JP2003019805A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP2003019805A
JP2003019805A JP2002132419A JP2002132419A JP2003019805A JP 2003019805 A JP2003019805 A JP 2003019805A JP 2002132419 A JP2002132419 A JP 2002132419A JP 2002132419 A JP2002132419 A JP 2002132419A JP 2003019805 A JP2003019805 A JP 2003019805A
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liquid chamber
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ink
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JP2002132419A
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Michio Umezawa
道夫 梅沢
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
Masayuki Iwase
政之 岩瀬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層型圧電素子にスリット加工を施して形成
する場合の個別電極、共通電極の確保が難しい。 【解決手段】 絶縁性基板3上に駆動部圧電素子7及び
固定部圧電素子8の対向しない端面側を接続するスリッ
ト溝21で分割された個別電極22,22…が形成され
ていると共に、各圧電素子列4,4間で前記スリット溝
21と直交する方向に、スリット溝21よりも深い共通
溝23が形成され、共通溝23には個々の駆動部圧電素
子7及び固定部圧電素子8の対向する端面側を接続する
共通電極24が形成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
及びその製造方法に関し、特にオンデマンド型インクジ
ェットヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ヘッドを記
録紙上に接触することなく記録することができると共
に、記録プロセスが非常に単純であることやカラー記録
にも適することなどから注目されている。従前、このイ
ンクジェット記録方式として種々の方式が提案されてい
るが、現在では、記録信号が入力されたときにのみイン
クを吐出する所謂ドロップオンデマンド(DOD)方式
が主流になっている。そして、DOD方式の中には、熱
エネルギーによってインク中に発生するバブルを利用す
る所謂サーマル方式(特公昭61−59913号等)と
圧電素子を用いるピエゾアクチュエータ方式(特公昭6
0−8953号公報等)がある。
【0003】後者のピエゾアクチュエータ方式として、
例えば特開平3−10846号公報に記載されているよ
うに、加圧液室を構成する壁面を変形可能な構造とし
て、この変形可能な壁面の外側に圧電素子を設け、この
圧電素子を用いて加圧液室の壁面を変形させてその内容
積を変化させることで、インクに圧力を与えて液滴化し
てノズルから飛翔させる方式がある。そして、このピエ
ゾアクチュエータ方式では、圧電素子前面のノズル領域
あるいは加圧液室のパルス的な圧力上昇が必要であり、
圧電素子に印加される電圧波形は数μsec〜数10μsec
の立ち上がり時間に設定され、インクの補給は圧電素子
の変位を元に戻すことによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の加圧液
室を設けて圧電素子でその加圧液室の変形可能な壁面を
変形させるピエゾアクチュエータ方式のインクジェット
ヘッドにあっては、圧電素子がインクに直接接触せず、
さらに、圧電素子の発熱も無視できるため、使用するイ
ンク種類の制約がないという利点がある。
【0005】しかしながら、特に積層型圧電素子を用い
て複数の圧電素子を微細な機械的切断加工(スリット加
工)で形成する場合、各圧電素子に個別的に接続する個
別電極の取出しが複雑になるとともに、複数の圧電素子
に共通に接続する共通電極の確保が難しく、共通電極を
形成するために機械的切断加工によって形成された個々
の圧電素子を後工程で破壊ないし損傷することがあり、
工程が複雑で歩留まりも悪いという課題がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、スリット加工前に共通電極を確保して、工程の
簡略化、歩留まりの向上を図ったインクジェットヘッド
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法は、
