JP2002160443A - 記録シート用バインダー及び記録シート - Google Patents

記録シート用バインダー及び記録シート

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマ
ーを除く(メタ)アクリル酸エステルからなる群より選
択されるモノマー混合物を、カチオン性乳化剤としてグ
リシジルトリメチルアンモニウムクロライド及び/又は
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムを用いて乳化
重合させて得られるガラス転移温度が−50〜80℃,
粒子径が50〜1,000nmの共重合体のカチオン性
アクリルエマルジョンを含むことを特徴とする記録シー
ト用バインダー。 【効果】 本発明のカチオン性アクリルエマルジョンを
含む記録シート用バインダーは、印字濃度が高く、鮮や
かで解像度に優れ、特に耐水性が優れるために画像保存
性がよく、しかもシリカなどの吸着剤の脱落が少ない記
録シートを与えるものである。この特性により、本発明
のバインダーは実用的に極めて有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
た記録方式に使用する記録シート用バインダー及び記録
シートに関するものであり、特には、印字濃度が高く、
鮮やかで解像度に優れ、特に耐水性が優れるために画像
保存性がよく、しかもシリカなどの吸着剤の脱落が少な
い記録シートに供する白色顔料層として好適な記録シー
ト用バインダー及び記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
パソコンなどのOA機器用のプリンターに水性インクを
用いた記録方式が使われる比率が高まっており、それに
伴い記録材料の需要も拡大しつつあるが、その一方でプ
リントの品位,彩度,外観,画像を更に良くするため
に、より高度な特性を持つ記録材料が要求されるように
なってきた。特に、親展はがき用,ラベル用などの用途
が広がり、使用状況が多岐にわたることにより、耐水性
などの要求特性がより一層厳しくなっている。
【0003】例えば、基紙に非晶質シリカとポリビニル
アルコールなどの高分子結着剤を配合し塗布した記録シ
ート(特開昭55−51583号公報)や基紙の表裏に
多孔質顔料粒子を含有するインク受容層を設けた記録シ
ート(特開昭56−148584号公報)が提案されて
おり、これらは従来の上質紙を使用した記録シートに比
べて大幅に彩度的な鮮やかさは向上するが、塗布量が少
ないとインクが不規則な広がりをするため、印字のにじ
みが大きく、塗布量を多くするとにじみは少なくなる
が、塗布層が剥離し粉落ちするという問題があった。
【0004】この問題を解決するために結着剤を増量さ
せ、結着強度を向上させると、インクの吸収容量が不足
し、にじみが顕著となるために画質低下を生じ、所望の
解像度や中間色の再現が困難であった。また、ポリビニ
ルアルコールとアクリル酸とメタクリル酸メチルとを反
応させて得られる水不溶性樹脂を使用して結着強度を改
善した記録シート(特開昭62−288076号公報)
の提案があるが、水不溶性樹脂はアニオン性であること
から、やはりアニオン性である水性インクの定着性が悪
く、インクのにじみ出しあるいは耐水性を向上させるよ
うな解決策にはならない。更に、これらの解決策として
ポリカチオン高分子電解質を含有する記録シート(特開
昭56−84992号公報)やインク吸着性のあるカチ
オン性高分子結着剤を主成分としたインク受容層を設け
た記録シート(特開昭58−24493号公報)等の方
法が知られているが、いずれの方法もインク定着性不足
であったり、印字画像の耐光性が劣るという欠点があっ
た。
【0005】また、白色顔料層にアクリル酸アルキルエ
ステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルとアミ
ノ基含有アクリル系モノマーとを共重合して得られるカ
チオン性アクリル樹脂エマルジョンを含ませる記録シー
ト(特開平11−123867号公報)も知られている
が、アミノ基含有アクリルモノマーを含むことを必須条
件としているため、発色性などには優れるものの、ポリ
マーの親水性が増し、用途によっては耐水性が不足する
ため、ドットの径が広がったり、画像保存性が欠けた
り、乳化重合中に層分離を生じて重合方法も制約をうけ
るなどの問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記事情を改善するためになさ
