JP2002210556A - 電線のハンダ付着装置 - Google Patents

電線のハンダ付着装置

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JP2002210556A JP2001008236A JP2001008236A JP2002210556A JP 2002210556 A JP2002210556 A JP 2002210556A JP 2001008236 A JP2001008236 A JP 2001008236A JP 2001008236 A JP2001008236 A JP 2001008236A JP 2002210556 A JP2002210556 A JP 2002210556A
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沢 亮 一 小
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の芯線先端に迅速かつ高い品質でハンダ
を付着させることができるように改良された電線のハン
ダ付着装置を提供する。 【解決手段】 芯線2aの先端をハンダ液に対して鉛直
方向に浸漬させるから、芯線2aに付着したハンダの見
切りが電線2の軸線に対して斜めになったり付着したハ
ンダの厚みが円周方向に不ぞろいとなったりすることが
ない。また、液面センサを用いて検出したハンダ液の液
面高さに応じて制御部が昇降部30の昇降位置を制御す
るので、芯線2aの所定範囲に確実にハンダを付着させ
ることができる。さらに芯線2aの径に応じて芯線2a
をハンダ液に浸漬する際の降下速度を変化させるので、
芯線2aにハンダを確実に付着させつつハンダ付着作業
を迅速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線の芯線にハンダ
を付着させる装置に関し、より詳しくは、電線の芯線に
迅速かつ高い品質でハンダを付着させることができるよ
うに改良された電線のハンダ付着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の電気配線に用いる電線のな
かには絶縁被覆をストリップして露出させた芯線にハン
ダを付着させるものがある。そこで、図13および図1
4に示すようなハンダ付着装置が用いられている。
【0003】図13に示したハンダ付着装置1は、電線
2の絶縁被覆をストリップして露出させた芯線2aにハ
ンダを付着させるもので、前工程のクランプ装置3が保
持している電線2を、回動腕4に設けたクランプ5が受
け取るようになっている。次いで、図14に示したよう
に回動腕4を回動軸6の回りに回動させると、ハンダ槽
7内に収納したハンダ液8内に電線2の芯線2aが浸漬
され、芯線2aにハンダが付着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなハンダ付着装置1においては電線2の芯線2aがハ
ンダ液8に斜めに浸漬されるため、芯線2aに付着した
ハンダの見切りが電線2の軸線に対して斜めになったり
付着したハンダの厚みが円周方向に不ぞろいとなる等、
品質上の問題があった。
【0005】また、回動腕4の回動速度を高めると、ハ
ンダを付着させた芯線2aがハンダ液8から勢いよく引
き上げられて周囲にハンダが飛び散るため、芯線2aに
ハンダを付着させる作業を高速化することができなかっ
た。
【0006】また、芯線2aにハンダを十分に付着させ
るためには芯線2aを所要温度まで十分に加熱する必要
がある。そこで、芯線2aの先端をわずかな時間だけハ
ンダ液8に接触させて芯線2aを加熱した後に、芯線2
aをハンダ液8に浸漬させる。このとき、従来のハンダ
付着装置1においては、ハンダ液8に対する芯線2aの
先端の位置調整を回動腕4の回動角度の調整によって行
うため、調整作業に時間を要し、作業効率を高めること
ができなかった。
【0007】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、電線の芯線先端に迅速かつ高
い品質でハンダを付着させることができるように改良さ
れた電線のハンダ付着装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の手段は、水平に延びる状態で前工程から
搬送されて来る電線の芯線の先端にハンダを付着させる
装置であって、互いに接離して前記電線を挟持しかつ解
放可能な一対の保持部を有する電線保持手段と、前記電
線保持手段が保持した前記電線が水平に延びる状態と鉛
直に延びる状態との間で第1の回動軸回りに前記電線保
持手段を回動させる第1の回動手段と、前記電線保持手
段が前記電線を鉛直方向に挟持する状態と水平方向に挟
持する状態との間で、前記第1の回動軸に対して垂直な
第2の回動軸回りに前記電線保持部を回動させる第2の
