した2つのCMOSインバータで構成されている。ラ
ッチ10aは、図示しないセンスアンプ活性化信号に応
じて活性化または非活性化される。容量10bは、ソー
ス・ドレインをビット線BLTに接続し、ゲートで制御信
号BLPLTNを受けている。容量10cは、ソース・ドレイ
ンをビット線BLCに接続し、ゲートで制御信号BLPLCNを
受けている。
ンの一方をビット線BLTに接続し、ソース・ドレインの
他方を入出力ノードND01に接続し、ゲートで書き込み制
御信号WSELPを受けている。ライトスイッチ10eは、
ソース・ドレインの一方をビット線BLCに接続し、ソー
ス・ドレインの他方を入出力ノードND02に接続し、ゲー
トで書き込み制御信号WSELPを受けている。
ンの一方で読み出し制御信号RDRVNを受け、ソース・ド
レインの他方を入出力ノードND03に接続し、ゲートをビ
ット線BLTに接続している。リードスイッチ10gは、
ソース・ドレインの一方で読み出し制御信号RDRVNを受
け、ソース・ドレインの他方を入出力ノードND04に接続
し、ゲートを直接ビット線BLCに接続している。
0f、10gに流れる電流が、ビット線対BLT、BLCの電
圧差により変化する。電流の差に応じて入出力ノードND
03、ND04に電圧(増幅電圧)が発生し、発生した電圧
が、リードアンプ等に伝達される。すなわち、リードス
イッチ10f(または10g)は、ビット線BLT(また
はBLC)に伝達された読み出しデータを増幅する機能を
有している。このような回路方式は、一般にダイレクト
センス方式と称されている。ダイレクトセンス方式のセ
ンスアンプでは、ビット線BLT、BLCとカラムスイッチ1
6c、16dとを直接接続していない。このため、ビッ
ト線BLT、BLCの電圧は、カラムスイッチ16c、16d
の動作により変動しない。すなわち、メモリセルMCから
ビット線BLT、BLCに伝達されたデータが完全に増幅され
る前にカラム選択線が活性化されも、読み出し動作は、
正しく実行される。このため、高速動作に適している。
aを介して書き込みデータ線WDTに接続されている。入
出力ノードND02は、カラムスイッチ16bを介して書き
込みデータ線WDCに接続されている。入出力ノードND03
は、カラムスイッチ16cを介して読み出しデータ線RD
Tに接続されている。入出力ノードND04は、カラムスイ
ッチ16dを介して読み出しデータ線RDCに接続されて
いる。カラムスイッチ16a〜16dのゲートは、カラ
ム選択信号CSLPを受けている。書き込みデータ線WDT、W
DCは、入出力端子からの書き込みデータを受けるライト
アンプ(図示せず)に接続されている。読み出しデータ
線RDT、RDCは、読み出しデータを入出力端子に出力する
リードアンプ(図示せず)に接続されている。
作の一例を示している。この例では、読み出しデータま
たは書き込みデータは、ビット線BLTに伝達される。ビ
ット線BLC(リファレンス)は参照電圧の供給線として
作用する。 (A)リードサイクル まず、ロウアドレス信号の供給に応じて図9の左側のメ
モリセルアレイ14が選択され、ビット線制御信号BTRP
が非活性化(低レベル)される(図10(a))。図示
しないビット線制御信号BTLPは活性化され、メモリセル
アレイ14とビット線BLT、BLCとが接続される。ビット
線BLT、BLCの電圧は、プリチャージ動作により予め参照
電圧に変化している(図10(b))。
性化される前に、高レベルから低レベルに変化する(キ
ック動作)。制御信号BLPLTNは、読み出し動作の期間低
レベルに保持される。ビット線BLCの電圧は、制御信号B
LPLCNの変化による容量10cの結合容量の作用で下が
る(図10(c))。次に、ロウアドレス信号に応じて
ワード線信号WLTが活性化される。ここで、ワード線信
号WLT、WLCおよびビット線制御信号BTLP、BLRPの活性化
レベルは、他の信号の高レベル電圧より高く設定されて
いる(ブースト電圧)。ワード線信号WLTの活性化によ
り、メモリセルMCの転送トランジスタは、オンする。メ
モリセルMCに保持されているデータ(この例ではH状
態)は、ビット線BLTに伝達され、ビット線BLTの電圧が
上昇する。(図10(d))。なお、ビット線BLTの波
形のうち、低レベル側に変化する破線は、L状態を保持
しているメモリセルMCを読み出したときを示している。
作により、ワード線信号WLTの活性化後のビット線対BL
T、BLCの電圧差が、H状態、L状態とでほぼ同じになる
ように設計されている(図10(e))。このように設
計することで、H状態の読み出しマージンは、キック動
作をしない場合(図10(f))に比べ、向上する。こ
の後、ラッチ10aが活性化され、ビット線対BLT、BLC
の電圧差が大きくなる。読み出し制御信号RDRVNが、ラ
ッチ10aの活性化に同期して活性化され(低レベ
ル)、ノードND03、ND04の論理レベルは、ビット線BL
T、BLCの論理レベルと反対になる。
(図10(g))、ノードND03、ND04の電圧が読み出し
データ線RDT、RDCにそれぞれ伝達される。この後、カラ
ム選択信号CSLPおよびワード線信号WLTが非活性化され
ることで(図10(h))、ラッチ10aが非活性化さ
れ、増幅期間が完了する。この後、制御信号BLPLCNおよ
びビット線制御信号BTRPが高レベルに変化する。ビット
線BLT、BLCがイコライズされ、読み出し制御信号RDRVN
が非活性化(高レベル)され、リードスイッチ10f、
10gが非活性化され、読み出し動作が完了する。
ワード線が選択されることでそれぞれビット線に伝達さ
れる。書き込み動作では、データを書き込む以外のメモ
リセルのデータも、ビット線に伝達される。これ等デー
タをメモリセルに保持するために、再書き込み(リフレ
ッシュ)する必要がある。このため、図の上側にデータ
が書き込まれるメモリセルの書き込み動作を示し、図の
下側にデータが書き込まれないメモリセルの再書き込み
