JP2002211630A - イージーピール蓋材 - Google Patents

イージーピール蓋材

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JP2002211630A
JP2002211630A JP2001006139A JP2001006139A JP2002211630A JP 2002211630 A JP2002211630 A JP 2002211630A JP 2001006139 A JP2001006139 A JP 2001006139A JP 2001006139 A JP2001006139 A JP 2001006139A JP 2002211630 A JP2002211630 A JP 2002211630A
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easy
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Toshiharu Araki
俊晴 荒木
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カップラーメン用やカップヨーグルト、プリン
用などの、アルミニウム箔を積層していない、紙材料費
用を約2/3に節減することができるイージーピール蓋
材において、従来と同様に遮光性が優れている上に、紙
材料層4の表面の白色度を向上させた、美麗な印刷の展
示効果などが優れたイージーピール蓋材を提供する。 【解決手段】本発明は、紙材料層4と樹脂フィルム層6
とイージーピール層7とを積層して成るイージーピール
蓋材において、紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6
の表面に、それぞれ遮光性がある白色インキ2と黒色イ
ンキ3と白色インキ2とを、3色重ねて印刷して積層し
たイージーピール蓋材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップラーメン用
やカップヨーグルト、プリン用などの、アルミニウム箔
を積層していない、遮光性が優れている上に、紙材料層
の表面の白色度を向上させたイージーピール(Easy Pee
l)蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カップラーメン用やカップヨ
ーグルト、プリン用などの、廃棄時の処理、処分や食品類
の金属探知などの理由でアルミニウム箔を積層していな
い、図3Aに示すような、表面に美麗な印刷をした上質
紙、片面アート紙などの、充分な厚さ(120g/m2程
度)の遮光性が優れた紙材料層4と、ポリエステル(PE
T)、延伸ナイロン(0NY)、セラミック蒸着付のポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(0PP)など
の、強度とガスバリヤー性とが優れた樹脂フィルム層6
と、エチレン-メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン
-酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレンとポリブテン
とのブレンド樹脂、通常のホットメルト接着剤などの、
熱融着した後に容易に剥がすことができるイージーピー
ル層7とを、図示していない接着剤層を介するなどして
適宜に積層して成る、遮光性が優れている上に、紙材料
層4の表面の白色度にも問題がないイージーピール蓋材
が、図2に示すような、発泡スチロール製などのカップ
容器30に被せて熱融着して、一般に広く用いられてい
る。
【0003】また従来から、紙材料費用を節減するため
などの理由で、前述した充分な厚さの遮光性が優れた紙
材料層4に替えて、表面に美麗な印刷をした上質紙、片
面アート紙などの、通常の厚さ(80g/m2程度)の遮
光性が充分でない紙材料層4を用いて、この紙材料層4
の充分でない遮光性を補うために、図3B,Cに示すよ
うに、紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面
に、それぞれ遮光性がある、酸化チタンを主成分とする
白色顔料(チタンホワイト)や炭酸カルシウムを主成分と
する白色顔料などを含む白色インキ2や、炭素を主成分
とする黒色顔料(カーボンブラック)などを含む黒色イン
キ3や、この白色インキと黒色インキとを配合した灰色
インキ2や、アルミペーストなどを主成分にした灰色イ
ンキ2や、酸化鉄、酸化マンガンを主成分とする茶色系
顔料を含む茶色インキ3などを、蓋材20の内面側が白
色、灰色になるように、単色で印刷(図3Bを参照)又は
2色重ねて印刷(図3Cを参照)した後に、この紙材料層
4と、それぞれ前述した樹脂フィルム層6とイージーピ