絶縁性基板上に電極用パターンを形成したインクジェッ
トヘッドの製造方法において、絶縁性基板上に個別電極
用のスリット加工で形成される溝よりも深い共通溝を形
成し、その後絶縁性基板上に電極用パターンを形成する
ものである。
【0008】本発明に係るインクジェットヘッドは、絶
縁性基板上に電極用パターンを形成したインクジェット
ヘッドにおいて、絶縁性基板上にスリット加工で分割さ
れた積層型圧電素子及び個別電極を有するとともに、ス
リット加工で形成された溝よりも深い共通溝を有してい
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施例を示すイ
ンクジェットヘッドの外観斜視図、図2は図1の分解斜
視図、図3は図1のA−A線に沿う断面図、図4は図1
のB−B線に沿う断面図である。
【0010】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合された液室ユニット2とからなる。アクチュエータ
ユニット1は、基板3上に複数の積層型圧電素子を列状
に配置(列設)してなる2列の圧電素子列4,4及びこ
れら2列の圧電素子列4,4の周囲を取り囲むフレーム
部材5を接着剤6によって接合している。圧電素子列4
は、インクを液滴化して飛翔させるための駆動パルスが
与えられる複数の圧電素子(これを「駆動部圧電素子」
という。)7,7…と、駆動部圧電素子7,7間に位置
し、駆動パルスが与えられずに単に液室ユニット固定部
材となる複数の圧電素子(これを「固定部圧電素子」と
いう。)8,8…とを交互に配列したバイピッチ構造と
している。
【0011】液室ユニット2は、変形部であるダイアフ
ラム部11を形成した振動板12上に、加圧液室、共通
インク流路等を形成する感光性樹脂フィルム(ドライフ
ィルムレジスト)からなる液室流路形成部材13を接着
し、この液室流路形成部材13上に複数のノズル15を
形成したノズルプレート16を接着してなり、これら振
動板12、液室流路形成部材13及びノズルプレート1
6によって、圧電素子列4の各駆動部圧電素子7,7…
に対向するダイヤフラム部11を有するそれぞれ略独立
した複数の加圧液室17を形成し、かつノズル15,1
5…を圧電素子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対向
して配列している。そして、この液室ユニット2はその
振動板12が接着剤18によってアクチュエータユニッ
ト1上に高い剛性で接合されている。
【0012】ここで、アクチュエータユニット1の基板
3は、厚さ0.5〜5mm程度で、しかも圧電素子に似た
材質のものからなり、圧電素子と共に例えばダイヤモン
ド砥石による切削が可能なものであることが好ましい。
【0013】この基板3上の圧電素子の列設方向と直交
する方向の両端部には各圧電素子列4,4の個々の駆動
部圧電素子7及び固定部圧電素子8の対向しない端面側
を接続するスリット溝21で分割された電極パターンで
ある個別電極22,22…が形成されていると共に、各
圧電素子列4,4間で前記スリット溝21と直交する方
向(圧電素子の列設方向)に、このスリット溝21より
も深い共通溝23が形成され、この共通溝23には各圧
電素子列4,4の個々の駆動部圧電素子7及び固定部圧
電素子8の対向する端面側を接続する共通電極24が形
成されている。また、この基板3の端部に形成したイン
ク供給孔3aにはインク供給パイプ25が接続される。
【0014】圧電素子列4を構成する駆動部圧電素子7
及び固定部圧電素子8としては、10層以上の積層型圧
電素子を用いている。この積層型圧電素子は、例えば図
3に示すように、厚さ20〜50μm/1層のPZT
(=Pb(Zr・Ti)O)26と、厚さ数μm/1層の
銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極27とを
交互に積層したものである。厚さ20〜50μm/1層
の積層型とすることによって駆動電圧の低電圧化を図
れ、例えば20〜50Vのパルス電圧で圧電素子の電界
強度1000V/mmを得ることができる。なお、圧電素
子として用いる材料は上記に限られるものでなく、一般
に圧電素子材料として用いられるBaTiO、PbTiO
、(NaK)NbO等の強誘電体などを用いることも
できる。
【0015】そして、各圧電素子列4の駆動部圧電素子
7の両端面には多数の内部電極27,27を1層おきに
交互接続したAgPdからなる端面電極(外部電極)2
8,29を設け、各圧電素子列4,4の各駆動部圧電素
子7の対向する端面側の端面電極28,28…を基板3
上の共通電極24に導電性材料31を介して接続し、各
圧電素子列4,4の各駆動部圧電素子7の対向しない端
面側の端面電極29,29…を基板3上の個別電極2
2,22…に導電性材料32を介して接続している。各
個別電極22,22…及び共通電極24にはFPCケー