回動手段と、前記電線保持手段によって挟持されて鉛直
方向に延びている前記電線の芯線の先端がハンダ液の上
方に位置する状態とハンダ液内に浸漬される状態との間
で前記電線保持手段を鉛直方向に昇降させる昇降手段
と、前記電線保持手段が前記電線を前記前工程から受け
取る位置とハンダ付着後に前記電線を解放する位置との
間で前記電線保持手段を水平方向に移動させる移動手段
と、を備えることを特徴とする。
【0009】すなわち、請求項1に記載の電線のハンダ
付着装置においては、水平に延びる状態で前工程から搬
送されて来る電線に対し、移動手段を用いて電線保持手
段を水平方向に移動させて接近させた後、電線保持手段
によって電線を鉛直方向に挟持する。これにより、電線
保持手段を電線に接近させた後に昇降させる必要がない
から、前工程からの電線の受け渡しを迅速に行って作業
効率を高めることができる。
【0010】さらに、第1の回動手段を用いて電線保持
手段を第1の回動軸回りに回動させ、電線保持手段が電
線を鉛直方向に延びるように保持しているときに昇降手
段を用いて電線保持手段を昇降させることにより、電線
の芯線の先端をハンダ液の液面に対して垂直に浸漬させ
ることができる。したがって、芯線に付着したハンダの
見切りが電線の軸線に対して斜めになったり付着したハ
ンダの厚みが円周方向に不ぞろいとなったりすることが
なく、かつ芯線の先端をハンダ液の液面に浸漬させる作
業を高速化してもハンダ液が周囲に飛び散ることがな
く、さらには昇降手段の昇降位置を調整することによっ
て芯線の先端とハンダ液の液面との位置調整を極めて容
易に行うことができる。
【0011】また、第1の回動手段を用いて電線保持手
段を回動させて、電線保持手段が電線を水平方向に延び
るように保持しているときに第2の回動手段を用いて第
2の回動軸回りに電線保持手段を回動させることによ
り、ハンダ付着後の電線を電線保持手段によって水平方
向に挟持することができる。次いで、移動手段を用いて
電線保持手段を所定位置まで水平方向に移動させた後、
電線保持手段の一対の保持部を互いに離間させて電線を
解放することにより、ハンダ付着後の電線を水平に延び
る状態で後工程に渡すことができる。
【0012】また、上記の課題を解決する請求項2に記
載の手段は、請求項1に記載の電線のハンダ付着装置
に、前記電線保持手段の昇降位置を検出する昇降位置検
出センサと、前記昇降手段の作動を制御する制御手段と
をさらに備えさせるとともに、前記制御手段は、前記電
線保持手段の昇降位置に応じて、前記昇降手段が前記電
線保持手段を昇降させる速度を変化させることを特徴と
する。
【0013】すなわち、請求項2に記載の電線のハンダ
付着装置によれば、電線の芯線とハンダ液の液面との相
対位置関係に応じて電線の昇降速度を変化させることが
できる。これにより、電線の芯線の先端をハンダ液に浸
漬する際には電線の昇降速度を低く抑えることにより、
芯線に対してハンダを確実に付着させることができる。
また、芯線のハンダ付着が完了した後には、電線の上昇
速度を高めることにより、ハンダ付着作業を迅速に行う
ことができる。なお、昇降手段の作動にパルスモータを
用いる場合には、このパルスモータに供給する制御信号
を管理することにより昇降位置検出センサに代えること
ができる。
【0014】また、上記の課題を解決する請求項3に記
載の手段は、請求項1または2に記載の電線のハンダ付
着装置に、前記ハンダ液の液面位置を検出するハンダ液
面位置センサをさらに備えさせるとともに、前記制御手
段が、前記ハンダ液の液面位置の変化に応じて前記昇降
手段が前記電線保持手段を昇降させるストロークを変化
させることを特徴とする。
【0015】すなわち、請求項3に記載の電線のハンダ
付着装置によれば、ハンダ液が消費されてハンダ液の液
面位置が低下しても、電線保持手段の昇降ストロークを
変化させることにより芯線の所要範囲に確実にハンダを
付着させることができる。
【0016】また、上記の課題を解決する請求項4に記
載の手段は、請求項1乃至3のいずれかに記載の電線の
ハンダ付着装置において、前記制御手段は、前記電線の
芯線径に応じて、前記昇降手段が前記電線保持手段を昇
降させる速度を変化させることを特徴とする。
【0017】すなわち、請求項4に記載の電線のハンダ
付着装置によれば、電線の芯線径に応じて芯線をハンダ
液に浸漬する際の電線の昇降速度を変化させるので、芯
線径の大小に関わらず芯線を確実に所要温度まで加熱す
ることができ、芯線に対して確実にハンダを付着させる
ことができる。なお、電線の芯線径は、手動で制御手段
に入力しても良いし、電線の絶縁被覆をストリップする
ストリップ装置に供給する制御信号を流用することもで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電線のハンダ
付着装置の一実施形態を図1乃至図12を参照して詳細