動作を示している。
イクルと同様に、ビット線制御信号BTRPが非活性化(低
レベル)される(図10(i))。次に、ワード線信号
WLTが活性化される前に、制御信号BLPLCNが高レベルか
ら低レベルに変化する(キック動作)。制御信号BLPLCN
の変化により、ビット線BLCの電圧は、容量10cの結
合容量により下がる(図10(j))。
ルMCの転送トランジスタは、オンする。メモリセルMCに
保持されているデータ(この例ではH状態)は、ビット
線BLTに伝達され、ビット線BLTの電圧が上昇する。(図
10(k))。ラッチ10aが活性化され、ビット線対
BLT、BLCの電圧差が大きくなる。書き込み制御信号WSEL
Pおよびカラム選択信号CSLPが順次活性化され(図10
(l))、書き込みデータ線WDT、WDCに伝達された書き
込みデータがノードND01、ND02を介してビット線BLT、B
LCに伝達され、ビット線BLT、BLCのレベルは反転する
(図10(m))。
制御信号WSELPが順次非活性化される。書き込みデータ
がラッチ10aにより十分増幅され、メモリセルMCに書
き込まれた後、ワード線信号WLTが非活性化される(図
10(n))。この後、制御信号BLPLCNが高レベルに変
化する。ビット線制御信号BTRPが活性化され、ビット線
BLT、BLCがイコライズされ、書き込み動作が完了する。
0に供給される信号のタイミングは、カラム選択信号CS
LPを除いて上述した書き込み動作と同一である。再書き
込み動作では、カラム選択信号CSLPは活性化されないた
め、メモリセルMCから伝達されたデータは、ラッチ10
aによりそのまま増幅され、再びメモリセルMCに書き込
まれる。したがって、ビット線BLT、BLCの波形は、リー
ドサイクルと同じになる。この結果、再書き込み動作に
おいても、H状態のメモリセルMCの読み出しマージンが
向上する。すなわち、H状態を保持するメモリセルMCに
おいて、増幅されたデータが確実に再書き込みされる。
作の別の一例を示している。この例においても、読み出
しデータまたは書き込みデータは、ビット線BLTに伝達
される。ビット線BLC(リファレンス)は参照電圧の供
給線として作用する。制御信号BLPLTN、BLPLCNは、通常
低レベルを保持し、センスアンプの動作時に一方の制御
信号が高レベルに変化する。図10と同じタイミングの
波形については、詳細な説明は省略する。
ド線信号WLTが活性化される前に、制御信号BLPLTNが低
レベルから高レベルに変化する(キック動作)。制御信
号BLPLCNは、読み出し動作の期間低レベルに保持され
る。ビット線BLTの電圧は、制御信号BLPLTNの変化によ
る容量10bの結合容量に作用で上がる(図11
(a))。この後、図10と同様に読み出し動作が実行
される。
変化する破線は、L状態を保持しているメモリセルMCを
読み出したときを示している。容量10cは、例えば、
上述したキック動作により、ワード線信号WLTの活性化
後のビット線対BLT、BLCの電圧差が、H状態、L状態と
でほぼ同じになるように設計されている(図11
(b))。このため、H状態の読み出しマージンは、キ
ック動作をしない場合(図11(c))に比べ、向上す
る。
動作を示している。書き込み動作は、ビット線BLTがキ
ック動作されることを除き、図10と同一である。再書
き込み動作において、センスアンプ10に供給される信
号のタイミングは、カラム選択信号CSLPを除いて書き込
み動作と同一である。ビット線BLT、BLCの波形は、リー
ドサイクルと同じになる。この結果、再書き込み動作に
おいても、H状態のメモリセルMCの読み出しマージンが
向上する。
たキック動作を行うためには、全てのビット線対BLT、B
LCについて、それぞれ容量10b、10cを形成しなく
てはならない。ビット線の数は、非常に多いため、これ
等容量10b、10cの面積は、膨大になる。また、容
量10a、10bを制御する制御信号BLPLTN、BLPLCNの
配線も長くなる。この結果、チップサイズが増大し、製
造コストが増大するという問題があった。
導体メモリにおいて、チップサイズを低減することにあ
る。本発明の別の目的は、センスアンプの素子数を減ら
し、かつセンスアンプを確実に動作することにある。
および請求項8の半導体メモリの制御方法では、半導体
メモリは、メモリセルに接続されたビット線と、ビット
線に伝達されたデータの信号量を増幅するセンスアンプ
とを有している。センスアンプは、メモリセルに読み書
きされるデータの入出力ノードとビット線とを電気的に
接続しデータを伝達するトランジスタを有している。ト
ランジスタは、センスアンプによるデータの増幅時だけ
でなく、データの増幅動作前に予め動作する。このトラ
ンジスタの動作に伴い、トランジスタとビット線との結
合容量により、ビット線の電圧が変化する。すなわち、
メモリセルに保持されたデータがビット線に伝達される
前に、ビット線の電圧がシフトする(キック動作)。こ
のため、キック動作専用の容量を形成することなく、H
状態またはL状態の読み出しデータのうち、一方の読み
出しマージンを向上できる。この結果、チップサイズを
小さくできる。
タは、ソース・ドレインの一方および他方を、それぞれ
入出力ノードおよびビット線に接続し、ゲートで、書き
込み動作時に活性化される書き込み制御信号を受けてい
る。すなわち、書き込みデータをビット線に伝達するト
ランジスタを利用して、ビット線の電圧を変化できる。
請求項3の半導体メモリでは、トランジスタは、ドレイ
ンを入出力ノードに接続し、ゲートをビット線に接続
し、ソースで読み出し動作時にソース電圧に変化する読
み出し制御信号を受けている。すなわち、メモリセルか
ら読み出されたデータを外部に伝達するトランジスタを
利用して、ビット線の電圧を変化できる。
ト線でビット線対が構成されている。データおよび参照
電圧が、外部から供給されるアドレス信号に応じて、ビ
