JP2002211780A - トルクリミッタ、給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

トルクリミッタ、給紙装置および画像形成装置

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JP2002211780A
JP2002211780A JP2001003625A JP2001003625A JP2002211780A JP 2002211780 A JP2002211780 A JP 2002211780A JP 2001003625 A JP2001003625 A JP 2001003625A JP 2001003625 A JP2001003625 A JP 2001003625A JP 2002211780 A JP2002211780 A JP 2002211780A
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torque limiter
feeding
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JP2001003625A
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Kisen Shin
輝鮮 秦
Takeshi Misuhata
剛 水端
Satoru Endo
悟 遠藤
Osamu Kato
修 加藤
Nobutaka Kato
信孝 加藤
Kazuaki Itou
計章 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数枚送りのない高品質の給送性を維持し、
部品点数の少ない省スペースの給紙装置を提供するこ
と。 【解決手段】 給紙皿から送り出し手段で送り出した用
紙を、給送ローラと、前記給送ローラと圧接しながら従
動回転するトルクリミッタの構成要素とで重送防止制御
するように構成した事を特徴とするトルクリミッタ、給
紙装置および画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トルクリミッ
タ、該トルクリミッタを有する給紙装置、及び該給紙装
置を有する複写機等の画像形成装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置にお
いては、用紙収納部から送り出された用紙を、一枚づつ
分離して画像形成部へ給紙できるように、例えば、給紙
装置に重送防止機構を備えているのが一般的である。前
記重送防止機構は、モータにより付勢されて一方向に駆
動回転する給送ローラと、当該給送ローラと圧接しなが
ら定常状態の時には従動回転する重送防止ローラと呼称
されるローラとを備えているものが多い。(ここでいう
定常状態とは、給送ローラと重送防止ローラとの間に用
紙が一枚だけ挟持されている状態、または、当該ローラ
間に用紙が挟持されていない状態をいう。当該ローラ間
に2枚以上の用紙が挟持されている状態は、非定常状態
という) トルクリミッタは、前記重送防止ローラの横であって、
重送防止ローラ軸と同一軸上に付設され、モータからの
駆動力により、常時、重送防止ローラを逆回転(以下、
重送防止ローラの逆回転とは、給送ローラの回転方向に
従動しない、逆方向の回転をいう。)させる所定の力を
受ける。
【0003】然るに、トルクリミッタの働きにより、前
記定常状態では、給送ローラと重送防止ローラとの圧接
部の摩擦力により発生する重送防止ローラへの回転トル
クが、トルクリミッタの基準トルクより大きくなるた
め、トルクリミッタ内で滑りが発生し、重送防止ローラ
は給送ローラに従動して正回転(以下、重送防止ローラ
の正回転とは、給送ローラの回転に従動する、順方向の
回転をいう)する。
【0004】一方、前記非定常状態では、給送ローラと
重送防止ローラとの圧接部に挟持された2枚以上の用紙
間の摩擦力により重送防止ローラに与えられる回転トル
クが、トルクリミッタの基準トルクより小さいため、用
紙間で滑りが発生し、前記モータによる逆回転力によっ
て、重送防止ローラは逆回転する。重送防止ローラの逆
回転により、給送ローラと重送防止ローラとの圧接部に
挟持された2枚以上の用紙は、給送ローラに接した一枚
の用紙を除いて、戻されるため、重送が防止できる。
【0005】トルクリミッタによって重送防止ローラの
動作を制御する方式は、多数枚送り防止の一つの方法と
して周知であり、2枚の用紙を挟持した場合、重送防止
ローラが停止する方式もある。しかし、従来用いられて
いた重送防止ローラ動作制御用のトルクリミッタは、重
送防止ローラとは別体であって、同一軸上に重送防止ロ
ーラとトルクリミッタとを並べて配置して構成されてい
