JP2002206096A - 内燃機関用潤滑油組成物 - Google Patents
内燃機関用潤滑油組成物Info
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Abstract
ゼルエンジン用排気ガス後処理装置におけるリン被毒を
抑制し、更には灰分の堆積を抑制するとともに、耐摩耗
性、スラッジ防止性、酸化安定性、ピストン清浄性に優
れた内燃機関用潤滑油組成物を提供する。 【解決手段】A)100℃における動粘度が3〜15m
m2/sである合成油に、B)フェノール系無灰酸化防
止剤を組成物全量基準で0.5〜3質量%、C)アミン
系無灰酸化防止剤を組成物全量基準で0.3〜3質量
%、およびD)数平均分子量900〜3500のポリブ
テニル基を有し、ホウ素含有量Bと窒素含有量Nの質量
比(B/N)が0.24以上であるホウ素含有無灰分散
剤を、組成物全量基準で、ホウ素含有量として200質
量ppm以上、含有する、本質的にリンを含有しない内
燃機関潤滑油組成物。
Description
成物に関し、更に詳しくは、内燃機関の排気ガス中の有
害成分低減を目的とした排気ガス浄化触媒及び/又はデ
ィーゼルエンジン用排気ガス後処理装置におけるリン被
毒を抑制し、更には灰分の堆積を抑制するとともに、耐
摩耗性、スラッジ防止性、酸化安定性及びピストン清浄
性に優れた内燃機関用潤滑油組成物に関する。
おいて自動車排気ガス規制が導入され、ガソリンエンジ
ンを有する自動車には排気ガス浄化触媒が装着されるよ
うになった。この排気ガス浄化触媒は、上記規制導入初
期に使用された酸化触媒、1980年代中頃より主流と
なっているペレットタイプの三元触媒、そして最近主流
となっているモノリスタイプの三元触媒(ペレットタイ
プの耐久性を改良したもので、触媒の担体をハニカム状
に成型し、一体型としたもの)へと変遷している。ま
た、三元触媒は酸素が存在しない状態、すなわち、理論
空燃比で燃焼した場合に効果的に作用するため、理論空
燃比を維持するために酸素センサーが併用されている。
及び耐摩耗性能を付与させるために、1950年頃から
ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDTP)が一般に用い
られており、現在も必須の添加剤として認識されている
が、ZDTPは上記のような排気ガス浄化触媒や酸素セ
ンサーに対して悪影響を及ぼすことが明らかになってい
る。例えば、南谷ら(石油学会誌 21巻2号116頁
(1978年))によれば、エンジン油中のZDTPに
起因するリンが酸化触媒に付着することが原因で排気ガ
ス浄化率が著しく低下することや、F.Caracci
oloら(SAE Paper 790941)やD.
R.Monroeら(SAE Paper 80085
9)によれば、エンジン油中のリンによる三元触媒の被
毒や、酸素センサー上にリンが堆積することで酸素セン
サー出力に悪影響を与えること、また、井上ら(SAE
Paper 920654)や植田ら(SAE Pa
per 940746)によれば、最近のモノリスタイ
プの三元触媒であってもZDTP中のリンが触媒に付着
して悪影響を与えること等が明らかにされている。更
に、リンは触媒被毒のみならず排出されると環境にも悪
影響を与えるため、最近では、なるべくリンの含有量が
少ないエンジン油が望ましいとされている。このような
背景から、ILSAC(International
Lubricant Standard and Ap
proval Committee)では、エンジン油
中のリン濃度を規制している。例えば、ILSACのG
F−1規格ではエンジン油中のリン濃度は0.12%以
下、最新のGF−2規格では0.10%以下と規定され
ている。
有効活用の観点から二酸化炭素の排出量を低減する必要
があり、自動車に対して更なる燃費の向上が求められて
いる。エンジン油においては、低粘度化や、ジチオリン
酸モリブデンあるいはリンを含まないジチオカルバミン
酸モリブデン等のモリブデン化合物を配合した省燃費型
エンジン油の研究が活発に行われ、多くの成果をあげて
きた。ガソリンエンジンにおいては、燃費向上効果の高
い希薄燃焼(リーンバーン)方式や直噴方式のエンジン
