JP2002206607A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JP2002206607A
JP2002206607A JP2001048011A JP2001048011A JP2002206607A JP 2002206607 A JP2002206607 A JP 2002206607A JP 2001048011 A JP2001048011 A JP 2001048011A JP 2001048011 A JP2001048011 A JP 2001048011A JP 2002206607 A JP2002206607 A JP 2002206607A
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JP
Japan
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driven
drive
disk
shaft
backup
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JP2001048011A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamanaka
将 山中
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単で、しかも大きな動力の伝達を可
能な構造を実現する。 【解決手段】 駆動軸2の周囲に駆動側ディスク5と駆
動側バックアップディスク6とを、遠近動自在に設け
る。このうちの駆動側ディスク5は駆動軸2と共に回転
し、駆動側バックアップディスク6は、この駆動軸2に
対し回転する。被駆動軸3の周囲には、被駆動側ディス
ク9と被駆動側バックアップディスク10とを、同様に
設ける。伝達軸12の両端部に設けた駆動側ロータ17
と被駆動側ロータ18とを、それぞれ上記駆動側ディス
ク5及び被駆動側ディスク9に摩擦係合させる。上記各
ディスク5、6、9、10の間隔を同期して変化させ、
上記伝達軸12を軸方向に変位させる事により、変速動
作を行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る無段変速装置
は、自動車用の変速装置として、或は工作機械用の変速
装置として、利用可能である。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用の変速装置として、そ
れぞれがベルトを掛け渡す為の溝の幅を拡縮自在な駆動
側プーリと従動側プーリとの間に無端ベルトを掛け渡し
た無段変速装置が、広く知られている。この様なベルト
式の無段変速装置の場合には、増速時には駆動側プーリ
の溝幅を狭めて無端ベルトをこの駆動側プーリの外径寄
り部分に位置させると同時に、被駆動側プーリの溝幅を
広げて無端ベルトをこの被駆動側プーリの内径寄り部分
に位置させる。反対に、減速時には駆動側プーリの溝幅
を広げて無端ベルトをこの駆動側プーリの内径寄り部分
に位置させると同時に、被駆動側プーリの溝幅を狭めて
無端ベルトをこの被駆動側プーリの外径寄り部分に位置
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の様なベルト式の
無段変速装置の場合には、駆動軸と被駆動軸との間で伝
達可能な動力の大きさは、ベルトの強度による制約を受
けるが、現状ではこのベルトの強度があまり大きくない
為、大きな動力の伝達は行なえない。この為に現状で
は、ベルト式無段変速装置の用途は、排気量の小さな、
比較的低出力の小型自動車の変速装置に限定されてい
る。本発明は、この様な事情に鑑み、ベルト式無段変速
装置と同様に比較的簡単で低コストで造れる構造で、大
きな動力の伝達が可能な無段変速装置を実現すべく発明
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の無段変速装置
は、駆動軸及び被駆動軸と、駆動側ディスクと、駆動側
バックアップディスクと、駆動側拡縮手段と、被駆動側
ディスクと、被駆動側バックアップディスクと、被駆動
側拡縮手段と、伝達軸と、駆動側ロータと、被駆動側ロ
ータとを備える。このうちの駆動軸及び被駆動軸は、間
隔をあけて互いに平行に配置されている。又、上記駆動
側ディスクは、上記駆動軸の周囲に、この駆動軸との間
での回転力の伝達を自在に、且つ、軸方向の移動を自在
として支持されている。又、上記駆動側バックアップデ
ィスクは、上記駆動軸の周囲に、この駆動軸に対する相
対回転及び軸方向の変位自在に支持されている。又、上
記駆動側拡縮手段は、上記駆動側バックアップディスク
と上記駆動側ディスクとの間隔を拡縮する為のものであ
る。又、上記被駆動側ディスクは、上記被駆動軸の周囲
に、この被駆動軸との間での回転力の伝達を自在に、且