ット線対の一方のビット線および他方のビット線にそれ
ぞれ供給される。ビット線対の各ビット線に接続された
トランジスタは、それぞれ独立に制御される。このた
め、センスアンプの回路をほとんど変更することなく、
これ等トランジスタの結合容量を利用して、ビット線対
の少なくとも一方のビット線の電圧を容易に変化でき
る。この結果、センスアンプの増幅動作前に、予めビッ
ト線対の電位差を生じさせることができ、読み出しマー
ジンを向上できる。
供給されるビット線に接続されたトランジスタが、増幅
動作前に予め動作する。この動作により、参照電圧が供
給されるビット線の電圧は、データが供給されるビット
線の電圧より低くなる。したがって、センスアンプの増
幅動作前に、予めビット線対の電圧差を生じさせること
ができる。
給されるビット線に接続されたトランジスタが、増幅動
作前に予め動作する。この動作により、データが供給さ
れるビット線の電圧は、参照電圧が供給されるビット線
の電圧より高くなる。したがって、センスアンプの増幅
動作前に、予めビット線対の電圧差を生じさせることが
できる。
リは、入出力ノードを外部に対してデータを入出力する
データ線に接続するカラムスイッチを有している。カラ
ムスイッチは、ビット線を選択するカラムアドレス信号
に基づいて動作する。トランジスタは、メモリセルを制
御するワード線を選択するロウアドレス信号に基づいて
動作する。カラムスイッチは、ワード線により選択され
たメモリセルに対するデータを入出力する。このため、
一般に、カラムスイッチは、データの増幅動作が開始後
にオンする。すなわち、増幅動作前にトランジスタを動
作させるとき、カラムスイッチはオフしている。このた
め、増幅動作前のトランジスタの動作により、ビット線
の電圧がデータ線の影響を受けることはない。この結
果、メモリセルに保持されたデータをより確実に読み出
すことができる。
用いて説明する。図1は、本発明の半導体メモリおよび
半導体メモリの制御方法の第1の実施形態を示してい
る。この実施形態は、請求項1、請求項2、請求項4、
請求項5、請求項7、および請求項8に対応している。
従来技術で説明した回路・信号と同一の回路・信号につ
いては、同一の符号を付し、これ等については、詳細な
説明を省略する。以降に説明する信号および信号線は、
アドレス信号、データ入出力信号のビット数および、メ
モリセルアレイの構造に応じて複数存在する。
OSプロセス技術を使用してDRAMとして形成されている。
DRAMは、コマンドデコーダ18、ロウアドレス信号RAD
に対応するロウ制御回路20、カラムアドレス信号CAD
に対応するカラム制御回路22、データ入出力制御回路
24、センスアンプおよびカラムスイッチを有する読み
書き制御回路26、および複数のメモリセルMCを有する
メモリセルアレイ14を有している。
Dを受けることで、外部から供給されたコマンドを解読
し、コマンド制御信号CMDCを出力している。ロウ制御回
路20は、ロウアドレス信号RADおよびコマンド制御信
号CMDCを受け、ワード線信号WLT、WLC、ビット線制御信
号BTLP、BLRP、書き込み制御信号WSELTP、WSELCP、およ
び読み出し制御信号RDRVNを出力している。カラム制御
回路22は、カラムアドレス信号CADおよびコマンド制
御信号CMDCを受け、カラム選択信号CSLPを出力してい
る。
ータ線RDC、RDTを介して読み書き制御回路26から伝達
される読み出しデータを入出力データDQとして出力す
る。データ入出力制御回路24は、入出力データDQとし
て受けた書き込みデータを、書き込みデータ線WDT、WDC
を介して読み書き制御回路26に出力する。読み書き制
御回路26は、書き込み制御信号WSELTP、WSELCP、読み
出し制御信号RDRVN、カラム選択信号CSLPを受けてい
る。読み書き制御回路26は、ビット線BLT、BLCを介し
てメモリセルアレイ14に接続されている。
びメモリセルアレイ14の要部を示している。この実施
形態のセンスアンプ28は、従来形成されていた容量1
0b、10cを有しておらず、ライトスイッチ10d、
10eがそれぞれ独立に制御されている。ライトスイッ
チ10dは、ソース・ドレインの一方をビット線BLTに
接続し、ソース・ドレインの他方を入出力ノードND01に
接続し、ゲートで書き込み制御信号WSELTPを受けてい
る。ライトスイッチ10eは、ソース・ドレインの一方
をビット線BLCに接続し、ソース・ドレインの他方を入
出力ノードND02に接続し、ゲートで書き込み制御信号WS
ELCPを受けている。その他の構成は、図9と同じであ
る。すなわち、センスアンプ28は、ダイレクトセンス
方式を採用している。
b、10cの代わりに、ライトスイッチ10d、10e
のpn接合容量、ゲート容量を利用している。すなわ
ち、キック動作は、ライトスイッチ10d、10eの結
合容量の作用で実行される。容量10b、10cをビッ
ト線BLT、BLC毎に形成しなくてよいため、センスアンプ
28のレイアウト面積は、従来に比べ大幅に小さくな
る。キック動作を制御する信号は、2本の書き込み制御
信号WSELTP、WSELCPが必要になるが、キック動作を制御
する信号(図9の制御信号BLPLTN、BLPLCN)が不要にな
るため、信号線を従来に比べ1本減らすことができる。
の一例を示している。上述した図9と同じタイミングの
波形については、詳細な説明は省略する。この例では、
読み出しデータまたは書き込みデータは、ビット線BLT
に伝達される。ビット線BLC(リファレンス)は参照電
圧の供給線として作用する。書き込み制御信号WSELTP、
WSELCPは、通常高レベルを保持している。書き込み制御
信号WSELTP、WSELCPは、センスアンプ28の動作時に順
次低レベルに変化する。カラム選択信号CSLPが非活性化
(低レベル)の期間、ノードND01、ND02は、高インピー
ダンス状態である。このため、この期間、書き込み制御