れたもので、水性インクを用いた記録シートの印字画像
の品質特性において、印字濃度が高く、にじみがなく、
かつ解像度も高く、インク定着性が良好で耐水性にも優
れた記録シート用白色顔料層用として好適な記録シート
用バインダー及び記録シートを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意検討を行っ
た結果、記録シート用白色顔料層にアミノ基含有(メ
タ)アクリル系モノマーを除く(メタ)アクリル酸エス
テルを特定のカチオン性乳化剤を用いて乳化重合させて
得られる、特定温度範囲のガラス転移温度と特定範囲の
粒子径を有する共重合体のカチオン性アクリルエマルジ
ョンを用いることにより、印字濃度が高く、にじみが生
じ難く、鮮やかで優れた解像度を与えること、しかも耐
水性に優れ、画像の保存性が良好で、シリカなどの吸着
剤の脱落が少なく、上述した従来の問題点を解決し得る
ことを知見し、本発明をなすに至った。
【0008】従って、本発明は、アミノ基含有(メタ)
アクリル系モノマーを除く(メタ)アクリル酸エステル
からなる群より選択されるモノマー混合物を、カチオン
性乳化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロ
ライド及び/又はポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニ
ウムを用いて乳化重合させて得られる、ガラス転移温度
が−50〜80℃,粒子径が50〜1,000nmの共
重合体のカチオン性アクリルエマルジョンを含むことを
特徴とする記録シート用バインダー、及び、基紙に、こ
のバインダーで白色顔料を結合した白色顔料層が形成さ
れていることを特徴とする記録シートを提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る記録シート用バインダーにおいて、カチオ
ン性アクリルエマルジョンの調製に使用する(メタ)ア
クリル酸エステルとしては、例えば炭素数1〜18のア
ルキル基を有するアルコールとの(メタ)アクリル酸エ
ステル,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート,メトキ
シエチル(メタ)アクリレート,ブトキシエチル(メ
タ)アクリレート,グリシジル(メタ)アクリレート,
アリル(メタ)アクリレート,エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等を挙げることができ、これらのモノ
マーは2種以上混合して使用することができる。なお、
本発明においては、アミノ基を含有する(メタ)アクリ
レートは使用しない。また、(メタ)アクリレートはア
クリレートとメタクリレートの総称である。
【0010】上記成分だけでは発現できない物性を付与
するために、共重合可能なエチレン性不飽和単量体を必
要に応じて用いることができる。このようなモノマーと
しては、アクリロニトリル,酢酸ビニル,プロピオン酸
ビニル,スチレン,アクリル酸,メタクリル酸,(メ
タ)アクリルアミド,N−メチロール(メタ)アクリル
アミド,N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド等
を挙げることができる。これらは、本発明の目的を損な
わないためにモノマー全量のうちの15重量%以下の使
用量とすることが好ましい。
【0011】乳化共重合体は、上記単量体を用いて公知
の乳化重合法により製造することができる。即ち、上記
所用の単量体を混合し、これに乳化剤,重合開始剤等を
加えて水系で乳化重合を行えばよく、一括して仕込重合
する方法,各成分を連続供給しながら重合する方法等の
各種の方法を適用できる。
【0012】本発明に使用される乳化重合用の乳化剤と
しては、次の2種類のカチオン性乳化剤のいずれか1種
が必須である。その1種類は、反応性を有したグリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロライドであり、もう1種
類は、シリカとの配合安定性の良好なポリ塩化ジメチル
メチレンピペリジニウムであり、これらの中から1種の
み又は2種を組み合わせて用いることができる。これら
の使用量は、モノマーの合計量100重量部に対して
0.5〜10重量部、特に2〜5重量部とすることが好
ましい。
【0013】これらの2種以外のカチオン性乳化剤のみ
では白色顔料、特にシリカの反応性及び配合安定性が劣
