JP2002205618A - エアバッグドアの開放構造 - Google Patents
エアバッグドアの開放構造Info
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨張するエアバックの接触により、インスト
ルメントパネルのクッション材の破片が飛散することを
防止する。 【解決手段】 ドア補強部材40における固定補強部2
2と可動補強部21との境界ラインを、エアバッグ装置
30のケース開口部32の内周縁よりも内側へ偏倚した
位置に設け、ケース開口部32の内周縁から内側へ延出
した固定補強部22の内縁部分を可変板部44として構
成する。エアバッグ33の押圧力により可変板部44が
傾斜角度Rの傾斜状に変形すると、エアバッグ挿通口1
8に臨む基材11およびクッション材13の端縁部分1
1a,13aが傾斜状に追従変位し、これによりクッシ
ョン材13の端縁部分13aがエアバッグ挿通口18か
ら退避するので、エアバッグ33とクッション材13と
の接触が回避される。
ルメントパネルのクッション材の破片が飛散することを
防止する。 【解決手段】 ドア補強部材40における固定補強部2
2と可動補強部21との境界ラインを、エアバッグ装置
30のケース開口部32の内周縁よりも内側へ偏倚した
位置に設け、ケース開口部32の内周縁から内側へ延出
した固定補強部22の内縁部分を可変板部44として構
成する。エアバッグ33の押圧力により可変板部44が
傾斜角度Rの傾斜状に変形すると、エアバッグ挿通口1
8に臨む基材11およびクッション材13の端縁部分1
1a,13aが傾斜状に追従変位し、これによりクッシ
ョン材13の端縁部分13aがエアバッグ挿通口18か
ら退避するので、エアバッグ33とクッション材13と
の接触が回避される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアバッグドア
の開放構造に関し、更に詳細には、基材、表皮材および
両部材の間に介在させたクッション材からなる車両内装
部材に設けたドアパネル部と、前記車両内装部材の裏面
に固定され、前記ドアパネル部を補強する可動補強部お
よび該ドアパネル部の周辺部位を補強する固定補強部を
有するドア補強部材と、このドア補強部材に固定したエ
アバッグ装置とからなり、エアバッグ装置の作動により
膨張するエアバッグと前記クッション材との接触を回避
するよう構成したエアバッグドアの開放構造に関するも
のである。
の開放構造に関し、更に詳細には、基材、表皮材および
両部材の間に介在させたクッション材からなる車両内装
部材に設けたドアパネル部と、前記車両内装部材の裏面
に固定され、前記ドアパネル部を補強する可動補強部お
よび該ドアパネル部の周辺部位を補強する固定補強部を
有するドア補強部材と、このドア補強部材に固定したエ
アバッグ装置とからなり、エアバッグ装置の作動により
膨張するエアバッグと前記クッション材との接触を回避
するよう構成したエアバッグドアの開放構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年に至り、殆どの乗用車では、衝突事
故等による衝撃から乗員を保護するために、運転席用の
エアバッグ装置および助手席用のエアバッグ装置が標準
的に装備されている。このうち助手席用のエアバッグ装
置は、例えば図6および図7に示す如く、車両内装部材
としてのインストルメントパネル10を乗員室の前方に
組付けた際に、該インストルメントパネル10における
助手席側の内方に格納されて状態で装備されている。こ
のため前記インストルメントパネル10には、前記エア
バッグ装置30に対応した部位に乗員室側へ開放変位し
得るエアバッグドア14が設けられ、エアバッグ装置3
0が作動してエアバッグ33の押圧力が加わると前記エ
アバッグドア14が乗員室へ開放変位し、これにより該
エアバッグ33の通過を許容するエアバッグ挿通口18
を画成するようになっている(図8)。なお図6では、両
開き式に開放する2枚のドアパネル部15,16からな
るエアバッグドア14を例示している。
故等による衝撃から乗員を保護するために、運転席用の
エアバッグ装置および助手席用のエアバッグ装置が標準
的に装備されている。このうち助手席用のエアバッグ装
置は、例えば図6および図7に示す如く、車両内装部材
としてのインストルメントパネル10を乗員室の前方に
組付けた際に、該インストルメントパネル10における
助手席側の内方に格納されて状態で装備されている。こ
のため前記インストルメントパネル10には、前記エア
バッグ装置30に対応した部位に乗員室側へ開放変位し
得るエアバッグドア14が設けられ、エアバッグ装置3
0が作動してエアバッグ33の押圧力が加わると前記エ
アバッグドア14が乗員室へ開放変位し、これにより該
エアバッグ33の通過を許容するエアバッグ挿通口18
を画成するようになっている(図8)。なお図6では、両
開き式に開放する2枚のドアパネル部15,16からな
るエアバッグドア14を例示している。
【0003】また前記インストルメントパネル10は、
所要形状にインジェクション成形された合成樹脂製の
パネル基材から構成されるタイプ、所要形状にインジ
ェクション成形された合成樹脂製のパネル基材と、この
パネル基材の外表面に表皮材を貼着して構成されるタイ
プ、所要形状にインジェクション成形された合成樹脂
製のパネル基材と、このパネル基材の外側に装着される
表皮材と、これらパネル基材および表皮材の間に介在さ
せたクッション材とから構成されるタイプ、等に大別さ
れる。図6および図7に示したインストルメントパネル
10は前記のタイプのもので、かつエアバッグドア1
