JP2002210950A - 音響波集束体および音響インクジェット記録装置 - Google Patents

音響波集束体および音響インクジェット記録装置

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JP2002210950A
JP2002210950A JP2001012975A JP2001012975A JP2002210950A JP 2002210950 A JP2002210950 A JP 2002210950A JP 2001012975 A JP2001012975 A JP 2001012975A JP 2001012975 A JP2001012975 A JP 2001012975A JP 2002210950 A JP2002210950 A JP 2002210950A
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Japan
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acoustic
acoustic wave
piezoelectric element
ink jet
lens
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JP2001012975A
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English (en)
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Hiroyuki Usami
浩之 宇佐美
Naoki Morita
直己 森田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークを確実に防止できる音響波集束
体および音響インクジェット記録装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 音響波集束体11は、固定基板10の表
面に音響フレネルレンズ22を形成すると共に、音響フ
レネルレンズ22が形成された面と反対面に予め形成さ
れた所定厚さのガラス基板30を接合する。このガラス
基板30上に駆動電極24および対向電極28に挟持さ
れた圧電素子26を配設することによって形成されてい
る。したがって、複数の駆動電極24が配置されている
場合に、ある駆動電極24に駆動電圧が印加された場合
にガラス基板30、導電性である固定基板10を介して
隣接する駆動電極24にリーク電流が流れることはな
い。すなわち、十分な厚さを有するガラス基板30によ
って確実に絶縁され、クロストークが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響レンズを表面
に形成した音響波集束体および音響インクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を記録媒体上に飛翔させ記録ド
ットを形成するインクジェット技術は、他の記録方式に
比べて騒音が少なく、小型化などに向いており、パーソ
ナル分野を中心に普及している。
【0003】現在までに多くのインクジェットプリンタ
方式が提案されている。例えば、特公昭56-9492
号公報に開示されている発熱体の熱により発生するバブ
ルの圧力でインク滴を飛翔させるサーマルインクジェッ
ト方式、特公昭53-12138号公報に開示されてい
る圧電体の変位による圧力パルスでインク滴を飛翔させ
る圧電型インクジェット方式などである。
【0004】しかしながら、これらの方式では、解像度
を向上させるために個別ノズルの寸法を細くすると、ノ
ズルの目詰まりを生じやすいという問題がある。また、
作製工程においても高度なノズル作製技術を必要とし、
しばしば製造歩留まりが低下するという問題もある。
【0005】これらの欠点を改善するために、例えば、
K.A.Krouseらの「インクジェットの集束」IBM Technic
al Disclosure Bulletin, Vil.16, No.4. 1973.
9,11118-1170に報告されているように、圧電
素子を振動させ発生する音響波を利用してインク液面か
らインク滴を飛翔させる方式が提案された。この方式
は、ノズルを用いないため、ノイズの目詰まりを回避す
ることができる。
【0006】上記音響インクジェットにおけるインク滴
の飛翔原理について説明する。図12に示すように、音
響インクジェット記録ヘッド100は、固定基板102
の片面に駆動電極104、圧電素子106、対向電極1
08が備えられており、駆動電極104、対向電極10
8にRF駆動電圧が与えられると圧電素子106が振動
し、音響波110を生じる。音響波110は固定基板1
02内を伝播し、固定基板102の他方の面に設けられ
た音響フレネルレンズ112によって、音響ビーム11
4としてインク116の自由表面(液/空気界面)11
8付近で集束される。この音響ビーム114によって自
由表面118に付与されたエネルギによって、インク滴
120が自由表面118から吐出される。
【0007】このような原理を用いた例として、複数の
音響レンズアレイを配置した線形アレイ構造の音響プリ
ントヘッド構造が特公平6-45233号公報に開示さ