に説明する。
【0019】まず最初に図1を参照し、本実施形態の電
線のハンダ付着装置100を適用する電線の端末処理装
置の全体構造について説明すると、水平テーブル10上
に設けられた電線供給部11によって図示上方から図示
下方に向かって水平方向に供給される電線2は、カッタ
12によって切断された後、その一端がストリップ部1
3でストリップされ、次いで端子圧着部14で端子が圧
着される。
【0020】電線2の一端に端子を圧着する作業が終了
すると、電線供給部11は電線2を測長しつつ図示上方
から図示下方に向かって電線2を所定の長さだけ水平方
向に供給する。カッタ12によって切断された電線2の
他端は、搬送部15によって図示左側に向かって順次水
平方向に搬送され、ストリップ部16でストリップされ
た後、捩り部17でその芯線2aが捩られる。そして、
芯線2aが捩られた電線2はハンダ付着装置100に受
け渡され、芯線2aの先端にハンダを付着させる作業が
行われる。なお、ハンダ付着装置100の図示右側に配
設されているものはフラックス槽18およびハンダ槽1
9である。
【0021】次に図2〜図5を参照し、本実施形態の電
線のハンダ付着装置100の構造について説明する。
【0022】本実施形態の電線のハンダ付着装置100
は、電線2を保持する電線保持部20と、この電線保持
部20を鉛直方向に昇降させる昇降部30と、電線保持
部20を昇降部30と一体に水平方向に移動させる水平
移動部40と、これらの各部の作動を制御する制御部5
0とを有している。
【0023】電線保持部(電線保持手段)20は、互い
に接離して電線2を挟持しかつ解放可能な一対の保持腕
(保持部)21,22と、これらの保持腕21,22を
接離させるアクチュエータ23とを有している。アクチ
ュエータ23は、次述する第2の回動モータ(第2の回
動手段)25を介して第1の回動モータ(第1の回動手
段)24に取り付けられている。
【0024】第1の回動モータ24は、一対の保持腕2
1,22が挟持した電線2が図2に示したように水平に
延びる状態と図3に示したように鉛直方向に延びる状態
との間で、一対の保持腕21,22とアクチュエータ2
3および第2の回動モータ25を一体に、水平に延びる
第1の回動軸C1の回りに往復回動させる。
【0025】第2の回動モータ25は、図1に示したよ
うに一対の保持腕21,22が電線2を鉛直方向に挟持
可能な状態と図4に示したように一対の保持腕21,2
2が電線2を水平方向に挟持可能な状態との間で、一対
の保持腕21,22およびアクチュエータ23を、第1
の回動軸C1に対して垂直な第2の回動軸C2の回りに
往復回動させる。なお図4には、一対の保持腕21,2
2が互いに離間して電線2を解放し、水平テーブル10
上に落下させた状態が実線で描かれている。
【0026】電線保持部20を鉛直方向に昇降させる昇
降部30は、鉛直方向に延びるベース部31の上端に取
り付けた昇降駆動用モータ32によってボールねじ33
を回転駆動することにより、第1の回動モータ24を取
り付けたスライダ34を昇降させる。なお、昇降用駆動
モータ32はパルスモータであり、その作動を制御する
ために供給したパルスの数をカウントすることにより、
スライダ34したがって電線保持部20の昇降位置を検
出することができる。また、昇降用駆動モータ32に供
給するパルス信号の間隔を制御することにより、スライ
ダ34、したがって電線保持部20の昇降速度を制御す
ることができる。
【0027】電線保持部20を水平方向に移動させる水
平移動部40は、電線2を搬送する方向に水平に延びる
ベース部41の図示左端に取り付けた水平移動用駆動モ
ータ42によってボールねじ43を回転駆動することに
より、昇降部30を取り付けたスライダ44を水平方向
に往復移動させる。なお、水平移動用駆動モータ42は
パルスモータであり、その作動を制御するために供給し
たパルスの数をカウントすることにより、スライダ4
4、したがって電線保持部20の水平方向位置を検出す
ることができる。
【0028】制御部50は、図5に示したように、電線
保持部20のアクチュエータ23,第1の回動モータ2
4,第2の回動モータ25、昇降部30の昇降用駆動モ
ータ32、および水平移動部40の水平移動用駆動モー
タ42の作動を制御する。また、この制御部50には、
ハンダ槽19内に貯蔵されているハンダ液の液面高さを
検出する液面センサ60が接続されている。この液面セ
ンサ60は、ハンダ液の液面に向かって照射した赤外光
若しくはレーザ光の反射位置を計測することにより、ハ
ンダ液の液面高さを検出する。さらに制御部50は、電
線2の他端側をストリップするストリップ部16の作動
を制御し、ストリップ長さを変化させるようになってい
る。
【0029】次に、図6〜図12を参照し、本実施形態
の電線のハンダ付着装置100の作動について説明す
る。