つ、軸方向の移動を自在として支持されている。又、上
記被駆動側バックアップディスクは、上記被駆動軸の周
囲に、この被駆動軸に対する相対回転及び軸方向の変位
自在に支持されている。又、上記被駆動側拡縮手段は、
上記被駆動側バックアップディスクと上記被駆動側ディ
スクとの間隔を拡縮する為のものである。又、上記伝達
軸は、上記駆動軸と上記被駆動軸との間に、これら両軸
の方向に対し直角方向に、且つ、自身の軸方向への移動
自在に設けられている。又、上記駆動側ロータは、上記
伝達軸の一端部に、この伝達軸との間での回転力の伝達
自在に設けられている。又、上記被駆動側ロータは、上
記伝達軸の他端部に、この伝達軸との間での回転力の伝
達自在に設けられている。そして、上記駆動側ディスク
及び上記駆動側バックアップディスクの互いに対向する
内側面を、径方向内方に向かうに従って互いに近づく駆
動側曲面とすると共に、上記駆動側ロータの外周面をこ
れら両駆動側曲面と摩擦係合させている。又、上記被駆
動側ディスク及び上記被駆動側バックアップディスクの
互いに対向する内側面を、径方向内方に向かうに従って
互いに近づく被駆動側曲面とすると共に、上記被駆動側
ロータの外周面をこれら両被駆動側曲面と摩擦係合させ
ている。
【0005】
【作用】上述の様に構成する本発明の無段変速装置の運
転時には、駆動軸の回転が駆動側ディスクと駆動側ロー
タとを介して伝達軸に、駆動側曲面と駆動側ロータの外
周面との摩擦係合に基づいて伝わる。この駆動側ロータ
の外周面の直径方向反対側2個所位置が、駆動側ディス
ク及び駆動側バックアップディスクの駆動側曲面に当接
する為、この駆動側曲面と駆動側ロータの外周面との当
接圧を十分に確保して、上記駆動側ディスクと駆動側ロ
ータとの間の伝達効率を十分に確保できる。そして、上
記伝達軸の回転が、被駆動側ロータと被駆動側ディスク
とを介して被駆動軸に、この被駆動側ロータの外周面と
被駆動側曲面との摩擦係合に基づいて伝わる。この被駆
動側ロータに関しても、外周面の直径方向反対側2個所
位置が、被駆動側ディスク及び被駆動側バックアップデ
ィスクの被駆動側曲面に当接する為、上記被駆動側ロー
タと被駆動側ディスクとの間の伝達効率を十分に確保で
きる。
【0006】又、変速時には、駆動側拡縮手段により上
記駆動側ディスクと上記駆動側バックアップディスクと
の間隔を拡縮するのと同期させて、上記被駆動側拡縮手
段により上記被駆動側ディスクと上記被駆動側バックア
ップディスクとの間隔を拡縮する。例えば、増速時に
は、上記駆動側拡縮手段により上記駆動側ディスクと上
記駆動側バックアップディスクとの間隔を縮め、上記被
駆動側拡縮手段により上記被駆動側ディスクと上記被駆
動側バックアップディスクとの間隔を広げると、上記伝
達軸が被駆動軸側に変位する。この結果、上記駆動側ロ
ータが上記駆動側ディスクの外径寄り部分に、上記被駆
動側ロータが上記被駆動側ディスクの内径寄り部分に、
それぞれ当接する様になって、駆動軸の回転が増速され
た状態で被駆動軸に伝わる。反対に、減速時には、上記
駆動側拡縮手段により上記駆動側ディスクと上記駆動側
バックアップディスクとの間隔を広げ、上記被駆動側拡
縮手段により上記被駆動側ディスクと上記被駆動側バッ
クアップディスクとの間隔を縮めると、上記伝達軸が駆
動軸側に変位する。この結果、上記駆動側ロータが上記
駆動側ディスクの内径寄り部分に、上記被駆動側ロータ
が上記被駆動側ディスクの外径寄り部分に、それぞれ当
接する様になって、駆動軸の回転が減速された状態で被
駆動軸に伝わる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本発明の無段変速装置を構成す
べく、ハウジング1内に駆動軸2及び被駆動軸3を、間
隔をあけて互いに平行に配置している。これら駆動軸2
及び被駆動軸3は、それぞれの両端部を上記ハウジング
1に対し、転がり軸受4、4により、回転自在に支持し
ている。
【0008】そして、上記駆動軸2の周囲に、駆動側デ
ィスク5と駆動側バックアップディスク6とを設けてい
る。このうちの駆動側ディスク5の内周面と上記駆動軸
2の中間部外周面との間には駆動側スプライン係合部7
を設けている。従って、上記駆動側ディスク5は上記駆
動軸2の周囲に、この駆動軸2に対する相対回転を不能
に、且つ、軸方向(図1〜2の上下方向)の移動を自在
として支持されている。これに対して、上記駆動側バッ
クアップディスク6の内周面と上記駆動軸2の外周面と
の間にはニードル軸受8を設けている。従って、上記駆
動側バックアップディスク6は上記駆動軸2の周囲に、
この駆動軸2に対する相対回転及び軸方向の変位自在に
支持されている。
【0009】又、上記駆動側ディスク5及び駆動側バッ
クアップディスク6には、図示しない駆動側拡縮手段を
組み付けて、これら駆動側ディスク5と駆動側バックア
ップディスク6との間隔を拡縮自在としている。この様
