JP2002212237A - インクジェット記録シート用紫外線吸収剤 - Google Patents

インクジェット記録シート用紫外線吸収剤

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JP2002212237A
JP2002212237A JP2001006341A JP2001006341A JP2002212237A JP 2002212237 A JP2002212237 A JP 2002212237A JP 2001006341 A JP2001006341 A JP 2001006341A JP 2001006341 A JP2001006341 A JP 2001006341A JP 2002212237 A JP2002212237 A JP 2002212237A
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carbon atoms
jet recording
ink jet
ultraviolet
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JP2001006341A
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English (en)
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Ryuichi Yamamoto
隆一 山本
Saiji Sugimori
斉司 杉森
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Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
Ipposha Oil Industries Co Ltd
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間保存後も良好な印字特性を保持で
き、かつプリンターの解像度を損なわずに高解像度、高
インク吸収性を有する新規なインクジェット記録シート
用紫外線吸収剤を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録シート用紫外線吸収
剤として、ベンゾフェノン系紫外線吸収モノマー及びベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収モノマーから選ばれる少
なくとも一種の紫外線吸収モノマー(a)20〜80質
量%と、(a)と共重合可能なビニルモノマー(b)8
0〜20質量%を必須成分として重合して得られる共重
合体を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録シートの光沢層やインキ受理層に配合することで、印
刷物の退色性を改良することができるインクジェット記
録シート用紫外線吸収剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録が広く用いら
れており、本方式の印刷は最近ハードの進歩により写真
画質となっている。インクジェット記録の場合、ハード
の制限から記録インキに染料を使用する場合が多く、こ
れが原因でインクジェット方式にて印刷した印刷物は、
太陽光(特に紫外線の影響)等の光により次第に染料が
劣化し、印刷物の退色を引き起こすため、インクジェッ
ト印刷方式が写真画質に達した今、インクジェット印刷
において光による印刷物の劣化をどのように改善するか
が大きな課題となっている。
【0003】染料の光による退色を改善する方法とし
て、インクジェット記録用インキに紫外線吸収剤等を添
加して染料の劣化を防止しょうとする方法(特開200
0−160072号公報、特開平11−158430号
公報、特開平8−60059号公報等)と、インクジェ
ット記録シートに紫外線吸収剤を配合して印刷物の耐光
性を改善する方法(特開2000−280601号公
報、特開2000−141874号公報、特開平11−
254812号公報、特開平11−78218号公報、
特開2000−158802号公報、特開2000−1
41864号公報、特開平9−309260号公報、特
開2000−37947号公報、特開2000−118
122号公報等)が提案されているが、いずれの方法も
まだ印刷物の退色を防ぐという課題を満足してはいな
い。
【0004】また、一般的に、インクジェット記録シー
トの光沢層やインキ受理層に紫外線吸収剤を配合するこ
とで、印刷後の印刷物の退色性を改善しようとする方法
においては、印刷物を光(紫外線)の影響から保護する
ためには、紫外線吸収剤は印刷物の最表面にあることが
望ましい。しかしながら、従来から用いられている低分
子の紫外線吸収剤は粉末であり、これをホモジナイザー
等で機械的粉砕した後記録シートに配合する方法では、
紫外線吸収剤の微粒子化は非常に困難である。そのた
め、粒子径の大きい紫外線吸収剤等を光沢層等の最表面
層に添加した場合、光沢を低下させたりするなどの問題
もあり、インク受理層(紫外線透化防止に欠ける)に添
加せざるを得ない場合もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高分子量
で、記録体表面への紫外線吸収剤の移行が抑制され、長
期間保存後も良好な印字特性を保持でき、かつプリンタ
ーの解像度を損なわずに高解像度、高インク吸収性を有
する新規なインクジェット記録シート用紫外線吸収剤を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため検討した結果、紫外線吸収モノマーを共