たため、軸方向に場所をとり、給紙装置が大型になって
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、多
数枚送りのない高品質の給送性を維持し、部品点数の少
ない小型の給紙装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の目的は、下記
の構成によって達成することができる。
【0008】(1)トルクリミッタ機構を内蔵した円筒
状外周部材を従動可能に構成した事を特徴とするトルク
リミッタ。
【0009】(2)トルクリミッタ機構を内蔵した円筒
状外周部材を従動回転可能に構成するとともに、当該円
筒状外周部材をトルクリミッタ機構の作動部材兼重送防
止ローラとして用いるように構成した事を特徴とする給
紙装置。
【0010】(3)可回転の駆動手段と、前記駆動手段
と圧接して従動回転するように設けた、トルクリミッタ
機構を内蔵する円筒状外周部材とを有する事を特徴とす
る給紙装置。
【0011】(4)上記(2)または(3)に記載の給
紙装置を備えた事を特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明の給紙装置に係わる実施
の形態を、図面に基づいて説明するが、これに先だっ
て、画像形成装置の全体構成を説明する。
【0013】図1は、本願発明の画像形成装置の実施例
である複写機の構成を示す概略図である。
【0014】図示の複写機は、原稿の画像を読み取る画
像読み取り手段A、該画像読み取り手段Aによって読み
取られた原稿の画像に基づいて画像形成を行う画像形成
手段(参照符号なし)、原稿載置台上に載置された原稿
組から一枚の原稿を送り画像読み取り手段Aの読取位置
にまで搬送する自動原稿送り手段ADF、操作者が複写
機の動作の開始、停止や動作条件を設定するための操作
手段(参照符号なし)で構成される。画像形成手段は、
用紙上に画像を形成する手段であり、画像形成部B、画
像書き込み部C、給紙部Dなどから構成されている。
【0015】自動原稿送り手段ADF(以下、ADFと
いう)によって搬送された原稿Gは、読取位置において
画像読み取り手段Aにより読み取られた後、排紙皿55
に排出される。画像読み取り手段Aにより読み取られた
画像情報は、画像形成手段によって、画像形成部Bの感
光体ドラム51上に電子写真プロセスによる画像として
形成される。給紙部Dから送り出された用紙Pは、転写
部52に送り込まれて、感光体ドラム51上の前記画像
を転写され、感光体ドラム51から分離された後、定着
装置53で定着されて用紙排出トレイ54へ排出され
る。
【0016】図2は、本願発明の適用例である自動原稿
送り装置の断面図、図3は自動原稿送り装置の給紙部の
断面図である。
【0017】自動原稿送り装置は、下記のADFモード
とR−ADFモードとの二つの機能を備えている。
【0018】ADFモードでは、複数枚からなる原稿G
は、原稿積載部10の原稿積載台(以下、給紙皿とい
う)11上から給紙手段20により一枚毎に給紙され、
搬送手段30により搬送され、画像読取装置本体または
複写機本体100の原稿載置台(以下、画像読取手段と
いう)101で露光読取処理されて、排紙手段40によ
り排紙皿55上に排出される。
【0019】R−ADFモードでは、露光後の原稿G
は、一旦前記画像読取手段101上から排出され表裏反
転された後、再び画像読取手段101上に搬送されて露
光され、排紙皿55上に排出される。
【0020】給紙手段20は、送り出し手段と分離手段
とで構成されており、該送り出し手段は、給紙皿11上
に積載された原稿Gを送り出す送り出しローラ26と、
可動押圧板204とから成る。該送り出し手段により送
り出された原稿Gから一枚の原稿Gを分離して給送する
分離手段は、可回転駆動手段としての給送ローラと従動
回転する重送防止ローラ(トルクリミッタ内蔵)とで構
成されている。
【0021】該給紙手段20は、入口部付近に、固設さ
れた原稿先端突き当て部材201、上案内板202、下
案内板203、及び揺動可能に支持されてその先端部が
上下する可動押圧板204などが配設されている。複数
枚の原稿Gが給紙皿11上に載置されると、その先端部
は可動押圧板204上を通過し原稿先端突き当て部材2
01に突き当てて停止する。
【0022】可動押圧板204は、DCモータ等が用い
られる押圧用モータM1により偏心カムを介して駆動さ
れ、揺動軸206を中心にして揺動可能である。
【0023】給紙手段20の原稿給送方向上流側には、
可動押圧板204に圧接して駆動回転することにより少
数枚の原稿Gを送り出す送り出しローラ26が回転可能
に支持されている。送り出しローラ26の下流側には、
駆動回転する給送ローラ23と該給送ローラ23に圧接
する重送防止ローラ24とから成る分離給送ローラ対が