が注目されており、直噴方式のエンジンに至っては19
96年より国内で市販されている。しかしながら、これ
らの方式のエンジンは排気ガス中の酸素濃度が高いた
め、従来の三元触媒では窒素酸化物(NOx)の還元浄
化が困難であった。1994年にこれらの課題を克服し
たNOx吸蔵還元型三元触媒が商品化されたが、例えば
三好ら(トヨタ・テクニカルレビュー 44巻2号25
頁(1994年))によれば、本触媒は排気ガス中に含
まれる硫黄分により被毒されやすいため、なるべく硫黄
の含有量が少ないエンジン油が望ましいとされている。
は、特にNOxとPM(Particulate Ma
tter)の排出規制が強化傾向にあり、様々な排気ガ
ス後処理装置が研究、開発されている。しかしながら、
酸化触媒に対しては前述のZDTPに由来するリンだけ
でなく、エンジン油に起因する灰分が触媒表面を覆って
しまい触媒の浄化効率低下や、背圧上昇の原因となるこ
とが明らかにされている(例えば、サイトウら、SAE
Paper 880010)。また、排気ガス中のP
Mを補足し、燃焼除去させるDPF(ディーゼルパティ
キュレートフィルター)についても、上記灰分によって
フィルタが目詰まりを起こす傾向にあるため(M.A.
Barrisら、SAE Paper 91013
1)、灰分量の少ないエンジン油が好ましいとされてい
る。なかでも、SiCを担体としたDPFにおいては灰
分がSiCの腐食の原因となるため(P.Stobbe
ら、SAE Paper 932495)、やはり灰分
の少ないエンジン油が要求されている。
等のエンジン部品を清浄に保つためにエンジン油に最も
一般的に使用されているが、これはリンによる触媒被毒
をある程度緩和することが知られている(南谷ら、石油
学会誌 21巻2号116頁(1978年)、井上ら、
SAE Paper 920654)。しかしながら、
金属系清浄剤は灰分の原因となり、上述のような問題を
生じる可能性があるほか、燃焼室デポジット(CCD;
Combustion Chamber Deposi
t)等の原因となる(例えば、武井ら、石油製品討論会
(1995年)予稿集182頁)。また、金属系清浄剤
の中で最も一般的に使用されているアルカリ土類金属ス
ルホネートや、硫黄による分子架橋されたアルカリ土類
金属フェネートあるいはアルカリ土類金属サリシレート
には硫黄も含まれるため、おのずとその使用量は限定せ
ざるを得ない。しかしながら、低灰化は動弁系の摩耗量
の増大につながる(例えば、熊倉ら、自動車技術会 学
術講演前刷集 No.89−98(9839047)、
(1998年))という報告もされており、低灰化にも
おのずと限界があった。
解決するために多くの検討がなされ、これまでにZDT
Pを低減した低リン油やこれを使用しない無リン油、あ
るいは低灰油が開示されている。具体的には例えば、従
来の低リン油としては、ジチオカルバミン酸亜鉛、及び
アルキルヒドロキシアリールスルフィドを含有するエン
ジン油(特開昭62−253691号公報)、アルキル
チオカルバモイル化合物を含むエンジン油(特開平6−
41568号公報)、硫黄源とディールズアルダー付加
物の反応物及びテルペン類を含有するエンジン油(特開
平1−500912号公報)等が知られている。
ppmの銅オレート、油溶性含硫黄化合物及びホウ酸エ
ステル系腐食防止剤を含有するエンジン油(特開昭63
−304095号公報、特開昭63−304096号公
報)、過塩基性金属スルホネート、無灰分散剤及びジチ
オカルバミン酸亜鉛を含有するエンジン油(特開昭52
−704号公報)、置換ピリジン及び置換ジアジンを含
有するエンジン油(特開昭62−243692号公
報)、油溶性無灰分散剤、ジチオカルバミン酸金属塩、
スルフィド及びチアジアゾールを含有するエンジン油
(特開昭62−501917号公報)、ジチオカルバミ
ン酸金属塩及び硫化ディールズアルダー付加物を含有す
るエンジン油(特開昭62−501572号公報)、含
硫黄化合物及び清浄剤等を含有するエンジン油(特開2
000−63862号公報)等が知られている。これら
低リン油及び無リン油はZDTPを低減するか、あるい
は使用しないかわりにジチオカルバミン酸塩や硫黄系極