るため、得られたエマルジョンのバインダー力に欠け、
記録シートにした際に粉落ちが発生し、印刷不良箇所が
生じる。
【0014】また、カチオン性乳化剤だけでは重合安定
性,機械的,化学的安定性が不足の場合、ノニオン性乳
化剤を併用することができ、これにはポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル,ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル,ポリオキシエチレンステアリルエーテル,ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル,ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル,ポ
リオキシエチレンカルボン酸エステル及び分子中にビニ
ル基を持つノニオン性の反応性乳化剤などが例示され、
モノマーの合計量100重量部に対して1〜10重量
部、特に2〜5重量部の範囲で用いることが好ましい。
【0015】重合開始剤としては、過硫酸カリウム,過
硫酸アンモニウム等の過硫酸塩,過酸化水素水,t−ブ
チルハイドロパーオキサイド,アゾビスアミジノプロパ
ンの塩酸塩等の水溶性タイプ,ベンゾイルパーオキサイ
ド,ジイソプロピルパーオキシジカーボネート,クミル
パーオキシネオデカノエート,クミルパーオキシオクト
エート,アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性タイプ
などが例示されるが、カチオン性触媒であるアゾビスア
ミジノプロパンの塩酸塩を使用することが好ましい。こ
れらの使用量はモノマーの合計量100重量部に対して
0.01〜3重量部程度とすればよい。
【0016】重合反応は通常35〜90℃の温度で撹拌
下に行われ、反応時間は通常3〜40時間程度とする。
また、乳化重合の開始時あるいは終了時に塩基性物質を
加えてpHを調整することで、エマルジョンの放置安定
性,凍結安定性,化学的安定性等を向上させることがで
きる。この場合、得られるエマルジョンは、pHが5〜
9となるように調整することが好ましく、そのためにア
ンモニア,エチルアミン,ジエチルアミン,トリエチル
アミン,エタノールアミン,トリエタノールアミン,ジ
メチルエタノールアミン,苛性ソーダ,苛性カリ等の塩
基性物質を使用することができる。
【0017】重合により得られる共重合体のガラス転移
温度は、−50〜80℃、好ましくは−35〜75℃の
範囲にあることが必要である。−50℃よりも低温の場
合は、樹脂皮膜が柔らかくなりすぎて配合時の機械的強
度が低下し、しかも、記録シートに加工した際、シリカ
等の白色顔料が添加されているにもかかわらず、表面タ
ックが強くブロッキングを発生したりする。また、80
℃よりも高温の場合は、ポリビニルアルコールなどの他
のバインダーを併用しても膜が硬すぎてシリカ等の白色
顔料の粉落ちが発生するなどの問題が生じる。このガラ
ス転移温度Tgは、使用するモノマーに基づいて次の式
により求められたものである。 1/Tg=Σ(wi/Tgi) Tg :共重合体のガラス転移温度(絶対温度表示) Tgi:単量体成分(i)の単独重合体のガラス転移温
度(絶対温度表示) wi :共重合体中の成分(i)の重量分率
【0018】重合により得られる共重合体の粒子径は、
50〜1,000nm、好ましくは70〜950nmの
範囲にあることが必要である。50nmより小さい場合
は、シリカ等の吸着剤孔内に共重合体粒子が吸着され、
カチオン性樹脂としての十分な発色が得られなかった
り、吸着された分バインダー量が減少し粉落ち等が発生
する。この粒子径は、大塚電子社製レーザー粒径解析シ
ステムPARIIIを用いて測定した。
【0019】本発明の記録シートに供する白色顔料層の
白色顔料としては、例えばシリカ,クレー,タルク,カ
オリン,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,酸化チタ
ン,酸化亜鉛,酸化珪素,酸化アルミニウム,ケイ酸マ
グネシウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸アルミニウム,
水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウム等の無機物及
びポリエチレン,ポリスチレンなどのプラスチックピグ
メントなどが挙げられ、1種のみ又は2種以上を混合し
て使用される。特に、シリカは多孔質顔料であり、不純