4を一体的に設けたものを例示しているが、このタイプ
のインストルメントパネル10では、図示しない発泡成
形型を利用してパネル基材11と表皮材12との間でク
ッション材13を発泡成形して全体を成形した後、後工
程においてフライス刃や熱刃等を利用して、溝状の開裂
予定部17を前記ドアパネル部15,16の外縁ライン
に沿って成形してある。
所要形状にインジェクション成形された合成樹脂製の
パネル基材から構成されるタイプ、所要形状にインジ
ェクション成形された合成樹脂製のパネル基材と、この
パネル基材の外表面に表皮材を貼着して構成されるタイ
プ、所要形状にインジェクション成形された合成樹脂
製のパネル基材と、このパネル基材の外側に装着される
表皮材と、これらパネル基材および表皮材の間に介在さ
せたクッション材とから構成されるタイプ、等に大別さ
れる。図6および図7に示したインストルメントパネル
10は前記のタイプのもので、かつエアバッグドア1
4を一体的に設けたものを例示しているが、このタイプ
のインストルメントパネル10では、図示しない発泡成
形型を利用してパネル基材11と表皮材12との間でク
ッション材13を発泡成形して全体を成形した後、後工
程においてフライス刃や熱刃等を利用して、溝状の開裂
予定部17を前記ドアパネル部15,16の外縁ライン
に沿って成形してある。
【0004】また前記パネル基材11は、一般的にポリ
プロピレン等の合成樹脂成形材であるから、殊に低温時
にエアバッグ33の瞬間的な押圧力を受けた場合、その
強大な衝撃でエアバッグドア14およびその周辺部位が
大きく破損する畏れがある。このため、パネル基材11
の裏側における前記エアバッグドア14およびその周囲
には、該エアバッグドア14の破損防止および破片の飛
散防止等を図るために、例えば金属製のドア補強部材2
0が装着されている。このドア補強部材20は、前記開
裂予定部17に沿ってスリットを形成することで、前記
ドアパネル部15,16を補強する可動補強板(可動補強
部)21,21と、該ドアパネル部15,16の周辺部位
を補強する固定補強板(固定補強部)22とに区分され、
両可動補強板21,21はヒンジ部23を介して固定補
強板22に対して傾動可能に連設されている。このよう
なドア補強部材20は、図7に示すように、予備成形し
たパネル基材11の裏面所要位置に対して、例えば複数
個のリベット27を利用して密着的に固定される。なお
前記固定補強板22は、パネル基材11の側から挿通し
た固定ボルト34を利用して、前記エアバッグ装置30
のインフレータケース31と共に該パネル基材11に固
定されるようになっている。
プロピレン等の合成樹脂成形材であるから、殊に低温時
にエアバッグ33の瞬間的な押圧力を受けた場合、その
強大な衝撃でエアバッグドア14およびその周辺部位が
大きく破損する畏れがある。このため、パネル基材11
の裏側における前記エアバッグドア14およびその周囲
には、該エアバッグドア14の破損防止および破片の飛
散防止等を図るために、例えば金属製のドア補強部材2
0が装着されている。このドア補強部材20は、前記開
裂予定部17に沿ってスリットを形成することで、前記
ドアパネル部15,16を補強する可動補強板(可動補強
部)21,21と、該ドアパネル部15,16の周辺部位
を補強する固定補強板(固定補強部)22とに区分され、
両可動補強板21,21はヒンジ部23を介して固定補
強板22に対して傾動可能に連設されている。このよう
なドア補強部材20は、図7に示すように、予備成形し
たパネル基材11の裏面所要位置に対して、例えば複数
個のリベット27を利用して密着的に固定される。なお
前記固定補強板22は、パネル基材11の側から挿通し
た固定ボルト34を利用して、前記エアバッグ装置30
のインフレータケース31と共に該パネル基材11に固
定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなドア補強
部材20を装着したインストルメントパネル10では、
エアバッグドア14の各ドアパネル部15,16自体が
可動補強板21で補強されると共に、該エアバッグドア
14の周辺部位が固定補強板22で補強され、エアバッ
グ33の強烈な押圧力を受けても充分に耐え得る強度が
付与されている。しかしながら従来のエアバッグドアの
開放構造では、図8に示すように、エアバッグ装置30
におけるインフレータケース31のエアバッグ膨出口
(ケース開口部)32と、固定補強板22の開口部24
と、エアバッグドア14の開放により形成されたエアバ
ッグ挿通口18とが、何れも略同一サイズに設定されて
いた。このため、ドア補強部材20にエアバッグ33の
押圧力が加わった際には、固定補強板22の変形が殆ど
規制されると共に、エアバッグ挿通口18に臨んだパネ
ル基材11の端縁部分11aおよびクッション材13の
端縁部分13aの変形も規制され、該クッション材13
の端縁部分13aの端部がエアバッグ挿通口18へ突出
した状態に臨むようになるから、該クッション材13と
膨張するエアバッグ33との接触を回避できなかった。
すなわち、エアバッグ33がエアバッグ挿通口18に臨
むクッション材13の端末部分13aに接触しながら展
開した際には、このクッション材13の破片19が乗員
の側へ飛散するようになり、乗員の安全確保に問題を内
在していた。
部材20を装着したインストルメントパネル10では、
エアバッグドア14の各ドアパネル部15,16自体が
可動補強板21で補強されると共に、該エアバッグドア
14の周辺部位が固定補強板22で補強され、エアバッ
グ33の強烈な押圧力を受けても充分に耐え得る強度が