ブル33が接続されて、駆動電圧を与えられることによ
って積層方向に電界が発生して、駆動部圧電素子7には
積層方向の伸びの変位が生起される。なお、固定部圧電
素子8についても製造工程上駆動部圧電素子7と同様に
電極が設けられているが、駆動パルスを印加しない構成
(駆動部圧電素子7のみを選択的に駆動する構成)にな
っている。
【0016】フレーム部材5は、図2に示すように、板
状部材に圧電素子列4,4に対応する透孔部5a,5b
を穿設することによって、圧電素子列4,4の各駆動部
圧電素子7,7…の列設方向と直交する方向の一方側に
固定部35,36を形成すると共に、2つの圧電素子列
4,4の他方側である中央部にも固定部37を形成し、
これらの固定部35〜37の圧電素子列4,4の各駆動
部圧電素子7,7…の列設方向の両端部に架橋部38,
38を形成した枠状部材である。なお、フレーム部材5
の一方の架橋部38には基板3のインク供給孔3aに対
応するインク供給孔5cが形成されている。
【0017】フレーム部材5の材料としては、寸法安定
性に優れ、ヘッドの使用環境が数10度の範囲で振られ
ても、画像品質に影響を与えないものが好ましく、例え
ば、樹脂、セラミックス、金属等を用いることができる
が、特に駆動部圧電素子7や基板3に用いるものと同様
なセラミックスが好ましい。なお、フレーム部材5に樹
脂を用いる場合には、熱膨張係数を低減する充填剤が混
入された樹脂、例えば、ポリフェニレンサルファイド、
ポリエーテルサルフォン、ポリイミド等のエンジニアプ
ラスチック系の樹脂に、チタン、アルミナ、ガラスフィ
ラー、カーボン、シリカ等の充填剤を混入したものが好
ましい。このように、熱膨張係数を低減する充填剤が混
入された樹脂を用いることで、熱膨張係数を圧電素子列
4の駆動部圧電素子7、液室固定部材である固定部圧電
素子8と同等まで近づけることができ、しかも部品コス
トの低減を図れる。
【0018】また、フレーム部材5の形状は上記のもの
に限らず、2列の圧電素子列4,4間の中央の固定部3
7を取り除いた四角形状の枠体形状、逆に両側の固定部
36,36を除いて中央部37のみにした1本のプレー
トを用いることもできる。更に、基板3の四隅に円柱形
(形状はこれに限らない。)の柱状部材を取付けたもの
でもよい。
【0019】次に、液室ユニット2の振動板12は、図
3に示すように下側液室流路形成部材13側は平坦面と
し、圧電素子列4側はそれぞれ厚みの異なるダイアフラ
ム領域12a、接合領域12b及び逃げ領域12cを形
成して、圧電素子列4の駆動部圧電素子7,7…に対応
してダイアフラム部11を形成したものである。この振
動板12はNi(ニッケル)の金属プレートからなり、
エレクトロフォーミング法によって製造している。
【0020】ここで、ダイアフラム領域12aは、最も
厚みの薄い領域であって、厚さを3〜10μm程度にし
たダイアフラム部11のダイアフラム領域(駆動部圧電
素子7の変位に応じて変形する弾性部分)である。ダイ
アフラム領域12aの厚さを10μm以下にすること
で、駆動部圧電素子7の変位を効率的に加圧液室17に
伝搬することができる。また、接合領域12bは、最も
厚みの厚い領域であり、圧電素子列4の駆動部圧電素子
7及び固定部圧電素子8並びに第2液室固定部材である
フレーム5との接合領域であって、例えば20μm程度
以上の厚さに形成している。更に、逃げ領域12cは、
中間の厚さの領域であって、駆動部圧電素子7との接触
を避けるための逃げ領域である。なお、振動板12にも
インク供給孔12dを形成している。
【0021】液室流路形成部材13は、振動板12上面
とノズルプレート16との間に位置して加圧液室17の
流路等を形成するものであり、その製造工程から下側液
室流路形成部材40及び上側液室流路形成部材41で構
成している。
【0022】下側液室流路形成部材40は、振動板12
上面に接着された感光性樹脂フィルムからなり、図2に
示すように上側液室流路形成部材41と相俟って圧電素
子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対応して各々独立
した加圧液室17の流路を形成すると共に、各加圧液室
17へのインク供給路を兼ねた流体抵抗部42を形成す
る多数の内側隔壁部43と、加圧液室17,17…の周
囲に共通インク流路44を形成する外周隔壁部45とか
らなる。なお、内側隔壁部43は圧電素子列4,4が2
列形成されていることに対応して2列形成され、各列の
間も共通インク流路44としている。ここで、共通イン
ク流路44は、フレーム部材5の各固定部35〜37の
上面に対応する位置に配置されるように形成している。
上側液室流路形成部材41は、下側液室流路形成部材4
0と略同様の構成であるが、下側液室流路形成部材40
の流体抵抗部42に相当する部分がない点で異なる。
【0023】ノズルプレート16にはインク滴を飛翔さ
せるための微細孔である多数のノズル15が形成されて