圧剤等硫黄を含有する化合物を必須とすることで耐摩耗
性を改善するものである。
1.0重量%以下であるエンジン油(特開平8−489
89号公報)、硫酸灰分が1.5重量%以下であるエン
ジン油(特開平8−253782号公報)、硫酸灰分が
0.4〜0.8質量%であるディーゼルエンジン油(特
開平9−111275号公報)、硫酸灰分が0.7質量
%以下であるエンジン油(特開2000−256690
号公報)等が開示されているが、いずれもZDTPを含
有する組成物である。
リンを含有せず、排気ガス浄化触媒及び/又はディーゼ
ルエンジン用排気ガス後処理装置におけるリン被毒を抑
制し、更には灰分の堆積を抑制するとともに、耐摩耗
性、スラッジ防止性、酸化安定性、ピストン清浄性に優
れた内燃機関用潤滑油組成物は未だに存在していなかっ
た。
な問題に鑑み、ZDTPや金属系清浄剤を含有しないこ
とで排気ガス浄化触媒のリンによる被毒を抑制し、更に
は灰分の堆積を抑制するとともに、耐摩耗性、スラッジ
防止性、酸化安定性、ピストン清浄性に優れた内燃機関
用潤滑油組成物を提供することである。
や金属系清浄剤を含有しないエンジン油処方について鋭
意研究を重ねた結果、特定の各種添加剤を特定量含有さ
せた内燃機関用潤滑油組成物を用いることによって、上
記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、本質的にリンを含有しない
内燃機関用潤滑油組成物であって、(A)100℃にお
ける動粘度が3〜15mm2/sである合成油に、
(B)フェノール系無灰酸化防止剤を組成物全量基準で
0.5〜3質量%、(C)アミン系無灰酸化防止剤を組
成物全量基準で0.3〜3質量%、および(D)数平均
分子量900〜3500のポリブテニル基を有し、ホウ
素含有量Bと窒素含有量Nとの質量比(B/N)が0.
24以上であるホウ素含有無灰分散剤を、組成物全量基
準で、ホウ素含有量として200質量ppm以上、含有
することを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物である。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物は、本質的にリンを含
有しない。すなわち、三元触媒や酸化触媒等の排気ガス
浄化触媒へ悪影響のあるZDTPの有効成分であるリン
を本質的に含まないものである。また、本発明の内燃機
関用潤滑油組成物は、ZDTPや金属系清浄剤を用いな
いことから、これらに含まれる硫黄による触媒被毒の悪
影響も回避でき、また、これらに起因する灰分によるD
PF等の排気ガス後処理装置への堆積の悪影響も回避で
きる。
しては、ポリ−α−オレフィン(例えば、1−オクテン
オリゴマー、1−デセンオリゴマー、エチレン−プロピ
レンオリゴマー等)、ポリ−α−オレフィンの水素化
物、イソブテンオリゴマー、イソブテンオリゴマーの水
素化物、イソパラフィン、アルキルベンゼン、アルキル
ナフタレン、ジエステル(例えば、ジトリデシルグルタ
レート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシ
ルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチル
ヘキシルセバケート等)、ポリオールエステル(例え
ば、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロ
ールプロパンペラルゴネート、トリメチロールプロパン
イソステアリネート等のトリメチロールプロパンエステ
ル;ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、
ペンタエリスリトールペラルゴネート等のペンタエリス
リトールエステル)、ポリオキシアルキレングリコー
ル、ジアルキルジフェニルエーテル、およびポリフェニ
ルエーテル等が挙げられ、これらの中から選ばれる1種
又は2類以上の任意の混合油を使用することができる。
度は3〜15mm2/sの範囲である必要がある。なお
2種類以上の合成油を混合する際には、混合油の動粘度
が3〜15mm2/sの範囲内であれば一方がその範囲