付与されている。しかしながら従来のエアバッグドアの
開放構造では、図8に示すように、エアバッグ装置30
におけるインフレータケース31のエアバッグ膨出口
(ケース開口部)32と、固定補強板22の開口部24
と、エアバッグドア14の開放により形成されたエアバ
ッグ挿通口18とが、何れも略同一サイズに設定されて
いた。このため、ドア補強部材20にエアバッグ33の
押圧力が加わった際には、固定補強板22の変形が殆ど
規制されると共に、エアバッグ挿通口18に臨んだパネ
ル基材11の端縁部分11aおよびクッション材13の
端縁部分13aの変形も規制され、該クッション材13
の端縁部分13aの端部がエアバッグ挿通口18へ突出
した状態に臨むようになるから、該クッション材13と
膨張するエアバッグ33との接触を回避できなかった。
すなわち、エアバッグ33がエアバッグ挿通口18に臨
むクッション材13の端末部分13aに接触しながら展
開した際には、このクッション材13の破片19が乗員
の側へ飛散するようになり、乗員の安全確保に問題を内
在していた。
【0006】なお図9(a)に示すように、前後方向およ
び左右方向へ開放する4枚のドアパネル部15,16,2
5,26からなるエアバッグドア14が提案されている
が、このようなエアバッグドア14に対応したドア補強
部材20は、図9(b)に示すように、各ドアパネル部1
5,16,25,26に対応した4枚の可動補強板21,2
1,21,21が、固定補強板22の内側に設けられる。
従って、前記エアバッグ装置30が作動してエアバッグ
33の押圧力が加わった際には、各ドアパネル部15,
16,25,26が対応の可動補強板21,21,21,2
1と共に外方(乗員室側)へ開放するようになるから、該
エアバッグ33と前記クッション材13の端縁部分13
aとの直接的な接触が回避されて、該クッション材13
の前記破片19が飛散することを回避可能となってい
る。しかしながら図から明らかなように、左右方向へ開
放する左側および右側のドアパネル部25,26は、自
由端側に鋭角部を有する三角形状を呈しているうえに、
エアバッグ33の膨張に支障を来さないために略垂直に
起立した状態まで開放変位させる必要がある。このた
め、前方へ投げ出された乗員が前記ドアパネル部25,
26の角部に衝突した際には、負傷の程度を増幅させて
しまう不都合が危惧され、乗員の安全保護に課題が残さ
れていた。
び左右方向へ開放する4枚のドアパネル部15,16,2
5,26からなるエアバッグドア14が提案されている
が、このようなエアバッグドア14に対応したドア補強
部材20は、図9(b)に示すように、各ドアパネル部1
5,16,25,26に対応した4枚の可動補強板21,2
1,21,21が、固定補強板22の内側に設けられる。
従って、前記エアバッグ装置30が作動してエアバッグ
33の押圧力が加わった際には、各ドアパネル部15,
16,25,26が対応の可動補強板21,21,21,2
1と共に外方(乗員室側)へ開放するようになるから、該
エアバッグ33と前記クッション材13の端縁部分13
aとの直接的な接触が回避されて、該クッション材13
の前記破片19が飛散することを回避可能となってい
る。しかしながら図から明らかなように、左右方向へ開
放する左側および右側のドアパネル部25,26は、自
由端側に鋭角部を有する三角形状を呈しているうえに、
エアバッグ33の膨張に支障を来さないために略垂直に
起立した状態まで開放変位させる必要がある。このた
め、前方へ投げ出された乗員が前記ドアパネル部25,
26の角部に衝突した際には、負傷の程度を増幅させて
しまう不都合が危惧され、乗員の安全保護に課題が残さ
れていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、ドア補強部材の固定補強部に
設けた可変板部がエアバッグの押圧力を受けた際に傾斜
状に変形するようにして、エアバッグ挿通口に臨んだク
ッション材の端縁部分を該挿通口から退避させること
で、エアバックとクッション材との接触を回避して該ク
ッション材の破片が飛散することを防止するよう構成し
たエアバッグドアの開放構造を提供することを目的とす
る。
るべく提案されたもので、ドア補強部材の固定補強部に
設けた可変板部がエアバッグの押圧力を受けた際に傾斜
状に変形するようにして、エアバッグ挿通口に臨んだク
ッション材の端縁部分を該挿通口から退避させること
で、エアバックとクッション材との接触を回避して該ク
ッション材の破片が飛散することを防止するよう構成し
たエアバッグドアの開放構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、基材、表皮材および
両部材の間に介在させたクッション材からなる車両内装
部材に設けたドアパネル部と、前記車両内装部材の裏面
に固定され、前記ドアパネル部を補強する可動補強部お
よび該ドアパネル部の周辺部位を補強する固定補強部を
有するドア補強部材と、このドア補強部材に固定したエ
アバッグ装置とからなり、該エアバッグ装置のケース開
口部に納めたエアバッグの膨張により、前記ドアパネル
部が車両内装部材から破断分離して前記可動補強部と共
に開放変位し、これにより形成された固定補強部の開口
部および車両内装部材のエアバッグ挿通口を介して前記
エアバッグを乗員室へ展開させるようにしたエアバッグ
ドアの開放構造において、前記ドア補強部材における固
定補強部と可動補強部との境界ラインを、前記ケース開
口部の内周縁よりも内側へ偏倚した位置に設けると共
に、前記ケース開口部の内周縁から内側へ延出した前記
固定補強部の内縁部分を、前記エアバッグの押圧力が加