重合して得られる高分子紫外線吸収剤をインクジェット
記録シートに配合することにより、光沢層に添加した場
合にも光沢層の光沢を損なうことなく、印刷物の優れた
退色防止効果が得られることを見出した。
【0007】即ち、本発明のインクジェット記録シート
用紫外線吸収剤は、下記式(化3)で表されるベンゾフ
ェノン系紫外線吸収モノマー及び下記式(化4)で表さ
れるベンゾトリアゾール系紫外線吸収モノマーから選ば
れる少なくとも一種の紫外線吸収モノマー(a)と、
(a)と共重合可能なビニルモノマー(b)を必須成分
として重合して得られる共重合体を含有することを特徴
とする。
【0008】
【化3】
【0009】(式(1)中、R11は水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基、又は炭素数1〜6のアルコキシル基
を示す。R12は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭
素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、m1は0又
は1を示す。R13は水素原子、又は低級アルキル基を示
す。X1はエステル結合、アミド結合、エーテル結合、
又はウレタン結合を示す。)
【0010】
【化4】
【0011】(式(2)中、R21は水素原子、ハロゲン
原子、又はメチル基を示す。R22は水素原子、又は炭素
数1〜6の炭化水素基を示す。R23は炭素数1〜10の
アルキレン基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン
基を示し、m21は0又は1を示す。R24は炭素数1〜8
のアルキレン基、アミノ基を有する炭素数1〜8のアル
キレン基、又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜8の
アルキレン基を示し、m 22は0又は1を示す。R25は水
素原子、又は低級アルキル基を示す。X2はエステル結
合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示
す。)
【0012】また、本発明のインクジェット記録シート
用紫外線吸収剤においては、前記共重合体が、紫外線吸
収モノマー(a)を20〜80質量%、(a)と共重合
可能なビニルモノマー(b)を80〜20質量%を共重
合して得られる共重合体であることが好ましい。
【0013】また、本発明のインクジェット記録シート
用紫外線吸収剤においては、前記共重合体が、紫外線吸
収モノマー(a)と、(a)と共重合可能なビニルモノ
マー(b)を必須成分として乳化重合して得られるエマ
ルジョンであって、そのポリマーの平均粒子径が10n
m〜100nmであることが好ましい。
【0014】また、本発明のインクジェット記録シート
は、前記インクジェット記録シート用紫外線吸収剤を含
有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録シー
ト用紫外線吸収剤は、ラジカル重合性紫外線吸収剤(紫
外線吸収モノマー(a))及びそれらと共重合可能なビ
ニルモノマー(b)とを、常法に従って共重合して得ら
れる共重合体を主成分とするものである。
【0016】本発明で用いる紫外線吸収モノマー(a)
とは、前記式(3)で示されるベンゾフェノン系紫外線
吸収モノマー及び前記式(4)で示されるベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収モノマーから選択された少なくとも
一種が用いられる。
【0017】式(3)において、炭素数1〜6のアルキ
ル基(R11)としては、例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げ
られ、好ましくは炭素数1〜4(さらに好ましくは1〜
2)のアルキル基が挙げられる。また、炭素数1〜6の
アルコキシル基(R11)としては、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げ
られ、好ましくは炭素数1〜4(さらに好ましくは1〜
2)のアルコキシル基が挙げられる。
【0018】R11は、ヒドロキシル基が置換しているベ
ンゼン環において、どの部位に置換していてもよく、好
ましいR11の置換位置は3位又は5位である。
【0019】また、式(3)及び/又は式(4)におい
て、炭素数1〜10のアルキレン基(R12、R23)とし
ては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン
基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレ
ン基などが挙げられ、好ましくは炭素数1〜6のアルキ
レン基(さらに好ましくは炭素数1〜4のアルキレン
基)が挙げられる。炭素数1〜10のオキシアルキレン
基(R12、R23)としては、例えば、オキシメチレン
基、オキシエチレン基、オキシプロピレン基などが挙げ
られる。
【0020】R12は、ヒドロキシル基が置換しているベ
ンゼン環において、どの部位に置換していてもよく、好
ましいR12の置換位置は4位又は5位であり、特に4位
が好ましい。また、R23は、ヒドロキシル基が置換して
いるベンゼン環においてどの部位に置換していてもよ
い。好ましいR23の置換位置は5位である。
【0021】低級アルキル基(R13、R25)としては、
例えば、炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、具体的
には、前記例示のアルキル基のうち炭素数が1〜4のア