信号WSELTP、WSELCPが高レベルになっていても、読み出
し動作および書き込み動作には影響しない。
ド線信号WLTが活性化される前に、書き込み制御信号WSE
LCPが低レベルに変化する(図3(a))。ビット線BLC
の電圧は、書き込み制御信号WSELCPの変化によるライト
スイッチ10eの結合容量の作用で下がる(キック動
作、図3(b))。
は、例えば、キック動作により、ワード線信号WLTの活
性化後のビット線対BLT、BLCの電圧差が、H状態、L状
態とでほぼ同じになるように設計されている(図3
(c))。このように設計することで、H状態の読み出
しマージンは、図9に示した容量10c、10dがない
場合にも、従来と同様に向上できる。ライトスイッチ1
0eの結合容量が従来と同じ場合にも、キック動作によ
りビット線BLCの電圧が下がるため、読み出しマージン
は向上する。
モリセルMCに保持されているデータ(この例ではH状
態)は、ビット線BLTに伝達され、ビット線BLTの電圧
は、上昇する。ビット線BLTの波形のうち、低レベル側
に変化する破線は、図9と同様に、L状態を保持してい
るメモリセルMCを読み出したときを示している。ワード
線信号WLTが活性化された後、カラム選択信号CSLPが活
性化される前に書き込み制御信号WSELCPが低レベルに変
化する(図3(d))。書き込み制御信号WSELCPの変化
タイミングは、読み出し制御信号RDRVNが低レベルに変
化する前が望ましい。この後、ラッチ10aが活性化さ
れ、ビット線対BLT、BLCの電圧差が大きくなる。
10aの活性化に同期して低レベルに変化し、ノードND
03、ND04に読み出しデータが出力される。ノードND03、
ND04の論理レベルは、ビット線BLT、BLCの論理レベルと
反対になる。この後、カラム選択信号CSLPが活性化され
(図3(e))、相補の読み出しデータが読み出しデー
タ線RDC、RDTに出力される。
Tが非活性化され(図3(f))、ラッチ10aが非活
性化され、増幅期間が完了する。この後、書き込み制御
信号WSELTP、WSELCPおよびビット線制御信号BTRPが高レ
ベルに変化する。ビット線BLT、BLCがイコライズされ、
読み出し制御信号RDRVNが非活性化(高レベル)され、
リードスイッチ10f、10gが非活性化され、読み出
し動作が完了する。
線BLTに対応する書き込み制御信号WSELTPは、常に高レ
ベルに保持される。書き込み制御信号WSELCPは、上述し
たリードサイクルと同様に、ビット線制御信号BTRPが非
活性化(低レベル)された後、ワード線信号WLTが活性
化される前に低レベルに変化する(キック動作)。書き
込み制御信号WSELCPの変化により、ビット線BLCの電圧
は、ライトスイッチ10eの結合容量により下がる(図
3(g))。
WLTが活性化された後、カラム選択信号CSLPが活性化さ
れる前に高レベルに変化する(図3(h))。カラム選
択信号CSLPが活性化され、書き込みデータ線WDT、WDCに
伝達された書き込みデータが、ノードND01、ND02を介し
てビット線BLT、BLCに伝達される。この例では、書き込
みデータの論理は、メモリセルMCに保持されたデータの
論理と逆になっている。このため、ビット線BLT、BLCの
レベルは反転する(図3(i))。
のレベルまで増幅された後、カラム選択信号CSLPおよび
書き込み制御信号WSELCPが、順次非活性化される(図3
(j))。書き込みデータがラッチ10aにより十分増
幅され、メモリセルMCに書き込まれた後、ワード線信号
WLTが非活性化される(図3(k))。この後、書き込
み制御信号WSELCPが、再び高レベルに変化する。ビット
線制御信号BTRPが活性化され、ビット線BLT、BLCがイコ
ライズされ、書き込み動作が完了する。
8に供給される信号のタイミングは、カラム選択信号CS
LPを除いて上述した書き込み動作と同一である。再書き
込み動作では、カラム選択信号CSLPは活性化されないた
め、メモリセルMCから伝達されたデータは、ラッチ10
aにより増幅され、再びメモリセルMCに書き込まれる。
したがって、ビット線BLT、BLCの波形は、リードサイク
ルと同じになる。この結果、再書き込み動作において
も、H状態のメモリセルMCの読み出しマージンが向上す
る。すなわち、H状態を保持するメモリセルMCにおい
て、増幅されたデータが確実に再書き込みされる。
書き込み動作を正常に実行するとともに、データを書き
込む以外のメモリセルのデータを、キック動作により確
実に再書き込みできる。以上、本実施形態では、書き込
みデータをビット線に伝達するライトスイッチ(トラン
ジスタ)のうち、参照電圧が供給されるビット線BLCに
接続されたライトスイッチ10eを、センスアンプ28
の増幅動作前に予め動作し、トランジスタとビット線と
の結合容量により、ビット線BLCの電圧を下げた(キッ
ク動作)。このため、キック動作専用の容量を形成する
ことなく、H状態の読み出しデータの読み出しマージン
を向上できる。従来の容量(図10の容量10b、10
c)が不要になるため、センスアンプ28のレイアウト
サイズが小さくなり、チップサイズを小さくできる。
接続されるライトスイッチ10d、10eをそれぞれ独
立に制御することで、キック動作した。このため、セン
スアンプ28の回路を従来に比べほとんど変更すること
なく、ライトスイッチ10d、10eの結合容量を利用
して、ビット線対の一方のビット線の電圧を容易に変化
できる。具体的には、ライトスイッチ10d、10eの
ゲートに、それぞれ別の書き込み制御信号WSELTP、WSEL
CPを供給すればよい。
よびライトスイッチ10eのうち、ライトスイッチ10
eをキック動作し、ビット線BLCの電圧を下げた。カラ
ムアドレス信号に応じて活性化されるカラムスイッチ1
6bは、ライトスイッチ10eのキック動作の際にオフ
している。このため、増幅動作前のライトスイッチ10