れている。
【0008】また、特許2511570号には、自由表
面に音響エネルギを集束させるために、位相音響フレネ
ルレンズを使うことが提案されている。音響フレネルレ
ンズは、球面レンズに比べて、集束効率は多少落ちる
が、半導体技術などで安価に大量に生産可能であるとい
う利点を持っている。
【0009】さらに、特願2000−245623号に
示すように、多重個別位相フレネル音響レンズの作製方
法は、固定基板に直接形成されたレンズで集束されるた
め、音響波のロスが少なく、レンズの作製精度が高いと
いう利点がある。
【0010】この作製方法について、図13を参照して
具体的に説明する。
【0011】先ず、固定基板(シリコン基板)102上
に第1マスク層122を着膜し、ホトリソグラフィ工程
によってホトレジスト124を形成する。次にホトレジ
スト124をマスクに第1マスク層122をエッチング
する(図13(A)参照)。
【0012】次に、ホトレジスト124を除去したの
ち、第2マスク層126を着膜し、ホトリソグラフィ工
程によってホトレジスト128を形成する。次に、ホト
レジスト128をマスクに第2マスク層126をエッチ
ングする(図13(B)参照)。
【0013】ホトレジスト128を除去したのち、ホト
リソグラフィ工程によって第三マスク層(ホトレジス
ト)130を形成する(図13(C)参照)。
【0014】次に、ホトレジスト130をマスクに固定
基板102をエッチングする(図13(D)参照)。続い
て、ホトレジスト130を除去したのち、第2マスク層
126をマスクに固定基板102をエッチングする。
(図13(E)参照)。さらに、第2マスク層126を除
去し、第1マスク層122をマスクに固定基板102を
エッチングした後、第1マスク層122を除去すること
によって固定基板102上に音響フレネルレンズ112
を作製する(図13(F)参照)。
【0015】次に、固定基板102の反対側(音響レン
ズ面の対向面)に、絶縁層132(例えば酸化膜)を着
膜後、駆動電極層134を着膜し、ホトリソグラフィ工
程によってホトレジスト136をパターニングする(図
13(G)参照)。
【0016】ホトレジスト136をマスクに駆動電極層
134をエッチングし、個々にアドレス可能な駆動電極
104を作製する。さらに、ホトレジスト136を除去
後、圧電素子層138、対向電極層を着膜し、ホトレジ
スト142を形成する。ホトレジスト142をマスクに
対向電極層をエッチングして対向電極108を作製する
(図13(H)参照)。
【0017】最後に、圧電素子層138をホトレジスト
142をマスクにエッチングして圧電素子106を作製
した後、ホトレジスト142を除去する(図13(I)参
照)。
【0018】このような製造方法によって音響フレネル
レンズが形成された基板を用いた音響インクジェット記
録ヘッドの具体例について図14を参照して説明する。
なお、音響インクジェット方式の原理の説明ですでに説
明した部位については、図12と同様の参照符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0019】音響インクジェット記録ヘッド100は、
図14に示すように、固定基板102上に配列されてい
る音響フレネルレンズ112、音響フレネルレンズ11
2に音響波110を個別に選択的に照射できるアドレッ
シング可能な駆動電極104(104A〜104C)、
圧電素子106、対向電極108を備える。音響フレネ
ルレンズ112上にはインク116が保持されており、
インク116の自由表面118が音響フレネルレンズ1
12の焦点付近に維持されるように、インク液面保持プ
レート144に形成された開口部146(146A〜1
46C)にインク116の自由表面118が保持されて
いる。
【0020】音響インクジェット記録ヘッド100は、
駆動電極104、対向電極108に印可される駆動電圧
の振幅、周波数、パルス時間を変調させることによっ
て、音響フレネルレンズ112毎に空間的に隔てて制御
可能である。例えば、音響フレネルレンズ112Bを用
いてインク滴120の吐出を行なう場合には、アドレッ
シング可能な駆動電極104Bと対向電極108にRF
駆動電圧を印加することによって、圧電素子106の振
動によって発生した音響波110が駆動電極104Bに
対応した音響フレネルレンズ112Bで音響ビーム11
4として自由表面118で集束し、対応するインク液面
プレート144の開口部146Bからのみインク滴12
0が吐出される。
【0021】
【発明が解決すべき課題】上記音響インクジェット記録
ヘッド100には、以下の問題点がある。
【0022】すなわち、音響波等の伝達効率などの点か
ら表面に音響フレネルレンズ112を作製するために加
工性の点から固定基板102に導電性のシリコン基板を
採用している。
【0023】したがって、駆動電極104Bが印加され
た場合、絶縁層132の厚さが不十分であると固定(S
i)基板102を介して隣接する駆動電極104A、1
04CにRF電流がリークする(図13、矢印L参
照)。この結果、駆動電極104A、104C下の圧電
素子26も振動し、音響フレネルレンズ112A、11
2Cを介して音響ビーム114が自由表面118に収束
し、開口部146A、146Cからインク滴120が吐
出される。すなわち、インクジェット記録ヘッド100
