JP2002216450A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2002216450A
JP2002216450A JP2001009526A JP2001009526A JP2002216450A JP 2002216450 A JP2002216450 A JP 2002216450A JP 2001009526 A JP2001009526 A JP 2001009526A JP 2001009526 A JP2001009526 A JP 2001009526A JP 2002216450 A JP2002216450 A JP 2002216450A
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cartridge
shutter
lever
angle
spring
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JP2001009526A
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光伸 ▲吉▼田
Mitsunobu Yoshida
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック部材のバネ部の応力を小さく抑えるこ
とができ、かつバネ部を三角隅部の小さなスペースに配
設し得るディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 ロックレバー54は、カートリッジ2の
側面近傍にてシャッタ47のシャッタロック係合凸部5
3と係合するレバー係合凹部55を有し、かつレバー係
合凹部55よりもカートリッジ2の挿入先端側かつ中央
側に回転支点58を有して回転するレバー部56と、レ
バー部56に対してシャッタ47と係合する方向に回転
力を与えるべく付勢する付勢バネ59とからなる。付勢
バネ59は、レバー部56におけるレバー係合凹部55
の反対側の、該レバー係合凹部55と回転支点58との
間から、回転支点58方向に向けて回転支点58を過ぎ
た位置まで延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク又は光
磁気ディスク等の光磁気記録媒体全般を収納したディス
クカートリッジに関するものであり、詳細には、シャッ
タロック機構の小スペース化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク記録再生装置では、図
8(a)(b)(c)に示すように、メインシャーシ1
03にディスクカートリッジのカートリッジ102を挿
入、保持し装着するカートリッジホルダ126が取り付
けられている。
【0003】上記ディスクカートリッジのカートリッジ
102には、図9(a)(b)(c)に示すように、光
磁気ディスク101が回転可能に収納されているととも
に、この光磁気ディスク101を臨むための第1の開口
部141を開閉するためのシャッタ147が設けられて
いる。また、このシャッタ147に対しては、ディスク
カートリッジを光ディスク記録再生装置に装着しない場
合に、上記シャッタ147が開かないようにするロック
レバー154が設けられている。
【0004】一方、上記カートリッジホルダ126は、
図10(a)(b)に示すように、略箱形状をしている
とともに、カートリッジ102を挿入できるように挿入
側が開口されている。また、カートリッジホルダ126
における挿入方向奥側の左右の側面にはカートリッジホ
ルダ126の回動支点131が設けられ、カートリッジ
ホルダ126を回動により開閉してカートリッジ102
を光ディスク記録再生装置から着脱できる構造となって
いる。
【0005】上記構成の光ディスク記録再生装置におけ
るカートリッジホルダ126にカートリッジ102を挿
入する場合の動作を説明する。
【0006】今、図10(a)(b)に示すように、カ
ートリッジホルダ126が回動支点131を中心に回動
して前記メインシャーシ103から上がった状態で、カ
ートリッジホルダ126にカートリッジ102を挿入す
る場合、先ず、図11(a)に示すように、カートリッ
ジホルダ126に設けられたバネ性を有したシャッタ移
動部材129の前部(同図において下側)に設けられて
内側に突出するシャッタ移動部材突起部130が、カー
トリッジ102の側面に乗り上げ、やがて、図11
(b)に示すように、シャッタ147のシャッタ垂直部
149に乗り上げ、シャッタ垂直部149を移動してい
く。
【0007】そして、図12に示すように、カートリッ
ジホルダ126に設けられたロック解除部材127がカ
ートリッジ102に設けられたロックレバー154に当
接することにより、シャッタ147のシャッタロック部
153とロックレバー154のロックレバー係合部15
5との係合が外れて、シャッタ47をロックレバー15
4から係合解除させる。その後、上記ロック解除部材1
27がシャッタ147におけるシャッタロック部153
の挿入先端側に当接した時、略同時に、上記シャッタ移
動部材129のシャッタ移動部材突起部130がバネ力
によりシャッタ垂直部149に穿設したシャッタ窓部1
50に入り込み、シャッタ147をカートリッジホルダ
126の所定の位置で保持する。
【0008】その後、カートリッジ102のさらなる押
し込み動作にてカートリッジ102本体は奥へ挿入され
るが、シャッタ147はその位置で保持されているの
で、相対的にシャッタ147が開くことになる。
【0009】一方、逆に、カートリッジ102を取り出
すべくシャッタ147を閉じるときには、上記シャッタ
移動部材突起部130がシャッタ窓部150に入り込ん
でいるため、カートリッジ102は挿入方向と反対方向
に引き戻されてもシャッタ147はしばらくはその位置
で保持される。そして、シャッタ147がカートリッジ
102の上記第1の開口部141を閉じた位置にきた時
に、図11(b)に示すように、上記ロック解除部材1
27がシャッタ147から遠ざかることによって、ロッ
クレバー154にてシャッタ147がロックされる。そ
の後、シャッタ移動部材突起部130がシャッタ147
のシャッタ窓部150から乗り上げ、やがて、図11
(a)及び図10(a)(b)に示すように、カートリ
ッジ102全体がカートリッジホルダ126から引き抜
かれる。
【0010】ここで、上記カートリッジ102内のロッ
クレバー154について、詳細に説明する。
【0011】従来のロックレバー154は、図11
(a)に示すように、カートリッジ102内において、