【0030】図6は図2に示した状態のハンダ付着装置
100を正面および側面から見たもので、前工程の図示
されない搬送部15から水平に延びる電線2を受け取っ
た直後の状態を示している。このとき、電線保持部20
の一対の保持腕21,22は、水平に延びる電線2を鉛
直方向に挟持している。また、電線保持部20は、水平
移動部40によって最も前工程寄りに位置させられてお
り、かつ昇降部30によって上昇位置に位置させられて
いる。このように電線2を受け取る際には、電線保持部
20の一対の保持腕21,22を上下方向に離間させた
状態で電線保持部20を水平方向に移動させて電線2に
対向させた後、一対の保持腕21,22を互いに接近さ
せて電線2を鉛直方向に挟持する。これにより、一対の
保持腕21,22を電線2に対向させた後に一対の昇降
させる必要がないから、前工程の搬送部15から電線2
を迅速に受け取ることができる。
【0031】図7は、第1の回動モータ24を作動させ
ることにより、一対の保持腕21,22とアクチュエー
タ23および第2の回動モータ25を水平に延びる第1
の回動軸C1の回りに90度回動させ、電線2が鉛直方
向に延びるように保持した状態を示している。このと
き、電線2はフラックス槽18の真上に位置している。
【0032】図8は、昇降部30を作動させて電線保持
部20を降下させることにより、電線2の芯線2aの先
端をフラックス槽18内のフラックスに浸漬させた状態
を示している。このとき電線2は鉛直方向に延びている
から、芯線2aの先端をフラックスに浸漬させる作業を
高速化してもフラックスが周囲に飛び散ることがなく、
さらには昇降部30の昇降位置を制御部50が制御する
ことにより芯線2aの先端にフラックスを確実に付着さ
せることができる。
【0033】図9は、水平移動部40を作動させて電線
保持部20と昇降部30とを一体に水平方向に移動させ
ることにより、電線2をハンダ槽19の真上に位置させ
た状態を示している。このとき、水平移動用駆動モータ
42の作動を制御部50が制御するので、電線2をハン
ダ槽19の真上に確実に位置させることができる。
【0034】図10は、昇降部30を作動させて電線保
持部20を降下させることにより、電線2の芯線2aの
先端をハンダ槽19内のハンダ液に浸漬させた状態を示
している。このとき電線2は鉛直方向に延びているか
ら、芯線2aの先端をハンダ液に浸漬させる作業を高速
化してもハンダ液が周囲に飛び散ることがない。また、
芯線2aに付着したハンダの見切りが電線2の軸線に対
して斜めになったり、付着したハンダの厚みが円周方向
に不ぞろいとなったりすることがない。さらに、液面セ
ンサ60を用いて検出したハンダ液の液面高さに応じて
制御部50が昇降部30の昇降位置を制御するので、芯
線2aの所定範囲に確実にハンダを付着させることがで
きる。
【0035】さらに制御部50は、電線2の芯線2aと
ハンダ液の液面との相対位置関係に応じて電線2の昇降
速度を変化させる。これにより、電線2の芯線2aの先
端をハンダ液に浸漬する際には電線2の昇降速度を低く
抑えることにより、芯線2aに対してハンダを確実に付
着させることができる。また、芯線2aに対するハンダ
付着が完了した後には、電線2の上昇速度を高めること
により、ハンダ付着作業を迅速に行うことができる。
【0036】加えて制御部50は、電線2の芯線2aの
径に応じて芯線2aをハンダ液に浸漬する際の速度をさ
せる。これにより、芯線2aの径の大小に関わらず芯線
2aを確実に所要温度まで加熱することができるから、
芯線2aに対して確実にハンダを付着させることができ
る。このとき制御部50は、図5に示したようにストリ
ップ部16の作動を制御し、芯線2aの径に合わせて電
線2の絶縁被覆にカッタを切り込ませる深さを変化させ
ている。したがって、制御部50がストリップ部16に
送信する制御信号を流用することによって芯線2aの径
を知ることができる。
【0037】図11は、芯線2aの先端にハンダを付着
させた後に電線2を上昇させ、次いで第1の回動モータ
24を作動させることにより電線2が水平に延びるよう
に回動させた状態を示している。この時点では、一対の
保持腕21,22が電線2を鉛直方向に挟持しているた
め、一対の保持腕21,22を互いに離間させても電線
2を水平テーブル10上に落下させることができない。
【0038】図12は、ハンダ付着作業が完了した電線
2を水平テーブル10上に落下させる直前の状態を示し
ている。水平移動部40は、電線保持部20および昇降
部30をハンダ槽19から搬送方向前方に離間させてい
る。第2の回動モータ25は、一対の保持腕21,22
およびアクチュエータ23を第2の回動軸の回りに図示
時計方向に90度回動させ、一対の保持腕21,22が
電線2を水平方向に挟持する状態としている。アクチュ
エータ23は、一対の保持腕21,22を互いに離間さ
せることにより、電線2を水平テーブル10上に落下さ