eの動作により、ビット線BLCの電圧が書き込みデータ
線WDCの影響を受けることを防止できる。この結果、メ
モリセルに保持されたデータをより確実に読み出すこと
ができる。
体メモリの制御方法の第2の実施形態におけるセンスア
ンプの動作を示している。この実施形態は、請求項1、
請求項2、請求項4、請求項6、請求項7および請求項
8に対応している。従来技術および第1の実施形態で説
明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一
の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略す
る。
TP、WSELCPの生成タイミングが、第1の実施形態と相違
している。その他の構成および信号の生成タイミング
は、第1の実施形態と同一である。すなわち、この実施
形態のDRAMの全体構成は、図1に示したロウ制御回路2
0を除き、第1の実施形態と同一である。センスアンプ
およびその周囲の回路は、図2と同一である。
または書き込みデータは、ビット線BLTに伝達される。
ビット線BLC(リファレンス)は参照電圧の供給線とし
て作用する。書き込み制御信号WSELTPは、第1の実施形
態と異なり通常低レベルを保持し、キック動作時に高レ
ベルに変化する。上述した図3と同じタイミングの波形
については、詳細な説明は省略する。
ド線信号WLTが活性化される前に、書き込み制御信号WSE
LTPが高レベルに変化する(図4(a))。ビット線BLT
の電圧は、書き込み制御信号WSELTPの変化によるライト
スイッチ10dの結合容量の作用で上がる(キック動
作、図4(b))。
の説明と同様に、例えば、上述したキック動作により、
ワード線信号WLTの活性化後のビット線対BLT、BLCの電
圧差が、H状態、L状態とでほぼ同じになるように設計
されている(図4(c))。このため、H状態の読み出
しマージンは、図9に示した容量10c、10dがない
場合にも、従来と同様に向上できる。ライトスイッチ1
0dの結合容量が従来と同じ場合にも、キック動作によ
りビット線BLTの電圧が上がるため、読み出しマージン
は向上する。
モリセルMCに保持されているデータ(この例ではH状
態)は、ビット線BLTに伝達され、ビット線BLTの電圧
は、さらに上昇する。ワード線信号WLTが活性化された
後、カラム選択信号CSLPが活性化される前に書き込み制
御信号WSELTPが低レベルに変化する(図4(d))。書
き込み制御信号WSELTPの変化タイミングは、読み出し制
御信号RDRVNが低レベルに変化する前が望ましい。この
後、ラッチ10aが活性化され、ビット線対BLT、BLCの
電圧差が大きくなる。読み出し制御信号RDRVNが、低レ
ベルに変化し、カラム選択信号CSLPが活性化され(図4
(e))、相補の読み出しデータが読み出しデータ線RD
C、RDTに出力される。
LP、ワード線信号WLT、読み出し制御信号RDRVN、および
ビット線制御信号BTRPが変化し、読み出し動作が完了す
る。 (B)ライトサイクル まず、書き込みデータが伝達されるビット線BLTに対応
する書き込み制御信号WSELTPは、上述したリードサイク
ルと同様に、ビット線制御信号BTRPが非活性化(低レベ
ル)された後、ワード線信号WLTが活性化される前に高
レベルに変化する(キック動作)。書き込み制御信号WS
ELTPの変化により、ビット線BLTの電圧は上がる(図4
(f))。
WLTが活性化された後、カラム選択信号CSLPが活性化さ
れる前に高レベルに変化する(図4(g))。カラム選
択信号CSLPが活性化され、書き込みデータ線WDT、WDCに
伝達された書き込みデータがノードND01、ND02を介して
ビット線BLT、BLCに伝達され、ビット線BLT、BLCのレベ
ルは反転する(図4(h))。
制御信号WSELTP、WSELCPが、順次非活性化される(図4
(i))。書き込みデータがラッチ10aにより十分増
幅され、メモリセルMCに書き込まれた後、ワード線信号
WLTが非活性化される(図4(j))。この後、ビット
線制御信号BTRPが活性化され、ビット線BLT、BLCがイコ
ライズされ、書き込み動作が完了する。
8に供給される信号のタイミングは、カラム選択信号CS
LPを除いて上述した書き込み動作と同一である。ビット
線BLT、BLCの波形は、リードサイクルと同じになる。こ
の結果、再書き込み動作においても、H状態のメモリセ
ルMCの読み出しマージンが向上する。すなわち、H状態
を保持するメモリセルMCにおいて、増幅されたデータが
確実に再書き込みされる。
込み制御信号WSELTP、WSELCPを独立に制御し、データが
伝達されるビット線BLTをキック動作することで、H状
態のメモリセルMCのデータを確実に読み出すことができ
る。この実施形態においても、上述した第1の実施形態
と同様の効果を得ることができる。
体メモリの制御方法の第3の実施形態における読み書き
制御回路およびメモリセルアレイの要部を示している。
この実施形態は、請求項1、請求項3、請求項4、請求
項5、請求項7および請求項8に対応している。従来技
術および第1の実施形態で説明した回路・信号と同一の
回路・信号については、同一の符号を付し、これ等につ
いては、詳細な説明を省略する。
示したロウ制御回路20を除き、第1の実施形態と同一
である。本実施形態のロウ制御回路は、書き込み制御信
号WSELPおよび読み出し制御信号RDRVTN、RDRVCNを出力
する。また、センスアンプ30が、第1の実施形態(図
2)のセンスアンプ28と相違している。センスアンプ
30のライトスイッチ10d、10eは、書き込み制御
信号WSELPで制御され、センスアンプ30のリードスイ
ッチ10f、10gは、それぞれ読み出し制御信号RDRV
TN、RDRVCNで制御されている。その他の構成は、図2と
同一である。
の一例を示している。上述した図3と同じタイミングの