にクロストークが発生するおそれがあった。
【0024】単にクロストークを防止するだけであれば
絶縁層132の膜厚を増加させることも考えられるが、
リークを防止する十分な厚さの絶縁層132を膜形成で
行なうと作製効率(時間・コスト)が悪化するという問
題があった。
【0025】また、インクジェット記録装置において主
走査を省略して高速の印字を実現するために、紙幅サイ
ズをインクジェット記録ヘッドを作製することが行なわ
れている。しかしながら、Si基板の大きさは現状8イ
ンチ(12インチも普及しつつある)程度の円板であ
り、そのSi基板からA4の紙幅(297mm)サイズの
インクジェット記録ヘッドを作ると少数のインクジェッ
ト記録ヘッドしか作製できず、大幅なコストアップとな
ってしまう。
【0026】本発明は、上記の課題を解決するために、
クロストークを確実に防止できる音響集束体および音響
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
また、本発明はレンズ作製精度を低下させることなく、
またコストを大幅に増大させること無く、長尺タイプの
音響波集束体を提供することを目的とする。
【0027】
【課題解決するための手段】上記の課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、単一又は複数の音響波を
集束する音響レンズが表面を加工して形成されている単
一又は複数の導電性部材と、予め形成された単一又は複
数の絶縁性部材とが、接合して形成されたことを特徴と
する。
【0028】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0029】音響レンズが形成された導電性部材の背面
(音響レンズと反対側)に予め加工された絶縁性部材を
接合して形成されている。したがって、音響レンズを複
数配列して導電性部材の背面側(レンズと反対側)にア
ドレッシング可能な駆動電極と対向電極および圧電素子
を配置し、駆動電極と対向電極にRF駆動電流を流すこ
とによって所定の圧電素子を駆動して音響波を発生さ
せ、音響レンズによって音響レンズ上に保持された液体
の自由表面に音響ビームを集束させ、液滴を吐出させる
構成とすることができる。この場合には、導電性部材の
背面に予め形成された絶縁性部材を接合しているため、
十分な厚さの絶縁層を簡単に形成することができる。し
たがって、駆動電極から導電性部材を介して隣接する駆
動電極にRF駆動電流がリークして、隣接する圧電素子
が振動して液滴を吐出することを防止できる。すなわ
ち、クロストークを防止できる。
【0030】また、予め形成された絶縁性部材に導電性
部材を接合させているため、導電性部材上に絶縁膜を形
成させるものと比較して、長尺な音響波集束体を形成す
る場合に強度が向上する。
【0031】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記接合は、陽極接合又は熱接合である
ことを特徴とする。
【0032】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0033】導電性部材と絶縁性部材を陽極接合あるい
は熱接合することによって確実に接合することができ
る。
【0034】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明において、前記音響レンズは音響フレネル
レンズであることを特徴とする。
【0035】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0036】音響レンズが音響フレネルレンズであれ
ば、基板の表面に階段状に削るだけで良く、半導体製造
技術等の適用により基板上に音響レンズを容易に製造す
ることができる。
【0037】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
いずれか1項記載の発明において、複数の前記導電性部
材が単一の前記絶縁性部材に接合されたことを特徴とす
る。
【0038】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0039】単一の基板からなる絶縁性部材に複数の導
電性部材を接合することによって各導電性部材を小型化
することができるため、導電性部材の表面に音響レンズ
を形成する際にシリコン基板から多数作製することがで
き、作製効率が向上する。
【0040】例えば、紙幅全幅のインクジェット記録ヘ
ッドを作製する場合に、全幅の長さの絶縁性部材に対し
て全幅よりも小さい導電性部材を複数接合して作製する
ことによって、全幅のインクジェット記録ヘッドを作製
することができる。
【0041】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項記載の発明において、前記導電性部材が接合
する前記絶縁性部材の接合面と反対側の背面上に、前記
音響波を発生する圧電素子を設けたことを特徴とする。
【0042】請求項5記載の発明の作用について説明す
る。
【0043】音響レンズが形成された導電性部材(音響
レンズと反対側)に接合された絶縁性部材の背面に圧電
素子が配設されているため、ある圧電素子に印加された
駆動電流が導電性部材を介して隣接する圧電素子にリー