わった際に外方へ傾斜状に変形し得る可変板部として構
成し、前記エアバッグの押圧力により前記可変板部が傾
斜状に変形した際に、前記エアバッグ挿通口に臨む前記
基材およびクッション材の端縁部分を傾斜状に追従変位
させ、該クッション材の端縁部分を前記エアバッグ挿通
口から退避させることで、前記エアバッグと前記クッシ
ョン材との接触を回避させるよう構成したことを特徴と
する。
期の目的を達成するため本発明は、基材、表皮材および
両部材の間に介在させたクッション材からなる車両内装
部材に設けたドアパネル部と、前記車両内装部材の裏面
に固定され、前記ドアパネル部を補強する可動補強部お
よび該ドアパネル部の周辺部位を補強する固定補強部を
有するドア補強部材と、このドア補強部材に固定したエ
アバッグ装置とからなり、該エアバッグ装置のケース開
口部に納めたエアバッグの膨張により、前記ドアパネル
部が車両内装部材から破断分離して前記可動補強部と共
に開放変位し、これにより形成された固定補強部の開口
部および車両内装部材のエアバッグ挿通口を介して前記
エアバッグを乗員室へ展開させるようにしたエアバッグ
ドアの開放構造において、前記ドア補強部材における固
定補強部と可動補強部との境界ラインを、前記ケース開
口部の内周縁よりも内側へ偏倚した位置に設けると共
に、前記ケース開口部の内周縁から内側へ延出した前記
固定補強部の内縁部分を、前記エアバッグの押圧力が加
わった際に外方へ傾斜状に変形し得る可変板部として構
成し、前記エアバッグの押圧力により前記可変板部が傾
斜状に変形した際に、前記エアバッグ挿通口に臨む前記
基材およびクッション材の端縁部分を傾斜状に追従変位
させ、該クッション材の端縁部分を前記エアバッグ挿通
口から退避させることで、前記エアバッグと前記クッシ
ョン材との接触を回避させるよう構成したことを特徴と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るエアバッグド
アの開放構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
アの開放構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
【0010】本願が対象とする車両内装部材は、所要形
状に成形された基材と、この基材の外側に装着される表
皮材と、これら基材および表皮材の間に介在させたクッ
ション材とから構成されるタイプが前提とされ、実施例
ではパネル基材11と表皮材12とクッション材13と
から構成されるインストルメントパネル10を例示す
る。すなわち実施例に示すインストルメントパネル10
は、従来技術の説明のために例示した図6〜図8のイン
ストルメントパネル10と基本的な構成が同一であるか
ら、既出の部材と同一部材に関しては同一の符号を付し
て説明する。
状に成形された基材と、この基材の外側に装着される表
皮材と、これら基材および表皮材の間に介在させたクッ
ション材とから構成されるタイプが前提とされ、実施例
ではパネル基材11と表皮材12とクッション材13と
から構成されるインストルメントパネル10を例示す
る。すなわち実施例に示すインストルメントパネル10
は、従来技術の説明のために例示した図6〜図8のイン
ストルメントパネル10と基本的な構成が同一であるか
ら、既出の部材と同一部材に関しては同一の符号を付し
て説明する。
【0011】図1は、本実施例のエアバッグドアの開放
構造を実施したインストルメントパネル10を、エアバ
ッグドアの形成部位において一部破断して示す正面図で
ある。前記パネル基材11は、例えばインストルメント
パネル10の意匠形状を前提としてインジェクション成
形された合成樹脂製の一体成形部材であって、図示しな
い計器ユニットや各種車載機器および車載部材等を設置
固定するに充分な剛性を有している。また前記表皮材1
2は、例えば樹脂シート材を真空成形して所要形状に予
備成形したものや、樹脂粉末をパウダースラッシュ成形
して所要形状に予備成形したもの等が採用され、適宜の
弾力性を有すると共に表面にシボ模様等が施されてい
る。一方表皮材12の裏面には、エアバッグドア14の
外縁ラインに沿って形成される開裂予定部17に整合す
る薄肉の脆弱部12aが形成され、該エアバッグドア1
4の開放時にはこの部分で破断し易くなっている。
構造を実施したインストルメントパネル10を、エアバ
ッグドアの形成部位において一部破断して示す正面図で
ある。前記パネル基材11は、例えばインストルメント
パネル10の意匠形状を前提としてインジェクション成
形された合成樹脂製の一体成形部材であって、図示しな
い計器ユニットや各種車載機器および車載部材等を設置
固定するに充分な剛性を有している。また前記表皮材1
2は、例えば樹脂シート材を真空成形して所要形状に予
備成形したものや、樹脂粉末をパウダースラッシュ成形
して所要形状に予備成形したもの等が採用され、適宜の
弾力性を有すると共に表面にシボ模様等が施されてい
る。一方表皮材12の裏面には、エアバッグドア14の
外縁ラインに沿って形成される開裂予定部17に整合す
る薄肉の脆弱部12aが形成され、該エアバッグドア1
4の開放時にはこの部分で破断し易くなっている。
【0012】前記クッション材13は、例えば発泡成形
したウレタンフォーム等であって、図示しない発泡成形
型に前記パネル基材11および表皮材12をセットした
もとで、両部材11,12間に画成された発泡空間内へ
注入したウレタン材料を発泡・固化させたもので、前記
表皮材12を指先で外方から押圧することにより押圧部
分が陥凹的に弾力変形する。従って、パネル基材11の
外面にクッション材13および表皮材12を被着した実