な駆動側拡縮手段としては、従来から広く知られている
ベルト式の無段変速機で、駆動側プーリの溝幅を拡縮す
るための機構を、ほぼそのまま利用できる。例えば、上
記駆動軸2と上記駆動側ディスク5及び駆動側バックア
ップディスク6との間に油圧シリンダを設け、この油圧
シリンダによりこれら駆動側ディスク5及び駆動側バッ
クアップディスク6を、逆方向に等距離ずつ変位自在と
する構造を採用できる。この場合に上記油圧シリンダに
は、ロータリ式のジョイントを介して、圧油の給排を行
なう。或は、送りねじ機構等、電動式のアクチュエータ
により、上記駆動側ディスク5及び駆動側バックアップ
ディスク6を、逆方向に等距離ずつ変位させる機構を構
成する事もできる。尚、上記駆動軸2をハウジング1に
対し、軸方向の変位自在に設けると共に、上記駆動側デ
ィスク5を上記駆動軸2の中間部に固定するか、或は、
上記駆動側バックアップディスク6をこの駆動軸2の中
間部に、回転のみ自在に支持する事もできる。これらの
場合、駆動側拡縮手段は、駆動側バックアップディスク
6又は駆動側ディスク5と駆動軸2との間にのみ設けれ
ば足りる。
【0010】一方、前記被駆動軸3の周囲には、被駆動
側ディスク9と被駆動側バックアップディスク10とを
設けている。このうちの被駆動側ディスク9の内周面と
上記被駆動軸3の中間部外周面との間には被駆動側スプ
ライン係合部11を設けている。従って、上記被駆動側
ディスク9は上記被駆動軸3の周囲に、この被駆動軸3
に対する相対回転を不能に、且つ、軸方向の移動を自在
として支持されている。これに対して、上記被駆動側バ
ックアップディスク10の内周面と上記被駆動軸3の外
周面との間にはニードル軸受8を設けている。従って、
上記被駆動側バックアップディスク10は上記被駆動軸
3の周囲に、この被駆動軸3に対する相対回転及び軸方
向の変位自在に支持されている。
【0011】又、上記被駆動側ディスク9及び被駆動側
バックアップディスク10には、図示しない被駆動側拡
縮手段を組み付けて、これら被駆動側ディスク9と被駆
動側バックアップディスク10との間隔を拡縮自在とし
ている。この様な被駆動側拡縮手段は、前記駆動側拡縮
手段と同様のものを使用できる。尚、これら駆動側拡縮
手段と被駆動側拡縮手段とは、互いに逆方向に同じ量だ
け作動するものとする。即ち、上記駆動側拡縮手段が前
記駆動側ディスク5と前記駆動側バックアップディスク
6との距離をLだけ広げる場合に、上記被駆動側拡縮手
段が上記被駆動側ディスク9と被駆動側バックアップデ
ィスク10との間隔をLだけ縮める。
【0012】又、前記ハウジング1の中間部内側で前記
駆動軸2と上記被駆動軸3との間部分に伝達軸12を、
軸方向(図1〜2の左右方向)の変位自在に設けてい
る。即ち、上記ハウジング1の中間部に形成した小径部
13の内周面に1対の転がり軸受14、14の外輪1
5、15を固定すると共に、これら両転がり軸受14、
14の内輪16、16の内側に上記伝達軸12を、摺動
自在に挿通している。この様にして上記ハウジング1内
に支持された伝達軸12の中心軸の延長線は、上記駆動
軸2及び被駆動軸3の中心軸に対し直交する。尚、上記
駆動軸2を上記小径部13に回転及び軸方向の変位自在
に支持する為の部材は、上記転がり軸受14、14に代
えて、ブッシュ(滑り軸受)や、リニアボールブッシュ
とする事もできる。
【0013】この様な伝達軸12の両端部には、駆動側
ロータ17と被駆動側ロータ18とを、それぞれこの伝
達軸12との間での回転力の伝達自在に、互いに同心に
設けている。このうちの駆動側ロータ17はこの伝達軸
12の一端部(図1〜2の右端部)の外周面に、ニード
ル軸受或は滑り軸受等の、回転及び軸方向の変位を許容
する軸受19を介して、回転自在に支持している。そし
て、上記駆動側ロータ17と上記伝達軸12との間に、
ローディングカム式の加圧機構20を設けている。これ
に対して、上記前記被駆動側ロータ18は、上記伝達軸
12の他端部に固定している。
【0014】上記加圧機構20を構成する為に、上記伝
達軸12の一端部にカム板21を、スプライン係合させ
ている。このカム板21と上記駆動側ロータ17との互
いに対向する面は、円周方向に関する凹凸面であるカム
面とし、これら両カム面同士の間に複数個のローラ2
2、22を、それぞれ上記カム板21及び駆動側ロータ
17の径方向の中心軸を中心とする回転自在に挟持して
いる。この様な加圧機構20は、上記駆動側ロータ17
の回転に伴って上記各ローラ22、22を互いに対向す
る1対のカム面同士の間で押し付け合い、上記カム板2
1と上記駆動側ロータ17との間隔を広げつつ、この駆
動側ロータ17からカム板21への回転力の伝達を行な
わせる。
【0015】又、前記駆動側ディスク5及び駆動側バッ
クアップディスク6の互いに対向する内側面を、径方向
内方に向かうに従って互いに近づく駆動側曲面23、2