から外れていても良い。本発明の100℃における動粘
度は3mm2/s未満では十分な耐摩耗性が得られない
うえに、蒸発特性が劣るため好ましくない。一方、15
mm2/sより大きいと燃費が悪化することに加えて、
低温性能が悪くなるため好ましくない。(A)成分の粘
度指数は100以上であることが好ましく、120以上
であることが特に好ましい。
(B)成分はフェノール系無灰酸化防止剤である。
(B)成分の具体例としては、例えば4,4’−メチレ
ンビス(2,6−ジターシャリーブチルフェノール)、
4,4’−ビス(2,6−ジターシャリーブチルフェノ
ール)、4,4’−ビス(2−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−
エチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリーブ
チルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’
−イソプロピリデンビス(2,6−ジターシャリーブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデン
ビス(4,6−ジメチルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノー
ル)、2,6−ジターシャリーブチル−4−メチルフェ
ノール)、2,6−ジターシャリーブチル−4−エチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−ターシャリーブチ
ルフェノール、2,6−ジターシャリーα−ジメチルア
ミノ−p−クレゾール、2,6−ジターシャリーブチル
−4(N,N’−ジメチルアミノメチルフェノール)、
オクチル−3−(3,5−ジターシャリーブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、オクタデシル−
3−(3,5−ジターシャリーブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート及びこれらの混合物などが挙
げられる。また、これらの中でもビスフェノール系無灰
酸化防止剤等、分子量の高いタイプの無灰酸化防止剤等
は、分解温度が高く、より高温条件においてもその効果
が発揮されるため、より好ましく用いられる。本発明の
(B)成分のフェノール系無灰酸化防止剤としては、触
媒被毒の観点からその分子中に硫黄原子を含有しないも
のであることがより好ましい。
(B)成分の含有量は、組成物全量基準で、その下限値
が0.5質量%、好ましくは0.7質量%であり、一方
その上限値は3質量%、好ましくは2質量%である。
(B)成分の含有量が0.5質量%に満たない場合は十
分な酸化安定性が得られず、一方該含有量が3質量%を
超える場合は貯蔵安定性が悪化するだけでなく、組成物
が劣化した時にスラッジ発生量が増加するためそれぞれ
好ましくない。
(C)成分はアミン系無灰酸化防止剤である。その具体
例としては、例えばフェニル−α−ナフチルアミン、ア
ルキルフェニル−α−ナフチルアミン、ジアルキルジフ
ェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン及びこれらの混合物が挙げられる。ここでアル
キル基としては炭素数1〜20の直鎖又は分岐のアルキ
ル基が挙げられる。本発明の内燃機関用潤滑油組成物に
おける(C)成分の含有量は、組成物全量基準で、その
下限値が0.3質量%、好ましくは0.4質量%であ
り、一方その上限値が3質量%、好ましくは2質量%で
ある。(C)成分の含有量が0.3質量%に満たない場
合は酸化安定性が十分に得られず、一方、その含有量が
3質量%を超える場合は貯蔵安定性が悪化するだけでな
く、組成物が劣化した時にスラッジ発生量が増加するた
めそれぞれ好ましくない。
(D)成分は、数平均分子900〜3500のポリブテ
ニル基を有し、ホウ素含有量Bと窒素含有量Nの質量比
(B/N)が0.24以上であるホウ素含有無灰分散剤
である。(D)成分の具体例としては、一般式(1)又
は(2)で表されるポリブテニルコハク酸イミド、一般
式(3)で表されるポリブテニルベンジルアミン、一般