ール層7とを、図示していない接着剤層を介するなどし
て適宜に積層して成る、前述した図3Aに示す120g
/m2程度の充分な厚さの遮光性が優れた紙材料層4に
比較して、紙材料費用を約2/3に節減することができ
るイージーピール蓋材が、図2に示すように、発泡スチ
ロール製などのカップ容器30に被せて熱融着して、同
様に広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の、通常
の厚さの遮光性が充分でない紙材料層4を用いて、紙材
料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面に、白色イン
キ2や黒色インキ3や灰色インキ2や茶色インキ3など
を、蓋材20の内面側が白色、灰色になるように、単色
で印刷又は2色重ねて印刷した、図3B,Cに示す紙材
料費用を約2/3に節減することができるイージーピー
ル蓋材については、それぞれ遮光性がある白色インキ2
や黒色インキ3や灰色インキ2や茶色インキ3などが、
紙材料層4だけでは不充分な遮光性を補っており、その
結果、遮光性が優れたイージーピール蓋材ではあるもの
の、蓋材20の内面側が白色、灰色になるように印刷し
たために、表面側に印刷された黒色インキ3が、遮光性
が充分でない紙材料層4の表面に悪い影響を与えて、表
面に美麗な印刷をした上質紙、片面アート紙などの、紙
材料層4の表面の白色度を低下させて、美麗な印刷の展
示効果などを損なうことが問題であった。
【0005】なお、カップラーメン用やカップヨーグル
ト、プリン用などの、発泡スチロール製などのカップ容
器30に被せて熱融着して用いるイージーピール蓋材に
おいては、紙材料層4の表面の、美麗な印刷の展示効果
などを配慮して、また蓋材20の内面側の、開蓋した時
の体裁などを配慮して、表面側と内面側との白色度を表
す明度指数であるL値を、色差計を用いて測定して、そ
れぞれ90以上と50以上とであることが望ましいとさ
れている。
【0006】ところで、本発明の目的は、カップラーメ
ン用やカップヨーグルト、プリン用などの、アルミニウ
ム箔を積層していない、紙材料費用を約2/3に節減す
ることができるイージーピール蓋材において、従来と同
様に遮光性が優れている上に、紙材料層4の表面の白色
度を向上させた、美麗な印刷の展示効果などが優れたイ
ージーピール蓋材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のイージーピール
蓋材は、図1A,Bに示すように、紙材料層4と樹脂フ
ィルム層6とイージーピール層7とを積層して成るイー
ジーピール蓋材において、紙材料層4の内面又は樹脂フ
ィルム層6の表面に、それぞれ遮光性がある白色インキ
2と黒色インキ3と白色インキ2とを、3色重ねて印刷
して積層したことを特徴とするイージーピール蓋材であ
る。
【0008】本発明のイージーピール蓋材においては、
前述した図3Aに示す充分な厚さの遮光性が優れた紙材
料層4に替えて、表面に美麗な印刷をした上質紙、片面
アート紙などの、通常の厚さの遮光性が充分でない紙材
料層4を用いた、図3B,Cに示す紙材料費用を約2/3
に節減することができるイージーピール蓋材において、
紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面に、それ
ぞれ遮光性がある白色インキ2と黒色インキ3と白色イ
ンキ2とを、3色重ねて印刷して積層したことによっ
て、それぞれ遮光性がある、3色重ねて印刷した白色イ
ンキ2と黒色インキ3と白色インキ2とが、紙材料層4
だけでは不充分な遮光性を補っており、品質保持のため
に望ましいとされている、800nmの光線透過率が
0.5%以下を達成することができる、従来と同様に遮
光性が優れたイージーピール蓋材を提供することができ
る。
【0009】また、本発明のイージーピール蓋材におい
ては、同様に紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6の
表面に、それぞれ遮光性がある白色インキ2と黒色イン
キ3と白色インキ2とを、3色重ねて印刷して積層した
ことによって、図1Aに示すように、蓋材20の表面側
と内面側とに必ず白色インキ2,2が印刷されているた
めに、この表面側に印刷された白色インキ2が、遮光性
が充分でない紙材料層4の表面に良い影響を与えて、表
面に美麗な印刷をした上質紙、片面アート紙などの、紙
材料層4の表面の白色度を向上させた、美麗な印刷の展
示効果などが優れたイージーピール蓋材を提供すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1A,Bは、本発明の実施の形
態における、イージーピール蓋材の部分断面図、平面図
である。また図2は、本発明の実施の形態における、イ