3とすると共に、上記駆動側ロータ17の外周面24を
これら両駆動側曲面23、23と摩擦係合させている。
この為に図示の例では、これら両駆動側曲面23、23
及び外周面24を、円すい凸面としている。尚、これら
各駆動側曲面23、23の母線の延長線は、基本的には
(エッジロード防止の為のクラウニングを無視して考え
れば)、前記駆動軸2の中心軸上で交わる。従って、上
記各周面23、24同士の摩擦係合部で発生する滑り
を、0若しくは僅少に抑える事ができる。
【0016】更に、前記被駆動側ディスク9及び被駆動
側バックアップディスク10の互いに対向する内側面
も、上記各駆動側曲面23、23と同様の円すい凸面で
ある、被駆動側曲面25、25としている。又、前記被
駆動側ロータ18の外周面26も、上記駆動側ロータ1
7と同様の円すい凸面として、これら両被駆動側曲面2
5、25と外周面26とを摩擦係合させている。
【0017】上述の様に構成する本例の無段変速装置の
運転時には、前記駆動軸2の回転が前記駆動側ディスク
5と上記駆動側ロータ17とを介して前記伝達軸12
に、上記駆動側曲面23と駆動側ロータ17の外周面2
4との摩擦係合に基づいて伝わる。この際に駆動側ロー
タ17の外周面24は、その直径方向反対側2個所位置
が、上記駆動側ディスク5及び前記駆動側バックアップ
ディスク6の駆動側曲面23、23に当接する。この
為、この駆動側曲面23と上記駆動側ロータ17の外周
面24との当接圧を十分に確保して、上記駆動側ディス
ク5と駆動側ロータ17との間の伝達効率を十分に確保
できる。尚、動力伝達に際に上記駆動側バックアップデ
ィスク6は、上記駆動側ディスク5と逆方向に、この駆
動側ディスク5と同速で回転する。
【0018】上述の様にして上記伝達軸12に伝わった
回転は、更に、上記被駆動側ロータ18と上記被駆動側
ディスク9とを介して前記被駆動軸3に、この被駆動側
ロータ18の外周面26と被駆動側曲面25との摩擦係
合に基づいて伝わる。この被駆動側ロータ18に関して
も、外周面26の直径方向反対側2個所位置が、上記被
駆動側ディスク9及び前記被駆動側バックアップディス
ク10の被駆動側曲面25、25に当接する為、上記被
駆動側ロータ18と被駆動側ディスク9との間の伝達効
率を十分に確保できる。
【0019】又、変速時には、図示しない駆動側拡縮手
段により上記駆動側ディスク5と上記駆動側バックアッ
プディスク6との間隔を拡縮するのと同期させて、やは
り図示しない被駆動側拡縮手段により、上記被駆動側デ
ィスク9と上記被駆動側バックアップディスク10との
間隔を拡縮する。例えば、図2(A)に示す様に、上記
駆動側ディスク5と上記駆動側バックアップディスク6
との間隔と、上記被駆動側ディスク9と上記被駆動側バ
ックアップディスク10との間隔とを互いに等しくすれ
ば、上記伝達軸12が前記駆動軸2と上記被駆動軸3と
の中央に位置し、これら両軸2、3同士の間で、等速で
の動力伝達が行なわれる。
【0020】これに対して、増速時には、図2(B)に
示す様に、上記駆動側拡縮手段により上記駆動側ディス
ク5と上記駆動側バックアップディスク6との間隔を縮
めると同時に、上記被駆動側拡縮手段により上記被駆動
側ディスク9と上記被駆動側バックアップディスク10
との間隔を広げる。この間隔調整に伴って、前記駆動側
ロータ17が、1対の駆動側曲面23、23に押され
て、上記駆動側ディスク5と上記駆動側バックアップデ
ィスク6との径方向外方に押し出される。そして、上記
伝達軸12が上記被駆動軸3の側に変位し、上記被駆動
側ロータ18を、上記被駆動側ディスク9と上記被駆動
側バックアップディスク10との内径側に押し込む。こ
の結果、上記駆動側ロータ17が上記駆動側ディスク5
の外径寄り部分に、上記被駆動側ロータ18が上記被駆
動側ディスク9の内径寄り部分に、それぞれ当接する様
になって、上記駆動軸2の回転が増速された状態で上記
被駆動軸3に伝わる。
【0021】反対に、減速時には、図2(C)に示す様
に、上記駆動側拡縮手段により上記駆動側ディスク5と
上記駆動側バックアップディスク6との間隔を広げると
同時に、上記被駆動側拡縮手段により上記被駆動側ディ
スク9と上記被駆動側バックアップディスク10との間
隔を縮める。この間隔調整に伴って、上記被駆動側ロー
タ18が、1対の被駆動側曲面25、25に押されて、
上記被駆動側ディスク9と上記被駆動側バックアップデ
ィスク10との径方向外方に押し出される。そして、上
記伝達軸12が上記駆動軸2の側に変位し、上記駆動側
ロータ17を、上記駆動側ディスク5と上記駆動側バッ
クアップディスク6との内径側に押し込む。この結果、
上記駆動側ロータ17が上記駆動側ディスク5の内径寄
り部分に、上記被駆動側ロータ18が上記被駆動側ディ
スク9の外径寄り部分に、それぞれ当接する様になっ
て、上記駆動軸2の回転が減速された状態で上記被駆動
軸3に伝わる。