おり、このノズル15の径はインク滴出口側の直径で3
5μm以下に形成し、かつノズル15は加圧液室17の
中心近傍に対応する位置に設けている。このノズルプレ
ート16も振動板12と同様にNi(ニッケル)の金属
プレートからなり、エレクトロフォーミング法によって
製造している。
【0024】次に、このインクジェットヘッドの製造工
程について説明する。このインクジェットヘッドは、予
めアクチュエータユニット1と液室ユニット2とを別々
に組付けた後、両ユニット1,2を接着接合して製造し
ている。このような製造工程を採用することによって、
両ユニット1,2の良品同士を選んで組み付けることが
できて歩留りが向上すると共に、加工組付け工程で塵埃
が発生しやすいアクチュエータユニット1と、塵埃の付
着を完全に避けたい液室ユニット2とを別々の工程で組
付けることができるので、完成したインクジェットヘッ
ドの品質自体が向上する。以下、具体的に説明する。
【0025】先ず、アクチュエータユニット1の加工及
び組付け工程は、次のとおりである。すなわち、図2、
図5及び図6に示すように、セラミックス、高剛性の樹
脂等の電気絶縁材料から形成した基板3に予めインク供
給孔3aを形成すると共に、積層型圧電素子の列設方向
に沿って中央部に共通溝23を形成する。この共通溝2
3は、後述する圧電素子プレート等のスリット加工時の
切込み溝であるスリット溝21よりも深く形成する。ま
た、共通溝23の両端部付近に位置決め用穴3b,3c
を形成している。
【0026】そして、この基板3の両側部分に個別電極
22を形成するための導電性材料からなる個別電極用パ
ターン51,52を形成すると共に、共通溝23内及び
その近傍並びに個別電極用パターン51,52を迂回し
て基板3の両端部に臨むように導電性材料からなる共通
電極用パターン53を形成し、個別電極用パターン51
と共通電極用パターン53との間及び個別電極用パター
ン52と共通電極用パターン53との間を圧電素子接合
領域54,55としている。これらの各電極パターン5
1〜53は、例えばNi、Au、Cu等の金属蒸着、又は
同種金属の電解、無電界メッキ、あるいはAgPd、Ag
Pt、Auペースト等の厚膜導体ペーストの印刷等の方法
によって形成して基板3表面に密着させている。
【0027】なお、共通電極は、後述する圧電素子プレ
ート及び個別電極用パターン51,52の切断加工後に
別途導電性ペースト等で形成することもできるので、こ
のようにした場合には基板3の共通溝23及び共通電極
用パターン53が不要になり、最低限必要な電極パター
ンは個別電極用パターン51,52である。
【0028】そして、図7に示すように基板3上の前記
圧電素子接合領域54,55に積層型圧電素子をプレー
ト状(板状に限らず、四角柱状等の形状を含む意味で用
いる。)に形成してなる圧電素子プレート56,56を
接着剤6(図3参照)を用いて接着接合する。このと
き、圧電素子プレート56,56と個別電極用パターン
51,52及び共通電極用パターン53との位置関係
は、圧電素子プレート56,56が個別電極用パターン
51,52及び共通電極用パターン53に僅かに載る程
度か、好ましくは僅かに隙間をあけて接合するようにす
る。この場合、圧電素子プレート56,56が個別電極
用パターン51,52及び共通電極用パターン53上に
多く(広い面積で)載るように接合すると、電極用パタ
ーン51〜53の厚みや誤差が圧電素子プレート56ひ
いては切断加工後の圧電素子7,8の接合品質、すなわ
ち接合の均一性や接合後の面平行精度に影響を与えるこ
とになって好ましくない。
【0029】また、圧電素子プレート56の積層方向は
前述したように基板3に圧電素子プレート56を接合し
た方向と同じである(図2〜図4参照)。この圧電素子
プレート56の基板3への接合に用いる接着剤6として
は加熱硬化タイプのエポキシ系接着剤を使用している
が、中でも高ヤング率のものが適している。接着剤の形
態としては、1液タイプ、2液混合タイプ、フィルムタ
イプ等のいずれでも使用可能である。
【0030】そして、これらの圧電素子プレート56,
56の長辺部端面には予め前記端面電極(外部電極)2
8,29を形成するための端面電極57,58を形成し
ておき、基板3上への接着接合後、これらの2枚の圧電
素子プレート56,56の対向する側の端面電極57,
57を基板3上の共通電極用パターン53に導電性材料
31にて電気的に接続すると共に、2枚の圧電素子プレ
ート56,56の対向しない端面電極58,58を基板
3上の各個別電極用パターン51,51に導電性材料3
2にて電気的に接続する。導電性材料31,32として
は例えば導電性接着剤を用いてこれを塗布硬化させる。
【0031】次いで、ダイヤモンド砥石をセットしたダ
イサー等によって、2枚の圧電素子プレート56,56
及び基板3の表面部を、その端面電極57,58と直交
する方向(短辺方向)に所定のピッチで切断加工(スリ