施例のインストルメントパネル10は、該表皮材12に
よる外観の質感向上および該クッション材13による触
感向上が図られている。
したウレタンフォーム等であって、図示しない発泡成形
型に前記パネル基材11および表皮材12をセットした
もとで、両部材11,12間に画成された発泡空間内へ
注入したウレタン材料を発泡・固化させたもので、前記
表皮材12を指先で外方から押圧することにより押圧部
分が陥凹的に弾力変形する。従って、パネル基材11の
外面にクッション材13および表皮材12を被着した実
施例のインストルメントパネル10は、該表皮材12に
よる外観の質感向上および該クッション材13による触
感向上が図られている。
【0013】そして実施例のインストルメントパネル1
0では、後述するように、両開き式の2枚のドアパネル
部15,16からなるエアバッグドア14が一体的に設
けられ、前記パネル基材11および前記クッション材1
3には、ドアパネル部15,16の外縁ラインに沿って
溝状の開裂予定部17が形成されている。すなわちエア
バッグドア14は、常にはインストルメントパネル10
の一部分を構成する「インビジブルタイプ」とされ、外
側からは該エアバッグドア14の存在が認識されない構
造となっている。
0では、後述するように、両開き式の2枚のドアパネル
部15,16からなるエアバッグドア14が一体的に設
けられ、前記パネル基材11および前記クッション材1
3には、ドアパネル部15,16の外縁ラインに沿って
溝状の開裂予定部17が形成されている。すなわちエア
バッグドア14は、常にはインストルメントパネル10
の一部分を構成する「インビジブルタイプ」とされ、外
側からは該エアバッグドア14の存在が認識されない構
造となっている。
【0014】前記パネル基材11の裏側に装着する実施
例のドア補強部材40は、図2に示すように、例えば鉄
や鋼等を材質とする所要厚の矩形金属板材から形成さ
れ、前記エアバッグドア14の縦寸法および横寸法より
も一回り大きなサイズに設定されている。そして、所要
位置にスリット41を形成することで、前記エアバッグ
ドア14の前記ドアパネル部15,16の裏面に整合し
て該ドアパネル部15,16を補強する可動補強板(可動
補強部)21,21と、両ドアパネル部15,16の周辺
部位に整合してこの周辺部位を補強する固定補強板(固
定補強部)22とに区分されている。両可動補強板21,
21は、当該金属板材の一部分からなるヒンジ部23を
介して固定補強板22に一体的に連設され、固定補強板
22に対して両開き式に開放することで、該固定補強板
22に前記エアバッグ33の通過を許容する開口部24
が形成される。なお固定補強板22には、当該固定補強
板22および前記エアバッグ装置30をパネル基材11
へ同時に固定する固定ボルト34用のボルト挿通孔42
が複数個(図示6個)穿設されている一方、各可動補強板
21,21には当該可動補強板21,21をドアパネル部
15,16の裏側に固定するリベット27用のリベット
挿通孔43が複数個(図示6個ずつ)穿設されている。
例のドア補強部材40は、図2に示すように、例えば鉄
や鋼等を材質とする所要厚の矩形金属板材から形成さ
れ、前記エアバッグドア14の縦寸法および横寸法より
も一回り大きなサイズに設定されている。そして、所要
位置にスリット41を形成することで、前記エアバッグ
ドア14の前記ドアパネル部15,16の裏面に整合し
て該ドアパネル部15,16を補強する可動補強板(可動
補強部)21,21と、両ドアパネル部15,16の周辺
部位に整合してこの周辺部位を補強する固定補強板(固
定補強部)22とに区分されている。両可動補強板21,
21は、当該金属板材の一部分からなるヒンジ部23を
介して固定補強板22に一体的に連設され、固定補強板
22に対して両開き式に開放することで、該固定補強板
22に前記エアバッグ33の通過を許容する開口部24
が形成される。なお固定補強板22には、当該固定補強
板22および前記エアバッグ装置30をパネル基材11
へ同時に固定する固定ボルト34用のボルト挿通孔42
が複数個(図示6個)穿設されている一方、各可動補強板
21,21には当該可動補強板21,21をドアパネル部
15,16の裏側に固定するリベット27用のリベット
挿通孔43が複数個(図示6個ずつ)穿設されている。
【0015】そして実施例のドア補強部材40では、図
1および図3に示すように、前記ドア補強部材40にお
ける固定補強板22と可動補強板21との境界ライン
(スリット41)を、前記エアバッグ装置30におけるイ
ンフレータケース31のエアバッグ膨出口(ケース開口
部)32の内周縁に対し、内側方向へ所要量だけ偏倚し
た位置に設けてある。これにより、前記開口部24に臨
むようになる固定補強板22の内縁部分を、前記エアバ
ッグ膨出口32の内周縁から内側へ延出した庇状の可変
板部44として構成している。なお実施例では、前記可
変板部44の形成位置に関し、図2に示すように、前記
エアバッグ挿通口18の内周縁において前記ドアパネル
部15,16のヒンジライン以外の部位、すなわちエア
バッグ挿通口18の左側縁および右側縁に沿って対向的
に設けてある。
1および図3に示すように、前記ドア補強部材40にお
ける固定補強板22と可動補強板21との境界ライン
(スリット41)を、前記エアバッグ装置30におけるイ
ンフレータケース31のエアバッグ膨出口(ケース開口
部)32の内周縁に対し、内側方向へ所要量だけ偏倚し
た位置に設けてある。これにより、前記開口部24に臨
むようになる固定補強板22の内縁部分を、前記エアバ
ッグ膨出口32の内周縁から内側へ延出した庇状の可変