【0022】尚、駆動軸2と被駆動軸3との回転方向を
同じにするか、或は逆にするかは、設計的配慮により駆
動側ディスク5と被駆動側ディスク9との設置位置を変
える事で、自由に選択できる。図示の例では、上記両軸
2、3の回転方向を同じとしている。これに対して、例
えば、図1で被駆動側ディスク9と被駆動側バックアッ
プディスク10とを、上下逆にすれば、上記両軸2、3
の回転を逆にできる。更に、各ディスク5、6、9、1
0の配置を図1の様にしたまま、回転力を被駆動側ディ
スク9から取り出す様にしても、駆動軸2と逆方向の回
転を取り出す事ができる。要は、必要とする回転方向に
応じて、各ディスク5、6、9、10の配置を変えた
り、回転力の取り出し位置を変える事は自由である。
【0023】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、被駆動側ロータ18
だけでなく駆動側ロータ17も伝達軸12の端部に固定
する代わりに、駆動軸2と駆動側ディスク5及び駆動側
バックアップディスク6との間に、それぞれローディン
グカムの如き加圧機構20aと軸受27とを、それぞれ
駆動側拡縮手段と直列に設けている。この様な本例の場
合には、上記駆動軸2の回転に伴って上記加圧機構20
aが上記駆動側ディスク5を、上記駆動側バックアップ
ディスク6に近づける方向に押圧する。この為、上記駆
動側ディスク5の駆動側曲面23と上記駆動側ロータ1
7の外周面24との当接圧を十分に確保できる。又、上
記加圧機構20aによる加圧力に基づいて上記駆動側ロ
ータ17が上記駆動側ディスク5及び駆動側バックアッ
プディスク6の径方向外方に押し出され、上記伝達軸1
2が被駆動軸3側に変位する。この結果、被駆動側ロー
タ18の外周面26と、被駆動側ディスク9の被駆動側
曲面25との当接圧も十分に確保される。その他の構成
及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
【0024】次に、図4〜5は、本発明の実施の形態の
第3例を示している。本例の場合には、駆動側ディスク
5a及び駆動側バックアップディスク6aの互いに対向
する面に形成した駆動側曲面23a、23aを、それぞ
れトロイド曲面としている。即ち、これら両駆動側曲面
23a、23aの母線形状を、その曲率中心がこれら両
駆動側曲面23a、23aよりも径方向外側に存在する
円弧形としている。被駆動側ディスク9a及び被駆動側
バックアップディスク10aの互いに対向する面に形成
した被駆動側曲面25a、25aに関しても、同様のト
ロイド曲面としている。
【0025】駆動側、被駆動側両曲面23a、25a
を、上述の様なトロイド曲面とするのに合わせて、駆動
側ロータ17a及び被駆動側ロータ18aを、それぞれ
円板状に形成している。但し、これらロータ17a、1
8aの外周縁部は断面円形として、変速状態に拘らず、
これら各ロータ17a、18aの外周面24a、26a
と上記駆動側、被駆動側両曲面23a、25aとの接触
部にエッジロードが加わる事を防止している。
【0026】更に本例の場合には、伝達軸12の中間部
に、ローディングカム式の押圧機構20bを設けてい
る。本例の場合には、この押圧機構20bの存在に基づ
き、駆動軸2から被駆動軸3への回転力の伝達時に、上
記伝達軸12の全長が伸びる(上記駆動側ロータ17a
と被駆動側ロータ18aとの間隔が広がる)傾向にな
る。この為、上記伝達時には、上記各ロータ17a、1
8aの外周面24a、26aと上記駆動側、被駆動側両
曲面23a、25aとの接触部の面圧を十分に確保し
て、上記駆動軸2から被駆動軸3への回転力の伝達を効
率良く行なえる。
【0027】この様な本例の場合も、図4に示す様に、
駆動側ディスク5aと駆動側バックアップディスク6a
との間隔と、被駆動側ディスク9aと被駆動側バックア
ップディスク10aとの間隔とを同じとすれば、上記駆
動軸2から被駆動軸3に、等速で回転力の伝達を行なえ
る。これに対して、図5に示す様に、駆動側ディスク5
aと駆動側バックアップディスク6aとの間隔を、被駆
動側ディスク9aと被駆動側バックアップディスク10
aとの間隔よりも広くすれば、上記駆動軸2から被駆動
軸3に、減速状態で回転力の伝達を行なえる。更に、図
示は省略するが、駆動側ディスク5aと駆動側バックア
ップディスク6aとの間隔を、被駆動側ディスク9aと
被駆動側バックアップディスク10aとの間隔よりも狭
くすれば、上記駆動軸2から被駆動軸3に、増速状態で
回転力の伝達を行なえる。
【0028】更に、上述の図4〜5に示した第3例の場
合、上記駆動側、被駆動側両曲面23a、25aの断面
形状を適正に規制する事により、上記駆動軸2と上記被
駆動軸3との間の変速比を変えるべく、上記駆動側ディ
スク5aと上記駆動側バックアップディスク6aとの間
隔並びに上記被駆動側ディスク9aと上記被駆動側バッ
クアップディスク10aとの間隔を変えた場合にも、前
