JP2002212875A - プリーツ形成布帛、プリーツ形成衣服及びプリーツ形成方法 - Google Patents

プリーツ形成布帛、プリーツ形成衣服及びプリーツ形成方法

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JP2002212875A JP2001001292A JP2001001292A JP2002212875A JP 2002212875 A JP2002212875 A JP 2002212875A JP 2001001292 A JP2001001292 A JP 2001001292A JP 2001001292 A JP2001001292 A JP 2001001292A JP 2002212875 A JP2002212875 A JP 2002212875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絹繊維等の耐熱性に劣る繊維を使用した布帛
にも、熱セットによって容易に耐久性を有するプリーツ
を形成できるプリーツ形成布帛を提供する。 【解決手段】 布帛を構成する経糸及び緯糸の一方の糸
条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、他方の糸
条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられて成る布
帛であって、該布帛の少なくとも一部に、前記ポリ乳酸
繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツが形成
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリーツ形成布帛、
プリーツ形成衣服、及びプリーツ形成方法に関し、更に
詳細にはポリ乳酸繊維を含有する糸条が用いられて成る
プリーツ形成布帛、プリーツ形成衣服及びプリーツ形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、布帛や衣服にプリーツを形成する
場合には、プリーツを形成する布帛や衣服を所定幅で折
り畳み、折畳状態の布帛や衣服を耐圧容器に封入した
後、160℃程の湿熱下での高温熱セットを施すことに
よって、布帛や衣服に耐久性を有するプリーツを形成で
きる。しかし、かかる高温熱セットは、耐熱性に劣る繊
維、例えば絹繊維を劣化させ易い。一方、絹繊維等の耐
熱性に劣る繊維の熱劣化を防止すべく、熱セット温度を
160℃未満に低下すると、熱セット後に布帛や衣服に
形成されたプリーツの耐久性は劣るものとなる。また、
ポリエステル繊維やナイロン繊維等の合成繊維の吸湿性
や染色性等を改善すべく、芯糸として用いられたポリエ
ステル繊維等の合成繊維の周囲を、鞘糸として絹繊維が
取り囲む芯鞘構造の複合繊維から成る布帛も用いられて
いる。しかしながら、かかる芯鞘構造の複合繊維から成
る布帛や衣服にプリーツを形成する場合にも、160℃
程の湿熱下での高温熱セットを必要とするため、鞘糸に
用いられた絹繊維に熱劣化が惹起され易い。この様に、
高温熱セットを施すプリーツ形成方法では、絹繊維等の
耐熱性に劣る繊維を使用した布帛や衣服には、プリーツ
の形成は極めて困難である。更に、160℃程の湿熱下
での高温熱セットは、耐圧容器を必要とするため、容易
に耐久性を有するプリーツを布帛や衣服に形成すること
は困難である。かかる高温熱セットを施すことなく布帛
や衣服に、耐久性を有するプリーツを形成し得るプリー
ツ形成方法として、樹脂加工によるプリーツ加工方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる樹脂加工による
プリーツ加工方法では、高温熱セットを施すことなく布
帛や衣服に、耐久性を有するプリーツを形成できる。し
かしながら、樹脂加工によってプリーツを形成した布帛
や衣服の風合が硬くなり、洗濯耐久性も劣る。更に、プ
リーツ形成の工程での臭気が甚だしく、作業環境上にも
問題がある。一方、高温熱セットによるプリーツ形成方
法では、プリーツが形成された布帛や衣服の風合は、プ
リーツ形成前と変わらず、洗濯耐久性も良好である。プ
リーツ形成の工程での臭気も問題とならない。そこで、
本発明の課題は、絹繊維等の耐熱性に劣る繊維を使用し
た布帛や衣服にも、熱セットによって容易に耐久性を有
するプリーツを形成できるプリーツ形成布帛、プリーツ
形成衣服、及びプリーツ形成方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく検討を重ねた結果、経糸にポリ乳酸繊維から成
る糸条を用い且つ緯糸に絹繊維から成る糸条を用いた布
帛に、経糸に対して直交する方向に折り畳み、この折畳
状態を保持して90℃の熱湯中で熱処理したところ、耐
久性を有するプリーツが形成されることを知り、本発明
に到達した。すなわち、本発明は、布帛を構成する経糸