ルキル基が挙げられる。
【0022】ハロゲン原子(R21)としては、例えば、
フッソ原子、塩素原子、臭素原子などが挙げられ、好ま
しくは塩素原子である。R21がハロゲン原子又はメチル
基の場合、R21はベンゼン環において、どの部位に置換
していてもよい。好ましいR 21としては水素原子が挙げ
られる。
【0023】炭素数1〜6の炭化水素基(R22)におい
て、炭化水素基としてはアルキル基が好適に用いられ
る。このようなアルキル基には、前記例示のアルキル基
のうち炭素数が1〜6のものが含まれる。R22は、ヒド
ロキシル基が置換しているベンゼン環において、どの部
位に置換していてもよく、好ましいR22の置換位置は3
位である。
【0024】炭素数1〜8のアルキレン基(R24)とし
ては、例えば、前記例示のアルキレン基のうち炭素数が
1〜8のアルキレン基が挙げられ、好ましくは炭素数1
〜4(さらに好ましくは1〜2)のアルキレン基が挙げ
られる。また、アミノ基を有する炭素数1〜8のアルキ
レン基又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜8のアル
キレン基としては、前記例示のアルキレン基に、アミノ
基又はヒドロキシル基が置換しているものが挙げられ
る。
【0025】X1、X2はエステル結合、アミド結合、エ
ーテル結合、又はウレタン結合を示しており、具体的に
は、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CON
H−、−O−、−NHCOO−、−COONH−などで
ある。m1、m21、m22は0又は1を示しており、例え
ば、m1が0の場合は、X1が、ヒドロキシル基が置換し
ているベンゼン環に、R12を介さず、直接結合している
ことを意味している。また、m21が0の場合は、X
2が、ヒドロキシル基が置換しているベンゼン環に、R
23を介さず、直接結合していることを意味しており、m
22が0の場合は、X2が、R25が結合している炭素原子
に、R24を介さず、直接結合していることを意味してい
る。すなわち、m1、m21またはm22が0の場合は、R
12、R23又はR24が存在していないことを意味してい
る。一方、m1、m21又はm22が1の場合は、R12、R
23又はR24が存在していることを意味し、例えば、X1
がR12と結合していることを意味している。
【0026】前記式(3)で示されるベンゾフェノン系
紫外線吸収モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシ
−4−アクリロイルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−(2−アクリロイルオキシ)エトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリ
ロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−(2−メチル−2−アクリロイルオキシ)エト
キシベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0027】また、前記式(4)で示されるベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収モノマーとしては、例えば、2−
[2´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシ)
フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2´−ヒドロキ
シ−5´−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾト
リアゾール、2−[2´−ヒドロキシ−3´−t−ブチ
ル−5´−(メタクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾ
トリアゾール、2−[2´−ヒドロキシ−3´−メチル
−5´−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリ
アゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタクリ
ロイルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(アクリロイルオ
キシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2
´−ヒドロキシ−3´−t−ブチル−5´−(メタクリ
ロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−[2´−ヒドロキシ−3´−メチル−5´−(アク
リロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(アクリロイルオ
キシブチル)フェニル]−5−メチルベンゾトリアゾー
ル、[2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−(アクリ
ロイルオキシエトキシカルボニルエチル)フェニル]ベ
ンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0028】紫外線吸収モノマー(a)は、2−ヒドロ
キシベンゾフェノン骨格又は2−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール骨格、および官能基(ヒドロキシル基、カルボ
キシル基、アミノ基など)を有する紫外線吸収性化合物