物を含まず、価格、入手し易さ等の点でも比較的有利で
あることから最も一般的である。とりわけ、平均粒径が
3〜6μmの微粉末シリカが好適である。
【0020】本発明に使用するバインダーとしてのカチ
オン性アクリルエマルジョンは、白色顔料100重量部
に対して乾燥固形分換算で5〜100重量部であり、好
ましくは10〜70重量部、特に好ましくは30〜50
重量部である。
【0021】本発明では、必要ならば結着剤の併用も可
能である。結着剤としては、例えばポリビニルアルコー
ル,メチルセルロース、ポリエチレンイミンなどの水溶
性高分子の共重合体ラテックスが挙げられる。これらの
使用量は、カチオン性アクリルエマルジョンの乾燥固形
分の20〜60重量%まで置き換えることが可能であ
る。
【0022】前述に従って調整した白色顔料塗料は、ブ
レードコーター、エアナイフコーター、カーテンコータ
ー、マイヤーバーコーター、グラビアコーター、ロール
コーターなどの塗布方式で支持体上に塗布量が3〜25
g/m2(乾燥重合固形分)となるように塗布、乾燥し
て白色顔料層を設け、続いてスーパーカレンダー、ソフ
トカレンダー等の平滑化装置で処理し、記録シートを製
造することができる。
【0023】
【実施例】以下、合成例及び実施例と比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制
限されるものではない。なお、例中の部及び%はそれぞ
れ重量部と重量%を示す。
【0024】[合成例1](エマルジョンP1の合成) 撹拌機,コンデンサー,温度計及び窒素ガス導入口を備
えた重合容器に脱イオン水795部,アゾビスアミジノ
プロパンハイドロクロライド6.5部を仕込み、アクリ
ル酸エチル520部,アクリル酸ブチル420部,メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル15部,N−メチロール
アクリルアミド45部,グリシジルトリメチルアンモニ
ウムクロライド30部,ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル21部,ソルビタンモノラウレート28
部,脱イオン水546部をホモジナイザーで混合乳化さ
せた液とパーブチルH−69(日本油脂社製、商品名)
の11%水溶液22.4部とスーパーライトC(三菱瓦
斯化学社製、商品名)の8%水溶液22部とを別々に上
記重合容器へ撹拌下60℃で4時間を要して均一に滴下
させ、更に60℃で2時間反応させ、重合を完結させ
た。冷却後、25%アンモニア水を添加してpH6に調
整した。得られたエマルジョン(以下これをP1とい
う)は固形分濃度40.3%であった。
【0025】[合成例2〜10](エマルジョンP2〜
P10の合成) 合成例1と同様にして表1に示されるモノマーの種類及
び仕込量(%)で共重合させて、固形分濃度39〜51
%の共重合体エマルジョン(P2〜P10)を得た。な
お、合成例1についてはモノマーの仕込量を%で再記し
た。
【0026】
【表1】 *:ガラス転移温度 乳化剤A:グリシジルトリメチルアンモニウムクロライ
ド B:ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム C:オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド D:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO
付加モル数17モル) E:ソルビタンモノラウレート F:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO付加モ
ル数15モル) G:ラウリル硫酸ソーダ
【0027】[実施例1]微粉末シリカ(水澤化学社
製;平均粒径4.5μm)100部を水400部に撹拌
しながら徐々に添加,分散し、合成例1で得たエマルジ
ョンP1 100部を加え、撹拌後、塗料を作製し、マ
イヤーバーで塗布量が5g/m2(乾燥重量固形分)と
なるように無サイズ紙に塗布,乾燥し、続いてスーパー
カレンダーを通して記録シートを形成し、試験片とし
た。得られた試験片について印字濃度,ドット径,印字
画像の解像度及び耐水性,インク吸収性,粉落ち性を測
定し、その結果を表2に示した。
【0028】なお、各特性の測定は下記のようにして行
った。 1.印字濃度 キャノンプリンターBJC455Jで黒インキを用い印
字したドットに関し、サクラマイクロデンシトメーター
PDM−5型(サクラ精機社製)でドットの濃度を測