及びは緯糸の一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条
が用いられ、他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸
条が用いられて成る布帛であって、該布帛の少なくとも
一部に、前記ポリ乳酸繊維を含有する糸条に対して直交
方向にプリーツが形成されていることを特徴とするプリ
ーツ形成布帛、或いは布帛を構成する経糸及び緯糸にポ
リ乳酸繊維を含有する糸条が用いられて成る布帛であっ
て、該ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、主としてポリ乳
酸繊維から成る繊維束の周囲を絹繊維が取り囲む芯鞘構
造の糸条が用いられ、且つ前記布帛の少なくとも一部
に、プリーツが形成されていることを特徴とするプリー
ツ形成布帛にある。
【0005】また、本発明は、構成する経糸及び緯糸の
一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、
他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられ
て成る布帛を少なくとも一部に用いた衣服であって、該
衣料を形成する前記布帛の少なくとも一部に、前記ポリ
乳酸繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツが
形成されていることを特徴とするプリーツ形成衣服、或
いは構成する経糸及び緯糸にポリ乳酸繊維を含有する糸
条が用いられて成る布帛を少なくとも一部に用いた衣服
であって、該ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、主として
ポリ乳酸繊維から成る繊維束の周囲を絹繊維が取り囲む
芯鞘構造の糸条が用いられ、且つ前記布帛の少なくとも
一部に、プリーツが形成されていることを特徴とするプ
リーツ形成衣服でもある。
【0006】更に、本発明は、構成する経糸及び緯糸の
一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、
他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられ
て成る布帛又は前記布帛が少なくとも一部に用いられて
成る衣服にプリーツを形成する際に、該布帛又は衣服の
プリーツ形成箇所を、前記ポリ乳酸繊維を含有する糸条
に対して直交する方向に所定幅で折り畳んで折畳状態と
し、次いで、前記折畳状態を拘束した状態で大気圧下で
熱水処理することを特徴とするプリーツ形成方法にあ
る。
【0007】かかる本発明において、布帛又は衣服に
は、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に対して直交方向に形
成されたプリーツと、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に沿
って形成されたプリーツとを混在させることによって、
布帛又は衣服に種々の形状のプリーツを形成でき、変化
に富む布帛又は衣服を形成できる。また、ポリ乳酸繊維
を含有する糸条として、芯鞘構造の糸条であって、芯成
分が主としてポリ乳酸繊維から成り、鞘成分が主として
絹繊維から成る複合糸条を好適に用いることができる。
【0008】本発明によれば、構成する経糸及び緯糸の
一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条を用い、他方
の糸条に絹繊維等の天然繊維及び/又は合成繊維から成
る糸条を用いた布帛を、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に
対して直交する方向に所定幅で折り畳んで折畳状態と
し、次いで、この折畳状態を拘束した状態で大気圧下で
熱水処理することによって、ポリ乳酸繊維を含有する糸
条に直交方向に耐久性を有するプリーツを形成できる。
このため、絹繊維等の耐熱性が劣る繊維から成る糸条を
用いた布帛や衣服であっても、絹繊維等の耐熱性が劣る
繊維でも熱劣化を防止し得る大気圧下での熱水処理によ
って耐久性を有するプリーツを形成できる。また、経糸
及び緯糸にポリ乳酸繊維を含有する糸条として、主とし
てポリ乳酸繊維から成る繊維束の周囲を絹繊維が取り囲
む芯鞘構造の複合糸条を用いて得られた布帛又は衣服に
も、同様に絹繊維の熱劣化を防止し得る大気圧下での熱
水処理によって耐久性を有するプリーツを形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るプリーツ形成布帛又
はプリーツ形成衣服を形成する布帛は、構成する経糸及
び緯糸の一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が用
いられ、他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条が