設けてある。前記分離給送ローラ対のさらに下流側に
は、駆動回転するレジストローラ21と、該レジストロ
ーラ21に圧接して従動回転するレジストピンチローラ
22が設けてある。
【0024】前記送り出しローラ26、給送ローラ2
3、およびレジストローラ21はステッピングモータ等
が用いられる給紙用モータM2により駆動回転される。
【0025】レジストローラ21の上流側には、原稿G
の突き当て量を決めるレジストセンサPS3が設けられ
ている。また、レジストローラ21の下流側には、後端
検知センサPS4が設けられている。
【0026】レジストローラ21の原稿給送方向下流側
には搬送手段30が配設されている。搬送ベルト31
は、駆動ローラ32と、従動ローラ33と、原稿押さえ
ローラ34,35A,35B,35Cと、テンションロ
ーラ36の間に回転可能に張架されている。駆動ローラ
32は、ステッピングモータ等が用いられる搬送用モー
タM3からタイミングベルトTB5を介して駆動回転さ
れるタイミングプーリTP7と一体をなす。
【0027】前記給紙手段20から搬送手段30に給紙
された原稿Gは、回動する搬送ベルト31により、画像
読取手段101上を移動して、前記後端検知センサPS
4により原稿後端の通過を検知した後、所定時間経過後
に、搬送ベルト31の回動停止により停止する。搬送ベ
ルト31は停止直後に反転回動して、原稿Gの後端を原
稿ストッパ102に突き当てた時点で回動を停止する。
この原稿停止状態において、露光光学系による走査露光
により原稿Gの表面側の画像が読み取られる。露光済み
の原稿Gは、再び回動を開始した搬送ベルト31により
排紙手段40に送り出される。
【0028】前記搬送ベルト31により排紙手段40に
送り込まれた原稿Gは、排紙センサPS5で原稿先端通
過を検知され、排紙反転ローラ41と排紙ローラ42の
ニップ位置に送り込まれ、排紙ガイド板46の通路を通
過して、排紙反転ローラ41と排紙ローラ43とにより
挟持されて搬送される。
【0029】図4は、自動原稿送り装置の給紙手段の駆
動系(駆動手段)を示す断面図であり、説明の都合上、
各回転軸と駆動部材を平面的に展開した断面図とした。
図5は該駆動系の模式的正面図であり、図において、歯
車、タイミングプーリ、タイミングベルト等の駆動部材
は一点鎖線で示した。
【0030】本実施例では、駆動源を有しない重送防止
ローラの例で説明する。給紙用モータM2の駆動軸に
は、歯車G1とタイミングプーリTP1が固定されてい
る。タイミングプーリTP1はタイミングベルトTB1
を介して送り出しローラ26の駆動軸212と一体をな
すタイミングプーリTP2を回転可能にする。
【0031】駆動軸212の軸上で、送り出しローラ2
6の両側面付近には、タイミングプーリTP3を設けて
ある。タイミングプーリTP3はタイミングベルトTB
2を介して給送ローラ23の駆動軸213と一体をなす
タイミングプーリTP4を回転可能にする。
【0032】重送防止ローラ24は、重送防止ローラ2
4を嵌合して保持する回転支持軸28、およびトルクリ
ミッタ27と一体的に構成されている。該重送防止ロー
ラ24は、トルクリミッタ27を内蔵しているため所定
の荷重を超える回転トルクを受けたときには回転する
が、回転トルクが所定の荷重以下のときには回転しな
い。即ち、重送防止ローラ24は、圧着している給送ロ
ーラ23との間に原稿Gを挟持していないとき、または
原稿Gを一枚だけ挟持しているとき(以下、高トルク伝
達状態ともいう)には、給送ローラ23の回転に従動し
て回転する。しかし、挟持する原稿Gが2枚以上となっ
たとき(以下、低トルク伝達状態ともいう)には、重送
防止ローラ24は回転しない。即ち、2枚以上の原稿G
が分離給送ローラ対に給紙されると、重送防止ローラ2
4が回転を停止し、該原稿Gは最上部の一枚を除いて給
紙を停止することになる。原稿Gが多数枚で停止すると
後続の原稿Gの給送が不可能となり給紙不良となる場合
がある。
【0033】一方、歯車G1は、レジストローラ21の
駆動軸214の軸端に固定された歯車G2に噛合し、レ
ジストローラ21に駆動回転を伝達する。
【0034】トルクリミッタ27および回転支持軸28
と一体的に構成された重送防止ローラ24は、図示しな
い加圧スプリングによる初期圧で給送ローラ23に圧接
されている。
【0035】図6は、給紙手段20の要部正面図であ
る。送り出しローラ26の駆動軸212に固定されたタ
イミングプーリTP3と、給送ローラ23の従動軸21
3に固定されたタイミングプーリTP4との間には、タ
イミングベルトTB2が張設されている。
【0036】送り出しローラ26と可動押圧板204と
の原稿Gの送り出し位置から、給送ローラ23と重送防
止ローラ24との挟持位置に至る原稿給送路において、