記駆動側、被駆動側各ロータ17a、18aの外周縁部
と、上記各ディスク5a、6a、9a、10aの内側面
である、前記駆動側曲面23a、23a及び上記被駆動
側曲面25a、25aとの摩擦係合部のスピンを凡そ0
にできる。
【0029】即ち、図4〜5に示した第3例の場合に
は、前述の図1〜3に示した第1〜2例の様に、駆動
側、非駆動側各曲面23、25並びに駆動側、被駆動側
各ロータ17、18の外周面24、26の母線形状を直
線状とした場合に比べれば、遥かにスピンを小さくし
て、摩擦係合部での損失を低くできる。但し、上記駆動
側曲面23a、23a及び上記被駆動側曲面25a、2
5aの母線形状を単一円弧とした場合には、スピンを0
若しくは凡そ0とする事はできない。これに対して、上
記駆動側、被駆動側両曲面23a、25aの断面形状を
適正に規制すれば、上記摩擦係合部のスピンを0若しく
は凡そ0にできる。尚、この場合に於ける、スピンが0
であるとは、これら各摩擦係合部の接線が、当該ディス
ク5a、6a、9a、10aの中心軸と当該ロータ17
a、18aの中心軸との交点を通過する状態を言う。
又、スピンが凡そ0であるとは、上記摩擦係合部のスピ
ンの回転角速度ωSPとこの摩擦係合部に関するディスク
5a、6a、9a、10aの回転角速度ω1 との比であ
るスピン比が0.1以下(ωSP/ω1 ≦0.1)、更に
好ましくは0.05以下(ωSP/ω1 ≦0.05)であ
る状態を言う。
【0030】そして、上記摩擦係合部のスピンを0若し
くは凡そ0とする為には、上記各ディスクの内側面、即
ち、上記駆動側曲面23a、23a及び被駆動側曲面2
5a、25aの断面形状を、 y=rS ・exp[{1−ln(rL /rS )}/L]・x --- (1) で表される凹円弧状とする事が好ましい。尚、この
(1)式中、rS は、上記駆動側曲面23a、23a及
び被駆動側曲面25a、25aの最小半径を、rL は、
同じく最大半径を、それぞれ表している。又、Lは、上
記駆動側ディスク5aと駆動側バックアップディスク6
aとが、或は被駆動側ディスク9aと被駆動側バックア
ップディスク10aとが、それぞれ最も近づき合った状
態で、上記駆動側曲面23a、23a及び被駆動側曲面
25a、25aの軸方向内端位置と前記伝達軸12の中
心軸との、上記各ディスク5a、6a、9a、10aの
軸方向に関する距離を表している。又、xは、これら各
ディスク5a、6a、9a、10aの軸方向に関する、
上記駆動側曲面23a、23a及び被駆動側曲面25
a、25aの位置を、yは同じく径方向に関する位置
を、それぞれ表している。
【0031】そこで、上記駆動側曲面23a、23a及
び被駆動側曲面25a、25aの断面形状を、上記
(1)式の様に規制する事により、上記摩擦係合部のス
ピンを低減乃至は解消できる理由に就いて、図6〜8を
参照しつつ説明する。先ず、変速比の変化に拘らずスピ
ンを0とする状態に就いて、図6により説明する。尚、
スピンを0とする原理は、駆動側曲面23aと駆動側ロ
ータ17aの外周面24aとの摩擦係合部に関しても、
被駆動側曲面25aと被駆動側ロータ18aの外周面2
6aとの摩擦係合部に関しても同じである。但し、説明
の簡略化の為、図6に関しては、被駆動側曲面25aと
被駆動側ロータ18aの外周面26aとの摩擦係合部で
あるとして説明する。尚、図6に記載のない符号に就い
ては、図4〜5を参照の事。
【0032】先ず、最大減速状態では、摩擦係合部が図
6のα位置、即ち上記被駆動側曲面25aの最大径部分
に、伝達軸12の中心が同じくa位置、即ち、被駆動側
ディスク9aの内端面に最も近づいた位置に、それぞれ
存在する。この状態で上記摩擦係合部のスピンが0であ
る為には、この摩擦係合部の接線イが、上記伝達軸12
の中心と被駆動側ディスク9aの中心との交点O1 を通
過する必要がある。又、最大増速状態では、摩擦係合部
が図6のβ位置、即ち上記被駆動側曲面25aの最小径
部分に、伝達軸12の中心が同じくb位置、即ち、被駆
動側ディスク9aの内端面から最も離れた位置に、それ
ぞれ存在する。この状態で上記摩擦係合部のスピンが0
である為には、この摩擦係合部の接線ロが、上記伝達軸
12の中心と被駆動側ディスク9aの中心との交点O2
を通過する必要がある。又、中間の変速状態でも、上記
被駆動側曲面25aの径方向中間部に存在する摩擦係合
部の接線が、上記伝達軸12の中心と被駆動側ディスク
9aの中心との交点を通過する必要がある。
【0033】そこで、図7に示す様な座標により、上記
摩擦係合部の接線が常に上記両中心の交点を通過する、
ディスク28(=駆動側、被駆動側各ディスク5a、9
a及び駆動側、被駆動側各バックアップディスク6a、
10a)の内側面29(=駆動側、被駆動側各曲面23
a、25a)の母線形状を考える。この場合に於いて、
図7に示す様に、上記ディスク28の軸方向をx軸と