用いられて製織されている。かかるポリ乳酸繊維を含有
する糸条としては、ポリ乳酸繊維のみから成る糸条であ
ってもよく、木綿や麻等の天然繊維及び/又はポリエス
テル繊維やナイロン繊維等の合成繊維が混繊されていて
もよい。このポリ乳酸繊維は、例えば特開2000−8
0531号公報において記載されている様に、ポリ乳酸
樹脂を融点以上に加熱・溶融した後、微小な複数個の吐
出孔が形成された紡糸口金から吐出し冷却して得た糸条
を、所定速度で巻き取ることによって得ることができ
る。巻き取られた糸条には、必要に応じて延伸を施す。
かかるポリ乳酸繊維を含有する糸条を経糸又は緯糸に用
いるには、撚糸や集束性油剤或いは単繊維相互に交絡し
ている交絡部を所定間隔に設けることによって、糸条に
集束性を付与でき製織を容易とすることができる。ま
た、ポリ乳酸繊維を含有しない糸条としては、従来から
衣料用として汎用されているポリエステル繊維やポリア
ミド繊維等の合成繊維或いは綿や絹等の天然繊維を使用
でき、かかる繊維が混繊されていてもよく、長繊維又は
紡績糸であってもよい。尚、ポリ乳酸繊維を含有する糸
条としても、ポリ乳酸繊維から成る紡績糸、或いはポリ
乳酸繊維から成る短繊維と合成繊維又は天然繊維から成
る短繊維とが混紡された紡績糸であってもよい。
【0010】本発明においては、布帛を形成するポリ乳
酸繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツが形
成されていることが大切である。この様に、ポリ乳酸繊
維を含有する糸条に対して直交方向に形成されたプリー
ツは、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に沿って形成された
プリーツ、換言すればポリ乳酸繊維を含有しない糸条に
対して直交方向に形成されたプリーツに比較して、その
耐久性に優れている。かかるプリーツは、構成する経糸
及び緯糸の一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が
用いられ、他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条
が用いられて成る布帛を、ポリ乳酸繊維を含有する糸条
に対して直交する方向に所定幅で折り畳み、この折畳状
態を拘束した状態で大気圧下で熱水処理することによっ
て形成できる。熱水処理後に折畳状態を開放しても形成
されたプリーツは、固定されており、優れた耐久性を呈
する。この様に、大気圧下での熱水処理によって耐圧容
器を用いることなくプリーツの固定を可能とすることが
でき、耐圧容器を用いる従来の高温熱セットに比較し
て、その熱セットを容易に且つ簡便に施すことができ
る。このため、布帛又は布帛を縫製して得た衣服の全体
を熱水に浸漬して熱水処理を施し、布帛又は衣服の全体
にプリーツを形成してもよく、布帛又は衣服を部分的に
熱水に浸漬して熱水処理を施し、布帛又は衣服に部分的
にプリーツを形成することもできる。
【0011】更に、かかる熱水処理には、90℃程度の
熱水を使用することができ、この程度の温度の熱水処理
によれば、絹繊維等の耐熱性に乏しい繊維が使用されて
いる布帛であっても熱水処理を施してプリーツを形成で
きる。このため、ポリ乳酸繊維を含有する糸条として
は、図1及び図2に示す芯鞘構造の複合糸条を使用でき
る。図1に示す複合糸条は、主としてポリ乳酸繊維から
成る芯成分10の周囲を主として絹繊維から鞘成分12
が撚糸状に巻き付いている複合糸条である。かかる図1
に示す複合糸条は、ポリ乳酸繊維から成る糸条と絹繊維
とを同時に撚糸機に供給して撚糸する際に、絹繊維の撚
糸機へのフィード量をポリ乳酸繊維から成る糸条よりも
オーバーフィードとすることによって得ることができ
る。また、図2に示す複合糸条は、主としてポリ乳酸繊
維から成る芯成分10が、主として絹繊維から鞘成分1
2によって覆われ、芯成分10と鞘成分12とが相互に
交絡されている交絡部14が長手方向に間欠的に形成さ
れている複合糸条である。かかる図2に示す複合糸条
は、その長手方向に形成された交絡部14,14・・に
よって、芯鞘構造を安定とすることができる。この複合
糸条は、ポリ乳酸繊維から成る糸条と絹繊維とを同時に
インターレースノズル等の空気噴射ノズルに供給する際
に、絹繊維の空気噴射ノズルへのフィード量をポリ乳酸
繊維から成る糸条よりもオーバーフィードとすることに
よって得ることができる。
【0012】この様に、鞘成分12を絹繊維とすること
によって、良好な染色性と手触りとが良好なプリーツ形
成布帛又はプリーツ形成衣服を得ることができる。ま
た、本発明で使用する布帛は、形成方向によって耐久性
が異なるプリーツを形成できる。このため、ポリ乳酸繊
維を含有する糸条に対して直交方向に形成されたプリー
ツと、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に沿って形成された
プリーツとを混在させることによって、布帛又は衣服に