給送ローラ23の外径は送り出しローラ26の外径より
若干小さく形成してあるため、両ローラによる送り量の
差だけ、原稿Gはたわみを形成する。なお、給送ローラ
23と送り出しローラ26との間の送り量に差をつける
には、それぞれのローラと一体的に回転するタイミング
プーリTP4とタイミングプーリTP3との歯数に差を
つける構成としても良い。
【0037】送り出しローラ26と給送ローラ23と
は、回転開始により原稿Gの給送を開始し、原稿Gの先
端部がレジストセンサPS3を通過して所定時間経過後
に、レジストローラ21の挟持位置を僅か通過した位置
に到達するまで矢示の反時計方向に回転する。この原稿
給送過程で、原稿Gに前記たわみが形成されるから、給
送ローラ23の原稿給送時に、送り出しローラ26との
間で原稿を引き合いすることによる給送ローラ23への
負荷は発生しない。
【0038】また、タイミングベルトTB2の背面(外
周面)に、高摩擦係数を有する高摩擦材を形成してあ
る。高摩擦材としては、例えば、エチレン−プロピレン
ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブ
チルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、天然ゴ
ム(NR)等から選ばれる。また、高摩擦材の外周は、
適度の表面粗さを有する。
【0039】送り出しローラ26と可動押圧板204と
の原稿Gの送り出し位置から、給送ローラ23と重送防
止ローラ24とのニップ位置に至る原稿給送路におい
て、カールの大きい原稿Gが送り込まれる時、送り出し
ローラ26のみでは、給送ローラ23と重送防止ローラ
24とのニップ位置まで、原稿Gの先端部が給送できな
いことがある。しかし、前記の高摩擦材から成るタイミ
ングベルトTB2を用いることにより、送り出しローラ
26により送り出された原稿Gの先端部は、タイミング
ベルトTB2の外周面に当接して、その高摩擦係数によ
り保持されて給送力を増して、確実に給送ローラ23と
重送防止ローラ24とのニップ位置まで送り込まれる。
【0040】以下、実施例に係わる自動原稿送り装置の
給紙手段の原稿給送動作について説明する。
【0041】原稿給紙、原稿反転搬送、搬送、排紙の各
動作の制御は全て制御手段(図示せず)によって行なわ
れる。即ち、給紙手段20で分離給送された原稿Gの先
端は、原稿セット検知センサPS1、可動押圧板位置セ
ンサPS2、レジストセンサPS3、後端検知センサP
S4により検知され、これらの検知信号は制御手段に入
力される。給紙手段20から給送された原稿Gは、回動
する搬送ベルト31により画像読取手段101上を滑走
して、露光処理後、排紙手段40側に設けた排紙センサ
PS5により原稿先端通過が検知され、制御手段に入力
される。これらの入力信号は、制御手段により処理され
て前記モータM1〜M4の駆動を制御する。
【0042】複写開始釦(図示せず)を押すとその原稿
給紙開始信号を受けて、給紙手段の制御がスタートす
る。即ち、原稿給紙開始信号により、押圧用モータM1
が駆動回転を開始し、カムにより可動押圧板204が揺
動軸206を中心にして揺動し、可動押圧板204の先
端部が送り出しローラ26との圧接位置まで上昇して、
原稿束Dを圧接する。可動押圧板位置センサPS2によ
り可動押圧板の上昇を検知すると押圧用モータM1の駆
動を停止し、圧接が継続される。
【0043】押圧用モータM1の駆動の停止とともに、
給紙用モータM2の回転駆動が開始され、送り出しロー
ラ26、給送ローラ23、レジストローラ21の回転が
開始され、原稿Gが給送開始し、一枚の原稿Gが分離給
送される。
【0044】給送ローラ23と重送防止ローラ24との
ニップ位置から分離給送された原稿Gの先端部が、後端
検知センサPS4を通過すると、その通過信号により、
パルスカウンタ(図示せず)による給紙用モータM2へ
のパルスカウントが計数開始し、原稿Gを給送し、次い
で、パルスカウントのカウントアップにより、給紙用モ
ータM2を減速、停止させる。
【0045】パルスカウントのカウントアップ後、給紙
用モータを所定時間停止させた後、給紙用モータM2を
再び回転駆動を開始する。また、殆ど同時に搬送用モー
タM3の回転駆動を開始する。
【0046】原稿Gの後端部通過をレジストセンサPS
3が検知して、オフ信号を発生し、パルスカウンタによ
る搬送用モータM3へのパルスカウントが計数開始す
る。
【0047】搬送用モータM3へのパルスカウントのカ
ウントアップにより、搬送用モータM3を減速、停止さ
せる。同時に、給紙用モータM2を減速、停止させる。
以上の動作で一枚目の原稿給紙を完了する。
【0048】一枚目の原稿が画像読取手段101の面上
で露光処理され、排紙手段40に送り込まれる間に、後
続の二枚目の原稿の予備給紙を開始する。