式(4)で表されるポリブテニルアミン等をそれぞれホ
ウ素化合物で変性したもの及びこれらから選ばれる2種
以上の混合物等が例示できる。具体的には、これら一般
式(1)〜(4)で表される化合物に、例えば、ホウ酸
を作用させて、残存するアミノ基及び/又はイミノ基の
一部又は全部を中和したり、アミド化した、いわゆるホ
ウ素変性化合物が挙げられる。その中でもホウ素含有ポ
リブテニルコハク酸イミド、特にホウ素含有ビスポリブ
テニルコハク酸イミドが最も好ましいものとして挙げら
れる。
リブテニル基を示し、高純度イソブテンあるいは1−ブ
テンとイソブテンの混合物をフッ化ホウ素系触媒あるい
は塩化アルミニウム系触媒で重合させて得られる数平均
分子量が900〜3500、好ましくは1000〜20
00のポリブテンから得られるものである。該数平均分
子量が900未満の場合は清浄性効果に劣り、該数平均
分子量が3500を超える場合は低温流動性に劣るた
め、それぞれ好ましくない。また、スラッジ抑制効果に
優れる点からnは2〜5の整数、好ましくは3〜4の整
数であることが望ましい。また、該ポリブテンは、製造
過程の触媒に起因し、残留する微量のフッ素分や塩素分
を吸着法や十分な水洗等の適切な方法により十分除去さ
れたものが特に好ましく、これらフッ素や塩素の含有量
としては50質量ppm以下、より好ましくは10質量
ppm以下、更に好ましくは5質量ppm以下、特に好
ましくは1質量ppm以下とすることが望ましい。
の製造法としては特に制限はないが、例えば、上記ポリ
ブテンを塩素化したもの、好ましくは塩素やフッ素が充
分除去されたポリブテンを無水マレイン酸と100〜2
00℃で反応させて得られるポリブテニルコハク酸を、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等の
ポリアミンと反応させることにより得ることができる。
なお、ビスコハク酸イミドを製造する場合は、該ポリブ
テニルコハク酸をポリアミンの2倍量(モル比)反応さ
せれば良く、モノコハク酸イミドを製造する場合は、該
ポリブテニルコハク酸とポリアミンを等量(モル比)で
反応させれば良い。一般式(3)のポリブテニルベンジ
ルアミンの製造法としては特に制限はないが、例えば、
上記ポリブテンをフェノールと反応させてアルキルフェ
ノールとした後、これにホルムアルデヒドと上述のよう
なポリアミンをマンニッヒ反応により反応させることに
より得ることができる。一般式(4)のポリブテニルア
ミンの製造法としては特に制限はないが、例えば、上記
ポリブテンにアンモニアと上述のようなポリアミンを反
応させることにより得ることができる。
するホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ酸
エステル等が挙げられる。ホウ酸としては、具体的に
は、オルトホウ酸、メタホウ酸及びテトラホウ酸などが
挙げられる。またホウ酸塩としては、例えば、アンモニ
ウム塩などが挙げられ、具体的には、メタホウ酸アンモ
ニウム、四ホウ酸アンモニウム、五ホウ酸アンモニウ
ム、八ホウ酸アンモニウムなどのホウ酸アンモニウムな
どが好ましく用いられる。また、ホウ酸エステルとして
は、ホウ酸と好ましくは炭素数1〜6のアルキルアルコ
ールとのエステルが挙げられ、より具体的には例えば、
ホウ酸モノメチル、ホウ酸ジメチル、ホウ酸トリメチ
ル、ホウ酸モノエチル、ホウ酸ジエチル、ホウ酸トリエ
チル、ホウ酸モノプロピル、ホウ酸ジプロピル、ホウ酸
トリプロピル、ホウ酸モノブチル、ホウ酸ジブチル、ホ
ウ酸トリブチルなどが好ましく用いられる。
(D)成分は、そのホウ素含有量Bと窒素含有量Nの質
量比(B/N)が0.24以上であることが必要であ
り、該質量比が0.26以上であることが好ましく、
0.28以上であることが特に好ましい。該質量比が
0.24未満の場合、耐摩耗性に劣るため好ましくな
い。また、該質量比の上限は特に制限はないが、安定性
に優れる点から、好ましくは3以下、更に好ましくは2
以下、特に1以下であることが好ましい。
て、(D)成分に由来するホウ素含有量は、組成物全量
基準で、200質量ppm以上であることが必要であ