と、官能基(ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ
基など)を有する共重合性ビニル化合物(アクリル酸や
メタクリル酸など)とを、反応させて結合させること
(エステル結合、アミド結合、エーテル結合、ウレタン
結合など)により調製することができる。
【0029】紫外線吸収モノマー(a)の共重合量は、
モノマー成分全量に対して、20〜80質量%、好まし
くは30〜70質量%、特に好ましくは40〜60質量
%である。このように共重合量を限定するのは、20質
量%未満では紫外線吸収特性を発現させるために、上記
高分子紫外線吸収剤を多く添加しなければならず、その
結果、印字解像度及びインク吸収性が低下するからであ
り、また80質量%を越えると平均粒子径が10nm〜
100nmの乳化物とならないため、その結果、インク
吸収性及び印字解像度が低下するからである。
【0030】本発明で用いる共重合可能なビニルモノマ
ー(b)としては、特に制限されず、例えば、スチレ
ン、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸等
が挙げられる。
【0031】共重合可能なビニルモノマー(b)は、本
発明の効果を阻害しない範囲で使用することができる
が、例えばその共重合量は、モノマー成分全量に対し
て、20〜80質量%、好ましくは30〜70質量%、
特に好ましくは40〜60質量%である。このように共
重合量を限定するのは、20質量%未満では平均粒子径
が10nm〜100nmの乳化物とならないため、その
結果、インク吸収性及び印字解像度が低下するからであ
り、また80質量%を越えると紫外線吸収特性を発現さ
せるために、上記高分子紫外線吸収剤を多く添加しなけ
ればならず、その結果、印字解像度及びインク吸収性が
低下するからである。
【0032】本発明で用いることができる共重合可能な
ビニルモノマー(b)の例を挙げると、スチレン、アル
キルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢酸ビ
ニル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエステ
ル、α,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステル、ア
ルキルビニルエーテル、アルキルビニルエステル、アル
コキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エス
テル及びフェノキシポリエチレングリコール(メタ)ア
クリル酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一
種のビニルモノマーがある。これらのモノマーを共重合
させることにより、造膜性を向上させ粒子を均一化させ
ることができる。なかでも、粒子の均一化の点でスチレ
ン、メタクリル酸メチルが好ましい。
【0033】ここでビニルモノマーとして用いることが
できるアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの
例を挙げると、メチルアクリレート、エチルアクリレー
トなどのアクリル酸−C1-2アルキルエステル、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレートなどのメタクリ
ル酸−C1-2アルキルエステルなどがある。アルキルビ
ニルエーテルの例を挙げると、メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテルなどのC1-2アルキルビニルエー
テルなどがある。アルキルビニルエステルの例を挙げる
と、酢酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエステ
ル、酪酸ビニルエステルなどのC1-3アルキルビニルエ
ステルなどがある。
【0034】また、本発明で用いることができる共重合
可能なビニルモノマー(b)の例として、α,β−不飽
和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽
和スルホン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた
少なくとも一種のビニルモノマーが挙げられる。これら
のモノマーを共重合させることにより、エマルジョンの
乳化安定性を向上させることができる。
【0035】ここでビニルモノマーとして用いることが
できるα,β−不飽和モノカルボン酸及びそれらの塩類
の例を挙げると、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩などがあり、また、α,β−不飽和ジカルボン酸及
びそれらの塩類の例を挙げると、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩などがあり、不飽和スルホン酸及びそれ
らの塩類の例を挙げると、ビニルスルホン酸、メタクリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルアルキルス
ルホサクシネート及びそれらのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩などがある。
【0036】また、本発明の効果を阻害しない範囲で、
上記のビニルモノマー以外の他の共重合可能なモノマー
(c)を使用することもできるが、例えばその共重合量
は、モノマー成分全量に対して、0〜20質量%、好ま
しくは0.001〜15質量%であり、特に好ましくは0.