上記カートリッジホルダ126のロック解除部材127
が挿入される方向の隅角に配置され、回転支点158を
中心に回転するように取り付けられている。また、この
ロックレバー154には、回転支点158から延びるレ
バー部156と、回転支点158から延びて設けられる
とともにこのレバー部156をシャッタロック部153
に係合させる方向に付勢するバネ部157とが一体的に
形成されている。
【0012】上記のレバー部156には、図10(a)
(b)に示すように、シャッタ147のシャッタロック
部153と係合するロックレバー係合部155が設けら
れている。一方、バネ部159は、図11(a)(b)
に示すロックレバー係合部155とシャッタロック部1
53との係合状態においては、ロックレバー154に対
して、無負荷状態から所定角度変位させた状態で取り付
けられ、ロックレバー154に付勢力を与えている。さ
らに、図12に示すように、ロック解除部材127によ
ってロックレバー154とシャッタロック部153との
係合が解除された状態では、バネ部159には、ロック
レバー154の回転変位よる角度分だけ荷重がかかるこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ロックレバー154のバネ部159には、ロック
レバー154とシャッタロック部153との係合時に与
える所定の初期荷重と、その係合を解除する時に与えら
れる荷重とを加えた分の荷重が付勢力として付与される
ことになる。この結果、バネ部159の長さが短いと応
力が大きくなるので、応力を小さく抑えるためにはバネ
部159の長さを十分に取ることが必要である。
【0014】しかしながら、従来のディスクカートリッ
ジでは、図13(a)(b)及び図14(a)(b)に
示すように、図示しない磁気ヘッドとピックアップユニ
ットとを連結するための磁気ヘッド取付アングルを配置
できるように、挿入方向の先端部に図示しない切り欠き
や挿入方向先端側に位置決め穴261があるカートリッ
ジ202を考えた場合、バネ部159の長さを十分に取
ることができないものであった。
【0015】すなわち、図13(a)(b)に示すよう
に、上記カートリッジ202に従来方式のロックレバー
154を適用した場合、ロックレバー154が配置でき
るスペースは、カートリッジ202の挿入方向先端側の
略三角隅エリアに限定される。そして、ロックレバー1
54のレバー部156が回転する時のそのレバー部15
6の変位するスペースを逃げておく必要があることか
ら、バネ部159の長さは制限されるものである。ま
た、図14(a)(b)に示すように、レバー部156
の回転スペースを十分に確保するために、回転支点15
8からバネ部159を横方向に向けて設けた場合も、同
様に、バネ部159が短くなる。特に、同図(a)
(b)に示すように、カートリッジ202の位置決め穴
261がある場合はさらに制約されるものである。
【0016】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ロック部材のバネ部の応
力を小さく抑えることができ、かつバネ部を三角隅部の
小さなスペースに配設し得るディスクカートリッジを提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジは、上記課題を解決するために、情報信号が記録
されるディスクと、上記ディスクを回転可能に収納し、
かつ光ディスク記録再生装置の記録再生手段が臨む記録
再生用開口部を有するカートリッジと、閉じた記録再生
用開口部の開時であるカートリッジの光ディスク記録再
生装置への挿入時にその挿入移動に伴ってカートリッジ
上を挿入方向に対して相対的に逆方向にスライドするシ
ャッタと、上記シャッタの閉時にシャッタが移動しない
ようにシャッタと係合し、かつカートリッジの挿入移動
によりシャッタとの係合を解除するロック部材とを備え
てなるディスクカートリッジにおいて、上記ロック部材
は、カートリッジの側面近傍にてシャッタと係合する係
合部を有し、かつこの係合部よりもカートリッジの挿入
先端側かつ中央側に回転支点を有して回転するレバー部
と、このレバー部に対してシャッタと係合する方向に回
転力を与えるべく付勢するバネ部とからなるとともに、
上記バネ部は、レバー部における係合部の反対側の該係
合部と回転支点との間から、上記回転支点方向に向けて
回転支点を過ぎた位置まで延びていることを特徴として
いる。
【0018】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記記載のディスクカートリッジにおいて、ロック部材
におけるバネ部の先端は、このロック部材のバネ部の先
端を受ける部分であるカートリッジの壁に沿って変位す
る一方、上記バネ部の先端を受けるカートリッジの壁の
角度は、ロック部材とシャッタとの係合時における、ロ
ック部材のバネ部が所定荷重分変位した位置と、ロック
部材の係合を解除した時における、バネ部の角度が係合
時と同じ変位角度にロック部材の変位角度の半分以下の
角度を加えた位置、とを結んだ角度となるように設定さ
れていることを特徴としている。
【0019】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記記載のディスクカートリッジにおいて、バネ部の先
端が移動可能に設けられるとともに、カートリッジには
その移動を規制する規制部が設けられていることを特徴
としている。
【0020】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記記載のディスクカートリッジにおいて、規制部は、
ロック部材が解除状態にあるときのレバー部とバネ部と
の角度Xが、ロック部材が係合状態にあるときのレバー
部とバネ部との角度Aに、ロック部材が係合状態から解
除状態に移行する際に変位する角度Bを加えた角度A+
Bよりも小さいことを特徴としている。
【0021】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記記載のディスクカートリッジにおいて、角度Xは、
角度A+(1/2)×角度Bよりも小さいことを特徴と
している。
【0022】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記記載のディスクカートリッジにおいて、バネ部の先
端に摺動部が形成されていることを特徴としている。
【0023】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記課題を解決するために、情報信号が記録されるディ
スクと、上記ディスクを回転可能に収納し、かつ光ディ