ット加工)して、駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子
8となる複数の積層型圧電素子を分割形成すると同時
に、端面電極57,58を複数の積層型圧電素子(駆動
部圧電素子7及び固定部圧電素子8)に対応する端面電
極28,29に分割する。このとき、基板3に所定の深
さまで切込んでスリット溝21を入れて切断することに
よって、駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子8を完全
に独立させると共に、基板3上の個別電極用パターン5
7,58を複数の積層型圧電素子(駆動部圧電素子7及
び固定部圧電素子8)に対応する個別電極22,22…
に分割する。この分割した個別電極22,22…は分割
された複数の積層型圧電素子(駆動部圧電素子7及び固
定部圧電素子8)の対向しない端面側の端面電極29,
29…と接続されたままである。なお、スリットピッチ
即ち切断ピッチ(圧電素子プレート56の長手方向のピ
ッチ)は、例えば1ピッチ当たり100μm程度の幅の
圧電素子7,8が形成されるピッチとしている。
【0032】また、基板3上の共通電極用パターン53
はその一部が個々の駆動部圧電素子7(及び固定部圧電
素子8)に対応して分割されるが、基板3の共通溝23
にまでスリット溝21が達しないので、スリット加工後
も共通電極用パターン53は共通溝23を通じて2列の
圧電素子列4,4の各駆動部圧電素子7の対向する端面
側のすべての端面電極28,28…と接続されたままで
ある。これにより、簡単に2列の圧電素子列4,4の対
向する端面電極28,28…に接続された共通電極24
を確保することができる。
【0033】このように、ここでは、基板3上に予め個
別電極用パターン51,52を形成すると共に、接合さ
れる各圧電素子プレート間に予めスリット加工時に分割
されない深さの共通溝23を形成し、この共通溝23に
含めて共通電極用パターン53を形成しておき、この基
板3上にそれぞれ両端面に端面電極57,58を形成し
た2枚の圧電素子プレート56,56を並列に独立して
接合した後、これら2枚の圧電素子プレート56,56
及び基板3上の個別電極用パターン51,52を所定の
ピッチで同時に切断加工して、2枚の圧電素子プレート
56,56をそれぞれ各圧電素子列4,4を構成する複
数の積層型圧電素子に分離して個別化すると同時に、基
板3上の個別電極用パターン51,52を個別化された
各積層型圧電素子に対応する個別電極22,22…に分
割し、しかも共通電極用パターン53は分割されないよ
うにしている。
【0034】このようにすることによって、特に積層型
圧電素子である各圧電素子(駆動部圧電素子7)からの
電極の取出しが簡単になり、しかも2列の圧電素子列の
対向する端面電極を共通電極に接続することによって、
駆動回路と接続するための個別電極の取出しが容易にな
り、さらに切断加工では分割されない共通電極用パター
ンを設けることによって、微細な機械的切断加工を施す
以前に共通電極を確保できて、機械的切断加工によって
形成された個々の圧電素子を後工程で破壊ないし損傷す
ることもなく、工程の簡略化、歩留りの一層の向上を図
れる。また、1枚の圧電素子プレートを用いて、これを
2分割し、更に各列の圧電素子プレートを個々の圧電素
子に分割する手法に比べて、切断工数も少なくなる。
【0035】このようにして、圧電素子プレート56,
56等の切断加工(スリット加工)が終了した基板3上
にフレーム部材5を接着剤6を用いて接着接合する。こ
こで、フレーム部材5接合後のフレーム部材5の上面と
圧電素子列4,4の上面とは、精度良く同一平面となっ
ている必要がある。これは、後述するようにこの部分に
液室ユニット2の振動板12を接合するため、面精度が
悪いと接着されない変形部(ダイアフラム部11)が発
生するからである。
【0036】この場合、フレーム部材5の上面と圧電素
子列4,4の各圧電素子7,8上面とを同一平面にする
ためには接着工程を工夫して接着時に面合わせをして硬
化させることもできるが、両部品の寸法精度及び接着工
法の困難性が大きくなる。そこで、圧電素子列4,4の
高さよりも僅かに高いフレーム部材5を接着接合した
後、表面の研削加工を行い、圧電素子列4,4の各圧電
素子7,8上面が僅かに削れて同一平面になるまで研削
を行うことによって、両部品の寸法精度及び接着工法の
困難性を解消できる。
【0037】その後、基板3の個別電極22,22及び
共通電極24にFPCケーブル33を熱と加圧で接合し
て、アクチュエータユニット1を完成する。なお、FP
Cケーブル33は圧電素子列4,4の内の駆動部圧電素
子7,7…を選択的に駆動できるパターンを有し、その
接合部には予め半田メッキを施している。
【0038】一方、液室ユニット2の加工・組付け工程
について説明すると、振動板12のフラットな面上に下
側液室流路形成部材40を形成するための感光性樹脂で