01〜10質量%とするのが適当である。
【0037】本発明の共重合体は、溶液重合法、懸濁重
合法、乳化重合法など従来から公知の重合方法で製造す
ることができる。なかでも、高分子紫外線吸収剤の粒子
径を均一に調製することができるため、プリンターの持
つ解像度を損なわない点から、乳化重合法で得られる共
重合体のエマルジョンが好ましい。乳化重合法で得られ
るエマルジョンは、そのポリマー平均粒子径は10nm
〜100nmの範囲が好ましい。平均粒子径が10nm
未満の場合はインク吸収性が低下し、100nmを越え
る場合は印字解像度が低下するため、かかる範囲にする
ことにより、粒子間間隙が細密になり、インクジェット
記録シートの解像度、インク吸収性が向上する。また、
共重合体の質量平均分子量は、特に制限されないが、1
0,000〜1,000,000が好ましい。
【0038】乳化重合法により調製する場合は、例え
ば、常法の乳化重合方法により20〜60重量%の濃度
で製造できる。具体的には、水に乳化剤を溶解し、前記
モノマー(a)および(b)の共重合成分を加えて乳化さ
せ、ラジカル重合開始剤を加えて同時反応により乳化重
合を行う方法があげられる。この他、連続滴下、分割仕
込み等の方法により、前記の共重合成分あるいはラジカ
ル重合開始剤を反応系に供給する方法があげられる。ま
た、前記の共重合成分を乳化剤を用いて乳化させた状態
で、反応系に供給する方法も可能である。なお、重合温
度は40℃〜100℃の範囲が望ましい。
【0039】製造に使用する乳化剤は、特に制限するも
のではなく、公知の乳化剤が使用可能である。例えば、
高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル
硫酸エステル塩、アリルアルキルスルホサクシネート塩
等のアニオン性乳化剤があげられる。また、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエス
テル等のノニオン性乳化剤も使用可能である。また、ポ
リスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ルのスルホン化物、ポリエチレングリコール等の高分子
乳化剤も使用可能である。乳化剤は、通常、モノマー成
分全量に対して1〜10質量%使用する。
【0040】製造に使用するラジカル重合開始剤は、特
に制限はされず、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過
硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過酸化物、これら
の過酸化物との組み合わせで通常使用される各種のレド
ックス開始剤、または、2,2−アゾビス(アミジノプ
ロパン)塩酸塩のようなアゾ系開始剤がいずれも使用可
能である。また、必用に応じて、ドデシルメルカプタ
ン、ジアルキルアミン、アリルアルコール等の分子量調
整剤を併用しても差し支えない。ラジカル重合開始剤
は、通常、モノマー成分全量に対して0.1〜1.0質
量%使用する。
【0041】本発明のインクジェット記録シート用の紫
外線吸収剤は、前記共重合体を主成分とするものであ
る。前記共重合体の割合は、ポリマー固形分として、塗
工剤全体に対し、通常、0.01〜10質量%、好まし
くは0.5〜5質量%である。また、本発明の紫外線吸
収剤は、単独で使用しても優れた効果を発揮するが、用
途に応じて他の添加剤と併用して塗工することもでき
る。添加剤としては、紙加工などで一般に使用されてい
る表面紙力剤、表面サイズ剤、帯電防止剤、粘度調節
剤、染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、防黴
剤、防滑剤等が挙げられる。これらの添加剤の配合割合
は、前記紫外線吸収剤の機能を阻害しない範囲であれ
ば、特に制限されないが、塗工剤全体に対し、通常、
0.01〜1.0質量%、好ましくは0.05〜0.5
質量%であることが、退色性を改良する点から好まし
い。
【0042】また、本発明のインクジェット記録シート
用紫外線吸収剤は、インクジェット記録シートの光沢層
に用いることができるだけでなく、インク受理層に添加
してもよく、微粒子であるため紫外線吸収効果をもつ表
面積も大きく、かつインク受理層のインク受理特性を損
なうことがない。
【0043】本発明の適用の対象となるシート状基体
は、インクジェット記録に適するものであれば特に制限
されず、天然パルプ紙、顔料塗工紙、合成紙が使用で
き、この他に、布や、ポリエチレンテレフタレート等の
プラスチックフィルムシートも使用できる。
【0044】本発明のインクジェット記録シート用の紫