スク記録再生装置の記録再生手段が臨む記録再生用開口
部を有するカートリッジと、閉じた記録再生用開口部の
開時であるカートリッジの光ディスク記録再生装置への
挿入時にその挿入移動に伴ってカートリッジ上を挿入方
向に対して相対的に逆方向にスライドするシャッタと、
上記シャッタの閉時にシャッタが移動しないようにシャ
ッタと係合し、かつカートリッジの挿入移動によりシャ
ッタとの係合を解除するロック部材とを備えてなるディ
スクカートリッジにおいて、上記ロック部材は、カート
リッジの側面近傍にてシャッタと係合する係合部を有
し、かつこの係合部よりもカートリッジの挿入先端側か
つ中央側に回転支点を有して回転するレバー部と、この
レバー部に対してシャッタと係合する方向に回転力を与
えるべく付勢するバネ部とからなるとともに、上記ロッ
ク部材とシャッタとの係合状態から解除状態への変化に
よってレバー部に加わるバネ部からの付勢力が、ロック
部材が係合状態から解除状態へ変化する際に変位する角
度だけバネ部とレバー部との角度が変化したことにより
加わる付勢力よりも小さくなるように、該バネ部が形成
されていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0025】本実施の形態の光磁気ディスク記録再生装
置に装着されるディスクカートリッジは、図2(a)
(b)(c)に示すように、上シェル40と下シェル4
2からなるカートリッジ2、及びシャッタ47等から構
成されており、このカートリッジ2内には情報信号が記
録されるディスクとしての光磁気ディスク1が回転可能
に収納されている。
【0026】上記カートリッジ2の上シェル40には情
報信号の記録又は再生を行う記録再生手段としての後述
する磁気ヘッド12が臨む第一の開口部41を有してい
るとともに、下シェル42には光磁気ディスク1を回転
保持する後述するスピンドルモータ4が臨む第二の開口
部43と情報信号の記録又は再生を行う記録再生手段と
しての後述するピックアップユニット7が臨む第三の開
口部44とを有している。なお、上記第一の開口部4
1、第二の開口部43及び第三の開口部44は、それぞ
れ本発明の記録再生用開口部としての機能を有してい
る。
【0027】上記のシャッタ47は、上記第一の開口部
41、第二の開口部43及び第三の開口部44を遮蔽す
る上下シャッタ部48・48と、この上下シャッタ部4
8・48を連結するシャッタ垂直部49と、シャッタ4
7を開閉する際のガイド及び抜け止めとなるシャッタ爪
51・51と、カートリッジ2をスライドするシャッタ
ガイド部52と、後述するロック部材としてのロックレ
バー54の係合部としてのレバー係合凹部55にロック
されるシャッタロック係合凸部53(後述する図1
(a)参照)とを有した構成となっている。
【0028】上記のシャッタ爪51・51は、図2
(c)に示すように、下シェル42に設けたガイド溝4
5に嵌まり込んでスライドするように組み付けられてお
り、シャッタ47がカートリッジ2から外れるのを防止
する役目とスライドの際のガイドの役目とを担ってい
る。また、図2(b)に示すように、カートリッジ2の
厚み方向におけるシャッタ47の保持を、上下シャッタ
部48・48の内寸法と、カートリッジ2のシャッタス
ライド部分の外形と、シャッタ爪51と対向してシャッ
タ47の挿入後端部(同図において紙面下側)に設けら
れたシャッタガイド部52とによって行っている。
【0029】同図(b)に示すように、シャッタ垂直部
49がスライドするカートリッジ2の側面には、後述す
るカートリッジホルダ26のシャッタロック解除部材2
7が通過するためのカートリッジ横溝46が設けられて
いるとともに、その挿入先端部ではロックレバー54が
覗いている。
【0030】上記のシャッタ47は、閉じた状態ではロ
ックレバー54における後述するレバー部56に形成さ
れたレバー係合凹部55によりシャッタロック係合凸部
53をロックされており(後述する図1(a)参照)、
後述するように、カートリッジ2を挿入するときにロッ
クを解除しながらカートリッジ2全体を光磁気ディスク
記録再生装置に装着し、情報の記録再生を行うものであ
る。
【0031】次に、光磁気ディスク記録再生装置につい
て、以下に概説する。
【0032】本実施の形態の光磁気ディスク記録再生装
置は、図3(a)(b)(c)に示すように、メインシ
ャーシ3の略中央にはスピンドルモータ4が配置され、
メインシャーシ3上に突出しているスピンドルモータ軸
に取り付けられた図示しないハブにて光磁気ディスク1
をチャッキングし、情報の記録再生時等に所定の回転速
度で回転させるようになっている。
【0033】この光磁気ディスク1を間に挟んでピック
アップユニット7と磁気ヘッド12とが互いに対向する
ように配置されている。
【0034】ピックアップユニット7は、レーザ光源8
から出射されたレーザ光を光磁気ディスク1に直角方向
にプリズム9又はミラーにて反射し、この反射されたレ
ーザ光を対物レンズ11にて光磁気ディスク1の記録層
上に集光させるように構成されている。
【0035】上記のピックアップユニット7全体は、ス
ライド機構15によってスピンドルモータ4と直角方向
にメインシャーシ3に固定されたガイド軸19上を光磁
気ディスク1の半径方向にスライドするように構成され
ている。
【0036】一方、図3(a)に示す磁気ヘッド12
は、フェライトにて一体に形成されたコアを取り囲むよ
うにコイルが挿入されて構成されている。この磁気ヘッ
ド12は光磁気ディスク1の直角方向に荷重が掛かるバ
ネ構成のサスペンション13に取り付けられ、サスペン
ション13は、ヘッド取付アングル14に固定されてい
る。ヘッド取付アングル14は、図3(b)(c)に示
すように、上記磁気ヘッド12と対物レンズ11にて集
光されたスポットとの位置決めをされた状態でピックア
ップユニット7のハウジング10に固定されている。
【0037】これにより、ピックアップユニット7が、
スライド機構15によって光磁気ディスク1の半径方向
にスライドする時は、ハウジング10に固定された上記
磁気ヘッド12も連動してスライドするようになってい
る。
【0038】上記の磁気ヘッド12は、情報の記録時に
はディスク面に付勢されるが、再生時や取り出し時には
磁気ヘッド昇降機構にて磁気ヘッド12を昇降させ、磁
気ヘッド12をディスク面より離間させている。
【0039】上記光磁気ディスク1に対して情報の記録
を行う場合は、光磁気ディスク1をスピンドルモータ4
にて所定の回転速度で回転させ、上記磁気ヘッド12を
ヘッド昇降メカニズムにて降下させ、サスペンション1
3によってディスク面に付勢し、さらに、光磁気ディス