せる。これにより、ハンダ付着作業が完了した電線2を
水平に延びる状態で水平テーブル10上に置くことがで
きる。電線2を水平テーブル上に置いた後には、第2の
回動モータ25が一対の保持腕21,22およびアクチ
ュエータ23を第2の回動軸の回りに反時計方向に90
度回動させ、次の電線2の芯線2aにハンダを付着させ
る作業に備える。
【0039】以上、本発明に係る電線のハンダ付着装置
の一実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述し
た実施形態によって限定されるものではなく、種々の変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述し
た実施形態においては電線2の絶縁被覆をストリップし
て露出させた芯線2aの先端にハンダを付着させる場合
について説明しているが、絶縁被覆を有しない電線のハ
ンダ付着作業に本発明の装置を適用できることは言うま
でもない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電線のハンダ付着装置においては、水平に延びる状態
で前工程から搬送されて来る電線に対し、移動手段を用
いて電線保持手段を水平方向に移動させて接近させた
後、電線保持手段によって電線を鉛直方向に挟持する。
これにより、電線保持手段を電線に接近させた後に昇降
させる必要がないから、前工程からの電線の受け渡しを
迅速に行って作業効率を高めることができる。
【0041】さらに、第1の回動手段を用いて電線保持
手段を第1の回動軸回りに回動させ、電線保持手段が電
線を鉛直方向に延びるように保持しているときに昇降手
段を用いて電線保持手段を昇降させることにより、電線
の芯線の先端をハンダ液の液面に対して垂直に浸漬させ
ることができる。したがって、芯線に付着したハンダの
見切りが電線の軸線に対して斜めになったり付着したハ
ンダの厚みが円周方向に不ぞろいとなったりすることが
なく、かつ芯線の先端をハンダ液の液面に浸漬させる作
業を高速化してもハンダ液が周囲に飛び散ることがな
く、さらには昇降手段の昇降位置を調整することによっ
て芯線の先端とハンダ液の液面との位置調整を極めて容
易に行うことができる。
【0042】また、第1の回動手段を用いて電線保持手
段を回動させて、電線保持手段が電線を水平方向に延び
るように保持しているときに第2の回動手段を用いて第
2の回動軸回りに電線保持手段を回動させることによ
り、ハンダ付着後の電線を電線保持手段によって水平方
向に挟持することができる。次いで、移動手段を用いて
電線保持手段を所定位置まで水平方向に移動させた後、
電線保持手段の一対の保持部を互いに離間させて電線を
解放することにより、ハンダ付着後の電線を水平に延び
る状態で後工程に渡すことができる。
【0043】また、本発明の電線のハンダ付着装置によ
れば、電線の芯線とハンダ液の液面との相対位置関係に
応じて電線の昇降速度を変化させることができるから、
電線の芯線の先端をハンダ液に浸漬する際には電線の昇
降速度を低く抑えることにより芯線に対して確実にハン
ダを付着させ、ハンダ付着が完了した後には電線の上昇
速度を高めることによりハンダ付着作業を迅速に行うこ
とができる。
【0044】また、本発明の電線のハンダ付着装置によ
れば、ハンダ液が消費されてハンダ液の液面位置が低下
しても、電線保持手段の昇降ストロークを変化させるこ
とにより芯線の所要範囲に対して確実にハンダを付着さ
せることができる。
【0045】また、本発明の電線のハンダ付着装置によ
れば、電線の芯線径に応じて芯線をハンダ液に浸漬する
際の速度を変更するので、芯線径の大小に関わらず芯線
を確実に所要温度まで加熱することができることとな
り、芯線に対して確実にハンダを付着させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
を前工程と共に示す平面図。
【図2】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
を示す全体斜視図。
【図3】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
を示す全体斜視図。
【図4】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
を示す全体斜視図。
【図5】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
の制御部を模式的に示すブロック図。
【図6】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図7】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図8】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図9】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装置