外線吸収剤の塗工割合は、前記共重合体(固形分とし
て)のシート状基体に対する割合で、通常、0.1〜2
5g/m2 であり、好ましくは1〜20g/m2 であ
る。また、塗工方法は、従来公知のコーティング法が特
に制限なく使用可能であり、エアードクターコーター、
エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコー
ター、カーテンコーター、グラビアコーター、スプレー
などを用い、共重合体を適当な濃度に水で希釈して塗工
できる。なお、シート状基体として、紙を使用する場合
は、塗工に先立ち、シリカまたはアルミナを原紙に塗工
し、この上に本発明の紫外線吸収剤を塗工してもよい。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、以下の実施例等において、特に言及する場合
を除き、「質量%」及び「質量部」は、それぞれ「%」
及び「部」と略記する。
【0046】(実施例)重合用乳化剤としてアクアロン
HS−20(第一工業製薬(株)製)3gと、2−ヒド
ロキシ−4−(2−メタクリロキシ)エトキシベンゾフ
ェノン50g、メタクリル酸メチル47g、アクリル酸
3g、イオン交換水200gからなるモノマー混合物3
03gを調製し、このうち100gをジムロート、滴下
ロート、温度計、窒素導入管、撹拌装置を備えた1リッ
トルのセパラブルフラスコに加え、70℃で30分間乳
化を行った。次いで、重合触媒として2,2‘−アゾビ
ス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]塩
酸塩(和光純薬(株):V-50)0.5gをイオン交換水
33gで溶解した水溶液を前記反応容器添加し、直ちに
モノマー混合物の残りを90分間かけて反応容器内に連
続的に滴下し、70℃で重合を行った。モノマー混合物
の滴下終了後、70℃で90分間熟成し、高分子紫外線
吸収剤の乳化物を得た。この乳化物の粒子径は40nm
であった。この高分子紫外線吸収剤の乳化物を用いて、
以下の方法でインクジェット用記録体を作製し、試験に
供した。共重合体の組成、ポリマーの平均粒子径を表1
に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
【0047】〔記録体の調製〕実施例1で得られた紫外
線吸収剤乳化物(共重合体エマルジョン)を用いて、下
記の組成からなる塗工液を調製した。これを、塗布量が
15g/m2となるように合成紙(王子油化(株)製
ユポFPG150)に塗工し、100℃で5分間乾燥し
て、インクジェット記録体を作製した。
【0048】 (1)塗工液の調製 実施例1〜5および比較例1〜2の紫外線吸収剤乳化物 30部 部分ケン化PVA(PA−18GP、信越化学工業(株)製) 100部 イオン交換水 1000部 (2)画像印字 キャノン(株)製 BJ F850、光沢紙モードで印
字した。画像は、ISO−400の画像(『高精細カラ
ーデジタル標準画像データISO/JIS−SCID』
p13およびp14、(財)日本規格協会)を用いた。
【0049】(実施例2〜5)表1に示すモノマー成分
を用いた以外は、実施例1と同様にして、高分子紫外線
吸収剤を調製し、インクジェット用記録体を作製して試
験を行った。共重合体の組成、ポリマーの平均粒子径を
表1に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
【0050】(比較例1)表1に示すモノマー成分を用
いた以外は、実施例1と同様にして、高分子紫外線吸収
剤を調製し、インクジェット用記録体を作製して試験を
行った。共重合体の組成、ポリマーの平均粒子径を表1
に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
【0051】(比較例2)2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール(商品名:チヌビン327、CIBA−GEI
GY社製)30g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
2g、イオン交換水100gをホモミキサーにて乳化分
散させた。この乳化物の粒子径は80nmであった。さ
らに、実施例1と同様にして、インクジェット用記録体
を作製して試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0052】