ク1に形成される記録層に、ピックアップユニット7か
らレーザ光を入射させる。これによって、図示しない記
録層中のレーザ光の入射を受けた部分が、レーザ光によ
り温度上昇し、外部磁界の向きに応じた磁化変化を行
う。外部磁界は記録信号に応じて変化するという所謂磁
界変調方式によって、記録層に所定のパターンをもって
磁化方向反転領域が形成されて情報の書込みが行われ
る。
【0040】また、上記光磁気ディスク1に対して情報
の再生が行われる場合には、上記磁気ヘッド12の昇降
メカニズムにて、サスペンション13と磁気ヘッド12
とを光磁気ディスク1から所定量離間させる。この状態
でレーザ光によって情報を読み出す。
【0041】次に、上記の光磁気ディスク記録再生装置
におけるカートリッジ2を装着する機構について、図4
(a)(b)及び図1(a)(b)に基づいて説明す
る。
【0042】図4(a)(b)に示すように、メインシ
ャーシ3にはカートリッジ2を挿入、保持し装着するカ
ートリッジホルダ26が取り付けられている。このカー
トリッジホルダ26は略箱形状をしており、カートリッ
ジホルダ26の挿入前端はカートリッジ2が挿入できる
ように開口されている。また、カートリッジホルダ26
の挿入奥側の左右の側面にはカートリッジホルダ26の
回動支点31が設けられ、カートリッジホルダ26を回
動により開閉することによってカートリッジ2を光磁気
ディスク記録再生装置に着脱できる構造となっている。
【0043】上記のカートリッジホルダ26の側面外側
には、カートリッジ2のシャッタ47を開閉するため
に、板バネからなるシャッタ移動部材29が側面に沿っ
て設けられている。このシャッタ移動部材29は、カー
トリッジホルダ26におけるカートリッジ2の挿入方向
略中央のシャッタ移動部材取付部29a・29aにてカ
ートリッジホルダ26に取り付け固定されている。ま
た、シャッタ移動部材29におけるカートリッジ2の挿
入方向前端側(同図においてカートリッジホルダ26の
下側)には、シャッタ移動部材突起部30が内側に向け
て略三角プレート状に突出して設けられている。なお、
シャッタ移動部材突起部30が突出する部分において
は、突出できるようにカートリッジホルダ26には開口
が形成されている。
【0044】そして、このシャッタ移動部材突起部30
は、カートリッジホルダ26の内部にカートリッジ2が
挿入されたときには、先ず、カートリッジホルダ26の
側面に当接する。そして、さらにカートリッジ2の挿入
を続けると、シャッタ移動部材29が板バネからなって
いるので、シャッタ移動部材突起部30は、カートリッ
ジ2の側面に乗り上げ、そのカートリッジ2の側面を移
動する。このとき、シャッタ移動部材29は、カートリ
ッジホルダ26の外側に撓むようになる。そして、さら
にカートリッジ2の挿入を続けると、図1(a)に示す
ように、シャッタ移動部材突起部30は、やがて、カー
トリッジ2におけるシャッタ47のシャッタ垂直部49
に乗り上げる。
【0045】また、図4(a)(b)に示すように、カ
ートリッジホルダ26におけるカートリッジ2の挿入方
向に沿う略中央であって上記シャッタ移動部材取付部2
9a・29aよりもカートリッジ2の挿入先端側には、
プレート状のロック解除部材27がカートリッジホルダ
26の内側に向けて設けられている。このロック解除部
材27も、カートリッジ2がカートリッジホルダ26に
挿入されるときには、カートリッジ2の側面におけるカ
ートリッジ横溝46に入り込んでカートリッジ2の挿入
を案内できるようになっているとともに、図1(b)に
示すように、カートリッジ2の挿入時にカートリッジ2
に設けられたロックレバー54に当接して押圧すること
により、バネ部としての付勢バネ59に抗してロックレ
バー54を回転支点58を中心に回転させてレバー係合
凹部55とシャッタロック係合凸部53との係合を解除
してシャッタ47を開けることができるようになってい
る。
【0046】上記のカートリッジホルダ26にカートリ
ッジ2を挿入するときの、ロックレバー54の動作概要
を中心として説明する。
【0047】今、図4(a)(b)に示すように、カー
トリッジホルダ26がメインシャーシ3から上がった状
態で、カートリッジ2を挿入した場合、先ず、図1
(a)に示すように、カートリッジホルダ26に設けら
れた、シャッタ47を開閉するためのバネ性を有したシ
ャッタ移動部材29の挿入前端に設けられたシャッタ移
動部材突起部30が、カートリッジ2の側面に乗り上
げ、やがて、シャッタ47のシャッタ垂直部49に乗り
上げてシャッタ垂直部49の表面を移動していく。
【0048】そして、図1(b)に示すように、カート
リッジホルダ26に設けられたロック解除部材27が、
カートリッジ2のロックレバー54におけるロックレバ
ー当接面57に当接することにより、ロックレバー54
を回転支点58を中心に回転させてロックレバー54の
レバー係合凹部55とシャッタ47のシャッタロック係
合凸部53との係合を解除する。その後、カートリッジ
2をさらに挿入することにより、やがて、ロック解除部
材27がシャッタ47のシャッタロック係合凸部53の
挿入先端側に当接する。このロック解除部材27がシャ
ッタ47に当接した時、略同時に、上記シャッタ移動部
材29の挿入前側に形成したシャッタ移動部材突起部3
0が、バネ力によってシャッタ垂直部49に穿設された
シャッタ窓部50に入り込み、シャッタ47をカートリ
ッジホルダ26の所定の位置で保持する。
【0049】これによって、カートリッジ2の押し込み
動作にてカートリッジ2本体は奥へ挿入されるが、シャ
ッタ47はその位置で保持されているので、相対的にシ
ャッタ47が開くことになる。
【0050】一方、逆に、シャッタ47を閉める場合
は、上記シャッタ移動部材突起部30がシャッタ47の
シャッタ窓部50に入り込んでいるので、カートリッジ
2は挿入方向と反対方向に引き抜かれてもシャッタ47
はしばらくはその位置で保持される。シャッタ47がカ
ートリッジ2の閉状態の位置にきた時に、上記ロック解
除部材27がシャッタ47から離れ、やがて、ロックレ
バー54によってシャッタ47がロックされ、シャッタ
移動部材突起部30がシャッタ47のシャッタ窓部50
から乗り上げ、その後、カートリッジ2全体がカートリ
ッジホルダ26から引き抜かれる。
【0051】次に、本実施の形態の特徴部分であるカー
トリッジ2の上記ロックレバー54の構造について詳細
に説明する。
【0052】既に概述したように、上記ロックレバー5
4は、図1(a)(b)に示すように、回転支点58か
ら延びるレバー部56を有しており、このレバー部56
の先端側にはシャッタ47のシャッタロック係合凸部5