ージーピール蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着し
た状態を示す断面説明図である。
【0011】本発明の実施の形態のイージーピール蓋材
は、紙材料層4と樹脂フィルム層6とイージーピール層
7とを積層して成るイージーピール蓋材において、紙材
料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面に、それぞれ
遮光性がある白色インキ2と黒色インキ3と白色インキ
2とを、3色重ねて印刷して積層したイージーピール蓋
材である。
【0012】実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、紙材料層4と樹脂フィルム層6とイージーピール層
7とを積層して成るイージーピール蓋材については、前
述した従来の、図3B,Cに示す紙材料費用を約2/3に
節減することができるイージーピール蓋材と同様であっ
て、前述した図3Aに示す120g/m2程度の充分な
厚さの遮光性が優れた紙材料層4に替えて、表面に美麗
な印刷をした上質紙、片面アート紙などの、80g/m2
程度の通常の厚さの遮光性が充分でない紙材料層4と、
ポリエステル(PET)、延伸ナイロン(0NY)、セラミック蒸着
付のポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピ
レン(0PP)などの、60μm程度の強度とガスバリヤー
性とが優れた樹脂フィルム層6と、20μm程度のエチ
レン-メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、ポリエチレンとポリブテンとのブレ
ンド樹脂、通常のホットメルト接着剤などの、後述する
カップ容器30のフランジ31に熱融着した後に剥がす
ことができる、カップ容器30の構成材料(発泡スチロ
ール、紙+ポリエチレン、ポリプロピレンなど)に適合し
たイージーピール層7とを、図1Aに示すように、図示
していない接着剤層を介するなどして適宜に積層した後
に、周辺を打抜型などで適宜に切断、除去して、図1B
に示すつまみ21付のイージーピール蓋材を、特に制約
なく作製することができる。
【0013】実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面に、
それぞれ遮光性がある白色インキ2と黒色インキ3と白
色インキ2とを、3色重ねて印刷して積層する方法につ
いては、紙材料層4の内面又は樹脂フィルム層6の表面
に、スクリーン線数が50〜80/インチで版深が30
〜90μmでセル面積率が70%程度の、粘調液用の金
属グラビア印刷方法などで、それぞれ遮光性がある固形
分が50重量%程度の、チタンホワイトなどの白色顔料
を含む白色インキ2と、カーボンブラックなどの黒色顔
料を含む黒色インキ3とを、図1Aに示すように、白色
インキ2と黒色インキ3と白色インキ2との順に、それ
ぞれ乾燥膜厚が1.0〜3.0μmになるように3色重ね
て印刷した後に、それぞれ前述した紙材料層4と樹脂フ
ィルム層6とイージーピール層7とを、図示していない
接着剤層を介するなどして、特に制約なく適宜に積層す
ることができる。
【0014】続いて、実施の形態の、図1A,Bに示す
イージーピール蓋材を、図2に示すように、通常の発泡
スチロール製や内面にポリエチレンコートをしたカップ
原紙製や成形ポリプロピレン製などの、カップラーメン
用やカップヨーグルト、プリン用などのカップ容器30
に被せて、フランジ31に熱融着したところ、蓋材20
のつまみ21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単
にカップ容器30を開蓋することができる、開蓋が容易
なイージーピール蓋材を得ることができた。
【0015】本発明の実施の形態のイージーピール蓋材
においては、紙材料層4と樹脂フィルム層6とイージー
ピール層7とを積層して成る、前述した従来の、図3
B,Cに示す紙材料費用を約2/3に節減することができ
るイージーピール蓋材において、紙材料層4の内面又は
樹脂フィルム層6の表面に、それぞれ遮光性がある白色
インキ2と黒色インキ3と白色インキ2とを、3色重ね
て印刷して積層したことによって、それぞれ遮光性があ
る乾燥膜厚が1.0〜3.0μmの、3色重ねて印刷した
白色インキ2と黒色インキ3と白色インキ2とが、80
g/m2程度の通常の厚さの紙材料層4の充分でない遮
光性を補って、800nmの光線透過率が0.35%
の、品質保持のために望ましいとされている0.5%以
下を充分に達成することができる、従来と同様に遮光性
が優れたイージーピール蓋材を得ることができた。
【0016】また、本発明の実施の形態のイージーピー
ル蓋材においては、同様に紙材料層4の内面又は樹脂フ
ィルム層6の表面に、それぞれ遮光性がある白色インキ