る。(D)成分に由来するホウ素含有量が上記に満たな
い場合は耐摩耗性や酸化安定性が劣るため好ましくな
い。なお、(D)成分に由来するホウ素含有量の上限値
は特に制限はないが、貯蔵安定性に優れる点から200
0質量ppmであることが好ましく、1000質量pp
mであることが特に好ましい。本発明の内燃機関用潤滑
油組成物における(D)成分の含有量は、組成物全量基
準で、その下限値は0.5質量%、好ましくは1.0質
量%であり、一方、その上限値は25質量%、好ましく
は20質量%である。(D)成分の含有量が0.5重量
%に満たない場合は、清浄性効果に乏しく、一方、その
含有量が25質量%を超える場合は、含有量に見合うだ
けの清浄性効果が得られないうえに、抗乳化性が悪化す
るため、それぞれ好ましくない。
ままでも耐摩耗性、スラッジ防止性、酸化安定性、ピス
トン清浄性に優れたものであるが、その各種性能を更に
高める目的で公知の潤滑油添加剤、例えば(B)成分及
び(C)成分以外の酸化防止剤、(D)成分以外の無灰
分散剤、錆止め剤、腐食防止剤、粘度指数向上剤、流動
点降下剤、消泡剤、ゴム膨潤剤、極圧剤、耐摩耗剤、摩
擦調整剤、着色剤など、有効成分にリン及び硫黄を含有
しないものであれば、単独で、又は数種類組み合わせた
形で使用することができる。
剤としては、例えば、(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)脂肪酸(例えば、脂肪酸と
してはプロピオン酸等)と1価又は多価アルコール(例
えば、メタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリト
ール等)とのエステル等が挙げられる。(D)成分以外
の無灰分散剤としては、一般式(1)及び(2)で表さ
れるホウ素を含有しないポリブテニルコハク酸イミド、
炭素数40〜400の、プロピレン等のオレフィンのオ
リゴマーやエチレンとプロピレンのコオリゴマーから誘
導される分枝状アルキル基や分枝状アルケニル基を有す
るコハク酸イミド、ポリエーテルアミン、コハク酸エス
テル等、及びこれらを有機酸で変性したもの等が挙げら
れる。
系、トリルトリアゾール系、イミダゾール系化合物等が
挙げられる。粘度指数向上剤としては、具体的には、ポ
リメタクリレート類や、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリイソブチレン、ポリスチレン、スチレン−ジエ
ン共重合体などのオレフィンコポリマーなどが使用可能
である。流動点降下剤としては、使用する潤滑油基油に
適合するポリメタクリレート系のポリマーなどが使用で
きる。消泡剤としては、ジメチルシリコーン、フルオロ
シリコーンなどのシリコーン類が挙げられる。
通常、組成物全量基準で、腐食防止剤の含有量は0.0
05〜0.2質量%、粘度指数向上剤の含有量は0.0
5〜20質量%、消泡剤の含有量は0.0005〜0.
01質量%、その他の添加剤の含有量は、それぞれ0.
005〜10質量%程度である。なお、上記のような添
加剤は塩素等のハロゲン化合物を含まないか、充分に除
去されたものが特に好ましく、添加剤中のハロゲン化合
物の含有量は、1000質量ppm以下、好ましくは2
00質量ppm以下、更に好ましくは100質量ppm
以下、特に好ましくは50質量ppm以下、最も好まし
くは10質量ppm以下とすることが望ましい。また、
本発明の内燃機関用潤滑油組成物におけるハロゲン化合
物の含有量は、組成物全量基準で、200質量ppm以
下、好ましくは100質量ppm以下、更に好ましくは
50質量ppm以下、最も好ましくは10質量ppm以
下とすることが望ましい。本発明の内燃機関用潤滑油組
成物は、具体的には酸化触媒、三元触媒、NOx吸蔵還
元型三元触媒などの排気ガス浄化触媒を装着したエンジ
ンやDPF等の排気ガス後処理装置を装着したディーゼ
ルエンジンに好適に使用できるものである。
って更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限
定されるものではない。
施例1〜3に示す組成を有する本発明の内燃機関用潤滑
油組成物を調製した。これら組成物について、以下に示