3と係合するレバー係合凹部55が形成されている。ま
た、レバー部56には、付勢バネ59が設けられてい
る。
【0053】上記のロックレバー54を構成するレバー
部56と付勢バネ59とは樹脂製品にて一体に形成され
ている。これによって、ロックレバー54の製作が容易
となっている。なお、必ずしもこれに限らず、レバー部
56と付勢バネ59とを別製品として作製し、付勢バネ
59をレバー部56に接合して一体化したものでもよ
い。
【0054】ここで、本実施の形態の付勢バネ59は、
レバー部56におけるレバー係合凹部55の反対側にお
いて、該レバー係合凹部55と回転支点58との間か
ら、回転支点58の方に向かって延びて設けられている
とともに、この付勢バネ59の先端部は回転支点58を
過ぎた位置まで延びている。そして、上記付勢バネ59
における先端には、アール状の突起部59aが設けられ
ており、これによって、この付勢バネ59の突起部59
aを保持するカートリッジ2の規制部及び壁としてのバ
ネ部当接壁62との摺動が滑らかに行なえるようになっ
ている。すなわち、本実施の形態では、付勢バネ59の
先端の突起部59aは移動可能となっている。これによ
って、付勢バネ59を長く形成することができるので、
レバー部56に対する付勢時における付勢応力を低減で
きるものとなっている。
【0055】すなわち、付勢バネ59を片持ち梁とみな
すと、付勢バネ59の先端部にかかる荷重をW、付勢バ
ネ59の長さをLとした場合、付勢バネ59のレバー部
取り付け部にかかる応力σは、 σ=M/Z =W・L/Z ………(式1) となる。ここで、Mは曲げモーメントである。このと
き、付勢バネ59の先端部の変位δは、 δ=W・L3 /(3・E・I) ………(式2) となる。ここで、Eは縦弾性係数、Iは断面2次モーメ
ントである。この(式2)を変形すると、 W=δ・(3・E・I)/L3 ………(式3) となる。この(式3)からわかるように、付勢バネ59
の長さLが長くなるとロックレバー54が係合状態から
解除状態に変化した場合、同じ変位角度であっても荷重
Wを減少することができる。その結果、(式1)より付
勢バネ59のレバー部取り付け部にかかる応力σが減少
する。したがって、付勢バネ59の長さLが長くなるほ
ど、付勢バネ59のレバー部取り付け部にかかる応力σ
は小さくなることがわかる。
【0056】次に、本実施の形態では、付勢バネ59
は、初期付勢力による角度とレバー部56の回転変位角
度よりも小さい角度との加算角度にてレバー部56を付
勢するように形成されている。
【0057】上記のように付勢バネ59を形成した理由
について、図5(a)(b)〜図7(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。
【0058】先ず、図5(a)に示すように、ロックレ
バー54におけるレバー部56のレバー係合凹部55が
シャッタロック係合凸部53に係合した位置における付
勢バネ59が全く変位していない状態においては、付勢
バネ59はレバー部56と略平行な位置を保つようにな
っている。この状態は、付勢バネ59がレバー部56に
対して全く付勢力を与えていない状態である。この状態
から、付勢バネ59に所定の荷重を与えるために付勢バ
ネ59を初期角度Aだけ変位させた初期付勢状態が、図
5(b)にて示される。すなわち、図5(a)に示すよ
うに、付勢バネ59がレバー部56に対して全く付勢力
を与えていない状態では、レバー部56が容易に回転す
るおそれがあり、レバー部56のレバー係合凹部55と
シャッタロック係合凸部53との係合が容易に外れるお
それがある。したがって、レバー部56のレバー係合凹
部55とシャッタロック係合凸部53との係合が容易に
外れない程度の付勢力が初期状態として必要であり、そ
の初期付勢力を与えるための付勢バネ59の変位角度が
初期角度Aとなる。
【0059】また、本実施の形態では、図5(b)に示
すように、このレバー部56とシャッタロック係合凸部
53との係合時において、付勢バネ59の突起部59a
がこの初期角度Aを保持できる位置62aを保つように
カートリッジ2のバネ部当接壁62が形成されている。
【0060】次に、図5(b)に示す状態から、レバー
部56を回転してレバー係合凹部55とシャッタロック
係合凸部53との係合を解除すると、図6(a)に示す
ように、レバー部56は回転角度Bだけ回転した状態と
なる。なお、このとき、付勢バネ59のレバー部56に
対する角度は、図5(b)に示す初期角度Aと同じであ
るとして表している。ところで、この付勢バネ59に
は、実際には、レバー部56の回転角度Bに応じた付勢
力がかかっていることになる。そこで、このレバー部5
6の回転角度Bに応じた付勢力を、上記初期付勢力に加
味して考えると、付勢バネ59の位置は、図6(b)に
示すように、レバー部56に対して初期角度Aと回転角
度Bとを加算した加算角度位置となる。この加算角度位
置は、すなわち、シャッタロック係合凸部53との係合
解除時において、レバー部56に対して従来と同様の付
勢力を与えた位置となっている。
【0061】しかしながら、この回転角度Bに相当する
付勢力を付勢バネ59に与えたのでは、レバー部56に
対して解除時の付勢応力が強くなり、妥当でない。
【0062】そこで、本実施の形態では、付勢バネ59
の、解除時におけるレバー部56に対する角度を、図7
(a)に示すように、レバー部56によるシャッタ47
の係合時における初期付勢力による変位である初期角度
Aと、レバー部56によるシャッタ47への係合から解
除までのレバー部56の回転角度Bの半分以下の回転角
度Cとを加えた加算角度を有するように設定されてい
る。また、付勢バネ59の突起部59aを、この位置6
2bに保つようにカートリッジ2のバネ部当接壁62が
形成されている。
【0063】この構成においては、レバー部56をシャ
ッタロック係合凸部53に係合させると、図7(b)に
おいて二点鎖線にて示される状態となる。したがって、
本実施の形態では、カートリッジ2のバネ部当接壁62
の角度は、上記の関係が保てるように位置62aと位置
62bとを結ぶ角度となるように設定されており、カー
トリッジ2の挿入方向先端部の略垂直に形成している。
このため、付勢バネ59の突起部59aは、このバネ部
当接壁62に沿って変位する。
【0064】この結果、本実施の形態の付勢バネ59で
は、レバー部56の解除時における付勢バネ59の付勢
力を従来よりも小さく抑えて、付勢バネ59のレバー部
56に対する応力を小さく抑えることができる。具体的
には、例えば、初期付勢力をかけるための初期角度A=
約15°、回転角度B=約19°である場合に、A+B