クすることが確実に防止される。すなわち、導電性部材
には予め形成された十分な厚さの絶縁性部材が接合され
ているため、圧電素子に印加される駆動電流が導電性部
材を介して隣接する圧電素子にリークすることが確実に
防止される。
【0044】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記絶縁性部材の背面上に、前記圧電素子
を制御する制御回路を設けたことを特徴とする。
【0045】請求項6記載の発明の作用について説明す
る。
【0046】絶縁性部材の背面上に圧電素子を制御する
制御回路を設けることによって、生産コストが低減され
ると共に、駆動・制御信号のロスが抑制され信頼性が向
上する。
【0047】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項記載の発明において、前記基板は、シリコン
基板であることを特徴とする。
【0048】請求項7記載の発明の作用について説明す
る。
【0049】基板がシリコン基板であれば、加工性に優
れるため、製造が容易になる。
【0050】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項記載の発明において、前記絶縁性部材は、ガ
ラス製であることを特徴とする。
【0051】請求項8記載の発明の作用について説明す
る。
【0052】絶縁性部材がガラス製であれば、十分な強
度を有すると共に、確実にクロストークを防止するため
の十分な厚さが確保される。
【0053】請求項9記載の発明は、単一又は複数の音
響波を集束する音響レンズが表面を加工して形成されて
いる単一又は複数の導電性部材と、前記導電性部材の音
響レンズが形成された第1面と反対側の第2面に設けら
れた単一又は複数の絶縁性部材と、前記絶縁性部材上に
配置され、音響波を発生する圧電素子と、を備え、前記
圧電素子に直列接続された全ての部材の容量の総和が、
前記圧電素子が駆動されないときには前記圧電素子容量
よりも小さく、前記圧電素子が駆動されるときには前記
圧電素子容量よりも大きくなるように、前記絶縁性部材
を形成したことを特徴とする。
【0054】請求項9記載の発明の作用について説明す
る。
【0055】圧電素子容量が圧電素子に直列接続された
全ての部材の容量(以下、全容量という)よりも大きけ
れば、リーク電流によって圧電素子が駆動されることは
ない。一方、圧電素子が全容量よりも小さければ、圧電
素子に駆動電圧が印加されることによって圧電素子が確
実に駆動されることになる。
【0056】ここで、圧電素子に直列接続される部材の
中には、隣接する駆動電極と絶縁性部材および導電性部
材の容量が含まれる。すなわち、隣接する駆動電極に駆
動電圧が印加された場合に、絶縁性部材および導電性部
材を介して隣接する駆動電極にリーク電流が流れ、隣接
する圧電素子を誤作動させることを考慮したものであ
る。
【0057】したがって、上述の条件を満たすように、
駆動電極と導電性部材の間に配置される絶縁性部材(の
厚さを)を形成することによって、非駆動時に隣接する
圧電素子の駆動によって圧電素子が誤作動すること(ク
ロストーク)を確実に防止できる。
【0058】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか1項記載の音響波集束体を備え、音響集束体の
音響レンズ側に液体を配置することによって、液体の自
由表面に音響波を集束させて液滴を射出することを特徴
とする。
【0059】請求項10記載の発明の作用について説明
する。
【0060】圧電素子を駆動することによって発生した
音響波が絶縁性部材と導電性部材の内部を通過して、基
板の第1面に形成された音響レンズを介して液体の自由
表面に集束される。この結果、自由表面から液滴が吐出
される。
【0061】この際、圧電素子と導電性部材の間には十
分な厚さを有する絶縁性部材が配設されているため、圧
電素子の駆動電流が導電性部材を介して隣接する圧電素
子にリークすることはない。したがって、クロストーク
が確実に防止される。
【0062】請求項11記載の発明は、請求項4〜6の
いずれか1項記載の音響波集束体を備え、前記音響波集
束体により液体の自由表面に音響波を集束させて液滴を
射出する音響インクジェット記録装置であって、前記各
音響波集束体は、それぞれ異なる色の液体を保持するこ
とによって複数色の液滴を吐出可能に構成したことを特
徴とする。
【0063】請求項11記載の発明の作用について説明
する。
【0064】絶縁性部材上に複数の導電性部材を配置
し、それぞれの導電性部材の音響レンズ側に異なる色の
液体を保持させることによって、複数色の液滴を吐出す
る音響インクジェット記録ヘッドを作製することができ
る。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
音響波集束体および音響波集束体の製造方法および音響
波集束体を用いた音響インクジェット記録ヘッドおよび
音響インクジェット記録装置について説明する。
【0066】音響波集束体11は、図1に示すように、
固定基板10の一方の面に音響フレネルレンズ22が形
成されており、他方の面に後述する絶縁性部材30が接
合され、絶縁性部材30上に駆動電極24、対向電極2
8によって駆動される圧電素子26を備える。