波形については、詳細な説明は省略する。この例におい
ても、読み出しデータまたは書き込みデータは、ビット
線BLTに伝達される。ビット線BLC(リファレンス)は参
照電圧の供給線として作用する。読み出し制御信号RDRV
TN、RDRVCNは、通常高レベルを保持している。読み出し
制御信号RDRVTN、RDRVCNは、センスアンプ30の動作時
に順次低レベルに変化する。カラム選択信号CSLPが非活
性化(低レベル)の期間、ノードND03、ND04は、高イン
ピーダンス状態である。このため、この期間、読み出し
制御信号RDRVTN、RDRVCNが高レベルになっていても、読
み出し動作および書き込み動作には影響しない。
ド線信号WLTが活性化される前に、読み出し制御信号RDR
VCNが低レベルに変化する(図6(a))。ビット線BLC
の電圧は、読み出し制御信号RDRVCNの変化によるリード
スイッチ10gの結合容量の作用で下がる(キック動
作、図6(b))。
は、例えば、上述したキック動作により、ワード線信号
WLTの活性化後のビット線対BLT、BLCの電圧差が、H状
態、L状態とでほぼ同じになるように設計されている
(図6(c))。次に、ワード線信号WLTが活性化さ
れ、メモリセルMCに保持されているデータ(この例では
H状態)は、ビット線BLTに伝達され、ビット線BLTの電
圧が上昇する。ワード線信号WLTが活性化された後、読
み出し制御信号RDRVTNが低レベルに変化し(図6
(d))、ノードND03、ND04に読み出しデータが出力さ
れる。読み出し制御信号RDRVTNが低レベルに変化した
後、カラム選択信号CSLPが活性化され(図6(e))、
読み出しデータが読み出しデータ線RDC、RDTに出力され
る。
線信号WLTが非活性化され(図6(f))、ラッチ10
aが非活性化され、増幅期間が完了する。ビット線制御
信号BTRPが高レベルに変化し、ビット線BLT、BLCがイコ
ライズされる。読み出し制御信号RDRVTN、RDRVCNが非活
性化(高レベル)され、リードスイッチ10f、10g
が非活性化され、読み出し動作が完了する。
線BLTに対応する読み出し制御信号RDRVTNは、常に高レ
ベルに保持される。読み出し制御信号RDRVCNは、上述し
たリードサイクルと同様に、ビット線制御信号BTRPが非
活性化(低レベル)された後、ワード線信号WLTが活性
化される前に低レベルに変化する(キック動作)。読み
出し制御信号RDRVCNの変化により、ビット線BLCの電圧
は、リードスイッチ10gの結合容量により下がる(図
6(g))。
WLTが活性化された後、カラム選択信号CSLPが活性化さ
れる前に高レベルに変化する(図6(h))。書き込み
制御信号WSELPおよびカラム選択信号CSLPが順次活性化
され、書き込みデータ線WDT、WDCに伝達された書き込み
データがノードND01、ND02を介してビット線BLT、BLCに
伝達され、ビット線BLT、BLCのレベルは反転する(図6
(i))。
制御信号WSELPが、順次非活性化され(図6(j))、
ワード線信号WLTが非活性化される(図6(k))。こ
の後、書き込み制御信号WSELCPが、再び高レベルに変化
する。ビット線制御信号BTRPが活性化され、ビット線BL
T、BLCがイコライズされ、書き込み動作が完了する。再
書き込み動作において、センスアンプ30に供給される
信号のタイミングは、カラム選択信号CSLPを除いて上述
した書き込み動作と同一である。再書き込み動作では、
カラム選択信号CSLPは活性化されないため、メモリセル
MCから伝達されたデータは、ラッチ10aにより増幅さ
れ、再びメモリセルMCに書き込まれる。したがって、ビ
ット線BLT、BLCの波形は、リードサイクルと同じにな
る。この結果、再書き込み動作においても、上述した実
施形態と同様に、H状態のメモリセルMCの読み出しマー
ジンが向上する。
出し制御信号RDRVTN、RDRVCNを独立に制御し、データが
伝達されるビット線BLCをキック動作することで、H状
態のメモリセルMCのデータを確実に読み出すことができ
る。この実施形態においても、上述した第1の実施形態
と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形
態では、直列に接続されたカラムスイッチ16dおよび
リードスイッチ10gのうち、リードスイッチ10gを
キック動作し、ビット線BLCの電圧を下げた。カラムア
ドレス信号に応じて活性化されるカラムスイッチ16d
は、リードスイッチ10gのキック動作の際にオフして
いる。このため、増幅動作前のリードスイッチ10gの
動作により、ビット線BLCの電圧が読み出しデータ線RDC
の影響を受けることを防止できる。この結果、メモリセ
ルに保持されたデータをより確実に読み出すことができ
る。
体メモリおよび半導体メモリの制御方法の第4の実施形
態におけるセンスアンプの動作を示している。この実施
形態は、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請
求項7および請求項8に対応している。従来技術および
第1、第3の実施形態で説明した回路・信号と同一の回
路・信号については、同一の符号を付し、これ等につい
ては、詳細な説明を省略する。
TN、RDRVCNの生成タイミングが、第3の実施形態と相違
している。その他の構成および信号の生成タイミング
は、第3の実施形態と同一である。すなわち、この実施
形態のDRAMの全体構成は、ロウ制御回路を除き、第3の
実施形態と同一である。センスアンプおよびその周囲の
回路は、図5と同一である。
または書き込みデータは、ビット線BLTに伝達される。
ビット線BLC(リファレンス)は参照電圧の供給線とし
て作用する。読み出し制御信号RDRVTNは、通常低レベル
を保持し、キック動作時に高レベルに変化する。図6と
同じタイミングの波形については、詳細な説明は省略す
る。