ある厚さ20〜50μm程度のドライフィルムレジスト
を熱及び加圧によってラミネートし、流路パターンに応
じたマスクを用いて紫外線露光をして、露光部分を硬化
させる。そして、未露光部分を除去できる溶剤を用い
て、未露光部分を除去して現像し、図2に示すように下
側液室流路形成部材40の液室パターンを形成し、水洗
い、乾燥の後、再度紫外線露光と熱によって本硬化す
る。
【0039】また、ノズルプレート16にも上側液室流
路形成部材41を形成するための感光性樹脂である厚さ
40〜100μm程度のドライフィルムレジストを熱及
び加圧によってラミネートし、流路パターンに応じたマ
スクを用いて紫外線露光をして、露光部分を硬化させ、
未露光部分を現像して、上側液室流路形成部材41の液
室パターン(前述したように流体抵抗部42がない。)
を形成し、水洗い、乾燥の後、再度紫外線露光と熱によ
って本硬化する 。
【0040】そして、このようにして振動板12とノズ
ルプレート16に形成されたドライフィルムレジストか
らなる下側液室流路形成部材40と上側液室流路形成部
材41の対応する面同士を接合する。この接合は位置合
わせ治具を用いて行い、加圧及び前記本硬化のときより
高い温度での加熱を行う。
【0041】上述のようにして完成したアクチュエータ
ユニット1と液室ユニット2とを組み付ける。すなわ
ち、先ず、前述したように切削加工で同一平面としたア
クチュエータユニット1の圧電素子列4,4の各圧電素
子7…,8…及びフレーム部材5の上面にスクリーン印
刷機を用いてエポキシ系接着剤等の接着剤18を塗布
し、位置合わせ可能な接合治具にアクチュエータユニッ
ト1を固定し、液室ユニット2の振動板12側(接合
面)を下方にして、位置合わせしながら両ユニット1,
2を接合して、インクジェットヘッドを得る。この場
合、数Kg/cm2の加圧状態でエポキシ系接着剤が反応硬
化する間放置する。なお、スクリーン印刷では余分な部
分に接着剤18が塗布されないようにパターンマスクを
用いることが好ましい。また、接着剤として、アクリル
系の二液非混合タイプのものやシアノアクリレート系の
ものなどを用いて瞬間的に接合するようにしてもよい。
最後に、基板3にインク供給孔3aにインク供給パイプ
25を挿入して接着剤を塗布硬化して固定する。
【0042】次に、以上のように構成したインクジェッ
トヘッドの作用について説明すると、記録信号に応じて
選択的に圧電素子列4,4の駆動部圧電素子7,7…に
20〜50Vの駆動パルス電圧を印加することによっ
て、パルス電圧が印加された駆動部圧電素子7が変位し
て振動板12の対応するダイアフラム部11をノズル1
5方向に変形させ、加圧液室17の容積(体積)変化に
よって加圧液室17内のインクを加圧し、インクがノズ
ルプレート16のノズル15から液滴となって噴射さ
れ、記録を行うことができる。
【0043】そして、インク滴の吐出に伴って加圧液室
17内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室17内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、駆動部圧電素子7への電圧
の印加をオフ状態にすることによって、振動板12のダ
イアフラム部11が元の位置に戻って加圧液室17が元
の形状になるため、さらに負圧が発生する。
【0044】このとき、図示しないインクタンクに通じ
るインク供給パイプ25から入ったインクは、共通イン
ク流路44を通って流体抵抗部42から加圧液室17内
に充填される。そこで、ノズル15のインクメニスカス
面の振動が減衰して安定した後、次のインク滴吐出のた
めに駆動部圧電素子7にパルス電圧を印加する。
【0045】この場合、振動板12の変形部をダイアフ
ラム部11とすることによって、駆動部圧電素子7で発
生した変位を効率的に当該加圧液室17に伝搬させるこ
とができると共に、当該加圧液室17以外の部分への振
動の伝搬が減少する。また、インク吐出時に、加圧液室
17から共通インク流路44に通じる流路方向にインク
の流れが発生するが、この流路をその断面積を他より小
さく形成した流体抵抗部42としているので、加圧液室
17から共通インク流路44への逆流が極めて少なくな
り、インク滴吐出効率の低下が防止される。
【0046】そして、このインクジェットヘッドにおい
ては、圧電素子列4の各駆動部圧電素子7と液室ユニッ
ト2のダイアフラム部11とを接合すると共に、基板3
上には駆動部圧電素子7,7間に固定部圧電素子8,8
…を設けたバイピッチ構造として、この固定部圧電素子
8と液室ユニット2の各加圧液室17,17間とを接合
して、液室ユニット2を基板3に固定したので、隣接チ
ャンネル間の機械的剛性が高くなって、一の駆動部圧電
素子7を駆動したときの他の駆動部圧電素子7への振動
の伝搬が抑制され、相互干渉が低減してインク吐出性能
が安定する。
【0047】また、基板3上には圧電素子列4,4の外