【0067】音響波集束体11は、図2(A)に示すよ
うに、固定基板10上に二次元的に複数個の音響フレネ
ルレンズ22が形成されている。本実施形態では、一般
的に高解像度といわれる600dpiを実現するために、
100dpiのピッチで配列した音響フレネルレンズ22
を1/6ピッチずつずらして6列配置している。
【0068】また、音響波集束体11において、固定基
板10の音響フレネルレンズ22と反対側の絶縁性部材
30の表面には、図2(B)に示すように、縦方向に直
列で繋がれた複数の駆動電極24と横方向に直列で繋が
れた複数の対向電極28とが交差する部位に圧電素子2
6が挟持されている。すなわち、任意の駆動電極24、
対向電極28にRF駆動電圧を与えることで、所望の圧
電素子26を振動させることが可能となる。
【0069】次に、このように構成される音響波集束体
11の製造方法について図3および図4を参照して説明
する。
【0070】先ず、固定基板(シリコン基板、以下Si
基板という場合がある)10上に酸化膜からなる第1マ
スク層12を着膜し、ホトリソグラフィ工程によって第
1マスク層12上にホトレジスト14を形成する。続い
て、ホトレジスト14をマスクにして第1マスク層12
をエッチングして固定基板10の第1領域10Aを露出
させる(図3(A)参照)。エッチングはフッ酸系のウ
ェットエッチング、あるいはガスを使ったドライエッチ
ングのどちらでもかまわない。
【0071】次に、エッチング終了後、ホトレジスト1
4を除去した後、固定基板10および第1マスク層12
上にアルミニウムからなる第2マスク層16を着膜し、
第2マスク層16上にホトリソグラフィ工程によってホ
トレジスト18を形成する。続いて、ホトレジスト18
をマスクにして第2マスク層16をエッチングして固定
基板10の第1領域10Aの一部(以下、第2領域とい
う)10Bを露出させる(図3(B)参照)。エッチン
グはリン酸系のウェットエッチング、あるいはガスを使
ったドライエッチングのどちらでもかまわない。
【0072】さらに、ホトレジスト18を第2マスク層
16上から除去した後、第2領域10Bの一部をマスク
するようにホトリソグラフィ工程によって第3マスク層
(ホトレジスト)20を形成する(図3(C)参照)。
したがって、固定基板10は、第2領域10Bの一部
(以下、第3領域という) 10Cが露出されている。
【0073】このようにして、マスク層12、16、2
0を3段に積層しておく。
【0074】次に、第3マスク層20をマスクにして固
定基板10(第3領域10C)をエッチングし、第1段
目のステップS1を形成する(図3(D)参照)。エッ
チングはエッチング異方性に優れているガスを使ったド
ライエッチングが望ましく、ICP(Inductively Coup
led Plasma; 誘導結合型プラズマ)エッチングが好適で
ある。
【0075】続いて、第3マスク層20を第2マスク層
16上から除去したのち、第2マスク層16をマスクに
して固定基板10(第2領域10B)をエッチングし
て、第2段目のステップS2を形成する。(図3(E)
参照) 最後に、リン酸を用いてウェット法で第2マスク層(ア
ルミニウム)16を第1マスク層(酸化膜)12上から
除去し、第1マスク層12をマスクにして固定基板10
をエッチングして3段目のステップS3を形成した後、
第1マスク層(酸化膜)12をフッ酸でウェット法によ
り除去する。このようにして、エッチングによって固定
基板10に4段(4相)の音響フレネルレンズ22が形
成される(図3(F)参照)。
【0076】なお、本実施形態は、4相の音響フレネル
レンズの作製方法を明示しているが、5相以上のフレネ
ルレンズを作製する場合も同様である 次に、他の固定基盤(絶縁性部材)上に振動子を作成す
る。この固定基板は絶縁性物質であるセラミックス系の
材料が好適である。ここでは、ホウケイ酸ガラスを選択
した。
【0077】先ず、絶縁性部材(以下、ガラス基板とい
う場合がある)30上に、個々にアドレス可能な駆動電
極層24Aを着膜しホトリソグラフィ工程によってホト
レジスト32をパターニングする(図4(A)参照)。
このとき、駆動電極層24Aは、圧電素子26の振動を
ガラス基板30に伝えるため薄い膜が望ましい。また、
ガラス基板30の厚さは、後述するクロストークを防止
するために、少なくとも100μm以上であることが必
要である。
【0078】次に、駆動電極層24Aをホトレジスト3
2をマスクにエッチングしパターン(駆動電極24)を
形成する。ホトレジスト32を除去後、圧電素子層26
Aをスパッタ法などにより着膜する。圧電素子層26A
としてはPZT、LiNbNO3、ZnOなどを使用する。本発明
では圧電素子層26AとしてZnO膜を20μm形成する。
【0079】続いて、圧電素子層26A上に対向電極層
を着膜し、ホトレジスト34を形成する。ホトレジスト
34をマスクに対向電極層をエッチングして対向電極2
8を形成する(図4(B)参照)。
【0080】次に、ホトレジスト34をマスクに圧電素
子層26Aをエッチングして圧電素子26を形成する
(図4(C)参照)。
【0081】さらに、ホトレジスト34を除去すること
によってガラス基板30上に振動子を作製することがで
きる(図4(D)参照)。
【0082】以上のように作製した、固定基板10(図
3(F)参照)、ガラス基板30(図4(D)参照)を