板部44として構成している。なお実施例では、前記可
変板部44の形成位置に関し、図2に示すように、前記
エアバッグ挿通口18の内周縁において前記ドアパネル
部15,16のヒンジライン以外の部位、すなわちエア
バッグ挿通口18の左側縁および右側縁に沿って対向的
に設けてある。
【0016】また、前記パネル基材11およびクッショ
ン材13に形成する前記開裂予定部17は、前述した固
定補強板22および可動補強板21の境界ラインに合わ
せて形成してある。そして、前記可変板部44とパネル
基材11の端縁部分11aとは、リベット28で密着的
に固定されている。
ン材13に形成する前記開裂予定部17は、前述した固
定補強板22および可動補強板21の境界ラインに合わ
せて形成してある。そして、前記可変板部44とパネル
基材11の端縁部分11aとは、リベット28で密着的
に固定されている。
【0017】このように形成された可変板部44は、後
述すると共に図4に示すように、前記エアバッグ装置3
0の作動により膨張するエアバッグ33の押圧力が加わ
った際に、外方へ適宜角度の傾斜状に変形するように設
定されている。すなわち可変板部44は、前記エアバッ
グ膨出口32に対する延出量Lを15〜40mmの範囲
内で適宜に設定することで、前記エアバッグ33の押圧
力を受けた際には、前記固定補強板22に対する傾斜角
度Rが10〜70度に変位し得る。但し可変板部44
は、エアバッグ33の押圧力により瞬間的には90度程
度まで変位することもあるが、スプリングバックにより
最終的には70度以下の傾斜状態となる。ここで前記延
出量Lは、エアバッグ33の押圧力、開裂予定部17に
おける破断強度、可変板部44およびパネル基材11の
変形強度、等の様々な要件により決定されるもので、基
本的には延出量Lが小さすぎる場合は傾斜角度Rが小さ
くなり、延出量Lが大きすぎる場合は傾斜角度Rが大き
くなってしまう。なお図面に示すように、パネル基材1
1における端縁部分11aの基部外面に溝部45を設け
ておけば、該端縁部分11aの傾斜変位が容易かつ確実
となる。
述すると共に図4に示すように、前記エアバッグ装置3
0の作動により膨張するエアバッグ33の押圧力が加わ
った際に、外方へ適宜角度の傾斜状に変形するように設
定されている。すなわち可変板部44は、前記エアバッ
グ膨出口32に対する延出量Lを15〜40mmの範囲
内で適宜に設定することで、前記エアバッグ33の押圧
力を受けた際には、前記固定補強板22に対する傾斜角
度Rが10〜70度に変位し得る。但し可変板部44
は、エアバッグ33の押圧力により瞬間的には90度程
度まで変位することもあるが、スプリングバックにより
最終的には70度以下の傾斜状態となる。ここで前記延
出量Lは、エアバッグ33の押圧力、開裂予定部17に
おける破断強度、可変板部44およびパネル基材11の
変形強度、等の様々な要件により決定されるもので、基
本的には延出量Lが小さすぎる場合は傾斜角度Rが小さ
くなり、延出量Lが大きすぎる場合は傾斜角度Rが大き
くなってしまう。なお図面に示すように、パネル基材1
1における端縁部分11aの基部外面に溝部45を設け
ておけば、該端縁部分11aの傾斜変位が容易かつ確実
となる。
【0018】そして、エアバッグ33の押圧力を受けた
際に前記可変板部44が前記傾斜角度Rに傾斜変位した
際には、この可変板部44に対応した前記パネル基材1
1、クッション材13および表皮材12も追従的に傾斜
変位するようになる。これにより、各ドアパネル部1
5,16がパネル基材11から分離開放して形成される
前記エアバッグ挿通口18に臨んだクッション材13の
端縁部分13aを、該エアバッグ挿通口18から外側方
向へ退避させるようになっている。すなわち、クッショ
ン材13の端縁部分13aがエアバッグ挿通口18から
退避することにより、図5に示すように、該エアバッグ
挿通口18を介して乗員室へ膨張展開するエアバッグ3
3と該クッション材13との接触を好適に回避し得る。
際に前記可変板部44が前記傾斜角度Rに傾斜変位した
際には、この可変板部44に対応した前記パネル基材1
1、クッション材13および表皮材12も追従的に傾斜
変位するようになる。これにより、各ドアパネル部1
5,16がパネル基材11から分離開放して形成される
前記エアバッグ挿通口18に臨んだクッション材13の
端縁部分13aを、該エアバッグ挿通口18から外側方
向へ退避させるようになっている。すなわち、クッショ
ン材13の端縁部分13aがエアバッグ挿通口18から
退避することにより、図5に示すように、該エアバッグ
挿通口18を介して乗員室へ膨張展開するエアバッグ3
3と該クッション材13との接触を好適に回避し得る。
【0019】このように実施例に係るエアバッグドアの
開放構造では、エアバッグドア14の各ドアパネル部1
5,16の開放変位で形成されたエアバッグ挿通口18
を介してエアバッグ33が乗員室へ展開する際し、該エ
アバッグ33の外面と前記クッション材13の端縁部分
13aの先端との接触が回避されるから、該エアバッグ
33の衝撃力によってクッション材13の端縁部分13
aの破片が飛散することを好適に防止し得る。すなわ
ち、クッション材13の破片が乗員の側へ飛散すること
がないから、この破片が乗員の目に入る等の2次災害の
防止を好適に図り得る。
開放構造では、エアバッグドア14の各ドアパネル部1
5,16の開放変位で形成されたエアバッグ挿通口18
を介してエアバッグ33が乗員室へ展開する際し、該エ
アバッグ33の外面と前記クッション材13の端縁部分
13aの先端との接触が回避されるから、該エアバッグ
33の衝撃力によってクッション材13の端縁部分13