定。 2.ドット径 キャノンプリンターBJC455Jで黒インキを用い印
字し、100倍に拡大しドット径を測定。 3.印字画像の解像度 キャノンプリンターBJC455Jでブラック(B),
マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)をベタ
印刷し、マクベス濃度計RD−918型(マクベス社
製)で測定。 4.印字画像の耐水性 キャノンプリンターBJC455Jでブラック,マゼン
タ,シアン,イエローの単色を印字し、その印字部を水
に浸漬後、印字のにじみが発生する時間を測定。 5.インク吸収性 キャノンプリンターBJC455Jでブラック,マゼン
タ,シアン,イエローを同時に同一場所に噴射し、1秒
後に紙押え板でこすり、インクによる汚れを測定。 ○:白色部分の汚れのないもの △:微かに汚れるもの ×:汚れがひどいもの 6.粉落ち性 インクジェット記録シート試験片を折り曲げ、粉落ち性
の有無を目視にて確認。 ○:粉落ち無し △:微かに粉落ち有 ×:汚れがひどいもの
【0029】[実施例2〜6、比較例1〜6]表2に示
される共重合体エマルジョンの種類と量,微粉末シリカ
の種類と量で配合した以外は実施例1と同様にして塗料
を作製し、その塗料を用いて試験片を作製し、同様の方
法で評価を行い、結果を表2に示した。なお、比較例6
は、共重合体エマルジョンの替りにポリビニルアルコー
ル(クラレ社製商品名 PVA−117)を用いた。
【0030】
【表2】 a:平均粒径 4.5μm(水澤化学社製) b:平均粒径 3.5μm(富士シリシア化学社製) A:ポリビニルアルコール(PA−15)(信越化学工
業社製) B:ポリエチレンイミン(SP−018)(日本触媒社
製)
【0031】
【発明の効果】本発明のカチオン性アクリルエマルジョ
ンを含む記録シート用バインダーは、印字濃度が高く、
鮮やかで解像度に優れ、特に耐水性が優れるために画像
保存性がよく、しかもシリカなどの吸着剤の脱落が少な
い記録シートを与えるものである。この特性により、本
発明のバインダーは実用的に極めて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 20/10 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA15 BA33 BA34 BA41 BA45 4F100 AA20H AJ06A AK21A AK25A AK25J AK31A AL01A AL05A BA02 CA13A CA23 DG10B GB90 JA05A JB07 JL01 JL10A JL10H YY00A 4J011 AA05 KA08 KA24 KB08 KB29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマ
    ーを除く(メタ)アクリル酸エステルからなる群より選
    択されるモノマー混合物を、カチオン性乳化剤としてグ
    リシジルトリメチルアンモニウムクロライド及び/又は
    ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムを用いて乳化
    重合させて得られるガラス転移温度が−50〜80℃,
    粒子径が50〜1,000nmの共重合体のカチオン性
    アクリルエマルジョンを含むことを特徴とする記録シー
    ト用バインダー。
  2. 【請求項2】 カチオン性アクリルエマルジョンにポリ
    ビニルアルコール、メチルセルロース、ポリエチレンイ
    ミンから選ばれる水溶性高分子を併用することを特徴と
    する請求項1記載の記録シート用バインダー。
  3. 【請求項3】 基紙に、請求項1又は2記載のバインダ
    ーで白色顔料を結合した白色顔料層が形成されているこ
    とを特徴とする記録シート。
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WO2005000594A1 (ja) * 2003-06-24 2005-01-06 Denenchofu Roman Co. Ltd. インク受容層形成剤及び水性インク
WO2006077858A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Oji Paper Co., Ltd. 光沢インクジェット記録用紙
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