=約34°に対して、回転角度C=約5°とする。これ
により、解除時角度X=A+C=約20°となって、従
来に対して解除時角度Xを約6割にすることができ、応
力を4割以上低減することができる。また、回転角度C
は、回転角度Bの1/2以下であることが好ましい。こ
れにより、応力の低減効果を大きくすることができるた
めである。
【0065】一方、このことは、逆説的には、付勢バネ
59の突起部59aをレバー部56の回転支点58の近
傍に設けることが可能であることを意味する。その結
果、前記磁気ヘッド12とピックアップユニット7とを
連結するための図示しない磁気ヘッド取付アングルを配
置できるように、挿入方向の先端部に位置決め穴61が
あるカートリッジ2においても、付勢バネ59をそちら
の方に移動することなく、付勢バネ59を必要な付勢力
を確保した状態にして、三角隅部の小さなスペースに入
れ込むことができるようになる。
【0066】このように、本実施の形態のディスクカー
トリッジでは、ロックレバー54は、カートリッジ2の
側面近傍にてシャッタ47と係合するレバー係合凹部5
5を有し、かつこのレバー係合凹部55よりもカートリ
ッジ2の挿入先端側かつ中央側に回転支点58を有して
回転するレバー部56を有している。また、このレバー
部56に対しては、シャッタ47と係合する方向に回転
力を与えるべく付勢する付勢バネ59が設けられてい
る。
【0067】このため、ディスクカートリッジを光ディ
スク記録再生装置に装着していない状態においては、ロ
ックレバー54は、レバー部56に設けられたレバー係
合凹部55にてカートリッジ2の側面近傍にてシャッタ
47のシャッタロック係合凸部53と係合しており、シ
ャッタ47は、第一の開口部41、第二の開口部43及
び第三の開口部44を閉じている。
【0068】この状態から、カートリッジ2を光ディス
ク記録再生装置に装着するときには、カートリッジ2を
光ディスク記録再生装置に挿入する。このカートリッジ
2の光ディスク記録再生装置への挿入移動によって、シ
ャッタ47とレバー部56のレバー係合凹部55とシャ
ッタ47のシャッタロック係合凸部53との係合が解除
される。そして、カートリッジ2の光ディスク記録再生
装置への挿入移動に伴ってシャッタ47がシャッタ挿入
方向とは相対的に逆方向にスライドして第一の開口部4
1、第二の開口部43及び第三の開口部44が開くの
で、磁気ヘッド12及びピックアップユニット7にてカ
ートリッジ2に収納された光磁気ディスク1に対して情
報信号を記録再生することが可能となる。
【0069】ここで、本実施の形態では、付勢バネ59
は、レバー部56におけるレバー係合凹部55の反対側
の該レバー係合凹部55と回転支点58との間の略中央
位置から、回転支点58方向に向けて回転支点58を過
ぎた位置まで延びている。
【0070】すなわち、付勢バネ59は、レバー部56
におけるレバー係合凹部55の反対側において、該レバ
ー係合凹部55と回転支点58との間に一端が取り付け
られる。このため、付勢バネ59の一端は、レバー部5
6の該レバー係合凹部55と回転支点58との間を付勢
するので、レバー部56の回転支点58の付近を付勢す
るよりも効率よくレバー部56に回転モーメントを与え
ることができる。
【0071】また、付勢バネ59の他端は、回転支点5
8を越えた位置まで延びている。このため、付勢バネ5
9の他端の位置をレバー部56の回転支点58までとす
るよりも付勢バネ59の長さLを長くすることができる
ので、レバー部56がシャッタ47との係合を解除した
ときの付勢バネ59の応力σを低く抑えることができ
る。
【0072】一方、付勢バネ59は、レバー部56にお
けるレバー係合凹部55の反対側の該レバー係合凹部5
5と回転支点58との間から、回転支点58方向に向か
って延びている。ここで、レバー部56における回転支
点58は、レバー係合凹部55よりもカートリッジ2の
挿入先端側かつ中央側に有している。したがって、付勢
バネ59を、レバー部56に対してあまり交差角を有し
ない状態に設けることが可能となる。この結果、付勢バ
ネ59をカートリッジ2の挿入先端側かつ側方の三角隅
部にうまく配置することができる。
【0073】したがって、ロックレバー54の付勢バネ
59の応力を小さく抑えることができ、かつ付勢バネ5
9を三角隅部の小さなスペースに配設し得るディスクカ
ートリッジを提供することができる。
【0074】一方、従来においては、バネ部のレバー部
に対する付勢力は、レバー部によるシャッタへの係合時
における初期付勢力と、レバー部によるシャッタへの係
合を解除するときのレバー部の回転角度による付勢力と
を加えた加算付勢力となっていた。
【0075】しかし、短いバネ部にて、レバー部による
シャッタへの係合を解除するときのレバー部の回転角度
による付勢力を加えると、レバー部への付勢応力が大き
くなり、解除時におけるバネ部の緊張を高めるので妥当
でない。
【0076】そこで、本実施の形態では、ロックレバー
54における付勢バネ59の先端の突起部59aは、こ
のロックレバー54の付勢バネ59の突起部59aを受
ける部分であるカートリッジ2のバネ部当接壁62に沿
って変位する一方、付勢バネ59の突起部59aを受け
るカートリッジ2のバネ部当接壁62の角度は、ロック
レバー54とシャッタ47との係合時における、ロック
レバー54の付勢バネ59が所定荷重分変位した位置6
2aと、ロックレバー54の係合を解除した時におけ
る、付勢バネ59の角度が係合時と同じ変位角度である
初期角度Aにロックレバー54の変位角度である回転角
度Bの半分以下の回転角度Cを加えた位置62b、とを
結んだ角度となるように設定されている。
【0077】したがって、付勢バネ59の突起部59a
はバネ部当接壁62に沿って変位するとともに、この付
勢バネ59の突起部59aを受けるバネ部当接壁62の
角度を変えている。
【0078】この結果、レバー部56によるシャッタ4
7への係合の解除時における付勢バネ59の付勢応力を
従来よりも小さくして、解除時における付勢バネ59の
緊張を小さくすることができる。
【0079】また、スペース面でも、例えばカートリッ
ジ2の挿入先端側に磁気ヘッド12とピックアップユニ
ット7とを連結するための磁気ヘッド取付アングルを配
置するための位置決め穴61があっても、そちらの方に
付勢バネ59が設置場所について影響及ぼすことなく、
付勢バネ59をカートリッジ2の挿入先端側かつ側方の
三角隅部にうまく配置することができる。
【0080】この結果、確実に、ロックレバー54の付
勢バネ59の応力を小さく抑えることができ、かつ付勢
バネ59を三角隅部の小さなスペースに配設し得るディ
スクカートリッジを提供することができる。