周にノズル配列方向と直交する方向に固定部35〜37
を有するフレーム部材5を設けて、このフレーム部材5
と液室ユニット2とを接合しているので、単チャンネル
駆動時に生じる隣接チャンネルへの振動伝搬がここでも
抑制されるとともに、同時に複数チャンネルを駆動した
ときに液室ユニット2全体が持上がるようなこともなく
なる。
【0048】さらに、駆動部圧電素子7として積層型圧
電素子を用いて、この積層型圧電素子の積層方向(d3
3方向)への変位によって加圧液室17を加圧するよう
にしているので、駆動部圧電素子7の駆動によって加圧
液室17内の圧力上昇が瞬時に行われ、これにより、入
力した駆動電圧波形に対応して時間遅れが生じることな
く変位する。そして、d33方向の変位を利用している
ので、駆動部圧電素子7の変位方向の厚みを薄くでき、
機械的共振点も実用上の問題がないほどに高周波数帯
(500KHz以上)となり、数μsの立ち上がり時間
で駆動しても共振の影響が略なくなる。
【0049】さらにまた、図3に示すように液室ユニッ
ト2の共通インク流路44をフレーム部材5の上面に対
応した位置になるように形成しているので、圧電素子7
…,8…に可及的に近い位置で液室ユニット2を固定す
ることができ、これによって振動板12のダイアフラム
部11の振動特性が安定する。この場合、液室ユニット
2の共通インク流路44の半分以上の面積がフレーム部
材5の上面に対応する位置関係とすることが上記の作用
効果を得る上で好ましい。
【0050】そして、このインクジェットヘッドは加圧
液室を用いるピエゾアクチュエータ方式を採用している
ことで、アクチュエータである圧電素子がインク中に浸
されないので接液性の問題がなく、圧電素子は自己発熱
の問題がないので使用インクの制約もなく、更にインク
液吐出に最適な圧電素子駆動波形を設定できることから
微小滴(サテライト)が発生し難く、画像(印字)品質
が高く、アクチュエータユニットと液室ユニットを別体
で組み付けることから、ヘッドの歩留り、組立て品質が
向上する。
【0051】ところで、上記実施例においては、前述し
たように基板3上に圧電素子プレート56を接合して所
定のピッチでスリット加工を施して、複数の駆動部圧電
素子7及び固定部圧電素子8を形成した後、基板3上に
フレーム部材5を接合している。この場合、フレーム部
材5と複数の駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子8の
上面の面合わせのための研削加工をおこなうときに、加
工済みの複数の駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子8
が研削加工時の衝撃によって接合不良等を生じることが
ある。また、圧電素子プレート56と各電極用パターン
51,52を切断加工するときに、小さなピッチで切断
加工(スリット加工)するために電極用パターンの密着
強度が加工時の剥離力に耐えられなくなって基板3から
剥離することもある。
【0052】そこで、図8に示すように基板3上に圧電
素子プレート56(図7参照)を接着接合すると共に、
フレーム部材5も接着接合した後、先ず、圧電素子プレ
ート56とフレーム部材5の上面の研削加工を行って面
高さを合わせ、次いで、ダイシングソー等によって圧電
素子プレート56等とフレーム部材5とを一体的にスリ
ット溝60を入れるように同時に切断加工するようにす
ることもできる。これによって、研削加工時や溝加工
(切断加工)時の加工力による駆動部圧電素子7及び固
定部圧電素子8の倒れを防止できると共に、フレーム部
材5で基板3上の電極パターンを上から押えているため
に電極パターンの剥離も防止できる。
【0053】また、上記実施例では駆動部圧電素子7及
び固定部圧電素子8の1層の厚みは前述したように25
〜50μmにしているが、駆動部圧電素子7及び固定部
圧電素子8及びフレーム部材5の面合せて切削加工時
に、両部品の平面度精度、厚み精度等によっては駆動部
圧電素子7及び固定部圧電素子8の最上層が全部削られ
て内部電極27が露出してしまうことが生じる。なお、
ここで、特に問題となるのは駆動部圧電素子7であるこ
とは言うまでもない。
【0054】そこで、図9に示すように積層型圧電素子
である駆動部圧電素子7(圧電素子8も同様)の最外層
のPZT26a,26bの厚さを他の層のPZT26よ
り厚く形成する。このようにすれば、駆動部圧電素子7
及び固定部圧電素子8とフレーム部材5の面合せて切削
加工時に、部品の平面精度が充分でない等の理由で最外
層のPZT26a,26bの研削加工量が増えても内部
電極27が露出することを防止できる。これらの最外層
のPZT26a,26bは片側(外面)に内部電極27
が設けられていないので、電圧印加時にも変位をしない
不活性層であるので、厚みが変わっても特性に影響を与
えない。
【0055】なお、活性層となる個々のPZT26の厚
さは印加電圧を可及的に低くするために薄くすることが