【表1】 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 1 紫外線吸収剤1* 50 20 10 50 紫外線吸収剤2* 10 紫外線吸収剤3* 30 紫外線吸収剤4* 40 40 メタクリル酸メチル 47 20 25 49 97 スチレン 27 22 47 アクリル酸 3 3 3 3 1 3 アクアロンHS−20 3 3 1 アクアロンHS−10 3 3 3 V−50 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 イオン交換水 200 200 200 200 200 200 平均粒子径(nm) 40 50 20 70 200 25
【0053】 *紫外線吸収剤1:2-ヒト゛ロキシ-4-メタクリロイルオキシヘ゛ンソ゛フェノン *紫外線吸収剤2:2-ヒト゛ロキシ-4-アクリロイルオキシヘ゛ンソ゛フェノン *紫外線吸収剤3:2-[2'-ヒト゛ロキシ-5'-(メタクリロイルオキシ)フェニ
ル]ヘ゛ンソ゛トリアソ゛ール *紫外線吸収剤4:2-[2'-ヒト゛ロキシ-5'-(アクリロイルオキシ)フェニ
ル]ヘ゛ンソ゛トリアソ゛ール
【0054】〔試験方法〕 (1)耐光性試験 上記の方法で調製したインクジェット記録体を、キセノ
ンフェードメータ(スガ試験器(株)製)にて12時
間、24時間照射後、下記の基準で評価した。 ◎:殆ど退色しない。 ○:画像が薄く退色するものの、色のバランスが崩れて
いない。 △:画像が退色し、色のバランスが崩れている。 ×:かなり退色している。
【0055】(2)印字阻害性試験 上記の方法で調製したインクジェット記録体を、目視に
より観察し、発色性、印字表面の乾燥性、印字部の滲
み、印字部のビーディングの4項目について、下記の基
準で5段階評価(5が最も良好)した。なお、評価は紫
外線吸収剤無添加の場合の評価を4とし、相対評価で行
った。
【0056】 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 耐光性試験 12時間暴露 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × ○ 24時間暴露 ○ ○ ○ ○ ○ × △ 印字阻害性試験 発色性 4 4 4 4 4 4 3 乾燥性 4 4 4 4 2 4 3 滲み 4 4 4 4 2 4 2ヒ゛ーテ゛ィンク゛ 4 4 4 4 2 4 1
【0057】表2から明らかなように、本発明の共重合
体を塗工したインクジェット記録体は、耐光性、印字阻
害性のいずれの特性においても優れていた。特に、ポリ
マー平均粒子径が10nm〜100nmの共重合体エマ
ルジョンを用いた場合は、印字解像度においてより優れ
た結果が得られた。これに対し、比較例のインクジェッ
ト記録体は、前記諸特性の全てを満足できるものはなか
った。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の紫外線吸
収剤は高分子量の共重合体であるため、本発明のインク
ジェット記録シート用紫外線吸収剤をインクジェット記
録シートの光沢層やインキ受理層に配合することによ
り、記録体表面への紫外線吸収剤の移行が抑制され、イ
ンクジェット記録シートを長期保存した後でも良好な印
字特性を提供することができ、印刷物の退色性が飛躍的
に改良される。特に、乳化重合法により得られる共重合
体は、平均粒子径が均一(分布が狭い)であるため、プ
リンターの持つ解像度を損なわず、高解像度、高インク
吸収性を発現するので、工業的価値は極めて高い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月8日(2001.5.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】(実施例)重合用乳化剤としてアクアロ
ンHS−20(第一工業製薬(株)製)3gと、2−ヒ
ドロキシ−4−(2−メタクリロキシ)エトキシベンゾ
フェノン50g、メタクリル酸メチル47g、アクリル
酸3g、イオン交換水200gからなるモノマー混合物
303gを調製し、このうち100gをジムロート、滴
下ロート、温度計、窒素導入管、撹拌装置を備えた1リ
ットルのセパラブルフラスコに加え、70℃で30分間
乳化を行った。次いで、重合触媒として2,2‘−アゾ
ビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]
塩酸塩(和光純薬(株):V-50)0.5gをイオン交換
水33gで溶解した水溶液を前記反応容器添加し、直ち
にモノマー混合物の残りを90分間かけて反応容器内に
連続的に滴下し、70℃で重合を行った。モノマー混合
物の滴下終了後、70℃で90分間熟成し、高分子紫外
線吸収剤の乳化物を得た。この乳化物の粒子径は40n
mであった。この高分子紫外線吸収剤の乳化物を用い