種々の形状のプリーツを形成でき、変化に富み面白味を
有する布帛又は衣服を得ることができる。
【0013】以上、述べてきた布帛又は衣服を形成する
布帛は、構成する経糸及び緯糸の一方の糸条にポリ乳酸
繊維を含有する糸条が用いられ、他方の糸条にポリ乳酸
繊維を含有しない糸条が用いられているが、経糸及び緯
糸に主としてポリ乳酸繊維から成る繊維束の周囲を絹繊
維が取り囲む芯鞘構造の糸条を用いて製織した布帛であ
っても、耐久性を有するプリーツを形成できる。この芯
鞘構造の糸条としては、図1に示す主としてポリ乳酸繊
維から成る芯成分10の周囲を主として絹繊維から鞘成
分12が撚糸状に巻き付いている複合糸条、或いは図2
に示す主としてポリ乳酸繊維から成る芯成分10が、主
として絹繊維から鞘成分12によって覆われ、芯成分1
0と鞘成分12とが相互に交絡されている交絡部14が
長手方向に間欠的に形成されている複合糸条を好適に用
いることができる。かかる芯鞘構造の糸条を経糸及び緯
糸に用いた布帛又は衣服にプリーツを形成する際には、
布帛又は衣服のプリーツを形成する箇所を所定幅で折り
畳み、この折畳状態を拘束した状態で大気圧下で熱水処
理することによってプリーツを形成できる。熱水処理後
に折畳状態を開放しても形成されたプリーツは、固定さ
れており、優れた耐久性を呈する。かかる熱水処理に
も、絹繊維を熱劣化させることのない80〜95℃、好
ましくは90〜95℃程度の熱水を使用できる。
【0014】
【実施例】実施例1 ポリ乳酸繊維から成る糸条を経糸に用い、麻繊維と絹繊
維との混繊糸を緯糸に用いた製織して得た布帛に、経糸
に対して直交方向に15mm幅に折り畳み、この折畳状
態をゴムで拘束した。次いで、ゴムで折畳状態を拘束し
た布帛を約90℃の熱水中に10〜15分間浸漬した
後、約3分間の脱水処理を施した。更に、自然乾燥を施
した後、ゴムを取り外した。得られた布帛には、経糸に
対して直交方向にプリーツが形成されており、図3に示
す様に、テーブル16上にプリーツが形成された布帛1
8を載置した際、その山と谷との高さH(プリーツ高さ
H)を測定したところ約13mmであった。更に、図3
に示す状態で15時間放置しても、プリーツ高さHは依
然として13mmであった。また、プリーツが形成され
た布帛18を、40℃の温水で手洗いし、脱水を3分間
施した後、形を整えて平干しした。乾燥した布帛18の
プリーツ高さHも依然として13mmであった。
【0015】比較例1 実施例1において、折り畳み方向を経糸に沿う方向とし
た他は、実施例1と同様にしてプリーツを形成した。乾
燥後に折畳状態の拘束を解除した際に、布帛18のプリ
ーツ高さHは8mmであり、実施例1で形成したプリー
ツに比較してプリーツの耐久性が乏しいことが判る。
尚、15時間放置後の布帛18のプリーツ高さHは7m
mであり、洗濯後の布帛18のプリーツ高さHは3mm
であった。
【0016】実施例2 実施例1において、緯糸として、綿繊維と絹繊維との混
繊糸、或いは絹繊維をを用いた他は実施例1と同様にプ
リーツを形成した。いずれも耐久性を有するプリーツを
形成できた。
【0017】実施例3 ポリ乳酸繊維から成る糸条を芯成分に用い、芯成分の周
囲を撚糸状に絹繊維が巻き付いている複合糸条を経糸及
び緯糸に用いた製織して得た布帛に、経糸に対して直交
方向に15mm幅に折り畳み、この折畳状態をゴムで拘
束した。次いで、ゴムで折畳状態を拘束した布帛を約9
0℃の熱水中に10〜15分間浸漬した後、約3分間の
脱水処理を施した。更に、自然乾燥を施した後、ゴムを
取り外した。得られた布帛には、経糸に対して直交方向
にプリーツが形成されており、図3に示す様に、テーブ
ル16上にプリーツが形成された布帛18を載置した
際、プリーツ高さHは約12mmであった。更に、図3
に示す状態で15時間放置しても、プリーツ高さHは依
然として12mmであった。また、プリーツが形成され
た布帛18を、40℃の温水で手洗いし、脱水を3分間
施した後、形を整えて平干しした。乾燥した布帛18の
プリーツ高さHも依然として12mmであった。尚、緯
糸に対して直交方向に同様に折り畳んでプリーツを形成
したが、経糸に対して直交方向に折り畳んでプリーツを
形成した場合と同様なプリーツを形成できた。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、絹繊維等の耐熱性が劣
る繊維から成る糸条を用いた布帛や衣服であっても、絹
繊維等の耐熱性が劣る繊維でも熱劣化を防止し得ること
ができると共に、耐圧容器を用いることを要しない大気
圧下での熱水処理によって耐久性を有するプリーツを形
成できる。このため、布帛や衣服の所望の箇所に、簡易
な設備で容易にプリーツを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いることのできる糸条の一例を説明
する側面図である。
【図2】本発明で用いることのできる糸条の他の例を説
明する側面図である。