陽極接合により接合により音響波集束体11を作製する
(図4(E)参照)。
【0083】陽極接合を行う場合は、ホウケイ酸ガラス
などNa2Oなどを代表とする不純物が数%混入しているほ
うが接合しやすい。
【0084】なお、陽極接合に換えて熱接合で接合を行
なっても良い。熱接合を行う場合は不純物温度に依存し
ないという長所がある。
【0085】また、本実施形態ではそれぞれ音響レン
ズ、電極配線を形成した後、接合しているが、接合後、
配線、レンズ形成を行っても良い。
【0086】次に、このようにして圧電素子26や音響
フレネルレンズ22が設けられた音響波集束体11を用
いて構成される音響インクジェット記録ヘッドおよび音
響インクジェット記録装置について説明する。
【0087】音響インクジェット記録ヘッド31は、図
5に示すように、固定基板10の音響フレネルレンズ2
2側にインク32を所定厚さで保持し、インク液面保持
プレート34の開口部36(36A〜36C)によって
音響フレネルレンズ22の焦点にインク32の自由表面
38を保持している。
【0088】したがって、図示しない制御手段によって
駆動電極24B、対向電極28にRF駆動電圧を印可す
ると、圧電素子26が振動して音響波40を発生する。
音響波40は、固定基板10を透過して音響フレネルレ
ンズ22Bで音響ビーム42となって自由表面38で集
束し、開口部36Bからインク滴44を飛翔させる。こ
の場合、音響波40は、固定基板10に直接形成された
音響フレネルレンズ22で集束されるため、音響波40
のロスが少ない。また、レンズの作製精度も高いため、
RF駆動電圧を印可した所望の駆動電極24に対応した
音響フレネルレンズ22に音響波40(エネルギ)が効
率よく伝播、集束される。したがって、より少ない駆動
エネルギで安定的にインク滴を飛翔させることが可能で
ある。
【0089】また、固定基板10と駆動電極24A〜2
4Cの間には十分な厚み(100μm以上)の絶縁層
(ガラス基板30)が存在するため、RF駆動電流が駆
動電極24Bから導電性の固定(Si)基板10を介し
て隣接する駆動電極24A、24Cに流れて、隣接する
圧電素子26から音響波40が発生してインク滴44を
吐出させることを回避することができる。
【0090】特に、本実施形態では、固定基板10に対
して予め形成された所定厚さ(少なくとも100μm以
上)のガラス基板30を接合することによって音響波集
束体11を形成しているため、所定厚さの絶縁層を膜形
成する場合と比較して効率的に形成することができる。
【0091】なお、音響インクジェット記録ヘッド31
は、図6に示すように、プリントヘッドとして音響イン
クジェット記録装置45に装填される。すなわち、ガイ
ドシャフト46に沿って主走査方向に走査されることに
より、用紙48に向かってインク滴を吐出し、画像形成
を行なうことができる。
【0092】なお、本実施形態では吐出される液体をイ
ンクとしたが、これに限定されるものではない。
【0093】なお、クロストークを防止するために、絶
縁性部材30の厚さがどの程度あれば良いかについて
は、次のように考察によって決定することもできる。
【0094】すなわち、図5に示す駆動電極24Aにつ
いて考察すると以下のようになる。
【0095】駆動電極24Aおよび対向電極28で挟ま
れた圧電素子26(当該部分を振動子26Aという場合
がある)について考察すると、振動子26Aに対して駆
動電極24Aおよび対向電極28を介して直列接続され
ている正規の駆動回路部分と、振動子26AをRF駆動
電流のリーク電流によって駆動させる振動子26Aに対
して直列接続されているリーク回路部分とを考えること
ができる。リーク回路部分とは、例えば、RF駆動電圧
が印加されている隣接する駆動電極24Bから導電性の
Si基板である固定基板10を介して駆動電極24Aに
リーク電流が流れる回路等を想定している。
【0096】このような想定に基づいた等価回路を図7
に示す。ここで、 Czn:振動子の容量、 Co:基板(リーク回路)容量、 Cdrv:配線(正規駆動回路)容量、である。
【0097】上記等価回路において、基板容量Coと配
線容量Cdrvとの和Cは、 Co+Cdrv=C となる。
【0098】ここで、駆動電極24Aに駆動電圧が正規
に印加された場合には振動子26Aが振動し、正規の駆
動電圧が印加されない場合には振動子26Aが振動しな
い条件を求める。
【0099】すなわち、駆動電極24Aおよび対向電極
28間にRF駆動電圧を印加して振動子26Aを駆動さ
せ、音響波40を発生させる場合は、 C>Czn 振動子26Aを駆動させず、音響波40を発生させない
場合には、 C<Czn …(1) がなりたつことが理想的である。
【0100】このときの絶縁性部材30の厚さは、以下
のように定義できる。
【0101】すなわち、駆動電極24AにRF駆動電圧
が印加されていないときに、振動子26Aがリーク電流
で駆動されない条件は、(1)式より以下のように求め
ることができる。ここで、Cdrv/offとは、駆動電極2
4Aへのスイッチがオフされた(正規のRF駆動電圧が
印加されない)状態での正規駆動回路の容量である。
【0102】 (2)式に、Co = A(ε0εr / T0)を代入すればクロ
ストーク防止に必要な絶縁性部材の厚さを求めることが
できる。