【0081】また、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、付勢バネ59の先端が移動可能に設けられると
ともに、カートリッジ2にはその移動を規制する例えば
バネ部当接壁62等の規制部が設けられている。
【0082】また、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、バネ部当接壁62は、ロックレバー54が解除
状態にあるときのレバー部56と付勢バネ59との解除
時角度Xが、ロックレバー54が係合状態にあるときの
レバー部56と付勢バネ59との初期角度Aに、ロック
レバー54が係合状態から解除状態に移行する際に変位
する回転角度Bを加えた角度A+Bよりも小さい。
【0083】また、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、解除時角度Xは、初期角度A+(1/2)×回
転角度Bよりも小さい。
【0084】これらによって、レバー部56がシャッタ
47との係合を解除したときの付勢バネ59の応力σを
低く抑えることができる。
【0085】また、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、付勢バネ59の先端に摺動部としての突起部5
9aが形成されている。このため、付勢バネ59は突起
部59aによって、バネ部当接壁62を容易に摺動する
ことができる。
【0086】また、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、ロックレバー54とシャッタ47との係合状態
から解除状態への変化によってレバー部56に加わる付
勢バネ59からの付勢力が、ロックレバー54が係合状
態から解除状態へ変化する際に変位する回転角度Bだけ
付勢バネ59とレバー部56との角度が変化したことに
より加わる付勢力よりも小さくなるように、該付勢バネ
59が形成されている。この結果、レバー部56による
シャッタ47への係合の解除時における付勢バネ59の
付勢応力σを従来よりも小さくして、解除時における付
勢バネ59の緊張を小さくすることができる。
【0087】なお、本実施の形態においては、規制部は
バネ部当接壁62によって形成していたが、必ずしもこ
れに限らず、例えば、上シェル40又は下シェル42に
設けられた支柱により構成してもよい。
【0088】
【発明の効果】本発明のディスクカートリッジによれ
ば、バネ部は、レバー部における係合部の反対側の該係
合部と回転支点との間から、上記回転支点方向に向けて
回転支点を過ぎた位置まで延びており、バネ部の一端
は、レバー部の略中央部を付勢するので、レバー部の回
転支点の付近を付勢するよりも効率よくレバー部に回転
モーメントを与えることができる。
【0089】また、バネ部の他端は、回転支点を越えた
位置まで延びているので、バネ部の他端の位置をレバー
部の回転支点までとするよりもバネ部の長さを長くする
ことができ、バネ定数を小さくすることができる。した
がって、レバー部が回転してシャッタとの係合を解除し
たときのバネ部の応力を低く抑えることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるディスクカートリッジの実施の
一形態を示す要部説明図であり、(a)はロックレバー
のレバー部におけるレバー係合凹部がシャッタロック係
合凸部に係合している状態を示すもの、(b)はレバー
部とシャッタとの係合が解除された状態を示すものであ
る。
【図2】上記ディスクカートリッジを示すものであり、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は裏面図であ
る。
【図3】上記ディスクカートリッジを光ディスク記録再
生装置に装着した状態を示すものであり、(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。
【図4】上記ディスクカートリッジを光ディスク記録再
生装置のカートリッジホルダにに装着する状態を示すも
のであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】(a)はカートリッジにおける付勢バネのレバ
ー部への無荷重状態を示す説明図、(b)は付勢バネの
レバー部への初期付勢力をかけた状態を示す説明図であ
る。
【図6】(a)は図5(b)の状態からレバー部を回転
角度Bだけ回転した状態を示す説明図、(b)はその回
転角度Bに対応する付勢力をかけた状態の付勢バネの仮
想位置を示す説明図である。
【図7】(a)は図6(b)に対して、回転角度Cに対
応する付勢力をかけた状態の付勢バネの位置を示す説明
図、(b)はそのときのレバー部の係合時の状態を合わ
せて示す説明図である。
【図8】従来の光ディスク記録再生装置の構成を示すも
のであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
裏面図である。
【図9】上記光ディスク記録再生装置に装着されるディ
スクカートリッジを示すものであり、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は裏面図である。
【図10】上記ディスクカートリッジを光ディスク記録
再生装置のカートリッジホルダにに装着する状態を示す
ものであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図11】上記ディスクカートリッジのロックレバー及
びカートリッジホルダのロック解除部材の動作を示す要
部説明図であり、(a)はカートリッジのカートリッジ
ホルダへの挿入始めにおいてシャッタ移動部材突起部が
横溝に入り込んだ状態を示すもの、(b)はカートリッ
ジをさらにカートリッジホルダに挿入することによっ
て、シャッタ移動部材突起部がシャッタ垂直部に乗り上
げている状態を示すものである。
【図12】上記ディスクカートリッジのロックレバー及
びカートリッジホルダのロック解除部材の動作を示す要
部説明図であり、ロック解除部材がロックレバーに当接
した状態を示すものである。
【図13】従来の他のディスクカートリッジを示す説明
図であり、(a)は挿入方向先端側に位置決め穴がある
カートリッジにおけるレバー部がシャッタに係合してい
る状態を示すもの、(b)は、同レバー部とシャッタと
が係合解除されている状態を示すものである。
【図14】従来のさらに他のディスクカートリッジを示
す説明図であり、(a)は挿入方向先端側に位置決め穴
があるカートリッジにおけるレバー部がシャッタに係合
している状態を示すもの、(b)は同レバー部とシャッ