し、径方向をy軸とする。又、上記内側面29の最小半
径をrS とし、同じく最大半径をrL とする。又、上記
ディスク28が同心に配置された相手側ディスクと最も
近づいた状態での、このディスク28の内側面29の軸
方向内端位置と伝達軸12(図4〜5参照)の中心軸と
の、上記ディスク28の軸方向に関する距離をLとす
る。更に、このディスク28のうちで上記内側面29に
対応する部分の軸方向長さ(最小半径rS に対応する軸
方向位置と最大半径rL に対応する軸方向位置との差で
ある、ディスク28の厚さ)をtとする。
【0034】上記スピンを0とする為の母線形状を表す
曲線の式を y=f(x) −−− (2) とすれば、この曲線状の点(x,y)での接線の方程式
は、 Y=y´(W−x)+y −−− (3) で表される。この(3)式で表される接線が、常に上記
2中心の交点を通過する様に、上記(2)式を求めれば
良い。先ず、図8(A)に示す様に、上記摩擦係合部が
上記内側面29の最大径(r L )に対応する、図7のP
位置に存在する場合を考える。そして、このP位置での
上記内側面29の接線と上記x軸との交点の座標を(−
L,0)とする。即ち、互いに同心に配置した1対のデ
ィスク28同士を最も近づけた状態で、このディスク2
8の内端面(最小径rS に対応する軸方向位置)と上記
伝達軸12の中心軸との間にLだけの軸方向隙間が存在
し、この状態でスピンが0であると仮定する。
【0035】そして、上記摩擦係合部が、上記P点か
ら、座標(0,rS )で表される、上記最小径rS に対
応するP´点まで移動した場合を考える。この場合にも
スピンが0である為には、図8(B)に示す様に、上記
摩擦係合部の接線と上記伝達軸12の中心軸との交点
は、上記内側面29に対応する部分の軸方向長さ(ディ
スク28の厚さ)t分だけ移動した、座標(−L−t,
0)で表されるQ´点まで移動する事になる。又、上記
P点とP´点との間に存在し、座標(x,y)で表され
る、P″点に存在する摩擦係合部の接線と上記x軸との
交点Q″の座標は(−L−t+x,0)で表される。但
し、0≦x≦tである。そして、図8(C)に示す様
に、任意のxに関する摩擦係合部の接線が上記Q″を通
過すれば、この摩擦係合部でのスピンを、常に0にでき
る事になる。
【0036】前記(3)式から、 0=y´(−L−t+x−x)+y であり、 y´/y=1/(L+t) −−− (4) である。そして、この(4)式を積分すると、
【数1】 なる、(5)式が求められる。
【0037】そして、この(5)式で表される曲線が、
前記P点及びP´点を通過すると言った、境界条件を用
いると、
【数2】 なる式が求められる。このうちの(6)式と(7)式と
から、前記した(1)式、即ち、 y=rS ・exp[{1−ln(rL /rS )}/L]・x --- (1) なる式が求められる。以上の説明から明らかな様に、駆
動側、被駆動側各ディスク5a、9a及び駆動側、被駆
動側各バックアップディスク6a、10aに形成した、
駆動側、被駆動側各曲面23a、25aの母線形状を、
上記(1)式で表される曲線とすれば、変速比の変動に
拘らず、摩擦係合部でのスピンを0にできる。又、上記
(1)式で表される曲線に近づければ、スピンを極く低
く(凡そ0に)抑えられる。尚、駆動側、被駆動側各ロ
ータ17a、18aの外周面の断面形状を、単一の曲率
半径の凸円弧とした場合には、上記スピンを常に完全に
0にする事はできないが、その値は無視できる程度に低
くできる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、比較的簡単な構造で、小型且つ低コストで
造れ、しかもベルト式のものに比べて大きな動力の伝達
を行なえる。この為、比較的出力の大きな自動車用の無
段変速装置の実用化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す要部略切断
側面図。
【図2】変速時の動作を説明する為の略側面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す要部略側面
図。
【図4】同第3例を、変速を行なわない状態で示す、要
部略側面図。
【図5】同じく変速を行なう状態で示す、要部略側面
図。
【図6】スピンを0にする断面形状を示す模式図。
【図7】この断面形状を規定する式を説明する為の模式
図。
【図8】同じく図7を場合毎に分けた状態で示す模式