【図3】布帛に形成したプリーツのプリーツ高さを測定
する測定方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 芯成分 12 鞘成分 14 交絡部 16 テーブル 18 布帛 H プリーツ高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 502 A41D 31/00 502A 502S 503 503G D03D 15/00 D03D 15/00 A D D04B 21/00 D04B 21/00 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛を構成する経糸及び緯糸の一方の糸
    条にポリ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、他方の糸
    条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられて成る布
    帛であって、 該布帛の少なくとも一部に、前記ポリ乳酸繊維を含有す
    る糸条に対して直交方向にプリーツが形成されているこ
    とを特徴とするプリーツ形成布帛。
  2. 【請求項2】 布帛が、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に
    対して直交方向に形成されたプリーツと、ポリ乳酸繊維
    を含有する糸条に沿って形成されたプリーツとが混在し
    ている請求項1記載のプリーツ形成布帛。
  3. 【請求項3】 ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、芯鞘構
    造の糸条であって、芯成分が主としてポリ乳酸繊維から
    成り、鞘成分が主として絹繊維から成る請求項1又は請
    求項2記載のプリーツ形成布帛。
  4. 【請求項4】 布帛を構成する経糸及び緯糸にポリ乳酸
    繊維を含有する糸条が用いられて成る布帛であって、 該ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、主としてポリ乳酸繊
    維から成る繊維束の周囲を絹繊維が取り囲む芯鞘構造の
    糸条が用いられ、 且つ前記布帛の少なくとも一部に、プリーツが形成され
    ていることを特徴とするプリーツ形成布帛。
  5. 【請求項5】 構成する経糸及び緯糸の一方の糸条にポ
    リ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、他方の糸条にポ
    リ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられて成る布帛を少
    なくとも一部に用いた衣服であって、 該衣服を形成する前記布帛の少なくとも一部に、前記ポ
    リ乳酸繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツ
    が形成されていることを特徴とするプリーツ形成衣服。
  6. 【請求項6】 衣服を形成する布帛には、ポリ乳酸繊維
    を含有する糸条に対して直交方向に形成されたプリーツ
    と、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に沿って形成されたプ
    リーツとが混在している請求項5記載のプリーツ形成衣
    料。
  7. 【請求項7】 ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、芯鞘構
    造の糸条であって、芯成分が主としてポリ乳酸繊維から
    成り、鞘成分が主として絹繊維から成る請求項5又は請
    求項6記載のプリーツ形成衣服。
  8. 【請求項8】 構成する経糸及び緯糸にポリ乳酸繊維を
    含有する糸条が用いられて成る布帛を少なくとも一部に
    用いた衣服であって、 該ポリ乳酸繊維を含有する糸条が、主としてポリ乳酸繊
    維から成る繊維束の周囲を絹繊維が取り囲む芯鞘構造の
    糸条が用いられ、 且つ前記布帛の少なくとも一部に、プリーツが形成され
    ていることを特徴とするプリーツ形成衣服。
  9. 【請求項9】 構成する経糸及び緯糸の一方の糸条にポ
    リ乳酸繊維を含有する糸条が用いられ、他方の糸条にポ
    リ乳酸繊維を含有しない糸条が用いられて成る布帛又は
    前記布帛が少なくとも一部に用いられて成る衣服にプリ
    ーツを形成する際に、 該布帛又は衣服のプリーツ形成箇所を、前記ポリ乳酸繊
    維を含有する糸条に対して直交する方向に所定幅で折り
    畳んで折畳状態とし、 次いで、前記折畳状態を拘束した状態で大気圧下で熱水
    処理することを特徴とするプリーツ形成方法。
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