2と黒色インキ3と白色インキ2とを、3色重ねて印刷
して積層したことによって、図1Aに示すように、蓋材
20の表面側と内面側とに必ず白色インキ2,2が印刷
されているために、この表面側に印刷された乾燥膜厚が
1.0〜3.0μmの白色インキ2が、遮光性が充分でな
い80g/m2程度の通常の厚さの紙材料層4の表面に
良い影響を与えて、表面に美麗な印刷をした上質紙、片
面アート紙などの、紙材料層4の表面の白色度をL値9
0以上のL値92まで向上させた、美麗な印刷の展示効
果などが優れたイージーピール蓋材を得ることができ
た。
【0017】次に、本発明の実施の形態のイージーピー
ル蓋材において、800nmの光線透過率の0.35%
が得られたために、また白色度を表すL値92が得られ
たために、本発明の他の実施の形態においては、前述し
た80g/m2程度の通常の厚さの遮光性が充分でない
紙材料層4に替えて、表面に美麗な印刷をした上質紙、
片面アート紙などの、60g/m2程度の比較的薄い遮
光性が劣る紙材料層4を用いて、全く同様に紙材料層4
の内面又は樹脂フィルム層6の表面に、それぞれ遮光性
がある白色インキ2と黒色インキ3と白色インキ2と
を、3色重ねて印刷した後に、この紙材料層4と、それ
ぞれ前述した樹脂フィルム層6とイージーピール層7と
を、全く同様に図示していない接着剤層を介するなどし
て適宜に積層したところ、800nmの光線透過率が
0.45%で紙材料層4の表面の白色度を表すL値92
の、従来と同様に遮光性が優れている上に、美麗な印刷
の展示効果などが優れたイージーピール蓋材を得ること
ができた。
【0018】すなわち、本発明の他の実施の形態のイー
ジーピール蓋材においては、前述した従来の、図3Aに
示す120g/m2程度の充分な厚さの遮光性が優れた
紙材料層4に比較して、紙材料費用を約1/2に節減す
ることができる、また前述した80g/m2程度の通常
の厚さの遮光性が充分でない紙材料層4に比較しても、
紙材料費用を約3/4に節減することができる、加えて
60g/m2程度の比較的薄い紙材料層4を用いたため
に、水蒸気の影響を受け難く、開蓋した時などにカール
することが少ないイージーピール蓋材を得ることができ
た。
【0019】
【発明の効果】以上、実施の形態ほかに示すとおり、本
発明のイージーピール蓋材においては、カップラーメン
用やカップヨーグルト、プリン用などの、アルミニウム
箔を積層していない、紙材料費用を約2/3に又は約1/
2に節減することができるイージーピール蓋材におい
て、従来と同様に遮光性が優れている上に、紙材料層4
の表面の白色度を向上させた、美麗な印刷の展示効果な
どが優れたイージーピール蓋材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A,Bは、本発明の実施の形態における、
イージーピール蓋材の部分断面図、平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における、イージーピール
蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す
断面説明図である。
【図3】図3A,B,Cは、従来の、イージーピール蓋材
の部分断面図である。
【符号の説明】
2 …白色インキ、灰色インキ 3 …黒色インキ、茶色インキ 4 …紙材料層 6 …樹脂フィルム層 7 …イージーピール層 20 …蓋材 21 …つまみ 30 …カップ容器 31 …フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA04 AA22 AB16 AB21 AC01 BA07A BB01A BB15A BB16A BB25A BC04A CA12 CA24 EA06 EA11 EA37 EB01 FA01 FC01 GD05 3E086 AB01 AC07 AD06 AD24 BA04 BA14 BA15 BB22 BB63 CA01 4F100 AK01B AK04 AK07 AK42 AK48 AK68 AK70 AL05 AR00C AT00B BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C DA03 DG10A GB18 GB23 HB31 HB32D HB32E JL02 JL14 JL14C JN02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピー
    ル層とを積層して成るイージーピール蓋材において、紙
    材料層の内面又は樹脂フィルム層の表面に、それぞれ遮
    光性がある白色インキと黒色インキと白色インキとを、
    3色重ねて印刷して積層したことを特徴とするイージー
    ピール蓋材。
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