aの破片が飛散することを好適に防止し得る。すなわ
ち、クッション材13の破片が乗員の側へ飛散すること
がないから、この破片が乗員の目に入る等の2次災害の
防止を好適に図り得る。
【0020】また、可変板部44の延出量Lを適切に設
定しておくことにより、エアバッグ33の押圧力を受け
て変形した該可変板部44およびパネル基材11の端縁
部分11aは、前述した傾斜角度Rの傾斜状態にしか変
位しないからインストルメントパネル10の外方へは殆
ど突出しない。すなわち、可変板部44および端縁部分
11aが垂直状態まで突出変位することがないから、例
えば前方へ投げ出された乗員がエアバッグ挿通口18の
端縁部分に衝突したとしても殆ど負傷することがなく、
これによる2次災害の発生をも好適に防止し得る。
定しておくことにより、エアバッグ33の押圧力を受け
て変形した該可変板部44およびパネル基材11の端縁
部分11aは、前述した傾斜角度Rの傾斜状態にしか変
位しないからインストルメントパネル10の外方へは殆
ど突出しない。すなわち、可変板部44および端縁部分
11aが垂直状態まで突出変位することがないから、例
えば前方へ投げ出された乗員がエアバッグ挿通口18の
端縁部分に衝突したとしても殆ど負傷することがなく、
これによる2次災害の発生をも好適に防止し得る。
【0021】また前記可変板部44は、前記エアバッグ
挿通口18の内周縁において、少なくとも前記ドアパネ
ル部15,16のヒンジライン以外の部位、すなわちエ
アバッグ挿通口18の左側縁および右側縁に沿って設け
てあるから、エアバッグ33とクッション材13との接
触が好適に回避される。但し可変板部44は、エアバッ
グ挿通口18の全周に亘って設けるようにしてもよい。
挿通口18の内周縁において、少なくとも前記ドアパネ
ル部15,16のヒンジライン以外の部位、すなわちエ
アバッグ挿通口18の左側縁および右側縁に沿って設け
てあるから、エアバッグ33とクッション材13との接
触が好適に回避される。但し可変板部44は、エアバッ
グ挿通口18の全周に亘って設けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るエアバ
ッグドアの開放構造によれば、エアバッグドアの開放変
位により形成されたエアバッグ挿通口を介してエアバッ
グが乗員室へ展開するに際し、ドア補強部材に設けた可
変板部が適宜角度に傾斜変位することによりエアバッグ
とクッション材の端縁部分とが接触することがなくなる
から、該クッション材の破片が飛散することを好適に回
避して2次災害の防止を図り得る有益な効果を奏する。
そして、可変板部の延出量を適切に設定しておくことに
より、該可変板部およびパネル基材の端縁部分が所要傾
斜角度の傾斜状態にしか変位しないから、エアバッグ挿
通口の端縁部分に乗員が衝突することによる2次災害の
発生をも好適に防止し得る利点もある。また可変板部
は、エアバッグ挿通口の内周縁において、少なくともド
アパネル部のヒンジライン以外の部位に沿って設けてお
けば、エアバッグとクッション材との接触を好適に回避
し得る。
ッグドアの開放構造によれば、エアバッグドアの開放変
位により形成されたエアバッグ挿通口を介してエアバッ
グが乗員室へ展開するに際し、ドア補強部材に設けた可
変板部が適宜角度に傾斜変位することによりエアバッグ
とクッション材の端縁部分とが接触することがなくなる
から、該クッション材の破片が飛散することを好適に回
避して2次災害の防止を図り得る有益な効果を奏する。
そして、可変板部の延出量を適切に設定しておくことに
より、該可変板部およびパネル基材の端縁部分が所要傾
斜角度の傾斜状態にしか変位しないから、エアバッグ挿
通口の端縁部分に乗員が衝突することによる2次災害の
発生をも好適に防止し得る利点もある。また可変板部
は、エアバッグ挿通口の内周縁において、少なくともド
アパネル部のヒンジライン以外の部位に沿って設けてお
けば、エアバッグとクッション材との接触を好適に回避
し得る。
【図1】エアバッグドアの開放構造を実施したインスト
ルメントパネルを、エアバッグドアの形成部位において
破断して示す正面図である。
ルメントパネルを、エアバッグドアの形成部位において
破断して示す正面図である。
【図2】エアバッグドアの開放構造に使用されるドア補
強部材の平面図である。
強部材の平面図である。
【図3】図1の円Aで囲んだ部分の拡大図である。
【図4】エアバッグの押圧力によりエアバッグドアが膨
出方向へ変形して、ドア補強部材の可変板部、パネル基
材の端縁部分およびクッション材の端縁部分が傾斜状に
変位した状態を示す断面図である。
出方向へ変形して、ドア補強部材の可変板部、パネル基
材の端縁部分およびクッション材の端縁部分が傾斜状に
変位した状態を示す断面図である。
【図5】エアバッグドアの開放により形成されたエアバ
ッグ挿通口を介してエアバッグが膨張するに際し、可変
板部が傾斜変位してエアバッグとクッション材との接触
が回避された状態を示す断面図である。
ッグ挿通口を介してエアバッグが膨張するに際し、可変
板部が傾斜変位してエアバッグとクッション材との接触
が回避された状態を示す断面図である。
【図6】エアバッグドアを設けたインストルメントパネ
ルの一部切欠き斜視図である。
ルの一部切欠き斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】エアバッグドアの開放により形成されたエアバ
ッグ挿通口を介してエアバッグが膨張するに際し、エア
バッグとクッション材とが接触して該クッション材の破
片が飛散する状態を示す断面図である。
ッグ挿通口を介してエアバッグが膨張するに際し、エア