タとが係合解除されている状態を示すものである。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク(ディスク) 2 カートリッジ 7 ピックアップユニット(記録再生手段) 12 磁気ヘッド(記録再生手段) 26 カートリッジホルダ 27 シャッタロック解除部材 30 シャッタ移動部材突起部 41 第一の開口部(記録再生用開口部) 42 第二の開口部(記録再生用開口部) 43 第三の開口部(記録再生用開口部) 46 カートリッジ横溝 47 シャッタ 49 シャッタ垂直部 50 シャッタ窓部 53 シャッタロック係合凸部 54 ロックレバー(ロック部材) 55 レバー係合凹部(係合部) 56 レバー部 58 回転支点 59 付勢バネ(バネ部) 59a 突起部 61 位置決め穴 62 バネ部当接壁(壁、規制部) 62a 位置(ロック部材のバネ部が所定荷重分変位し
た位置) 62b 位置(バネ部の角度が係合時と同じ変位角度に
ロック部材の変位角度の半分以下の角度を加えた位置) A 初期角度(初期付勢力による変位角度、角度A) B 回転角度(係合から解除までのレバー部の回転角
度、角度B) C 回転角度(角度) X 解除時角度(角度X)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号が記録されるディスクと、上記デ
    ィスクを回転可能に収納し、かつ光ディスク記録再生装
    置の記録再生手段が臨む記録再生用開口部を有するカー
    トリッジと、閉じた記録再生用開口部の開時であるカー
    トリッジの光ディスク記録再生装置への挿入時にその挿
    入移動に伴ってカートリッジ上を挿入方向に対して相対
    的に逆方向にスライドするシャッタと、上記シャッタの
    閉時にシャッタが移動しないようにシャッタと係合し、
    かつカートリッジの挿入移動によりシャッタとの係合を
    解除するロック部材とを備えてなるディスクカートリッ
    ジにおいて、 上記ロック部材は、カートリッジの側面近傍にてシャッ
    タと係合する係合部を有し、かつこの係合部よりもカー
    トリッジの挿入先端側かつ中央側に回転支点を有して回
    転するレバー部と、このレバー部に対してシャッタと係
    合する方向に回転力を与えるべく付勢するバネ部とから
    なるとともに、 上記バネ部は、レバー部における係合部の反対側の該係
    合部と回転支点との間から、上記回転支点方向に向けて
    回転支点を過ぎた位置まで延びていることを特徴とする
    ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】ロック部材におけるバネ部の先端は、この
    ロック部材のバネ部の先端を受ける部分であるカートリ
    ッジの壁に沿って変位する一方、 上記バネ部の先端を受けるカートリッジの壁の角度は、 ロック部材とシャッタとの係合時における、ロック部材
    のバネ部が所定荷重分変位した位置と、 ロック部材の係合を解除した時における、バネ部の角度
    が係合時と同じ変位角度にロック部材の変位角度の半分
    以下の角度を加えた位置、とを結んだ角度となるように
    設定されていることを特徴とする請求項1記載のディス
    クカートリッジ。
  3. 【請求項3】バネ部の先端が移動可能に設けられるとと
    もに、カートリッジにはその移動を規制する規制部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】規制部は、 ロック部材が解除状態にあるときのレバー部とバネ部と
    の角度Xが、 ロック部材が係合状態にあるときのレバー部とバネ部と
    の角度Aに、ロック部材が係合状態から解除状態に移行
    する際に変位する角度Bを加えた角度A+Bよりも小さ
    いことを特徴とする請求項3記載のディスクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】角度Xは、角度A+(1/2)×角度Bよ
    りも小さいことを特徴とする請求項4記載のディスクカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】バネ部の先端に摺動部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3、4又は5記載のディスクカー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】情報信号が記録されるディスクと、上記デ
    ィスクを回転可能に収納し、かつ光ディスク記録再生装
    置の記録再生手段が臨む記録再生用開口部を有するカー
    トリッジと、閉じた記録再生用開口部の開時であるカー
    トリッジの光ディスク記録再生装置への挿入時にその挿
    入移動に伴ってカートリッジ上を挿入方向に対して相対
    的に逆方向にスライドするシャッタと、上記シャッタの
    閉時にシャッタが移動しないようにシャッタと係合し、
    かつカートリッジの挿入移動によりシャッタとの係合を
    解除するロック部材とを備えてなるディスクカートリッ
    ジにおいて、 上記ロック部材は、カートリッジの側面近傍にてシャッ
    タと係合する係合部を有し、かつこの係合部よりもカー
    トリッジの挿入先端側かつ中央側に回転支点を有して回
    転するレバー部と、このレバー部に対してシャッタと係
    合する方向に回転力を与えるべく付勢するバネ部とから
    なるとともに、 上記ロック部材とシャッタとの係合状態から解除状態へ
    の変化によってレバー部に加わるバネ部からの付勢力
    が、ロック部材が係合状態から解除状態へ変化する際に
    変位する角度だけバネ部とレバー部との角度が変化した
    ことにより加わる付勢力よりも小さくなるように、該バ
    ネ部が形成されていることを特徴とするディスクカート
    リッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004032137A1 (ja) * 2002-10-04 2004-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ディスクカートリッジ
CN100364006C (zh) * 2003-08-28 2008-01-23 索尼株式会社 盘盒
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