【0103】ここで、 A:駆動電極の面積 ε0:絶縁層の誘電率 εr:圧電材料の比誘電率 T0:絶縁層の厚さ である。
【0104】したがって、クロストークを防止できる絶
縁性部材の厚さT0は、 T0≧ Aε0εr/(Czn−Cdrv/off) ということになる。
【0105】なお、この条件を満たす絶縁性物質であれ
ば、予め形成された基板(絶縁性部材)だけでなく、膜
形成でもクロストークを防止することは可能である。 (第2実施形態)本発明の第2実施形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドについて図8を参照して説明する。第
1実施形態と同様の構成要素については第1実施形態と
同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。第
1実施形態と異なるのは、音響波集束体のみなので音響
波集束体についてのみ説明する。
【0106】音響波集束体60は、長尺なガラス基板3
0に対して第1実施形態で説明した音響レンズ22が表
面に形成された複数の固定基板10A〜10Dを接合す
ることによって、長尺な音響波集束体を作製したもので
ある。
【0107】このように複数の固定基板10A〜10D
を長尺なガラス基板30に対して接合することによって
強度を確保できると共に、長尺な固定基板を1個作製す
るよりも4つの固定基板10を作製する方が円形のシリ
コン基板から効率的に多数作製できるため、長尺なイン
クジェット記録ヘッドを大幅なコストアップすることな
く作製できる。
【0108】なお、第1実施形態と同様に音響波集束体
60を用いてインクジェット記録ヘッドおよびインクジ
ェット記録装置を形成することができる。 (第3実施形態)本発明の第3実施形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドについて図9を参照して説明する。第
1実施形態と同様の構成要素については第1、第2実施
形態と同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。第1、第2実施形態と異なるのは、音響波集束体の
みなので音響波集束体についてのみ説明する。
【0109】音響波集束体62は、ガラス基板30上に
圧電素子26を駆動する制御回路64を設けたものであ
る。制御回路64は、ワイヤボンディングもしくはリー
ドフレーム等で駆動電極24と接続されている。
【0110】このように構成することによって、ガラス
基板30の圧電素子26側に制御回路64を実装でき、
駆動信号、制御信号のロスを抑えられると共に信頼性を
向上させることができ、生産コストも低減させることが
できる。 (第4実施形態)本発明の第4実施形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドについて図10を参照して説明する。
第1実施形態と同様の構成要素については第2実施形態
と同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0111】インクジェット記録ヘッド66は、複数の
固定基板10A〜10Dが接合された長尺なガラス基板
30(図8参照)上に、各固定基板10A〜10Dに対
応する各色(Y、M、C、K)のインクタンク68A〜
68Dを備えるものである。
【0112】なお、インク供給路等の図示は省略してい
る。
【0113】このように構成することによって、1つの
インクジェット記録ヘッド66から複数色のインク滴を
吐出することができる。 (第5実施形態)本発明の第5実施形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドについて図11を参照して説明する。
第2実施形態と同様の構成要素については第2実施形態
と同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
なお、第1、第2実施形態と異なるのは、音響波集束体
のみなので音響波集束体についてのみ説明する。
【0114】音響波集束体70は、長尺状のガラス基板
30上に複数の固定基板10A〜10Gを互いに長手方
向がオーバーラップするように千鳥状に配置したもので
ある。
【0115】このように固定基板10A〜10Gをガラ
ス基板30上に配置することによって、音響レンズ22
が長手方向に間断なく配置されることになる。
【0116】したがって、このような音響波集束体70
を用いた音響インクジェット記録ヘッドをインクジェッ
ト記録装置に実装することにより、紙幅全幅に音響レン
ズ22を配置することによって1ラインを1スキャンで
印字可能とすることができ、印字の高速化を達成するこ
とができる。
【0117】なお,一連の実施形態では、音響波集束体
をインクジェット記録ヘッドに適用したものについての
み説明したが、音響波を集束させて使用するものであれ
ば他にも適用可能である。
【0118】
【発明の効果】本発明の音響波集束体は、クロストーク
を確実に防止することができる。また、本発明の音響イ
ンクジェット記録装置は、インク滴を精度良く吐出する
ことができ、安定した画質を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る音響波集束体の
縦断面図である。
【図2】 (A)は本発明の第1実施形態に係る音響波