す動弁系摩耗試験、NOx吹込み試験及び貯蔵安定性試
験を行い、その結果を表1に示した。比較のため、表1
の比較例1〜7に示す組成を有する組成物について実施
例と同様に試験を行い、その結果を表1に示した。ま
た、実施例1の組成物について以下に示す10,000
kmに及ぶ実車走行試験を行い、回収油についての分析
結果を表2に示した。
業会)M328−95で規定されている「自動車用ガソ
リン機関用潤滑油の動弁系摩擦試験方法」従い、日産K
A24Eエンジンを使用し、試料油を規定量充填し、1
00時間運転後のカムシャフトのカムノーズ摩耗量を測
定した。本試験はエンジン油の摩耗防止性を評価するも
のであり、一般にカムノーズ摩耗量が10μm以下であ
れば、実用上問題ないとされている。
60℃に保持した試料油100gに、NOガス8000
ppm(ベースガスは窒素)を100mL/分及び酸素
を233mL/分の割合で吹き込み、48時間後の10
0℃における動粘度を測定し、新油時の動粘度に対する
48時間後の試料の動粘度を動粘度比として算出した。
動粘度比が1に近いほどエンジン内におけるスラッジ防
止性、酸化安定性が良いとされている。
間、−5℃で1週間貯蔵するサイクルを1サイクルと
し、6サイクル(3ヵ月)後の試料の濁り、沈殿の発生
を目視評価した。
のエンジン搭載車に、試料油を規定量充填し、10,0
00km走行した。10,000km走行後の回収油に
ついて、100℃における動粘度、全酸価、ペンタン不
溶分(B法)を測定した。新油に比べ変化が少ないほど
スラッジ防止性、酸化安定性に優れると判断される。ま
た、回収油の含まれる摩耗金属を対象とした元素分析を
行った。回収油中の金属分が少ないほど摩耗が小さいこ
とを示す。
組成物である実施例1〜3の組成物は、耐摩耗性、酸化
安定性及び貯蔵安定性に優れていることがわかる。ま
た、表2の結果から明らかなように、実施例1の組成物
は10,000kmの実車走行後においても、回収油の
粘度及び全酸価の上昇が少ないレベルであり、ペンタン
不溶分(B法)、すなわちスラッジもほとんど析出しな
かった。更に、回収油中に摩耗金属もほとんど見られず
耐摩耗性も良好であることを確認した。なお、エンジン
自体についても、10,000km走行後に何らトラブ
ルは現れなかった。
の組成物は硫黄分を多く含有するため排ガス触媒への影
響が問題となる他、比較例1の組成物は、B/N質量比
が0.24以上である(D)成分の含有量が少なく、ホ
ウ素含有量が規定量未満となるため耐摩耗性に劣るもの
であった。また、(D)成分の代わりにホウ素を含有し
ない無灰分散剤を配合した組成物(比較例2)、B/N
質量比が本発明の規定値未満であるホウ素含有無灰分散
剤を配合した組成物(比較例3)は耐摩耗性が不十分で
あった。市販のガソリンエンジン用の5W−30 AP
I SJ/ILSAC GF−2規格を取得している組
成物(比較例4)は耐摩耗性は実用ぎりぎり合格レベル
ではあるものの、本発明の実施例1〜3の組成物に比べ
悪く、酸化安定性はかなり悪かった。(B)成分の含有
量が規定量未満である組成物(比較例5)、(C)成分
を含有しない組成物(比較例6)、(B)成分及び
(C)成分の含有量が規定量未満である組成物(比較例
7)はいずれも酸化安定性に劣るものであった。
DTPや金属系清浄剤を含有しないにもかかわらず、耐
摩耗性、スラッジ防止性、酸化安定性、ピストン清浄性
に極めて優れた性能を有する内燃機関用潤滑油組成物で
あった。
Claims (1)
- 【請求項1】 本質的にリンを含有しない内燃機関用潤
滑油組成物であって、(A)100℃における動粘度が
3〜15mm2/sである合成油に、(B)フェノール
系無灰酸化防止剤を組成物全量基準で0.5〜3質量
%、(C)アミン系無灰酸化防止剤を組成物全量基準で
0.3〜3質量%、および(D)数平均分子量900〜
3500のポリブテニル基を有し、ホウ素含有量Bと窒
素含有量Nの質量比(B/N)が0.24以上であるホ
ウ素含有無灰分散剤を、組成物全量基準で、ホウ素含有
量として200質量ppm以上、含有することを特徴と
する内燃機関用潤滑油組成物。
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