の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図10】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装
置の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図11】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装
置の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図12】本発明に係る一実施形態の電線ハンダ付着装
置の作動を説明する正面図(a)および側面図(b)。
【図13】従来の電線ハンダ付着装置の作動を模式的に
示す側面図。
【図14】従来の電線ハンダ付着装置の作動を模式的に
示す側面図。
【符号の説明】
1 従来のハンダ付着装置 2 電線 2a 芯線 10 水平テーブル 11 電線供給部 12 カッタ 13 ストリップ部 14 端子圧着部 15 搬送部 16 ストリップ部 17 捩り部 18 フラックス槽 19 ハンダ槽 20 電線保持部 21,22 保持腕 23 アクチュエータ 30 昇降部 31 ベース部 32 昇降用駆動モータ 33 ボールねじ 34 スライダ 40 水平移動部 41 ベース部 42 水平移動用駆動モータ 43 ボールねじ 44 スライダ 50 制御部 60 液面センサ 100 第1実施形態の電線のハンダ付着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 43/28 H01R 43/28 H02G 1/14 H02G 1/14 C (72)発明者 金 山 清 重 福島県原町市北原字木戸脇18 日本オート マチックマシン株式会社原町工場内 Fターム(参考) 5E051 GB10 KA06 KB10 5G355 AA03 BA01 CA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に延びる状態で前工程から搬送されて
    来る電線の芯線の先端にハンダを付着させる装置であっ
    て、 互いに接離して前記電線を挟持しかつ解放可能な一対の
    保持部を有する電線保持手段と、 前記電線保持手段が保持した前記電線が水平に延びる状
    態と鉛直に延びる状態との間で第1の回動軸回りに前記
    電線保持手段を回動させる第1の回動手段と、 前記電線保持手段が前記電線を鉛直方向に挟持する状態
    と水平方向に挟持する状態との間で、前記第1の回動軸
    に対して垂直な第2の回動軸回りに前記電線保持部を回
    動させる第2の回動手段と、 前記電線保持手段によって挟持されて鉛直方向に延びて
    いる前記電線の芯線の先端がハンダ液の上方に位置する
    状態とハンダ液内に浸漬される状態との間で前記電線保
    持手段を鉛直方向に昇降させる昇降手段と、 前記電線保持手段が前記電線を前記前工程から受け取る
    位置とハンダ付着後に前記電線を解放する位置との間で
    前記電線保持手段を水平方向に移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とする電線のハンダ付着装置。
  2. 【請求項2】前記電線保持手段の昇降位置を検出する昇
    降位置検出センサと、 前記昇降手段の作動を制御する制御手段とをさらに備
    え、 前記制御手段は、前記電線保持手段の昇降位置に応じ
    て、前記昇降手段が前記電線保持手段を昇降させる速度
    を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電線の
    ハンダ付着装置。
  3. 【請求項3】前記ハンダ液の液面位置を検出するハンダ
    液面位置センサをさらに備え、 前記制御手段は、前記ハンダ液の液面位置の変化に応じ
    て、前記昇降手段が前記電線保持手段を昇降させるスト
    ロークを変化させることを特徴とする請求項1または2
    に記載の電線のハンダ付着装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記電線の芯線径に応じ
    て、前記昇降手段が前記電線保持手段を昇降させる速度
    を変化させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の電線のハンダ付着装置。
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