図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 駆動軸 3 被駆動軸 4 転がり軸受 5、5a 駆動側ディスク 6、6a 駆動側バックアップディスク 7 駆動側スプライン係合部 8 ニードル軸受 9、9a 被駆動側ディスク 10、10a 被駆動側バックアップディスク 11 被駆動側スプライン係合部 12 伝達軸 13 小径部 14 転がり軸受 15 外輪 16 内輪 17、17a 駆動側ロータ 18、18a 被駆動側ロータ 19 軸受 20、20a、20b 加圧機構 21 カム板 22 ローラ 23、23a 駆動側曲面 24、24a 外周面 25、25a 被駆動側曲面 26、26a 外周面 27 軸受 28 ディスク 29 内側面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて互いに平行に配置された駆
    動軸及び被駆動軸と、このうちの駆動軸の周囲に、この
    駆動軸との間での回転力の伝達を自在に、且つ、軸方向
    の移動を自在として支持された駆動側ディスクと、上記
    駆動軸の周囲に、この駆動軸に対する相対回転及び軸方
    向の変位自在に支持された駆動側バックアップディスク
    と、この駆動側バックアップディスクと上記駆動側ディ
    スクとの間隔を拡縮する為の駆動側拡縮手段と、上記被
    駆動軸の周囲に、この被駆動軸との間での回転力の伝達
    を自在に、且つ、軸方向の移動を自在として支持された
    被駆動側ディスクと、上記被駆動軸の周囲に、この被駆
    動軸に対する相対回転及び軸方向の変位自在に支持され
    た被駆動側バックアップディスクと、この被駆動側バッ
    クアップディスクと上記被駆動側ディスクとの間隔を拡
    縮する為の被駆動側拡縮手段と、上記駆動軸と上記被駆
    動軸との間に、これら両軸の方向に対し直角方向に、且
    つ、自身の軸方向への移動自在に設けられた伝達軸と、
    この伝達軸の一端部に、この伝達軸との間での回転力の
    伝達自在に設けられた駆動側ロータと、上記伝達軸の他
    端部に、この伝達軸との間での回転力の伝達自在に設け
    られた被駆動側ロータとを備え、上記駆動側ディスク及
    び上記駆動側バックアップディスクの互いに対向する内
    側面を径方向内方に向かうに従って互いに近づく駆動側
    曲面とすると共に、上記駆動側ロータの外周面をこれら
    両駆動側曲面と摩擦係合させ、上記被駆動側ディスク及
    び上記被駆動側バックアップディスクの互いに対向する
    内側面を径方向内方に向かうに従って互いに近づく被駆
    動側曲面とすると共に、上記被駆動側ロータの外周面を
    これら両被駆動側曲面と摩擦係合させた無段変速装置。
  2. 【請求項2】 駆動側、被駆動側各ロータの外周縁部
    で、駆動側、被駆動側各ディスク及び駆動側、被駆動側
    各バックアップディスクと摩擦係合する部分の断面形状
    を凸円弧状とすると共に、これら駆動側、被駆動側各デ
    ィスク及び駆動側、被駆動側各バックアップディスクの
    内側面の断面形状を凹円弧状とし、上記駆動側ディスク
    と上記駆動側バックアップディスクとの間隔並びに上記
    被駆動側ディスクと上記被駆動側バックアップディスク
    との間隔を変える事に伴う変速比の変動に拘らず、上記
    各ロータの外周縁部と上記各ディスクの内側面との摩擦
    係合部のスピン比を0.1以下に抑えた、請求項1に記
    載した無段変速装置。
  3. 【請求項3】 駆動側、被駆動側各ロータの外周縁部と
    摩擦係合する、駆動側、被駆動側各ディスク及び駆動
    側、被駆動側各バックアップディスクの内側面の最小半
    径をrS とし、同じく最大半径をrL とし、駆動側ディ
    スクと駆動側バックアップディスクとが、或は被駆動側
    ディスクと被駆動側バックアップディスクとが、それぞ
    れ最も近づき合った状態で、これら各ディスクの内側面
    の軸方向内端位置と伝達軸の中心軸との、これら各ディ
    スクの軸方向に関する距離をLとし、これら各ディスク
    の軸方向に関するこれら各ディスクの内側面の位置をx
    とし、同じく径方向に関する位置をyとした場合に、こ
    れら各ディスクの内側面の断面形状が、y=rS ・ex
    p[{1−ln(rL /rS )}/L]・xで表され
    る、請求項2に記載した無段変速装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004070233A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Ntn Corporation トラクションドライブ式無段変速機
CN107339384A (zh) * 2016-10-31 2017-11-10 西华大学 一种无自旋积分曲线式无级变速单元
CN107339384B (zh) * 2016-10-31 2024-06-07 深圳万知达科技有限公司 一种无自旋积分曲线式无级变速单元

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