ド線信号WLTが活性化される前に、読み出し制御信号RDR
VTNが高レベルに変化する(図7(a))。ビット線BLT
の電圧は、読み出し制御信号RDRVTNの変化によるリード
スイッチ10fの結合容量の作用で上がる(キック動
作、図7(b))。
の説明と同様に、例えば、上述したキック動作により、
ワード線信号WLTの活性化後のビット線対BLT、BLCの電
圧差が、H状態、L状態とでほぼ同じになるように設計
されている(図7(c))。リードスイッチ10fの結
合容量が従来と同じ場合にも、キック動作によりビット
線BLTの電圧が上がるため、読み出しマージンは向上す
る。
モリセルMCに保持されているデータ(この例ではH状
態)は、ビット線BLTに伝達され、ビット線BLTの電圧が
さらに上昇する。ワード線信号WLTが活性化された後、
カラム選択信号CSLPが活性化される前に読み出し制御信
号RDRVTNが低レベルに変化する(図7(d))。この
後、カラム選択信号CSLPが活性化され(図7(e))、
相補の読み出しデータが読み出しデータ線RDC、RDTに出
力される。
LP、ワード線信号WLT、およびビット線制御信号BTRPが
変化し、読み出し動作が完了する。 (B)ライトサイクル まず、書き込みデータが伝達されるビット線BLTに対応
する読み出し制御信号RDRVTNは、上述したリードサイク
ルと同様に、ビット線制御信号BTRPが非活性化(低レベ
ル)された後、ワード線信号WLTが活性化される前に高
レベルに変化する(キック動作)。読み出し制御信号RD
RVTNの変化により、ビット線BLTの電圧は上がる(図7
(f))。
WLTが活性化された後、カラム選択信号CSLPが活性化さ
れる前に高レベルに変化する(図7(g))。書き込み
制御信号WSELPおよびカラム選択信号CSLPが順次活性化
され、書き込みデータ線WDT、WDCに伝達された書き込み
データがノードND01、ND02を介してビット線BLT、BLCに
伝達され、ビット線BLT、BLCのレベルは反転する(図7
(h))。
制御信号WSELPが、順次非活性化され(図7(i))、
ワード線信号WLTが非活性化される(図7(j))。こ
の後、ビット線制御信号BTRPが活性化され、読み出し制
御信号RDRVTN、RDRVCNが低レベルに変化し、書き込み動
作が完了する。再書き込み動作において、センスアンプ
30に供給される信号のタイミングは、カラム選択信号
CSLPを除いて上述した書き込み動作と同一である。ビッ
ト線BLT、BLCの波形は、リードサイクルと同じになる。
この結果、再書き込み動作においても、H状態のメモリ
セルMCの読み出しマージンが向上する。
よび第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明の半導体メモリおよび半導体メモリの制
御方法の第5の実施形態における読み書き制御回路およ
びメモリセルアレイの要部を示している。この実施形態
は、請求項1〜請求項8に対応している。従来技術およ
び第1の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・
信号については、同一の符号を付し、これ等について
は、詳細な説明を省略する。
第1の実施形態(図2)のセンスアンプ28と第3の実
施形態(図5)のセンスアンプ30の特徴を兼ね備えて
いる。すなわち、センスアンプ32のライトスイッチ1
0d、10eは、それぞれ書き込み制御信号WSELTP、WS
ELCPで制御され、センスアンプ30のリードスイッチ1
0f、10gは、それぞれ読み出し制御信号RDRVTN、RD
RVCNで制御されている。その他の構成は、図2と同一で
ある。
が活性化される前に、読み出し制御信号RDRVCNおよび書
き込み制御信号WSELCPが低レベルに変化することで、参
照側のビット線BLCの電圧が下げられる。あるいは、ワ
ード線WLTが活性化される前に、読み出し制御信号RDRVT
Nおよび書き込み制御信号WSELTPが高レベルに変化する
ことで、データ側のビット線BLTの電圧が上げられる。
したがって、リードスイッチおよびライトスイッチの結
合容量を両方利用して、キック動作が実行される。この
結果、リードスイッチ10f、10gおよびライトスイ
ッチ10d、10eのレイアウトサイズを小さくでき
る。
よび第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、この実施形態では、リードスイッチ10f、1
0gおよびライトスイッチ10d、10eのレイアウト
サイズを最小限にして、読み出しマージンを向上でき
る。なお、上述した実施形態では、ビット線BLTにデー
タが伝達される例について述べた。本発明はかかる実施
形態に限定されるものではない。例えば、ビット線BLC
にデータが伝達される場合にも、確実に動作できる。こ
のとき、図3および図4において、書き込み制御信号WS
ELTP、WSELCPの波形は、逆になり、図6および図7にお
いて、読み出し制御信号RDRVTN、RDRVCNの波形は、逆に
なる。
イクルにおける読み出し動作およびライトサイクルにお
ける再書き込み動作に適用した例について述べた。本発
明はかかる実施形態に限定されるものではない。例え
ば、本発明をリフレッシュ動作に適用してもよい。上述
した実施形態では、本発明をDRAMのセンスアンプに適用
した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定
されるものではない。例えば、DRAMのメモリセルを有す
る他の半導体メモリ(例えば、SDRAM、FCRAM(Fast Cyc
le RAM))のセンスアンプにも適用できる。
ンスアンプが増幅動作を開始する前に、書き込み制御信
号WSELTP、WSELCPの一方を変化させ、ビット線の電圧を
変化させた例について述べた。本発明はかかる実施形態
に限定されるものではない。例えば、書き込み制御信号