バッグとクッション材とが接触して該クッション材の破
片が飛散する状態を示す断面図である。
【図9】(a)は4枚のドアパネル部からなるエアバッグ
ドアの開放状態を示す概略斜視図、(b)は(a)のエアバ
ッグドアに実施されるドア補強部材の平面図である。
ドアの開放状態を示す概略斜視図、(b)は(a)のエアバ
ッグドアに実施されるドア補強部材の平面図である。
10 インストルメントパネル(車両内装部材) 11 パネル基材(基材) 11a 端縁部分 12 表皮材 13 クッション材 13a 端縁部分 15,16 ドアパネル部 18 エアバッグ挿通口 21 可動補強板(可動補強部) 22 固定補強板(固定補強部) 24 開口部 30 エアバッグ装置 32 エアバッグ膨出口(ケース開口部) 33 エアバッグ 40 ドア補強部材 44 可変板部 L 延出量 R 傾斜角度
Claims (4)
- 【請求項1】 基材(11)、表皮材(12)および両部材(11,
12)の間に介在させたクッション材(13)からなる車両内
装部材(10)に設けたドアパネル部(15,16)と、前記車両
内装部材(10)の裏面に固定され、前記ドアパネル部(15,
16)を補強する可動補強部(21)および該ドアパネル部(1
5,16)の周辺部位を補強する固定補強部(22)を有するド
ア補強部材(40)と、このドア補強部材(40)に固定したエ
アバッグ装置(30)とからなり、該エアバッグ装置(30)の
ケース開口部(32)に納めたエアバッグ(33)の膨張によ
り、前記ドアパネル部(15,16)が車両内装部材(10)から
破断分離して前記可動補強部(21)と共に開放変位し、こ
れにより形成された固定補強部(22)の開口部(24)および
車両内装部材(10)のエアバッグ挿通口(18)を介して前記
エアバッグ(33)を乗員室へ展開させるようにしたエアバ
ッグドアの開放構造において、 前記ドア補強部材(40)における固定補強部(22)と可動補
強部(21)との境界ラインを、前記ケース開口部(32)の内
周縁よりも内側へ偏倚した位置に設けると共に、 前記ケース開口部(32)の内周縁から内側へ延出した前記
固定補強部(22)の内縁部分を、前記エアバッグ(33)の押
圧力が加わった際に外方へ傾斜状に変形し得る可変板部
(44)として構成し、 前記エアバッグ(33)の押圧力により前記可変板部(44)が
傾斜状に変形した際に、前記エアバッグ挿通口(18)に臨
む前記基材(11)およびクッション材(13)の端縁部分(11
a,13a)を傾斜状に追従変位させ、該クッション材(13)の
端縁部分(13a)を前記エアバッグ挿通口(18)から退避さ
せることで、前記エアバッグ(33)と前記クッション材(1
3)との接触を回避させるよう構成したことを特徴とする
エアバッグドアの開放構造。 - 【請求項2】 前記ケース開口部(32)に対する前記可変
板部(44)の延出量(L)を、15〜40mmに設定した請
求項1記載のエアバッグドアの開放構造。 - 【請求項3】 前記エアバッグ(33)の押圧力を受けた際
の前記可変板部(44)の傾斜角度(R)を、前記固定補強部
(22)に対して10〜70度とした請求項1または2記載
のエアバッグドアの開放構造。 - 【請求項4】 前記可変板部(44)は、前記エアバッグ挿
通口(18)の内周縁において、少なくとも前記ドアパネル
部(15,16)のヒンジライン以外の部位に沿設されている
請求項1〜3の何れかに記載のエアバッグドアの開放構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000806A JP2002205618A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | エアバッグドアの開放構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000806A JP2002205618A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | エアバッグドアの開放構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002205618A true JP2002205618A (ja) | 2002-07-23 |
Family
ID=18869528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001000806A Pending JP2002205618A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | エアバッグドアの開放構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002205618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207305A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグドアの製造方法 |
-
2001
- 2001-01-05 JP JP2001000806A patent/JP2002205618A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207305A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグドアの製造方法 |
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