【0049】図7は、従来の重送防止ローラにおける実
施例についての構成を示す断面図であり、図8は、本願
発明に係わる重送防止ローラの構成を示す断面図であ
る。
【0050】従来の重送防止ローラ24は、図7に示す
ように、重送防止ローラ24の内側に形成した回転部材
240を、回転支持軸28に対して回転自在に配設し、
回転部材240の外側にシリコンゴム等の弾性層249
を形成する構成となっている。該回転部材240とトル
クリミッタ27とは別体であり、ねじ止め(図示せず)
などによって一体的に結合されてはいるが、軸方向に並
んだ形で配設されているため全体の長さが長くなってい
た。トルクリミッタ27の働きは、本願発明に係わる一
体的に構成されたトルクリミッタを有する重送防止ロー
ラと同じであり、後に詳しく説明する。
【0051】図8において、本願発明に係わる重送防止
ローラ24は、トルクリミッタ27の構成要素である円
筒状外周部材245の外側に、シリコンゴム等の弾性層
249を成形または塗布等により形成したもので、該弾
性層249の外周面は給送ローラ23の外周面と圧接し
て従動回転する。上記から明らかなように、図7に示す
従来の重送防止ローラ24の回転部材240とトルクリ
ミッタ27とに相当する部材の役割を、両者を一体とし
たトルクリミッタ27が果たしている。
【0052】言い換えると、トルクリミッタ27の基本
的構成(トルクリミッタ機構ともいう)は、従動回転可
能な円筒状外周部材の内側に内蔵されていることにな
り、円筒状外周部材245は、トルクリミッタ27の構
成部品であるとともに、給送ローラ23に従動回転する
重送防止ローラ24の役割を兼ねていると言える。
【0053】トルクリミッタ27は、後述の回転軸保持
部材250に回転自在に嵌合する円筒状外周部材245
と、円筒状外周部材245に嵌合し一体的に結合された
回転部材240と、回転支持軸28に嵌合する回転軸保
持部材250と、前記回転部材240に密着嵌合された
コイル状のバネ部材29とから構成される。
【0054】前記回転部材240は、位置決め用の鍔部
241と、円筒状外周部材245に嵌合する大径部24
2と、バネ部材29の内径より若干大きめの寸法の小径
部243と、回転支持軸28に回転自在に嵌合する内径
部244とを有する。
【0055】回転軸保持部材250は、位置決め用の鍔
部251と、円筒状外周部材245に回転自在に嵌合す
る外径部252と、回転支持軸28に嵌合して保持され
る内径部253と、該内径と同心円状に形成されたバネ
部材29挿入用の溝部254と、バネ部材29の回り止
め用の溝部255と、回転支持軸28と一体化させるた
めの固定部材285を挿入する固定部材挿入用溝部25
6とを有する。回転支持軸28は、図示しない回り止め
により、自動原稿送り装置本体に固定されているため、
回転軸保持部材250も回転しない構成となっている。
【0056】コイル状のバネ部材29は、長手方向の一
方を前記小径部243に密着して挿入され、もう一方を
前記溝部254に挿入され、バネ部材29の端部に形成
した曲げ部を回転軸保持部材250の回り止め用の溝部
255に挿入することにより、バネ部材29の曲げ部が
回転軸保持部材250と一体的に固定される。
【0057】次に、トルクリミッタ27の作動について
説明する。重送防止ローラ24と圧着している給送ロー
ラ23との間の状態が前記高トルク伝達状態であるとき
は、給送ローラ23の原稿給送方向への駆動回転によ
り、トルクリミッタ27の円筒状外周部材245、およ
び回転部材240が前記原稿給送方向へ従動回転する。
回転部材240が原稿給送方向に従動回転するときに
は、バネ部材29と前記小径部243との摩擦力によ
り、バネ部材29は、巻き径が広がって小径部243と
の密着の度合いを緩和する。(図6において、重送防止
ローラ24が原稿給送方向に従動回転するときの回転方
向を、時計方向の回転とすると、バネ部材29の巻き方
向は左巻きとなっているためである。)前述した、高ト
ルク伝達状態において、円筒状外周部材が従動回転する
とき、バネ部材29の巻き径が広がり、バネ部材29と
前記小径部243との摩擦力が弱められて摺動する状態
を、トルクリミッタ機構の作動状態という。
【0058】一方、前記低トルク伝達状態の場合には、
弾性層249に加わる回転トルクが弱く、バネ部材29
の巻き径は広がらず弾性層249は従動回転しない。
【0059】以上のような構成および作動によって、重
送防止が可能となる。これまでに述べたように、重送防
止ローラ24は、芯金の役割を兼ねたトルクリミッタ2
7と回転支持軸28とが一体的に構成されているため、
トルクリミッタと別体で構成された従来の重送防止ロー
ラより小型、低価格に構成されている。
【0060】なお、本願発明の重送防止ローラは、駆動