て、以下の方法でインクジェット用記録体を作製し、試
験に供した。共重合体の組成、ポリマーの平均粒子径を
表1に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【表2】 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 耐光性試験 12時間暴露 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × ○ 24時間暴露 ○ ○ ○ ○ ○ × △ 印字阻害性試験 発色性 4 4 4 4 4 4 3 乾燥性 4 4 4 4 2 4 3 滲み 4 4 4 4 2 4 2ヒ゛ーテ゛ィンク゛ 4 4 4 4 2 4 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/52 C08F 220/52 226/02 226/02 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104A 104C Fターム(参考) 2H086 BA36 BA38 BA45 4J100 AB02Q AE09P AE13P AE26P AG04Q AG08P AG15P AG24P AJ02Q AL02Q AL08P AL16P AM21P AN04P BA02P BA03P BA04P BA12P BA15P BB00P BB01P BC43P BC73P CA04 JA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(化1)で表されるベンゾフェノ
    ン系紫外線吸収モノマー及び下記式(化2)で表される
    ベンゾトリアゾール系紫外線吸収モノマーから選ばれる
    少なくとも一種の紫外線吸収モノマー(a)と、(a)
    と共重合可能なビニルモノマー(b)を必須成分として
    重合して得られる共重合体を含有することを特徴とする
    インクジェット記録シート用紫外線吸収剤。 【化1】 (式(1)中、R11は水素原子、炭素数1〜6のアルキ
    ル基、又は炭素数1〜6のアルコキシル基を示す。R12
    は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10
    のオキシアルキレン基を示し、m1は0又は1を示す。
    13は水素原子、又は低級アルキル基を示す。X1はエ
    ステル結合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン
    結合を示す。) 【化2】 (式(2)中、R21は水素原子、ハロゲン原子、又はメ
    チル基を示す。R22は水素原子、又は炭素数1〜6の炭
    化水素基を示す。R23は炭素数1〜10のアルキレン
    基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、
    21は0又は1を示す。R24は炭素数1〜8のアルキレ
    ン基、アミノ基を有する炭素数1〜8のアルキレン基、
    又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜8のアルキレン
    基を示し、m 22は0又は1を示す。R25は水素原子、又
    は低級アルキル基を示す。X2はエステル結合、アミド
    結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示す。)
  2. 【請求項2】 前記共重合体が、紫外線吸収モノマー
    (a)を20〜80質量%、(a)と共重合可能なビニ
    ルモノマー(b)を80〜20質量%を共重合して得ら
    れる共重合体である請求項1記載のインクジェット記録
    シート用紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 前記共重合体が、紫外線吸収モノマー
    (a)と、(a)と共重合可能なビニルモノマー(b)
    を必須成分として乳化重合して得られるエマルジョンで
    あって、そのポリマーの平均粒子径が10nm〜100
    nmである請求項1または2に記載のインクジェット記
    録シート用紫外線吸収剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のインク
    ジェット記録シート用紫外線吸収剤を含有することを特
    徴とするインクジェット記録シート。
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