集束体の音響フレネルレンズ側を示す平面図であり、
(B)は圧電素子側を示す平面図である。
【図3】 (A)〜(F)は、本発明の第1実施形態に
係る固定基板上に音響フレネルレンズを製造する方法を
示す図である。
【図4】 (A)〜(E)は、本発明の第1実施形態に
係るガラス基板上に圧電素子等を製造する方法を示す図
である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る音響インクジェ
ット記録ヘッドの縦断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る音響インクジェ
ット記録装置を示す斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る音響インクジェッ
ト記録ヘッドにおけるクロストーク防止を検討するため
の等価回路である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る音響波集束体の
斜視図である。
【図9】 本発明の第3実施形態に係る音響波集束体の
平面図である。
【図10】 本発明の第4実施形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッドの斜視図である。
【図11】 本発明の第5実施形態に係る音響波集束体
の斜視図である。
【図12】 音響インクジェット方式の原理説明図であ
る。
【図13】 (A)〜(I)は、従来例に係る音響波集
束体を製造する方法を示す図である。
【図14】 従来例に係る音響インクジェット記録ヘッ
ドを示す断面図である。
【符号の説明】
10…固定基板 11…音響集束体 22…音響フレネルレンズ 24…駆動電極 28…対向電極 26…圧電素子 30…絶縁性部材、ガラス基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一又は複数の音響波を集束する音響レ
    ンズが表面を加工して形成されている単一又は複数の導
    電性部材と、予め形成された単一又は複数の絶縁性部材
    とが、接合して形成されたことを特徴とする音響波集束
    体。
  2. 【請求項2】 前記接合は、陽極接合又は熱接合である
    ことを特徴とする請求項1記載の音響波集束体。
  3. 【請求項3】 前記音響レンズは、音響フレネルレンズ
    であることを特徴とする請求項1または2記載の音響波
    集束体。
  4. 【請求項4】 複数の前記導電性部材が単一の前記絶縁
    性部材に接合されたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の音響波集束体。
  5. 【請求項5】 前記導電性部材が接合する前記絶縁性部
    材の接合面と反対側の背面上に、前記音響波を発生する
    圧電素子を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項記載の音響波集束体。
  6. 【請求項6】 前記絶縁性部材の背面上に、前記圧電素
    子を制御する制御回路を設けたことを特徴とする請求項
    5記載の音響波集束体。
  7. 【請求項7】 前記導電性部材は、シリコン製であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の音響
    波集束体。
  8. 【請求項8】 前記絶縁性部材は、ガラス製であること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の音響波
    集束体。
  9. 【請求項9】 単一又は複数の音響波を集束する音響レ
    ンズが表面を加工して形成されている単一又は複数の導
    電性部材と、 前記導電性部材の音響レンズが形成された第1面と反対
    側の第2面に設けられた単一又は複数の絶縁性部材と、 前記絶縁性部材上に配置され、音響波を発生する圧電素
    子と、 を備え、前記圧電素子に直列接続された全ての部材の容
    量の総和が、前記圧電素子が駆動されないときには前記
    圧電素子容量よりも小さく、前記圧電素子が駆動される
    ときには前記圧電素子容量よりも大きくなるように、前
    記絶縁性部材を形成したことを特徴とする音響波集束
    体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項記載の音
    響波集束体を備え、 音響集束体の音響レンズ側に液体を配置することによっ
    て、液体の自由表面に音響波を集束させて液滴を射出す
    ることを特徴とする音響インクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項4〜6のいずれか1項記載の音
    響波集束体を備え、前記音響波集束体により液体の自由
    表面に音響波を集束させて液滴を射出する音響インクジ
    ェット記録装置であって、 前記各音響波集束体は、それぞれ異なる色の液体を保持
    することによって複数色の液滴を吐出可能に構成したこ
    とを特徴とする音響インクジェット記録装置。
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