WSELTP、WSELCPを互いに反対のレベルに変化させ、ビッ
ト線対の両ビット線の電圧を変化させてもよい。この場
合、ビット線対の電圧差をより大きくできる。
では、読み出し制御信号RDRVTN、RDRVCNを互いに反対の
レベルに変化させ、ビット線対の両ビット線の電圧を変
化させてもよい。以上、本発明について詳細に説明して
きたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例
に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本
発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかで
ある。
の半導体メモリの制御方法では、キック動作専用の容量
を形成することなく、H状態またはL状態の読み出しデ
ータのうち、一方の読み出しマージンを向上できる。こ
の結果、チップサイズを小さくできる。
ータをビット線に伝達するトランジスタを利用して、ビ
ット線の電圧を変化できる。請求項3の半導体メモリで
は、メモリセルから読み出されたデータを外部に伝達す
るトランジスタを利用して、ビット線の電圧を変化でき
る。請求項4の半導体メモリでは、センスアンプの増幅
動作前に、予めビット線対の電位差を生じさせること
で、読み出しマージンを向上できる。また、センスアン
プの回路をほとんど変更することなく、トランジスタの
結合容量を利用して、ビット線の電圧を容易に変化でき
る。
は、センスアンプの増幅動作前に、予めビット線対の電
圧差を生じさせることができる。請求項7の半導体メモ
リでは、増幅動作前のトランジスタの動作により、ビッ
ト線の電圧がデータ線の影響を受けることを防止でき
る。この結果、メモリセルに保持されたデータをより確
実に読み出すことができる。
る。
示すタイミング図である。
の動作を示すタイミング図である。
路図である。
示すタイミング図である。
の動作を示すタイミング図である。
路図である。
る。
図である。
ング図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 メモリセルに接続されたビット線と、 前記ビット線に伝達されたデータの信号量を増幅するセ
ンスアンプとを備え、 前記センスアンプは、前記メモリセルに読み書きされる
データの入出力ノードと前記ビット線とを電気的に接続
し該データを伝達するトランジスタを有し、 前記トランジスタは、前記センスアンプによる前記デー
タの増幅動作前に予め動作し、該トランジスタと前記ビ
ット線との結合容量により該ビット線の電圧を変化させ
ることを特徴とする半導体メモリ。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 前記トランジスタは、ソース・ドレインの一方および他
方を、それぞれ前記入出力ノードおよび前記ビット線に
接続し、ゲートで、書き込み動作時に活性化される書き
込み制御信号を受けることを特徴とする半導体メモリ。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 前記トランジスタは、ドレインを前記入出力ノードに接
続し、ゲートを前記ビット線に接続し、ソースで読み出
し動作時にソース電圧に変化する読み出し制御信号を受
けることを特徴とする半導体メモリ。 - 【請求項4】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 2本の前記ビット線でビット線対が構成され、 外部から供給されるアドレス信号に応じて、前記データ
および参照電圧が、前記ビット線対の一方の前記ビット
線および他方の前記ビット線にそれぞれ供給され、 前記ビット線対の前記各ビット線に接続された前記トラ
ンジスタは、それぞれ独立に制御されることを特徴とす
る半導体メモリ。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体メモリにおいて、 前記参照電圧が供給される前記ビット線に接続された前
記トランジスタが、増幅動作前に予め動作し、前記参照
電圧が供給される前記ビット線の電圧を、前記データが
供給される前記ビット線の電圧より低くすることを特徴
とする半導体メモリ。 - 【請求項6】 請求項4記載の半導体メモリにおいて、 前記データが供給される前記ビット線に接続された前記
トランジスタが、増幅動作前に予め動作し、前記データ
が供給される前記ビット線の電圧を、前記参照電圧が供
給される前記ビット線の電圧より高くすることを特徴と
する半導体メモリ。 - 【請求項7】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 前記入出力ノードを外部に対して前記データを入出力す
るデータ線に接続するカラムスイッチを備え、 前記カラムスイッチは、前記ビット線を選択するカラム
アドレス信号に基づいて動作し、 前記トランジスタは、前記メモリセルを制御するワード
線を選択する前記ロウアドレス信号に基づいて動作する
ことを特徴とする半導体メモリ。 - 【請求項8】 メモリセルに接続されたビット線と、 前記ビット線に伝達されたデータの信号量を増幅するセ
ンスアンプと、 前記センスアンプ内に形成され、前記メモリセルに読み
書きされるデータの入出力ノードと前記ビット線とを電
気的に接続し、該データを伝達するトランジスタとを備
えた半導体メモリの制御方法であって、 前記トランジスタを、前記センスアンプによる前記デー
タの増幅動作前に予め動作し、 前記トランジスタと前記ビット線との結合容量により該
ビット線の電圧を変化させることを特徴とする半導体メ
モリの制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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