源を有しない例で説明したが、逆転駆動源を有しても良
い。また、本願発明の給紙装置は、前記自動原稿送り装
置の給紙手段の他、記録用紙の給紙装置等にも適用可能
である。
【0061】本願発明に係わる重送防止機構は、自動原
稿送り装置にも使用可能であり、記録用紙に対して画像
形成を行う給紙部にも使用することができる。更には、
印刷機等、シート送り装置を有する機器等への使用も可
能であり、適用範囲は広い。
【0062】本実施例では、分離手段の駆動側をローラ
(給送ローラ)としたが、可回転の駆動手段であれば、
ベルトなどでも、適用可能であることは言うまでもな
い。
【0063】また、バネ式のトルクリミッタについて説
明したが、磁気を利用したトルクリミッタについても本
願発明の適用は可能である。
【0064】
【発明の効果】極めて簡単な構成により、多数枚送りの
ない高品質の給送性を維持しうる、部品点数の少ない小
型の給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の構成を示す概略図。
【図2】自動原稿送り装置の断面図。
【図3】自動原稿送り装置の給紙部の断面図。
【図4】自動原稿送り装置の給紙手段の駆動系(駆動手
段)を示す断面図。
【図5】駆動系の模式的正面図。
【図6】給紙手段の要部正面図。
【図7】従来の重送防止ローラの構成を示す断面図。
【図8】本願発明に係わる重送防止ローラの構成を示す
断面図。
【符号の説明】
23 給送ローラ 24 重送防止ローラ 240 回転部材 245 円筒状外周部材 249 弾性層 250 回転軸保持部材 27 トルクリミッタ 28 回転支持軸 29 バネ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 修 東京都東村山市栄町3丁目1番地28 (72)発明者 加藤 信孝 東京都東久留米市南町1丁目7番地 (72)発明者 伊藤 計章 埼玉県川越市石原町1丁目24番地3 Fターム(参考) 2H072 AA04 AA14 AA22 BA03 CA01 JA02 3F343 FA02 FA03 FB02 FB03 FC01 GB01 GC01 GD01 HA34 JD04 JD09 JD35 JD40 LA03 LA16 LC19 LD30 MB03 MB14 MC18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクリミッタ機構を内蔵した円筒状外
    周部材を従動可能に構成した事を特徴とするトルクリミ
    ッタ。
  2. 【請求項2】 前記円筒状外周部材の従動回転によりト
    ルクリミッタ機構が作動状態になるように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 トルクリミッタ機構を内蔵した円筒状外
    周部材を従動回転可能に構成するとともに、当該円筒状
    外周部材をトルクリミッタ機構の作動部材兼重送防止ロ
    ーラとして用いるように構成した事を特徴とする給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 可回転の駆動手段と、前記駆動手段と圧
    接して従動回転するように設けた、トルクリミッタ機構
    を内蔵する円筒状外周部材とを有する事を特徴とする給
    紙装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒状外周部材の外側には弾性層を
    設けてある事を特徴とする請求項3または請求項4に記
    載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段はローラである事を特徴と
    する請求項4に記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の
    給紙装置を備えた事を特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006315834A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP2006315832A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置

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JP4498211B2 (ja) * 2005-05-13 2010-07-07 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置

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