要求されるために、PZT26自体の厚さを厚くするこ
とは適当でない。また、上下両側の最外層(最上面層及
び最下面層)のPZT26a,26bの厚さを他の層の
PZT26より厚くすることで、圧電素子プレートの接
合時に上下いずれを上面にすることもできて接合作業が
容易になる。もっとも、上下両側の最外層のPZT26
a,26bのいずれか一方のみを厚くしても切削加工時
の内部電極の露出という問題は解決できる。
【0056】なお、本発明は、積層型圧電素子の積層方
向の変位(電界方向と同方向のd33方向の変位)を用
いるインクジェットヘッドに限らず、積層方向と直交す
る方向の変位(電界方向と直交する方向のd31方向の
変位)を用いるインクジェットヘッドにも適用すること
ができる。また、上記実施例では、ノズルの開口方向を
圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュータ方式
のインクジェットヘッドに適用した例で説明したが、ノ
ズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交する方向に
したエッジシュータ方式のインクジェットヘッドにも適
用することができる。さらに上記実施例では駆動部圧電
素子と固定部圧電素子とを交互に配列したバイピッチ構
造としたが、すべての圧電素子を駆動部とするノーマル
ピッチ構造にすることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェットヘッドの製造方法によれば、絶縁性基板上に
個別電極用のスリット加工で形成される溝よりも深い共
通溝を形成し、その後絶縁性基板上に電極用パターンを
形成するので、スリット加工前に共通電極を確保するこ
とができ、工程の簡略化、歩留まりの向上を図れる。
【0058】本発明に係るインクジェットヘッドによれ
ば、絶縁性基板上にスリット加工で分割された積層型圧
電素子及び個別電極を有するとともに、スリット加工で
形成された溝よりも深い共通溝を有しているので、スリ
ット加工前に共通電極を確保したヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインクジェットヘッド
の外観斜視図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図1のA−A線に沿う断面図
【図4】図1のB−B線に沿う断面図
【図5】アクチュエータユニットの加工及び組立て工程
の説明に供する基板の平面図
【図6】同じく斜視図
【図7】同工程の説明に供する基板に圧電素子プレート
を接合した状態の斜視図
【図8】アクチュエータユニットの他の実施例の説明に
供する斜視図
【図9】アクチュエータユニットの更に他の実施例の説
明に供する模式的説明図
【符号の説明】
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、3…
基板、4…圧電素子列、5…フレーム部材、6…接着
剤、7…駆動部圧電素子、8…固定部圧電素子、11…
ダイアフラム部(変位部)、12…振動板、13…液室
流路形成部材、15…ノズル、16…ノズルプレート、
17…加圧液室、21…スリット溝、22…個別電極、
23…共通溝、24…共通電極、27…内部電極、2
8,29…端面電極、51,52…個別電極用パター
ン、53…共通電極用パターン、56…圧電素子プレー
ト、57,58…端面電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岩瀬 政之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF93 AG12 AG44 AG47 AG92 AG93 AP02 AP14 AP22 AP25 AP54 AP55 AQ03 AQ06 AQ10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に電極用パターンを形成し
    たインクジェットヘッドの製造方法において、前記絶縁
    性基板上に個別電極用のスリット加工で形成される溝よ
    りも深い共通溝を形成し、その後前記絶縁性基板上に電
    極用パターンを形成することを特徴とするインクジェッ
    トヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に電極用パターンを形成し
    たインクジェットヘッドにおいて、前記絶縁性基板上に
    スリット加工で分割された積層型圧電素子及び個別電極
    を有するとともに、前記スリット加工で形成された溝よ
    りも深い共通溝を有していることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
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